セキュリティ重視のメッセージングアプリSignalにスタンドアローンのデスクトップアプリケーションが出た

EFFが高く評価し、あの、国家による国民の盗聴をあばいたEdward Snowdenも推奨する‘もっとも安全な’メッセージングサービスSignalは、本誌読者にも愛用者が多いと思われるけど、このほどついに、デスクトップアプリケーションが出た。というか、前からあった“デスクトップアプリケーションもどき”は実はChromeアプリなので、使うにはGoogleのChromeブラウザーが必要だった。しかし今日(米国時間10/31)、その悪夢も終わった。今回Signalがリリースしたスタンドアローンアプリケーションは、巨大テクノロジー企業に依存している不安感がないのだ。

今日から提供されるそのアプリケーションは、64ビットのWindows 7以上、MacOS 10.9以上、そしてLinuxの人気ディストリビューションの多くで使える。

Chrome Appをこれまで使っていたユーザーは、データをこのアプリケーションのセットアップの時点でインポートできる。ただし、認証ID等が両者で同じであることを、確認しよう。

この夏の本誌主催Disruptカンファレンスに、Signalを作ったMoxie Marlinspikeが登場した。そのとき彼は、もうすぐ重要なアップデートがある、と言っていたが、詳細を明らかにしなかった。それが、これなのだ!

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

残念!Astropadの「カメラボタン」はAppleにはクールすぎた

Astropadsから近々発売されるLuna Displayはアダプターと専用ソフトウェアを使ってiPadをMacのワイヤレスモニターに変える。しかもこの会社はiPadのほとんど使いみちのない前面カメラをソフトウェアボタンに変えるという気の利いたハックでこのツールをいっそうクールにしようとした。しかし、当然、Appleはこの機能を拒絶し新機能を備えたアップデートをApp Storeに載せなかった。

カメラボタンが却下された根拠は、App Storeのレビューガイドライン2.5.9項によるもので、ハードウェアまたはソフトウェアの本来の振る舞いを変更するアプリは認めないとしている。これはAppleがその気になればいつでも適用できる曖昧な基準で、このケースも例外ではない。

しかし残念でならない。デベロッパーがAppleから提供されたAPIと開発ツールの限界を押し広げることは、アプリやiOS全体にとって喜ぶべきことであるはずだからだ。しかもこれは厄介なUI問題を革新的ソリューションに変える優れた方法に思える。

AstropadのLuna Displayはカメラボタンが出来る前から素晴らしい製品であり、なくなったあとも素晴らしい -- それでもやはり、このあわれな弱者には同情を禁じ得ない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Ryloの360°カメラは手ブレを追放した優れもの――ファイルは標準フォーマットで保存

先週Ryloのファウンダーにインタビューするまでこのプロダクトにはいささか懐疑的だった。テクノロジー的には面白い製品であっても360°カメラというのはすでにマーケットに多数登場している上に、正直に言えば、野心的なユーチューバーを除けば、われわれは日頃あまり利用していない。360°全周ビデオカメラというのはたまに使われるだけのきわものではないかと思っていた。

しかしベイ・エリアのスタートアップの新しい製品はこれまでのものとかなり違っていた。ファウンダーはInstagram元社員( Alex Karpenko、Chris Cunningham)で、 標準的フォーマットに360°ビデオを録画する新しいテクノロジーを開発した。社名と同じRyloカメラは画角208°の広角レンズ2基で4Kで360°ビデオを撮影する。しかしこのカメラのいちばん優れた機能は360°ビデオを日頃われわれが使っている標準的フォーマットの変換できることだろう。これは1080p、アスペクト比16:4の表示となる。

また走ったり、サイクリングしたり、その他どんなに激しい動きをしようと、Ryloのソフトウェアは手ブレを大幅に軽減する。このスタビライザーのデモを見て私は強い印象を受けた。短いデモだったが、安定効果はメカニカルなジンバルに近かった。

また編集能力も強力だ。ソフトウェアにはモーショントラッキング機能がビルトインされておりフレーム内の特定の対象を選んでトラッキングすることができる。しかもこれはポストプロダクション〔撮影後の後処理〕で実行できる。今のところトラッキング機能は完全ではない。指定した対象とカメラの間を何かが横切るとトラッキングを失ってしまうことがある。しかし全体として撮影者の製作意図をよく伝えるカメラのパンを実現してくれると思う。

その他ソフトウェアには前後のカメラの映像を左右に並べて表示するスプリット・スクリーンやタイムラプス撮影など各種の便利な機能がある。タイムラプスは最大16倍速がサポートされる。当初発表されるモデルはiOSデバイスと接続するモデルだが、Android互換も「近くサポートされる」ということだ。このカメラにはBluetoothではサポートされておらず、テザリングにはmicroUSBケーブルが必要だ。2017年後半の製品でBluetoothがないというのは問題だが、もともとこのカメラはポストプロダクションを経て公開することを前提としているのでストリーミングについては優先順位が低かったのだろう。

ハードウェアとしてのデザインはしっかりしているが、これは元Appleのデザイナー、Jonathan Denby(iPhone 5C、iPhone 6s Plusの開発を担当した)によるものだ。360°ビデオを撮る際に撮影者自身が写り込まいないようにするためセルフィースティック方式のハンドルが同梱される。

カメラは固定焦点で光学ズーム機能はない。また低照度の環境ではやや画質に難が出る。しかしRyloの最初の製品であることを考えれば全体的に上出来だ。同社は356万ドルのシード投資に加えてAccessとSequoiaがリードしたシリーズAラウンドで1100万ドルを調達しており、十分な資金を用意しているようだ。

Ryloカメラは現在予約受け付け中だが、499ドルとかなりの価格だ。撮影用ハンドル、16GBのmicroSDカード、USBケーブルなどが同梱される。出荷は11月中旬以降になる予定だ。

〔日本版〕Ryloサイトにスタビライザーのオン/オフを比較できる動画がアップされている。このカメラはスマートフォン(iOSデバイス)に接続して専用アプリから再生、編集する。カメラ本体にはデイスプレイは備えていない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

今さら聞けない強調スニペット。全種類のまとめから対策まで

Googleのアルゴリズムの著しい進化や、音声検索の普及が進むにつれて、
強調スニペットの重要性は日に日に増しています。しかしながら、強調スニペット、リッチスニペット、リッチアンサーなど
様々なコンセプトが入り交じり、どんどん理解が難しくなっているのが現状です。そんな中で、「強調スニペットとは何なのか?」「何が強調スニペットで、
何がそうではないのか?」それを振り返るために有用な記事をご紹介します。
いま一度強調スニペットの全体像を振り返るためにご活用ください!– SEO Japan

数ある強調スニペットの全種まとめ

*リンク先は全て英語記事です。

オーガニック検索の結果がPPC広告に侵食されるにつれて、ナレッジグラフや、「他の人はこちらも質問」ボックス、強調スニペットはSEO専門家に新しい希望を示している。
それも良い意味でだ。
Googleが強調スニペットを表示する検索結果は、日に日に増えている。そして70%以上は2位から10位の間の検索結果から引用されており、SEO担当者にとって最前線に躍り出てポジション0を達成する良い方法となっている。

さらに良いことに、強調スニペットは1位の検索結果からトラフィックを奪っている(強調スニペットが検索結果に表示されていないとき1位の検索結果は26%のクリック率を誇るが、強調スニペットがある検索結果ではこれが19.6%に下がる。)

もし競合の順位が1位で、あなたのページが5位でくすぶっているのなら、強調スニペットはオーガニック的に競合の一歩先を行く現実的な手段となり得る。

たしかに全体で見れば、強調スニペットは少しだけオーガニック検索結果のクリック数を減らしているかもしれない。しかしこれらはすべてGoogleのゲームで我々はプレイヤーに過ぎないので、全体で失ったものを嘆いてもしょうがない。

強調スニペットとはつまり何か?

強調スニペットの種類について話す前に(それが読みたい、と言う場合はどうぞ下にスクロールしてください)、いくつかの定義について復習しておこう。特殊な検索結果は色々な名前で呼ばれているので、強調スニペットとは何か(そして何でないか)をはっきりさせたいと思う。

1.リッチアンサー(強調スニペットではない)

リッチアンサー、またの名をインスタントアンサー(元クイックアンサー)は、Googleによる簡易的な回答でサイトへのクレジットが無い。
これらは一般的には、地球の大きさ(ネタバレすると、3,959マイル)や、10+2(ネタバレすると、12)などのように、短的な事実の回答だ。
Googleは、これらの事実は公有の情報の一部なので、クレジットを提供する必要はないとしている。

リッチアンサー

2.ナレッジグラフ(強調スニペットではない)

ナレッジグラフは、しばしばいくつかのソースから引用され、検索結果の右側に美しい大きなボックスの中か、検索結果の上の画像ギャラリーの中(それかカルーセル)に表示される。
概してブランド、人、組織などの検索結果でよく見かけられる。
ナレッジグラフ

3.強調スニペット

強調スニペット(時にリッチアンサーやアンサーボックスと呼ばれる)はリッチアンサーやナレッジグラフのように検索結果のトップに位置するが、Googleがオーガニック検索結果の1ページ目のうちのひとつから情報を引っ張ってきて、そのウェブサイトにリンクを通してクレジットを与えるという点に置いて異なる。
これら3つ全てでGoogleは検索者の生活をかんたんにしようとしている。すなわち、追加での検索を強制させwebサイトへクリックさせるのではなく、検索結果の中で検索者の質問に回答している。

強調スニペット

4.リッチスニペット(強調スニペットではない)

同じスニペットという語を使ってはいるが、似ているのは名前だけだ。
Schema.orgの構造化スキーマデータを使用しているサイトのマークアップ情報に応じて、リッチスニペットはオーガニック検索結果を充実させ、しばしば検索結果の表示領域を少しだけ拡大する。これらの検索結果は、評価の星や写真、レビューに加えて、製品の入手可能情報、価格情報と一緒に現れる。
リッチスニペット

強調スニペットの種類

概していうと、強調スニペットは次の3つのうちの1つに該当する。それはパラグラフ(段落)、リスト、テーブルスニペットだ。
強調スニペット種類別の割合
これらが検索結果でどのように見え、どのような種類のクエリがそれぞれベストかを見てみよう。

パラグラフ(段落)スニペット

これは私たちに馴染みの深い典型的な強調スニペットだ。検索者の質問に答えるために、Googleが検索ページからテキストを抽出したものだ。
このスニペットがクリックスルーレートを悪化させるのではなく、改善させるようにするためには、質問に対して即座に回答し、検索者の興味をそそり、かつクリックしたくなるような追加の情報を含む必要がある、
FAQページは複数の短い質問に対して一度に答えるのには最適だが、専門的なブログなどはより複雑な質問に適している。
パラグラフ(段落)スニペット

・〇〇する(を入手する)にはどのようにすればよい?
・〇〇はだれ?
・なんで〇〇なの?
・〇〇ってなに?
などのような質問に対してパラグラフスニペットを見るだろう。
パラグラフ(段落)スニペットの例:ブリトニースピアーズとは誰か?

番号リストの強調スニペット

この強調スニペットは何かを行う時の手順をリスト化している。例えばレシピなどがそうだ。
番号リストの強調スニペット

下部の例の素晴らしい点は、簡単にステップを踏んで段階的に説明してくれることが理解できるにも関わらず、検索者は付随する写真を見たり、詳細を読んだりするために思わずクリックしてしまうことだ。
番号リストの強調スニペットの例:タイヤの替え方
・レシピ
・DIYタスク
・どのように〇〇すれば良いか?
・〇〇ってなに?
などに対して、番号リストの強調スニペットを見るだろう。

箇条書きリストの強調スニペット

これはコンテンツマネージャーやSEOの専門家が喜ぶものだ。
ランキング化をしようが、単にリスト化しようが、箇条書きにされた文章はこのタイプの強調スニペットのために作られた。
箇条書きリストの強調スニペット

・良いものの一覧
・ランキング項目
・ランキングではない項目
・特徴的な項目
などに対して、箇条書きリストの強調スニペットを見るだろう
箇条書きリストの強調スニペットの例:iPhone価格

テーブル強調スニペット

テーブルスニペットは、驚くべきことに全スニペットの29%を占めるほど一般的なものだ。

Googleはこの機能を見せびらかすのが本当に好きだ。下記の例にあるように、単に元のデータの形の通り引用するだけでなく、
ユーザーが探している特定の情報を引用し、独自のテーブルを再構築することができる。

実際このウェブサイトは、「2016年と2015年の売り上げ」、「前年比」、そして「各年の市場シェア」でソートすることが可能な上位自動車ブランドのリストである。
動的テーブル強調スニペット

しかし私が「2016年の自動車の売り上げ」と調べたために、Googleはテーブルの下部にまでスクロールして私が必要としているものを引用し、
2016年のブランド毎の総売上を示した独自のテーブルを作成した。

動的テーブル強調スニペット(Google生成)

上の例はソート可能な動的なテーブルだが、強調スニペットになるためにテーブルを装飾する必要はない。
Googleが下部のスニペットのために引っ張ってきた情報はシンプルで、静的で、ソートができないテーブルだ。

静的テーブル強調スニペット

強調スニペットのテーブルは1列以上にもなりえるので、表示する情報が制限されているように感じないでほしい。

静的テーブル強調スニペット(複数列)
実際、テーブル強調スニペットになる事を目的とする際は、サイズが重要になる。
つまりあなたのサイトへのクリックする可能性を増やすためには、テーブルに4行以上持たせるようにした方がよい。

・リスト
・価格
・評価
・データ
などに対して、テーブル強調スニペットを見るだろう

YouTube強調スニペット

強調スニペットを考えるとき、自分のウェブサイトを越えて考えるべきだ。GoogleはこれをYouTubeからも引っ張ってくるので、あなたのビデオが選ばれるように最適化した方が良い。
Googleはビデオ内の特定のクリップを表示したり、

YouTube強調スニペット(クリップ)
または、ビデオ説明文内のテキストを用いて検索者の質問に回答する。
YouTube強調スニペット(説明文)

テーブル強調スニペット(ビデオで説明することが難しい)のクエリ以外で、強調スニペットに利点のあるクエリであれば、このYouTube強調スニペットを見ることができるだろう。

2者1体の強調スニペット

下記の例にあるように、ときにGoogleは検索者の回答に答えるために、複数のサイトから引用することがある。テキストはCosmopolitan Magazineから引用され、画像はToutubeのものが使われている。
2者1体の強調スニペット

強調スニペットになる可能性を向上させるために、有用で説明的な画像をコンテンツ内に含むとよい。
・強調スニペットに利点があり、テーブルで表示されるよりも良い種類のクエリ
であれば、この2者1体の強調スニペットを見るだろう。

どのようにして強調スニペットを勝ち取るか?

これで強調スニペットが何をできるかが分かったところで、どのようにすればこれらになることができるのだろうか?

このトピックに関しては、Search Engine Jornalに貢献している仲間であるアダム・ハインツマンが書いた「9 Tips On How to Rank for Featured Snippets」を含む深く探求された記事がいくつかあるが、いくつかのベストプラクティスを紹介したいと思う。

1.質問に対して注力しつつ、KW調査を実施する

質問は強調スニペットに最高のエサとなりえる。

AhrefsやSEMrushのような有料ツールは、あなたが注力しているキーワードの中でどれが強調スニペットにランクインし、どれがしていないか(競合はしているか)を可視化する。
上位のロングテイルの質問のキーワードを可視化してくれる無料ツールは、GoogleやAnsweThePublic内の「他の人はこちらも質問」のセクションを含んでいる。

どのようにして強調スニペットを勝ち取るか?1

2.キーワードに対して注力するコンテンツおよび画像を作成する。

強調スニペットは、数行のテーブルないしはテキスト(正確には54-58英単語)からを表示する傾向がある。

質問に対してひとつかふたつの基礎的な文章で回答し、補助的なコンテンツで深く回答するのが理想だ。

これはHostGatorでの実例だが、ひとつのロングテイルキーワードに集中したブログを書き、
キーワードにあったaltテキストを付随させた画像の作成を行った。

どのようにして強調スニペットを勝ち取るか?2

3.Googleが正しいフォーマットで簡単に読めるにする

ステップ1と2は肉とジャガイモだが、塩胡椒を忘れてはならない。

Googleが読みやすいように、ベーシックなHTMLタグを使いページを成形しよう。つまり、<h2><h3>タグは質問や箇条書きのポイントであり、<p>段落はテキスト、<ol>や<ul>そして<il>はリストのアイテムのためにあるということだ。
どのようにして強調スニペットを勝ち取るか?3

結論

Googleが賢くなり音声検索を利用する人が増えるにつれ、強調スニペットが表示されるクエリの数は増え続けるだろう。
サイトが大きかろうが小さかろうが、検索ランクが1位だろうが10位だろうが、だれでも強調スニペットになることができる。
だからこそ今日から取りかかろう!


この記事は、Search Engine Journalに掲載された「A Complete List of the Different Types of Featured Snippets」を翻訳した内容です。


 

強調スニペットの重要性が将来的に増してくることは間違いありません。
今後「あれ?これって強調スニペットだっけ?」「強調スニペットってどういう種類があったけ?」となった際は、ぜひこの記事で書かれていた内容に立ち返っていただければ幸いです。
— SEO Japan

トヨタのジャパンタクシーは注目の的――ハイブリッドでタクシー専用車のスタンダードを目指す

日本から新しいタクシーの国際標準が登場するかもしれない。トヨタが(適切にも)ジャパンタクシーと名付けたモデル(屋根の上のサインボードにJpn Taxiと書かれている)はすでに路上を走っている。デザインは有名なロンドン・タクシーに多少似ている。ロンドンといえばあの黒いタクシー、ニューヨークといえばイェローキャブを思い浮かべるが、トヨタの新しいタクシーのデザインもそれと並んで東京を代表するアイコンとなることを目指している。また高齢化が急速に進む日本の社会状況も考慮に入れられているということだ。

ジャパンタクシーはオリンピックが開催される予定の2020年には東京の街を多数走ることになる。万人向けの交通手段であると同時に高齢者や運動能力にハンディキャップを持つ人々の便宜を考えている。このモデルのチーフエンジニア、粥川宏氏は「バリアフリーを目指している」と説明している。

新しいタクシーのもうひとつの目的は環境にフレンドリーであることで、パワートレインはハイブリッド電気モーターだ。また乗客の快適さにも高い優先順位が与えられており、乗降がしやすく室内空間も広い。また驚異的に耐久性が高い。

ジャパンタクシーのデザインの特長としてフロアが低くフラットなことが挙げられる。乗客が主として乗り降りする左側ドアはスライド式で、ドライバーがリモート操作できる。これならスーツケースを持っていても簡単に乗り込める。またリアのスペースは車椅子を載せられるよう簡単にアレンジを変更できる。

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コクピットはこれまでのタクシー車にくらべてはるかにドライバー・フレンドリーだ。Aピラーの改善により視界はきわめて良い。ハイブリッド専用LPGエンジンは燃費に優れておりCO2排出量も従来車にくらべて大きく低減している。

ジャパンタクシーの特徴的なインディゴ・ブルーのカラーは日本語で「こいあい」(濃藍)と呼ばれる。日本では天然の藍を用いた染の技術が長年にわたって伝えられてきたという。これが「高品質かつフォーマルでありながら手頃でもある」という感覚をもたらすという。東京オリンピックのシンボルカラーも「濃藍」だ。

トヨタによれば現在日本で運用されているトヨタのタクシーの70から80%はタクシー専用車として開発されたコンフォートないしクラウンのセダンだという。ジャパンタクシーはコンフォート・スタイルの後継車となる。これいよりコンフォート・タクシーは22年にわたる歴史に幕を下ろすことになる。

トヨタによれば、オリンピックが開催される2020年に東京だけで1万台のタクシーが走っているはずという。

情報開示:私の東京モーターショー取材に際してトヨタは交通・宿泊費を提供した。

〔日本版〕トヨタのジャパンタクシー専用サイトはこちら。日産もタクシー専用車、NV200を販売中。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

WaymoのクライスラーPacificaで、本当の意味の無人運転を体験した

今日(米国時間10月30日)が私にとって初めての体験の日となった:初めて運転席に誰も乗っていない完全自動運転車に乗って道を走ったのだ。走ったのは公道ではなかったが、そこは交差点があり、他の車両や歩行者、そして自転車などが行き交う場所だった。乗った車はかなり長い距離人間の介入なしに走行することができた――そして私は何の懸念も感じることはなかった。

これまで私は、Waymo自身による前世代のLexusテスト車両をはじめとして、多くの自動運転車のデモを体験して来た。そのためWaymoのクライスラーPacificaミニバンに乗せられることには不安を感じてはいなかった。しかしそれでもこの経験は、私にとっては驚きだった。車が様々な操作を自分できちんと処理できて、周囲で何が起こっていようとも安全な走行が続くということが明らかになって、それが如何に自由なものかが分かったのだ。

CastleにあるWaymoのテストコースには、信号機のある複数の交差点、ラウンドアバウト交差点、路肩に駐車された車、行き交う自転車などが用意されている(なおCastleの中にはそれ以外の設備もある)。例えこれらが事前に準備されていたものだとしても、毎回正確に同じことを再現することは難しい。なので、この場所ではWaymoが現実の世界よりも環境をコントロールする力を持っているにせよ、それでもドライブ体験は印象的なものだった。

特に、ある出来事が私の印象に残った。1匹のリス(のようにみえる小さなげっ歯類だった。私は北カリフォルニアの動物相の専門家ではないので)が急に車の前に飛び出して来て、また路上から走り去って行ったのだ――しかし車はそれを避ける必要がある場合に備えて、はっきりと減速したのだ。信じられないほどリアルな動物ロボットであったというならともかく、この出来事はWaymoが事前に仕込んでおけたものではない。

実際にどのように動作しているかはともかく、ともあれ乗客が車に乗ってシートベルトを締めて、走行を開始するためのボタンを押せば、フロントシートの背に取り付けられたディスプレイの上には、車のセンサーが何を見ているかがビジュアライズされる。しかし乗客が重要だと思うものに対して焦点を当てるように、選択的に単純化され再構成されており、システムが路上にある重要な変化を見逃さない能力を持っていることに関して乗客に安心感を与えてくれる。

これは現在フェニックスのチャンドラー周辺で、Waymoが運用しているものと本質的には同じものだ。それはプレミアムアップグレードされた量産型のパシフィカバンだが、車内には例えば沢山の充電用USBポートがあり、上で述べたディスプレイはシートの背に2台備えられており、そして後部座席のエアコンは乗客第一のタスクに相応しい仕事をしている。

私はまたPacificaが、私が親しみを感じるようなやり方をすることで、乗客としてより心地よくなるように運転していることにも気が付いた。交差点には慎重に侵入し、例え優先側であっても、道を渡る歩行者が居たならゆっくりと進んだ。それ以外の沢山のこともこなし、コンピューターシステムがやっているとは想像できないレベルでのドライブ感覚を得ることができた。

Waymoの自動運転車は私の最後の体験になるわけではないし、もちろん最初の体験でもない。しかし多くの人が一般人向けの公道上でのレベル4の自動運転車の運転に対して抱いているイメージに、初めて近付いているように思えた。WaymoのCEOであるJohn Krafcikに対して、公共サービス開始のタイムラインを直接質問してみたところ、特定の年を答えることはしなかったものの、多くの人たちが考えているよりは早く実現するだろうと答えた。

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(翻訳:Sako)

フォードのロボット尻があなたの尻を守る

MIT Technology Reviewによれば、フォードは、「Robutt」という名前のロボット尻を所有していて、それを自動車のシートのテストに利用している。いや嘘ではない本当だ。自動車の長い寿命を通して、数限りない臀部衝突に耐えぬけるだけの強さをシートに持たせられるようにするためだ。そのこと自体は別に驚くようなことではない。自動車メーカーたちは、自動車部品が長持ちするように、自動車部品に繰り返しストレスを与え続ける多数のロボットを使っている。それにしても…Robuttとは。

フォードのロボット尻は、人間によるシートへ座ったり離れたりのシミュレーション動作を約2万5000回繰り返す。およそ10年分の実際の使用を素早く再現できる勘定だ。そしてその結果によってシートのデザインの合否が判定され、実際に生産されるか再調整されるかが決定される。

(訳注:buttは臀部を表すbuttockの略で「ケツ」という語感の俗語。Robuttはロボットの発音と似ている)


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(翻訳:sako)

温度を自己管理するナノ粒子ががん細胞だけを焼き殺して人間には無害

イギリスのサリー大学と中国の大連工科大学の研究者たちが、加熱されてがん細胞を殺し、自己規制により健康な細胞は焼かない、というナノ粒子を作った。その粒子の温度は摂氏42-45度に上げることができ、がん細胞を殺すには十分である。一定の温度に達したら自分の温度を上げず、健康な細胞に害を与えない。

“この研究で作られたZn-Co-Cr(亜鉛・コバルト・クロム)フェライトのナノ粒子には自己調節機能があり、45℃に達すると加熱を止める。また毒性は低く、人体に恒久的なダメージは与えない”、と彼らのリリースは書いている。

“これで、がん患者の治療法が抜本的に変わる。がんの治療を、がんを殺すに十分なだけの温度レベルに維持でき、それが健康な組織にとって無害なほど低い温度ならば、重要な治療の深刻な副作用の一部を防げる”、と、サリー大学Advanced Technology InstituteのトップRavi Silvaが述べている。

磁力を利用する温熱療法では、磁性に反応する化学物質を腫瘍に導く。磁力は熱に変換されて腫瘍を焼くが、そのとき体のほかの部分に害が及ぶこともある。しかしこのシステムでは温度を自動的にコントロールするので、外部的な温度管理の必要性が軽減される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

みん食コミュニティサイトの「KitchHike」がメルカリなどから2億円調達

食べる人が好きな人をつなぐ“みん食”コミュニティサイトの「KitchHike」を運営するキッチハイクは10月31日、Mistletoeメルカリ東京神奈川イノベーション応援1号投資事業有限責任組合ベンチャーユナイテッドから総額2億円を調達したと発表した。

2013年5月にリリースされたKitchHikeは、複数人が集まって食事をする料理イベントの開催、検索、参加ができるコミュニティサイトだ。参加者同士の会話を楽しんだり、開催者からおいしい料理のレシピを聞いたりできる料理イベントを簡単に開催し、その参加者を募ることができる。

イベントを主催して料理を提供するユーザーである「COOK」が、KitchHikeと提携するレンタルスペースや飲食店のキッチンを利用した料理イベント(「Pop-UP」と呼ぶ)を企画する。イベントに参加したいユーザーの「HIKER」たちはKitchHike上から気になるPop-UPを検索し、参加登録をするという流れだ。

僕と同じく1人暮らしのTechCrunch Japan読者は理解してくれると思うけれど、1人で食べる食事ほど寂しいものはない。食事は“楽しむ”ものというより、ただ腹を満たすだけの行為という感覚になっている人も少なくないはず。KitchHikeを使えば、そんな人も料理の楽しさを再発見することができるだろう。

これまでにKitchHikeを通して開催されたイベントには累計で1万人のユーザーが参加した。

KitchHikeのマネタイズは手数料モデルで、HIKERからはイベント参加料の5%を、COOKからは20%を手数料として受け取っている。例えば、イベントの参加料が1000円だった場合、HIKERは1000円×5%の1050円を支払い、COOKが受け取る金額は1000円から20%の手数料を差し引いた800円となる。

KitchHikeは今回調達した資金を利用してエンジニアやカスタマーサポートなどの人材採用を行い、事業の拡大を目指すとしている。具体的な内容はまだ不明だが、今回のラウンドに参加したメルカリが運営するフリマアプリの「メルカリ」やコミュニティアプリの「メルカリ アッテ」とも連携を検討しているという。

ロボアドバイザー「THEO」を提供するお金のデザイン、NTTドコモなどから7.8億円調達

AIを活用した資産運用サービスの「THEO」を提供するお金のデザインは10月31日、NTTドコモ第一生命保険、大垣共立銀行グループのOKBキャピタルを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額7.8億円を調達したと発表した。

独自のアルゴリズムに基づき、それぞれのユーザーに最適な資産運用を提案する「ロボアドバイザー」が近年注目を集めている。お金のデザインが提供する「THEO」もその1つ。ユーザーの年齢や金融資産などのデータをもとに、約6000種類以上のETF(上場投資信託)の中から最適な組み合わせを提案し、実際に運用まで行うというサービスだ。

スマホから手続きが完了する、1万円から資産運用ができる、運用報酬も年率1%〜で低コストといった手軽さが特徴で、20〜30代の若年層からの支持を集めている。

今回の資金調達で注目すべきなのは、投資家リストにNTTドコモの名前が加わっている点だ。2017年7月に実施した新生銀行からの5億円の資金調達など、これまでは金融機関との関係を深めてきたイメージの強いお金のデザイン。その分、同社がNTTドコモからの出資を受けた意図は気になるところだ。

実は、NTTドコモが2017年4月に発表した中期経営計画「beyond宣言」にそのヒントは隠されている。

beyond宣言のなかでも特に注目を集めたのは、今後同社がFintech分野に注力していくという部分。これまでにも取り組んできた決済や送金の分野以外にも、投資やレンディングの分野にも注力するとしている。また、投資分野に関しては「ロボアドバイザー」という言葉が明記された。

NTTドコモはこの中期経営計画を進めるにあたり、ロボアドバイザー活用におけるパートナーとしてお金のデザインを選んだわけだが、残念ながらその具体的な共同案についてはまだ分からない。お金のデザイン代表取締役の中村仁氏からも明確な答えは得られなかった。でも、これが”スタートアップ×大企業”という歓迎されるべき取り組みの1つであることは確かであり、今後も両社の取り組みには注目していきたいところだ。

創業18カ月でFacebookが買収―、YC卒のWit.ai共同創業者がボットAIの未来をTC Tokyoで語る

11月16日、17日の2日間にわたって渋谷・ヒカリエで開催予定のテック・イベント「TechCrunch Tokyo 2017」に、Facebook傘下のボットAI開発スタートアップ「Wit.ai」のAlexandre Lebrun(アレクサンドル・ルブリュン)氏に来日して登壇いただけることになったのでお知らせしたい。

Wit.ai創業者でCEOのAlexandre Lebrun氏

スタートアップとしてのWit.aiの軌跡はお手本のような見事さだ。

ルブリュン氏はフランスの名門理系大学エコール・ポリテクニークで情報科学を学び、Wit.aiの創業以前にもパリで1社起業して売却した実績をもつシリアルアントレプレナーだ。VirtuOzという2002年に創業した最初のスタートアップも音声AI関連で、「エンタープライズ向けSiri」を作っていたという。2005年には200万ドルを調達して2007年に黒字化。サンフランシスコに移って2008年にシリーズBで1140万ドルを調達。その後、2012年に音声関連プロダクトで知られるNuanceにM&Aされている。

そのルブリュン氏がWit.aiで取り組んだのは、Siriのような会話サービスをアプリなどに埋め込むための開発者向けのサービス。以下の例のように自然言語による問いかけや命令について、その「意図」と「操作対象」などを因数分解するかのように抽出して、シンプルで正規化されたデータにして返してくれるAPIベースのボットエンジンを提供していた。

Wit.aiは2013年4月創業で、名門アクセラレーターY Combinatorの冬バッチ2014に参加。デモデイの直後にはAndreessen Horowitz、NEA、SV Angelなどから300万ドルを調達し、その9カ月後の2015年1月にはFacebookにM&Aされている。創業からわずか18カ月。いずれ、多くの開発者がボットをアプリに組み込む時代が来る、そのときに開発者全員がエンジンを開発する必要はないから、APIベースでエンジンを提供するという狙いが当たった形だ。Facebookによる買収時には6000の開発者が利用するプラットフォームに成長していたという。残念ながら2017年夏には、今後(2018年中)ボットエンジンのサービスを停止すると発表しているが、Facebook Messengerというプラットフォームに吸収される形で技術が活かされることになるようだ。

ルブリュン氏のセッションでは聞き手をサンフランシスコをベースに、米国のテックスタートアップへの投資を行うScrum Ventures創業者でゼネラルパートナーの宮田拓弥氏にお願いしている。宮田氏はこれまで、Mobility、Fintech、IoT、VR、コマース、ヘルスケアなど50社を超えるスタートアップに投資を実行している。宮田氏自身、日本と米国でソフトウェア、モバイルなどのスタートアップを複数起業し、事業売却の経験のある起業家でもある。

TechCrunch Tokyoのセッションではルブリュン氏の起業家としての創業物語と、Facebook傘下でボットAIの現状と未来の話が聞けるものと思う。

TechCrunch Tokyo 2017は一般価格4万円のところ、本日夜いっぱい(10月末)までは前売りチケットは割引価格3万円で販売している。5名以上で参加予定の方は、1枚あたりの価格が2万円になるお得な団体割引もある。また、創業3年未満のスタートアップ企業の従業員であれば、引き続きチケット価格は1万5000円だ。ぜひこの機会に検討いただければと思う。

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クラウドインフラストラクチャ市場ではAWSの支配が当分続きそう、後続との差は大きい

【抄訳】
AWSは今四半期でも、クラウドインフラストラクチャ市場の無敵のトップだ。いわゆる成長率ではMicrosoftやGoogle、Alibabaなどが高いが、彼らは分母が小さすぎるから、その成長はAWSから見れば痛くも痒くもない。

AWSの今四半期の売上は、45億7000ドルという巨額だ。この額はアナリストたちの予想45億1000万ドルを上回り、この成長率が続けば2017年の年商が180億ドルに達しそうなペースだ。

“でも、Microsoftのクラウド部門は年商200億ドルでしょ?”、と言うのは無意味な比較だ。なぜならそのクラウド部門なるものに大きく貢献しているのはAzureのようなインフラプラットホームではなくて、Office365などのSaaSビジネスだ。IaaSとかSaaSとか、クラウド方面の謎のような言葉は、この記事で勉強できるだろう。

クラウド市場を追い続けるアナリスト集団Synergy ResearchのJohn Dinsdaleによると、クラウド市場のマーケットシェアを云々するときはSaaSを別立てで計算すべきである。そしてIaaSとPaaSおよびプライベートクラウドを合わせた市場では、SynergyによるとAWSのシェアは35%だ(下図)。他社は、はるか後方に引き離されている。

【中略】

Synergyが作った上図を見ると、AWSはいわゆる“ダントツ”である。Microsoftも頑張ってはいるが、AWSには接近できない。同じくアナリスト企業のCanalysは、やや低い31%をAWSのシェアとしているが、市場の全体像としてはSynergyの結果とほぼ同じだ。

ちょっと意外なのは、これら競合サービスの成長率の高さかもしれない(上図および下図)。Canalysの数字では、AWSの成長率およそ40%に対してMicrosoftは90%、Googleはおよそ75%だ。でも、小額な売上増でも、分母が小さいと増加率は大きくなるのであり、いずれにしても当分は、AWSの牙城はびくともしない。

もちろんクラウド市場はまだ飽和にはほど遠くて、今後ますます大きくなると予想されるが、成長率の高いMicrosoftも含めて、AWSにとって‘脅威’と言えるほどのコンペティターはまだ存在しない。

CanalysのリサーチアナリストDaniel Liuは、こう言う: “AWSは多様なサービスとデベロッパーの大きな知名度により、先行馬としての優位を維持し続ける。しかし後続集団の中での先頭は、伝統的にエンタープライズに強く、Office互換性という有利性を持つMicrosoftだろう。Microsoftのもうひとつの強みは、強力なハイブリッドクラウドソリューションにおける技術と経験だ”。

一方AWSのCEO Andy Jassyは、自社の優位性についてそれほど楽観的ではない:

“これからの市場では、一人勝ちはありえない。この業界はコストが大きいし、サービスの品揃えの豊富さと最先端性が重要だから、30社が市場にひしめくということはありえないだろう。でも、成功者が複数社になることはほぼ確実で、それらの名を今挙げることはできない。でも長年のエンタープライズ顧客が多くて営業に大軍を抱える古顔たちが、きっとその中にはいるだろう”。

でも、少なくとも現状のクラウドコンピューティング市場では、各社間の売上規模の格差が大きく、またクラウドサービスの内容も多様なので、成長率等の数字を見るときは注意が必要だ。

〔訳注: 各社、発表している数字の部門分けなどがまちまちなので、成長率90%、75%のMicrosoftやGoogleが、成長率40%のAWSに追いつくのは何年後か、という単純計算も、一般に公表されている数字からはできない。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

TechCrunch Tokyo2017、お得な前売りチケットの販売は今日深夜まで

TechCrunch Japanは、スタートアップイベント「TechCrunch Tokyo 2017」を11月16日、17日に渋谷ヒカリエで開催する。国内外のスピーカーを招いたキーノートセッション、創業3年未満の企業のピッチコンテスト「スタートアップバトル」やスタートアップによるデモブースも多数出展予定だ。

TechCrunch Tokyo 2017の前売りチケットの販売期限が今日の深夜23:59までとなっているので、最後のお知らせをしたい。一般チケット4万円(税込、以下同じ)のところ、今日まで前売り限定価格3万円で購入できる。

現在発表しているスピーカーは次の通りだ。

・Blockstream CSO、Samson Mow氏

・Google アシスタントのプロダクトマネージャーを務めるBrad Abrams氏

・TrelloのHead of Product、Fog Creek Softwareの共同ファウンダーMichael Pryor氏

・ソラコム共同創業者でCEOの玉川憲氏

・Slack共同創業者でCTOのCal Henderson氏

・Quora共同創業者でCEOのAdam D’Angelo氏

・マネーフォワード共同創業者で代表取締役社長CEOの辻庸介氏

・TransferWise共同創業者で代表取締役のTaveet Hinrikus氏

・Loco Partners創業者で代表取締役の篠塚孝哉氏

・LINE取締役CSMOの舛田淳氏

バトル登壇企業も間もなく発表予定なので、楽しみにしていてほしい。

TechCrunch Tokyo 2017に5名以上で参加予定の方は、1枚あたりの価格が2万円になるお得な団体割引もある。また、創業3年未満のスタートアップ企業の従業員であれば、引き続きチケット価格は1万5000円だ。ぜひこの機会に検討いただければと思う。

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TC TokyoにLINE舛田氏の登壇が決定、スマートスピーカー「Clova WAVE」で狙うポストスマホ時代

いよいよあと2週間に迫ってきたイベント「TechCrunch Tokyo 2017」。ここで新たにLINE取締役CSMOの舛田淳氏の登壇が決定したのでお知らせする。

PC、フィーチャーフォン、スマートフォン——生活やビジネスの主役となるデバイス・プラットフォームは常に変化を遂げてきた。初代のiPhoneが発売されてから10年も経った今では、「ポストスマホ」について語られることも増えているが、そのポストスマホの本命が音声AIだと打ち出すのがLINEだ。

LINEはまず、3月にクラウドAIプラットフォーム「Clova」を発表し、6月には事業戦略説明会でスマートスピーカーの「Clova WAVE(当時の名称はWAVE)」をお披露目。8月に先行体験版を発売したのち、10月に正式版としての販売を開始した。

Clova WAVEは音声での音楽再生やニュース、天気の再生といった機能に加えて、カレンダーの確認、赤外線リモコンの操作(現在はテレビのみ。今後照明のコントロールにも対応する予定)やLINEの読み上げ、送信といった機能を備える。さらに今後は話者認識、音声翻訳、ショッピング、デリバリー、タクシー配車といった機能も追加していくという。

僕も先行販売でWAVEを手に入れて実際に家で使っている。正直なところ、購入直後はレスポンス速度や音声認識について不満はあったのだけれども、舛田氏は正式版の発売を発表した際に「(Clova WAVEは)成長するスピーカー。機能が増えるので、1年後には製品の価値がまったく異なるものになる」と話していたとおりで、日々レスポンスや機能がアップデートされていると感じている。最近では「Radiko」にも対応し、ラジオの再生も可能になった。WAVEの武器の1つは、コミュニケーションアプリ「LINE」との連携や、(IoT家電を導入しなくても、一般的な家電に対応する)赤外線リモコンへの対応といった、決してリテラシーの高くない層でも利用できる利便性、親しみやすさではないかとも思っている。

だが一方で世界を見てみれば、Googleの「Google Home」、Amazonの「Amazon Echo」といったスマートスピーカーが先行する領域。Googleも10月に日本でもGoogle Homeを発売したし、AmazonもEchoに関する会見を11月8日に都内で開催するとしており、その覇権争いは激化している。

このセッションでは舛田氏に、AIプラットフォームを軸にしたポストスマホ時代のLINEの戦略、そして競合が続々国内市場に参入する中での、日本発のスマートスピーカーであるClova WAVEの可能性について聞いてみたいと思う。なお定価より1万円安い前売りチケットの販売は本日いっぱいとなっている。

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いや、iPhoneにセクシー写真の専用フォルダーはない

ものごとの動きがこれほど速くなると、しくみに対するわれわれの想像が、実際に機能しているしくみに追いつくまでに少々時間がかかるのはいたしかたない。ただ、これは非常に繊細な問題なので誤解を解いておく価値があるだろう。Apple(あるいはGoogleでもどこでも)は特別なフォルダーをもっていて、いけない写真は全部そこに保管してある、という噂。心配になるのは当然だが、幸いなことに実際そんなことは起きていない。

そういう会社が何をやっているかといえば、何らかの方法で写真の内容を分析することだ。彼らは高度な画像認識アルゴリズムを使って、犬やボートから人の顔まで何でも簡単に識別できる。

犬が検出されると、その写真に関連付けられたメタデータに「犬」タグを付加してシステムが追跡できるようになる。撮影時の露出設定、位置情報なども一緒に保存されている。これは非常に低いレベルで行われる処理なので、システムは犬がなんであるかは知らない。単に特定の数値(様々な視覚的特徴に対応している)に関連付けられた写真をとってくるだけだ。しかしこうすることで目的物を検索したときシステムは容易に見つけられるようになる)。

通常この分析はセキュリティー保護された「サンドボックス」の中で行われ、識別された内容はほとんど外へ出ない。もちろん特別な例外はある。例えばチャイルドポルノに関しては非常に特殊な分類システムが用意されており特別にサンドボックス外へのアクセスが許されている。

かつてサンドボックスは非常に大きくウェブサービスを必要としていた ―― 写真が内容に応じてタグ付けされるのはGoogleフォトやiCloudなどのアップロードした時だけだった。今はもう違う。

機械学習や処理能力の向上によって、以前巨大なサーバー群の中でしか生きられなかったアルゴリズムと同じものが携帯電話の中で十分実行できるようになった。このためあなたの写真をAppleやGoogleに送らなくても「犬」のタグを付けられるようになった。

セキュリティーやプライバシーの観点から見て、この方がシステムとしてはるかに優れていることは間違いない ―― プライベートなデータを検査するのに誰かのハードウェアを使い、秘密を守ってくれると信じる必要がなくなった。今でも信じなくてはならないが、信用すべき部分や手順が少なくなった ―― 「トラストチェーン」の単純化と短縮だ。

しかしこれをユーザーに説明するのは簡単ではない。ユーザーから見れば自分たちのプライベートな ―― おそらく非常にプライベートな ―― 写真が本人の承諾なしにカテゴリー分けされているのだから。会社の干渉なしにこれが可能だとは何とも信じ難い。

I’m in a “carton” on the right, apparently.

問題の一部はUIの欠陥にある。iPhoneの写真アプリで検索すると、(もし見つかれば)検索結果が「カテゴリー」として表示される。このことがこの写真はiPhone内のどこかにある「フォルダー」に「入っている」ことを暗示させている ―― 「車」や「水着」などのラベルをつけられて。ここで起きている問題は、検索の実際のしくみを伝達することに失敗していることだ。

この種の写真分類アルゴリズムの限界は、必ずしも柔軟性がないことだ。写真によく出てくる一般的な対象物を500種類識別できるようにシステムを訓練することはできるが、あなたの写真にそのうち1種類も入っていなければ何もタグ付けされない。検索した時に出てくる「カテゴリー」はシステムが探すように訓練されたよくある物事の名前だ。前にも言ったようにこれはかなり近似的なプロセスだ ―― 写真の中に一定の信頼度を超えた物体があるかどうかを見るだけ(例えば上の画像で、私が無響室にいる写真に「カートン」というラベルが付いてる。思うにこれは壁が牛乳パック(milk carton)に見えるからだろう)。

「フォルダー」を始め今日のコンピューターシステムにファイルが保管されているしくみに関するほとんどの知識は時代錯誤だ。しかし、デスクトップ式の階層化されたフォルダーシステムと共に育ったわれわれは、ついついそれを想像してしまい、写真が保管されているものがフォルダー以外であるとは考えられない ―― ただしフォルダーには作成、アクセス、管理などここではあてはまらない特殊な意味合いもある。

あなたの写真は「水着」のラベルがついたフォルダーの中に入っているのではない ―― あなたが検索ボックスにタイプしたテキストを写真のメタデータのテキストと比較して、一致すればその写真を表示しているだけだ。

これは、問題となっている会社があらゆる疑問について完全に無罪放免だという意味ではない。例えば、サービスはどんな対象やカテゴリーを探しているのか、何を除外しているのか、それはなぜなのか?どうやって分類アルゴリズムを訓練しているのか、例えばそれは、皮膚の色や性別の異なる人についても同様に有効なのか?どうやってこの機能を制御やるいは停止するのか、もしできないのから理由は何か?等々。

幸い私はトップIT企業数社と連絡を取り直接この質問をすることができたので、今後の記事で回答の詳細を伝える予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

小学生のためのプログラマブルロボットで成功しているWonder WorkshopがシリーズCで$41Mを獲得

ベイエリアのWonder Workshopが今日(米国時間10/30)、4100万ドルのシリーズCラウンドによる資金調達の完了を発表した。同社は、子どもたちが自分のスマートフォンの上でプログラミングでき、コンピューターサイエンスの基礎もある程度習得できる、かわいいロボットをいろいろ作っている。

このラウンドには同社の既存の投資家たちの一部のほか、Tencent Holdings, Softbank Korea, TAL Education Group, MindWorks Ventures, Madrona Venture Group, VTRON Groupなどが新たに参加した。同社は2016年7月にも2000万ドルを調達しており、これまでの累積調達額は78万ドルあまりとなる(出典: Crunchbase)。

何らかのハードウェアを使って、実際に触ったり操作したりできる形で、プログラミングの基礎を子どもたちに教える企業はほかにもいくつかあるが、Wonder WorkshopのCEO Vokas Guptanによると、同社はロボティクスを、子どもたちをさまざまな指示や説明の“サイロ”に閉じ込めるのではなく、それによって友だちの輪を広げられる。

“ロボットだと、複数の人間が自然にコラボレーションできる”、とGuptaは語る。

Wonder Workshopのプログラマブルロボットは全米で12000の小学校が利用している。また同社自身も、子どもたちにSTEMの基礎を教えるためのロボットコンペを主催している。

今後はいくつかの新製品により、同社は対象年齢を今の8-10歳だけでなく、11歳以上のティーンにも拡大しようとしている。

先月200ドルで発売されたCueは、対象を11歳以上と想定している。センサーが多くて、ユーザーはいろんなデータを収集したり、コントロールへの反応を得たりできる。また、さまざまな“アバター”によってロボットの性格や特徴をカスタマイズできる。

Guptaによると新たに得た資金は世界進出の継続および拡大と、今後の新製品開発に充てられる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Microsoft Skype、デスクトップ版がリニューアル――UIが若返り新機能も追加

今年に入ってMicrosoftはSkypeのアップデートを開始した。これはSlackやFacebook Messenger、Snapchatなどのライバルが有力となってきたこを受け、メディアの共有などソーシャルコミュニケーションのツールとしての能力の強化に重点を置いたものだ。今日(米国時間10/30)、Skypeのl新しいデスクトップ版が正式公開された。プラットフォームはMac、Windows 10(2016年11月アップデート以降)、 Windows 8、Windows 7、Linuxが利用できる。

アプリはこの8月からプレビュー版が公開されていた。このテスト期間にMicrosoftはユーザーのフィードバックを取り入れて優先すべき機能を選択したようだ。

たとえば、SkypeがSnapchatのStoriesに対抗して用意したHighlights機能は評判が悪かったらしく、今回のデスクトップ版には含まれていない。機能の選択はデスクトップ版ユーザーからの直接の報告をベースに行われたという。Microsoftでは一定期間で消えるメッセージのHighlightsを追加したい考えだが、今回のデスクトップ版に含めることは諦めた(モバイル・アプリには含まれている)。

そのかわりデスクトップ版Skypeにはステータス表示が戻ってきた。これによりおなじみの「ムード」、「取り込み中」、「プレゼンス」などを公開できるようになった。

新しいデスクトップ版Skypeにはもちろん多数の新機能が追加されている。デザインが根本的にアップデートされたのがまず目立つ。カラフルになり大きく若返った印象だ。たとえばグループ会話では参加メンバーそれぞれのメッセージがブルー、オレンジ、ピンクなどで色分けされ、絵文字アイコンで返信することもできるようになった。このあたりはおおむねFacebook Messengerに似たUIだ。

絵文字によるリアクションはビデオ会議中でも有効だ。相手が発言しているときに絵文字を送ると、相手の窓に絵文字が短時間大きく表示される。 こうした機能はプロフェッショナルやビジネス・パーソン向けというよりもっと若いユーザー層を意識しているのだろう。

新しいSkypeではテーマが変更できる(デフォールトは黒バックでTwitterYouTubeで最近人気らしい)。また連絡相手のリストをカスタマイズすることもできる。連絡相手を最近会話した相手、未読、ステータスなどをキーにソートして表示できる。またひんぱんに利用するグループをピン留めすることができる。

生産性をアップするために有用な機能の一つはメディア・ギャラリーで、チャット中で共有されたリンクやファイルをまとめて管理できる。これはメディアのタイプによってソートできるので便利だ。ファイル共有はクラウドを利用し、300MBまでのファイルをSkypeのチャット中で送信できる。

今のソーシャル・アプリでは当然だが、@mentionsというスタイルでメンションが可能であり、チャット中で相手の注意を引くことができる。ライバルのSlackやMessengerと同様、Skypeでもボットやアドインを使って効率アップを図れる。たとえばHipmunk、Expedia、StubHubなどのボットを導入してチケットを予約できる。MicrosoftのScoopボットで最新ニュースを、Giphyで人気のGIFチャット中で共有することも可能だ。アドインではイベントやお金の管理などさまざまなタスクが実行できる(ボットはそれぞれのサイトから利用を開始できるが、アドインは現在のところSkype Insidersからのみインストールできる)。

Microsoftでは現在のSkypeのアクティブ・ユーザー数を公開していない。つまり昨年月間アクティブ・ユーザー3億を記録したと発表して以後、さほど劇的な成長はしていないのだろう(ちなみにビジネス・コミュニケーションでSkypeの最新かつもっとも手強いライバルのSlackは9月に月間アクティブ・ユーザーが600万になったことを発表している。つまりSkypeはSlackほどクールなアプリではないかもしれないが、依然としてサイズは巨大だ。

Microsoftが発表した数字によれば、SkypeのAndroidアプリの総数は10億回を超え、2006年以来のビデオ通話は2兆分、現在のユーザーは毎日30億分のビデオ通話を行っているという。

新しいSkype for desktopは自動アップデートないしマニュアルでダウンロードでインストールできる。Windows 10(2016年11月アップデート以降)のユーザーに対しては今後さらに新機能を追加したバージョンがリリースされる。

〔日本版〕新しい日本語版Skype for DesktophaはWindowsストアから入手できる(Skype 12.7.597.0)。左サイドバー上部のユーザー・プロフィールをクリックすると設定その他のメニューが開く。テーマの変更は設定メニューを開き、下にスクロールして「モードの選択」から行う。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

SpaceX、Falcon 9で韓国の通信衛星打ち上げに成功――ブースターも洋上回収

さきほどSpaceXは今年に入って16回目のFalcon 9による衛星打ち上げに成功した。顧客は韓国の衛星企業KT SATで、フロリダ州のNASAのケネディー・スペース・センターから発射された。ペイロードのKoreasat-5A衛星は静止軌道上からKT SATのユーザーにブロードバンド接続を提供する。

今回の打ち上げでもFalcon 9の1段目(ブースター)は大西洋上を航行するドローン艀、Of Course I Still Love Youの甲板に無事着陸した。

Space Xのブースター回収はこれで19回目の成功となる。最後の回収失敗以後、回収方法にも各種の改修が加えられたが、成功が連続し始めてすでにかなりの期間が経った。ブースター回収により衛星打ち上げのコストを劇的に低下させるというSpaceXの戦略にとって回収の成功が続くことには大きな意味がある。

〔日本版〕上のビデオは16分ごろから中継録画が始まる。Koreasat-5Aタレス・アレニア・スペースが製造した通信衛星で東アジアからペルシャ湾までの地域に衛星ブロードバンド接続を提供するという。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

アップル技術者、娘が社内用iPhone Xの動画投稿で一発解雇。問題の映像は削除後も拡散

eng-logo-2015YouTubeに未発売のiPhone Xを手にする動画を公開し話題となったBrooke Amelia Peterson氏が、この動画が発端となってiPhone X開発チームの無線通信エンジニアだった父親がアップルに解雇されたことを明らかにしました。問題の動画では、アップルのキャンパス内でiPhone Xを操作したり、Face IDを使ってApple Pay決済を行う様子などが紹介されていました。

Peterson氏の動画はYouTubeにアップロードされるや瞬く間に話題に。まもなくアップルからの要請によって削除されたものの、動画をダウンロードした複数の第三者がそれを別の場所にアップロードしており、現在も視聴できる状態となっています。

問題の動画には、これといってiPhone Xに関して新しい情報となりうる使用方法や動作は含まれていません。しかし動画では一部で父親自身がiPhone Xを操作する様子を娘に撮影させています。さらにこのiPhone Xそのものが、従業員だけに配布されるバージョンのものであり、本来非公開のコードネームやソフトウェア、さらにスタッフ固有のQRコードなどが記されていたため、そこから機密情報が漏れる可能性もあったとされます。

また、アップルはたとえ一般人が入れるCaffè Macsのようなエリアであっても、許可なくキャンパス内で撮影することを禁じています。にもかかわらず、そこで発売前の主要製品が撮影され、公開されたという事実は、アップルにとっては我々が思う以上に重大な問題だったと考えられます。

Peterson氏の父は無線通信のエンジニアであり、iPhone Xの開発に心血を注いでいたはず。それがたった数分の動画で一発解雇というのは、やはり重い処分と思わざるをえません。TwitterなどSNSを探せば、アップル従業員とみられる人が電車内やその他公共の場でiPhone Xを手にしている姿が第三者に撮影され投稿されているのもみつかります。

しかし、Peterson父娘は自らの過失を理解し、アップルの決定に対して悪い感情は持っていないとしました。また父は娘に対し一切不快な感情を表さなかったとのこと。

今回の出来事は、企業秘密をうかつにインターネットという世界中に繋がる場で公開するのがいかに大きな問題かを知らしめる大きな教訓となったと言えそうです。そして、iPhone X開発に携わったエンジニアを採用する企業がはやく現れてほしいものです。

Engadget 日本版からの転載。

トランスリミットから2年ぶりの新作ゲーム「Craft Warriors」、総額3億円の資金調達も発表

人気スマートフォンゲーム「Brain Wars(ブレインウォーズ)」「Brain Dots(ブレインドッツ)」を生み出したトランスリミットが、2年3カ月ぶりとなる新ゲームタイトルをリリースした。10月30日に、ニュージーランドで先行配信が開始されたのは、スマートフォン向け戦略ゲームの「Craft Warriors(クラフトウォリアーズ)」。LINEとの共同提供で、企画・開発・運営はトランスリミットが、マーケティングをLINEが担当する。

Craft Warriorsは、街の修繕・強化を行いながら、部隊編成、武器の強化などを行い、他のプレーヤーと戦うリアルタイムストラテジーゲーム。3Dモデルを作成できる「クラフト機能」を搭載していて、自分だけのキャラクターやフラッグなどのアイテムが作れるという。

トランスリミットは、2014年1月、サイバーエージェント出身のエンジニア2人が中心となって設立したスタートアップ。2014年5月に初プロダクトとしてローンチした対戦型脳トレアプリのBrain Wars、2015年7月にリリースされたお絵描きパズルゲームのBrain Dotsはいずれも1000万ダウンロード超の人気ゲームとなり、累計で5000万ダウンロードを突破している。海外利用者の比率は95%を占めるそうだ。

トランスリミットでは、Craft Warriorsリリースの発表と同時に、グローバル・ブレインが運営するファンド、およびSkyland Venturesから総額3億円の資金調達を実施したことも公表している。今回の調達は、MOVIDA JAPANおよびSkyland Venturesからのシード資金調達、LINEの投資ファンド、ユナイテッド、East Ventures、Skyland Ventures、Genuine StartupsからのシリーズAラウンド調達に続き、同社にとって3回目の資金調達となる。