大量のデータストリームをリアルタイムで処理分析するAmazon Kinesisサービス

Amazonが提供を開始した新サービスKinesisは、データをリアルタイムでストリーミングするとともに、その際、毎秒何千ものデータストリームのデータ処理を行う。このサービスにより、リアルタイムアプリケーションのデベロッパは、複数のソースから大量のデータを取り入れることができ、データ処理量のスケールアップもダウンも自在に行える。

Kinesisは、複数の可利用性ゾーンにまたがって多数のストリームを作れる。ストリームには、それらに固有の容量とかレートの制約がない。入信データはすべて、複数の可利用性ゾーンにわたって複製される。一つのストリームに複数のライターとリーダーがあってよい。このサービスはデータを複数のストリームに分割*し、それぞれが1000回のライトトランザクションと最大20のリードトランザクションを処理する。〔*: shard, sharding, シャーディング, ひとつのデータ単位を複数のサーバ負荷として分割すること。〕

Kinesisの課金はデータ処理量とそのパッケージのされ方に応じて行われる。AWSのブログによると、PUTに関してはPUT操作100万回に対して0.028ドル、ストリーム分割は1分割1時間あたり0.015ドルとなる。ゲームのデータを1時間ぶん集めるとすると、一例として、分割に0.3ドル、PUTコール3600万回で1.01ドル、計1.31ドルになるだろう。

CTOのWerner Vogelsは、複数のセンサからのデータを記録するストリーミングを例に挙げている。たとえば建設現場では随所にセンサを配備し、それらのデータをたえずウォッチすることになる。たとえば環境条件を記録して、コンクリートを基礎に流し込むタイミングを決めるだろう。Amazon Kinesisを利用すると、そういったデータをリアルタイムで処理し、さまざまなアプリケーションへ送り込むことができるのだ。

彼が挙げている例でも、データはどんどんスケールしていくだろうから、それらを無事に取り入れて、毎秒々々処理分析する能力が必要だ。このように、今日および明日の世界は、データをどのように測定し、それらに対し何をどうアクションするかで定義されるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AmazonのAWS re:Invent会場周辺でIBMとRackspaceが大型バスや女の子集団で(むなしい)対抗キャンペーン

Amazon Web Services(AWS)は競合他社にとってますます難攻不落の強敵になりつつある。今週行われたAWSのデベロッパカンファレンスre:Inventで、IBMやRackspaceも会場周辺で存在を誇示していたが、それらを見てもAWSとの落差の大きさをあらためて痛感してしまう。

先週IBMは、AWSよりも優れていると主張する広告で叩かれた。その広告はIBMを哀れっぽく見せ、むしろAmazonを一層有利にしたようだ。Amazonは、競争者をけなすことよりも、顧客に奉仕することが重要、と反撃したのだ。

今朝(米国時間11/13)の総合セッションではAmazonのSVP Andy Jassyが、IBMがラスベガスの通りを走らせた、車体に派手な広告を描いたバスを笑いながら批判し、IBMは顧客を馬鹿にしている、と言った。バスの車体のその広告は、古めかしくてわざとらしいマーケティングのスタイルを表している。

Rackspaceもやはり、自社に不利なことをやっている。同社は、デベロッパがAWSのカンファレンスへ行かないようにしたいので、AWS re:Inventの会場となったラスベガスのVenetian Hotelの外に、ショートパンツ姿の女の子たちをたくさん立たせて、同じくラスベガスのTreasure Island HotelのバーGilley’sで行われたRackspaceのパーティーの招待状を配らせた。

同社も、AWSの後塵を拝している。デベロッパたちが魅力を感じる部分がない。しかしRackspaceのクラウドサービスは、ひまがありすぎて、もっとワークロードが必要だ。そのためにはデベロッパをもっとたくさん集めてアプリケーションを作ってもらう必要がある。だからAWSのカンファレンスが行われているときに数万ドルを投じてパーティーを開き、ビールと安っぽいおつまみ料理をプログラマたちに大盤振る舞いするのが当然である、と同社は考えたのだ。

“ぜひいらしてください”、女の子の一人に声をかけられた。“お料理も飲み物も無料ですから、すてきなパーティーですよ”。

Rackspace的ブロマンス(bromance)*は、ほとんど品(ひん)がないし、IBMのお粗末な広告キャンペーンも効果があったとはとても思えない。要するに、今や、AWSとこれら二社との差が、あまりにも大きすぎるのだ。両社のおかしなマーケティングスタイルは、ますますその差を際立たせる。AWSのカンファレンスの会場周辺でうろつくために投じるお金は、真摯な差別化のために使うべきだろう。〔*: bromance, 男性同士の性行為を伴わない(ゲイではない)仲良し関係。日本語解説(1)(2)(3)。〕

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Jeff BezosはAWSがAmazonの最大のビジネスになると見ている

今日(米国時間11/13)の記者会見でAmazon Web ServicesのSVP Andy Jassy が、同社CEOでファウンダのJeff Bezosは、AWSがAmazonの最大のビジネスになるかもしれないと思っている、と述べた。

Amazonの2012年度の売上は610億ドルと報告されている。AWS単独の売上は公表されていないが、ほぼ35億ドルで急速に成長中、というのが世間の定説だ。

Amazonのビジネスの土台はeコマースで、それは今でも同社のメインの事業だ。しかし安価なコンピューティングとストレージへの需要は着実に増加を続けており、アプリケーション開発はいよいよ盛況、スマートフォンなどの大衆的普及によりインターネット人口も増える一方だ。

Bezosは以前、AWSはリテイルビジネスと肩を並べるビッグビジネスになるかも、と言ったが、今回はリテイルをすら抜くと言った。彼の展望の中では、クラウドビジネスへの確信が固い、ということだ。

Jassyの言葉をそのまま引用しよう:

JeffはAWSビジネスの現状に大きな喜びを感じており、長期的にはAWSがAmazonの最大のビジネスになるかもしれない、と考えている。Amazonの経営スタッフの全員が、そう考えているといっても、過言ではない。

Gartner Researchの調査結果などによると、AWSはパブリッククラウド市場における圧倒的なダントツである。AWSの売上は、二位以下の14社をすべて合わせた額よりも大きい。

彼の見解は楽観的すぎるかも知れないが、IT市場全体の規模はとても大きい。それは1兆ドルのビジネスであり、それが今大挙してクラウドへ移行しつつある。AWSがその1/10弱のシェアを握っただけでも、今のAmazonの全売上より大きいのだ。Bezosはつねに、根拠のない発言はしない。

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AmazonのDynamoDBは各月に数兆のリクエストを処理, SimpleDBは姿を消しそうだ

今日(米国時間11/12)のAWS re:InventカンファレンスでAmazonの役員が、NoSQLデータベースDynamoDBは今では一(ひと)月に数兆のリクエストに対応している、と言った。なお、AWSのもう一つのNoSQLデータベースSimpleDBは、 AWSのプロダクトページから姿を消している。世界最大のクラウドサービスは、今後NoSQL DBをDynamoDBに一本化するつもりだろう。

その役員、AmazonのJames Hamiltonが見せたスライドには、DynamoDBの成長の軌跡が描かれている。月間リクエスト数は、2月の1.2兆から10月には約2.2兆になった。しかもそれは、一つのリージョンの数字だ。

DynamoDBは2012年にローンチし、NoSQLデータベース市場で早くも先頭集団を走っている。SSDを使っているので高速であること、使い方がシンプルであること、高性能でしかもインターネットに対応した十分なスケーラビリティが、好調の原因だ。

最近までAWSは、SimpleDBをほかのデータベースと一緒にリストに載せていた。 Amazon RDS、Amazon DynamoDB、Amazon ElastiCache、そしてAmazon Redshiftが‘ほかのデータベース’だ。今では、所在を知ってる人か、検索して見つけた人しかアクセスできない。

AWSがSimpleDBをローンチしたのは2007年で、性能やスケーラビリティの要求が高くないユーザには十分利用できた。

その後Amazon DynamoDBが市場に闖入し、MongoDBやCassandraなどNoSQL DBの既存勢力を脅かし始めた。

SimpleDBの今後についてAWSに問い合わせたが、まだ回答はない。しかし、今日明日突然に消えてなくなることは、ないだろう。

一方DynamoDBは、トップクラスのNoSQLデータベースサービスとして、上述のように利用が増大している。

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BitNamiのパッケージングスタックに開発環境としてのMongoDBが加わる–AWSベースのサービスのスケール要求に対応

メジャーなソフトウェアのローカルな使用環境や開発環境をセットアップしてくれるインストーラ/パッケージャサービスBitNamiのサポートソフトに、MongoDBの開発環境が加わった。このMongoDBスタックによりデベロッパは、人気の高いNoSQLデータベースの上でスケーラビリティに富むWebアプリケーションを構築できるようになる。そのスタックは来週から可利用になり、デベロッパは、オンプレミスやAmazon Web Services(AWS)、Windows Azureなどにおけるアプリケーションの展開と管理ができる。

このY Combinator出身スタートアップの新しいスタックにはNode.jsが統合され、ローカルな開発のためのネイティブのインストーラや仮想マシン、あるいはAmazonやWindows Azureなどクラウドコンピューティングプラットホームのためのクラウドテンプレートとして、BitNamiのアプリストアから無料で入手できる。そのパッケージには、以下のものが含まれ、これらは“MEAN”〔普通の, 平均的の〕スタックとも呼ばれる:

• MongoDB
• Node.js
• WebサーバApache
• Git
• PHP (オプション)
• RockMongo (オプション)
• AngularJS
• Express
• PHPとNode.js用Mongoドライバ

これらふつうの成分以外に、MongoDBスタックにはそのほかのプログラミング言語を加えることもできる。COOのErica Bresciaは今日のSkypeインタビューで、たとえばRuby on Railsを使っている顧客はBitNamiのPythonスタックとMongoDBスタックをインストールしたりするだろう、と述べた。

同社自身のクラウドホスティングサービスもあり、それはAmazonの上で動き、クラウド内のアプリケーションを管理するための、自動バックアップ、内蔵モニタリングなどの機能がある。

さらに来週は、DreamFactoryと共に新しいライブラリをローンチする。DreamFactoryは、オープンソースのモバイルバックエンドプラットホームだ。

2012年にBitNamiはAWSの重要なパートナーとなり、新たなマーケットプレースのローンチで協力した。今BitNamiのスタックは80種あり、アプリケーションデベロッパがそのマーケットプレースでサービスとしてオペレートするために必要な部位を提供している。AWS MarketplaceでBitNamiが提供しているスタックは、WordPress、Drupalなど数ダースのアプリケーションで、利用時間に対して課金している。

さきほどのBresciaによると、Amazon Web Servicesへ展開されているBitNamiのアプリケーションは2012年で前年比98%増え、2013年には160%の増加が予想される。AWSの上でアプリケーションが使われる時間は、1億時間を超えると予測されている。

BitNamiが最近、アプリケーションの開発や管理に関わるおよそ3600名を対象に調査をしたところ、当然のような結果が得られた。多くの人がパブリッククラウドを利用しており、とくに小企業の方が大企業よりもクラウドアプリケーションを使う傾向がある。

その調査の結果でいちばん意外だったのは、AWSの次に多く使われているクラウド展開で、AWSに次ぐ二位はプライベートクラウドの27%、その次がGoogle Compute Engineの16%、Microsoft AzureとVMware Cloudが共に11%となった。Rackspaceは8%だった。とくに意外なのは、GoogleがAzureよりも好結果であることだ。一般にクラウドウォッチャーたちは、クラウドサービスとしてはAzureの方が強い、Googleの成長は鈍足、と思っていたはずなのだ。

Webとモバイルの到来により、アプリケーションのマーケットプレースが各所で栄えているが、BitNamiもその多くのプロバイダの一つだ。ほかにたとえばAppDirectはデベロッパに、同プラットホームを使っているリセラーパートナーへの接続チャネルを提供している。同社のモデルでは、デベロッパは技術を売っているパートナーにAPIの利用で結びつく。そこでサービスの重要なエンドポイントは、アイデンティティとプロビジョニングと課金である。同社は最近900万ドルを調達し、Cloud Foundryとパートナー、そしてStanding Cloudを買収した。後者は、クラウドサービスで使うアプリケーションをパッケージして、それらのアプリケーションの展開と管理に伴う複雑性を緩和する(その面倒を肩代わりする)。…というとBitNamiのサービスとそっくりであり、どちらも、今アプリケーションのマーケットプレースが、成長市場に向けてサービスを開発し売っていくためのプラットホームになりつつあることを示す典型的な例だ。

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データベースバックエンドのデータフローAPIをリアクティブプログラミングでサポートするEspresso Logicが$1.6Mを調達

BaaS(backend as a service)のベンダEspresso Logicが今日(米国時間11/7)、シード資金として160万ドルを調達した。同社が提供するバックエンドサービスはデータベース専門で、Webやモバイルのアプリケーションを外部データベース(MySQL、Oracle Server、Microsoft SQL Serverなど)に接続する。今回の投資ラウンドを仕切ったのはInventus Capital、これに、SquareのリードプロダクトエンジニアでGoogleのAdSenseの開発にも加わったGokul Rajaramなどの、エンジェル投資家たちが参加した。

同社のサービスはリアクティブプログラミング(reactive programming)を駆使して企業のITのためにビジネスロジックを作り、それをアプリケーションのデベロッパがJSONに変換、APIからアクセスできるようにする。このプログラミングモデルは、それまでプログラマがコード中に書いていた依存性の管理を、コンピュータにやらせる。リアクティブプログラミングは新しい概念ではないが、フロントエンドのアプリケーションを迅速に書ける方法として一種の流行になり、FacebookやNetflixなども使っている。しかしバックエンドにおいては、リアクティブプログラミングはまだ幼児期である。

CEO Paul Singhは今日行った電話インタビューで、リアクティブプログラミングはスプレッドシートの動作に似ている、と言った。たとえばスプレッドシートの[合計]の欄は、データが変われば自動的に変わり、スプレッドシート全体を書き変える必要はない。これと似てリアクティブプログラミングでは、公式がデータのフローを管理し、必要な変更事項を伝える。その過程をプログラムとして書くプログラマは、合計を計算するコードを書いて、このデータ項目への依存性(ディペンデンシー)も管理する。スプレッドシートが、刻々のデータフローに対応して書き変え必要箇所の書き変えを自動的に行うように。

Espressoの場合、リアクティブプログラミングのデータフローを作り出すのはデータベースないしデータベースマネージャだ。デベロッパはそれを利用するAPIを作り、サードパーティのアプリケーションへ接続する。

APIができたら、それをAPI管理プロバイダが管理でき、またモバイルのバックエンドサービス(MBaaS)KinveyやParseなどがデータをクラウドに提供する。Kinveyにはサードパーティからデータを管理する能力もあるが、Singhは、Espressoサービスはビジネスロジックの提供とセキュリティ、およびJSONへのコネクタに注力したい、と言っている。

Espresso Logicが追究するのは、データベース管理者とデベロッパとのあいだにあるギャップを填めることだ。今のITには変化~変化への対応のはやさが求められているが、リアクティブプログラミングはそれを達成する方法の一つだろう。

画像提供: Coffee Circle on Flickr.

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AWSがElastic MapReduceのコンソールをアップデート, 大量データ/大量クラスタの管理に対応

Amazon Web Services(AWS)が、同社のElastic MapReduceのコンソールをアップデートして、大量のデータをより容易に管理できるようにした。

アップデートの中心は、一連の新しい機能の可用性とアクセスの向上で、それにはインスタンスの加除によるクラスタのサイズ変更、クラスタのクローン作成、Hadoop 2の運用、特定の可利用ゾーンの注視、などが含まれる。

クラスタの構成は、1ページに収められた:

HadoopとMapRはバージョンを選べる:

クラスタリストが見やすくなった:

AWSは複雑さと使い辛さで悪名を馳せている。その基本方針は、最小限のものだけを提供し、AWSやサードパーティのサービスはユーザ自身が展開時に加える、というものだ。しかしクラウドコンピューティングのユーザのすそ野が広がるに伴って、相対的にサービスの敷居が高くなっている。

TechCrunch DisruptでデビューしたPaaS、CPUsageの協同ファウンダでCEOのJeff Martensによると、“Elastic MapReduceの今度のコンソールは、これまでAWSが不得意だった可用性の部分での大きな前進だ。シアトルの連中を、ほめてあげたい。UIとUXの改良が急務なプロダクトはAWS界隈にまだたくさんあるから、今回のような動きが今後広がることを期待したい”、ということだ。

AWSの役員たちも昨年、エンタプライズ市場を攻略し、Googleなどとの競争に伍していくためには、クラウドサービスにつきものの複雑性を抽象化した管理サービスの提供が重要だ、と述べている。

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APIの共有に伴う権利問題をクリエイティブ・コモンズ方式で解決するAPI Commons

3ScaleのファウンダSteven WillmottとAPIエヴァンジェリストKin Laneが今日(米国時間11/5)、API Commonsという名前の非商業的サービスをローンチした。それは、APIの仕様やインタフェイスやデータモデルを著作権なしで共有し、協働的に設計するための仕組みだ。

DefragカンファレンスでローンチしたAPI Commonsは、デベロッパたちがAPIをCreative Commonsライセンス条件で共有できるようにする。API CommonsのAPIはGitHubで入手できる。API Commonsのねらいは、APIをもっとアクセスしやすいものにすること、そのためにデベロッパがAPIの定義を設定し、それをユーザが利用できるようにすることだ。そうすると、たとえば企業がAPIを利用するときも、事前にその動作を明確に知ることができる。さらに、デベロッパはGitHub上でAPIをフォークでき、新しいバージョンを作れる。新バージョンが人気者になって、広く使われていくこともありえる。

WillmottとLaneがAPI Commonsを作ったのは、最近のAPIの激しい増殖ブームに対応して、デベロッパを著作権関連の問題から守るためだ。APIに関するWeb上の専門誌Programmable Webの目録には、すでに10000あまりのAPIが載っているが、そのほかにも、ここに載ってないAPIが何千もあり、それらがさまざまな使われ方をしている。

APIを作る人は、よその既存のAPIを参考にすることが多い。でもAPIの構造や設計はどれも微妙に違う、とWillmottは言う。そのため、同じような機能性のために、APIが違えばまったく違うコードを書かなければならない。しかも、APIをめぐる著作権関連の問題は、未解決のままだ。

昨日(米国時間11/4)Defragで会ったLaneは、“APIの増殖はインタフェイスの増殖を意味する”、と言った。“そしてそこには、著作権の問題がある。ほかのAPIのデザイン/設計を参考にしただけでも、グレーゾーンに入ってしまうのだ”。

API Commonsは、非営利組織/活動や政府/行政、それにオープンデータのAPIのために役立つと期待されるが、しかし長期的には商用のAPIに対しても有益な役割を発揮するものと思われる。

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Googleが有料ビデオチャット(有料Q&A)Helpoutsをローンチ, 危険な冒険に見えるが果たして?

【抄訳】

Helpoutsは、Google+のHangoutsとGoogle Walletを融合させたサービスで、すでにユーザの認証を受け付けている。一種のビデオチャットだが、友だちとチャットするのではなく、いろんな分野のエキスパートといわれている人たちにアドバイスをもらうためのチャットだ。このサービスにGoogleがつけたキャッチフレーズは、“リアルピープルからのリアルヘルプをリアルタイムで”(real help from real people in real time)だ。

要するにこれは、1~2分の、有料の、ビデオチャットセッションだ。今抱えている問題、たとえば、腕にしこりができたけど一体なんだろう?、~~~な感じのメイクをしたいんだけど、どうしたらいい? などへの答えを、その道の達人にチャットで教えたもらう。という感じ。

いろんな問題解決を助けてくれるコンテンツ集やサービスはいろいろあるけど、それらの中でもHelpoutsはピントがもっともシャープである、とGoogleは自負している。今日(米国時間11/4)Googleは同社のサンフランシスコのオフィスで製品のメディア向け発表を行い、そのインタフェイスを記者たちに試用させた。漆喰の壁に開いた穴の直し方、口紅の特殊な使い方、レモンの風味を強める方法、などの質問が出た。

Helpoutsの仕組みを詳しく知りたい人は、本誌TechCrunchの7月の特ダネ記事を見ていただきたい。今回のこの記事では、この製品の経済的な側面と、成功の可能性について触れてみたい。

GoogleはHelpoutsをプラットホームと呼び、Hangoutsとは別のチームが担当している、と強調する。両者は同じビデオインフラを共有しているが、サービスとしては別々のようだ。

HelpoutsはユーザのGoogle+のアカウントを使い、支払い機能としてWalletsを使う。そしてビデオはHangoutsのビデオ技術を使って、情報提供者のマーケットプレースをサービスする。今日の立ち上げにあたってGoogleは、およそ1000あまりのブランド(Sephoraなど)や個人を集めている。初日から、十分な利用価値があるように。

HelpoutsのAPIも提供するらしいが、その具体的な詳細はまだ分からない。デベロッパが自分のアプリで、Helpoutsをどうやって使うのだろう?

Twitterのフォロワーたち、YouTubeのhow-to、YahooのAnswers、Facebookの友だち、などなど、あなたの質問に無料で答えをくれるソースはたくさんある。しかしGoogle Helpoutsの唯一最大の差別化要因ないしセールスポイントは、有料であることだ(1分間2ドル)。インターネットでは無料ほど強いものはない、という常識の逆を行って、有料ほど強いものはない(あるいは、“タダほど高いものはない”)を実現しようとする。この逆張りが多くの分野~カテゴリーにわたって成功するための条件、それは、あなたが、緊急の質問に緊急に良質の答えがほしい、という立場になったことを想像してみると、誰にもお分かりだろう。

これを確実に成功させるための、Googleの具体的な手の内は、このサービスの今後を体験的に見守ってみないと分からない。

【後略】

画像クレジット: Flickr

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Virgin Americaが制作した機内安全(ダンス)ビデオがYouTubeで人気上昇中

Virgin Americaの「仕掛け」が投入されたのは先週のことだった。機内安全ビデオをヒップに仕上げたものだが、これが400万以上の視聴回数を稼ぐビッグヒットとなった。シートベルトを締めることがまるで楽しいことであるかのように見せるミュージカルビデオに仕上がっている。安全性を強調しながら、飛行機の旅行をある種の記念として楽しんでもらおうという、Virginらしい配慮に富んだ作品になっていると思う。

搭乗者に機内安全についての説明(ビデオ)を見せるのは規則で定まっていることだ。しかしそれが、形ばかりをなぞった機械的なものでなければならないとは、さすがのFederal Aviation(FAA)も定めてはいない。Virginはそこに目をつけた(?)わけだ。みんなでダンスをして、子供は酸素マスクでラップして、修道女は使い方を間違える。メイキングビデオも公開されている。

すべての会社がVirginのような音楽的バックグラウンドを持つわけでもない。自らの出自を最大限に活かして、今回のビデオ作成に至ったとみることもできよう。しかしもちろんそれだけではなく、顧客にできる限り楽しんでもらおうという企業姿勢を表したものであるともいえる。他の航空会社からは得ることのできないエクスペリエンスを提供したいという、積極的な姿勢の現れでもあるわけだ。

ミュージカルビデオが即ち顧客サービスのレベルの高さを意味するわけではない。しかし乗客を単に利益をもたらすものと考えていて出てくる発想でないことは確かだろう。

Virginのやり方は、顧客との新たな関係性を求める企業の動きの一例と考えることができる。同様の動きを見せている企業としてはTesla Motorsがある。IT技術を独自の視点から活用して、他者では成し得ないサービスを実現しようと奮闘している。それにより、人々が求める車を生み出すことに成功しているのだ。Teslaは第一に「人々が運転したくなる車」の実現を目指している。何よりも「顧客へのアピール」を最重要課題として考えているのだ。

身の回りを見渡してみると、企業が顧客を扱うやり方には面白みなど全くなく、不愉快に感じてしまうこともあるほどだ。「ビッグデータ」は「見込み客の取り扱い」や「ソリューション」の提供には役立つ。また「ソーシャルメディア」は万能薬であり、「プライベートクラウド」も世の中に存在するデータを活用するためのハードウェアを売り込むのに役だっている。

何か役に立っているのかもしれないけれど、まずともかく括弧でくくったテクニカルターム群の存在が、顧客の役に立つわけではないのだ。専門家らしい言葉を並び立てて何かしらの効果がありそうだというような「取り組み」は誰のためにもならないことも多い。立ち上がってただダンスする。それこそがより効果的な企業努力として実を結ぶこともあるという好例を示してくれたとも言えそうだ。

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(翻訳:Maeda, H


SalesforceがAppExchangeのプライベートバージョンをローンチ, 企業が自分のアプリストアを持てるようになった

Salesforce.comが、同社のアプリマーケットプレースAppExchangeのプライベートバージョンを顧客のためにインストールできることになった。その”Private AppExchange”は金曜日(米国時間11/1)に可利用になり、顧客企業のSalesforce SaaS環境上のインスタンスとして実装され、今では一般公開されているSalesforce Identityプラットホームと組み合わさる設計になっている。

顧客は自分のアプリやサードパーティのアプリをPrivate AppExchangeにインストールできる。そしてその際、ブランドを独自化できる。AppExchangeはモバイルアプリ、Webアプリケーション、デスクトップアプリケーションをサポートし、ユーザはSalesforce Chatterを利用できる。

Private AppExchangeにはさらに、ページビューなど各種のデータソースを見るためのダッシュボードが提供される。

Salesforceの役員たちによると、このサービスの立ち上げはSalesforce Identityのそれとタイミングを合わせるよう努めた。Identityは、複数のアプリケーションを単一の(一回だけの)認証の下(もと)に統合するサービスだ。

Salesforce Identityにより、クラウドからオンプレミスのアプリケーションやクラウドベースのアプリケーションを連携できるようになる。顧客は既存のシステムから持ってきた自分のアイデンティティをSalesforce IdentityとPrivate AppExchangeで使えるようになるが、そのために何らかのソフトウェアをインストールする必要はまったくない。SaaSアイデンティティプラットホームOktaなどのサービスを利用すれば、顧客のエンタプライズアイデンティティ環境をプライベートなアプリマーケットプレースに完全に統合できる。ただし現時点でOktaそのものは、SalesforceのPrivate AppExchangeと統合していない。

AppExchange、Bitnami、それにSnapLogicなどのサービスは、それぞれ独自のやり方でプライベートなアプリストアを提供する*。SalesforceにはパブリックなAppExchangeの統合でアドバンテージがあるが、プライベートはまだ生まれたばかりのサービスだ。Private AppExchangeはアイデンティティ機能があるので有利かもしれないが、しかしそれでもなお、ユーザ企業は、クラウドサービスのアドバンテージを得るためにソフトウェアを自分のサーバにインストールする必要がある。

〔*: これなども。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Cloud SQLがMySQLのネイティブ接続をサポート…オンプレミスも連携へ

Google Cloud SQLが今度から、MySQLのネイティブ接続をサポートする。それは、サードパーティのアプリケーションとの統合を、より容易にするためだ。今回のサポートにより、ネイティブのMySQLアプリケーションをCloud SQLにはめ込めるので、DBに関するGoogleサイドのシステム管理が不要になる。

CloudSQLはMySQLデータベースの標準的接続プロトコルであるMySQL Wire Protocolを使ってネイティブMySQLにアクセスするので、Google Compute EngineGoogle App Engine上のアプリケーションからの接続が高速になる、とGoogleは主張している。顧客はCloudSQLのインスタンスを管理するために、従来からあるMySQL WorkbenchToad、それにMySQL用コマンドラインツールを使用できる。また、Connector/J、Connector/ODBC、Connector/NETといった標準ドライバがサポートされる。

ネイティブへの接続によって、クラウドデータベースの管理および展開というレベルでデータのレプリケーションをコントロールできる。Googleが挙げている例としては、Cloud SQLとオンプレミスのデータベース(Oracle、SQL Server、DB2など)とのあいだでのデータレプリケーションもできる。

今回のサポートは、MySQL Wire Protocolのようなコネクターがあれば、クラウドサービスとオンプレミスアプリケーションとの間に透明性が担保される、ということの好例だ。ユーザにとっては、Googleが自社のサービスで提供している高度な管理を通してオンプレミスを使えることも魅力だ。

Googleは今、Amazon Web Services(AWS)が何年も前から提供している機能を急いで揃え始めている。CloudSQLサービスのコア部分のローンチは今年の6月だったが、AWSがMySQLサービスをローンチしたのは2009年、そして2012年にはOracle Databaseのサポートも開始した。

問題は料金だ。InfoQのブログ記事によると、AWSのRDSは“時間料金ではGoogleのCloud SQLよりも安いが、データのストレージや転送の料金など、ほかの費用も検討する必要がある”、ということだ。

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データ分析サービスのClearStory Dataはバックエンド技術とユーザ体験の二本の足を強化

ClearStory Dataがローンチしたデータ分析サービスは、同社によれば、この世界初めての、コアなバックエンドサービスに、リッチなビジュアルと共有機能を組み合わせたサービスだ。

まずバックエンド技術の特徴は、同社のCEO Sharmila Shahani-Mulliganによれば、内部的データと外部データをインメモリデータベースの技術を利用して統合していることだ。データは、関係データベースのデータでも、NoSQLのデータでも、あるいはPOSの情報や外部からの人口統計データでも、何でもよい。複数のタイプのデータを前処理なしでいきなり処理し、その結果を現代的なユーザインタフェイスで提示するのだ。

インメモリ技術のために利用しているのが、オープンソースのクラスタリングシステムApache Sparkだ。SparkはYahoo!、Autodesk、Grouponなども利用している。これにより、インメモリコンピューティングに特有のサブセカンド(sub-second, 1秒未満)の応答が達成できるのだ。

顧客は、データを表示するストーリーをダッシュボードで作る。ストーリーはその後の共有や改変ができる。

ClearStoryは、資金的基盤がしっかりしている。Andreessen Horowitz、Kleiner Perkins、Khosla Ventures、Google VenturesなどそうそうたるVCたちが同社に900万ドルを投資しているのだ。ユーザインタフェイス/ユーザ体験の部分は、かつてGoogleでGoogle Analytics、Google AdWords、各種のGoogle Adsプロダクトなどを手がけたDouglas van der Molenが担当した。そしてGoogleを名誉退職したShona Brownが、ストラテジックアドバイザー(戦略顧問)だ。

数テラバイトものデータを扱うデータ分析企業にとっては、ユーザ体験が今でも最大の課題だ。あるアナリストは、ClearStoryにいちばん近い競合相手はDatameerだろう、と言う。ただしユーザ体験で相当頑張っているClearStoryも、セットアップや利用がそれほど簡単ではない。市場に出回っているソーシャルなコラボレーションサービスに比べると、まだかなり面倒だ。

今日の市場でいちばん重要なのが、ユーザから見ての、直感的なわかりやすさ/使いやすさだが、データ分析サービスの多くがそれを欠いている。LovelyHerokuの協同ファウンダMario Danicが最近のインタビューで言ったことを、ここで思い出す。ソフトウェア開発の今日の最上位の課題は、ユーザの心に響く体験を作り出すこと。これに尽きる、と。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AWSがHadoopとそのエコシステムをアップデートしてビッグデータ分析プラットホームのサポートを一新

Amazon Web Services(AWS)がそのElastic Map ReduceプラットホームをアップデートしてHadoopの新バージョンを導入するとともに、同社のデータ分析エコシステムのサポートをアップデートした。

Elastic Map Reduceは、大量のデータを処理するためのAWSのプラットホームだが、ほかのベンダと違ってAWS自身がホストするサービスであるため、Hadoopとその周辺のエコシステムを、それらオープンソースのプラットホームの更新とペースを合わせてアップデートすることが重要な課題となる。

今回の最新アップデートではHadoopを2.2にアップデートし、またHivePigHBaseMahoutなどHadoopの同伴技術もバージョンを新たにした。AWSのブログ記事によると、それによりクラスタの始動時間が短縮され、データの拡大能力が強化され、マッパーM7がサポートされるようになった。MapR M7は、Hadoop用のNoSQLデータベースHBaseの有料サービスだ。

Elastic Map Reduceの今回のアップデートには、 Hadoop MapReduceの次世代アーキテクチャYARNのサポートも含まれる。

これはAWSの大型アップデートであり、Hadoopだけでなく、ここ数年で築かれたエコシステム全体をカバーする。Hadoopはファイルベースのシステムであり、データベースとしてはHBaseを必要とする。Pigは分析プラットホームであり、多くの場合ETL(Extract/Transform /Load)処理で使われ、そしてMahoutは機械学習ライブラリだ。

AWSはこのところ、データ分析技術のサポートにますます力を入れている。先週BI(ビジネスインテリジェンス)プロバイダのJaspersoftがElastic Map Reduceをサポートするようになったのも、そのことの成果だ。JasperはAWSとの付き合いが長く、AWS Marketplaceで入手できるそのサービスには、すでに500社の顧客企業がいる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、Q4のアップルストアの売上は45億ドル、1店舗当たり5000万ドル

Appleは、会計2013年第四半期のAppleストアの売上が45億ドル、前年比6%増だったと報告した。平均すると1店舗あたり5000万ドルの売上になる。Appleは416の店舗を所有しており、店舗当たりの週間売上は前年比36%増だった。

Appleの小売店売上の約76%が海外だ。同社によると、総来店者数は9900万人、週当たり1万8500人だった。

同社は米国外に162店舗の小売店を持っている。収支会見の席上、Apple CFOのPeter Oppenheimerは、2013年に同社は30の新店舗を開店したと語った。その殆どは米国外だ。今後海外での小売販売拡大では、中国市場が強調されていくだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google GlassでビデオによるライフブログができるサービスPerfect, ウェアラブルの新鮮な切り口だ

今日(米国時間10/24)シアトルで行われたTechStarsのDemo Dayで、PerfectがGoogle Glassのためのライフブログサービスをプレゼンした。このウェアラブルコンピューティングプラットホーム(Google Glass)のためのサービスが、メジャーなスタートアッププログラムに登場するのは、同社が初めてである。

このサービスはGoogle Glassに対する新鮮な取り組みで、これを使うと日々の生活をビデオに撮ることがおそろしく簡単になるだろう。Perfectは、Google Glassの、人のプライバシーを何でもかんでも侵して社会を監視社会にする、というネガティブなイメージをやわらげている。そういう未来の襲来を防ぐことはできないかもしれないが、このサービスはGoogle Glassをこれまでのビデオ撮影/制作よりも優れた表現媒体に変える。

ユーザはGoogle Glassでビデオを撮り、それをPerfectにアップロードする。そしてデフォルトでは、ユーザは8本のビデオから各3秒を切り取ってもらい、それをつないだ24秒を“予告編”とする。そういうビデオ編集をユーザ自身がやるのはたいへんだが、Perfectは各クリップを短くすることによって比較的簡単にそれらをつなぎ合わせる。そのストリームは、いつでも見たいときに見られる。

下のビデオはそういう“予告編”の例(複数)で、今日のTechStarsのイベントのステージで上映されたものだ。そのときの説明では、シアトルでの孫の生活を心配している祖母に見せるのだ、という。

Perfectがおもしろいのは、Google Glassをメディアにしているからだ。ユーザが作るビデオは時間軸に沿っている。人びとはこれらの“ライフヴログ(lifevlogs)”をストリームとして見る。YouTubeなどに投稿されたビデオを見る場合とは、相当違うユーザインタフェイスだ。

協同ファウンダのColin Homらは、ニューヨーク州オールバニ(Albany)の高校の同窓生だ。今日のステージでピッチをぶったHudson Duan(上のビデオの撮影者)はデューク大学の工学部へ行き、HomはMITへ行った。卒業後の彼らはカ州バークリーに住み、DuanはGoogle Glassでビデオを作り始めた。インターネットに接続された眼鏡は、ビデオを撮るために使うのがいちばん自然だ、と感じた。そこにHomも加わり、このサービスの開発を開始した。〔参考記事。〕

Perfectがぶつかった難問は、サービスのタイミングだ。そもそも、Google Glassがいつ本格生産に入るのか、それが分からない。Google Glassの知名度が上がってきたら、まずベータで公開したい。ストレージや付加的サービスを有料にすることも考えたが、とりあえずはサービスの開発が先決だ。まだまだ外部資金を仰ぐ段階ではない。毎月4000ドルぐらいが消えていくが、今のところは二人の貯金でまかなっている。

まだエディティングプラットホームのスクリーンショットもないし、今後のスケジュール表もない。それはこの記事にとっては残念だが、成否を握るのはあくまでもサービスの機能と質だ。

TechStarsのシアトルデモデーには優秀な人がたくさん登場したが、個人的にはPerfectが最高だった。まだかんじんのハードウェアが一般市販されていないから、彼らのサービスがビジネスとして成功しそうであることを、世の中に分からせるのは難しい。ましてや、もウェアラブルコンピューティングというコンセプトが表現のためのメディアであることをPerfectが分からせてくれるなんて、言葉でいくら言っても分からないだろう。なにしろ、PerfectによってGoogle Glassは、新種のビデオブログプラットホームという、新たな側面を見せてくれたのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


MicrosoftがAPI管理のApiphanyを買収してWindows Azureに統合

Microsoftが、Windows Azureに統合する目的で、API管理のApiphanyを買収した。買収の条件は公表されていない。

この買収に関する短い記事がWindows Azureのブログにあり、その中で、APIの重要性が増しているが、APIを信頼性とセキュリティとスケーラビリティを伴って露出するためにはより高いレベルの管理が必要だ、と言っている。記事の中でMicrosoftのゼネラルマネージャ曰く: Apiphanyはどんなサイズの企業にも、何らかのエンドポイントを露出するために必要なツールを提供し、また機密性のあるデータやサービスへの選択的なアクセス制限を行う。

ワシントンD.C.に社籍のあるApipahnyは、Washington Postなどの顧客企業に、APIを管理するためのポータルを提供する。APIアナリストのKin Laneは5月に書いたリビューの中で、ApiphanyにはAPIの展開と消費のための三つの主要成分がある、と言っている。複数のAPIを管理する際のオペレーションを管理する能力、APIのリソースとオペレーションのさまざまな組み合わせへのアクセスを提供するデベロッパ向けサービス、そして三つめが、このプラットホームに登録されているアプリケーションへのアクセスだ。

Apiphanyの買収は、API管理の市場に整理統合が進んでいることを示している。今年はIntelがMasheryを1億8000万ドル以上で買収し、またCAはLayer 7を、MulesoftはProgrammable Webを買収した。Facebookもこの渦に飛び込んできて、Parseを買収した。

Apiphanyのような使いやすいAPI管理プラットホームが次々と独立サービスでなくなることは、デベロッパにとって残念だろう。同社の利用料は月額50ドルだった。今市場と投資家に注目されつつある類似サービスの多くはデベロッパよりもむしろエンタプライズを対象とし、Apiphanyほどお安くはない。

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SkySQLがオープンソースの関係データベースMariaDBのサポート強化で$20Mを調達, AWSユーザにもサービスを提供

SkySQLが、同社のMariaDBのサポートを強化するために2000万ドルを調達した。この、急成長しているオープンソースの関係データベースを、最近はWikipediaも採用した。今回の投資ラウンドはIntel Capitalが仕切り、California Technology VenturesやFinnish Industry Investment、Open Ocean Capital、Spintop Private Partnersなども参加した。

これまでMariaDBは主に技術者コミュニティのプロジェクトだったが、今年はWikipediaがその基盤的SQL技術として採用し、またFedoraやOpenSuseのようなメジャーなLinuxディストリビューションも基本パッケージの一環として採用した、とSkySQLのCEO Patrik Sallnerは述べる。今回の投資ラウンドはSkySQLのMariaDB開発努力が認められた証でもあり、また、主要なMySQL代替製品の位置を獲得したことをも、示している。

新たな資金はオープンソースプロジェクトMariaDBの開発継続と、サポートの充実、そしてMariaDBデータベースサーバをスケールするための商用製品の開発に充てられる。たとえばSkySQLはそのサポート業務の一環として企業によるMySQLからMariaDBへの移行を支援し、バグフィックスなどのサポートサービスを提供している。また今後は、NoSQLデータベースとの統合も強化していく。MySQLは、そのパフォーマンスの良さとトランザクション機能により、スタンダードにのし上がった。NoSQLはそのスケールアウト機能(分散化展開)により、ユーザを増やしている。この二つのデータベース技術の組み合わせは”NewSQL”と呼ばれるトレンドになっており、SkySQLはそれを自己の商機としてねらっている。

MySQLは、スケーラビリティが弱点とされ、Amazon Web Servicesのようなクラウドサービスには向かないと言われていた。最近のデータベースは、複数のサーバに共有される形での開発と展開が必要とされる。FacebookやGoogleなどはそのためのスキルを持っているが、多くの中小企業は持ち合わせていない。しかしそのようなスケーリングの能力がMariaDBには最初からあり、またそのサポートをSkySQLが提供する。

そこで昨年の9月にSkySQLは、Amazon Web Services上のデータベースをスケールするサービスを立ち上げた。対象はデータベース管理者だが、企業のデータベース環境をクラウド環境へ展開するための技術的スキルのない、エンドユーザを主にねらっている。このサービスはIT管理者に管理コンソールを提供して、インスタンスの管理、ネットワーク上の個々のノードの隔離と再構成、バックアップ、リストアなどを行わせる。このような高度な管理業務は、よほど強力なデータベース管理技術のある企業でないと、自前でやるのは無理である。

同社のデータベース技術はマスマーケットで受け入れられるにふさわしい、歴史的背景を担っている(MySQLスピンオフ)。4月に同社はMySQL ABチームのオリジナルメンバーを抱えるMonty Programと合併し、MariaDBを今後強力に支えていくためのスタッフを得た。

しかし今、データベース業界は多様化と競争が激化している。そしてデベロッパたちは、NoSQLのシンプルさと展開の容易さを好むようになっている。しかしデベロッパが欲するものは、アプリケーション開発のできるかぎりの短期化だ。アプリケーション開発がますます手工芸でなくなりつつある今は、開発の迅速性がより一層求められるようになっているのだ。

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Heroku上のプロジェクトをスマホから管理するアプリLovelyHeroku

LovelyHerokuは、人気のPaaS(platform-as-a-service) Heroku上のプロジェクトをスマートフォンから管理する、という新種のアプリだ。これは、スマートフォンの普及によってデベロッパやITスタッフたちの仕事のやり方も変わった、ということを示す典型的なアプリだ。

このサービスを作ったのは、クロアチアのコンピュータ科学の教授Matija Bogdanovicaと、各種オープンソースプロジェクトへの寄与貢献者として知られているMario Danicだ。MarioはかつてKickstarterからの資金でSlicehostとそのコミュニティを作り、のちにそれをRackspaceが買収した。LovelyHerokuを使うとデベロッパは自分の仕事を複数のアカウントから管理でき、パスワードを変えたり、アプリをスケールしたり、アプリに新しいドメインを割り当てたり、SSHキーを配備したり、新たなコラボ要因を加えたり、等々といったことができる。

Danicはホスティング企業6syncを作って今でも稼働させているが、今日Skypeで行ったインタビューで、LovelyHerokuは自分のフラストレーションから閃いたアイデアだ、と言った。そしてあたりを見回すと、システムアドミニストレータにリモートでアクセスしたくて苦労しているデベロッパが多い。彼の以前の顧客たちや、仲間のHerokuユーザたちも同じ問題を経験していた。彼の同僚たちは、ラップトップのふたを開けずにHerokuにアクセスしたい、とも言った。

“ぼくが始めて大規模なFOSS(Free Open Source Software)に手を染め、Googleが登場したばかりの7年前なら、優秀な技術が何よりも優先する、と言っただろう。でも今は、いちばんたいせつなのは顧客の体験と顧客そのものだ、と言いたいね”。

デベロッパやITマネージャが自分たちのアプリのために使っているクラウドサービスにアクセスする方法は、ほかにもある。RackspaceやAmazon Web Servicesにも、それらのサービスをモニタするためのモバイルアプリがある。VictorOpsのiOS/Androidモバイルアプリは、企業のモニタリングシステムの出力をリアルタイムでストリーミングさせて見ることができる。これらのアプリはいずれも、異状をアプリからのアラートやSMSやメールで通知する機能がある。

しかしLovelyHerokuは、対象がHerokuだけ、という点がユニークだ。Herokuはもっとも人気のあるPaaSだが、このサービスはあえてターゲットを絞り込むことによって、そこでのユーザ体験に具体的に即した支援を、デベロッパたちに提供しようとしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


苦闘するIBM―もはやクラウドのキングではない

先週発表された第3四半期の決算報告によれば、IBMはレガシー・ハードウェア事業の不振とクラウド・サービス戦略の迷走に苦しめられているようだ。

ハードウェア事業の売上は17%ダウンし、売上は10億ドル減少した。2013年に入ってから9ヶ月の売上は721億ドルと2012年同期の752億ドルから4%のダウンだ。ソフトウェア事業も絶好調とはいえない。今期、ソフトウェア事業の売上高は1%アップしただけだった。株価も2年ぶりの安値を付けた。

ハードウェアを売りながら同時にクラウド・コンピューティング事業を続けようとするところにIBMの抱える問題がある。この戦略を取る限り、IBMはオンデマンドでセルフサービスのソリューションを提供することはできない。Amazon Web Servces (AWS)はハードウェアを売らないことによって成功を収めている。もちろんオンプレミスのインフラにはまだ莫大な需要があり、IBM、Cisco、Dell、HPその他の企業を潤している。

IBMはこの5年ほど、大企業向けに「プライベート・クラウド」を提唱してきた。このシステムにはオンプレミスで垂直統合タイプのソフトウェアが搭載される。こうしたプライベート・クラウドはマルチテナントで経済性、柔軟性が高く、クラウドサービスのあらゆる利点を享受できるというのがセールストークだ。しかし実態はというと、ユーザーはこのシステムを購入し、データセンターにインストールし、IT部門がメンテナンスしなければならない。要するに今までの社内データセンターを模様替えするに過ぎない。

Charles FitzgeraldのIBM評が的確な描写だ。

IBMの根本的な問題は、ディスラプト〔現状を破壊〕するテクノロジーではなく、ディスラプトされたテクノロジーばかり提供しているところにある。IBMへの依存は致命的な危険を招きかねない。

分散インフラストラクチャーの場合、ユーザーは自前で、多くの場合IT部門の助けなしでクラウド・コンピューティング上でビジネス・システムを稼働させることができる。しかしIBMのテクノロジーでそういうことができそうには思えない。ユーザーは自分でマシンを購入するか、どこかのホスティング・サービスと契約する必要がある。それからIBMからソフトウェアを購入しなければならない。そして運用のためにIT部門が必要だ。

一部の超巨大企業を除いて、クラウドサービスの方が安くつくのは明白だ。ユーザーは毎月従量制の料金を支払うだけでよい。インフラへの投資はクラウドサービスのプロバイダが負担する。この方式は以前から存在するが、価格の低下は破壊的なペースだ。スタートアップやデベロッパーはAWSのようなサービスをベースに次々に新たなサービスを生み出している。それに反してIBMが惹きつけているのはデベロッパーではなく企業内IT部門だ。

ただしIBMはある分野では依然としてリーダーだ。 調査会社のIDCによれば、IBMはクラウド・ソリューションの専門的インテグレーション・サービスとしてはナンバーワンだという(下図)。

IBMのある広報担当者は「この分野ではAWSはIDCのランキングに入ってさえいません!」と勢いこんでメールしてきた。それはそのとおりだが、AWSはインテグレーション・サービスのリストに入らないように全力を尽くしてきたからだ。そもそもオンデマンドのセルフサービスをモットーとするのだから当然のことだ。AWSはシステム・インテグレーションはユーザー自身、あるいはユーザーのコンサルタントに任せている。

IDCの図とは対照的に、Gartnerの図ではAWSが突出した市場リーダーであり、IBMはその対極にいる。

もっとも来年はIBMの位置は上の図より改善されているだろう。この夏、SoftLayerを20億ドルで買収したからだ。SoftLayerはIBM Smart Cloudに統合されるはずだ。第3四半期にIBMはクラウドサービスで4億6000万ドルの売上を記録している。このうちSoftLayeの分がどれほどになるかは分からないが、.現在すでに相当の寄与をしていると思われる。

IBMは来年もSoftLayerに独自に事業を実施させる方針だというが、451 Researchの調査ディレクター、 Michael Cotéは「これは賢明だ」としている。SoftLayerはHadoopやVMwareのみを作動させるサーバーなどを提供しており、人気がある。しかし問題はIBM自身が新しい、長期的に有効なクラウドサービス戦略を立てられるかどうかだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+