Slackの日本語版が本日ローンチ、日本語サポートにも対応

TechCrunch Japanの読者の中には、すでに活用しているという人も多いであろうチャットツール「Slack」。少し意外かもしれないが、本日より日本語版の提供を開始した。

Slackはチームの共有作業をサポートするためのビジネスコラボレーションツール。世界600万人以上のユーザーが日常的に活用しており、5万以上のチームが有料プランを導入している。9月にはソフトバンクの孫氏が率いるビジョン・ファンドをリードVCとして、2億5000万ドルを調達したことも注目を集めた。

Slackには日本のユーザーも多く、ARR(年間経常収益)はアジア太平洋地域で第1位、世界でも第3位となっている。これまでも日本語で利用することはできたが、今回より日本語でのサポートを導入。加えてUIの内容を日本語に翻訳するほか、日本人ユーザーの特性を踏まえてローカライズしたという。

周りでは日本語サポートがなかったり、メニューやヘルプページが英語だったりするために敷居を感じて別のツールを使っているという声も実際に聞いたことがあった。日本語への対応は新たな層のユーザーを獲得するチャンスになるかもしれない。

日本語版の提供にあたってSlackのCEO兼共同創設者であるスチュワート・バターフィールド氏は「2014年の創立以来、Slackは日本市場で驚くべき有機的成長を遂げてきました。事実として日本はSlackにとって世界第3位の市場規模となっています。日本語版Slackをリリースすることで、より多くの人にSlackを利用してもらえることを大変うれしく思います。また、今後も革新的な日本企業と提携していけることを楽しみにしています。」とコメントしている。

なお同じく共同創業者でCTOのカル・ヘンダーソン氏は本日開催中のTechCrunch Tokyo 2017に登壇していて、こちらのセッションの様子も後日レポートする予定だ。

AppleがiOS 11.1.2をリリース、iPhone Xの寒さ対策を迅速に完了

AppleがiOS 11.1.2の提供を開始した。数週間で二度目のマイナーアップデートだ。今度のアップデートの目的はただ一つ、iPhone Xを温かい場所から急に寒い場所に移動すると、タッチ入力が一時的に無反応になる、という問題への対処だ。たとえば冬のカナダに住んでる人が、急に家の外へ出たような場合。

ほかにもこのアップデートは、iPhone Xで撮ったLive Photosやビデオで像が歪む、という問題にも対処しているらしい。アップデートは、Settingsアプリから今すぐにでもできる。

iPhone Xでタッチが無反応という報告を寄せたユーザーたちは、外気温が華氏50度(摂氏10度)以下だった場合、と言っている。一部のタッチが不感症になるから、連続タイピングなどが困難になる。またアプリを開いたり、何かのインタフェイス成分をタップしたときも、症状は出る。

iPhone XのOLEDディスプレイは、タッチ入力システムの完全な新規設計が必要だった。それに関して、温度の変動に対する試験もやるべきだったのではないか、との声もある。原因が何であれ、Appleが約束したとおり、問題はソフトウェアの簡単な手直しだけで素早く解決した。アップデートが完了したら、そのことをご自分で確認してみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Appleの新CMは、iPadがパソコンに取って代わるところを見せる


AppleはiPad Proの新しいCMを公開した。少女とローズゴールドのiPad Proが登場しiOS 11が動いている。Appleの主張は実に明快だ —— iPadは未来のパソコンである。若者が「パソコン」の意味を知らない時代が来るとまでAppleは考えている。

Twitterに幾度も流れてくる小ネタがある。フロッピーディスクを見つけた若者が「保存アイコン」だと言う。Appleは同じアイデアをこの広告で使っている。ママが娘にパソコンで何をしているのかと尋ねると、娘は「パソコンって?」と答える。

主人公は決してデスクの前に座らない。いつも動いていて、いつもiPadを使っている。そこは庭であったり、バスの中であったり、コーヒーショップや木のてっぺんであったりする。

少女はFaceTimeを使いスクリーンショットにApple Pencilで何かを書き込む。写真を探してFaceTimeをしながらiMessageに写真をドラッグ&ドロップする。これはiOS 11に新しく入ったマルチタスク機能の良い使用例だ。

Wordにテキストを打ち込み、写真を撮り、絵を描き、写真に手書きメモをつけて、コミック本を読む。AppleがiPadでも何かを作れることに気づいてほしいと考えているのは明らかだ。

iPadはメディアを消費するだけの道具ではない。Appleは道具だけを売っているのではない。この会社は新しい自発的なライフスタイルを売ろうとしている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Boston Dynamicsの二本足ロボット(ヒューマノイド)Atlasはパルクールの達人

そうか、パルクールだ! 全世界のロボット工学が、究極的に目指すべきものは、パルクールではないか。人類にとって、これを上回るほどの高貴な営みはない。だからもちろんロボットも、このいわゆる‘王者のスポーツ’をマスターすべきだ。実際、それは本当に高貴な人間と高貴なロボットにのみ、ふさわしいスポーツだから。

Boston Dynamicsが最近発表したニューバージョンのSpotMiniは、消費者好みの、丸みのある甲冑を身に着けていて、前ほど怖くはなかった。でも今度は、同社の二本足ロボット、というか同社の作品群の中でいちばんヒューマノイドらしいロボットAtlasが、われわれを釘付けにする。

今度のAtlasは、高さのあるブロックからジャンプし、空中で完全な回れ右をする。ジャンプの高さはかなり高くて、後ろ宙返りもする。そしてそのあとの、誇らしげなしぐさ! そこまでやんなくても、きみの凄さは分かるよ、未来のデストロイヤーくん。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Facebook、開発者向け機能を大幅削減。アプリ招待やアプリ用いいね!ボタンを廃止へ

Facebookの通知フィードがFarmVilleをプレイしませんかという招待状で埋められてからずいぶん時間がたったが、あのおぞましい日々はことあるごとに思い出している。しかし、アプリの客を増やすためのツールは終わりが近づいている。Facebookは、App Invitesをはじめとする数多くのデベロッパー向けツールを今後数カ月のうちに廃止すると発表した

ほかにも、ネイティブアプリ用「いいね!」ボタン、App Links Host、コメントのミラーリング、送信ボタン、シェアインサイト、フォローボタンなどが来年2月6日で終了する —— 「[Facebookが]デベロッパーコミュニティーのために新しい製品を作るために」というのが理由だ。

Facebook SDK バージョン4.28でApp Invitesは終わり、このツールを頼りにしていたデベロッパーのための代替品もすぐには出てこないないようだ。コメントのミラーリングもなくなる。このプラグインを使うと外部サイトのコンテンツにFacebookコメントを表示することができる。今後コメントはFacebook本体にのみ表示される。

シェアインサイトはFacebook Analyticsの中にある機能で、Facebookページ管理者にとって、コンテンツをシェアしているユーザーの地域や年齢層のトレンドを見渡す重要なツールだった。

Android/iOSのモバイルアプリ用ネイティブいいね!ボタンを使うと、企業はサイトやアプリからユーザーを離れさせることなくニュースフィードに入り込むことができる。こうしたツールを廃止する背景には、Facebookが無料提供をやめて、企業や組織にはFacebookページを自らの本拠地と考えて適切な扱いをしてほしいという考えがあるようだ。

今回の変更にみられる傾向のひとつは、Facebookがウェブのつながりを全体的に軽減しようとしていることだ。対象となっている多くの製品は、サイト外での体験を充実させようとしているが、今のところそれは、Facebookの肝心な体験から目をそらさせることにしかなっていない。各機能はあと90日間生き延びられるが、そこでおしまいになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

LINE、メッセージの「送信取消」機能を12月以降に実装

eng-logo-2015LINEは11月16日、メッセージの「送信取消」機能を2017年12月以降に実装すると発表しました。

取消の対象となるメッセージは、当初は24時間以内に送信したメッセージとする予定。以降、ユーザーの反応を見ながら調整するとしています。

なおLINEの調べによると、LINEで誤送信した経験があるユーザーは全体の約85%に達するとのこと。また、誤送信の内容については「誤字脱字のあるメッセージを送ってしまった」が回答のトップを占めたということです。さらに、「LINE でメッセージを送信したことに気づいた際、どのような行動をとりますか?」との問いに対しては「すぐ謝る」が57%と過半数を超え、続いて「間違ったことに呆然とする」が15%となりました。

なお「送信取消」機能の実装を前に、11月16日から11月24日までの期間『#LINE誤爆 Black FRIDAY』 キャンペーンを開催。LINE を誤送信した体験談(黒歴史)をユーザーから募集し、そのリツイート数を競うというものです。詳細はホームページをご覧ください。

Engadget 日本版からの転載。

アメリカ国防省、Virgin Orbitと試験飛行契約――747ベースのLauncherOneがいよいよ空へ

アメリカ国防省はVirgin OrbitのLauncherOneのプロトタイプのテスト飛行を契約した。Virgin Orbitが今日(米国時間11/15)発表したところによれば、国防省は同社の地球低軌道打ち上げ能力を調査するためだという。

LauncheOneのマニフェストには国防省の宇宙テストプログラムが掲載されており、実際の打ち上げは早ければ2019年1月にも実施されるという。

この契約は、国防省の宇宙ミサイルシステムセンター高度システム開発局とDefense Innovation Unit Experimentalを通じて締結された。相手方の Vox Spaceは、われわれがすでに報じたとおり、この種の政府契約を処理するために設立されたVirgin Orbitの子会社だ。

LauncherOneはVirgin Orbitが開発している再利用可能な空中発射プラットフォームで、ボーイング747を改造のベースとしている。この母機に使い捨ての衛星打ち上げロケットを吊り下げ、高空で発射するという仕組みだ。

Virgin Orbitはロングビーチの製造工場でテスト用ロケットの組み立てを完了しており、747改造の発射母機はテスト飛行の準備中だ。

テスト飛行が成功すれば、次には技術デモ衛星の実験打ち上げを行い。Virgin Orbitが低価格で低軌道に衛星を投入する能力、また随時、迅速に打ち上げ要求に答える能力などがテストされるはずだ。【略】

Virgin Orbitもこれでやっと空に飛び立つことができそうだが、われわれが報じたとおり、SpaceXは、Falcon 9による衛星打ち上げを16回成功させ、今回は国防省がノースロップ・グラマンを介して発注した極秘のペイロードを搭載した17回目の打ち上を準備 している。

そうではあっても、物事はどこからか始めなくてはならない。Virgin Orbitの得た契約がそれになるのだろう。

安全保障関係の政府の宇宙契約の窓口となっているVOXの社長、Mandy Vaughnは「LauncherOneは〔747の改造であるため〕多数の機体を短期間で製造可能だ。空中発射システムは商業的に魅力的なサービスを提供してきた。今回の国防省との契約により、われわれはこの能力を実証できることとなった。ここで空中発射による衛星打ち上げのための新しい優れた方法を実証できると期待している。国防省が示しているイノベーションと創造性を高く評価するものだ」と述べた。


〔日本版〕トップ画像はLancherOneに搭載予定のテスト用ロケット。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

SpaceX、謎の衛星Zuma打ち上げへ――11/17 10:00AM(JST) ライブ中継

SpaceXは今日(米国時間11/16)、特殊なペイロードを搭載したFalcon 9を発射する予定だ。打ち上げに適した、いわゆる「ウィンドウ」が開くのは東部時間で今日の午後8時で、およそ2時間開いている。発射はフロリダのNASAのケネディ宇宙センターで行われ、SpaceXはファルコン9ロケットのブースターをケープカナベラルのLZ-1ランディングパッドに回収する予定だ。ただし今回のミッションのいちばん興味ある点は、"Zuma"と名付けられたペイロードそのものだろう。この謎の衛星についてはまったくといっていいほど情報がない。

SpaceXが発表したミッション概要にはペイロードがZumaだという以外、一切言及がない。その存在が発表されたのも法規で必要とされる書類中だけだ。われわれの理解するところでは軍需企業のノースロップ・グラマンがアメリカ政府の代理としてZumaの搭載を仲介したもののようだ。

ノースロップ・グラマンの公式声明によれば、ペイロードは「機密」だそうだ。我々が知っているのはZumaという名称と打ち上げは低軌道に対して行われるということだけだ。これだけ秘密なペイロードであれば、Falcon 9の飛行を追跡するライブビデオ中継はペイロードの分離の段階で打ち切られるだろう。ともあれFalcon 9の発射と着陸のもようはライブ映像を見ることができる。

SpaceXは打ち上げウィンドウが開く15分前からライブ中継を開始するはずだ。YouTubeはこの記事のトップにエンベッドしてある。

〔日本版〕現在YouTubeには「5時間後にライブ配信開始 11月17日10:00」と表示されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

言語学習のDuolingo、中国語コースを開設

語学学習アプリケーションのDuolingoは、今年に入って「日本語コース」を設けていた。これは、アジア系言語として初めて登場した学習コースとなった。以来、韓国語コースも開講し、そしてついには中国語(標準中国語:Modern Standard Mandarin)コースも開講することになった(モバイル版、ウェブ版の双方で利用できる)。

Duolingoによれば、中国語コースの開設には以前から多くのリクエストがあったとのこと。日本語のコースを設ける際にDuolingoは、アジア系言語のサポートには時間がかかると話していた。しかしどうやら、アジア系言語をサポートするための基本技術を構築することに成功したようだ。

Duolingoによると、中国語というのは英語ネイティブにとって学ぶのがもっとも難しい言語のひとつであるとのこと。しかし、Duolingoのコースにより、一般的な中国語コースでのかなりの時間分の内容を学ぶことができるとしている。

英語ネイティブにとって、中国語が声調言語であることも、学習を難しくする要因だ。声調により単語の意味がまったく変わってしまうのだ。Duolingoのコースでも、中国語学習のポイントとして強調されている。文字についていえば、開設されたコースでは1000語/1000文字程度にまずは注力している。マスターすれば、「漢語水平考試」(中国語検定試験)の6級から4級程度の実力を身につけることできるとのこと。

他のコース同様に、内容は食事や文化、旅行ないしビジネスおよびファイナンスに関するものが多くなっている。

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  2. chinese-course-press-screens-4.png

  3. chinese-course-press-screens-1.png

原文へ

(翻訳:Maeda, H

TC Tokyo2017、スタートアップバトルのファイナルラウンドに選ばれたのはこの6社!

本日より開催中のTechCrunch Tokyo 2017は大盛り上がりだ。観客のみなさんの中には“#tctokyo”のハッシュタグ付きでツイートをしてくれる方も多く、とても嬉しいばかり。

そして、Twitterでも会場でも大盛り上がりだったのが「スタートアップバトル」だ。新進気鋭のスタートアップ計20社が熱いピッチを繰り広げた。この中で明日のファイナルラウンドに進出できるのは6社のみ。

この記事では、先ほど会場で発表されたばかりのファイナリストたちと、ファイナルラウンドの審査員を紹介しよう。

ファイナリストの6社

株式会社東京ロケット
建設業における職人の労働環境をITの力で解決する「助太刀くん」を運営。職人が職種と居住地を入力すれば条件にあった現場情報が届くほか、勤怠管理やペイメントサービスを提供する。

株式会社justInCase
テクノロジーで保険の無駄を省くInsurTech。必要な時に必要なだけ加入できる保険サービス「justInCase」にて、新しい保険のかたちを提案。

株式会社scouty
AIヘッドハンティングサービス。技術系質問投稿サイト、イベント登録サイト、SNSなどから優れた人材の情報を自動的に収集し、最適なタイミングでヘッドハンティングができる。

株式会社トラス
建材をメーカー横断で比較検討できる、建築設計者施工者向けクラウドサービス「truss(トラス)」を運営。建材メーカー各社の製品を横断して、法規の準拠や性能、価格やデザインなどを元に建材選択ができる。

株式会社空
ホテル経営者向けに無料の経営分析ツール「ホテル番付」を開発。すでに運営中のホテル経営者向け料金設定サービス「MagicPrice」と合わせて、業界の価格最適化を進める。

株式会社Voicy
パソコンやスマートフォンのアプリ向けの音声放送プラットフォーム「Voicy」を提供。現在は約25の新聞や雑誌の情報を音声で流しており、AIスピーカーとの連携なども進める。

ファイナルラウンド審査員

地球の比較的近くに人が住めそうな惑星が見つかった、そこまでの距離は11光年

火星のことは忘れましょう。わずか11光年先に、地球ぐらいの大きさで、居住できるかもしれない惑星が見つかったのです。

Ross 128bと呼ばれるその惑星は、推定年齢70億歳の、生命にやさしい赤色矮星のまわりを周回している。

赤色惑星は銀河系でいちばんありふれた星で、知られている星の約70%を占め、その周回軌道上には水のある惑星がありえる、と言われている。つまりそれらの惑星には大気があり、生命をサポートしているかもしれない。

ここ数年、そういう赤色惑星を周回している、居住可能かもしれない惑星の発見が爆発的に増えた。というか、最近の研究によると、赤色惑星の恒星系の可住域には惑星が600億ぐらいあるかもしれない。その中でRoss 128bが話題になるのは、地球から近いからだ。

もっと近い地球サイズの惑星として、4.25光年先のProxima Centauriをご存知の読者もおられるだろう。でも、その恒星系の太陽である赤色惑星は若くて高温なので、惑星は灼熱地獄だろう。人が住める場所ではない。

Ross 128bには、人間が住めるかもしれないと思わせる特徴がいくつかある。まず、自転の揺れが安定している。その‘太陽’は高齢なので、かなり沈静化しているだろう。コンピューターのシミュレーションでは、雲におおわれているので水が表面から蒸散しない。ということは大気もあって、生命をサポートできるだろう。

この惑星を発見した科学者たちが、それを最初に報じたNational Geographic誌で語っているところによると〔日本語訳〕、今後はもっともっとデータが必要である。目下チームは、16光年以下の範囲内に、そのほかのRoss 128b的惑星を探している、ということだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

地球の比較的近くに人が住めそうな惑星が見つかった、そこまでの距離は11光年

火星のことは忘れましょう。わずか11光年先に、地球ぐらいの大きさで、居住できるかもしれない惑星が見つかったのです。

Ross 128bと呼ばれるその惑星は、推定年齢70億歳の、生命にやさしい赤色矮星のまわりを周回している。

赤色惑星は銀河系でいちばんありふれた星で、知られている星の約70%を占め、その周回軌道上には水のある惑星がありえる、と言われている。つまりそれらの惑星には大気があり、生命をサポートしているかもしれない。

ここ数年、そういう赤色惑星を周回している、居住可能かもしれない惑星の発見が爆発的に増えた。というか、最近の研究によると、赤色惑星の恒星系の可住域には惑星が600億ぐらいあるかもしれない。その中でRoss 128bが話題になるのは、地球から近いからだ。

もっと近い地球サイズの惑星として、4.25光年先のProxima Centauriをご存知の読者もおられるだろう。でも、その恒星系の太陽である赤色惑星は若くて高温なので、惑星は灼熱地獄だろう。人が住める場所ではない。

Ross 128bには、人間が住めるかもしれないと思わせる特徴がいくつかある。まず、自転の揺れが安定している。その‘太陽’は高齢なので、かなり沈静化しているだろう。コンピューターのシミュレーションでは、雲におおわれているので水が表面から蒸散しない。ということは大気もあって、生命をサポートできるだろう。

この惑星を発見した科学者たちが、それを最初に報じたNational Geographic誌で語っているところによると〔日本語訳〕、今後はもっともっとデータが必要である。目下チームは、16光年以下の範囲内に、そのほかのRoss 128b的惑星を探している、ということだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Alphabet他から調達した7000万ドルで、UnitedMastersはレコード業界の革命を狙う

レコードレーベル(レコード会社)は時代遅れだ。彼らは、音楽が、CDを販売することから、楽曲のストリーミングを行い、コンサートチケットとグッズの宣伝を行なうようなった進化について行けていない。かつてのレーベルは、アーティストたちのためにアルバムを作成し、名声と、収入を得る手助けをするためのものだった。しかし、いまや誰でも録音をすることが可能になり、誰も音楽を「買う」ことはしない。現在では、ハイパーターゲット広告と分析技術を組み合わせたテクノロジー企業であることが必須なのだ。そして古いレーベルには、それを行なうエンジニアリングの才能が欠けている。

これが、 Interscope Recordsの元社長であるSteve Stouteが、密かにGoogleの親会社Alphabet、有名なベンチャー企業アンドリーセン・ホロウィッツ、そしてエンターテインメントの巨人20世紀フォックスから秘密裏に7000万ドルを調達した理由だ。

本日(米国時間11月15日)、彼のスタートアップであるUnitedMastersが表舞台に姿を現した。

UnitedMastersは、ミュージシャンたちに、搾取的なレコードレーベル取引に対する代替案を提供する準備を整えている。アーティストたちは彼らの音楽をSpotifyからYouTubeそしてSoundCloudに対して配信して貰うために、UnitedMastersに対して、これまでの例よりも安いレートで手数料を支払う。そして両者はアーティスト側に原盤権を残しながらロイヤリティを分け合うのだ。またUnitedMastersは全ての分析データを取り込み、視聴者を特定し、アーティストたちにCRMツールを提供し、チケットやグッズ販売のために、トップファンたちに対してピンポイントで宣伝を出す手伝いも行なう。

Stouteは、この計画は次のように説明する「音楽をゲームのように眺めてみて下さい。ゲームでは最も強い関心を抱いている人たち全てから、収益を挙げています。その理論と考えを音楽に持ち込みたかったのです」。ミュージシャンがたくさんのお金を稼ぐのは、そうした熱心なスーパーファンたちからなのだ。そして遂に、自分たちのアルバムを50回聴いてくれた人たちに、アーティストが売りたいものの広告を手間いらずで配信してくれる仕掛けを作り出した者が登場したということだ。

Stouteは既に、2004年以来、Translationという名のカルチャーメイカー向けの広告代理店に勤めていた。その会社はUnitedMastersのTranslation Enterprises部門として合流する予定だ。ミュージシャン以外にも、UnitedMastersは特定セグメントのリスナーに広告を出そうと考えるブランドたちとも協力する。例えば、アルコール大手であるディアジオが、有名プロデューサーのPuff Daddyと提携しているCîrocウォッカを、彼のファンたちに売り込むことを支援するといったことだ。

スタートアップ業界で世界最大のラップミュージックファンであるベン・ホロウィッツは、彼がUnitedMastersのボードメンバーに加わるというアイデアにすっかり魅了されている。「Steveの考えは、トップテクノロジー企業が顧客たちにマーケティングするように、もしミュージシャンたちが、簡単に自分たち自身を世界に向けてマーケティングできるとしたらどうだろうか?というものなのです」。ホロウィッツは、事前にTechCrunchと共有し、現在は公開されているブログ記事で、そのように述べている。「そのようなプラットフォームは、ミュージシャンたちを古いモデルへの依存から解放して、その収入を10倍に増やすことでしょう。そして、アーティストたちを本当に独立した存在にする一方で、アーティストとファンたちの間にこれまでにない親密さを作り出すことになるでしょう」。

Alphabetにスタートアップの7000万ドルのシリーズAを主導させたのは、ラリー・ペイジ自身だった。「世間の人びとは、ラリーが本当はドラマーだったことを知りません。彼はアーティストに対して深い感受性を持っているのです」とStouteは言う。ペイジは、ミュージシャンがたちが、最も多くのお金を使ってくれるファンたちを追跡したり、的を絞ったりすることができないということに驚いた。そこで、PageはGoogleの企業開発リーダーであるDavid Drummond(元ラジオDJ)と協力して、UnitedMastersが必要とする現金を投資したのだ。

Googleとその仲間たちは、極めて熱心にレコード産業界をひっくり返そうとしている。GV(Google Ventures)の最初の投資対象は、音楽配信および権利管理サービスであるKobaltだった。同社はアーティストたちの作品の公開を追跡し、ロイヤルティの徴収を行なうことを目的に2億ドル以上を調達した一方で、その子会社のKobalt Capitolは投資家たちが音楽著作権を買うためのプラットフォームを提供している。しかしKobaltは、パフォーマーたち自身がツアーのチケットやTシャツを売る際の面倒まではみてくれない。

ミュージシャンたちは一部の技術者たちとは違ってStouteを信頼している。ニューヨークのクイーンズに生まれた彼は、かつては地元の英雄であるNas and Mary J. Bligeのマネジメント行い、人気者に仕立て上げた経験を持つ。彼と話せば、他のミュージシャンたちがやられっぱなしになっていることに、彼がうんざりしているのだという、確かな感覚を得ることができる。彼はUnitedMastersを単なるソフトウェア会社以上のムーブメントのように捉えているのだ。

ミュージックテックを避けることはできない。敵ではないのだ

UnitedMastersの最初の動きが始まっている。現在アーティストたちは自分自身のYouTubeやSoundCloudアカウントを、同社のサイトに接続することで、「あなた自身のキャリアを成長させるためのパーソナライズドガイド」を受け取ることができる。その中には、ファン層の人口分布やツアーを組むべきルートへの洞察も含まれている。

UnitedMastersは現在、プロダクト、デザインならびにエンジニアリングの技術的才能を持つ人材たち、そして最初の独立系ミュージシャンたちの一群を積極的に募集している。約40人のチームの中には、元FacebookやDropbox出身のエンジニアたちを抱えている。その一方で、すでに約1000のパフォーマンスを扱っていて、デジタルネイティブになってビジネスを運営することを望む新鋭アーティストたちに的を絞っている。「独立してやっていけるようにすることがUnitedMastersの目標です。 25万人のChance The Rappersが必要なのです」と、グラミー賞を勝ち取った強烈なインディーズヒップホップアーティストを例に挙げながら、Stouteは語った。

最終的には、現在のレーベル契約を破棄して、長期的な可能性に賭け、自身のオリジナル音源の管理をしたいと思っているアーティストたちと契約を結ぶことができるだろう。キャッシュの前払いを行い、束縛し、そしてわずかばかりの収益分配を行なうのではなく、UnitedMastersはパートナーとして振る舞う。

現在のレーベルは、アーティストの収入の全部を取り上げてしまいたがることが多い。「レーベルは360契約(レーベルがアーティストに一定の金銭的援助を与える代わりに全ての音楽収入を管理すること)を始めました、CDの売り上げが落ちて利益が枯渇し始めたからです、しかし彼らが360サービス(十分なサービス)を提供してくれるわけではありませんでした」とStouteは憤慨してみせる。「私はなにもレコードレーベルを『悪人』に仕立て上げたいのではありません」と、やや表現を和らげながら、彼は宣言する「モデルを変えなければならないのです」。アーティストたちはしばしば、ストリーミングでは十分な収入を得ることができないと不満を述べることが多いが、Spotifyのような企業は収益のおよそ70%を支払っている。彼らが受け取るべき収入から大きく上前をはねているのがレーベルなのだ。

ストリーミングサービスに音楽を送り込むための、TuneCoreのようなサービスはすでに存在しているが、そうしたサービスたちはミュージシャンたちにより多くの分析結果を提供することで彼らに訴求しようとしている。 Spotifyはアーティストたちのための包括的な洞察アプリを立ち上げた 。また、既にたくさんの商品プラットフォームとチケットパートナーも存在している。しかし、UnitedMastersは、音楽ビジネスに現在欠けているデータ層になりたいと考えている。これによって、たとえば音楽レコメンデーションサービスのPandora上で、1曲毎の再生からはほんのわずかな収入を得ている中から、分析によってあるアーティストの強力なファンを発見することができる。このことでそのファンに対してFacebook上で広告を出して、サイン入りポスターを買ってもらったり、VIPチケットパッケージを購入して貰ったりすることができるのだ。

アーティストたちにこれまでとは別の道があると教えることがUnitedMastersにとっての最大の課題だ。多くのミュージシャンたちは、いまだにストリーミングを、ブランドとしての彼らのバンドのマーケティングの役に立つ、避けられない音楽配布の進化と捉えるのではなく、彼らのアルバムセールスを食い荒らす敵だと考えている。しかし、一旦アーティストたちが、自分たちはナイキとあまり変わないもので、彼らの曲はそのブランドのコマーシャルのようなものだと思うようになれば、彼らはリスナーたちとその情熱を購入につなげるための支援が必要だということに気が付くだろう。

オールドスクールであるレーベルと、KobaltやUnitedMastersのようなスタートアップの両方が入り込む余地が残されているのだ。しかし、いまやアーティストたちは、必要とする多様なサービスの全てを1つの会社もしくはレーベルから受け取ることができる存在となるよりも、彼ら自身をマーケティングとプロダクト専門家のチームを組み上げて経営する創業者のようなものとして捉え始めている。これにより、UnitedMastersのパートナーモデルは、コントロールを旧来の中央集権型のオーナーに預ける方法に比べて、徐々に魅力的なものに映っていくことになるのだ。

「素晴らしいアーティストになることが、アーティストにとっての大切な仕事なのです」とStouteは結論付ける。「アーティストたちをとりまくインフラは、彼らがもっと有利な割合で収入を得る手助けをしなければなりません、彼らの原盤を取り上げて所有してしまうのではなく」。

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(翻訳:Sako)

WeWorkが語る未来の働き方――グローバル展開する彼らならではの強みとは

11月16日、17日で開催中のTechCrunch Tokyo 2017。このスタートアップの祭典でトップバッターとして登壇したのがWeWork日本代表のChris Hills氏だ。Chris Hill氏は2010年のWeWork創業直後に入社し、同社で初めてのCOOに就任した人物である。

ソフトバンクとのジョイントベンチャー設立によって日本に進出すると発表したことが大きなニュースとなったWeWork。「ついに上陸―、2018年始動のWeWork日本代表Chris Hillが語る新しい働き方と生活のムーブメント」と題したセッションで、Chris氏はWeWorkが考える新しい働き方について語ってくれた。

未来の働き方

「デザイナーや建築家に巨額のお金を払って建てたオフィスをもつのではなく、そこにあるチャンスやニーズに応じて柔軟にオフィスを構えるという未来がくる」とChirs氏は語る。

2010年の創業で今年7年目を迎えるWeWorkは現在、19カ国178地域でコワーキングスペースを展開している。これまでにWeWorkメンバーに登録したユーザーは世界中で16万人にものぼる。それだけのユーザーから支持を集める理由について彼はこう語る。

「WeWorkでは、そこに集まるスタートアップと大企業の間にコラボレーションが生まれるだけでなく、大企業の内部の人々とのあいだに存在するインターナル・バリアも取っ払うことができる」(Chris氏)

Chris氏はメンバー同士の間でコラボレーションとイノベーションが実際に生まれた例についても話してくれた。その概要はこうだ。

オランダに夫婦で花屋を営んでいるWeWorkメンバーがいた。彼らはアメリカでビジネスを展開しようと考えアメリカにやってきたが、花屋である彼らは全米の家庭にチューリップを届ける方法を知らなかった。そこで彼らは、WeWorkのコミュニティアプリのなかで自分たちがチューリップの宅配事業を展開したいことを伝え、一方でディストリビューションについての知識やアイデアが足りないので誰か助けて欲しいと呼びかけた。

すると、世界中にいるWeWorkメンバーたちが彼らの呼びかけに答えた。チューリップを届けて配達依頼まで行うアプリを作ると申し出たのだ。その結果、そのオランダ人夫婦はアメリカに移住して約3ヶ月程でビジネスを作り上げることに成功した。

グローバルコミュニティメンバーシップ

オランダ人夫婦の話は、グローバルで展開するWeWorkならではの強みを表す良い例だろう。Chris氏自身もWeWorkのことをただのコワーキングスペースではなく、「Global Community Membership」と呼ぶ。WeWorkのメンバーになれば、一定の場所に留まって仕事をする必要はなく、世界中に散らばるオフィスに行き“Plug in & Play”で仕事ができる。メンバーにとって、世界中が仕事場になるのだ。

グローバル運営で培ったオフィス効率化のノウハウもWeWorkの強みの1つだ。「何が重要なのか。何をすれば効率化できるのか。メンバーは何時にオフィスに来ることが多いのか。何人が高級コーヒーを飲むのか。何人がコーヒーではなく紅茶を飲むのか。そういったことを知ることで、WeWorkのオフィスはどんどん効率的なものになっている」とChris氏は言う。

2018年、WeWorkのグローバル展開網に日本が加わる。WeWrokは2018年1月に1オフィスを開設し、つづく4月には銀座と新橋に2店舗を開設する予定だ。

MicrosoftがMariaDB Foundationに参加してAzure Database for MariaDBをローンチ

Microsoftが今日(米国時間11/15)、同社がMariaDB Foundationに参加することを発表した。この非営利団体は、MySQLを作ったデベロッパーたちによる人気の高いリレーショナルデータベースMariaDBの非商用化バージョンを支えている。そのプラチナスポンサーになったMicrosoftは、Booking.comやAlibaba Cloud、Tencent Cloudなどと横並びすることになる。

さらに今日Microsoftは、Azure Database for MariaDBというサービスを立ち上げた。これは、Azureの一員としてのマネージドデータベースサービスという意味で、ほかにもAzure Database for MySQL, 〜〜〜PostgreSQLなどの類似サービスがある。

MySQLは最初Sun Microsysytemsが買収し、今ではOracleがそのオーナーであるため、その私企業臭を嫌う多くのデベロッパーのためにMariaDBが開発された。いわばそれは、MySQLの身代わりリプレースだ。

MariaDB(とMySQL)のファウンダーMonty Wideniusが、今日の発表声明でこう書いている: “MariaDB Foundationの理事会は、MicrosoftをFoundationのプラチナメンバーとして歓迎する。私がMariaDBを作ったのは、MySQLをオープンソースのコミュニティに戻すためであり、その強力でオープンな未来を確実なものとするためだった。私はMicrosoftがそのビジネスをオープンなやり方で変えていく様相を間近で見てきたし、Microsoft Azureも確かにオープンであり、フレキシブルである。今のMicrosoftはGitHubの主要なコントリビューターの一員であるが、私たちは、Microsoftの技術者たちとそのデベロッパーのエコシステムが、それと同じようにMariaDBを支えていくことを、期待している”。

Wideniusのオープンソース観は、つねにきわめて実践的だ。数年前に彼はMariaDB Foundationを始めるためにSkySQLを去ったが、今ではそれはMariaDB Corpとなり、MariaDBデータベースの商用化をビジネスとしている。そしてその後彼は、MariaDB Corp.にCTOとして戻った

一方Microsoftは、このところ確実にオープンソース擁護派だ。今や同社は、Linux Foundationとその一部プロジェクトのスポンサーであり、またOpen Source InitiativeやCloud Foundry Foundationなどにも加盟している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

スマホ時代の“新たなスタイルの保険”を提案、justInCaseが500 Startups Japanから数千万円を調達

保険の仕組みにテクノロジーを活用することで、新たな価値を生み出すInsurTech。「必要な時に必要なだけ加入できる新たな保険サービス」の提供を目指すjustInCaseも、この領域でチャレンジをする1社だ。

同社は11月16日、500 Startups Japanから資金調達を行ったことを明かした。今回の資金調達は500 Startups Japanが公開する投資契約であるJ-KISS型新株予約権方式によるもの。具体的な金額は非公開だが、関係者の話によると数千万円前半だという。

justInCaseは保険数理コンサルティング会社Milliman出身の畑加寿也氏らが、2016年に創業したスタートアップ。手間がかかりがちな従来の保険とは異なり、スマホアプリから必要な時に必要な補償を選べる保険サービスの提供を目指している。また単にスマホから手続きができるというだけでなく、収集したデータをもとにリスクを解析し保険料の最適化にも取り組む。

現在同社は少額短期保険業者の登録に向けて、関東財務局と話を進めている段階。2018年の正式開業を目指していて、本日第一弾となる「スマホ保険」の事前登録の受付を開始した。

スマホ保険は「スマホ故障時の修理代」を負担する保険で、アプリから90秒で申し込みが完結する。月々最低200円台から加入でき、加入者限定でカメラや時計などの1日保険も提供する予定だ。

AIアルゴリズムを利用してユーザの行動パターンなどを解析し、各ユーザーの安全性を算出。スコアによって、更新時保険料の割引額を決定するなど最適な保険料の実現を目指す。また友達と一緒に保険料をプールする仕組みも導入する。

今後は大手保険会社ともパートナーシップを組みながら、既存の大手保険会社にないようなニッチなサービスを提供していくという。

Tesla、大型Superchargerステーションを2カ所に設置。ラウンジも提供

Teslaはカリフォルニア州に新しいSuperchagerステーションを2カ所設置した。これまでで最大の規模だ。これは新しいタイプのSuperchargerで、充電スタンド40基はどのSuperchargerステーションよりも多く、さらに新しい設置場所のひとつには専用の「カスタマー・ラウンジ」もある。

カリフォルニア州ケトルマンシティーに建てられたSuperchargerステーション(もう一つは同州のベーカーにある)には、料理、「クラフトドリンク」、洗面所、座席、Wi-Fi、Teslaのアパレルとアクセサリーのショップに加えて子供の遊び場や連れてきたペットのためのスポットもある。アウトドアスペースも用意されている。ラウンジはTeslaドライバーが24時間年中利用できる。アクセスにはTeslaのインフォテイメント画面に直接送られてくるコードを利用する。

2箇所とも、屋根付のソーラーパーキングとTeslaのPowerpackシステムを備え発電した太陽エネルギーを蓄えて40基の充電ステーションに供給する。TeslaはSuperchagerネットワークが完成するまでこのアプローチを続けると言っている。充電ネットワークの拡充には、Model 3の量産体制が整い需要が増えたときを見越して準備しているという一面もある。

ケトルマンシティーのカスタマーラウンジは将来作られる施設のモデルケースとしても興味深い。これはTeslaがオーナーの体験を拡張かつコントロールし続けるための手段であり、ブランドのイメージを高めながら、充電中にドライバーが待たされるという避けられない状況に対応するものでもある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebookが分散ネットワーキング〜ルーティングソフトウェアOpen/Rをオープンソース化

Facebookはこれまでも、内製のさまざまなソフトウェアやハードウェアをオープンソースのコミュニティに寄贈してきた。そして、今日(米国時間11/15)またまた同社がオープンソース化したのは、同社のモジュール構造のネットワークルーティングソフトウェアOpen/Rだ。

Facebookは当然ながら、ネットワークの運用に関してFacebookならではの、ど外れたスケールのニーズを抱えている。何十億ものユーザーがリアルタイムでメッセージングし、絶え間なくコンテンツをストリーミングしている。そのため、独特の問題を数多く抱えるFacebookは、中でもとくに、ネットワークのトラフィックに関して、従来的なプロトコルでは間に合わないのでそれらを使わないルーティング技術が必要、と痛感していた。

Facebookの技術部長Omar Baldonadoは、こう説明する: “Open/Rは、分散ネットワーキングアプリケーションのためのプラットホームだ。それは、ネットワークの、さまざまな部分の上で動く。そしてそのために、これまでのルーティングプロトコルを使わずに、現代のさまざまなネットワークをプログラミングしコントロールする自由度をわれわれに与える”。

それは最初、FacebookのワイヤレスのバックホールネットワークTerragraphのために開発されたが、Facebookのネットワークバックボーンなどそのほかのネットワークでも使えることに、すぐに気づいた。Facebookのネットワーク本体の中でさえも、それは使える。

同社のトラフィックは常時きわめて大きいし、その条件も頻繁に変化している。そんなネットワーク上では、トラフィックをルーティングするための新しい方法が必要だった。“ネットワーク全体にわたるトラフィックの動的な条件を考慮に入れながら、アプリケーションごとに最良の経路を見つけたい(ルーティングしたい)、と思った”、とBaldonadoは語る。

しかし、社内だけでもそれだけの応用性があるのなら、パートナー各社やそのほかのネットワーク運用者、それにハードウェアのメーカーらは、このツールの能力をさらに拡張できるはずだ。このツールでは実際にJuniperやAristaなどのパートナーとすでに協働していたが、完全にオープンソースにすれば、デベロッパーたちが、Facebookが考えもしなかったことをその上に実装していくだろう。というわけでFacebookの技術者たちは、これをオープンソースにすることの将来性と、それがもたらす価値について、前向きに考えるようになった。

Facebookもそうだが、そのほかの大手Web企業も、ネットワーキングのソフトウェアやハードウェアをますます多くオープンソース化し始めている。最初は完全に自分たちのコントロールの下(もと)にソフトウェアを完成させ、そのあと、それをオープンソースにして、ほかの人たちの能力による改良を期待するのだ。

“このツールは、ネットワークの分散化〜非集積化(バラバラ化)という今および近未来のトレンドの一環だと思う。ハードウェアと、その上のソフトウェアの両方をオープンにすれば、それは誰にとっても利益になる”、とBaldonadoは述べている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

【保存版】Google Search Console(サーチコンソール)を使って、サイトを改善するためのガイド

ニール・パテル氏によるサーチコンソールを使いこなすためのマニュアルとなります。
昨年ご紹介させていただいた同氏のサーチコンソールに関する記事と比べ、より「出来ることベース」でのアプローチとなっており、また各項目をさらに深堀りしているという点で異なった観点の内容となっております。昨年の記事をご覧いただいた方でも、復習にお役立ていただける内容となっております。– SEO Japan

【保存版】Google Search Console(サーチコンソール)を使って、サイトを改善するためのガイド

サイトのコンバージョンとリードを最適化することは、ビジネスにおける最高の投資のうちの一つだ。
滞りなく運営され、コンバージョンを生み出すウェブサイトは、いざと言うときビジネスの助けになる。
しかしこれは簡単ではない。コンバージョンは勝手に生じるわけではないのだ。
ありがたいことにGoogleは、サイトが欠いている、あるいは苦労していることに取り組む助けとなる無料のツールを用意している。

例えば、Googleのサーチコンソールがある。

これはGoogleの視点からあなたのサイトを診断するのにはもってこいのツールだ。
しかし使いかたは複雑で、サイトの改善アクションにつながるアドバイスが得られないこともある。

たくさんのデータと情報のセットがあるが、現状の分析データを改善するステップはない。

そして売上と収益を上げ続けるためには、サイトを改善し続けなければならない。
私は個人的にサイトを直すために何度もGoogle サーチコンソールを使っていた。

これはGoogle Analyticsでは収集できないデータを提供してくれる。しかし重要な点は、データをどのようにして自分にとって良い形で使うかを知ることだ。

今日はGoogleサーチコンソールを用いてサイトを改善し、コンバージョンをもたらすために、業界内の人間から見たいくつかの洞察を共有する。

Googleサーチコンソール とは何か?

Google サーチコンソールとはオーガニック検索でのプレゼンスを確認し、調整するためにGoogleが無料で提供しているツールだ。

Googleのサーチコンソールとは何か?

Google検索内で良い順位を保つことにおいて、SEO屋の親友である。
Googleサーチコンソールは、なぜあなたのサイトがオーガニック検索内で良い(もしくは悪い)動きをしているのかを理解するのを助けてくれる。

サーチコンソールを使うことで、Googleがあなたのコンテンツにアクセスできることを確認し、サイトをクリーンに保つためにスパム関連の問題を監視するのに役立ち、新しいコンテンツをクロールされるよう申請できたり、古いコンテンツを削除できるようになる。

ビジネスを持っている人、 SEO専門家、サイト管理者、ウェブ開発者、そしてウェブサイトを所有もしくは運営している人ならばこのツールは使い道があるだろう

ウェブサイトのトラフィック、ランキング、検索結果、サイトエラー、リダイレクトなどに関するたくさんの詳細データを見つけることができる。

もしサーチコンソールのセットアップをしていないのならば、数分でサイトをシステム内に入れることができる。

サーチコンソールのページへ行き、バーの中にwebサイトURLを入力し、「プロパティを追加」を押して確認してください。

サーチコンソールへようこそ

これが終われば、ウェブサイトのURLを確認しGoogleのEメールアカウントに紐づけることができる。

アカウントが作成できたら、次に基本を学ぼう。
コンソールのダッシュボードに行くと、左側にオプションのリストがある。

オプションリスト

このオプションメニューがダッシュボードだ。
ここからサーチトラフィックや、検索順位やサイトの見た目、クロールデータ(404エラーのような)、セキュリティ問題、ウェブツール、インデックスされたリンクなどのデータにアクセスすることができる。

それぞれのセクションはサイトに関するユニークなレポートをそれぞれ示し、サイトがどのように振る舞うかの重要な情報を与えてくれる。

しかし、サーチコンソールの欠点は行動を促すような洞察と問題の解決法を提供してくれないことだ。

疑わしい問題点を修正することの助けにはならない。それを理解することの助けにもほとんどならない。

くまなく理解するために、手始めにサーチコンソールを使ってみると良い。

一度使いこなせるようになったら、以下のサーチコンソールを使ってサイトを修正するヒントを見ると良い。

トラフィックをもたらしているクエリを見つける

サーチコンソールの素晴らしい恩恵の一つは、トラフィックをもたらしているクエリを見つけさせてくれることだ。
Googleアナリティクスもかつてこのデータを提供してくれたが、今はもうしてくれない。

例えばアナリティクスを使って、行動フローレポートを見るとキーワードデータとして以下のものがあるだろう。

トラフィックをもたらしているクエリ
ありがとうGoogleアナリティクス!このデータはSEOにとってとても有用なデータだ!(皮肉)
アナリティクスはキーワードのデータを提供してくれていたが、今はその多くがダークトラフィック(流入元が分からないトラフィック)か「not provided」として分類されている。

これはマーケティングの改善には約に立たない。

もしサーチコンソールの使い方を知っていれば、たくさんの有用なキーワードデータを見つけることができる。

クリック、インプレッション、クリックスル―レート、特定のキーワードとページの順位などでさえ知ることができる。

暗中模索をしてSEOに挑戦しなくても、ページが特定のキーワードに対してのパフォーマンスを確認することができる。

これらのデータをもとに将来のサイトやページに関する決定や変更を行う事ができるようになるのだ。

始めるためにはサーチコンソールを開き、「検索トラフィック」の中の「検索アナリティクス」 レポートをまずは開く。

検索アナリティクス

データについて触れる前に、重要な指標を選択しなければならない。
クリック、インプレッション、CTR、そして掲載順位を確実にクリックするように。

クリック、インプレッション、CTR、掲載順位

これらは、何がサイトにトラフィックをもたらしているのかを決定するのに重要な指標だ。

次に、このレポートで何を分析したいのかを選択しなければならない。
クエリセクションで始めることを私はおすすめする。

クエリセクション

クエリを選択することで、サイトにトラフィックをもたらしているすべてのキーワードを見ることができる。

何も示してくれないGoogleアナリティクスの空データを使うことはもうやめましょう。
下へスクロールして、現実の人々があなたのウェブサイトを見つけるのに使った検索クエリの膨大なリストを見てみましょう。

検索クエリリスト

これはGoogleアナリティクスが提供してくれないデータの宝庫だ。多くの有料SEOツールもこのデータをもってすらいない。
右側を見ると、各キーワード毎の指標を確認することができる。

キーワード毎の指標

クリック、インプレッション、CTR、掲載順位を見ることができるのだ。

このデータを使って、どのキーワードが最も良いパフォーマンスを誇るかを確認するとよい。
人々が興味を持つような新しいコンテンツの作成にさえ使う事ができる。

私はこれをいつもやる!もし検索クエリのデータの中で新しいトピックを見つけたら、ブログの投稿の中に入れ込むのだ。

長いコンテンツは勝つことができ、これらの検索で人々が僕のサイトを見つけてくれることは既に知っている。
つまりこれらのトピックについてブログを投稿するだけで、簡単にトラフィックを得ることができるということだ。

もし、さらなるオーガニックトラフィックを得たいのならば、サーチコンソールを使って人気のクエリを探す必要がある。

バックリンクを精査する

サーチコンソールを使ってサイトの改善を行う中で、私の好きな方法はサイトへの最善のバックリンクを特定することだ。
サーチコンソールは、誰が最も頻繁にあなたのサイトをリンク先に指定しているかについて、多様なレポートを提供してくれる。
これはあなたのサイトを加速させるような更なるバックリンクを作り出す機会を与えてくれる。

バックリンクはサイトの視認性を加速させる事においては、大きな要因である。
オーガニック順位はバックリンクに依存している。

百万以上のSERPsを対象にしたBacklinko’sの調査によると 、トップにランクインしているコンテンツは最も多いバックリンクを獲得していた。
総外部バックリンク数

トータルの外部バックリンクは大きなランキング要因である。検索結果画面のトップにランクインしているコンテンツは35,000余りのバックリンクを持っていた。
しかし、これだけがすべてではない。
どれだけのドメインからバックリンクを得ているかの数もランキングの中では重要な役割を担っている。

参照ドメイン数の数

これは、トータルのリンク数に加えて、様々なサイトからのバックリンクが必要であることを意味している。
しかしまた言わせてもらうと、これだけがすべてではない。

高いドメインオーソリティを持つ高品質なウェブサイトからのリンクも必要だ。
いくつかのディレクトリからのリンクを得ただけで、良いランキングを望むことは難しい。

ドメインリンクのオーソリティ

バックリンク元サイトのドメインオーソリティが高ければ高いほど、よりオーガニック検索結果で良い順位を加速させることができる。

バックリンクはSEOの親友だ。最高の外部リンクを見つけるために、バックリンクの数を絶えず監視する必要がある。

そして更なるリンクを生み出すために、今ある結果をさらにレバレッジすることができる。

手始めに、自分のサーチコンソールの一部のデータをもって試すことができる。
サイトへのリンク」へ行こう。

「サイトへのリンク」レポート

ここから、あなたのサイトが得ている最も良いリンクを分析することができる。どの他のサイトがあなたのサイトに最も良くリンクしているのか見ることができる。

もし一つのウェブサイトから大半のリンクが来ていることに気づいたならば、新たなサイトにリンクを飛ばすことをマーケティング戦略に盛り込むことができる。
それに加えて、サーチコンソールは最もリンクされている自分のコンテンツを示してくれる。

最もリンクされたコンテンツ

「最も多くリンクされているコンテンツ」の下の「詳細 ≫」をクリックすると、あなたのサイト向けにリンクを張ったすべてのサイトのマスターリストを確認することができる。
更なるアウトリーチのために、これらのリンクたちをスプレッドシートにダウンロードすることさえできる。
もしすでにそのサイトからバックリンクを獲得しているのならば、メールを送って相互リンクを提案してみよう。

これが私のお気に入りのテンプレートだ。

○○さん、こんにちは。
私のサイトの最新の記事にリンクをいただき、ありがとうございます。
私の方でもあなたの__にリンクを張らせていただきました。
とても素晴らしい記事で、私のサイトでも紹介させていただきました。

最近私の方でも「(ここに記事名やリンク)」という記事を最近投稿させていただきました。
数週間前に○○さんが投稿されていた記事に近いような内容です。

もし可能であればご一読いただき、ご自分の記事の価値を高めるように感じた場合は、
記事の中でご紹介いただくことなど可能でしょうか。

何卒よろしくお願いいたします。

ニール

バックリンクはSEOの戦略を高めるのに重要だ。サーチコンソールを使いあなたが獲得しているベストなリンクを探し、更なるリンクをレバレッジするためにこのデータを用いることを試すとよい。
もしサイトを目立たせたいのならば、更なるバックリンクを得る必要がある。

HTMLを改善する

ウェブサイトをページスピードインサイトで確認したことがあるなら、サイトをにとって厄介な問題はたくさん存在することをご存知だろう。
大きいイメージ、重いページの部品、ぞんざいなHTML、そしてコーディングの問題などがそれだ。
これらはあなたが思う以上に一般的なものだ。
私のページスピードインサイトの結果を見ていただきたい。

ページスピードインサイト

JavaScript、CSS、HTMLの行数を減らすことはページスピードの改善の大きな要素だ。
そしてスピードはサイトの改善にとって重要だ。

Googleの2016年の研究で、早いロード時間のサイトは直帰率が低いという結果が分かっている。
フルサイトの早い表示は直帰率を下げる

もし多くの顧客をつなぎとめ、競合に奪われないする様にするためにはスピードは重要なポイントとなる。
Backlinkoはさらにサイトの成功とスピードについて重要なデータを見つけている。

平均ロードスピード

Googleの上位にランクインしているコンテンツは最速の平均ロードスピードを誇っている。
コンテンツが早くロードするほど、オーガニック検索でも良いパフォーマンスをもたらす。
しかしページスピードが重要でありHTMLがそれに影響があると知ることは戦いの半分にしか影響を与えない。
HTMLは簡単に直せるものではない。考え抜かれたHTMLとはそもそもどんなものだろうか?
そこでサーチコンソールの登場だ!ダッシュボードへ行き、「HTMLの改善」レポートをクリックしよう。

HTML改善

これがあなたのサイトで問題となっている事項だ。

HTML改善事項

例えば、現在私のサイトではメタディスクリプションが重複している。さらにメタディスクリプションが短すぎるという警告も出ている。
それに
タイトルタグも重複してしまっている。
これらの問題すべてがHTMLに影響を与え遅く、パフォーマンスの低いサイトにしてしまうのだ。

これらのHTMLの改善提案のうち、「複数のメタディスクリプション」など一つでもクリックをすれば、それが生じているページのまとめを見ることができる。

HTML改善複製メタディスクリプション

「このテーブルをダウンロード」をクリックすると、重複しているメタディスクリプションが存在しているページとテキストが説明されているcsvファイルを入手することができる。

幸運なことにこれらを修復するのはとても簡単だ。

やることはYoastのようなプラグインを使って、SEOフレンドリーで簡単なメタディスクリプションを作ること、それだけだ。

Yoast SEO

これらの問題が存在する全てのページへ行き、重複コンテンツの削除を行うのだ。
コーディングなしでHTMLのエラーを改善するために、それぞれを新しいメタディスクリプションに置き換えよう。

数日したらサーチコンソールに戻ってきて、Googleがそれらの変化を汲み取ったか確認しよう。

これらの変更のうちのいくつかを行うだけでより速く、バランスのとれたサイトになるのだ。

インデックスされたページを確認する

HTMLを改善したら、どれだけのページがインデックスされたか確認する必要がある。
この情報は「Googleインデックス」の中の「インデックスステータス」にて確認できる。

インデックスステータス

どれだけの数のリンクがインデックスされて、そのうちのどれだけがロボットによってブロックされたか、を理解するためのシンプルで素晴らしいグラフをGoogleは与えてくれる。

インデックスステータスグラフ

それでは、これはなぜこれは有用なのだろうか?

この機能は、どれくらいの数のページがインデックスされ、検索結果に表示されているのかを予測するのを手助けしてくれる。さらに、どれくらいのページがGoogleクローラをブロックしているかも教えてくれる。

もしインデックスされたくない特定のページがあるのであれば、ここから排除することができる。

サイトマップにあるrobots.txtファイルで何が問題を引き起こしているのか確認すると良い。
サーチコンソールから、さらに直接特定のURLの診断を行うためには、次のヒントに従うとよい。

フェッチ&レンダリングでURLをテストする

サーチコンソールが提供している中で、私のお気に入りのツールの一つはフェッチ&レンダリングツールだ。
フェッチ&レンダリングツールは、Googleがどのようにあなたのサイトをクローリング、スキャンしているかを知るのを助けてくれる。

フェッチを使って、Googleクローラがあなたのページへアクセスできるかを決定したり、どのようにページがレンダリングされているのかを確認したり、クローラをブロックしているどんな画像やスクリプトでも特定することができる。
これは本質的にはあなたのサイトのクロールをシミュレーションするもので、デバッグや大きな問題を修復したりするのに使える。

もしサイトの順位にトラブルがあれば、多くの要因によるものかもしれない。

クローリングはあなたのサイトに影響を与えているエラーを見つけ出すのに最善のツールのうちの一つだ。
このレポートにアクセスするためには、「Fetch as Google」のレポートに行こう。

フェッチ&レンダリング

ここからテストしたいURLを入力することができる。

URL入力

URLの文字列を入力し「取得してレンダリング」を押そう。これで特定のウェブページをレポートし、サンプルクロールを実行することができる。
このテストクロールは数分で終わるはずだ。

生成されたレポートをクリックして、Googleがスキャンしないであろうそのページの要素を検証することができる。

もしどのように優先度付けするか分からない場合は、右側の「重大度」の指標を見るとよい。

フェッチ&レンダリング重大度

もし大半の問題が重大度が「低い」と判断されていた場合、重大度が高いものまで飛ばしてしまってよい。

このツールの最も良いところの一部はGooglebotがどのようにあなたのコンテンツを見ているかと、ページの訪問者がどのようにあなたのサイトを見ているかを比較できるところだ。

ページ見た目Googlebot vs 読者

ここで重要なのは端から端まで各ページをスキャンして、Googlebotがどのコンテンツを見ているかを判断できる点だ。

ユーザーが見えていたとしても、もしGooglebotがスキャンできなければ、ランキングパワーは一切付与されない。

フェッチ&レンダリングレポートで表れなかった要素を探そう。これらのアイテムはあなたのウェブサイトのパフォーマンスとオーガニック順位を高めることができる。

リッチカードとAMPの実装、およびモニタリング

Googleは2016年にリッチカードを世の中にリリースした。

彼らは、Googleで検索する人の視覚的な欲望に対してさらに訴えかけるであろうコンテンツを、サイト管理者が表示する新しい方法として開発した。

リッチカードを使う事で、更なるトラフィックとエンゲージメントをもたらす機会を得ることができる。

リッチカードは本質的には新しいリッチスニペットの形だ。

リッチカードとは何かのアイディアを得るためには、なんでも良いので基本的なGoogle検索を行うとよい。
例えば「アップルパイ レシピ」は詳細のリッチカードを表示する。

アップルパイレシピ

リッチカードを使用することは、間違いなくさらなるクリックをもたらす。

ユーザーにメタディスクリプションを無理やり読ませることなく、詳細の情報を見せることができる。

他の検索結果と区別できるような画像すら与えてくれる。

これは、リッチカードがどのように働きリッチスニペット(強調スニペット)とどのように異なるのかの良い例だ。

通常検索結果、強調スニペット、リッチカード

それでは、なぜこれがサーチコンソールに関係があるのか?リッチカードはサイトの改善とどのように関係するのだろうか?
実は、サーチコンソールにはリッチカードのパフォーマンスに特化したレポートとセクションがある。

リッチカードのパフォーマンス

リッチカードは検索での見栄えにおいてポジティブな影響がある。
例として、もう一度アップルパイの話を見てみよう。

アップルパイリッチカード

それぞれの記事が、どのようにリッチスニペットを持っているかを気付いただろうか?これは良いスタートだ。
これらのスニペットは、間違いなく良い結果とクリックスル―レートを生み出すだろう。

しかしBetty Crockerの3位の検索結果が、リッチカードが使用されているおかげで、実質的に1位にランキングしていることにも気づいただろうか?

これは、驚くべきことだ。

上位2つの競合を、それらのサイトが持っているランキングの力やバックリンクを使わずに、少しの努力するだけで追い抜かすことができる。

もし全員がリッチスニペットを使用していたら目立つことはできない。しかし、リッチカードはあなたのサイトを成功させるのに必要な加速装置かもしれない。

それでは、今日すぐにリッチカードのセットアップを行う準備はできているだろうか?

WordPressGoogleAMPプラグインを使う事から始めよう。

WordPressAMPプラグイン

このプラグインでカードとAMPページをすぐに作成することができる。
モバイル検索結果の注目ニュースを見ると、それらはAMP化されていることが多い。

AMPはスピード、CTR、そしてコンバージョンの助けになる。

AMPのウェブサイトによると、マイルストーン社はAMP化とリッチカードを導入し、驚くべき成功を得たとのことだ。

83%のモバイルでのコンバージョンと取引の向上、総じて68%のコンバージョンの増加、予約による収益が52%増加していたことが分かった。

マイルストーンAMP結果

GoogleのAMPとリッチカードが、サイトを修復しさらなるコンバージョンを生み出すのは周知の事実だ。
ありがたいことに、GoogleのサーチコンソールはAMPページを監視するのを助けてくれる。

検索表示

AMPのプラグインを実装し、最新の投稿のいずれかに適用させると良い。ここからAMPページビルダーを使用して、最新の記事のAMP版のモバイルページを作成することができる。

AMPページビルダー

Googleのサーチコンソールは、AMPとリッチカードの使用の進捗を追跡するには素晴らしい方法だ。
これはCTR、コンバージョンなどを改善させるのに役立つ。

あらゆるモバイル関連の問題が早いか監視する

モバイルページをチェックして、最適化することは大変で面倒な仕事だ。通常のページの要素がモバイル画面にてフィットしてうまく機能するようにするのは、しばしば難しく時間のかかることだ。

しかし成功を模索しているのならば、モバイル最適化には注力しなければならない。
かつてモバイルのトラフィックは「未来の波」と呼ばれていた。
しかし、スマートフォンやモバイルデータの成長に注意を払っているのであれば、未来はすでに来ていることがわかるだろう。

StatCouter and BGRによると、現在インターネットの使用は大半がモバイルとタブレットデバイスから来ているようだ。

インターネット利用の世界シェア[デスクトップvsモバイル&タブレット]

インターネットのトラフィックになればデスクトップはもはやキングではない。多くの人があなたのサイトをモバイルで検索しているのだ。

これはエラーのないモバイルページを作ることの重要性が、かつてないほど高まっているということを意味している。

サーチコンソールはここでも、素晴らしいデータセクションを持って、アナリティクスのプラットフォームが検知できないようなエラーを特定する助けとなってくれる。

はじめにダッシュボードの「モバイルユーザビリティ」をクリックし、サイトのパフォーマンスを影響しうるユーザビリティの問題を確認しよう。

モバイルユーザービリティ

ここからあなたのサイトを苦しめているもっとも大きな問題を見ることができる。
例えば、クリック可能な要素、テキスト、モバイルにおけるコンテンツのサイズを分析することができる。

モバイルユーザービリティレポート

モバイルのパフォーマンスの重要性は高まっている。
実際、あなたのサイトのトラフィックの多くがおそらくモバイルからであることを考慮すると、デスクトップのパフォーマンスより既に重要になっている。

モバイルユーザビリティレポートの中のモバイルページのタブを保持しておくように。

よりクロールとランキングされるようにページを申請する

サーチコンソールでやるべき最後のステップは、すべての新しい記事投稿をインデックスさせることだ。

やりすぎのように見えるかもしれないが、Googleは時に最新の記事をインデックスしてくれないことがある。

それはあなたの大変な仕事がすべて無駄になることを意味する

さらに、もし新しいコンテンツを加えて古い記事をアップデートした場合、ページを再インデックスするようにした方がよい。

サーチコンソールへ行き、ホームページから新しいリクエストを提出しよう。

サーチコンソールリクエスト

単純にURLを入力するか、URLをアップデートし、「インデックス登録をリクエスト」を押してGoogleにクロールもしくは再クロールをしてもらおう。

結論

あなたのサイトをコンバージョンに最適化させるのは重要で、プラットフォームの全体を知る必要がある。

あなたはどのセクションに自分の注意を傾け、注力すべきかを理解したいはずだ。

もしGoogleサーチコンソールのアカウントを持っていないのならば、アカウントを作るところから始めよう。
頭から飛び込む前に、手始めとしてプラットフォーム自体の準備をしよう。

一度プラットフォームの準備ができたら、データを自分にとって良い形で使う事ができる。

クエリレポートから始めてみよう。アナリティクスはもはやキーワードのデータをあなたには提供してくれない。しかし、サーチコンソールはしてくれる。

これらの新しいクエリを使って、ブログ投稿に情報を反映し、ウェブサイトを最適化しよう。

次に、サイトのバックリンクプロフィールを検証し、あなたのサイトにリンクを張っているサイトを見つけよう。このデータはさらなるリンクを獲得するのに使う事ができる。

HTMLのパフォーマンスを確認するのも忘れないように。HTMLはしばしば遅い、もしくはパフォーマンスの低い原因の一つだ。

次に、インデックスされたページをチェックするのを忘れないように。Googleがあなたのページをブロックしていないことを確かめよう。

フェッチ&レンダリングツールを使って、Googleがスキャンしていないあらゆるページに対してテストを行い、ウェブサイトのクローリングを改善しよう。

最後に、サーチコンソールでリッチカードとGoogleAMPを実装、モニタリングしつつ、モバイル分析にも注意を払おう。

Googleサーチコンソールはサイトを改善し、コンバージョンをより素早くもたらすための助けとなる。

Googleサーチコンソールを使って、あなたがサイトを修復した最善の方法は何だろうか?


この記事は、NEILPATELに掲載された「An Insider’s Guide to Using Google’s Search Console to Fix Your Site」を翻訳した内容です。


 

サーチコンソールは改善が繰り返され、新しい機能がどんどん追加されています。今後検索ユーザーの行動が変わっていくにつれて、サーチコンソールで必要とされる機能も変わってくることが予想されます。とくにアメリカをはじめとした海外では、日本よりも音声検索などへの関心が高く、サーチコンソールもそのような流れを反映した仕様に変更されていくかもしれません。検索の変化の流れにキャッチアップできるよう、ぜひご活用いただければと思います。– SEO Japan

ライブコマース×D2Cで新たな商品展開へ、「Live Shop!」運営のCandeeがブライベートブランド立ち上げ

ライブコマースアプリ「Live Shop!」を提供するCandeeは11月16日、ライブコマースとD2C(Direct to Consumer)を掛け合わせた新たな商品展開として、同社初のプライベートブランド「TRUNK 88(トランクエイティーエイト)」を立ち上げることを明らかにした。

同ブランドでは約23万人のフォロワーを抱える、インスタグラマーの佐野真依子氏をクリエイティブディレクターに起用。アクセサリーやバッグ、シューズ、ライフスタイル雑貨などのアイテムを中心に扱う予定だ。

Candeeは2015年の設立以降、これまでにライブ配信9800本以上、モバイル動画1300本以上の企画から制作、配信までを手がけてきた。同社はソーシャルビデオプラットフォーム上でさまざまなカテゴリの動画コンテンツを提供することを目指し、その第一弾として6月にLive Shop!をリリースしている(立ち上げの背景や構想についてはLive Shop!リリース時に詳しく紹介している)。

Live Shop!の開始から約5ヶ月が経ち、今回新たにブライベートブランドを立ち上げる背景には、ライブコマースとD2Cに高い親和性があるからだという。

Live Shop!はインフルエンサーが着用しているファッションやおすすめのアイテムを、ライブ配信形式で紹介するアプリ。ユーザーはコメントやアンケートなどを通して出演者とインタラクティブなコミュニケーションを楽しみながら、リアルタイムで商品を購入できる。

この「ユーザー属性や傾向、ニーズを直接リアルタイムに収集できる」というライブコマースの特徴は、「自社で企画した商品を小ロットかつ適正価格で製造し、直接ユーザーへ販売できる」D2Cのモデルと相性が良いというのがCandeeの考えだ。

ライブコマースとD2Cの強みを掛け合わせることで、データを元にした商品製造を短期間で行い、商品投入のサイクルやロット数をコントロールできる。Candeeではマーケットインの商品展開により、さらなる販売力の強化、利益拡大を目指す。

なおTRUNK 88は12月19〜21日にLive Shop!および受注会で先行発売を実施し、2018年1月中旬からLive Shop!や公式ECサイトにて正式に販売開始する計画だ。