ホスティングの世界はDigitalOceanなど新人の登場によりこのところ競争が激しくなっており、おかげでユーザはさまざまな漁夫の利を得ている。今日(米国時間4/17)は中堅のLinodeが4500万ドルを投じて、そのサービスの基盤であるハードウェアとネットワーキングインフラストラクチャを改良する、という競合対策を発表した。
具体的には、全ユーザのRAMを一律に倍増し、ハードディスクをやめてSSDに切り替え、料金は据え置く。また各サーバのネットワークスループットを2Gbpsから40Gbpsに拡大する。
SSDへの移行は、このところホスティング屋さんたちのスタンダードになりつつあるから、それほど意外ではない。DigitalOceanはそれをマーケティングの軸にしているし、MediaTempleも大きな投資をしている。Linodeによると、SSDを使うと新たなサーバの準備と立ち上げが1分以下でできるし、アプリケーションのレスポンスタイムもよくなる。
同社はさらに、プロセッサを更新した(Intel Xeon E5 2680v2 Ivy Bridge)。これによりLinode上の典型的な仮想マシンは、パフォーマンスを落とさずに仮想CPUの数を減らせるし、コンテンションも少なくなる。
Linodesの料金は前と変わらず、最低が月額20ドル(または1時間0.03ドル)だ。最低レベルのサーバは、RAM 2GB、SSD 48GB、仮想CPUコア2、データ転送量3TB、アウトバウンド帯域250Mbps、という仕様だ。
同社によると、今回のアップデート によってLinodeは単なるVPSプロバイダから、AWSやRackspace、IBMなどと横並びできる本格的なクラウドホスティングプロバイダになる。料金は月額制から従量制に移行し、実際にサーバを動かした時間に対して課金される(上表の月額は‘上限額’)。それはクラウドサービスのプロバイダのほぼスタンダードだが、サービスの内容が今の単なる標準サーバの提供以上に濃くなるのか、そこらはまだ明らかでない。
Linodeの既存のユーザは自分のダッシュボードからアップグレードできるが、その間、約20分のダウンタイムが生じる。ただし32ビットのカーネルを使っているユーザは、切り替えが2か月後になる。新規ユーザのサーバは、最初から新しいハードウェアの上で動く。
画像クレジット: Bob Mical, CC 2.0のライセンスによる
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))