TechCrunchの読者であれば、シリコンバレーのテック業界で、いま突然現れて時代の寵児ともてはやされている「Product Hunt」の創業者、Ryan Hooverをご存じの方も多いかもしれない。11月18日、19日に東京・渋谷で開催するイベント「TechCrunch Tokyo 2014」にその彼が登壇することが決まったので、お知らせしたい。
2013年11月にオープンしたばかりのProduct Huntはまだオープン1年にみたない。しかし、すでにY Combinator、Google Ventures、Andreessen Horowitzなど錚々たるVCからシード、シリーズA合わせて700万ドル(約7億円)を調達している注目サービス。テック業界の必読サイトとも言われるまでになっている。
Product Huntには、プロダクトの簡単な説明とURLが投稿されていて、Twitterアカウントで会員登録すれば、イケてると思ったプロダクトに投票したり、コメントを書き込める。プロダクトは投稿された日ごとに分かれていて、投票数が多いプロダクトほど上位に表示される仕組みだ。
パッと見は、投票機能のある掲示板といったところだが、それを言えば、HackerNewsも同じ。Product Huntがスゴいのは、シリコンバレーのVCたちが参加し、日々チェックするサイトというポジションをあっという間に築き上げたことだ。少し読めば分かるが、著名な起業家やVCがコメントしていたりする。
スタートアップで大切なのは、マーケット、チーム、プロダクトだが、最近は、たとえば「モバイル向け動画」のように同一マーケットにあまりに多くのアプリがあふれるあまり、プロダクトそのものについて語る場が少なくなってきているのかもしれない。Product Huntを読んでいると、本当にプロダクトについて語るのが好きで、そこにこだわりを持つ人がシリコンバレーに多いのだということが分かる。
いまやテック系メディアに掲載される前にProduct Huntでプロダクトを発表する例も出てきていて、TechCrunchの競合とも言える。あるいは、Ryan本人がいうように、これはアテンションを寡占してきたメディアに対して、これはアプリローンチというイベントの民主化が起こっている現場なのかもしれない。著名な起業家や本家TechCrunchを含むメディアの記者、VCのパートナーたちまでが毎日のように読んでいるProduct Huntの創業者は、東京で何を語ってくれるのか。ぜひ生の声を聞いてほしい。
TechCrunch Tokyo 2014ではRyan Hooverのほかにも、海外や国内の豪華ゲストに多数参加いただくことになっているが、詳細は随時お伝えしていく予定だ。参加を検討いただけていた方は、ぜひお早めにチケットをご購入いただければと思う。なお、5枚以上から買える団体チケットや、限定50枚の学割チケットも今なら残っているので是非チェックしてほしい。