大手のテクノロジー企業の一部は、仮想現実(virtual reality, VR)をもっぱら、消費者向けの新しい商材と捉えているようだが、しかしもっと活発な傾向として、近年ではますます多くの企業が社員の教育訓練に仮想現実を利用し始めている。
VRによる教育訓練を提供するスタートアップのひとつであるSTRIVRは、そんな動きのリーダー格だが、今日同社はGreatPoint Venturesがリードするラウンドにより、1600万ドルを調達した。同社の調達総額は、これで2100万ドルになる。
同社は最初、スタンフォード大学のフットボールのチームをVRで訓練するプロジェクトを手がけていたが、昨年は大企業のWalmartとパートナーして、後者の社員教育にVRを利用するビッグな仕事が舞い込んできた。
同社が使用する主な教材は対話型の360度ビデオで、これは制作と利用が易しいだけでなく、ハードウェアが簡素で、Facebookの199ドルのOculus Goのような、ローエンドのシステムでも使える。
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数週間前に同社は、Walmartが17000台のOculus Goヘッドセットを数千店に送り、それらにSTRIVR製の教材をロードした、と発表した。CEOのDerek Belchによると、今では同社は27のFortune500社を顧客として抱え、その業種は“ほとんどすべての業種”だそうだ。
Belchはこう語る: “最近の数か月は、チーム編成のスケーラビリティのことばかり考えていた。今回GreatPointから得られた資金も、顧客の急増に対応するチームの拡大に充てられるだろう。関連してオフィスの拡大なども課題だ。”