先週は当然ながらAppleのiPhone 6関連の話題が多くなった1週間だった。ちなみに予想通りと言うべきか、iPhone 6 Plusは供給が追いつかないのではないかという話も出ているようだ。
まずは発表イベントのキーノート講演で使われた全ビデオを貼っておこう。
主役はもちろんiPhone 6だ。
iPhone 6登場
新iPhone、「新iPhone、予約は9月12日から、出荷は9月19日午前8時〔日本時間〕、価格は6万7800円から」だとのこと。
記事によれば、iPhone 6 Plusは、同容量比でiPhone 6よりも100ドルずつ高いのだそうだ。カメラ機能や解像度による差別化もあり、Plusを購入する人が多くなりそうにも思うがどうなのだろう。
ちなみに実際に触ってみた記事によると「ピクセル密度の違いは見てすぐにわかる」らしい。詳細は「iPhone 6とiPhone 6 Plusを使ってみた」の記事をご覧頂きたい。
また両者の比較を動画で見せてくれる記事もあった。「iPhone 6と6 Plusを個人的に試用…その様子を超接写ビデオ」がその記事だ。画面解像度の差はあまりよくわからないようにも思ったが、いずれにせよiPhone 6が動作する様子は興味深い。
ついに登場したApple製ウェアラブル
どんな機能を持つのだろうかとか、あるいはどんな形で登場してくるのだろうかと、長らく噂されていたApple Watchがついにベールを脱いだ。外見的な奇抜さはなかったと思う。「Apple Watch登場」に、いろいろと写真も紹介されているのでぜひご覧頂きたい。
なお、小さな画面で有効に操作するために、従来の時計でいう「竜頭」の部分を活用するのはAppleらしいと言えるかもしれない。「竜頭」インタフェースについては「Apple、スクロールホイールを復活」という記事でも紹介されている。
もちろんハンズオンの記事もある。動作の様子は「Apple Watchに触ってみた…その第一印象」こちらからご確認を(動画あり)。
日本での普及はどうなる? Apple Pay発表
「Apple Payは画期的NFC支払システム―登録はカメラ、指紋認証、店にカード番号が渡らず」の記事では、詳しくApple Payの仕組みについて解説している。
実のところ筆者は、Android端末にて日頃からSuicaやDocomo iDを買い物に利用している。日常から相当に外れたことをしない限り、財布を忘れてしまっても何も困らない。既にそのような環境にいるために、逆にApple Payのもたらしてくれる「消費者向け」のメリットがよく見えてこなかったりはする。
ただ、前述の記事によれば「メーシー、ブルーミングデール、ウォルグリーン、サブウェイ、マクドナルド、ホールフーズなどの22万箇所のマーチャントがすでに対応するターミナルを設置ずみ」だとのことで、ここには確かに大きな可能性を感じる。
既存電子決済のしくみと比較すれば、簡単かつ安心にクレジットカード利用者を電子決済サービスにとり込もうという狙いがあるのだろう。しかし「安心」を意図する場合、クレジットカードを使わないという層も多いのが日本であるようにも思う。Apple WatchもApple Payに対応しているのだそうだが、このApple Payは今後の動きを追いながら、状況について理解していきたいと思っている。
余談その1:iPhone 6 (Plus)は大きすぎるのか
iPhone 6 Plusについて、1000円札と同じくらいの大きさであるとか、いやそうではなくて1万円札だろうとか、間をとって5000円札程度だというのが妥当だろうというような意見がネット上で拡散されているようだ。
そう言われて、じっと1000円札などを机の上に置いて眺めてみるが、やはり厚みがないと実際の感覚はよくわからない。そんなときに参考になる(?)のが「“大きすぎるか?”と心配する皆様へ」という記事だ。
どうやらiPhone 6 Plusなどについては3Dプリンター用のデータも出回っているのだそうだ。またAmazonなどからもモックアップを購入することができるようだ。実機が入手できるようになるまでには少々時間がかかるかもしれないという噂もある中、予めサイズを実感しておくのも良いかもしれない。ちなみにTechCrunchの記事ではないが、実際の大きさを体感できるペーパークラフトなどもあるらしいので探してみると良いかもしれない。
余談その2:延命をはかる(?)Fireフォンと、そして消え去るiPod classic
iPhone発表イベントに先立ち、Amazonからは驚きの(案の定、という人もいるかもしれない)発表があった。「iPhone 6のローンチ前夜、AmazonはFireスマートフォンを99セントに値下げ」というものだ。
価格を下げつつ、なんとか市場での地位を確立したいという動きだ。
一方、ついに歴史的な役割を終えて消え去るものについての記事もあった。「世界を変えたiPod classic、ついにその役割を終了」というタイトルの通り、消え去るのはiPod classicだ。
デジタルオーディオプレイヤーは、今でこそ「どこにでもあるプロダクト」といった感じだが、普及し始めたのは2000年代に入ってのことだった(iPodも2001年)。14年ほどを長いと見るか短いと見るかは人それぞれだろうが、オープンリールやレコードなどを使っていた世代からすると、本当に「いろいろあった」と感慨深く振り返ってしまうのだ。
(Maeda, H)