Lime(ライム)は今週、パリで第4世代のスクーターを投入する。同社がいうところの財政的な転換点と成長に向けたコミットメントを表すものだ。しかし単なる新プロダクトの展開では終わらない。
LimeのCEO、Wayne Ting(ウェイン・ティン)氏は米国時間11月19日、WSJ(ウォールストリートジャーナル紙)のFuture of Everythingイベントで、バイクとスクーター以外の「3つめのモード」と、プラットフォームへのサードパーティー企業の追加を2021年第1四半期に展開すべく取り組んでいることをほのめかした。2020年初め、Limeはいくつかの都市でWheelsブランド電動バイクのアプリでの扱いを始めた。こうした提携がさらに広がる、とティン氏は述べた。
「3つめのモード」について、同氏はスクーターよりもわずかに長い距離の走行に対応し、荷物の運搬に優れているとだけ説明し、詳細は明らかにしなかった。
「スクーターを利用しないさまざまな人に引き続きアピールしたい」と同氏は語った。
Limeは現在、寿命2年だった前世代を超える第4世代モデルの展開に注力している。2021年初めに欧州中で導入される予定だ。
第4世代モデルはバイクのハンドルのデザインと似ているスウェプトバックのハンドルバーを搭載していて、これによりより快適なグリップになっているとLimeは語る。またサスペンションも改良され、タイヤも大きくなった。そしてデュアルハンドブレーキシステムを採用し、スクーターの重力の中心を最適化するためにベースボードを下げた。2本足のキックスタンドも備えている。
おそらく最大の変化はバッテリーを交換できるようにしたことだ。これについてティン氏は「既存テクノロジーの大きな改善」と表現した。バッテリーはLimeの車両で交換可能で、オペレーションを合理化するものだと同社は話した。
同社は、営業活動によるキャッシュフロー、フリーキャッシュフローともに第3四半期はプラスで、2021年は特定のコストを除き(EBIT)通年で黒字になるペースだと述べた。ティン氏によると、黒字達成により同社は引き続き商品開発に投資し、サービスエリアを拡大できる。
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カテゴリー:モビリティ
タグ:Lime、電動キックボード
画像クレジット:Lime
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(翻訳:Mizoguchi)