アップデート:インタビューの中でMicrosoftは、Bingが現在損失を出していないことを明らかにした。これは公表されていたキャッシュフロー計画より数四半期早い。
地図技術移管契約の一環として約100名の従業員をUberに引き渡すニュースに続き、今日(米国時間6/29)の午後Microsoftは、AOLの検索サイトにエンジンを供給し、広告事業の一部をAOLおよびAppNesus両社に移管することを発表した。
AOL(TechCrunchの親会社)は最近Verizonに買収されたため、どうやらこれでMicrosoftとわれわれは一緒に仕事をすることになりそうだ。
この動きには多くのレイオフが伴うが ― 約1200人と言われている ― 一部の職務はAOLに吸収される対象者全員にAOLでの仕事が提示される。なおMicrososftが最近、Nokiaのハードウェア事業の大部分を買収した後、大規模なレイオフを敢行している。
この取引きもまた、Microsoftが現在声高らかに進行している、事業スリム化と製品フォーカス強化計画の一環である。今日これ以前に報じられた同社の地図画像部門を手放すニュースも同じ流れだ。全てに答える議論は何も答を生まない、という古いジョークがあるが、このケースは、全てをやる会社は何もうまくできない、ということになる。
不思議なことに、MicrosoftはTechCrunchについて何か良いことを言っている。これも一つの情報開示と促えられたい。
この契約は、MicrosoftにとってBingの検索および広告プラットフォームを、大規模に「品質検証」する新たな機会を意味している。
Microsoftは、オンライン広告会社 AppNexusとの提携拡大も発表し、同社はBingの独自プログラム技術を開発し、ヨーロッパ数十ヵ国の販売パートナーとなる。
この提携拡大は、Microsoftによるヨーロッパ市場広告主へのプログラム的アクセス方法提供に向けての取り組みを強調している。同社はブログ記事で、北欧諸国企業の50%以上がプログラム的利用に切り換えており、今日からさらに拡大すると言っている。
正式コメントは以下の通り:
本日のニュースは、当社がMicrosoftの長所への集中を高めている証である。即ち、検索、検索広告、およびすばらしいコンテンツと消費者サービスの構築である。広告表示に対する当社のアプローチが進化することによって、われわれはこの集中を維持することが可能となり、また業界のリーダーらと協力して当社サービスの販売を進めていく。
契約の当事者であるVerizonの時間外株価は横ばい。Microsoftの株価ややや高値をつけている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)