Twitterの拡張計画は、必ずしもそのユーザベースの成長を必要としない。同社は2013年の上場以来、投資家が期待したほどのペースでユーザは増えていない。しかしBuzzFeedのMat Honanのさきほどの記事が詳しく説明しているTwitterの‘Project Lightning’は、ログインユーザと非会員のオーディエンスの両方を対象とし、イベント関連のリッチメディアコンテンツに単純にアクセスさせる。
Lightningのローンチは今年の後半を予定しているが、特定のイベントに関するキュレートされたコンテンツを提供し、ユーザはそれをWebにもそのほかのアプリにも埋め込みできる。コンテンツに含まれるビデオや画像は、TwitterやVine、Periscopeなどからピックアップしたもので、ユーザがクリックするとすぐにロードされるように、事前にキャッシュされている。
デザインはいわゆる没入型を心がけていて、ビデオも画像もフルスクリーンで表示される。ログインユーザに対しては、イベントをフォローすると関連コンテンツが、そのイベントの開催期間中はフィードに入ってくる、などの機能が提供される。
非会員のユーザにとってはLightningがゲートウェイとなって、完全なコンテンツにアクセスできる(ただしツイート由来の雑多なコンテンツは見れない)。またコンテンツに対して自分のコンテンツやレスで参加もできる。
Lightningが取り上げるイベントは、NBAファイナルのような事前に日程が決まっているものと、予告なく急に行われるものの両方だ。情報筋によると、人間が手作業でキュレートするぶんの量と、そのイベントに関するユーザからのポストに基づいてライブでアップデートする量ないし回数については、目下検討中だそうだ。
同じ情報筋によると、ビッグイベントに関しては、パートナー企業からの特別のコンテンツもありえる。オスカーとかグラミー賞、メジャーリーグのゲームなどでは、おそらくスポンサー企業が目白押しだろう。
イベントをライブで扱うことは、今多くのスタートアップがねらっていて、ライブのブログプラットホームだったScribbleLiveやコンテンツキュレーションのLivefyre、リアルタイムのソーシャルメディアキュレーションアプリBanjoなどがそのトレンドの代表格だ。しかしLightningプロジェクトでは、Twitter傘下のPeriscopeやVineなどが、有利かもしれない。
Lightningのローンチの具体的な日程はまだ発表されていないが、BuzzFeedの記事では“数カ月後”だそうだ。何らかのビッグイベントに合わせるのではないか、と思うが、でもそれは何だろうか?