Unfoldがリンクをメインにした軽量プロフィールツール「Bio Sites」を公開

2019年にSquarespaceに買収された(未訳記事)ソーシャルメディアスタートアップのUnfoldが、ユーザーが自分の重要なリンクを共有する新しいツールをリリースした。

これはUnfoldがストーリー形式のオーサリングツールに留まらずさらに拡大しようとする第一歩だ。共同創業者のAndy McCune(アンディ・マッキューン)氏は筆者に対し、Squarespaceが「ウェブのプレゼンスを確立するためのオールインワンプラットフォーム」になったのと同様に、Unfoldには「ソーシャルのプレゼンスを確立するためのオールインワンプラットフォーム」を目指すという大きなビジョンがあると述べた。

マッキューン氏は「UnfoldもSquarespaceも競合の多い飽和した市場で事業を展開しています。そして両社ともデザインを重視する人々にアピールして傑出しています。このことが常にノーススター(集中すべきポイントや方向性)でした」と語る。

マッキューン氏によれば、新たに公開したBio Sitesのゴールの1つは、Unfoldのユーザーが個人であるか大規模なブランドであるかにかかわらず、単一のソーシャルメディアプラットフォームへの依存を軽減することだという。Instagramでフォロワーを増やしても結局は「借り物の領域」上でのことであり「本当に自分のオーディエンスを持っていることにはならない」と同氏はいう。

画像クレジット:Unfold

自分で選んだリンクを強調したシンプルなプロフィールを作り、Instagramなどソーシャルのプロフィールから自分のBio Siteにリンクすれば、自分のコントロールが効きやすい他のチャネルにオーディエンスを誘導することができる。少なくとも、活用するプラットフォームを多様化することはできる。

このようなアイデアを考えたのは、マッキューン氏と共同創業者のAlfonso Cobo(アルフォンソ・コボ)氏が初めてではない。たとえばLinktreeは2020年10月に資金調達を発表したし(未訳記事)、他にも同様のプロダクトを開発しているスタートアップがある(The Verge記事)。しかしコボ氏は、Bio SitesはUnfoldのデザイン中心アプローチを活かし、機能的であるだけでなく美しくユーザーの個性を反映したシンプルなプロフィールを作れるようにしているという。

さらにコボ氏は、Bio SitesはUnfoldのネイティブアプリから作られていると述べた。Bio SitesアプリはAndroid版がすでに公開され、iOS版は1月に公開される計画だ。Unfoldの無料ユーザーも利用できるが、Unfold+やUnfold for BrandsのサブスクリプションユーザーはカスタムURLなどの追加機能を利用できる。

コボ氏は「ユーザーがさまざまな方法で注目を集められるようなプレゼンスと表現力のためのツールを今後数週間で拡大していきます。我々は商用利用にも強い関心を持っており、将来的にはその方向性を探る予定です」と述べた。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:UnfoldSquarespace

画像クレジット:Unfold

原文へ

(翻訳:Kaori Koyama)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。