スマホで撮った写真をフリマ感覚で売れるサービス「Snapmart(スナップマート)」が1日、スタートした。
スマホアプリでカメラロールから写真を選んで、タグやコメント、位置情報を指定するだけで、1枚100円で販売できる。もっと高く売りたい人は、スマホで本人確認書類を提出すれば、最大1000円までの値付けが可能だ。
ユーザーが投稿した写真は、広告素材を探している企業が買い取る仕組み。取り引きが成立した場合、販売金額の50〜70%がもらえる。
1分で出品できる
出品から報酬の受け取りまでのすべての操作がアプリで完結する手軽さが売りだ。実際に出品してみた。
この手のアプリで懸念される不正投稿には画像解析で対策する。例えば顔写真を検知した場合、その人物に出品の許可を得るように促す。掲載許可を得た写真は出品価格が上がるインセンティブを用意していて、企業としても安心して写真を使えるようにしている。
ソーシャル時代で「いい写真」の定義が変わった
開発したのはオプトインキュベートの江藤美帆さん。以前、ウェブメディアの編集長を務めていた際、「アイキャッチに使える手軽な写真がない」「インスタに上がっているような自然な写真が欲しい」といった経験をしたのが開発のきっかけだった。
ソーシャルメディア全盛の時代になり、「いい写真」の定義が変わってきたと江藤さんは続ける。
「マス広告時代はプロのクオリティが求められましたが、ソーシャル時代の『いい写真』は、日常に近い自然なものだったり、親近感のわく素人の写真がクリックされるようになってきたかと思います。」
自分の写真を販売できる国内のストックフォトサービスとしては、プロ向けのamana、アマチュア向けのPIXTA(ピクスタ)などがある。スナップマートはそれらよりも裾野が広い、スマホユーザーを対象にしている。
ちなみに、PIXTAでは週末のみに写真撮影するアマチュアのカメラマンでも、人気ユーザーは年間に数千万円の売り上げがあるという。スナップマートでも人気スマホカメラマンが出てきたら面白いし、あなたのスマホに宝の山が眠っているかもしれない。