電子署名のDocuSignがオンライン公証のLiveoak Technologiesを41億円で買収

順調な時期でも公証人を見つけるのが難しいことがある。パンデミックの中ではなおさらだ。DocuSign(ドキュサイン)は米国7月7日、 Liveoak Technologies(ライブオークテクノロジーズ)を約3800万ドル(約41億円)で買収した。DocuSignはオンライン公証サービスを品揃えに加える。

同時に、DocuSignは新製品「DocuSign Notary」を発表した。eSignatureと一緒にオンラインで実行すれば、必要な時に容易に公証してもらえる。パンデミックへの理解が深まるにつれ、ワークフローを完全にデジタル化するDocuSignのような企業への需要がかつてなく高まっている。新製品は夏にも早期アクセスを提供する。

両社はすでに提携契約を結んでおり、買収は理にかなっている。Liveoakは、ビデオ会議、コラボレーション機能、本人確認機能を統合し、公証人の前にいるときと同じように公証を受けることを可能にする。

文書に署名を求められることはよくある。電子署名がない環境では、文書を印刷した上で署名し、スキャンして返送する必要がある。公証が必要なら、公証人の目の前で署名しなければならない。つまり、実際に公証人に会いに行く必要がある。DocuSignが今回の買収を機に提供するオンラインワークフローは一連の手続きを合理化する。

パンデミックの時期に行う買収としては完璧な例だ。手作業をデジタル化し、場合によってはリスクを伴う対面のやり取りから解放する。

Liveoak Technologiesは2014年に創業したテキサス州オースティンのスタートアップ。Crunchbaseによると、同社は未公開企業の間に1350万ドル(約15億円)を調達した。

この買収は、増加する傾向にある「パンデミック買収」の1つだ。大規模な公開企業がアーリーステージのスタートアップを狙っており、時として比較的お買い得な価格で手に入れる。最近の買収の中には、Apple(アップル)による先月のFleetsmith(フリートスミス)の買収やServiceNow(サービスナウ)によるSweagle(スウィグル)の買収(未訳記事)の例がある。

画像クレジット:Andrei Stanescu / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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