マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デーを前に、SlackのCEO Stewart Butterfieldは、キング牧師と市民運動、およびこの会社が今日を休業にする理由について、全社員に向けて心を動かす手紙を送った。Butterfiledの許可を得て、Slackのエンジニア、Erica Bakerが手紙を外部に公開した。「私が心を動かされたからだけではなく、これはSlack社員以外の〈全員〉が読み、吸収すべき重要なメッセージだと思ったから」と彼女はMediumに書いた。
Bloomberg BNAの休暇制度調査によると、米国でマーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デーを休日にしている会社はわずか37%にすぎない。これは、米国の労働者の5人に2人以下しか休みをもらっていないことを意味している。Butterfieldは社員に対して、この日は仕事をする代わりに、キング牧師の遺産、そして自分たちが投票し教育を受け住居を持つ権利を得ようと立ち上がったために暴力を受け、強姦され、あるいは殺された人々に思いを馳せることを薦めた。さらにButterfieldは、「そもそも『公民権運動』が必要だったことを、われわれがいかに深く恥ずべきであるか」を説いた。
一定の進歩はあるものの、為すべきことはまだまだ多いとButterfieldは言う。
「そして、最後までやり遂げる責任はわれわれ全員にある」と彼は書いた。「われわれ、人民がやるしかない。もし、われわれがこの会社の団結に真の価値を見出しているなら、今こそ、基本的で明白な法の下での平等の権利と平等な保護を訴えただけで、生活を脅かされ、手足を失い、命までも奪われた人々を評価し、記憶し、改めて支持を表明する最適な機会である」
ButterfieldがSlack社員宛に書いた手紙の全文がMediumで読める。Slackは昨年9月に同社の多様性レポートを公表したが、これは小規模な非公開IT企業では稀なことである。Slackの社員は70%が白人だが、注目すべきは同社の技術部門におけるアフリカ系アメリカ人社員の割合(7%)が、データを公表しているどのIT企業よりも高いことだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)