米国や他の国ではしかの流行が悪化するなか、Twitterはユーザーがワクチンに関する信頼できる情報源を見つけるのに役立つ検索ツールを導入する。また、ワクチンに関する誤った情報へとユーザーを導く検索用語のオートサジェストも停止する。
TwitterでTrust and Safety部門のバイスプレジデントを務めるDel Harvey氏はブログ投稿にて、「Twitterは病気や予防におけるワクチンの重要性を理解しており、重要な公衆衛生の情報の普及におけるTwitterの役割を認識しています。私達は、健康とウェルビーイングを高める信頼できる情報を見つける手助けをすることが、重要だと考えています」
ユーザーがワクチンに関するキーワードを検索すると、Twitterのパートナーによるリソースに誘導する表示が登場する。米国では、合衆国保健福祉省のウェブサイトとなるVaccines.govだ。また、ピンどめされたTwitterのパートナーのツイートも表示される。
ワクチン情報は米国だけでなく、カナダや英国、ブラジル、韓国、日本、インドネシア、シンガポール、スペイン語圏のラテンアメリカ諸国において、TwitterのiOSとAndroidアプリ、モバイルサイトに登場する。
Harvey氏によれば、Twitterのワクチン情報ツールは、昨年同社がローンチした自殺・自傷防止防止ツールにも似ている。さらに同社は、数ヶ月以内に他の公衆衛生問題に関する同様の機能も提供する予定だ。
今週はじめの米疾病管理予防センターの発表によれば、米国でははしか患者が839人に増加した。さらに今年に入ると23州にて感染が報告されており、また患者の大半(約700人)はニューヨーク州で報告されている。
ソーシャルメディアはワクチンに関する誤った情報の拡散の防止に注力していないと批判されており、またはしかの感染が増加し始めているので、対策が始まった。たとえばYouTubeは今年はじめ、すべてのアンチワクチン動画を無効にすると発表しており、FacebookはアンチワクチンのコンテンツのNews Feedでのランクを下げ、Instagramでは隠し始めている。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)