米国時間11月29日、フロリダ州マイアミ市委員会は、安全の懸念から一時的に禁止していた電動キックボードのパイロットプログラムを再開させることを決定した。Lime(ライム)、Bird(バード)、Hlebiz(ヘルビズ)、Spin(スピン)などの会社が提供するシェア電動キックボードは、1月15日から新しい厳格な安全基準に沿ってマイアミの路上に帰ってくる。
新プログラムは、運営者および利用者にいくつかのルールを課すことをCBS Miamiが伝えている。利用者はヘルメットを着用し、歩道で時速10マイル(16km)の速度制限を守らなくてはならない。並走は禁止され、1つのブロックに運営者は2社のみ(以前は4社だった)、利用者は18歳以上に限られる。
11月18日、マイアミ市議会は2018年以来実施されていた電動キックボードのパイロットテストを、歩道での走行および混雑した路上での不慣れな利用者の危険を理由に中止する投票を行い、4対5で中止が決まった(先のThe StationでTechCrunchは、他にもっとずっと危険で環境に優しくない車両が走る街から、控えめなキックボードを追い出すことのかすかな偽善を指摘した)。
11月19日深夜までに、マイクロモビリティ運営者たちは、車両の利用を停止し、午後5時までに、市が没収する前に収容しなければならなかった。
電動キックボードパイロット擁護派は、プログラムは自転車専用道路の建設に使用された240万ドル(約2億7000万円)の収益をもたらしただけでなく、最初と最後の1マイル移動手段を市民に提供することで、自動車利用全般と排出量を減少させてきたことを指摘した。
市委員会は11月29日、3対1で中止の撤回を決議した。
「変化はやってくる。遅かれ早かれ。規制すればいい」とAlex Diaz de la Portilla(アレックス・デ・ラ・ポーティラ)委員は述べ、警察官が速度制限などのルールを執行することもできることを付け加えたことをWPLG Local 10は伝えた。
「このニュースは、安全、安価で持続的な移動手段として長年電動キックボードに頼ってきたマイアミ市民を安心させるでしょう」とLimeの政府交渉担当シニアマネージャーであるBruno Lopes(ブルーノ・ロペス)氏が声明で語った。「今後、市の委員やFrancis Suarez(フランシス・スアレス)市長と密に連携して、利用者と歩行者両方の安全を優先する恒久的プログラムを構築することを楽しみにしています。特に期待しているのが、Limeや他の運営者が支払う数百万ドルの電動キックボード費用を、今後も市が自転車専用道路の建設に投資することです。これはあらゆる道路利用者の安全を確保する最も確実な方法です」。
画像クレジット:City of Miami
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(文:Rebecca Bellan、翻訳:Nob Takahashi / facebook )