フォードの新四輪駆動車Broncoシリーズは予約が早くも15万件超え

7月初めに発表されたFord(フォード)の四輪駆動フラッグシップシリーズであるBronco 2021(ブロンコ2021)に対する世間の反応は同社の楽観的な当初予想をはるかに上回った。同社CEOのJim Hackett(ジム・ハケット)氏が米国7月30日の決算発表会見で述べた。

フォードによると15万人以上がBroncoを予約するために100ドルを払った。「Broncoシリーズは成長中のオフロード部門で大きな可能性を持っていて、主要OEMがこれまで真剣にチャレンジしていなかった部門だ」とハケット氏は語った。

もちろん、実際の注文ではなく予約にすぎない。デポジットは返金可能だ。いま同社は、こうした予約の何件が実際の注文につながるかを見極めるのに必要なデューデリジェンスにフォーカスしていて、それを受けて生産戦略を練る。

Bronco 2とBronco 4 は、ミシガン州ウェインにある組立プラントで生産される。Bronco Sportはメキシコのプラントで組み立てられる。フォードは実際の注文に応じるためにそれぞれの工場の人員をどういうシフトで配置するかを決めようとしている。

「やるべきことはまだたくさんある」と同社のCOOのJim Farley(ジム・ファーレイ)氏は7月30日のアナリストとの会見で述べた。「しかしミックスというのは素晴らしい」。

Broncoは、ノスタルジア、カスタマイゼーション、機能的なデザイン、テクノロジーにかなり頼っているブランドだ。テクノロジーにはフォードの次世代インフォテイメントシステム、それからオーナーがアプリで体験の計画・記録・共有ができるデジタルトレイルマッピング機能などがある。

このようにBroncoに対する反応は上々だが、顧客獲得を狙う多くの競合相手がいる。GM(ゼネラルモーターズ)は今週、全電動GMC Hummer(GMハマー)をチラ見せするビデオをリリースした。ビデオはプロモーション目的のバズワードが散りばめられていたが、GMがBroncoとTesla(テスラ)のCybertruckを主な競合相手とはっきり位置付けていることを示していた。この2社以外にも新参のRivian(リビアン)がいる。同社はEVのピックアップとSUVの生産を2021年に開始する計画だ。

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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