Alibabaが史上最大のIPOだったことが正式に決定した。Reutersの報道による。
そのIPOが大成功することは誰もが予想していたが、需要の高さが爆発的高値を呼び、218億ドルでスタートした時価総額は38%も上昇し、引受会社は追加の4800万株を売り出すオプションを行使した。このIPOでAlibabaはで250億ドルを集め、これまでの記録、中国の巨大銀行、Agricultural Bank of Chinaが、香港証券取引所で2010年に上場した際に調達した221億ドルを上回った。
というわけで・・・AlibabaのIPOでは、全員が勝者となり、引受会社だけでもこの取引で3億ドル以上の利益を得た。
問題は、Alibabaがこの金で何をするのかだ。
VCの目的は、そこから金を引き出すことだけだ。そして、Alibabaはこのところ散財フィーバー中で、2013年以来、23件、14.5億ドルの投資をしていると、8月のMarketWatchは報告している。
一つの可能性は、AlibabaがTangoの残りをすくい取ることだ。すでにこの会社には2.15億ドルを注ぎ込んでいる。Alibabaは、自社のメッセージングサービス、Laoiwangを持っていながらTangoに投資したと、ブティック調査分析会社、Ovumのシニアアナリスト、Pamela Clark-Dicksonは言う。Clarksonの週末分析レポートは、Tangoの米国、ヨーロッパ、および中東における実績が、Alibabaにとって世界に勢力を広げる有力な足がかりになるだろうとしている。
Alibabaの会長、Jack Maは、その資金調達の巡業中、同社が米国とヨーロッパに「積極的に進出する」つもりであると語った。そうした拡大は、徐々にモバイルアプリに依存しつつある、とClark-Dicksonは書いている。
もしTangoが標的の一つなら、Yahooもそうだ。Alibaba – あるいは主要投資家であるSoftBank Capital ― がかつては強大だったこのインターネット企業に一目ぼれして、その遺産を使って米国ドットコムに乗り込むという憶測は絶えない。
Maも、SoftBank Capitalの会長、孫正義も、買い物リストにどんな資産が載っているかについて話そうとしないため、金融およびIT業界全体 ― ベンチャーキャピタリスト、投資銀行から、米国最大IT企業の幹部たちに至るまで ― がAlibabaの次の動きに注目している。
たった今はっきりしているのは・・・杭州から来た少年たちのように、街角を肩で風を切って歩く連中は他にいないということだけだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)