Amazonが基本的なIoT機器のためのリアルタイムOS(Amazon FreeRTOS)を発表

IoTデバイスについて検討する際に、カメラやセンサーの接続を考える可能性は高い。これらのデバイスのほとんどは、非常に基本的なCPUを搭載していて、Linuxやそれに類似するオペレーティングシステムを実行している。しかし、すべてのIoTデバイスが本物のCPUを実際に搭載しているわけではない。その代わりに、基本的なマイクロコントローラによって動作するものも多い。そうしたデバイス(例えば煙探知器などを想像して欲しい)は、しばしば古いものであり、クラウドに直接接続することはできない。そして、そうしたものたちは、FreeRTOSオペレーティングシステムとカーネルのいずれかのバージョンを使っていることが多い。

AWSのCEO Andy Jassyは、開催中のre:Invent会議で、同社はこの問題を考えて新しいオペレーティングシステムをAmazon FreeRTOSという形で実現することを発表した。これは非常に基本的なIoTデバイスの、開発とセキュリティを簡素化するために用意される「マイクロコントローラーオペレーティングシステム」である。これはクラウドに接続することが可能な、低電力コネクテッドデバイスの上で実行されることが想定されている。クラウドとは直接接続したり、AWS Greengrassを経由したりして接続することが可能だ。

Amazon FreeRTOSは、その名前が示すように、ローカルとクラウド接続用のライブラリを追加したFreeRTOSオペレーティングシステムの拡張版である。無線を使ったアップデート機能もこの先追加される予定だ。

[原文へ]
(翻訳:Sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。