KAIZENが広告クリエイティブとランディングの組み合わせ最適化で、配信事業者と提携

WebサイトのUI改善のA/Bテストを、クラウドベースで提供するKAIZEN platformが、広告配信で新たな最適化に取り組む。今日9月16日に発表した広告配信事業者との提携により、広告クリエイティブと、ランディングページについて、それぞれ異なるパターンを複数用意して、その組み合わせによって、CTRとCVRを最適化するという取り組みだ。当初国内のパートナーは、BrainPad、CA AdTech STUDIO、FreakOut、Fringe81、Geniee、MicroAd、Scaleoutで、11月から順次機能提供を開始していくという。

 

広告の入稿担当をしたことがない人のために書いておくと、バナー広告というのは、複数の写真素材やテキストメッセージを用意しておいて、これをユーザー属性に応じて出し分けたり、数字の悪いクリエイティブについては取り下げたりといったことを行う。ただ、異なる広告バナーを使う場合であっても、その飛び先のランディングページについては、あらかじめ用意された共通のものを使うのが一般的だった。

KAIZEN CEOの須藤憲司氏によれば、たとえば、次のような経験則があるのだという。化粧品販売のページだと、週末の土日には、ランディングページには商品説明を詳しく書いておいたほうが良いが、ユーザーが忙しい平日には同じランディングページに価格をバンバン出したほうがCVRが高くなるそうだ。

曜日やユーザーの性別など異なる属性によってランディングページを出し分けたり、複数ページを用意してテストしたほうが効果が高いことを広告関係者は以前から理解している。ただ、これまではランディングページの出しわけは運用に手間がかかることから費用対効果のために見合わなかったし、広告バナーとの連携といったことは未着手だったということだ。

KAIZENの新しい取り組みでは、「広告バナー+ランディングページ」という組み合わせでの自動的に最適化を行うことができるようになるという。グロースハッカーをクラウドソーシングで活用できるので、10パターン程度のランディングページは1週間もあれば仕上がってくるという。

KAIZEN platformは2013年3月設立。2013年8月にグリーベンチャーズ、GMO VenturePartners、サイバーエージェント・ベンチャーズから80万ドル、20143月にシリーズAラウンドでFidelity Growth Partners Japan、グリーベンチャーズから500万ドルの資金調達を実施していて、米国市場への展開も開始している。KAIZENの顧客社数は2014年9月現在で約70社。


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TechCrunch Japan

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