開発者向けカード決済サービス「WebPay」運営元が1.1億円のシード資金調達

ウェブペイ・ホールディングスは25日、新株予約権付転換社債によるシードラウンドを実施し、サイバーエージェント・ベンチャーズを含む3社より、1億1000万円を調達したことを明らかにした。同社はウェブサイトやモバイルアプリにクレジットカード決済機能を組み込める開発者向けサービス「WebPay」を運営するウェブペイの純粋持株会社。調達資金は主としてエンジニアを含む採用に使う。

WebPayは2013年6月に正式サービスを開始。わずか数時間で組み込めるほど簡単に使えるというAPIを提供し、最短3営業日で審査が完了する体制を構築。カード情報を加盟店側で処理・伝送・保存しないのも特徴だ。これまでカード決済機能を導入するには、各決済サービスの独自で複雑なAPIを利用する必要があり、書類審査で何週間も待たなければならなかったという。

この分野にはヤフーが2014年春、「Yahoo!ウォレットFastPay」というサービスで参入することも発表済み。内容はWebPayと類似していて、ウェブペイ代表取締役CEOの久保渓氏は、「WebPayとYahoo!ウォレットFastPayは競合です!歓迎します!徹底抗戦します!」と題するブログエントリを投稿している。Yahoo!ウォレットFastPayもWebPayと同様、急成長するスタートアップ向けカード決済サービスという位置付けでユーザー獲得を目論んでいるようだ。


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TechCrunch Japan

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