手数料不要の株売買サービス Robinhood が、仮想通貨の取扱をはじめると発表しました。銘柄はBitcoinとEthereumで、取引手数料はもちろんゼロです。
他の取引所に比べて、手数料がゼロというのはRobinhoodがもつ明らかな強みです。米国で最も大きな仮想通貨取引所のCoinbaseは1.5~4%の手数料がかかります。
「我々は今すぐ収益を上げるつもりはありません。しばらくは損益分岐点上でも、新規顧客獲得と既存の顧客へのサービス向上に務めます」とRobinhoodは説明します。
仮想通貨取引用に用意されるアプリRobinhood Cryptoでは、相場価格そのものではなくまず銘柄の見積もり価格をユーザーに提示します。そして、ユーザーが売り買い注文を出せば、それら銘柄の取引所、販売所を横断検索し、最も好条件での売買を探し出します。もちろん仮想通貨は価格変動が大きいため、取引にはある程度のマージンが取られており、その幅を超えるような場合はユーザーにその注文を実行するか判断を委ねます。
取り扱う仮想通貨は、まずはBitcoinとEthereumだけではあるものの順次拡大予定で、対応予定リストにはBitcoin CashやEthereum Classic、Litecoin、Ropple、Dash、Zcash、Monero、Qtum、Bitcoin Gold、OmiseGo、NEO、Lisk、Dogecoinなどが並んでいます。
なお、Robinhood Cryptoアプリはすぐにどこでも使えるようになるわけではなく、まずはカリフォルニア、マサチューセッツ、ミズーリ、モンタナ、ニューハンプシャーの各州で2月から開始の予定。
仮想通貨はその価格変動の激しさから物を買ったりする”通貨”としての実用性は損なわれつつあるものの、Robinhoodのような株取引サービスの目線からはまだまだ魅力的なようです。
Engadget 日本版からの転載。