C2Cの荷物預かりサービス「monooQ」、長期保管に対応した個人間トランクルームをリリース

荷物を預けたい人と預かってくれる人をつなぐC2Cシェアリングサービス「monooQ(モノオク)」を運営するLibtownは9月15日、長期間荷物を保管できる個人間のトランクルームサービスをローンチした。

今まではコインロッカーを代替するような形で、短期間の荷物預かりサービスとして打ち出していたmonooQ。今回の新サービスにより、monooQ上で荷物を預ける場所を検索する際「長期(1カ月から)」「短期(1日から)」と期間に応じて探せるようになった。

Libtown代表取締役の阿部祐一氏は「1日から荷物を預けることのできる、個人間トランクルーム」だと説明する。

荷物を預かるユーザーは使っていない部屋や、押入れ、余っている倉庫、部屋の一角などをトランクルームとして長期的に運用することで、まとまった収益を得られる可能性がある。一方荷物を預けたいユーザーも、従来のトランクルームより安く荷物を保管できる。

長期間の保管サービスは8月からベータ版として運用を開始。今までも長期間荷物を預けることはできたが、ユーザーにとって1カ月あたりの利用料が分かりやすいような仕組みを整えた。阿部氏によると、すでに短期利用よりも長期利用の件数が上回っているという。

「自宅にある服を継続的に保管したり、引越し時に数週間から1カ月くらい荷物を保管するのに使われている。空きスペースを活用しているため、従来のトランクルームよりも利用料が安い点が1番のメリットだ」(阿部氏)

monooQの利用料金は1畳で5000円ほどが目安。実際にサービスをのぞいてみると東京の中心地でも1カ月3000円で荷物を預けれらる場所もある。従来のトランクルームだと、東京の中心地であれば1カ月1万円を超える所も多い。敷金や礼金などの初期費用が加算されることもあるという。

monooQでは直近1カ月で約200カ所のホスト登録があり、2017年内に合計で3000カ所まで拡大を目指す。また並行して登録場所の使用率60%を目指していく。

「都内ではホストの登録がある程度増えてきているからこそ、まずはそのマッチング率を上げることを重視する。その後は地方にも拡大し、上京している人が地方の実家に荷物を預けるような感覚で、安く荷物を保管できるようなサービスにしていきたい」(阿部氏)

このあたりのアプローチは大阪や福岡、札幌など積極的に地方展開を進める「ecbo cloak」とは少し違うのかもしれない。とはいえダンボール数箱を預けるとなると、そもそも保管場所まで荷物を持っていくハードルが高い。たとえば宅配型トランクルームのように荷物の宅配をサポートする機能など、まだまだ改善の余地もありそうだ。

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TechCrunch Japan

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