AppleがiOS 9を公開してから2ヵ月半が過ぎ、同社はその採用率データを公式ウェブサイトで発表した。Appleによると、App StoreをアクセスするiOSデバイスの70%でiOS 9が動いている。この採用率は昨年よりも高い。
現在22%のiOSデバイスでiOS 8が走り、8%がiOSまたはそれ以前のOSで動いている。合わせて92%のiOSユーザーがiOS 8またはiOS 9を使っている。これはデベロッパーにとって、例えば自社アプリでiOS 7サポートをやめるかどうかを決める重要な基準になる。特に、新しいAPIを使っているデベロッパーは、コードベースを一新することができる。
では今年の数字はこれまでと比較してどうなのか?昨年、60%のiOSユーザーが11月21日までにiOS 8をインストールした。2年前、74%のユーザーが12月初めまでにiOS 7を使っていた。
どうやら今年の数字はiOS 7の採用率とほぼ同じで、iOS 8をやや上回っているようだ。ちなみに昨年は、多くの人々がiOS 8へのアップデートを遅らせ、それはAppleが多くの空き容量を要求したためだった。今年Appleは、インストールを容易にするためにスリムなアップデートを公開した。
今使っているデバイスでiOS 8が動いていれば、iOS 9にアップデートできる。Appleは今年の主要アップグレードでは、旧機種のサポートをやめなかった。10月16日時点では、55%のiOSユーザーがiOS 9にアップデート済みだった。
これと比較してAndroidでは、約26%のユーザーが2015年11月2日時点でLollipopまたはMarshmallowを使っている。Googleの最新モバイルOSが公開されたのは10月始めなので、Marshmallowの採用率が低いのはそれが理由だろう。
しかし、Lollipopを加えてもiOS 9の採用率には遠く及ばない。GoogleはLollipopを2014年11月に公開した。Appleの採用サイクルの速さは、エンドユーザーに新しい機能を普及する上で大きな利点だ。Androidユーザーの多くは、Androidの新バージョンを使うために新機種を買わなければならない。
Via Apple Insider
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)