コロナウイルスが大流行したことにより、何百万という学生がリモートによる教育を突然受けることになり、エドテックへの注目が活性化している。しかし、騒ぎの背後に、エドテックが注目される前からこの分野で長いこと投資を続けてきた投資家たちがいる。
エドテックの今後、今何が熱いかなどをよりよく理解するために、トップ投資家の3人に TechCrunch Disruptで話をしてもらう。3人とは、Owl VenturesのIan Chiu(イアン・チウ)氏、Lightspeedの Mercedes Bent(メルセデス・ベント)氏、そしてReach Capitalの Jennifer Carolan(ジェニファー・カロラン)氏である。彼らは、Byju、Masterclass、Quizlet、Newsela、Labster、Winnie、Outschoolといった新興企業に分類される企業に投資している。
彼らが行っている何十億ドルもの投資についてはもちろん話を聞こうと考えているが、私が最も知りたいのは、この3人がどのように相乗効果を生み出してきたかである。彼らは、エドテックが注目を集める以前からこの分野へ意図的に注力してきたのであり、付け焼き刃ではない非常に深いレベルの話を聞くことができるだろう。
例えば、Lightspeedによると、ベント氏は、オペレーション、カスタマーサービス、人材管理と採用、製品管理、設計、販売、マーケティング、戦略、および一般的管理など、ほぼすべてのスタートアップを担当してきた。彼女は、General Assemblyでの約 5 年も含め、直近の8年間をキャリアモビリティーの分野で過ごしてきた。ベント氏は教育への彼女の思い入れは、発明と幼いころから始める学習の重要性を教える、祖父母や両親が彼女の人生で果たした個人的役割によるものだと語った。
「コロナウイルスの教育への影響があるため、通常よりも多くの時間をエドテックに費やしています。3月以前は、エドテックに費やす時間は全体の三分の一でしたが、現在はほぼすべての時間を費やしています」と彼女はTechCrunchに語った。
イアン・チウ氏は米国に移民してきて教育の学位を取った両親の子息であり、彼が言うには、このことが彼が早くからこの分野に焦点を合わせるきっかけになったとのことである。
彼の経歴をみると、早くからこの分野へ取り組んでいたことがわかる。チウ氏は、約20年前に出版された、奨学金と大学費用の値上がりについて論じた本の筆頭著者である。Owlに入る前は、Bain & Company、Silver Lake Partners、Warburg and Pincus で経験を積んだ。
「この分野におけるデジタルの普及は既に始まっていたものの、この前例のない時代にそれが急激な高まりをみせているため、私たちは今6兆ドル(約640兆円)に上る教育市場における分岐点に立っています」と彼は述べた。
最後になるが、ジェニファー・カロラン氏はExtra Crunchステージに現場の視点をもたらしてくれるだろう。カロラン氏はシカゴの公立学校に7年務めた後、スタンフォードへ行き、最終的にベンチャーに関わるようになった。
「コロナ後の学校が違ったものになることは疑いがありません。このパンデミックで両親/保護者は、教師の役割がいかに大変で技術のいるものか、はっきり認識したと思います。パンデミックで、学校が果たす保護機能も強調されています。米国における5000万人の学齢期の子供うち、92%が公立学校に通っているのです」と彼女は語った。
カロラン氏の述べたことは、エドテック内の一般的なバランス、つまり、裕福で特権的な家族だけでなく、すべての家族のためのソリューションを生み出している企業からベンチャー規模の利益を得る方法に光を当てている。
TechCrunchの一大年次イベントであるDisruptは、2020年の今年、初めて完全にバーチャルな形で行われ、そのため、より多くの人に参加していただける。参加者には講演者、投資家、創設者との交流をはかっていただきたい。Disrupt は9月14日~18日まで開催される。参加者がこれらの素晴らしいプログラムすべてに参加できるよう、会期を5日間にしている。他の登壇者の情報など、イベント詳細は以下の特設ページで確認して欲しい。なお、本ページを経由してチケットを購入すると5%の割引が適用されるので、ぜひご活用いただきたい。
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(翻訳:Dragonfly)