F8開幕:Facebookビデオが他のサイトに簡単にエンベッドできるようになる

Facebookはユーザーが実際にFacebook上にいないときでもFacebookの利用を増やそうと努力している。

今日(米国時間3/25)開幕したFacebookが主催するデベロッパー向けカンファレンスF8で、Facebookビデオを他のサイトに簡単にエンベッドする機能が発表された。

Facebookにビデオをアップロードするのは簡単だが、これまでそのビデオを外部にエンベッドするのは知識のないユーザーには不可能だった。Facebookのビデオプレイヤーのソースコードを開いてあれこれ試してみるとうまくいくこともあったが、もちろんYouTubeを使う方が簡単だ。

しかし今後は、YouTubeその他のビデオ共有サイト同様、「エンベッド」ボタンを押すだけでエンベッドに必要なコードが入手できるようになる。コードを自分のブログに貼り付ければ、Facebookビデオがページにポップアップする。

遅かったとはいえ、歓迎すべき動きだ。これまでFacebookにビデオをアップロードしたいが、別のサイトでも表示したいという場合、Facebookにアップロードした後YouTubeなどにアップロードし直すという手間がかかっていた。これからはFacebookに一回アップロードするだけでよい。それにFacebookとしても、他サイトで再生されたビデオも自分たちのビデオ・ビューの回数に勘定できる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Facebook、360度ビデオをニュースフィードとOculusでサポート


Facebookはニュースフィードへの360度ヒデオのアップロードをサポートし、OculusゴーグルではOculus VRを体験できるようにする。Facebook CEOのMark Zuckerbergは、今日の年次F8デベロッパーカンファレンスでこの新機能を発表した。没入型ビデオ体験では将来ライブ中継もサポートするとZuckerbergは言った。
これは同社が先に「テレポーテーション」機能について漏らした際に指していたものだ ― その意味について多くの人々が憶側したが、F8のキーノートに基づけば、Oculusベースの360度没入型ビデオのようだ。

最近、他社もこの種の全周ビデオのサポートへの動きを見せている。GoogleはYouTubeへの360度ビデオのアップロードをサポートし、ChromeとAndroidアプリで再生すればヒデオで周囲を見回すことができる。、

Zuckerbergは、Facebookが360度ビデオをエンドユーザーに公開する時期については具体的に話しなかったが、実際の使い方については、ユーザーがパースペクティブをカーソルでコントロールするところを簡単に披露した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Reserve-hackerは、営業マンや個人事業主の予約管理をカンタンにする

Googleカレンダーと連携し、まだ予定の入っていない時間帯に効率的に予定を入れることができるスケジュール調整ツール「Cu-hacker(クウハッカー)」。仕事でGoogleカレンダーを利用している人には非常に便利なサービスだったりする(しかも無料だ)。

そんなCu-hackerを提供するジェネストリームが、新サービス「Reserve-hacker」を公開した。

ジェネストリームによると、このサービスは「空き時間をシェアすることで、営業マンや個人事業主の調整・予約管理の手間がゼロになるカレンダー」なのだとか。

Cu-hacker同様にGoogleカレンダーと連携しているのだけれども、Googleアカウントでサービスにログインするだけで、空き時間だけを表示できるユーザー専用の「予約ページ」のURLが作成される。その予約ページ上で顧客などが空き時間を確認し、予約を入れることができ、そのまま顧客管理が可能になる。

ジェネストリームでは、「外出が多く調整が負担になっている売れっ子営業マン」「ブログやSNSで集客を行っているコンサルタント」「マンツーマンで指導を行っているパーソナルトレーナー」などなどに向けたサービスだとしている。スタートアップが手がける予約管理サービスとしては、クービックの「Coubic (クービック)」なんかもあるけれども、より小規模な(というか個人か)ユーザーをターゲットにしているようだ。

じゃあCu-hackerとReserve-hackerは一体どう差別化していくのだろうと思ったのだけれども、ジェネストリーム代表の秋貞雄大氏によると、Cu-hackerはあくまで「自分が日時を決める」という概念のサービスであり、今回提供を開始するReserve-hackerは「相手が日時を決める」というものなのだそうだ。

ジェネストリームでは、ビジネスマッチング事業者との提携を進めてサービスの普及を目指するとのこと。まず第1弾として、スポットコンサルティングサービス「ビザスク」を手がけるビザスクとの連携を行うとしている。


iPad向けPOSレジシステムのユビレジ、食べログPayやGMO Palletと連携

先日開催したイベント「TechCrunch School」では、決済をテーマに、決済サービスPAY.JPを準備中のBASEやLINE傘下になったばかりのWebPay、リクルートライフスタイルが手がけるPOSレジシステム「AirREGI」などの話を聞いたのだけれども、今日また決済関連のニュースがあった。iPad向けPOSレジシステム「ユビレジ」を手がけるユビレジとカカクコムのグルメサイト「食べログ」が業務提携を発表した。

カカクコムでは、デジタルガレージグループのベリトランスが提供するスマートフォンを使ったクレジットカード決済ソリューション「VeriTrans mPOS(ベリトランス エムポス)」を利用して「食べログPay」というサービスを提供している。

今回の提携では、この食べログPayとユビレジを連携する。これによって、iPadに食べログPayのカードリーダーを挿せば、両方のサービスを連携して利用できるようになる。

ユビレジはこれまで楽天の「楽天スマートペイ」やコイニーの「Coiney」など、4つの決済サービス、freeeなど合計9つのサービスと連携してきている。3月16日はGMOペイメントゲートウェイが手がけるスマートフォンアプリ決済サービスの「GMO Pallet」とも提携している。

ちなみにユビレジはユーザー数などは公開していないのだけれど、代表の木戸啓太氏によると、「ユーザー数はこの1年で伸びてきている。(タブレットを使ったPOSシステム自体の)認知度が高まってきている」とのこと。問い合わせも増えているそうで、「ITに詳しくない人でも選択肢として(ユビレジなどを)考えるようになってきた」という手応えがあるそう。


InkletアプリケーションがアップデートしてMacのForce Touchトラックパッドでドローイングができる…専用スタイラスはもう要らない

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今日(米国時間3/24)リリースされたTen One Designのアプリケーションのアップデートは、Force Touchトラックパッドからの感圧入力をMac上のどんなドローイング(お絵かき)アプリケーションでも可能にする。そのInklet 1.6は、Mac用の入力ハードウェアで感圧機能をサポートし、最新の13インチRetina MacBook Proと、近く出る新型機、12インチのMacBookで使える。〔訳注: 関連記事…この記事の文章より分かりやすい。〕

Inkletは2010年からあるが、Macのトラックパッドをお絵かき入力に使えるものの、感圧入力は同社のPogoペンを使わないとできなかった。これからは、どんなスタイラスでも使えるし、自分の指でもよい。線の太さは、トラックパッドを押すときの圧力でコントロールする。

実際に使ってみたが、ドローイングの感じはWacomのタブレットBambooシリーズの小さい方に似ていて、慣れないと位置決めが正確にできない。アプリケーションのデフォルトではトラックパッド全域が明るい領域なので使いやすく、またいろんなジェスチャ(二本指ピンチなど)にいろんな機能(ズーム、回転など)を割り当てている。

また、スペースバーを押し下げるなどにより入力の検出のされ方を変えたり、圧力の感度や強弱の幅を調節できる。とにかく、自分がいちばん快適に使える状態にできるのだ。しかし2015年型13インチRetina MacBook Proの上で最新バージョンのPhotoshopを使うと、若干、反応に遅れがある。同社は無料のデモを提供しているから、25ドル払ってニューバージョンのアプリケーションを実際に買う前に、我慢できる遅れかチェックした方がよい。

でもこれは、旅先などでスケッチをするのには最適だ。専用のタブレットは要らないし、しかもPhotoshopを完璧に使える。自分の手の動きとの対応関係を十分会得したら、浮かんだアイデアを…忘れないため…即スケッチするのにぜひ使いたい。緊急のときには、もっと高度なグラフィクスにも使えるだろう。

Ten OneはAutographアプリケーションもアップデートして、Force Touchトラックパッドの感圧機能をサポートするようになったから、前よりもなめらかで、本物のインクに近いサインを書ける。こちらも、今日リリースだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


スタートトゥディがアラタナを子会社化、アパレルメーカーEC支援強化

ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイは25日、ECサイト構築を支援するアラタナを株式交換によって完全子会社化することを明らかにした。スタートトゥディは91万5313株を割当て交付する。買収金額は5月28日時点の株価次第だが、本日の終値(3180円)で計算すると買収金額は約29億円となる。スタートトゥディはアラタナを子会社化することで、アパレルメーカー向けに提供する自社EC支援事業を強化する狙い。

宮崎に拠点を置くアラタナは、ネットショップを構築する「カゴラボ」を提供し、これまでに800サイトの導入実績がある。マーケティングを支援する「ECコンサル」や商品ページ・バナーを作成する「SketchPage」など、ECサイトの成長フェイズに合わせたサービスも手がける。2013年9月には、NTTドコモ・ベンチャーズとリブセンスなどから、約5億5000万円の資金調達を実施している。

スタートトゥディは主力事業ZOZOTOWNのインフラを生かし、アパレルメーカーの自社EC支援事業を手がけており、現在はオンワード樫山やユナイテッドアローズ、ビームスなど33社が導入している。アラタナを子会社化することで、アパレルメーカーのニーズに沿ったECサイト開発・運用が実現できるとしている。


Nightingaleが自閉症治療をサポートするプラットフォームをローンチ

Y CombinatorとStartXを卒業したNightingaleは、自閉症の治療を良くしようとしている。彼らは、今日(米国時間3/24)医師やセラピストをサポートするプラットフォームをローンチした。

今までNightingaleは、ノートやエクセルに入力して管理されてきた患者の行動などの情報をモバイルアプリから管理できるプラットフォームを提供し、医師の役に立てられてきた。Nightingaleの共同ファウンダーであるDelian Asparouhovは、ここ数ヶ月でやっと、クリニックで幅広い用途で使用できるプラットフォームにすることができたと話す。

「昨年の10月、私たちの方向性は正しいとは感じていましたが、プロダクト自体はまだ骨組みの状態でした。プラットフォームを気に入ってくれる人はいましたが、私たちが期待していたほど、口づてでの利用は増えませんでした。そこで、私たちはユーザーに、どのようなワークフローを組み込めば、友達や同僚に薦めたくなるかということを聞くことにしました」。Asparouhovは、電話でのTechCrunchのインタビューにそう答えた。

 

何ヶ月も同様のことを繰り返し、ユーザーからフィードバックを集めた。Asparouhovは、California Practitioner’s Conference(カリフォルニアで開催される一般開業医のカンファレンス)にチームで出席したと言う。このカンファレンスに出席したのは5度目だったが、初めてプロダクトへの引きを感じたという。「ここ数週間はプロダクトに寄せられる問い合わせに対応してました」と笑みを浮かべた。このことは、彼らのソフトウェアが幅広いクリニックで活用できることの裏付けであり、今回のベータ版をローンチする後押しとなった。

Nightingaleは、彼らのプラットフォームを更に多くのクリニックに提供するとともに、更に治療環境を良くするために3つの分野に注力する。

Nightingaleは、スタンフォード大学で自閉症を研究するCarl Feinsteinと協力し、自閉症の症状を見極めるためにはどうしたら良いかを調査している。「優秀な小児科医を受診するには、何ヶ月も待たなければならない場合があります。スタンフォード大学との調査では受診までの期間に、親がNightingaleを使用して子供の行動データを集めるのに役立てたいと考えています」とApasruhovは言う。

子供が自閉症かどうかが分からない段階で使用するので、Nightingaleは集められたデータから診断は一切しない。その代わり、Nightingaleはどのような行動に注目すべきかを両親に伝える。例えば「子供が泣いている時間はどのくらいであったか、子供があなたと目を合わせている時間はどのくらいであったか」などだ。アトランタの専門教育機関とパートナーシップを結び、どんなことに注意すべきかを教える動画も提供する予定だ。

また、Nightingaleは、医療保険を提供する保険会社と強いパートナーシップを築くことを計画している。Nightingaleと協力しているオークランドのCenter for Social Dynamicsのディレクターは保険会社Kaiser Permanenteで働いていたことのある人物だ。「クリニックと保険会社のやりとりも取り込みたいと考えています。医療機関を受診している方に、医師が他の医師を紹介する場合や保険金請求する場合にNightingaleを使用できるようにします。クリニックが患者さん一人一人のために保険会社に連絡しているプロセスを簡単にしたいのです」とAsparouhovは言う。

また、このスタートアップは、特別な対応を必要とする生徒のいる教育の現場での導入を進めることに力を入れている。彼らは、サンディエゴで25人の生徒を対象に試験的に導入を始めた。Asaparouhovは、この2つのクラスでは、教師が前に立ち、生徒とセラピストが一緒になって活動していると話した。「このような場所は、病院とは違い、他人との関係性が生まれ、また子供の成長具合を確認するのに適しているのです」と話し、この方法はNightingaleのプラットフォームの利点を発揮できると語った。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ facebook


Karmic Kobenは通勤に最適なお手頃価格の電動自転車


この数年で、多くの種類の電動自転車が市場に登場した。その値段はピンキリだが、だいたいの自転車は2500ドル程度で購入できる。私は少し前に、Karmic Kobenを試乗する機会を得た。電動自転車の平均価格を下回るお手頃価格のこの新しい自転車は近いうちに生産体制に入る予定だ。

Karmicの自転車には、取り外しができるバッテリーと、350Wのペダルアシストモーターが付いている。これにより運転する人は、プロの選手と同じ程度の力で自転車をこぐことができる。モーターやバッテリーパックが付いているにも関わらず、Karmicの自転車は市場に出回っている多くの電動自転車よりも軽い。

このスタートアップはここ数ヶ月内に、クラウドファンディングのキャンペーンを立ち上げ、ユーザーが自転車を予約注文できるようにする予定だ。まず始めに、フレームと機能が異なる2つのモデルを提供する予定だ。

最終的なスペックや価格については調節中だが、Karmicは、自転車の重さを36ポンド(約16kg)に抑え、小売価格を2000ドル以内にする計画だ。このモデルをKickStarterでは、1500ドルに近い値段で提供する考えだ。割と良いロードバイクもそれくらいの値段はするので、すごく高価な買い物という印象は受けない。

もう一方のモデルには、カーボンファイバーを採用し、Chris Kingのホイールを搭載する予定だ。こちらの重さは30ポンド(約14kg)程度で、値段は2500ドル前後になる見込みだ。

Karmicの自転車の特徴は、そのバッテリーにある。このバッテリーは、Zero Motorcyclesのバッテリーシステムを進化させたもので、製品には、電動自転車に最適化されたリチウムイオンバッテリーを搭載している。充電には5時間もかからない。充電が満タンの場合は、15から20マイル(24kmから32km)を実際の環境で使用できるよう調整中だ。

この会社の進捗が楽しみだ。
プロダクトの紹介とインタビューは原文から見れる。また、電動自転車の写真も下記に掲載したので見てほしい。


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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ facebook


リブセンスが越境・CtoCコマースを展開するwajaを子会社化

リブセンスは3月25日、wajaの発行済株式の71.7%を取得して子会社することを発表した。

wajaは自社にフルフィルメント機能を持ち、CtoC・越境ECの「waja」などを展開。wajaは世界60カ国のバイヤーが現地で仕入れた商品を販売する。

取得株式は429個。議決権ベースで71.7%。取得額は3億9300万円。同社は現在メディア向けのブリーフィングを開催している。詳細は追ってレポートする予定。


Microsoftは新たに立ち上げたAzure App Serviceですべてのデベロッパサービスを一本化+いくつかの新サービスを導入

Microsoftが今日(米国時間3/24)、クラウド上の総合的なデベロッパサービスAzure App Serviceを立ち上げる。デベロッパはこの上でモバイルとWebのアプリケーションを開発でき、またそこからさまざまなクラウドサービス上のビジネスプロセス自動化ツールにもアクセスでき、さらにまた、APIを構築し消費できるための新しいサービスもある。これらのサービスのすべてが、Microsoftが近年好んで唱えているお念仏、“モバイルファースト、クラウドファースト”(mobile first, cloud first、まずモバイル, まずクラウド)を軸に展開される。

このパッケージ自体は新しいが、中身は新しくないものもある。というよりMicrosoftは、既存のAzure WebsitesMobile ServicesBiztalk Servicesを束(たば)ねて新しいパッケージApp Serviceを作り、そこに若干新しいサービスも加えたのだ。Azure Websitesの既存のユーザは全員が自動的にこの新しいパッケージへ移行する(料金は前と同じ)。

Azure Mobile Servicesのユーザも新しいサービスに移行するが、移行はゆっくりしたペースになる。というのも、移行によって既存のAPIの一部が使えなくなるためだ(アプリケーションを新しいサービスにポートするためにデベロッパが加える変更はとても容易である、とMicrosoftは言っている)。当面はAzure Mobile Servicesと、App Servicesのモバイル部位が併存するが、いつまで両サービスをサポートするのかは不明だ。

Azure App Serviceは、これらの機能を単一のサービスに統合した。MicrosoftのAzure Application Platformチームの部長Omar Khanは、“統一化によってアプリケーションの開発がずっとシンプルになる”、と言っている。Microsoftがデベロッパたちから聞いていたのは、アプリケーションを多様なデバイスやプラットホーム向けに作らなければならない、しかもできるかぎり既存のスキルで、という話だ。さらにまた、いろんなソースからのデータをそれらのアプリケーションに接続することも必要だ。

既存のサービスでデベロッパは、スケーラブルなWebサイトや、モバイルアプリをホストするために必要なバックエンドツール(データベース、プッシュ通知、シングルサインオンなどなど)を迅速にセットアップできる。それらはApp Serviceに移っても新しい重要な機能は加わらない。しかしKhanによると、これまでばらばらに存在したそのほかのサービスの利用を一箇所でできるようになるから、そのことに対応した、あるいはそのことを十分に生かせる、変更がありえるだろう。たとえばそれらは、ステージング、プロダクションスロット、Webジョブなどのサービスだ。

二つの新しいサービス(API Apps、Logic Appsで、より面白い方は、Microsoft語で“ロジックアプリケーション”と呼ぶものを構築するためのサービスLogic Appsだ。ロジックアプリケーションとは、オンラインやオンプレミスのさまざまなAPIを組み合わせて作る、ビジネスプロセスを自動化するためのアプリケーションで、そのために使われるであろうオンラインのAPIはたとえば、Office 365、Salesforce.com、Dropbox、Facebook、Twitter、OracleやSAPのデータベースなどのものだ。新しいAzure App Serviceでは、これらのAPIをドラッグ&ドロップで拾って組み合わせるだけで、Webアプリケーションやモバイルアプリができあがる。

なお、そのApp ServiceにはAPI管理機能もあるが、それは既存のAzure API Managementサービスを置換しない。しかし既存のサービスと同じく、Azure App Serviceの新しいサービスであるAPI Appsでも、Zendesk、Office 365、SAP、Siebel、OracleなどなどのAPIを、見つけてホストして管理できる。

そしてKhanによると、この新たなAzure App Serviceのターゲットは、企業向けのビジネスアプリケーションのデベロッパと、消費者向けアプリケーションのデベロッパの両方だ。

この新サービスに関して質問(既存のサービスとの違いなど)のある方は、この記事のコメントにその質問を書くと、KahnとMicrosoftのApplication Platform担当CVP Bill Staplesが、今日の太平洋時間午前9時にコメント上で答えてくれる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


Tesla Model X、カリフォルニアの路上で発見される


Teslaの電気SUVの発売は近く、少なくとも1台がカリフォルニア周辺を走っているらしい。上のビデオには、わずかにカムフラージュされたModel Xがパロアルトを送っているところが写っている。このSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)の外見は、たとえあらゆるデザイン要素が隠されてたとしても美しい。

未発表車の路上テストは、自動車メーカーにとって標準的な運用手順だ。同様に、写真やビデオを撮ることは熱烈なファンにとって楽しいスポーツだ。一般に、被覆が多いほど発売は遠い。今回のケースは、Model Xが既に発表されているため、Teslaは製造モデルで最終決定していないわずかな装飾部分しか隠していない。

Model Xは、何度も発売日が遅れた末、2015年後半にディーラーに届くと言われている。

Model Xが路上で発見されたのはこれが初めてではないが、上のビデオはModel Xを予約している人たちに、ようやく、いつか、もしかした今年中には、Teslaが本当にこの電気SUVを出荷し始めるという期待を持たせるはずだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


モバイルアプリに組み込む小型のローカルデータベースRealmが$20Mを調達

モバイルアプリの中に組み込む小さなデータベースを作っているRealmが今日(米国時間3/24)、2000万ドルの資金調達を発表した。

このラウンドを率いたのは、同社のシリーズAも担当したKhosla Venturesで、新たな投資家としてScale Venture Partnersが参加した。これで同社の資金調達総額は2900万ドルになる。Scale Venture PartnersのAndy Vitusと、ゲームエンジンのメジャーUnityのファウンダでCEO David HelgasonがRealmの取締役会に加わる。

Realmは、1MB足らずのとても小さなデータベースを作っているが、デベロッパがこれを利用すれば数週間ぶんのコーディング作業を節約できる。協同ファウンダのAlexander Stigsenによると、デベロッパはほんの数行のコードを書くだけで、自分のアプリにデータベースを加えられる。彼によると、クラウド上など外部のデータベースを呼び出さずにアプリ内に組み込むのは、いくつかのアドバンテージがあるからだ。

まず第一に、いつでも使える。オフラインでもよい。第二に、超速い。しかも完全にローカルだからプライバシーも良好。外部サーバ上のデータベースは、政府や悪人のハッキングに遭うおそれがある。外部データベースは使うたびに課金されるが、Realmにはそれがない。

だからRealmは、デベロッパにとって魅力満載だ。6月にステルスを脱したばかりの同社は、今では1億台のデバイスで動いている、と同社は言ってる。顧客の中には、Groupon、Buzzfeed、Intuit、Zynga、Coinbase、Expensifyなど、有名企業も多い。

同社の主な競合企業はSQLiteだ。15年前に軍用に開発されたが、今ではモバイル向けに改作されている。でもStigsenによると、最初からモバイル向けに作る方がよりシンプルであり、クロスプラットホームな互換性も最初から提供できる。

同社がローンチしたのは2011年で、Y Combinatorからだった。YCを卒業してからはステルスモードに入り、プロダクトの開発に専心していた。

Stigsenはこう説明する: “データベースを作るのはとても時間がかかるから、誰も手を出そうとしない。うちはデータベースのコアも自分で作り、初期的なベータテストを行った。とてもソリッドなものができたから、苦労のかいがあったと言える”。

サンフランシスコにオフィスのある同社は、今回の資金で現在21名の社員を年内に倍に増やす。また新たな市場開拓も行う。つまり、サポートするプラットホームを増やすとともに、営業努力を拡大する。

Realmの二人の創業者はどちらも元Nokiaの社員だ。彼らはNokiaでフィーチャーフォンを作っていたが、そのときモバイルを熟知できたことが、Realmに生かされている。

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Jivrは、簡単に折り畳めるスタイリッシュな電動自転車

電動自転車は、電気自動車、人によっては電気下着、と並んで未来派にとって長年の夢だ。堅牢で持ち運びができて折り畳める自転車を作ろうと多くの人々が挑戦し多くの人々が失敗した。おそらくJivrはまだのようだ。

このチェーンレス自転車は、ポーランドの発明家Marcin Piatkowskiが作った。時速32kmで航行距離は32km、バッテリーが切れてもペダルをこいで走れる軽さだ。携帯性は抜群で ― 折り畳んで持っていくだけ ― ケーブルまたはBeaconでスマートフォンとつながる。

早割なら1200ドルで購入できて9月に出荷される。たしかに少し高価だが、多くの電動自転車は1500ドルくらいするし、このモデルは多くの人にカルト的に愛され/嫌われているポーランド製自転車 skladakに似ている。強力な折り畳み自転車を持てることは、人によっては夢の実現だ。

チームは製造を開始するために7万ポンドを目標にしていて、かなり近くまで行っている。私は現物、少なくとも初期プロトタイプを見たが実に美しかった。いつかこれに乗ってTeslaと競争してみたい、もちろん電気下着をつけて。

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サポート担当者が顧客のスマホカメラで問題を見られるLogMeInのRescue Lens


企業および個人向けに様々なリモートアクセス・ソリューションを提供しているLogMeInが、どんな企業でもビデオアシスト付カスタマーサポートができる新たなサービスをスタートした。必要なのはユーザーのiOSまたはAndroid端末だけだ。サポート担当者は、顧客の目の前にある製品を一緒に見ることによって、問題の解決に役立てることができる。

Rescue Lens“と呼ばれるこのサービスは、テレビ、プリンター、スマートホーム機器等のハードウェアメーカーが、設置や設定が複雑であったり、電話だけでは問題の特定が難しい場合に役立つ。顧客が自分の端末にダウンロードしたLogMeInアプリを使って、サポート担当者は30フレーム/秒の高画質ビデオを使って問題に対応できる。

サポート担当者はライブビデオを見ながら画面に「描いて」問題箇所や修正方法を顧客に伝える。描かれた円や矢印は、顧客が端末を動かしても元の位置を指している。

アプリには、スピーカーホンやテキストチャット機能も付いているので、動画を送りながらサポート員と対話できる。


LogMeInが「モノのサポート」の領域に入ると呼ぶこのソリューションは、テレビやプリンターだけでなく、今後増えていくであろうホームシアター、セットトップボックス、ワイヤレスルーター、スマートサーモスタット等の「つながったホーム」製品、パソコン、キッチンガジェット、スマートおもちゃ、等々のサポートにも有効だ。

現在こうした製品のメーカーは、電話またはメールでしかサポートを提供しておらず、配線のやり方等複雑な問題のサポートでは実用的と言えない。メールによるサポートは回答が遅れることが多く、電話サポートでは顧客が目の前の問題を説明するのに時間がかかる。

Resue Lensサービスが提供するビデオサポートは、既存のカスタマーサービスのワークフローに取り込めるように設計されていて、Salesforce、Zendesk、ServiceNow、Freshdesk等、数多くのサポート管理システムに対応している。

Rescue LensはLogMeInが現在提供しているRescueサービスの一環として販売され、既存顧客には来月無料アップグレードとして提供される。Rescueは、他にモバイルおよびパソコンのリモートアクセスをサポートしていて、料金は年間1299ドルから。現在Best Buy Geek Squad、Symantec、Fuji Xerox、Telonor、Nissan Ireland、St. Luke’s Health Systems等の有名ブランドが利用している。LogMeInによると、一部の企業は既にベータ版をテストしているので、消費者がRescue Lensのサービスを実際に見る日は近いだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


JoyentがDockerの展開と管理を容易化する多様な複合的コンテナインフラストラクチャサービスTritonをローンチ

コンテナに特化したPaaS/IaaS Joyentが今日(米国時間3/25)、Dockerアプリケーションの展開を容易にするコンテナインフラストラクチャTritonのローンチを発表した。それはオンプレミスのクラウドや、Joyent自身のパブリッククラウド上で利用できる。ほぼ1年半前に同社が、それまでの1億2000万ドルの資金調達に加えて新たに、1500万ドルの資金調達を発表したとき、まさにこの種のサービスのリリースを目標として掲げていた。

Joyentの主張によると、Dockerは開発と展開を大幅に効率化するが、同時に、複数のコンテナやホストの管理、ネットワーキングの実装への対応、セキュリティといった複雑な問題ももたらす。

Tritonは複数のコンポーネントで構成され、その中にはJoyentの既存のプロダクトも含まれる。サービスの中心にあるのはDockerのコンテナで、それらはTriton Docker Engineが管理し、Triton Container Hypervisorの上で動く。Tritonには独自のSDN(software-defined networking)インフラストラクチャサービスと、そのサービスを管理するためのDevOps Portalがある。

下図は、オープンソースのツールも含むJoyentの提供物全体の中での、Tritonの位置づけだ。

Joyentによると、Tritonでデベロッパとdevopsのチームがデータセンターの全体を単一のホストのように扱えるようになり、コンテナにまつわる複雑性はバックグラウンドで管理される。それと同時に、仮想化レイヤSmartOSにより、Dockerコンテナにベアメタルなパフォーマンスがもたらされる。またTritonにはリアルタイムモニタリング機能とポストモーテム(post-mortem, クラッシュ直後, 検死)デバッギング機能、およびコンテナを容易にサイズ変更したりスケールする機能もある。

Joyentが他の類似サービスと異なるのは、課金が仮想マシン単位ではなくコンテナ単位で行われることだ。今回のローンチの一環として同社は、これまでのローエンドマシンよりもさらに低料金の新しいインスタンスを導入する。

JoyentのプロダクトマネージャCasey Bissonに、同社のサービスと、GoogleのKubernetesなど既存のDocker管理ツールとの相性について尋ねると、彼はこう答えた: “Joyentではコンテナをマルチテナントのベアメタル上でセキュアに動かせるため、そのパフォーマンスと料金面のアドバンテージは他と比べて別格である。ネットワークの仮想化も同様の利便性とパフォーマンスのアドバンテージを提供するが、これもまた、他の類似サービスの追随を許さないものである”。

SmartOSについては、“これらのアドバンテージを提供する弊社の能力の核心であるが、これらのアドバンテージが実際に現れるDockerコンテナのホスティングは、他に見られない新しい技術と重要なイノベーションの数々を体現している”、ということだ。

Tritonは今、Joyentのパブリッククラウドの顧客にプレビューとして提供されている。オンプレミスでこのサービスを動かしたい企業は、自分のデータセンターでTriton Enterpriseをデプロイできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


Apple Watchの次はアリ満載のAnt Watchだ

これはエイプリルフールのジョークでないと仮定する。その前提でAnt Watchを調べ始めると、蟻が満載された腕時計を着けることの異常さを深く真摯に考えざるを得ない。

そしてこれはそのものズバリ ― アリの入った腕時計だ。数週間に1回少々の砂糖を与えてやれば、アリたちは時計の中で生き続け、あなたが死んだ目の神のように彼らの活動を監視する中、耐震ケースの中で忙しくトンネルを堀り続ける。

ウェブサイトにはこう説明されている。

このAnt Watchは、特別に作られた耐震設計のリフィル可能な腕時計型ケースの中に、生きた収穫アリを同時に3~5匹住まわせることができる。商品には、試験管に入った生きたアリ5匹、砂、エサ/水やり用スポイト、ピンセット、ケース開けツール、および簡単でわかりやすい飼育ガイドが入っている。あなたの飼育場にアリを入れるには、試験管を冷蔵庫に10分間入れてアリを眠らせてから、ピンセットで彼らの新しい住処へと移す。

この時計は明らかに子供向けではない。

しかし私はみなさんに聞きたい。これまでの人生で、自分の腕を見ながら、「うん、アリだよね?」と言ったのはいつだろうか。どこの世界でアリを冷蔵庫に入れることが許されるだろうか。どういう精神状態になれば枕元にアリを置いて寝られるのだろうか。アリは本質的に危険ではないが、彼らは本質的に薄気味悪く、われわれのデリケートな部分からできるだけ遠ざけた方がいいというのが生活のルールだ。

とは言え、たぶんあなたはアリ満載の時計を欲しがるタイプの人間なのだろう。この腕時計 ― 時は知らせない ― の価格は59ドルで、1年分の本物のアリと共にあなたの家に届けられる。恐らくアリがいなくなった後は代わりにウジかゴキブリを入れられると思う。Tim Cookが〈そいつ〉に勝てるかどうか見ものだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Twitter、トロルをブロックするQuality Filterをまず認証ユーザーに提供―いじめ防止にも期待

Twitterの一部は個人攻撃やいじめの温床となっている。このことはCEOのDick Costoloも部内メモで認めている。 しかしここ数ヶ月、Twitterはこの事態の改善に向けて重要な手をいくつか打ってきた。Twitterのトロル追放の最新の試みはquality filterと呼ばれ、誹謗や暴言など問題のあるツイートを判別して自動的にブロックする機能だ。quality filterはまず認証ユーザーに提供が始められた。

この機能を今朝発見したのは起業家でテクノロジー・ブロガーのAnil Dashだ。

われわれの取材に対してTwitterは「この機能は現在、iOSアプリを利用する認証ユーザーを対象に公開を開始している」と確認した。ただし認証ユーザーへの公開もまだ途中のようだ(私自身も認証ユーザーだが、設定にquality filterは現れていない)。Twitterからさらに詳しい発表があり次第アップデートする。.

quality filterはそれほど革命的な機能ではない。すでに認証ユーザーに提供されているカスタム・フィルター機能をベースに拡張を加えたものだ。カスタム・フィルターは認証ユーザーともっとも相互作用の大きいユーザーのツイートを対象にフィルターをかける機能で、今回のquality filterは基本的に同じ機能をすべてのツイートに対して拡張している。

この機能を最初に認証ユーザーに提供することにしたのは理にかなっている。一般的に言って認証ユーザーは多数のフォロワーを持ち、したがってネット・トロルによる被害も一番深刻な人々だ。しかしトロルに悩まされている一般ユーザーも数多い。このことは今年に入ってTwitterが多数のアンチ・トロル・ツールをリリースしたことでも分かる。

そうした対策には警察などの当局への通報を容易にするオプションの提供、各種のいじめや攻撃をモバイルデバイスからすばやく報告できるようにするツールなどが含まれる。またTwitterは常習的トロルを追放するためにユーザーの電話番号を利用するなどの努力を払っている(もっともユーザーはプロフィールに必ず電話番号を入力シなければならないわけではないから効果は限定的だろう)。

TechCrunchのSarah Pere記者が先週書いたように、最近までTwitterはイジメやストーカー問題に対して受け身の姿勢が目立った。しかし大きな反響を呼んだ事件(#gamergateや ロビン・ウィリアムズの死後起きた娘に対する嫌がらせ、またアシュリー・ジャドが執拗なトロルを訴えたことなど)のせいで、Twitterはユーザーの安全を確保するためにもっと積極的な措置を講じなければならない立場に追い込まれた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


[寄稿] SEO担当者が知らないと恥ずかしいGoogleアナリティクスの基礎指標

みなさん、こんにちは。カグア!というブログを運営しています、吉田といいます。 私は、ふだんGoogleアナリティクスとヒートマップをメインに使い、サイトの改善やグロースを一人で行っています。リソースが限られていますので、アクセス解析をつかい、効率的かつ無駄打ちの少ない施策を是として、日々運営にいそしんでいます。 今回SEO HACKSさんに寄稿の提案を受けまして、投稿させていただきます。

「過去の今日」の投稿を再表示するFacebookのノスタルジア機能、On This Day、公開へ

Facebookは2010年に過去記憶をよみがえらせるMemoriesという実験を行ったが、その後はこれといって新たな展開がなかった。しかしモバイルのTimehopアプリが1日600万ユーザーを獲得したのを見て、Facebookも公式にそのライバルとなるノスタルジア機能をリリースすることにした。On This DayはFacebookのユーザーが過去のその日に投稿した写真や近況を表示する機能だ。

On This Dayはここ数日で全世界に公開される予定で、モバイルアプリ、モバイル・ウェブ、デスクトップ・ウェブがサポートされる。このURL https://www.facebook.com/onthisday〔日本では未公開〕、またはFacebookのブックマーク・メニュー、検索、などからアクセスは可能だ。

Timehopが過去の記憶をFacebook、Twitter、Instagram、Foursquare、Flickr、Dropbox、iPhoto、ユーザーのカメラロールなどから幅広く掘り起こしてくるのに対して、On This DayはもちろんFacebookだけが対象だ。

FacebookでOn This Dayのプロダクト・マネージャーを務めるJonathan Ghellerは私の取材に対して、Timehopを比較の対象として名指しすることを避け、「われわれはユーザーの行動を分析して得た結果に基いてこの機能を追加した」と述べた。

私が繰り返しOn This DayとTimehopの機能はよく似ているのではないかと尋ねると、Ghellerは「われわれはユーザーがFacebook上でどんな行動を取るかに注意を集中している。よその場所で他の人々が何をやっているかにはあまり関心がない。ユーザーがFacebookに何を望んでいるかを調べ、それを実現するために最大限の努力をしている」と答えた。

Timehop

またFacebookではこの機能を直接マネタイズする計画はないという。そうであってもユーザーがOn This Dayに表示された過去の投稿をニュースフィードで共有すれ全体としてエンゲージメントが上昇し、ひいては広告のクリック数も上昇することを狙っているのだろう。

一方、TimehopのCEO、Jonathan WegenerはOn Thsi Dayによって自社のアプリに深刻な悪影響があるとは考えていない。私の取材に対して、「これはむしろわれわれのアイディアが正しかったというお墨付きをFacebookから得たようなものだ。またわれわれの使命はFacebookの特定のコンテンツを再表示するよりもずっと広汎なものだ。われわれは人々のデジタル・ヒストリーを広く再構築する」と語った。

On This Dayはアメリカでは今日(米国時間3/24)公開され、その後1週間ほどかけて全世界に順次公開される。

On This Dayはウェブ・ブラウザ版の場合はサイドバーのブックマークの一つとして表示される。 ウェブのモバイル版およびiOS、Androidアプリの場合はナビゲーション・メニューに追加されるはずだ。またこの記事中の上記リンクをクリックしてもよいし、検索窓に“On This Day”と入力してもよい。すると、去年、あるいは何年も前の今日、自分が投稿したか、あるいは友達が自分をタグづけした近況や写真が表示される。これを閲覧できるのは投稿したユーザー本人だけだが、ユーザーがそう選べば友達と共有ないし公開することもできる。

GhellerはOn This Dayのサンプルとして、現在1歳半の彼の娘が1年前にゼロ歳の赤ん坊だったときの写真を見せてくれた。また2年前に妊娠中の妻が彼をタグづけた近況も表示されていた。GhellerはMemoriesの実験に触れ、「われわれはこのアイディアを数年前から温めていた。その後、われわれは大規模にドッグフードを食い〔社内で実際に使ってテストし〕、また外部でも世界各地でテストを重ねて洗練されたプロダクトを作り上げた」と説明した。

Facebookは「今年のまとめ」に亡くなった娘が表示されユーザーの心を傷つけた問題への反省から、別れた恋人や亡くなった友人など、ユーザーの心を乱すような情報が表示されないよう特別なアルゴリズムを開発したという。たとえば、ユーザーが誰かを恋愛のパートナーに指定し、次いでそこから削除した場合、その人物に関するコンテンツが表示されないようにしたという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


究極ニッチ?! デバイス上で動作するアプリケーションの写真を作る専用ツールが登場

手に握ったモバイルデバイス上で動作するアプリケーションの写真をしばしば目にする。ありきたりの写真ではあるが、エディトリアルないしマーケティング用に制作しようとなると、これがなかなか難しい。時間もかかるし、気をつけなければならないポイントもたくさんある。

まずはもちろん写真を撮る必要がある。それだけでもそれなりの撮影テクニックを必要とするし、さらにPhotoshopなどの編集ソフトで、狙い通りに見えるように加工する必要もある。

頻繁にそんな作業ををしている人におすすめのアプリケーションが登場した。Unsigned Integerがリリースした、Mac用のSceneryがそれだ。アプリケーションを使えば簡単に目的の写真を作ることができる。ちなみにUnsigned IntegerはプレゼンテーションソフトウェアのDecksetを作った会社でもある。

Sceneryを使って、特定のデバイス上での動作シーンを作成するには、まずアプリケーションのスクリーンショットをとる。そして、テンプレートとして用意されている動作プラットフォームを選択する。あとは基本的にSceneryがやってくれる。と、いうかSceneryが行うのはそれだけだ。この類の写真を作る目的のために特化したアプリケーションなのだ。

「Photoshopで写真を編集して、アプリケーションの動作シーンを作り出すのに疲れてしまったのです。それでSceneryをつくりました」と、Unsigned Integerの共同ファウンダーであるChris Eidhofは言っている。「同じような目的のプロダクトはあります。しかしネイティブなアプリケーションはこれだけだと思います。Sceneryの登場で、作業効率が大幅に改善するはずです」。

Eidhof曰く、アプリケーションがクラウド型でないのもメリットとして考えて欲しいとのこと。写真をUnsigned Integerのサーバーにアップロードしたりする必要がないからだ。「写真はすべてローカルにおいておくことができます。こうした作業はリリース前のアプリケーショについて行うことが多く、写真をインターネットにアップロードせずに作業できるのことは、安心につながると思うのです」。

アプリケーションは無料でダウンロードでき、そして無料で使える3つのテンプレートも用意されている。無料テンプレートに掲載されている以外のデバイスを使いたかったり、あるいは背景を変更したいような場合には、アプリケーション内課金を通じて他のテンプレートを購入することとなる。もっとも安いもので15ドルの値付けとなっており、ひろく使われるようになれば、なかなかの収入を期待することができそうではある。

訳注:用意されているテンプレートの種類などについては、製品ホームページがわかりやすいと思います。

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(翻訳:Maeda, H