成約率で判断してはいけない理由

先日、複数ランディングページを持っているクライアントから
ある質問をもらいました。

そのクライアントさんは
僕たちの作ったランディングページと
他のLP制作会社A社さんの作ったランディングページと

一つの商品に対して
複数パターンのランディングページを持っている企業さんです。


アナリティクスのウェブテストで
すべてのランディングページに対しLPOを管理していたわけですが、
その数値を見ての質問でした。

「A社さんが作ったランディングページの方が成約率が
 高いんだから、こっちのランディングページをすべてに反映したら
 どうでしょうか?」

同じ商品を売るためのランディングページでしたが、

主に
リスティング広告では僕たちの作ったランディングページ

アフィリエイトでは
A社さんの作ったランディングページが使われていました。

それぞれLPOを行っていたのですが
リスティング広告のLPOでは
パターンAが3.50%、パターンBが0.43%。


アフィリエイト用のA社制作のLPOでは
パターンAが4.87%、パターンBが2.92%
リスティング広告のLPOの数値に比べて高い成約率になっていました。

実際のデータがあるので、お見せしましょう。

僕たちの作ったランディングページのスプリットテスト

LPテスト

A社の作ったランディングページのスプリットテスト

gypLPテスト

おそらくこの数値だけを見て
A社制作のLPの方が優秀なのではないか?

というように判断しての質問だったと思うのですが
これは大きな間違いなのです。

確かにランディングページの成約率は
ランディングページの質に左右されますが、それ以上に
どこからアクセスを集めているか?が非常に重要です。

大事なのでもう一回。

ランディングページの質よりもアクセスの質の方が
成約率には大きく影響します!

実際、アクセスの質を証明するために
アクセスを同じにして
僕たちの作ったLPとA社の作ったLPをテストしてみました。

PPCテスト

僕たちが作ったLPと他社A社が作ったLP
同じアクセスでの数値の差は0.6%の差で僕たちのLPが勝利。

逆を言うと0.6%の成約率の違いが正確なランディングページの
成約率の違いになるわけですが、

アクセスを
リスティング広告とランディングページで切り分けてみてみると
リスティング広告のLPOでパターンAが3.50%、パターンBが0.43%。
アフィリエイトのLPOでパターンAが4.87%、パターンBが2.92%と
1%以上の開きがあるように見えます。

これは数字のマジックで、
よく「うちのランディングページは成約率が高い」

とか

「アフィリエイトでは4%の成約率が出るのに
なぜリスティング広告ではこんなに低いのか?」

このように言われる方が多いですが、
ランディングページの優劣はアクセスを一緒にしなければ
測れない
のです。

ランディングページの質よりも、アクセスの質の方が
成約率という数字を大きく変化させるという事を覚えておかなければなりません。

このブログを読んでいるあなたは
ぜひ覚えておいてくださいね。

僕たちに質問をくれたクライアントも
実際に同じアクセスでテストしてみて、僕らが作ったランディングページの
成約率が低いわけではないということをわかってもらったと思います。

もちろん、悪意があっての質問ではないので
気にしていませんが、アクセス元が違うにも関わらず、
成約率だけを鵜呑みにして数字を悪化させてしまうケースは少なくありません。

あなたも複数のランディングページをお持ちの場合は
成約率だけで判断しないように気をつけてくださいね。

それでは次回!

P.S

12月6日(金)にLPOコンサルティングを運営している
リスティングプラスで
リスティング広告とLPO対策のセミナーを開催します。

近日中にご案内ができると思うので、
楽しみにしておいてください。