みんなの銀行とピクシブは6月21日、みんなの銀行が提供する金融機能・サービスの活用を通じて、「金融」と「非金融」を組み合わせた新たな価値共創に向けて基本合意を締結したと発表した。今後はピクシブのユーザー向け銀行サービスを開発することで、「金融」の側面からクリエイターの創作活動をサポートする。
今回の基本合意は、みんなの銀行によるBaaS(Banking as a Service)事業におけるアライアンス第1弾。ピクシブを利用するクリエイターやファン(pixivユーザー)向けの銀行サービスを提供することで、クリエイターが創作活動を行う上で生じる「お金」に対する漠然とした不安や負担を軽減する。さらに、ファンが楽しく「お金」を使ってより作品を楽しみ、クリエイターを応援できる仕組み作りをサポートし、「金融」の側面からpixivユーザーのコミュニケーション活性化に向けた価値共創への協議を開始する。
具体的には、ピクシブの世界観を盛り込んだ「ピクシブ支店」(仮称)を、みんなの銀行内に2021年中を目処に新設。みんなの銀行が提供するスマートフォン専用アプリを通じて、pixivユーザー向けオリジナル銀行サービスの提供に向けた協議を開始する。
さらには、みんなの銀行が今後公開予定とする金融APIを介した連携を通じて、ピクシブのサービス上でシームレスに金融サービスを利用できる仕組み作りを検討する。また中長期的な観点から、クリエーター作品の「価値」の流通を促進するために、最先端テクノロジーの研究に取り組み、みんなの銀行がミッションとして掲げる「みんなに価値あるつながりを。」の実現を目指す。
みんなの銀行は、デジタルネイティブな思想・発想でゼロベースから設計された国内初のデジタルバンク。最先端技術の活用とともに、スマートフォンを通じデジタルネイティブ世代の顧客ニーズに応える新たな金融機能・サービスの提供を目指し、2021年5月に個人顧客を対象とするサービス提供(B2C事業)を開始した。また、これらの金融・機能サービスをAPIを通じ事業者に提供することで、金融と非金融がシームレスに結び付いた新たな価値共創を目指す「BaaS事業」の構築に向けて、様々な事業パートナーとの検討を進めてきた。
ピクシブは「作品を介したコミュニケーション」にフォーカスしているクリエイターのためのSNS。「創作活動がもっと楽しくなる場所を創る」という理念の下、作品(イラスト・漫画・小説)の発表と交流に特化したサービスとして2007年9月に開始。登録ユーザーは6800万人を超え、作品総数は1億点以上。20代~30代のデジタルネイティブ世代をメインユーザーとする国内最大級のSNSとなっている。
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