TeslaはModel 3のAutopilotの操作インタフェイスを使いやすくした

Model 3はAutopilotのコントロール方法が変わった。最近のアップデートでは、コントロールがインフォテインメントのスタックからステアリングホイールへ移った。それまでドライバーは、大きな画面を見ながらAutopilotのスピードや走行距離を変えていたが、その操作をするとき目が道路を離れてしまうのだ。

Model 3は、ミニマリズムの極地だ。そのために同社は、最良のインタフェイスをまだ模索しているようだ。たとえばModel 3では、ステアリングホイール上のコントロールは意図的に特定の機能に奉仕せず、車の役割に応じて変わるのだ。

2018.12のアップデートでは、右手のスクロールホイールが車のスピードを変え、その横のボタンが車間を変えるようになった。最新のコントロールは既存のコントロールを変えず、むしろそれらを補う。

Model 3の本誌のレビューでは、コックピットの簡素な設計に注目して、その長短を指摘した。前方視界に邪魔物がないのはすばらしいし、子どものころのソープボックスダービーで坂を転がっていくときのような、ピュアなドライブ体験が得られる。路面への接触感覚がとてもリアルだ。でもしかし、中央のタッチスクリーンへの依存が大きすぎて、単純なコマンドでも目が道路から離れることがよくある。

Autopilotがらみの死亡事故以降、Teslaに注がれる世間の目はますます厳しくなっている。今回のようなアップデートで同社は、オーナーの意見を取り入れてアップデートを実践していることを、見せつけようとしている。

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テスラ、時価総額でフォードを下回る

Tesla 株価は暴落し、その結果昨年達成したマイルストーンよりも後退した。本稿公開時点で同社の時価総額は1年ぶりにFordを下回っている。現在Teslaの時価総額は420.63億ドルなのに対して、Fordは435.88億ドルだ。TeslaがFordの時価総額を抜いたのは一年前の明日のことだった。

昨日は両社とも株価を下げたが、先週Tesla株は低調で過去52週間の最低水準まで落ち込んだ。同社は未だに、先週来の大規模リコール製造上の問題、さらにTesla車の自動運転中の死亡事故といった悪いニュースの影響に苦しんでいる。

Ford株は、先月上昇機運をみせたが、こちらも52週間で最低となっている

TeslaがFordを時価総額で超えたときには大きな話題となった。同社は未来に向かう新しい波と期待されたが、株価は過大評価されていると警告する向きもあった。Elon Muskはニュースを好意的に受け止めているようで、昨日のエイプリルフールには会社が倒産したというジョークをツイートした。

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MacOSがついに外付けGPUをサポート

macOSは最新のアップデートで外付けのグラフィクスカードが使えるようになる。Appleはこのことを昨年6月のWWDCで発表したが、ついにそれが実現した。MacのユーザーはThunderbolt 3で接続した外付けグラフィクスカードにより、グラフィクスの処理能力を上げることができる。

これまではAppleからeGPU開発キットを買うか、非公式な方法で外付けグラフィクスカードを使うしかなかったが、後者は問題が起きてもAppleは面倒見てくれない。ふつうの使い方ならパワーアップの必要はないが、VRやゲームなどでは有効だろう。ただしmacOSと互換性のある外付けGPUはそう多くないから、慎重に選ぼう。

この機能はHigh Sierra 10.13.4 Combo Updateから有効になり、このアップデートではMessageにBusiness Chatが加わり、iTunesが新しくなり、SafariではCommand+9でいちばん右のタブへ行けるようになる。

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Nvidia、VR経由でリアル世界の自動車を運転!

本日(米国時間3/27)Nvidiaは、同社のGTCカンファレンスで意欲的なデモを披露した。それは映画「ブラックパンサー」からそのまま出てきたかのような内容だった。

「彼はここにはいません」とNvidiaのCEO Jensen Huangがステージ上のドライバーを指さして言った。「彼はライブビデオを通じてこのバーチャルワールドを見ています」。

ドライバーは会場のステージで、HTC Viveを着用し、ハンドルのついたコックピット風の車に乗っている。NvidiaのHolodeckソフトウェアを使ったしくみが搭載されている(ブラックパンサーで使われたのと同じLexus)。続いてビデオには、会場のコンベンションセンターを背にしたFord Fusionが映し出された。

ショウで見せたデモは、最小限の内容で簡単だが動作はたしかだった。VRの中のドライバーは自動車を完全に制御しているように見え、私有地内をゆっくりと走らせていた。彼はバンを避けながら100メートルばかり走って車を駐車した。

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車は走行中完全に無人だった。

Nvidiaはこのシステムが動いているプラットフォームや公開予定などについて一切明らかにしていない。デモは概念実証として行われた。Jensenはこんなことも言っていた。「これを何と呼んだからいいかもわからない。何がいいだろう?」

自動運転技術はNvidiaにとって壮大な市場であり、技術提供でリードしている企業でもある。今日のようなデモは、同社の能力をに注目を集める最高の方法だろう。

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Marshall製ノイズキャンセリング対応ヘッドフォンが登場

Marshallといえば、ヘッドフォン市場でも高音質なプロダクトで知られている。そのMarshallが、アクティブ・ノイズ・コントロール(ANC)機能を備えたヘッドフォンを発表した。名前はMarshall Mid ANCだ。価格269ドルのワイヤレスヘッドフォンで、昔ながらのMarshallらしいルックスを保持しつつ、最新のBluetooth aptXに対応している。

搭載される4つのマイクが周囲の音を検知して、無用なノイズをカットする。40mmドライバーを搭載し、良い音を聴かせてくれる。ノイズキャンセリング機能をオンにした場合のバッテリー駆動時間は20時間(Boseの最新モデルと同様)で、ノイズキャンセリングをオフにすれば30時間の駆動時間となっている。

市場には同様のスペックをもつヘッドフォンが溢れている状況ではある。しかし、マーシャル製のMid ANCには注目せざるを得ない。かねてよりバランスのとれた格好良さを追求しているメーカーとして知られているからだ。レトロなイメージももちつつ、しかしよくみればモダンで最新技術を採用している。個人的には買いだと思うがいかがだろうか。

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(翻訳:Maeda, H

BMWとレクサスも車のサブスクリプションを目指す

間もなくより多くの自動車メーカーが、サブスクリプションサービスを通じて車を提供するようになるだろう。Lexusは本日(米国時間3月26日)、来るべきUXクロスオーバーがサブスクリプションを通して利用可能になることを発表した。またブルームバーグも本日、BMWがサブスクリプションの試験運用を発表しようとしていることをレポートした。

これらの自動車メーカーは、新しいファイナンスモデルで車両を提供するメーカーのリスト(現在その数は増加中だ)に加わることになる。現在、 Volvo 、Cadillac、 Ford 、そしてPorscheが、従来のファイナンスモデルではない、最新の車を運転するための、より柔軟で革新的な方法を探っている。DroverFairのようなスタートアップたちもまた、需要の増加に伴いこの市場を狙ってきている。

現在のサブスクリプションサービスは、短期間のレンタルと数年に渡るリースの間に位置付けられるものだ。ほとんどのサービスは、車両コストの範囲内で、車両を交換したり、保険料を含めることを可能にしている。目標は、できるだけ効率的に最新の車両を消費者に提供することだ。

Lexus UXは、Lexusがサブスクリプションを通じて提供する最初の車両となる。

同様に、BMWはテネシー州で来週から試験サブスクリプションを提供すると言われている。どうやら、それはAccess by BMWという名前で、地元のBMW販売代理店によって提供されるようだ。

LexusとBMWの両サービスの条件はまだ発表されていない。

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(翻訳:sako)

GoProがカメラのレンズとセンサーをサードパーティのメーカーにライセンスして活路を見いだす

GoProが今日(米国時間3/22)、電子機器メーカーJabilとの複数年の契約を発表した。Jabilは警察のボディカメラやビデオ会議用機器など、いろいろな製品にGoProの技術を利用する気だ。両社の合意により、JabilはGoProのデザインと知財をライセンスして、承認されたサードパーティ製品に使用する。他社がGoProのパーツで製品を作るのはこれが初めてだが、今回その製品にGoProのブランド表記はない。

GoProは、2014年リリースのGoPro Hero4のころからJabilと協働している。Jabilはアメリカ国籍のメーカー企業だが、23か国に工場など90の事業所がある。今回の合意の財務的条件は公表されていない。

Jabil OpticsのVP Irv Steinが発表声明の中で、“市場からの初期のフィードバックによれば、スマートホームや軍、消防、警察、救難、警備などの分野で、エンタープライズクラスのアクションカメラへの強力な需要があることが示されている”、と述べている。しかし今回の契約は、始まりにすぎない。

GoProのCTO Sandor Barnaは、ビデオ会議やロボティクス、自動運転車などの分野にGoProがレンズと画像センサーを供給できる機会を見ている。

GoProは今後、アクションカメラ市場にとらわれずに、いろんな分野でそのブランドを生かしていく気のようだ。今回の合意では、デジタル画像技術や消費者製品を含む一定範囲のGoPro製品がライセンスされる。ただしアクションカメラは合意の対象外で、契約はGoProの製品と競合しない製品のみをカバーする。

GoProの株価は5ドル未満という記録的な安値をキープしており、同社は会社の存続のために苦闘している。最近はドローン部門の大半をレイオフし、改良された新製品を出したばかりなのに、早くも業績が危うくなっている。だから、今回のように技術をライセンスするという新しい商機が、GoProを立て直すかもしれない。GoProのアクションカメラが市場で最良の製品であることは誰も否定しないが、会社は価値を失い続けている。パートナーを介してそのブランドを有効活用し、新市場に進出しようとするのは、賢明な動きだ。

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[ビデオ]: Uber自動運転車の死亡事故のときドライバーはよそ見をしていた

アリゾナ州テンピーの警察が、Uberの自動運転車による死亡事故の、直前の状況を撮ったビデオを公開した。そのビデオには、Uberから見た街路と、自動運転車の運転席にいる人間介助者の様子が写っている。

警告: このビデオには視聴者を不快にさせる要素があります。

そのビデオは、被害者が暗い通りを横切ろうとしたとき、Uberの自動運転によるVolvo XC90が時速60キロメートルで彼女にぶつかる様子を写している。そしてそのとき、自動運転車のお世話をすべき人物は、衝突の直前に下を向いている。その介助者が何に気を取られたのかは、よく分からない。また、明らかに自動運転車のセンサーの感知圏内を歩行速度で横切って行く被害者を、Uberのシステムが検出せず反応しなかった理由も、よく分からない。

Uberが本誌TechCrunchにくれた、事故関連の声明はこれだ:

私たちの心は被害者の家族と共にある。私たちは地元の当局によるこの事故の調査に全面的に協力している。

3月19日の事故以来Uberは、ピッツバーグとテンピー、サンフランシスコ、およびトロントの公道からすべての車両を引き上げた。自動運転モードで動いている自動運転車で死亡人身事故が起きたのは、今回が初めてである。国の道路交通安全局によると、同局は事故調査専門チームをテンピーに派遣した。局のスポークスパーソンは本誌TechCrunchにこう述べた: “この調査チーム派遣行為は、自動化技術を含むすべての自動車両と装備の安全性に対するわれわれの細心の監督と権能に基づくものである”。

“道路交通安全局はまた、この事故に関してUber, Volvo, および国と州レベルの監督当局と接触している。われわれは情報を調査し、必要な措置を講ずる”。

事故のあとToyotaは、アメリカにおける自動運転のテストを中断した

この悲しい事故は、自動運転車が解決すべき状況を表している。そのシステムには暗視能力が必須であり、また、Twitterなどによって注意力を逸(そ)らされてはならない。

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Fordは自動車の生産方法を変えようとしている…プラットホームからアーキテクチャへ

115歳になるFordはこれまで、数多くの変化を経験してきた。同社は今年もまた、変わろうとしているようだ。

今日Fordは、ミネソタ州ディアボーンの開発センターの奥深くにある劇場に、数百名のジャーナリストを集めた。その建物は、技術研究所や試験施設に囲まれている。通りの向こうには、テストコースがある。その向こうに本部の建物があり、駐車場からはThe Henry Ford Museum(ヘンリー・フォード博物館)が見える。ここは、Fordの発祥の地だ。

説明会の内容は半分がオフレコで、残る半分は説明資料に載っている。同社はその製品戦略を開陳し、その中には(オフレコの)、まだ誰も見たことのないコンセプトカーもあった。CEOのJim Hackettがジャーナリストたちの前に座り、彼がMark Fieldsの仕事を引き継いで以来の、同社の計画の進化を詳しく述べた。その中には、開発サイクルを短くすることや、外国の自動車メーカーとのパートナーシップなどがあった。

Fordは従来の自動車企業のプレスカンファレンス(記者招待催事)にほとんど必ずあった、プラットホームの話を避けた。これまでの自動車メーカーは、自動車のプラットホームというものを作った。それは、複数の車種が共有する共通基本設計のことだ。ひとつのプラットホームをベースに、小型セダンからSUVまで、いろんな車種を作る。プラットホームについて話すことによって自動車メーカーは、共通のパーツから複数の車種を作れる自社の柔軟性を示すことができた。Fordはそれをさらに前進させて、自動車の複数のアーキテクチャ(基本設計構造)を作ろうとしている。

これは、言葉と方法論における、小さいけど重要な変化だ。Fordによると、これによってスケッチからショウルームまでの開発時間が20%短くなる。

ひとつひとつのアーキテクチャに実装の柔軟性があり、基本となるアーキテクチャは5種類ある:

  • ボディー・オン・フレーム
  • 前輪駆動ユニボディー
  • 後輪駆動ユニボディー
  • 商用バン・ユニボディー
  • 電池式電気自動車

これら(上4)にさらに電動タイプと内燃機関タイプがあり、それが、構成のすべてだ。

Fordによると、同社はエンジニアリングの効率性に40億ドルを投ずるつもりであり、このアプローチが目標の達成に大きく貢献する、という。自動車メーカーはこれまで、パーツやエンジンや構造材を複数の車種で共有してきたが、しかしこのアプローチはFordの柔軟性をさらに増し、例えば上図のFord Explorer STのような、もっとユニークな車種を可能にするだろう。

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Boston DynamicsのSpotMiniが人類に代わって地球を支配したらこんな光景か?

Black Mirrorのワンシーンのようなこのドキュメンタリーふうビデオは、Boston DynamicsのSpotMini
の大集団が地球上を覆い尽くす未来を描いている。もちろんフィクションだが、でもBoston Dynamicsのロボットに対する唯一の防御策として、エンジニアにホッケーのスティックを持たせることしかないのなら、このシーンはやがて現実になるかもしれない。

Boston Dynamicsのロボットは、技術もデザインも着実に進歩していて、その最新作、黄色い皮膚のSpotMiniはドアを開けることもできる。このビデオでは、何千台ものSpotMiniが地表を自由に動き回っている理由や経緯が分からない。充電はどこでするのか? リーダーはいるのか? 砂塵が吹き荒れているようだが、どうやって自分を洗うのか? ロボットの大公たちに、訊きたいことは山ほどあるね。

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MWCに見る3.5mmヘッドホーンジャックの盛衰、ないことが高級機の証拠、しかし低価格機では必須

ワイヤレスの産業が今、Mobile World Congressで最新の技術と製品を披露している。Samsung, Sony, Nokia, LGなどからここで発表されたスマートフォンの新製品は19機種だ。各社はそれらを、2018年に消費者に売っていくつもりだ。その多くに3.5mmのジャックがあるが、でもその多くは中級から初級レベルの機種で、各社の旗艦的製品からは急速に姿を消しつつある。

上記19機種の中で、古典的な3.5mmのヘッドホーンジャックがあるのは17機種だ。ないのは、Sony XZ2, Sony XZ2 Compact, そしてNokia 8 Siroccoだ。しかしこれらの機種の前の型には3.5mmジャックがある。〔下図参照〕

いわゆる旗艦機の中でも、Samsung Galaxy S9とLG V30s ThinQは3.5mmのヘッドホーンジャックがある。SamsungはS9の発表の席で、このスマートフォンは革新的である、3.5mmのポートがあるからBluetoothが要らない、とジョークを言った。

3.5mmのジャックは2016年から徐々に姿を消し始めた。その年の4月にLeEcoは、ジャックがなくて、USB-Cをオーディオ用とする一連のスマートフォンを発表した。その後、Appleは2016年9月にiPhone 7でジャックを消し、さらにGoogle Pixel, Moto Z, HTC U11, Xiaomi Mi 6らがこのトレンドに乗った。

ヘッドホーンジャックがある機種と、ない機種の境(さかい)が明確になってきた。

MWC 2018で発表されたスマートフォンの多くが、低価格のミッドレンジ機で、それらはどれも3.5mmのジャックがある。いくつかの旗艦機も発表されたが、ヘッドホーンジャックがあるのはその半分だ。ただし量販されていないLand Rover ExploreとCat Rugged S61は、計算から除外する。

MWC 2018で新製品を発表しなかったのが、Motorola, HTC, Xiaomi, Huaweiだが、彼らの今後の機種に3.5mmのジャックがあることは、考えられない。すでに、前の機種からないのだから。

低価格機の3.5mmジャックは、Bluetoothヘッドセットがうんと安くなるまで、なくならないだろう。今は、ミッドレンジのBluetoothヘッドセットの方が、一部のスマートフォンよりも高い。

2018年の初めという今の時点では、ヘッドホーンジャックはミッドレンジから初級レベルのスマートフォンでのみ、標準装備だ。各社の旗艦的機種では、3.5mmジャックは徐々に姿を消し、やがて、このジャックがないことが高級機であることの印(しるし)のひとつ、と見なされるだろう。

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VivoやHuaweiのカメラを隠すデザインは未来のモバイルを先取りしている、かな?

今年のMobile World Congress(バルセロナ)では、おもしろいコンセプトが盛り上がっている。二つの製品が、カメラを使うときまではそれを隠すことによって、新鮮なデザインとプライバシーの強化を強調している。Vivoはカメラをスマートフォン本体の小さなスライド式トレイに収め、Huaweiは近く発売するMacBookクローンでカメラをキーボードの上のドアの下に隠している。

これはもしかして、モバイルのデザインの未来を暗示しているかもしれない。

ラップトップでもスマートフォンでも、カメラは長年、プライバシーのエキスパートを嘆かせる場所に置かれていた。カメラをリモートで使われるのを防ぐためにレンズをテープなどで塞いでいる人もいる。HPなどはシャッターを設けて、ユーザーのコントロールを強化していたが、ベゼルの幅をかなり必要とするので、すぐに廃(すた)れてしまった。

ベゼルが限りなくゼロに近づくにつれて、新しいソリューションが必要になった。iPhone Xのノッチは、その努力の例だ。でもVivoやHuaweiなどは、スクリーンの近くに小さな刻みを入れるよりも、ましなソリューションを求めている。

Huaweiの場合は、偽物のキーをキーボードに載せて、そこにカメラを収めた。そのキーを押すと、上蓋(あげぶた)のように開く。隠すのは迷案だが、しかし良い写真を撮るためにはカメラの位置や角度に注意する必要がある。実際に試してみると、そのままでビデオ会議などに参加するなら、ご自分の鼻毛をきちんと切っておくこと!

Vivoも、隠すという点ではHuaweiと同じだが、カメラをスライド式トレイに収め、使うときには上に飛び出てくる(上図)。これは、“前面にカメラさえなければ、完全なフルスクリーンに近くなる”、というEngadgetのChris Velazcoの要望に応えたデザインだ。

どちらも今のところは、現状に対するちょっと馬鹿げた代案にすぎないが、デザインのスタンダードを進化させようという試みでもある。どちらも可動式だから、壊れる危惧もある。でもぼくなんかは、このやり方が今後もっともっと改良されて、今の退屈な、単なる板に代わる、スマートフォンの新しいデザインの時代が来てほしい、と思うね。

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Alexaでコントロールするトイレの作り方…そう、自分で作れるものは作ろう

Alexaでコントロールするトイレは、2018年の話題の一つだが、数千ドルする。意欲果敢な人なら、このとおりやれば自作できる。ちょっと工作があるし、複数の部品を使うし、トイレの費用以外に約750ドル要る。しかしその最終結果は、音声でコントロールするトイレットだ。人間なら、誰もが欲しいと思うだろうね。

かんじんな部分は、赤外線リモコンつきのビデを買うことだ。それから、AdafruitのWi-Fi開発ボード使って、トイレに水を流す別のデバイスをトリガーする。簡単だ!

家の中の音声コントロールはかなり前から、ホームオートメーションの黄金律と見なされていたし、AlexaやGoogle Homeの登場によって自分ち用のJarvisを作ることがいよいよ容易になった。Mark Zuckerbergが家庭用人工知能Jarvisを作って彼の家のあちこちをコントロールしようとしたのは、わずか2年前だ。そして今では、ちょっとしたハッキングとコーディングで誰もが同じことをできる。でもZuckのAIは、声がハリウッドスターのMorgan Freemanだ。Alexaと格が違うのは、この点だけだね。

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Apple発インテリジェントスピーカーのHomePod、2月9日に発売開始

AppleのHomePodが、いよいよ売り出されることになった。発売開始は2月9日で、2017年のWWDCでアナウンスして7ヵ月後の出荷となる。価格は349ドルで、販売開始時はアメリカ、イギリス、そしてオーストラリアでの限定展開となるようだ。

情報元はAppleで、HomePodではSiriも主要な役割を担う。「メッセージの送信、タイマーの設定、ポッドキャストの再生、ニュースやスポーツ、ないし交通情報や天気などの確認を行うことができ、スマートホームを構成する各種HomeKitデバイスのコントロールも行うことができます」とのこと。ちなみにSiriを通じた音楽再生は、当初の情報通りApple Musicに限定されるとのこと。SpotifyやPandoraなどを音声コマンドで操作することはできないそうだ。

外見はWWDCでのアナウンス時点と同様にみえる。高さ7インチで、デバイス上部にウーファーを配置し、低部には7つのトゥイーターが並ぶ。デモ時はなかなかの高音質であったが、スペック的に変更のないことを望みたいところだ。

Appleによれば、リリース後に提供する無償アップグレードにより、複数の部屋で連携してHomePodを使えるようになる予定だとのこと。すなわち、複数のHomePodを家の中のあちこちに配置して、同じ曲を鳴らすことができるようになるわけだ。1部屋に2台を配置して、ステレオスピーカーとして用いることもできるようになるらしい。

HomePodの狙う市場は、AmazonおよびGoogleによって急速に成長しつつあるところだ。Appleは、高音質を武器に殴りこみをかけることになる。ただし価格もかなりの高額となる。AmazonおよびGoogleのデバイスは50ドル以下で手に入る「日用品」としての立場をとっているわけだが、349ドルの値をつけたAppleは「高級品」としての市場展開を狙っているわけだ。ただし機能的にみた場合、少なくとも当初はAmazonないしGoogleのデバイスに劣るものともなっている。

すなわちAmazonおよびGoogleは、プラットフォームをサードパーティーにも提供しており、機能の拡張を許している。Amazonデバイス上であっても、Amazon MusicのみならずSpotifyの機能を利用できるようになっているのだ。Appleも開発者向けにSiriKitなるプラットフォームを用意しているが、サードパーティーのサービスが使えるようにはなっていない。基本的なサービスはAppleによるものを利用するように設計されているのだ。こうした方針が、どのように受け取られるのかはまだわからない部分がある。プロダクトが世に出てから、デバイスをとりまく状況について改めてレポートしていきたいと思っている。

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(翻訳:Maeda, H

DJIの最新ドローン、明日の発表前に写真がリーク

DJIは明日、新型ドローンを発表すると見られているが、いち早く「これがそうだ」という写真が流れ始めた。Mavic Airというモデル名になるらしいが、現行の折畳式小型ドローン、MavicProと低価格のSparkのミックスのような感じだ。私は興味を惹かれた。

DroneDJによれば、この小型ドローンは折畳式の4脚と4kカメラ、3軸ジンバル、障害物自動回避システムを備えるという。肝心の価格と後続距離は? DJIは明日朝のイベントでこうしたスペックを発表するものと思われる。

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この製品は小型ドローンに期待される能力をほぼすべて備えているようだ。現行のSparkは低価格ドローンとしては優秀なプロダククトではあるものの、能力はあまり高くない。新しいMavic Airは折畳脚と3軸ジンバルによるカメラの安定化でSparkの欠点をほぼすべて解消しているようだ。Mavic Airが新シリーズではなく、Sparkの後継モデルだとよいのだが。DJIのドローン製品は数が多く、非常にわかりづらいものになりつつある。

明日朝、DJIが製品を発表次第報告する。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ボーイングのプロトタイプ・ドローンは227kgを空輸する

ボーイングはさきほどドローンを開発していることを明らかにした。従来のドローンとは異なり、カメラなどよりはるかに重い貨物を搭載できるという。同社のエンジニアのチームがデザインした貨物ドローンのプロトタイプは500ポンド(227kg)の重量を空輸できる。

ボーイングのドローンはDJIなどが市販しているものよりはるかに大型だ。自重は340kg、長さ4.6メートル、幅5.5メートル、高さが1.2メートルあり、4本のアームの先端にそれぞれ二重反転プロペラを備える。このドローンを設計、開発するのにボーイングのエンジニアは3ヶ月しかかからなかった。ドローンはミズーリ州のボーイングのテスト施設で試験飛行を済ませたという。

ボーイングの最高技術責任者、Greg Hyslopは声明で「この貨物ドローンは、ボーイングのVTOL〔垂直離着陸〕テクノロジーに大きな新しい一歩を印すものだ。われわれは航空運輸のあり方を大きく変える入り口にいる。後で振り返って、このドローンが飛んだ日こそ大きな変革の始まった日だと思い起こすことになるだろう」と述べた。

ボーイングはまだこのプロトタイプについてスピード、航続距離などの具体的能力を明かしていない。技術的詳細はやがて発表されるとしても、この航空機がそのまま商用ベースで生産されるようになることはないだろう。しかしドローンの輸送能力をテストするプラットフォームとして重要な役割を果たすものと思われる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ICOで資金調達を発表したKodak、株価89%アップ

創業以来130年の歴史を誇るEastman Kodakは昨日(米国時間1/9)、ICOを行うことを発表した。2018年にはなんでもありを感じさせるこの発表に、株価は89%アップして現在11.90ドルを付けている。Kodak株がこの水準になったのは2017年3月以来だ。

もちろん、暗号通貨による資金調達を発表して株価が高騰した会社はKodakが最初ではない。Veltyco、LongFin、それに(覚えているだろうか?)Long Island Iced Tea Corpまで暗号通貨ブームに参入して株価を2倍以上にしている。

KodakのICOによる資金はブロックチェーン・テクノロジーを利用した安全なデジタル写真の著作権認証システムの開発に充てられる。このシステムによって写真家は著作権料を得ることができる。KodakはさらにCES 2018で暗号通貨のマイニング装置も発表した。

このぶんでいけば、どこでもいいが経営が傾いている有名会社を買ってICOを実行すると発表すれば手っ取り早く荒稼ぎができそうだ。

画像: spDuchamp/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Samsung、「2月のMWCでGalaxy S9を発表」と言明

Samsungのスマートフォンの次世代フラグシップ、Galaxy S9は来月のMobile World Congressで発表される。CES 2018のSmasungのイベントでモバイル事業のプレジデント、 DJ Kohが言明した。

SamsungはMWCをGalaxyスマートフォンの発表の舞台として使ってきた。Samsung S7 Edgeも2016年のMWCで発表されている。バルセロナで開催される世界最大級のモバイル・ショーはMotorola、LG、Xiaomi、Huaweiなどの有力メーカーがフラグシップ機発表の場として使ってきた。

S9についてはこれ以外に公式には何も発表されていないが、Samsung S9はiPhone Xへの反撃をテーマとしているはずだという観測が有力だ。

例年どおり、TechCrunchはMWCを取材するので、現地からS9を始めとするモバイル・デバイスの発表をレポートできるだろう。MWCは2月26日から開催されるが、有力なスマートフォンの発表は通例、MWCの正式開幕前に行われる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

YouTubeが残酷ビデオに関してやっと発言、しかし謝罪も経緯の説明もなし

YouTubeがやっと、Logan Paulのあのひどいビデオ*に関して応答した。一連のツイート(下図)でTwitterは、“このチャンネル[Logan Paul]はTwitterのコミュニティガイドラインに違反しているので、然るべき対応をとり、今後の経過を見守っている”、と述べている。〔*: ひどいビデオ, 自殺者を撮ったビデオ。〕

それは5つのツイートから成り、再発防止策については後日明らかにする、と言っている。しかし本稿を書いている時点では、Logan PaulのチャンネルはまだYouTubeにある。だから、あれだよ…。

先週は、YouTubeがLogan Paulを売り物にしているというニュースに対し、当然ながら、インターネットじゅうに怒りが渦巻いた。彼のチャンネルの登録会員は1500万おり、YouTubeのRedサービスにも含まれているが、彼は日本の“自殺の森”で自殺者を撮影した長いビデオを公開し、その後削除した。

Paulはネット上に怒りが氾濫してから24時間以内にビデオを削除したが、それまでに約600万人がそれを見た。そしてそれは、YouTubeの検査チームがそのビデオをOKしたからだった。

YouTubeのガイドラインは、“ショッキングであることや、センセーショナルであること、不敬であることをねらった、暴力的または残虐なコンテンツをポストすることは許容しない”、と言っている。

その後Paulは二度目の謝罪をしたが、今では問題は、YouTubeがなぜどうやって、そのビデオを削除しなかったのか、へ移っている。

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この高さ4.5メートル、重さ3.6トンのメカは時速32キロで走る

これはガンダムのモビルスーツのリアルバージョンだ。Furrionという会社がこの巨大メカを作った。名前はProsthesis。私の生活に1台必要だ。

Prosthesisは重さ3.6トンの外骨格型デバイスで最高速度32 km/hで動く。バッテリーは1時間持続すると同社は言っている。そしてこれは実在する本物だ。上のビデオをご覧あれ。

これはロボットではない。操縦者を要する強化外骨格だ。Furrionはこれを集めてレースをさせたいと考えている。

Furrionは2004年創業で、主としてハイエンド家電製品や高級電子機器を作っている会社だ。価格についての言及はない。しかし、ほとんどの物がそうだが、値段を聞かなければならないのは、買えないということだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook