AMP(Accelerated Mobile Pages)についての新情報。レシピやiOSへの対応、インデックス数など。

アメリカのサンフランシスコで開催されている、Googleのデベロッパー向けカンファレンスのGoogle I/Oにて、AMPについての新情報がいくつか発表されました。速報ベースの記事ですが、まずは発表内容を確認しておきたいと思います。– SEO Japan

*Google I/Oの”リアルタイムインデックス”の紹介記事もあります

AMPは成長し、拡大している。この記事では、Google I/Oにて、Googleのリチャード・ギングラス氏が発表した、AMPについての新情報をいくつか記載する。

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*リンク先は英語となります。

検索とモバイルコンテンツのエコシステムと銘打たれたセッションにて、Googleのリチャード・ギングラス氏がAMP(Accelerated Mobile Pages)についての新しい情報をいくつか伝えている。

AMPの成長率

リチャード・ギングラス氏が発表した内容によると、GoogleはWeb全体で、64万の異なるドメインから、1億2千5百万を超えるドキュメントをインデックスしているようだ。下記は、ジェフ・ジェイブス氏が撮影したスライド写真だ。

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iOS、Androidアプリ、レシピページへの対応

リチャード氏は、AMPがまもなく登場する新しいiOSとAndroidの検索アプリへ対応すると発表している。下記はその説明に使用されたスライドの写真だ。

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さらに、AMPに対応したレシピ系のページへも、対象を拡大することを発表している。下記は、彼のスライドから引用した写真だ。

検索結果画面は下記のようになる。

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AMP対応のページは下記の通りだ。

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この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google AMP has reached 125 million documents & is expanding to apps & recipe pages」を翻訳した内容です。


AMPの対象範囲の拡大は予測されていたことで、その中でもレシピ系を推す意見は目立っていたように思えます。実装方法など細かい部分は未確認ですが、多くのサイトが導入しそうですね。– SEO Japan

続きを読む AMP(Accelerated Mobile Pages)についての新情報。レシピやiOSへの対応、インデックス数など。

アメリカの子供が最初のスマートフォンを持つ平均年令は10.3 歳というレポート

2016-05-20-kids

今週、Influence Centralから『子供たちとテクノロジー:現代のデジタル・ネイティブの進化』(Kids & Tech: The Evolution of Today’s Digital Natives)という新しい調査レポートのレビュー用コピーを受け取った。

このレポートは全米の母親500人を対象に実施中の詳細なレポートの一部だという。受け取ったレポートには現代のアメリカの子供たちとテクノロジーの関わりが詳しく調査されていた。中でも興味を惹かれたポイントは以下のようなものだ。

  • 平均的な子供たちが最初のスマートフォンを手にする年齢は10.3歳
  • 車に乗っている時間に子供たちの好むデバイスとしてタブレットは26%から55%にアップして1位。スマートフォンは39%から 45%にアップして2位(2012年との比較).
  • 64%の子供たちが自身のノートパソコンまたはタブレットを通じてインターネットにアクセスできる(2012年には42%)
  • 39%の子供たちがソーシャルメディアのアカウントを持ち、取得した平均年令は11.4歳。うち11%は10歳以下の年齢でアカウントを取得
  • 2012年には85%の子供たちが家族と共有のスペースからインターネットにアクセスしていたが、現在では76%に下がっている。24%の子供たちが寝室からプライベートにインターネットを利用できる(2012年には15%)

私はInfluence Centralについて知識がなかったので、レポートを読んだ後で同社のCEO、ファウンダーのStacy DeBroffに電話でコンタクトしいくつか質問してみた。

DeBroffは「他社のレポートについてはコメントできない」としながらも、Influence Centralの調査では「あなたが子供たちのためにスマートフォンないしフィーチャーフォンを購入したとき、子供たちは何歳でしたか?」という質問をしていることを明らかにした。つまりこのレポートで示されたのは子供たちが単にスマートフォンを利用し始めた年齢ではなく、自分のものとして所有し始めた年齢だとわかった。

【略】

ひとつ付け加えておくべき点は、Influence Centralはマーケティング代理店であり、この調査はブランドがビジネスを行う上での参考になることを狙ったものだという点だ。ビジネスはモバイル化に急速に馴染みつつある。

ノスタルジックな記憶によると、われわれは子供のころ泥まみれで地面に穴を掘ったり、自転車に乗ったり、サッカーをしたり、1人で町を探検したりしたものだ。しかし近頃の子供は(両親同様)いつもスマートフォンに顔を埋めているらしい。もっとも最近の子供のほうが物事がずっとよくできるし、手に入る便利なツールを使いこなそうとしているだけだというのも否定できない。こうしたツールを禁止したとしても意味はないだろう。

なにごともバランスが大切だと思う。私自身がスマートフォンに中毒気味で、スマートフォンと自分のデータ・アカウントを持つ10歳の子供を父親だ。そういうわけで、子育てに重要なのはあれだこれだと指導者ぶった口をきくつもりはない。しかし今回のレポートは無視してしまうには惜しい内容だったの一端を公開した。

原注:Influence Centralがレポートを一般公開したときはリンクを追加する。

画像: panco971/Shutterstock

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

土壌センサーのデータに基づいて庭や芝生の水やりを自動化するEdyn、多方面からシード資金を獲得

カリフォルニア州オークランドのEdynが、スマートガーデニングのための新製品を発売した。水道栓をインターネットに接続して、庭や芝生を自動的に潅水する、というデバイスだ。

そのEdyn Water Valveは、土壌センサーEdyn Garden Sensorと各地の天候情報を基に、土壌水分を調整する。ユーザーはその潅水システムの動作を、Edynのスマートフォンアプリで調節することもできる。

定価69ドルのEdyn Water Valveは、重さが8オンス足らず、太陽光発電を利用、Wi-Fi対応、庭の散水用ホースに取り付けられる。小さいので、キッチンのシンクや、窓際のプランターなどに対しても利用できる。

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EdynのCEOでファウンダーのJason Arumburu showedが、サンフランシスコの都市農業企業Farmscapeが支援しているSTEM Kitchen & Gardenで、その電脳水道栓のデモを見せてくれた。

Edynはシード資金をFenox Venture Capital, Idea Bulb Ventures, Morningside Group, Indicator ventures, Y Combinatorなどから獲得しており、Startup Battlefieldのファイナリストになったこともある。

潅水の自動化、という点では、Rachio Inc., Koubachi AG, iConservo Inc., それにドローン企業のParrotなどに競合製品がある。でも、競争の激しいテクノロジー系ガーデニング市場で、Edynはそこそこのファンを獲得しつつある。

製品はすでにHome Depot(ホームセンター大手)でも売ってるし、今後は一般小売店を販路として開拓したい、とArumburuは言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Uber、ピッツバーグでの自動走行車テスト中を正式に認める

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Uberは、ペンシルベニア州ピッツバーグで自動走行車のテストを行っていることを、ようやく認めた。Pittsburgh Tribuneが伝えた。

Uberの無人走行車への意欲はよく知られており、同社がピッツバーグ拠点の最新テクノロジーセンターを一年以上に作ったことからも明らかだが、正式にテストを認めたのは初めてだ。

実際UberのJohn Baresは、Tribune-Reviewの記者を同社のFord Fusionハイブリッドに乗せ、経路の一部を自動走行したという。

会社はブログ記事にもこのことを書いている。

Baresは、Uberの無人走行車にとってピッツバーグは最適の環境であり、それは雪や雨が多く、道路基盤は時代遅れだからだと言った。

要するに、もしUberがここでできるなら、どこへ行ってもできる、ということだ。

複数のカメラとレーザーおよびセンサーを通じて、Uberの自動走行車はあらゆる方向を最長100メートルまで見ることができる。これまでのところ、一般車との衝突は起きていない。

Uberは、Google、Lyft、Volvo、Fordら少数の企業と共に、ロビー団体、Self-Driving Coalition for Safer Streetsに参加しており、政府が無人走行車を普及させ、しかし安全を第一に考える法案を早く作るよう活動している。

国家道路交通安全局は、早ければ7月にも自動走行車のための法案を準備できると言った。

それでもUberはこの分野では比較的新参者であり、例えばGoogleはカリフォルニア州の公道で2009年から自動走行車をテストしている。

Baresは、5/18に見せたデモは初期段階であることを認めているので、ドライバーのいないUberを呼びだせるのはまだ先のことになるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

3Dプリンター製のオーダーメイド車椅子がロンドンのデザインウィークに登場

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あらゆる移動手段プラットフォームの中でも、車椅子はかなり固定的だ。鉄とアルミニウムのフレームがレザーかビニールのクッションを支え、様々な設定は必ずしも個々のユーザーの条件に合っていない。ロンドンのデザイン会社が2年をかけて解決策を作った。利用者の体型とニーズに正確にフィットする3Dプリント車椅子だ。

その車椅子、GO(別の3Dプリント車椅子プロジェクトであるHU-GOと混同しないように)は、ロンドンのデザイン会社、Layerのディレクター、Benjamin Hubertが考案した。

「これは、殆ど見過ごされてきた家内工業のようなもの」とHubertがTechCrunchのインタビューに答えて言った。「確立しつつある技術や価格の下がった技術を使うことによって、様々な怪我や障害、体型に合わせるための問題を解決する機会が数多く生まれる」。

GOは、単に3Dプリント可能な包活的デザインではない。Layerは、3Dデザイン会社のMaterialiseと組み、一から十までカスタマイズできるプロセスを開発した。ユーザーの体を実際にスキャンし、ニーズを評価する。その情報は仕様に沿って作られる一体型シートへと合成される。

例えば、背中の中位置に脊椎損傷のある人は、追加の支持と高い背もたれが必要で、片足を失くした人には、重心のずれを考慮する必要がある。あつらえのシートは、椅子の上で長い長い時間を過ごす人たちに、より快適な体験をもたらすに違いない。

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「これは非常に繊細なユーザー基盤のニーズに答えるために、非常に微妙な調整が必要になるこのような製品にとって、非常に有効な解決策だ」

シート(大型の装置でプリントされる ― デスクトッププリンターでは作れない)とフットレスト(耐久性のために焼結アルミで作られる)だけがカスタムデザインされる。それ以外は市販のパートを使うことによってコストを下げ修理を容易にしている。

GO-Gloves-2同社は車椅子利用者と会話をして、得られたフィードバックに基づいてデザインしている。GOは、車椅子バスケットボールにはまだ対応できていないが(「あの椅子は戦車のようなもの」とHubertは言う)、それでもプレーヤーには助言を求めている。

ヘビーユーザーから一つ改善点が示唆された。通常車輪のハンドリムは円柱状の金属製だ ― シンプルで耐久性があるが、手で把むのには最適ではなく、エルゴノミクスの悪さからストレス傷害を起こすことがある。Layerは「BMXバイクのグリップ」並みの生地でリムを覆い、これを使うための専用グローブも作った。

製造プロセスは、生体計測が終った後、ユーザーがアプリでオプションパーツやプリントカラーを選ぶことで完了する。Layerは、注文から2週間で車椅子を出荷できると言っている。他のカスタマイズ方式よりはるかに待ち時間が短い。

現在GOはまだプロトタイプ段階で、今月ロンドンで行われるClerkenwellデザイン週間に展示される。Hubertによると、デザインはほぼ完了しているが、現在国民健康サービスと、ヨーロッパのFDA相当機関による監査を受けている。しかし、医療提供者や車椅子メーカー、スポーツ会社等は既にこのデザインに興味を持っている、と彼は付け加えた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

シェアリングエコノミーに欠かせない本人確認情報をブロックチェーンで共有、ガイアックスが実証実験

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スタートアップ企業がシェアリングエコノミーのアイデアを事業化しようとするとき、乗り越えないといけない壁がある。利用者の本人確認だ。利用者は「運転免許証のコピー」のような重要な個人情報を含む書類を事業者に預けることになる。手間もかかるし、信頼性も求められる。社会的な信頼を獲得する途上段階にあるスタートアップ企業にとっては大きなハードルとなる。ここで、利用者側から見ても信頼できる透明な個人情報共有の枠組みを低コストで作れるとしたら、そのメリットは計り知れない。

ガイアックスが発表したブロックチェーンの実証実験(プレスリリース、同社のブロックチェーン技術サイト)の狙いは、シェアリングエコノミーのスタートアップ企業が参加しやすいような、非集権化(decentralized)された個人情報管理の枠組みを低コストで作ることだ。「強大な1社が個人情報を管理する枠組みではうまくいかない。もっといい形で共同所有できるようにしたい」とガイアックスは説明する。

同社は「シェアリングエコノミー協会」の理事として立ち上げに参加しており(関連記事)、その参加企業の一部に呼びかけて、今回の実証実験を行う。今回の実証実験に協力あるいは賛同する企業およびサービス名は以下のようになる。

  • コギコギ スマートロック型シェアサイクルサービス『COGICOGI
  • MOSOMafia 美容のプロフェッショナルを出張でオンデマンド予約『careL(ケアエル)』
  • BUZZPORT 仲間を集めて海外旅行プランに参加『TRAVEL PLANET
  • DogHuggy 外出する飼い主と近くの犬好きホストをマッチングする『DogHuggy
  • Huber 訪日外国人旅行者と国際交流を望む人たちをガイドとしてマッチングする『TOMODACHI GUIDE
  • ココナラ 知識・スキル・経験をマッチングする個人間マーケットプレイス『ココナラ
  • notteco 長距離ライドシェアサービス『notteco
  • Tadaku 外国人宅での食のシェア(家庭料理教室マッチング)『Tadaku

本人証明をP2Pデータベースとパブリックブロックチェーンで

ガイアックスが現在考えている枠組みは、本人確認をある1社が行えば、複数の会社で「本人確認済み」であるとの情報を共有できるようにするものだ。構想では、本人確認書類(例えばパスポートや運転免許証など)そのもののデータは、最終的には特定の企業ではなく非集権化されたP2Pのデータベース(候補はIPFS)により管理する。本人確認を行った後、本人確認に利用したデータのハッシュ値を改ざんが事実上不可能なパブリックブロックチェーンに刻み込み、証明書を発行する。証明書のデジタル署名、ブロックチェーン、タイムスタンプを照合することで、本人確認データおよび証明書が改ざんされていないことを確認する。このような非集権化された枠組みを作り上げる構想である。

利用するブロックチェーン技術の候補だが、今のところ最も利用者数が多く実績があるビットコインのブロックチェーンが有力だ。「現段階の要件、つまりIDと本人確認ドキュメントを確認して証明書を発行するには、ビットコインの仕様で十分ではないかと思う」とガイアックスでは話している。ただ、最終的にどの技術を活用することになるかどうかは未定だ。「もし求められる要件にスマートコントラクトの要素が含まれるようなら、Ethereumを検討することもありえる」(同社)。

個人情報管理の「重たさ」(コスト、手間、リスク)は増す一方だ。しかも、複数の事業主体による個人情報の利用(第三者への提供)に対して世間の目は厳しくなる方向にある。

ブロックチェーン技術で本人確認の情報を共有する仕組みがうまく構築できれば、システム構築コストを押さえつつ、セキュアで透明な枠組みを作れるはずだ。この仕組みがうまく回れば、スタートアップ企業の側にとっても、個人情報を預ける利用者の側にとってもメリットは大きい。希望としては、個人情報を預ける利用者の側から見ても「大事な情報は自分でも管理できる」ような透明性を担保した仕組みにして欲しいと願っている。

やっぱりGoogleはDaydream対応VRヘッドセットを作っている

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Googleは、実物のVRハードウェアをステージで披露することなく、殆どの時間をこの秋Android Nに塔載するプラットフォーム、Daydreamの詳細説明に費して、噂に後押しされた大きな期待を打ち砕いた。

同社は今日(米国時間5/19)、I/OのVRセションの終りに、彼らが物理的ヘッドセットを、前日公開したレファレンスデザインに基づいて実際に開発中であることを、そっと発表した。

「最初のDaydream対応ヘッドセットとコントローラーは、レファレンスデザインに基づいてこの秋に発売される」とGoogle VR VPのClay BavorがI/Oの壇上で語った。「ちなみにこれは、パートナーがレファレンスデザインから作るというだけではなく、Googleも、コントローラーとヘッドセットを開発、提供するという意味だ」。

多くの人々が、昨日の基調講演でGoogleがスタンドアロン・ヘッドセットを披露することを期待していた。それはドタン場で中止になったのかもしれないか、DaydreamおよびAndroid Nとの統合の状況から見て、GoogleがそのVR地盤を、少なくとも当面、モバイルVRに求めていることは間違いない。

これまでに様々なデモやビデオで見てきた、コントローラーの仕様や物理的形状を踏まえると、驚くべきことは特にない。むしろ、もしヘッドヘットのデザインが、これまでに同社が見せたスケッチイメージと大きく異なるようなら驚きだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google画像検索からオンラインショッピング

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モバイル端末からオンラインショッピングをする消費者の数がいっそう増える中で、Googleを介さずに、Amazonを筆頭としたEコマースサイトに直接アクセスする人の数も増えている。Googleはこのトレンドに対して、商品広告で対抗しようとしている。今年は5/18-20に開催される、毎年恒例行事のGoogle I/O(Googleの開発者向けカンファレンス)を控え、Googleは画像検索サービス上での商品広告について発表した。

月曜日に公開されたGoogleの発表によると、今後ユーザーが欲しい商品の画像をGoogle画像検索上で見ていると、関連商品の広告が表示されるようになる。広告は検索結果の一番上に掲載され、その下にこれまでのようにウェブ上から集められた画像が表示される。

Googleの新しいフィルタリング機能は、広告に対しても使うことができ、ユーザーは探している商品の候補を絞りながら、最終的には実際にその商品を販売している小売店のサイトへと移動することができる。というのも、商品画像を検索する人の多くが、その商品の価格やどこで購入できるかといった情報を求めているのだ、とGoogleは語る。

この新たな広告サービスの登場で、ユーザーは画像ベースの広告をクリックすれば商品に関する情報が入手でき、さらにはお店のウェブサイトからすぐにその商品を買うこともできるようになる。

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スマートフォンで週1回以上検索を行う人は、オンラインショッピングの際に商品広告画像を一番参考にしているとGoogleは指摘したものの、現在どのくらいの人がオンラインショッピング時に、Googleを全く経由していないかということには触れなかった。最近の調査では、オンラインショッピングをする際に44%の人が直接Amazonを訪れ、34%だけがサーチエンジンを利用し、さらに21%の人が直接特定のお店のサイトへ向かうことがわかっている。

また、Googleによると、広告主はGoogle 検索ネットワークの一部として、自動でGoogle画像検索上に自社の広告を掲載することができる。この新たな広告商品のアーリーアダプターとして、SwarovskiはGoogle画像検索上に自社のジュエリーを掲載する予定だ。

画像検索内での商品広告というのは、ウェブ上の広告主にとって今週の重要な発表のひとつであったが、これ以外にもモバイルショッピングに関するニュースがあった。オンラインショッピングの動向に応じて、Googleは小売店向けに、オンラインで購入した商品を購入者が実際の店舗で受取ることができるサービスについても発表したのだ。

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今週からはじまるこのサービスで、小売店はGoogle上にホストされたローカル商品ページに「store pickup link(=お店で受け取りリンク)」を設ける事ができるようになる。Kohlが、パイロットテスト期間中にこの機能を利用したところ、40〜50%の割合でクリック率が上がったという。

さらに、ローカル在庫広告を利用している広告主は、Google.com上のローカルナレッジパネル内に在庫情報を表示できるようになる。(ローカルナレッジパネルとは、検索結果の右側に表示される、営業時間や地図が記載されたボックスのことを指す)

Googleは他にも、即日配達サービスのGoogle Expressに関する最新情報に触れたが、参加小売店の売上額など具体的な数値については発表しなかった。

その代わりに、Google Expressへの注文の半分以上がモバイル端末から行われていることや、Google Express参加小売店を利用した人のうち半数以上が初めてその小売店で買い物をし、既存客の売上も18%伸びたことが述べられた。

Googleはサービスのさらなる拡大を行う予定で、来月には2300万人のテキサス在住ユーザーを取り込み、Google Expressは1億2000万人もの人々に利用されることとなる。

原文へ

(翻訳:Atsushi Yukutake

 

Google、Awareness APIをリリース―Androidアプリがユーザー環境に反応するようになる

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スマートフォンがユーザーの位置、何をしているか、付近に何があるか、それに外の天気まで知っており、これらの情報を総合してユーザーの置かれた状況を把握して知的に反応できるとしたらどうだろう? 気味が悪いだろうか? すばらしく便利だろうか? われわれはすぐにどちらなのか実感することになりそうだ。

今週のGoogle I/Oデベロッパー・カンファレンスでGoogleはアプリのデベロッパー向けのツールを発表した。 このツールを利用するとデベロッパーは自分の置かれた環境を認識してそれに合わせて自らをカスタマイズするアプリケーションを開発することができるようになる。

たとえば、ユーザーがジョギングを始める時間に音楽ストリーミング・アプリを立ち上げると元気のいい曲がイアフォンに流れてくるというような仕組みだ。

またア薬局に寄って薬をピックアップするように促すリマインダー・アプリも登場するかもしれない。しかもこのリマインダーが流れるのは薬局の近くを通りかかり、かつ薬局がオープンしている時間帯に限られる。

デベロッパーこうした本当の意味でスマートな」アプリを開発できるようにするため、Googleは新しいAwareness API〔環境認識API〕を発表した。このツールはI/Oカンファレンス終了後まもなく利用可能になるはずだ。

実質的に、このAPIはこれまでも他のAPIを通じて可能であった多くの処理を統合するものだ。たとえばデバイスの位置情報にアクセスして置かれた場所を知り、またユーザーが車を運転していることを知るなどの処理だ。さらに付近のWiFiタワーやデバイスについての情報も収集できる。ユーザーがAndroid Wearを搭載したスマートウォッチをしていればその情報にもアクセスできるし、Chromecast(Google Cast)やGoogleが今回発表したAmazon Echoに対抗するスマート・スピーカー、 Google Homeとも会話する。

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この機能がアプリに応用された場合、どんなことが可能かについて、Googleは上で述べたような例に加えていくつもの利用法を提案している。

たとえば、目覚まし時計アプリがスマート化され、ユーザーが前夜ベッドに入った時間と当時予定されている最初のミーティングの時間を総合して起床に最適の時間を決めることができるようになるという。そして目を覚ますと大型テレビに接続されたChromecastが今日の天気を画面に出してくれるわけだ。

アシスタント・アプリはカレンダーから今日の予定を読み取り、自宅の位置と移動方法を総合し、Google Homeを通じて「そろそろ出かける時間です」と教えてくれる。

スマート・ヘルス・アプリをインストールしておけば、ジョギングを始めると同時に、ユーザーがモニター機能をオンにするのを忘れていても、自動的にモニターを始めてくれる。

ユーザーが自然の中にいればランチャー・アプリがカメラ・アプリをスクリーンのいちばん目立つ場所に大きく表示してくれる。ランチャーはユーザーがきれいな景色や生き物に囲まれていればたくさん写真を撮るだろうと予期するわけだ。しかも写真を撮れば活動の種類や天候をタグとして付加するというボーナスも付く。こうしたデータは写真のメタダータの一部となるので、、後で「晴れた日、ジョギング中、ネイチャー」というような条件で簡単に見つけ出すことができる。

こうした機能の一部を実現するアプリはこれまでも存在した。しかしそのためにデベロッパーには複数のAPIを使うという手数がかかった。しかもGoogleによると、常に複数のAPIを使うと、場合によっては、アプリが遅くなり、メモリー容量を食い、バッテリー駆動時間を減らすなどの望ましくない事態を招く可能性があったという

これは非常に腹立たしい副作用で、ユーザーはそうしたアプリをアンインストールしてしまうことになりかねない。

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新しいAwareness APIは単一のAPIでありながら、アプリが必要とする情報をすべて提供することが可能だ。それと同時にメモリーや電力の使用量などシステムの状態を最適に保つ手助けもしてくれる。これによってデバイスがクラッシュしたりバッテリーを使いきってしまうなどの現象を防ぐことができる。

Awareness APIは2つの異なる部分に分けられる。一組はアプリが現在の状況に対応できるようにする(Fence API)。もう一組はユーザーが置かれている現在の状況に関連する情報を求める(Snapshot API)。

Googleが披露した上述の例はそれぞれ興味深いが、オンライン不動産業のTruliaなどのパートナー企業が実際に示した例はどちらかというと地味なものが多かった。下の例でオープンハウスを実施している物件の近くを通りるとそれを教えてくれるというもの。

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ただしラテン音楽のストリーミング・アプリ、Superplayer Musicの例は楽しそうだ。このアプリはユーザーがどこで何をしているかに応じて適切な音楽を推薦しようとする。たとえばこれからジムでトレーニングを始めようとしているときと、車で長距離の運転をしなければならないときでは推薦される楽曲が異なる。

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ランチャー・アプリのNovaは環境を認識できるよう、全面的にアプリを書きなおしている。

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環境認識では過去にも似たような試みはあったが、Googleの例はAPI1を通じてアプリそのものに緊密に統合されるという点が理にかなっている。置かれた状況についていちいちユーザーに入力を求めるのではなく、カレンダーなどを通じて自動的に情報を収集することでわずらしさが大幅に軽減され、スマートさが増してている。近くのAndroidデバイスと協調し、その情報も利用したりコントロールしたりできるというのも強みになるだろう。

デベロッパーはこちらから初期利用に参加できる。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、Google Playで購入したものを家族間で共有できるFamily Libraryを今夏よりスタート

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Appleプロダクトを使っている家族は、音楽やビデオ、電子書籍などをiCloudファミリー共有(Family Sharing)で共有することができる。ようやく、Android利用者にも同様の機能が提供されることとなった。Googleが開催した昨日のI/O developer conferenceに先立ち、開発者向けドキュメントの更新が行われていたようだ。Family Libraryという機能が導入され、これにより家族内6名のメンバー間でGoogle Playストア内で購入したものを共有することができるようになる。

本件を最初に記事にしたのはAndroid Policeだ。開発中の段階から本機能には注目していたのだとのこと。

Googleのドキュメントによれば、Family Libraryは2016年7月2日より利用可能になるとのこと。この日よりあとで購入した有料プロダクトが、このFamily Libraryの機能を使って共有可能になるようだ。

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機能のリリースを前に、開発者に対しては本機能を有効にする方法が示されている。すなわちDeveloper Consoleを立ち上げて、Pricing & Distributionのセクションで、Family Library機能をオンにすればOKだ。

ドキュメントには機能をオンにする方法が記されているだけだが、これについてもAndroid Policeが細かい記事を載せている。

AppleのFamily Sharingと同様に、Family Libraryでも本、音楽、そしてビデオなどが共有可能となるようだ。ただし、ビデオストリーミングに関しては、同時に再生できるのは1台だけとなっているなどの制限はあるらしい。

なお、Family Libraryでは、支払方法の共有もできるようになっている。支払方法を共有しつつ、許可するまでは購入を待たせるような機能も備わっている。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

コメディ専用のストリーミング番組を提供するLaugh.ly、現在はクローズドベータで運用中

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ディック・ヴァン・ダイク(Dick Van Dyke)のように大声で笑うのが好きな人には、きっと気に入ってもらえるはずだと信じているのがLaugh Radioだ。コメディやお笑いが大好きな人に、検索可能なコメディアーカイブのストリーミング番組を提供するアプリケーションだ。

「コメディを構成する話芸に興味を持つ人のために、いちからアプリケーションを作り上げました」とファウンダーのDave Scottは言っている。

Scottによると、スタンダップ・コメディは人気であり、毎年5000万もの人がコメディ・クラブに出かけているのだとのこと。スタジアムでのイベントも売り切れになり、いまやニッチな娯楽ではなくテレビやラジオでも放送されるメジャーな存在になっている。

しかし。その割に、コメディアンたちは十分な収入を得られずにいるのだ。

「30年前、レコードセールスの20%はコメディでした。エディ・マーフィーやチーチ&チョン(Cheech & Chong)、およびアンドリュー・ダイス・クレイ(Andrew Dice Clay)などの全盛期でした」とScottは語る。「しかしレコード(およびCD)が廃れてしまったのです。アルバムは売れなくなり、人々はストリーミングを聞くようになりました。おかげでコメディ市場が衰退してしまったのです。ただし、市場が衰退したといっても、人々のコメディに対する興味までなくなってしまったとは思えないのです」。

「コメディを待ち望んでいる人が多いことは、現状から明らかでしょう。また、それと同時に多くのコメディアンが恵まれずにきたことも理解したのです。コメディアンたちはどのようにして露出の機会を増やせばいいのかわからず、状況を改善するためにいったい何をすれば良いのかの手がかりを掴めずにいたのでした。そこでこのアプリケーションを世に問うこととしたのです」とのこと。

狙いはなかなか面白そうだ。アプリケーションは今夏より提供を開始する予定で、400名のコメディアンの参加を見込み、さらに新人には自身の作品をアップロードするような場も提供したいと考えているそうだ。視聴者はストリーミングチャネルを選んで、特定のコメディアンのコントを聞いたり、あるいは何人かのコメディアンたちが共演するお笑い番組などを聞くことができるようになる。

無料版には広告が流されるようになっていて、月額7.99ドルの有料版も提供されるそうだ。有料版では専用のコンテンツも提供し、また広告を流さないようにするのだそうだ。

Scott曰く、コメディアンたちにも好意的に受け入れられているとのこと。ルイス・ブラック(Lewis Black)なども、すぐに参加したい旨の態度表明を行なっているのだそうだ。

「録音してしまえば、トイレに行っている間に稼げたりするわけかい?」とブラックは言ったのだとのこと。「そりゃやらないわけがないじゃないか」。

現在資金集めを行い、それと同時にクローズドベータでサービスを提供中なのだそうだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Jessica Alba がThe Honest Companyの過去、現在、未来について語る

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2012年のDisrupt SFに彼女が登場してから4年、Jessica Alba がDisrupt NYのステージに登場しThe Honest Companyの最近のニュースについて語った。

Albaは、まず同社の創業間もない頃の、ウェブサイトのダウンやクレジットカード処理を自社で行わなければいけないなど若いスタートアップが経験するような技術的問題によって苦しんだ創業期に触れながら話し始めた。

AlbaとCMOのChris Thorneは次に、現在の同社の状況について、自社のEコマースストアでの販売や、TargetやWhole Foodsなど6000以上のストアへの流通が成功していると話した。

現在起こっている裁判についての質問になると、Thorneは会社は顧客に対し可能な限り透明性を保つよう努力していると答えた。

Honest Companyのオーガニック粉ミルクが自然由来でない原材料を含んでいるという告発に関してThorneは、この問題は食品医薬品局がオーガニック製品を認定する方式が複数あることに関連していると指摘し、消費者擁護団体が実際には食品医薬品局に取り上げられるべき問題の標的としてHonest Companyを利用していると考えを述べた。

もう一つ攻撃の的になっている製品がある。ミネラルベースの日焼け止めだ。実際には日焼けを防げなかったと言う声があがっている。この問題の原因について直接説明するのではなく、Thorneは同社が製品の最適な使用方法に関する啓蒙キャンペーンを始めたと話し、同時にSPF30からSPF50へと製品の改良も行ったと話した。

話は同社の新しいコスメラインHonest Beautyの話題へと移った。同社は初となる自社店舗を最近ロサンゼルスにオープンしており、その理由を聞かれると、Albaは他のデパートメントストアに任せるのではなく、顧客の購買体験を自分たちの手で管理していきたいという意向について説明した。更に、Albaは同社がすぐにでもニューヨークのストアに続いてロサンゼルスの別のエリアにも出店を拡大したい考えだと話した。ニューヨークとロサンゼルスが同社の2大マーケットだからだ。

IPOについて聞かれると、AlbaとThorneはともに、今日の大発表は彼らが今後も買収やIPOなど財務上のことにはコメントをしないというポリシーを続けていくことだ、と冗談を言ってみせた。

[原文へ]

(翻訳:Kana Shiina)

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Gboard(Gボード)へのSEO?Googleの検索機能付きキーボードは、どのような順位付けをしているのか。

先日SEO Japanでも紹介させていただきましたが、GoogleがiOS用の新しいキーボードアプリを公開しました。キーボードを操作しながら、アプリを離脱することなく、検索を行えるというものですが、このキーボードで検索した場合の検索結果はどうなっているのでしょうか?日本ではまだ導入すらされていませんが、Search Engine Landがこの件について、Googleへのインタビューを行ったようです。– SEO Japan

新しいSERPsがやってきた。Gboardでの検索結果画面だ。これは、単純にモバイルの検索結果を横並びに変更したものではない。

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*リンク先は、一部を除き、英語となっています。

縦並びの検索結果は時代遅れとなった。先週に公開された、Googleの新しいiOS用のキーボードであるGboardでは、検索結果が90度反転されている。この新しい横並びのフォーマットに加え、実際に表示されている検索結果は、通常のモバイル検索結果とは異なる検索結果となっている。

Gboardの検索結果:モバイル検索をベースとしているが、同一ではない

Gboardを含むモバイル検索を監督している、Googleのプリンシパル・エンジニアのラハン・パテル氏がSearch Engine Landに伝えた内容によると、Gboardのランキングは、大部分を、モバイル検索結果を表示しているアルゴリズムを元にしているということだ。しかし、ChromeやSafariを使用したモバイルの検索結果とGboardの検索結果を比較してみると、多くの理由で、異なる結果が表示されていることがわかる。

“今は非常に初期の段階だ。我々は、適切なユースケースを想定した、実験のようなことを行っている。”、とパテル氏は述べている。

例えば、条件が適していれば、Gboardではダイレクトアンサーが上位に表示される傾向があるとのことだ。つまり、とある会社のナレッジグラフの場合、モバイル検索ではランキングが中位であったとしても、Gboardの検索結果では上位に表示されることがある。

ニュースページなどは、Gboardでは上位に表示される傾向がある。これは、Gboardを使用した検索の場合、ステータスのアップデートの投稿やメッセージ送信といった、共有という行為が想定されるためである。パテル氏によると、こうした場合では、Googleはニュース記事のような最新の情報がより優位性が高いという想定をしているようだ。

Gboardにニュース記事が表示される場合、そのページやランキングはモバイルブラウザで表示されるそれと完全に一致しないことがある。ニュースユニットが異なる場合があるからだ。

例えば、モバイル検索では、AMPに対応している、読み込み速度の速いニュース記事が上位に表示されているかもしれない。Gboardの場合、これに当てはまらないとパテル氏は述べているが、非常に理に適っていると言える。なぜなら、Gboardの場合、実際にその記事を読むのではなく、その記事をシェアすることが多いからである。他の違いを挙げてみよう。”In The News“のブロック内には、モバイルでもデスクトップでもニュース記事へのリンクが多く表示されている。しかし、Gboardでは、こうした表示はサポートされていない。

「ニュース記事におけるこうした違いは、Gboardに限った話ではない」、とパテル氏は述べている。スマートフォン、タブレット、デスクトップでのデバイス間でも起こりうることなのだ。

表示結果の違いの例

“amazon”と検索した場合の検索結果が非常に良い例だ。Gboardの検索結果は、モバイルの検索結果をベースとしながらも、いくつかの違いがあることがわかる。下記に画像を記載しておくが、Chromeでの検索結果を左に表示し、Gboardでの検索結果を右に表示している。Gboardの検索結果は、表示された順番に、縦に並べている。言い換えれば、Gboardに表示される上位2つのページをまずは記載し、次の2つの結果を下に表示し、それを続けている、ということだ。

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左右を横断している矢印は、Googleが単純にモバイルの検索結果を横並びのフォーマットに変更しているだけではないことを、明確に示すために記載している。順位の変更が多く見られ、全く表示されていない場合もある。下記に、検索結果の違いをまとめておく。

  • モバイル検索結果では広告がトップに表示されている。Gboardでは広告が無く、今のところを掲載の予定はない
  • モバイルの自然検索結果の1位はAmazonへのリンクであるが、Gboardでは5位に表示されている。
  • ニュース結果はどちらも目立って表示されているが、完全に同一というわけではない。GboardではAMPカルーセルが表示されていないが(モバイルでは表示されている)、AMP対応ではないRecodeの記事が表示されている。Gboardでは、モバイルの検索結果ではAMPカルーセル内に表示されている、2つのニュース記事が表示されている。この記事は、AMPカルーセルをスクロールすれば表示されるが、GboardではAMP版ではないリンクが表示されている。
  • Amazonのナレッジグラフは、モバイル検索結果では上位に表示されていないが、Gboardでは1位に表示されている。
  • Gboardの検索結果では、ニュース記事が下位に向かって複数表示されている。この中には、モバイル検索では上位表示されていない記事も含まれている。
  • Gboardでは、Twitterやアプリへのリンクは表示されていない。

ニュース記事の上昇

別の例を挙げてみよう。今回は”天気”だ。ニュース記事がGboard内でいかに上昇しているかがわかるだろう。

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ご覧の通り、モバイルでもGboardでもローカルの天気情報が1位に表示されている。しかし、Gboardでは、ニュース記事がモバイルよりも、より高い順位に表示されている。さらに、表示されているニュース記事も、モバイルの検索結果とは異なる記事が表示されている。

ローカル化

ローカル要素が影響する検索を2つ行ってみたが、検索結果は概して変わらなかった。モバイル検索画面の上部に表示されている、レーティング、電話ボタン、経路なども、Gboardで表示されている。また、下記の画像では、Gboardの検索結果画面を拡大表示している。

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もちろん、電話ボタンをタップすれば、iPhoneの通話画面を起動してくれる。しかし、経路ボタンをタップしても、モバイルのように、Appleマップの経路機能を起動してくれない。代わりに、Appleマップで検索を実行するようになっているが、この検索は既にGboardで行われているものだ。

ショッピング結果の非表示

こちらが最後の比較だ。今回は”レゴ Xウイング”である。ショッピングの意図がある検索というわけだ。

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上記の画像の通り、Chromeの検索結果では、トップにあるカルーセル内にペイド広告が表示されているが、Gboardでは完全に表示されていない。これは、前述した通り、Gboardではペイド広告に対応していないからだ。また、オーガニックの画像検索結果も表示されていない。

Gboardの検索結果のトップはYouTube動画であるが、Chromeでは最後尾に位置している(そして動画自体も異なっている)。Webページであるその他の8つについては、同一となっているが、2つだけ順位が入れ替わっている。

パーソナル化とプライバシー

Gboardは検索者の情報を記憶しないという点において、唯一の検索系プロダクトである。検索結果からパーソナル化を除外しているが、これが、Goboardとモバイルの検索結果に差異が生じる理由の1つとなっている。

Googleにログインすれば、ユーザーは(ログアウトしない限り)検索履歴などの長期間の履歴を構築し、そうした情報が検索結果をカスタマイズすることに使用されている。この履歴は個人のアカウントと関連付けられているため、ログイン状態を保持していれば、例えデバイスが変わったとしても、こうした情報は特定される。

Gboardはそうした履歴を記録する機能を持たない。Gboardで行われたあらゆる検索は、あなたのアカウントに記録されない。たとえ、ブラウザなどでGoogleにログインしていたとしてもだ。つまり、Goboardは、検索結果をパーソナル化するために、あなたが構築した検索履歴を参照できないということを意味している。

Googleによると、Gboardで行われるあらゆる検索は、匿名の検索者が行ったかのように扱われるということだ。しかし、Goboardは、同一のユーザーがいくつかの検索を連続して行った場合、短期間でのパーソナル化を行うようだ。例えば、Gboardで”旅行”と検索し、その後すぐに”スペイン”と検索した場合、”スペイン 旅行”の検索結果となるように、1つ前の検索を確認している、といった具合だ。しかし、Gboardをいったん閉じてしまえば、この短期間でのパーソナル化もなくなってしまう。

Androidへの対応は?

あなたはAndoroidユーザーで、Gboardを使用したいと思っているだろうか?Googleのプロダクトマネージャーは、先週、次のように述べている。「GoogleはAndoroidに同様の機能を実装するために、現在全力を尽くしています。」しかし、これは非常に楽観的なものかもしれない。

今回のインタビューの直後に、私はパテル氏にこの件について尋ねてみた。以下は、彼からの返信である。

Andoroidでは、クイックサーチバーとNow on Tapがあり、これによって、モバイル内のどこからでもGoogleにアクセスすることが可能となっている。iOSでは、アプリを使っている場合、Google検索を行うために多くのタップが必要となってしまう。そのため、我々はGboardをiOSから開始しようとしたのだ。我々は、Andoroidでも同様の体験ができるように取り組んでいる。

上記の返信から読み取ると、GboardはAndoroidに直ちに導入できるといったものではなさそうだ。しかし、絵文字やGIF検索などの機能は、通常のキーボードの機能に近いうちに追加されるかもしれない。ただ、Gboard以外でのGIF検索は、あなたの期待以上のものではないだろう。Googleは、Google画像検索がすでに提供しているアニメーションGIFのサポート以上のものを提供する予定は、今のところないと発言しているからだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「SEO for Gboard? How Google’s new keyboard search for iOS ranks content」を翻訳した内容です。


昨日のGoogle I/Oにて、Googleが新しいチャットアプリである”Allo”を発表しました。説明内容を見る限り、チャットを使用しながら検索をそのまま行える機能が備わっているようです。非常に便利かと思いますが、Gboardの場合は、あらゆるアプリで使用することができます。今はまだ、「便利そうだな」と思うくらいですが、今後普及していけば、「アプリ内で離脱することなく検索を行う」といった行動が普通になるかもしれませんね。– SEO Japan

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金融イノベーションにおいて、なぜ英国は米国を打ち負かしたのか

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編集部注:本稿を執筆したJeff Lynnは、Seedrsの共同創業者およびCEOである。

一般投資家によるスタートアップや小規模ビジネスへの投資を可能にする法案が、2011年に初めて米国議会に持ち込まれた。二大政党からの支持や、オバマ大統領からの承認があったにもかかわらず、それは今になってやっと現実味を帯びた。

アメリカで生まれ育ち、英国で働きながら生活するアングロ・アメリカンである私は、大西洋の両側にある両国に強い忠誠心を持っている。しかし、これまでの数年間を振り返り、これから始動する米国のクラウドファンディングを考えたとき、企業や自由競争市場、そしてイノベーションに対してともに似たようなコミットメントをしてきた両国が、これ程までに違った道を歩んできたという事実に私は驚きを隠せない。

英国はこれまで、エクイティ・クラウドファンディングだけでなく、他にも一般的な金融改革を推進してきた。現在、英国の金融セクターは繁栄を極め、小規模ビジネスや投資家、そして経済全体がそこから同様に恩恵を得ている。

一方、米国は時代遅れの規制システムによって身動きが取れず、英国に対してかなり遅れをとっている。そして、この状況はこれからも続きそうだ。

2つの規制システムの物語

金融改革へのアプローチが両国において異なる理由は、それぞれの規制システムの歴史にあると考えられる。

1929年に株式市場が崩壊したとき、米国では大勢の一般市民が多額の資産を失った。1920年代に米国の株式市場に参入してきた個人投資家は、自分たちが何に投資をしているのかすら分かっていなかった。投資に関するリスクが明らかにされないまま、玄関先で株式のやり取りが行われることもあった。

イノベーションが生まれるたびに新しい法律を必要とするような規制システムでは、それが持つスピードに追いつくことなど不可能だ。

それゆえに、一般投資家たちは株式市場の崩壊に驚愕しただけでは済まされず、自分たちが許容できる金額以上の投資を行っていた彼らは家や暮らしまで失うことになったのだ。

この事態に応じて、米国政府は世界初の包括的な金融規制システムを導入した。その内容のほとんどは、一般市民の理解を超えた投資行為から彼らを守るというものだった。このシステムは、1920年代および30年代に売買された投資商品や、当時の投資家の熟練度やコミュニケーションの相対的欠如に基づいてデザインされたものである。

そして立法者たちは、それらの投資商品や投資家の熟練度が今後に変化するとは考えなかったため、彼らは「ルール・ベース」と呼ばれるシステムを構築した。それはすなわち、投資行為のあらゆる側面において細かくルールを制定するというものだった。多少の変更は加えられたものの、今日でもアメリカではこのルール・ベースのシステムを採用している。

1929年の株式市場の崩壊は英国にも影響を与えた。だが、それは米国に与えた影響とは違う種類のものだった。他のヨーロッパ諸国と同様、当時の英国における投資行為というものは、一部の機関や裕福な個人が行うものに過ぎなかった。一般市民が株式市場に投入していた金額は少なかったため、彼らが失ったものも少なく、一般市民を保護するための法整備を求める大規模な活動は起こらなかった。それから何十年もの間、英国の金融セクターは比較的規制による干渉の少ない、自立的なセクターとして残った。

英国政府が包括的な金融規制システムの必要性を感じたのは、個人投資家が増え始めた1990年代になってからのことだった。その結果、Financial Service and Markets Act 2000(FSMA)が生まれ、それが今日でも採用されている。

FSMAが制定された時には既にインターネットが広く普及していた。しかし、恐らくそれよりも重要なことは、当時は投資やビジネスのやり方が日々進化しており、数年間のうちにテクノロジーが更なる変化をもたらすことが明らかだった事だろう。

それゆえに、FSMAはマーケットの変化に柔軟に対応できるようにデザインされたものであり、将来の変化にも耐えうるものだったのだ。米国による「ルール・ベース」のアプローチを採用する代わりに、FSMAは「原則ベース」のアプローチを導入した。英国の金融機関は投資家保護の原則(およびその他の原則)を守ることを求められる。しかし、その具体的な方法は彼らに委ねられていた。

金融のイノベーション

大西洋をかこむ両国における金融改革の進化を理解するためには、それぞれの国の規制システムのレンズを通して見なければならない。

原則ベースのアプローチは常にイノベーションと共存する運命にある。このアプローチでは、まったく新しい金融サービスを誕生させるために法律を改定する必要はなく、すでに存在する原則を適用することができるからだ。参加自由の市場だと言っているわけではない。ほとんどの場合、新しいビジネスモデルを開始するためには英国の規制機関(Financial Conduct Authority, FCA)からの認可が必要だ。しかし、米国で生まれるイノベーションには新しい法整備が必要であることに比べれば、そのプロセスは著しくシンプルでフレキシブルなものだ。

エクイティ・クラウドファンディングの歴史をひも解けば、このアプローチが実際にどう機能するのかが良くわかる。

私と共同創業者が、一般投資家が小規模ビジネスやアーリーステージの企業への投資に参加できるプラットフォームを立ち上げようとした時、まず私たちはFSMAやそれに関連する規制を調べることから初めた。私たちの投資サービスは、ハイリスクではあるが特に複雑だとは言えないものだ。しかし一番の問題点は、そもそもこの種の投資サービスを一般投資家に提供することが可能なのかというものだった。

この調査によって、私たちはある規則を発見した。それは、この種の投資サービスを提供するためには、投資家のリスクに対する理解とその受け入れを評価する必要があるというものだった。その評価方法は企業(私たち)に委ねられており、規制機関が私たちのプロセスを監視し、彼らがそのアプローチ方法に満足すれば認可が降りる。あらかじめ定められた評価方法のフォーマットは存在しない。

イノベーションは常に法整備の先を行く。

そこで私たちはイノベーターを見習い、新しい評価手段を創り出した。それまでの評価方法とは、金融機関が投資家の資産額とこれまでの投資経験を聞くというものだった。だが、エクイティ・クラウドファンディングにはこの方法は適さないと考えた。最低金額が10ポンド(約1600円)の投資において、投資家の資産額を知る必要はない。また、エクイティ・クラウドファンディングは特別に複雑な投資ではないことから(基本的なモーゲージや保険契約の方が企業の株式よりも複雑なものだ)、これまでの投資経験を聞く必要もないと考えた。

私たちが最も気にしたのは、投資家が裕福なのか、または豊かな投資経験を持つのかということではなく、彼らが実際にこの種の投資に関するリスクを理解しているのかということだった。そこで私たちはクイズを作成することにした。投資家たちは、このアセットクラスへの投資やリスクに関する理解度を示すためにオンラインの選択式クイズに合格しなければならない。

私たちは、認可のためのプロセスとしてFCAにこのクイズを提出した。彼らはそのアプローチが的を得ていると考え、私たちは認可を受けることができた。その後は皆様もご存じの通りだ。

それでは次に米国式のアプローチを考えてみよう。米国の法律には、投資家のリスク理解の保証に関する原則は存在しない。その代わり、投資家が裕福でなければ(定められた収入と資産のラインを超えなければ)、極めて稀な例外を除いて彼らが非公開企業の株式を取得することを認めないという明確なルールがある。そこには議論の余地はなく、規制機関(Securities and Exchange Commission, SEC)がケースバイケースの判断を下すという柔軟性もない。

その結果、エクイティ・クラウドファンディングを実現させるには以下の3つが必要だ。法律が議会を通過すること、大統領がそれに署名すること、そしてSECがそれを実施することだ。

驚くべきことに、最初の2つのプロセスは比較的早く実現した。両政党がエクイティ・クラウドファンディングを支持し、2011年から12年にかけた約7カ月間で法案が上下両院を通過、大統領の署名を得ることとなったのだ。

しかし、2つのプロセスが完了しただけでは十分ではない。規制機関がその法案を実装する段階になると、すべてが足踏み状態となったのだ。SECは2012年12月31日までにプロセスを完了する予定だった。結局、SECが必要とされる実装ルールを導入したのは期限を3年ほど超過した2015年10月30日だった(しかもそれが有効となるのは2016年5月16日である)。

しかし、そこで話は終わらない。2012年に議会を通過した最初の法案には多くの欠陥があった。その欠陥は、ヨーロッパにおけるエクイティ・クラウドファンディングのプラットフォームが成熟し、人々がそれに対する理解を深めてはじめて浮かび上がった。

SECはその欠陥を認識していた(だからこそ法案の実施にここまで時間がかかったと主張する者もいる)。しかし、彼らにはその法案を変える力がなかった。そして今ではその法案を修正するための法案が必要となってしまったのだ。

2016年3月下旬、2011年に最初のクラウドファンディング法案を議会に提出したPatrick McHenry議員は、シンプルに「Fix Crowdfunding Act」と呼ばれる新しい法案を提出した。そして例のプロセスのやり直しが始まったのだ(私はFix Crowdfunding Actを強く支持している。また、米国のエクイティ・クラウドファンディングは、この法案が導入されて初めて始動すると考えている)。

Innovation Initiative

エクイティ・クラウドファンディングにまつわる話は、両国の異なる規制システムが育んだ金融分野のイノベーション文化の一例にすぎない。それと似た問題が金融サービスやフィンテックの分野にも存在する。

それでは、米国における金融イノベーションという希望は失われたのだろうか?それは恐らく違うだろう。McHenry議員とKevin McCarthy下院多数党院内総務は、先日「Innovation Initiative」と呼ばれるプログラムを開始した。このプログラムには、米国の起業家がフィンテック・ベンチャーを起業しやすくするための数々の提案も盛り込まれている。とりわけ、小規模ビジネスや一般市民のニーズを満たすようなフィンテック企業が対象だ。

このような活動はまだ始まったばかりである。しかし、金融分野において米国と英国との差が開き続けているという事実に米国のリーダーたちが気づいたという心強いサインだ。また、ワシントンで開催された、フィンテック分野で英国が米国に対してもつ優位性についてのディスカッション・イベントでMcHenry議員がこのプログラムを発表したことは適切なことだ。

私はInnovation Initiativeを支持する。しかしながら、これが根本的な問題を解決したとはまだ言えないだろう。イノベーションは常に法整備の先を行く。イノベーションが生まれるたびに新しい法律を必要とするような規制システムでは、それが持つスピードに追いつくことなど不可能だ。

将来に起こる変化にも耐えうる金融規制を米国が構築しなければ、英国がもつ原則ベースのレジームによって、またはその他の要因によって、金融改革における両国の差は開き続ける一方だろう。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Twitter /Facebook

Android Nの名前はGoogleが決めずにネット上の一般公募になった

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Androidの次のリリースの名前を決めるのは、Googleではなくてあなただ。

これまで、Androidの各リリースyは、Marshmallow, Lollipop, KitKat, Jelly Beanなどなど、甘いものの名前が付けられた。アルファベット順に。

そしてプレビューは、前のバージョンの次のアルファベットで呼ばれた。えー、前のMarshmallowの次といえば、Mの次のNだ。そして最終リリースは、それが出る直前に完全な名前が発表される。

今回、Android Nは“Nutella”という名前になる、と噂されていた。その線は今もあると思うが、でもGoogleはAndroid Nの早すぎるリリースで驚かせたあと、今度はネーミングの方式を変えるようだ。従来のトップダウン型でなく、Androidの次のバージョンの名前は一般公募にする、とGoogleが今日(米国時間5/18)発表した。

Googleのエンジニアリング担当VP Dave Burkeに、それは良くないアイデアだ、数週間前にはBoaty McBoatfaceの例があったじゃないか、と言ったら、彼は、最終的に名前を決めるのは会社だ、と述べた。

しかも、Android Nのネーミングの公募は、すでに数か月前に行われている。そのときは、Napoleon, Nougat, Noriなどの名前が提案されている。

個人的には、インターネットの投票で、Boaty〜〜のときみたいに、とてもひどい名前に決まるのが待ち遠しい。Googleはそのときにかぎり、それを捨てるだろう。

 

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

新しいモバイル フレンドリー テスト ツール

モバイルを重視する Google にとって、モバイル ユーザーがアクセスしやすく、使いやすいサイトが増えるのはとても喜ばしいことです。こうしたサイトがさらに増えるよう、このたび Google では新しいモバイル フレンドリー テスト ツールをリリースしました。

新しいツールは、Search Console のモバイル ユーザビリティ レポートのリンクから、または直接 https://search.google.com/search-console/mobile-friendly から利用できます。

更新版のツールでは今後、新機能が徐々に追加される予定です。以前のモバイル フレンドリー テストに代わって皆様にお使いいただけるものと期待しています。

ご自身のウェブサイトや興味のあるサイトで、新しいツールをぜひお試しください。ご意見やご感想がございましたら、以下のコメント欄やウェブマスター ヘルプ フォーラムでお気軽にお問い合わせください。

UI刷新、キーボード搭載、スタンドアローンアプリなどAndroid Wearが大幅アップデート

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Googleは、Android Watchのスマートウォッチプラットフォームを2年以上前にローンチした。これまでに12社以上のブランドが採用し、100以上のウォッチデザインがある。本日Googleは、Android Wearバージョン2.0を発表した。これまでで最大のプラットフォームアップデートだ。

GoogleはWear 2.0の開発者プレビュー版をI/Oでリリースしたが、最新バージョンを全てのユーザーが利用できるようになるのは秋頃になる。

GoogleのAndroid Wearの開発VPを務めるDavid Singletonは、ウォッチを市場に投入してからしばらく経ち、機能の改良に注力するため、ユーザーがどのようにウォッチしているかを注意深く観察したという。最新バージョンには「デザインとシステム全体にまたがる包括的なパス」を与え、ユーザーに情報の一覧表示、改良されたメッセージツール(キーボード、手書き認識、スマート返信機能への対応を含む)、そして新たなフィットネスとウェルネス機能を提供するという。

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マテリアルデザイン

最も分かりやすい変更点は、Googleの マテリアルデザインの哲学をAndroid Wearにも持ち込んだことだろう。

これにより、デザインはより洗練されたように感じる。Singletonは、他のプラットフォームに適応しているマテリアルデザインのガイドラインをそのままAndroid Wearに適応したのではないと言う。Googleのチームは必要な調整を行った。具体的な部分では、丸いAndroid Wearウォッチの画面の曲線に合うように内容を表示する。

ナビゲーションがあるのは必ず画面の上で、通知は下に表示する。情報は常に画面の中心に位置するようになった。

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また、今回のアップデートは色使いに注意を払っているという(例えば通知は、その通知を出したアプリの主要色を使用するなどだ)。

ウォッチフェイス開発

ウォッチフェイスもWear 2.0でアップデートした。新たな Complications APIのおかげで、ウォッチフェイス開発者は、他のアプリからの情報をウォッチ画面に表示するのに統一APIを使用することができるようになる。現在、これらの開発者はカレンダー、 Google Fit、Strava、Spotifyなどの情報を使用する場合、個別の機能連携が必要だった。開発者は、サードパーティの機能にウォッチフェイスの場所を割り当てることができるようになる。ユーザーは必要に応じてそれらを調整できる。一方のアプリ開発者は、どのデータをウォッチフェイス開発者に提供するかを決めることができる。

Singletonは、このAPIでGoogle Drive、MicrosoftのOneDriveや他のサービスから画像を取得することも可能と話す。

メッセージ機能

ウォッチフェイスも興味深い改良点だが、Singletonによると、Googleのチームがユーザーがどのようにウォッチを使用しているところを観察したところ、メッセージでのやりとりはほとんどなかったという。そこでWear 2.0では、メッセージのやりとりの体験を大きく改善することに注力したと話す。

現行バージョンのWearでは、メッセージはページ下の展開パネルに隠されている。今ではウォッチが鳴ると、メッセージが全画面で表示され、すぐにやりとりを開始することができる。(鳴った時に確認できない場合、次にウォッチを起動した時に相手のアバターを確認することができ、メッセージを受信したことがわかる)。

最大の変更点は、メッセージへの返信方法だ。これまでスワイプして返信していたが、今はメッセージをタップするとWearはミニアプリを表示し、ユーザーにより多くのデータと可能なアクションを提示する。

スマート返信
Googleのチームは前からある音声と絵文字の返信の他に、新たな返信機能を3つ加えた。 Inbox by Gmailと同じGoogleの機械学習によるスマート返信がその1つだ。受信したメッセージに対して自動で3つほど返信の選択肢を生成する。

キーボードを搭載
Wear 2.0はさらにキーボード機能を搭載した。ウォッチ画面の大きさからして、このキーボードは本当に小さいものだ。そのため、どれだけこのキーボードが便利なものかはまだ分からない。Googleは自社製のスワイプ入力のキーボードを提供するが、SingletonはAndroid Wearではサードパーティー製キーボードも利用できるようになると話す。

Singletonは、Wearが2年前にローンチした当初からこの機能を検証していたと話す。しかし、ソフトウェアもウォッチ自体の速さも信頼性も十分ではなかった。現在、Google の機械学習の発展により、1つ2つ単語を入力するとキーボードは次の言葉を予想できるようになり、ウォッチでの文字入力に時間がかからなくなったという。

最初にGoogleがこの機能を試した時、ほとんどのユーザーは1分間に数個の単語しか入力できなったそうだ。Singletonは今では「1分間に数十の単語を入力できる」という。Googleのテスターも早く入力できると報告している。個人的に、このキーボードを頻繁使用することはないように思うが、実際に使う時まで批評はしないでおこう。

手書き認識
Wear 2.0には手書き認識機能もある。読者の想像通りの機能だろう。文字を書いたり、つなげて単語を入力したりできる。このテクノロジーはGoogleがAndroid用に製作した手書き入力ツールをベースにしている。

フィットネス

他のどのスマートウォッチのプラットフォームと同じように、Android Wearはユーザーのフィットネスを数値化する機能を押し出している。「ユーザーはウォッチに良いコーチになることを望んでいます」とSingletonは話す。「良いコーチはユーザーが何をしているかを把握し、適切な情報を適切なタイミングで提供します」。これを行うのに、Android Wearは新たなFit Platform Activity Recognition APIを搭載し、ユーザーが何をしているかをよりよく理解する。これで例えば、ユーザーが歩いているか、走っているか、サイクリングしているかなどがわかる。データに基づき、ウォッチは適切なアプリを自動で起動する。例えば、ユーザーがサイクリングを始めたなら、自動でStravaを起動するといった具合だ。

タップの回数が減る上、運動をより厳密にトラックできるこの機能は結構便利かもしれない。

スタンドアローンアプリ

メッセージ、フィットネス、新デザインがWear 2.0の主要な改良点だが、Googleのチームは他にも細かい機能をいくつか加えている。例えばアプリはスマホを経由せずにネットワークにアクセスできるようになった。つまり、アプリをウォッチに直接インストールできる。LTEを内蔵したAndroid Wearウォッチを持っているのなら(LGの最新Watch Urbaneなど)、Spotifyをつけるとクラウドから直に音楽をストリームして、Bluetooth経由でヘッドセットに流すことができる。走る時にスマホを携帯しなくてもいい(バッテリー時間は心配だが)。

それはそれで便利だが、これはiPhoneユーザーにとってもAndroid Wearウォッチを訴求できるポイントだ。これまでほとんどのWearアプリはスマホがなければ全機能を利用することができなかった上、AndroidとiOSの違いがこれをより大きな課題にしていた。

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

Android N、レイテンシーを20ミリ秒に抑えたVRモード搭載

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今年のI/O開発者カンファレンスでGoogleが自社の仮想現実ヘッドセットをローンチするかはまだ分からないが、最新バージョンのモバイルOS「Android N」ではVRアプリ専用モードを搭載することが分かった。

このモードでは、VRアプリをフォアグランドで使用する時、アプリが端末のコアプロセッサーへの独占的なアクセスを確保する。センサーパイプラインを改良したこと、そしてAndroidのVulkanグラフィックAPI対応を行ったことで、GoogleはNexus 6PにおけるVRモードのレイテンシーをおよそ20ミリ秒にまで短縮することができたという。この数値はモバイルVRで最も高い水準だと言える(Gear VRの駆動する水準と同等だ)。

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「Androidの開発を始めた時、このように多様なユースケースまで想定していませんでした」とAndroidの開発VPであるDavid Burkeは私には話した。VRではレイテンシーが最も大きな課題だったという。 Burke が「モーションとフォトンの比率」と呼ぶこの問題は、VRヘッドセット、特にモバイルのVRにとって長いこと課題だった。ユーザーの頭の動きと画面上の映像との遅延が大きいほど、ユーザーはそのシーンの中にいるように感じられなくなる(酔って気分が悪くなってしまうこともある)。

改良の余地はいつでも残っているものだが、レイテンシーを20ミリ秒に抑えることが快適に使用するために重要な水準だと考えられてきた。OculusのCTOであるJohn Carmackは、この水準での遅れなら「たいてい感じられない」と言う。他のOculus、HTC、Sonyといった高価格帯のヘッドセットではより高度なグラフック要件が必要だが、レイテンシーの水準はだいたい同じくらいだ。

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この新たなVRモードでは、アプリはスマホのCPUとGPUにおける全ての処理能力にアクセスがあり、画像を可能な限り素早くレンダリングする。また、Googleのチームは単一のバッファーを使用し、アプリが画面上でスキャンラインを追うようにすることで、画像のバッファー方法を変更した。

また、VRモードはOculusのTime Warpingと似た手法を採用している。画像を表示する直前にユーザーの頭の動きを検出して画像を構築し、随時現在の頭の位置を確認して、素早くその位置に合うように画像を調整している。

もし手持ちのスマホディスプレイが残像を最小にできないのなら、この機能は役立たないだろう。なぜならピクセルの色が十分な速度で変わることができず、動きがほとんどぼやけてしまうからだ。

今回Googleが注力したのはパフォーマンスの改良であることは明らかだが、Googleのチームはこのモードに他の機能も付け加えた。例えば通知の他にアラームや着信も確認することができる。これらは全てステレオ投影3Dでレンダリングしたカードで通知する。

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GoogleはこのVRプラットフォームを「Daydream」と名付けた。GoogleはVRモードの他に、これに対応するヘッドセットやコントローラーなどのハードウェアを認定していくという。Googleは、VR体験の中で利用できる特別なPlayストアを構築し、すでにNew York TimesやNetflixといった複数のアプリ開発者と協力して、Daydreamアプリを開発している。Googleは自社のPlayアプリ、 StreetView、YouTubeとGoogle Photosもこのプラットフォームに持ち込む計画だ。

Daydreamプラットフォームは今年の秋にローンチ予定だ。

GoogleはAndroid VRに最初から対応しているスマホ端末も認定する。もちろん、Googleのフラグシップ端末であるNexus 6Pに最初の認定レーベルが付く。Googleは、Samsung、HTC、LG、Huawei、ZTEからもVR対応のスマホを提供し、他のスマホも認定していく予定だという。

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[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

GoogleのDaydream VRヘッドセットの参考デザインが発表、ハードウェアの発売は秋から

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2012年のGoogle I/Oの圧倒的な主役は、多くのスカイダイバーやバイカー(自転車乗り)やクライマー(登山家)を動員してデモを行ったProject Glassだ(今から思えば)。 その2年後のGoogleは、来場者全員にCardboardヘッドセットを進呈し、その年のI/Oはそれでキマリ、となった。さらにその後それは、某日刊紙が読者に無料で配る景品になった。

スマートグラス(glass,眼鏡)とVRヘッドセット、この二つは、どちらも大成功、とは言えなかったが、ひとつだけ確かなのは、Googleが人間の顔にコンピューターの画面を貼り付けることによって、知覚の体系を変えようとしていることだ。

当然、その執念は1〜2年で立ち消えになるものではない。まさに予想されたとおり、今年の同社はVRハードウェアを一段と進化させた。その“Daydream”と呼ばれるプラットホームと、AndroidのニューバージョンAndroid NのVRモードと共に、最近噂でもちきりだった新しいヘッドセットが披露された。まだ、サードパーティのデベロッパー向けの、最小限の機能しかない参考設計だが、サードパーティのハードウェアデベロッパーもターゲットとしてねらうヘッドセットとコントローラーの概念モデルがデビューした。

今のところ情報は乏しいが、しかし同社によると、今は“複数の”デバイスを準備中で、最初の装置が秋に出る。Googleによると、スペックは光学的側面と快適性の両方に配慮し、ユーザーが期待する、あるいは気になる点をすべてカバーしている。VRのユーザー体験そのものも、Cardboardの素朴なレベルを卒業して長時間楽しめるものになっている、という。

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コントローラー(上図)は、とてもシンプルな楕円形で、いくつかのボタンと、クリックしたりスワイプできるタッチパッドがある。内部には方向センサーがあって、より没入的な動きの制御を可能にしている。Googleは今日のI/Oのステージで、まるで“マジック”のよう、という言葉さえ使った。また、柔軟性にも富むので、実際にそれを見たサードパーティデベロッパーたちは喜んでいるそうだ。

何度も言って申し訳ないが、このハードウェアに関する情報は今のところ希薄だ。でもGoogleは、パートナーの名を誇らしげに挙げた。Google PlayのDaydreamバージョンもあるから、The New York TimesThe Wall Street Journal、CNNなどの既存のVRアプリも、ふつうに参加できる。

Hulu, Netflix, HBO, それにIMAXなども、GoogleのVRのコンテンツパートナーだ。ゲームのUbisoftとEAもそう。Googleはスマートフォンを”Daydream対応”にするためのスペックも公表しており、この新しいヘッドセットが処理能力、センサーの機能、ディスプレイの仕様、すべてにおいて、同社の新しいVRプラットホームとしての十分な力を持っていることを、示唆している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleはNで始まる言葉をネットで募集…でもそれは最悪の企画だ

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製品の名前をネットで募集するなんて、最悪の愚行ではないか? それは、Nで始まる名前、とだけ指定されている。このたびのGoogleのお人好しぶりは、度が過ぎているのではないか?

まず第一に、何かのネーミングをネットで公募するというやり方は、敗者のシナリオだ。たとえばイギリスの極地調査船Sir David Attenboroughは最初、公募でBoaty McBoatfaceという珍名をもらった。インターネットは、無責任が蔓延する世界だ。だから名前の公募などはつねに、目立ちたがり屋たちによるジョークのネタにされる。

インターネットで名前を募集するのは愚行として笑われるだけだが、でもそこに文字の制限が加わると愚行がさらにエスカレートする。それはまるで、言葉の珍芸大会のようになる。

この、退廃と放蕩が支配する時代に、Nで始まる言葉をインターネットで募集するのはグッドアイデアだ、と信ずる人たちがひとにぎりでもいることは、心温まる光景かもしれない。神よ、この純真なお馬鹿さんたちに祝福を!

ちょっと真面目になって言えば、Googleのチームは重要なことを忘れているのではないか。企業内における多様性が尊重される、と言われる今日において、しかしGoogleでは、これまでのどのミーティングにおいても、Nで始まる言葉をクラウドソーシングするというアイデアに対して、“おいおい冗談かよ。応募の洪水の中からたった一つの言葉を選ぶために、フルタイムのモデレーターを何人も貼り付けることになるぜ”、と言う人は一人もいなかったのか?

いたとしても、無視されたのだろう。このアホらしい公募キャンペーンに至りついてしまった、具体的な状況は想像できない。とにかく、重大なこととして、真剣な検討は為されなかった、と思われる。

faq
[名前の使用が有償でないこと。募集期間は2016年5月18日PT午前9時から2016年6月8日PT午後11時59分まで。この公募事業の唯一の意図は、エンターテイメントである。応募された名前は審査されないし、賞金や賞品もない。]

応募された名前の提案がライブでブロードキャストされることは、なさそうだ。このFAQにも、“エンターテイメントが唯一の目的”、と書かれている。例の人種差別的用語の問題も、Google側に何かの意図があったわけではない。

最後にお願い: この無駄で無意味な企画を葬り去るための会議が近く開かれたら、ぜひ、本誌の独占特ダネにさせていただきたい。tips@techcrunch.comまで、ご一報を。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))