クラウドワークス、人材サービス「SCOUTER」に激似の新サービスをひっそりとローンチ

僕はスタートアップやそのプロダクトを紹介する記事を書く際、より深く理解してもらえるよう、周辺環境や競合プロダクトについても極力触れられるよう心がけている。だが今日は、ある企業が先行するスタートアップの「競合」というにはあまりにもそっくりなサービスを始めていたので、それを紹介したい。

あらかじめ断っておくと、領域でも、機能面でも、UI/UXでも、設計思想でも、「あれ?これは(他社の)あのプロダクトに似ているな」なんて取材の最中に思うことは往々にしてある。今さらタイムマシン経営なんて言葉を用いなくても、西海岸で新たなサービスが話題になれば、それをカルチャライズしたようなサービスが日本のスタートアップからリリースされるなんてことは多々あるし、ある新領域のサービスに注目が集まれば、そのサービスがデファクトスタンダードになる前に、続々と競合サービスが出てくる。そうやって競い合って市場が形成されていくものだと思っている。

最近の例で言えば、フリマアプリがまさにそだった。女性特化のアプリで市場を切り拓いたのはまず「フリル」だ。メディア露出も控えてサービスを育てたが、その実情を知るや、スタートアップからサイバーエージェントやLINEといった大企業までが数多くの競合アプリを生み出すに至り、後発だった「メルカリ」がダウンロード数では突出するという結果になった(一方で楽天傘下となったフリルも手数料無料化などの施策でユーザー数を伸ばしている)。そしてメルカリはまた、本に特化したフリマアプリとして先行する「ブクマ」を追うべく、同じく本に特化した「メルカリ カウル」をリリースしている。

似すぎた“競合サービス”

そんなふうに競合プロダクトとの切磋琢磨で新しい市場は盛り上がっていくものだと思うが、冒頭のとおり、あまりにも似すぎているのではないか? と思うものが登場することだってある。最近出会ったのが、クラウドワークスが提供する「CrowdHunting」だ。

サイト上の説明によると、「CrowdHuntingとは、様々な業界・職種で活躍するビジネスパーソンが、副業でヘッドハンターとして活躍できるクラウドワークスの新しいサービス」なのだそう。ヘッドハンターに対する採用候補者のサーチ活動の手当を時給1000円で支給。採用候補者の採用が決定した際、採用時の年収の約5%をインセンティブとして受け取ることができるという。

この内容、僕もどこかで書いた記憶がある……そう、先日資金調達を報じたスタートアップ、SCOUTERのサービス「SCOUTER」とそっくりなのだ。

・個人がサービス事業者と雇用契約を結び、副業としてヘッドハンターになる

・ヘッドハンターは知人や友人のニーズを聞き、求人情報を提供。採用時には年収の5%を報酬として得られる

・ヘッドハンターとしての活動には給与が支払われ、知人・友人との食事代については補助がつく

これらはどちらのサービスにも共通する内容だ。報酬についてはいずれも5%。料率も含めて、ほぼ同じと言っても過言ではない。

クラウドワークスによると、CrowdHuntingは今年1月からサービスを開始。大々的な告知などは行っておらず、テスト的に運用している状況だという。サービスの類似性について尋ねたところ、「ビジネスモデルに近い部分はある」とした上で、「当社のプラットフォームユーザーに対し、副業支援サービスを提供していきたいという思いが起点。ビジネスプロセスに違いがある」としている。また今後、テスト状況を見て都度サービスの変更等を進めていく可能性があるのだという。

SCOUTERにもこの件について尋ねたところ、同社もその類似性を認識しているようで、「私たちより長い経験と多くの資源を持つ会社が、SCOUTERと同じビジネスモデル、類似施策に行き着いたということは、私たちの選択がユーザーにとって価値あるものであり、また一定の効果を持っている事を裏付けていると考えている」と語る。だがその一方で、「1年という短いプロセスの中でも、ユーザーと向き合い、自分たちが提供できる価値を最大化するために奔走した事で、強力なメンバーが集まり、今後の展開が見えていることから大きく意識はしていない」とした。しかし、クラウドワークスの社員がその肩書きを明かさず、ユーザーとしてSCOUTERに対してサービスのヒアリングを行っていた可能性があるという声も聞いた。

ただ一方、SCOUTER側にもCrowdHuntingを真似たのではないか、と言えるような点がある。SCOUTERが5月にリニューアルしたウェブサイトには、4月に先行してローンチしたCrowdHuntingのサイトと似たクリエイティブを使っている箇所がある。SCOUTERもこれについて「(CrowdHuntingのサイト内容を)認識しているが、(クリエイティブは)従来のサイトでは説明がなく、追加で必須だという声が上がっていた内容だった」と説明する。

 

Croud Hunting(上)とSCOUTER(下)のサポート体制に関する説明を比較したもの

 

参入障壁の低い市場

そもそもの話だが、SCOUTERが切り開いた「副業によるヘッドハンティング」という市場自体、参入障壁が低くコピーしやすいということは間違いない。(副業の)雇用契約を結ぶことで、人材紹介で必要な認可も回避して提供できるモデルであることこそがSCOUTERの1つの強みでもあるからだ。同社ももそれを認識しており、「一定の参入を見越した施策を準備している」と語る。

SCOUTERは、「最後に勝つのは事業成長のスピードと、いかにユーザーにとって価値のあるサービスを提供し続けるかどうか。よそ見をせずに事業に取り組んでいきたい」と事業への決意を語るが、両社(と今後現れるであろうフォロワー)のビジネスはこれからが本番。コピーキャットに関する騒動は何も今に始まった訳ではないし、きれいごとだけでサービスが育つというわけではない。だが、各社のサービスがそれぞれの強みを見つけ、しのぎを削って発展していくことこそが、市場の拡大に繋がるはずだ。

AmazonFreshは生鮮食品のピックアップポイント――シアトルにオープン

今日(米国時間5/25)、AmazonはAmazonFresh Pickupサービスをシアトルで正式にスタートさせた。Amazonで生鮮食品を注文した利用者はここで商品をピックアップできる。オーダーを入れたて15分後には引き取りができるということだ。事前に注文しておけば時間を無駄にせずにすむ。注文額のミニマムもない。ただしAmazon Primeメンバー専用のサービスとなる。

Amazonはピックアップ・サービスについて3月に発表していたが、今日初めて一般に公開された。 まだパイロット・プログラムなのでピックアップ・ポイントが開設されたのはシアトル―Amazonのホームタウンの1箇所だけとなった。しかし好評なら他の都市にも拡大されるのは間違いない。Amazonは生鮮食料品にビジネスを拡大することに長年執念を燃やしてきた。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ザッカーバーグ、母校ハーバードで卒業の祝辞――寮の自室を再訪してFacebookの創立を回想

ハーバード大学をドロップアウトしてFacebookを創立したマーク・ザッカーバーグがとうとう母校から学位を得た。さらに366回目にあたる卒業の祝辞を述べる。

このスピーチは東部時間で今日の午後3:30から(日本時間4:30)からだ。ライブ・ストリーミングを下にエンベッドした。祝辞を聞いてから記事もアップデートする予定だ。

下はマーク・ザッカーバーグがハーバードを去って以来、初めて寮の自室を再訪した自撮りビデオ。同室のダスティン・モスコヴィッツ、クリス・ヒューズらと共にマーク・ザッカーバーグはこの部屋でFacebookを作った。

〔日本版〕ザッカーバーグの後ろにH33という部屋番号が写っている。後ろは妻のプリシラ・チャン。ザッカーバーグ自身が自分のデスク、モスコヴィッツのベッド、ホワイトボードを押し込んだ狭い通路などをビデオに撮りながら説明。後に同室になったクリス・ヒューズがFacebookの立ち上げにいかに貢献したかも語られている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AlphaGo、世界ランク1位のプロ棋士に連勝

AlphaGoは、AIの実力が人間を上回ることを再度証明してみせた。人間の方が上回る点がないわけではなかろう。しかし少なくとも囲碁に関しては、AIの実力が人類を上回るようなのだ。

AlphaGoがその名を轟かせたのは、トップレベルの棋士であるイ・セドルを4対1で破ってからのことだ。しかしそこにとどまらず、AlphaGoは世界ランク第1位の柯潔にも連勝してみせたのだ。この対局は全3局が予定されており、今週中に第3局が打たれる予定となっている。

柯潔は現在19歳。第1局は半目勝負(非常な僅差)であったものの、今回は中押し負け(途中でのギブアップ)に追い込まれてしまった。AlphaGoのアナリストによれば、序盤はむしろ柯潔がうまく打っていたのだとのこと。

「これは勝てるのではないかと、どきどきしていたんだ。中盤では勝ちそうだと思ったよ。でもAlphaGoの方はそう感じていなかったのかもしれないね。こちらは心臓の音が聞こえるほど舞い上がっていたけどね」と、対局後に柯潔は述べていた

対局はもう1局残っている。しかし第3局の結果がどうであれ、AlphaGoは世界が認めるナンバーワンプレイヤーを破ったことになるわけだ。歴史の転換点とも位置づけられる対局だったかもしれないが、中国では一切ライブストリーミングもされず、大きな不満の声も上がっている。

AlphaGoを生んだのはロンドンに拠点をおくDeepMindだ。2014年にはGoogleが同社を5億ドルほどて買収している。プロ棋士に勝利するという話は広く世間の耳目を集めるが、DeepMindは囲碁以外の知的活動分野でも世の中の課題を解決し、実用的AIを構築しようともしている。

ただし、そちらの方面ではまだ十分な結果が出ているとは言えない状況だ。たとえばイギリスのNHS(National Health Service:国民保険サービス)との間で、避けられる死を防ぐための医療を構築するためにデータ共有することとしたが、このデータ共有については不適切なものであるとの判断が下されてもいる。

膨大な数の患者データを、Googleの所有する企業に提供することが適切かどうかについて大いに議論になっているわけだ。DeepMindとNHSとの共同プロジェクトについては、データ保護の観点からも検証しているところでもある。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

MicrosoftはWindowsの開発にGitを使う、そのための仮想ファイルシステムGVFSをすでに開発済み

Microsoftは今日(米国時間5/24)、これからは同社のエンジニアのほとんど全員が、バージョンコントロールシステムGitを使ってWindowsオペレーティングシステムを開発していく、と発表した。WindowsのGitリポジトリには約350万のファイルがあり、それらをGitにチェックインするとしたら、その重さは約300GBになる。しかしながらGitはそんなサイズのプロジェクト向けには作られていないので、MicrosoftはGit Virtual File System(GVFS)というものを作って、Gitのもっともシンプルなコマンドでも完了まで数時間待つということなく、Gitを使う利点を得られるようにした〔秘かにローカルマシン上ですべての操作を行う〕。

そのGit Virtual File SystemのコードはGitHub上でMITライセンスにより提供され、今後のコミュニティからのコントリビューションを歓迎している。

Gitへの移行には、約3か月を要した。それまでMicrosoftは、Source Depotを使ってWindowsのコードを管理し、それ以外の小さなコードベースを抱えるグループは前からずっとTeam Foundation Serverを使っていた。私の理解では、Source DepotはPerforceプラットホームのMicrosoftによるフォークであり、同社の今日の発表ではWindowsのコードは最初、40あまりのデポに分散していた。

最近の3か月でMicrosoftは、Windowsのデベロッパーの一部をGitのリポジトリへ移してシステムをテストしていた。それから3月には、Windows OneCoreチームの2000名のエンジニア全員にGitを展開した。今日では、Windowsチームのほぼ4000名のエンジニアのうち約3500名が、Gitへ移行している。

なお、Microsoftによると同社は、Git Virtual File System(GVFS)のための、Gitのプロキシソリューションを構築して、世界中に分散しているチームには避けられない帯域の問題を管理している。

さらに今日のMicrosoftの発表によると、AtlassianなどいくつかのGitベンダーがすでにそれをサポート、またTower、GitKrackenなどはサポートを準備中である。GVFSをテストするためには、MicrosoftのVisual Studio Team Services(VSTS)上にレポジトリを作るとよい(そのためにはVSTSのアカウントが必要)。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

集英社、スタートアップと組んでインフルエンサーマーケティング事業に参入

shueisha-influencer-marketing

集英社は5 月24 日より、ファッション誌を中心にインフルエンサーマーケティング事業を開始したことを明らかにした。

同社は「Seventeen」や「non-no」をはじめ複数の人気ファッション誌を展開。それぞれの公式SNSアカウントを通じた情報発信にも力を入れてきた。各誌に登場する専属モデルやスタイリストは、各々が多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーだ。

この出版社ならではの資産を活かし、今回親和性の高いインフルエンサーマーケティング事業を開始する。具体的にはインフルエンサーを3パターンに分け、それに応じたインフルエンサーがSNS上で各企業の商品やサービスを投稿することで拡散する仕組みだ。

  • スペシャルインフルエンサー:各誌で活躍するモデル、タレント、スタイリストなど
  • 読者インフルエンサー:各誌の読者モデル、読者ブロガーなど
  • 編集部チョイスのインフルエンサー:INFLUENCER ONE のインフルエンサー

レモネードと業務提携し、同社のプラットフォームを活用

集英社ではサービスを開始するにあたって、Instagramに特化したインフルエンサーマーケティングプラットフォーム「INFLUENCER ONE」を運営するレモネードと業務提携を結んでいる。

2015年創業のレモネードでは元々写真素材のオンデマンドサービスを運営しており、以前TechCrunchでも紹介した。サービスを展開するうちに写真素材だけでなくインフルエンサーマーケティングの依頼が増えてきたこともあり、2016年の8月にINFLUENCER ONEをリリース。2017年4月にはのべ3,000万フォロワーを突破したことを発表していた。

今回集英社はINFLUENCER ONEの通常版に加え、SaaS版を用いることで集英社専用の独自環境を構築し、運用していくという。これまでも幻冬舎がインフルエンサーのコンテンツをもとにした書籍を発行するのに活用してはいたが、SaaS版の提供は集英社が国内初となる。

 

テニスのスーパースター、セリーナ・ウィリアムズがSurveyMonkeyのボードメンバーに就任

セリーナ・ウィリアムズ(その通り、あのセリーナ・ウィリアムズだ)が消費者サーベイスタートアップSurveyMonkeyのボードメンバーに加わった。IntuitのCEOであるBrad Smithも同時に参加が決まった。

これは、このテニススパースターにとって、シリコンバレーでの初めての冒険である。SurveyMonkeyの広報担当者によれば、他のボードメンバーとFacebookのCOOであるSheryl Sandbergからの提案があったということだ。

Sandbergも昨年夏同社のボードメンバーに加わっていたが、それは同社のCEOだった夫のDave Goldbergが突然亡くなったショックから立ち直り始めた後のことだ。

ウィリアムズの婚約者でRedditの共同創業者であるAlexis Ohanianを通した、シリコンバレーとの関係は想像しやすい。しかしSandbergとその夫は、ウィリアムズの長年の友人だったし、SurveyMonkeyもボードに何らかの変革を呼び込もうと考えていた。

SurveyMonkeyの現在のCEOZander Lurieは、ウィリアムズの「ボードでの発言は、当社や、投資家たち、そして業界に強いメッセージを届けます」と語った。「私たちは変革のエージェントを必要としているのです」。

Fortuneによれば、Lurieとウィリアムズは、去年の秋にSandbergの家のディナーパーティーで同席して以来、一緒に仕事をする可能性について話し始めたということだ。ウィリアムズは「全てがスムースにまとまりました」と語っている。

世界最高のテニスプレイヤーの1人であり、7760万ドルを超える賞金などをそのキャリアで稼いできた賞金女王であることはさておくとして、ウィリアムズはその驚異的なテニスの成果の周りにいくつものビジネスも立ち上げている。彼女はかつてPumaと特別な関係を持っていたし、NikeやJ.P. Morgan Chaseとも契約を結んでいた。彼女はまたAneres(彼女の名前を逆に綴ったもの)という名のアパレルブランドを持ち、Home Shopping Network(HSN)上で、彼女自身のハンドバッグとジュエリーのコレクションを開始した。

ウィリアムズは、こうした業績をハイテク業界でも有効に活用する機会があると考えているのだ。「ビジネスプロフェッショナルとして、私は絶えず問いかけを行います」TechCrunchに対する声明の中で彼女はそう述べている。「SurveyMonkeyでも、私は何が起こっているのか、そしてなぜかを尋ねるようにしています。私たちはまた、全ての声を吸い上げるための強い決意を共有しています」。

SurveyMonkeyはオンライン調査のスタートアップQualtricsと競合している。Fortuneによれば、Fortune500企業の大部分が洞察を得るためにSurveyMonkeyによるオンライン消費者調査を使っている。しかし調査データの質は、質問の種類と何を尋ねるべきかを知っているかどうかに依存する。1つの部屋に居る同質の人間たちからは、ユニークな洞察を得るのは難しいかもしれない。

また留意しておくべき点は、シリコンバレーにはこれまで女性や多様性に関する大きな実績がなかったということだ。ウィリアムズの参加は、同社にとって新鮮で(必要な)声をボードに加えるための偉大な成果であり、彼女の素晴らしいキャリアはSurveyMonkeyの未来を形作る手助けをしてくれることだろう。

Ingrid Lundenによる追記が行われた。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

FEATURED IMAGE: GETTY IMAGES

SNSやGitHubのデータから最適な人材を発掘、AIヘッドハンティングの「scouty」が公開

ソーシャルメディアや開発者向けサービスなどに公開されたエンジニアの情報。それを自動で収集し、AIを使って分析することで、最適な企業とマッチングする。そんな新しい切り口で、人材採用の仕組みに変革を起こそうとしているのが「scouty」だ。

2016年の秋からクローズドで公開されていた同サービスだが、5月25日よりオープンベータ版の提供が開始。クローズドベータ版の段階ですでに楽天やサイバーエージェント、freeeといった企業で導入実績がある。

またオープンベータ版の提供に先立ち、同社は2017年2月にInfinity Venture PartnersやCandle代表取締役の金靖征氏、その他個人投資家1名を引受先とした第三者割当増資により、総額約1億円の資金調達を実施している。

オープンデータを元に、自社に合った潜在転職者にもリーチ可能

冒頭でも触れたようにscoutyは、公開されているエンジニアの情報をもとに自社が会社の要件やカルチャーに合った人材をマッチングしてくれる「AIヘッドハンティングサービス」だ。

scoutyではTwitterやFacebookといったSNSやGitHubをはじめとする技術情報共有サービス、個人ブログなどで公開されているオープンデータを収集。同時に要件やカルチャーといった企業のオープンデータを取得した上で、過去の成約データも活用した独自のアルゴリズムを駆使して、最適なマッチングを図る。

履歴書の登録などが一切不要な一方で、経歴に加え公開しているコードやブログの投稿など、定性的な情報も含めて技術力をスコアリングし、マッチングの資源としている。

「『人工知能が、天職を探し出す。』をテーマに掲げているようにマッチングの質をとにかく重視している」と話すのはscouty代表取締役の島田寛基氏。ネット上にアウトプットを公開していないと一切スカウトはこないが、質の高いアウトプットを出していれば名だたる企業からスカウトされる可能性もある「実力主義のサービス」だという。

特徴的なのは、ユーザー側の登録が不要なため、転職サイトにはいないような人ともマッチングされる可能性があること。個人情報の観点などからGitHubなどでメールアドレスを公開している人のみが対象となるが、すでにscoutyには約80万件の候補者データがあるそうだ。(メールアドレスを公開していなくても、サイト上から申請すればスカウトを受け取ることが可能)

島田氏によると、これまでは人事担当者が何人も何人も候補者を検索して「ある意味で、数を打てば当たるという部分もあった」が、収集したデータから成約率が高そうな人材をマッチングすることで、担当者の負担も減らせるという。エンジニアとしても、趣向やアウトプットに基づいて「存在を知らなかったが実は相性がいい企業」と出会える可能性がある。

人材マッチングの課題をAIの力で解決

scouty代表取締役の島田寛基氏

scoutyは2016年の5月に創業されたスタートアップ。創業者の島田氏は京都大学でAIを研究した後、インキュベイトファンドに技術者として勤務。その後AIの研究が盛んなエディンバラ大学で人工知能修士を修了したという人物だ。

学生時代から、技術を世の中の課題解決に活かしたいという思いがあったという。高いデザインスキルを持った学生時代の友人が、大手企業に就職後その技術を活用できないポストについている現状を知り、人材業界の課題を感じたそうだ。

「会社ではExcelをいじるなどスキルを全く活かせない一方で、Twitterで自分の作品をアップロードするなどアウトプットを続けている。そのような情報を拾うことができれば、ミスマッチを解消し天職と出会える可能性もあるのではと思った」(島田氏)

「人材業界は今、変遷が起きている」と島田氏が話すように、リファラル採用や新たな採用ツールなど新たな仕組みが生まれてきている。たとえばヘッドハンティングサービスに限っても、ユーザーがヘッドハンターになる「SCOUTER」のようなサービスもある。

scoutyでは企業側のニーズが強く、公開されている情報も多いエンジニアのマッチングをメインに進め、その後デザイナーやディレクター、ビジネスサイドなど職種を広げながら、人材業界の課題解決を目指すという。

Foursquareの数字も米国への観光客の減少を示している

Foursquareのロケーション情報によれば、米国を訪れる観光客の数は減少している。

Foursquareは1300万人のユーザー(常時位置追跡に同意したユーザー)からのデータを使用して、世界中の9300万の公共の場所への人の行き来を調査することが可能だ。同社によれば、国際観光マーケットにおける米国のシェアは、昨年の10月に落ち始めたが、そのときは前年同期に比べ6%減少した。それ以来一貫して落ち続け、2017年3月には16%の減少を見るに至った。

(減少の始まった)2016年10月から2017年3月にかけて、米国の観光マーケットシェアは前年同期に比べて平均で11%減少した。Foirsquareは、これがすぐに回復する兆候は見られないと話している。

これらの統計は「マーケットシェア」を表したもので、絶対的な数字を示したものではない。言い換えれば、目的地としての米国と、目的地としてのそれ以外の世界を比較したものだ。Foursquareが、レジャー旅行やビジネス旅行に関連した移動を特に見ていて、海外から来ている人々による、コンベンションセンター、レストラン、博物館、店舗などへの訪問に注目していることは注目に値する。これはホテルや空港のデータとは異なる価値を持つものだ。

これには幾つかの明らかな原因と、それほど明らかではない原因がある。

まず第一に、私たちはドナルド・トランプの当選を無視することはできない、選挙期間中分裂的な言動を繰り返し、就任後も同様に分裂的な政策を推し進めようとしている。旅行禁止、空港での「過剰な検査」などによって、米国はあまり歓迎されない場所になったように思える。それが観光産業に与えた影響は明らかだ。

もちろん、ドル高(米国旅行がより高価になる)やユーロ安(欧州がコスト的に魅力的な目的地になる)など、観光シェアの低下に貢献した要因は他にもある。

それでも、米国は外国観光客の対象から外されつつあり、米国へのビジネス旅行も低迷している。Foursquareによれば、米国内でのビジネス旅行は前年に比べて3%増えたと報告されているものの、これは10%近い成長を見た米国以外の地域へのビジネス旅行に比べると少ない。

Foursquareはまた、中東や中南米の居住者の米国への訪問が、アジアやヨーロッパからよりも少ないことを示した。これはトランプによる旅行禁止、国境の壁、そして飛行機における電子機器の禁止などの、政策上の問題に起因しているのだろう。

大切な点:

Foursquareの、レジャーカテゴリー施設に対する国際ツーリストの訪問者の割合は10.7%を占めているが、過去6ヶ月の観光客の減少は米国の小売業者にとって、前年比で1〜2%の売上減少をもたらすと予測されている。そしてホスピタリティ産業は、厳しさをはるかに強く感じていることは確かである。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

FEATURED IMAGE: GARY HERSHORN/GETTY IMAGES

DJI Sparkドローンのコントロールアプリは4種類の自動飛行モードをサポート、SDKも最初から提供

今日(米国時間5/24)ニューヨークで行われたメディアイベントで、DJIが新製品のドローンSparkを発表した。それはポータブルなドローン入門機であり、日常的な航空撮影にも適している。ぴかぴかのSparkを手に入れたあなたのために、DJIはiOS上のコントロールアプリGO 4をリリースした。

このアプリには、4種類の自動飛行モードがあり、そのおかげで、あなたやぼくがちょいと複雑な飛ばし方をして、499ドルもするおもちゃを壊すおそれがない。起動時のGO 4はActiveTrackモードで、画面中の飛行物体に焦点を合わせる。Panoモードは、複数の画面を自動的に縫い合わせてパノラマを作る。ShallowFocusは背景をぼかす〔これは‘飛行モード’ではない〕。TapFlyはターゲットの上でホバーしたり、そいつを追ったりする。Gestureモードは手のジェスチャーで自撮りをしたりビデオを撮ったりする。

もちろんGO 4には写真やビデオ用のフィルターや、自動編集機能もある。YouTube, Instagram, Twitter, Facebookなどのソーシャルネットワークへのアップロードもできる。

Sparkの飛行モードはすべて、GPS/GLONASSのセンサー群と3Dセンサーシステムと、そしてDJIが視界位置決めシステム(vision positioning system)という名前でマーケティングしている機能により飛行時の安定を維持し、完全な自律飛行ができる。

SparkのSDKもすでに提供されていて、Epsonとのパートナーシップや、ドローン使用中のコーディング、一人称ビューのゴーグルの併用などにより、飛行モードや撮影機能などに関してクリエイティブな工夫ができる。

Sparkは今、予約販売中で499ドル、店頭に出るのは6月15日の予定だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Imzyよ安らかに

優しくて穏やかなオンラインコミュニティプラットフォームImzyが、6月23日に閉鎖される。

同社の共同創業者であるDan McComasは、本日(米国時間5月24日)のブロク投稿による発表を、Imzyの居場所を市場の中に見つけることができなかったことへの、コミュニティへの謝罪から始めた。

私たちがベータ版を運用していた時代から参加していただいた方もいますし、まだ参加なさったばかりの方もいます。私たちは皆さんのことを知り、皆さんがコミュニティを築いて新しい友達を作る様子を見ることが大好きです。残念ながら、私たちは市場に私たちの居場所を見つけることができませんでした。それでも私たちはまだ、インターネットはより良い場所にできると思っていますし、この先もっと多くの仲間たちがこの課題にチャレンジしてくれることを期待しています。

McComasと彼のパートナーJessica Morenoは、Redditの仕事を辞めたあと、2015年の夏にユタ州ソルトレークシティにやってきて、より包括的なソーシャルボードのアイデアを発表した。

Imzyは昨年秋にプラットフォームを公開し、6000以上のImzyコミュニティに数万人のユーザーを抱えるまでに成長した。それはRedditのようなサイトにも見られるような、スレッド化されたコメント形式を採用していたが、Redditがいかがわしいトロールの跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)を許していたような自由奔放さに対して、Imzuでは初めから人びとがお互いをどのように扱うべきかについてのルールが定められていた。

しかし、それは多くの人びとを引き付けられるものではなかったことが明らかになり、Imzyはインターネット上で善き交流を行なうという、理想的な実験に幕を降ろさざるを得なくなった。

救いがある点としては、これまでのユーザーデータは保全され、リクエストに応じてユーザーにそのデータをダウンロードすることができるリンクを提供できる、とMcComasが話していることだ。彼はまた、誰もが投稿できる/ Imzyコミュニティーボードが開設されるとも述べている。「これは、私たちが集まり、思い出を共有し、さようならを言うためにふさわしい場所になるでしょう」と彼は言った。

Imzyは総額1100万ドルを調達したが、そのうちの800万ドルは2016年の秋に獲得したものである。ある情報源によれば、創業者たちが閉鎖を決めたのはつい最近で、銀行に十分な資金が残っているうちにそうしたかったのだとのこと。おそらく別の事業を計画しているのだろう。私たちはこのことについて問い合わせを行った。何らかの情報が得られたときにはお知らせする。

ほんの数ヶ月前に、ユタ州のスタートアップシーン調査の一環として、Imzyチームを訪問したばかりのTechCrunchにとってはショッキングなニュースだ。そのときのMorenoとのインタビューは以下のビデオで。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

SoftBankのNvidia株は時価40億ドルと報道――Vision Fundのプレスリリースから推定

先週末、日本のソフトバンクはVision Fundの最初の資金調達をクローズしたことを発表した。今回の出資コミットメントの総額は930億ドル〔約1兆円〕で、出資者にはApple、Qualcomm、Foxconnらが並んでいる。同時にソフトバンクがすでにNvidiaの株式を所有していることも何気なく発表されていた。

今日(米国時間5/24)のBloombergの記事はソフトバンクが所有するNvidia株式は時価40億ドル相当と推測している。これは持ち分が4.9%とした場合の価格で、Nvidiaの第4位の株主となる。

土曜日に発表されたVision Fundのラウンドのクロージングに関するプレスリリースには、同ファンドが「SoftBank Groupが買収した(あるいは買収が承認された)投資対象を買収する権利がある」旨書かれている。

この一節には投資対象としてNvidiaに並んでARMの24.99%の株式(昨年ソフトバンクが310億ドルで買収している)、 OneWeb、SoFiなども記載されていた。

われわれの取材に対し、ソフトバンクの広報担当者はNvidiaへの投資あるいはBloombergの記事についてコメントすることを避けた。

TechCrunchが最近報じたとおり、NvidiaのGPUは機械学習の爆発的な発達を支えるハードウェアの重要な柱となっている。AIはソフトバンクのVision Fundがもっとも力を入れている分野の一つで、孫正義CEOは、今年初めに、「次の30年はスーパー・インテリジェントなAIの時代になる」という見解を明らかにしている。孫CEOによれば、このことが1000億ドルのファンドをこれほど大急ぎで組成する理由なのだという。そうであれば、Nvidiaに大口投資を行ったのもこのビジョンの一環なのだろう。

そうであるにせよ、ソフトバンクが近年、巨額の投資を行っていることは事実だ。インドのフィンテックのユニコーン企業、Paytmに14億ドルを投資したことが発表されている。ロンドンのVRスタートアップ、Improbableが5億200万ドルを調達したラウンドではリーダーを務めた。、また50億ドルを中国におけるUberである配車サービスのDidi Chuxingに、17億ドルをOneWeb,に追加投資している(ソフトバンクは衛星コミュニケーションのOneWebに10億ドルを昨年出資した)。

NvidiaやARMの持ち分を含めてソフトバンクの投資のかなりの部分は直ちにVision Fundに移管されるだろう。ファンドはまたWeWorkにも投資する可能性がある。

Vision Fundは巨大だが、孫CEOは「普通のファンドだ」と語っている。なるほど規模も前代未聞のサイズだが、ビジネスモデルも詳しく検討する価値があるだろう。孫氏は今年初め、Bloombergのインタビューに答えて 「これらの会社のに対するわれわれの投資の大部分は20%から40%の利益をもたらすと同時に、筆頭株主、取締役会メンバーとして会社のファウンダーたちと将来戦略について話合うチャンスを与えてくれる」と語っている。

どうやら孫氏は金で買える最上のスーパー・インテリジェントAIの能力を最初に試せる少数の人間の1人になりそうだ。

画像: David Becker/Getty Images/Getty Images

〔日本版〕上場企業の株式取得にあたって情報公開義務が生じるのは5%であるところ、ソフトバンクのプレスリリースにはNvidiaの株式を所有していると記載されていたものの、これまで詳細が公開されていなかったことからBloombergは4.9%と推定したもの。なおVison Fundに対する出資者はソフトバンク・グループ他、以下のとおり。 SoftBank Group Corp (“SBG”) 、Public Investment Fund of the Kingdom of Saudi Arabia (“PIF”)…Mubadala Investment Company of the United Arab Emirates (“Mubadala”)、Apple Inc. (“Apple”)、Foxconn Technology Group (“Foxconn”)、Qualcomm Incorporated (“Qualcomm”)、Sharp Corporation ("Sharp")。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

マイクロサービスの集まり(単一/複数アプリケーション)を安全に管理するプラットホームIstioをGoogleとIBMとLyftが共同で立ち上げ

マイクロサービス(microservices)は、大きなアプリケーションを小さな部品に分割して、それらがAPI経由で互いに通信し合う、という開発方式だが、今ではとくに、コンテナをベースとするマイクロサービスが、多くのデベロッパーのあいだで最大人気のアプリケーション・アーキテクチャになっている。しかし、小さなサービスの大軍を管理することには、それなりの課題が伴う。デベロッパーとDevOpsたちが彼らのマイクロサービスベースのアプリケーションを管理しその安全を確保できるために、Google, IBM, およびLyftが今日、デプロイしたサービスのネットワークを作れるオープンなプラットホームIstioを発表した。そしてそれには、ロードバランシングやサービス間認証、モニタリングなどのツールが含まれている。

このプラットホームの利用にあたって、既存のアプリケーションの変更は必要ない。その理由として、Istioはネットワークのレベルにいて、ユーザーのマイクロサービス間のネットワーク通信をプロキシを使って捕捉するからだ。使用するプロキシはLyftが開発したEnvoyで、そのほかにサービス発見やロードバランシングのためのツールも含む。

Istioのチームはこう説明する: “一枚岩的なアプリケーションがマイクロサービスの集合に分解されると、分散システムの上で複数のサービスを統合していくことが、新たな課題になる。そしてそのためには、サービス発見、ロードバランシング、フォールトトレランス、エンドツーエンドのモニタリング、機能の実験のための動的ルーティング、そしてとりわけ重要なコンプライアンスとセキュリティを備えなければならない。これらを揃えるにあたって不整合が生じたり、つぎはぎだらけのライブラリやStackOverflowで拾ったコード片を使ったりしていると、複数の言語やランタイムにわたって互換性を欠く、ばらばらなソリューションができあがり、観察性/観測性が劣化し、その結果セキュリティが壊れることも少なくない”。

単一のライブラリに標準化してサービス間の通信を管理することは、理論的には可能だが、実際にはなかなかありえないことだ、とチームは主張する。そこで既存のサービスがそのまま残り、柔軟性を欠くことになる。

Istioはデベロッパーに単一のサービスメッシュを提供し、その中に、ロードバランシングやフローコントロールやセキュリティポリシーの実装に必要なモニタリングサービスがあって、ネットワークの信頼性が落ちてもアプリケーションが動き続けられるようにする。また、複数のアプリケーション間の通信に必要な認証とセキュリティを、TLS接続により提供する。そうするとデベロッパー自身は、証明の管理などの雑務を免除される。

IstioにはGoogleも参加しているから、今のところはコンテナオーケストレーションサービスとしてKubernetesしかサポートしていないが、いずれは他の環境もサポートしていく計画だ。むしろIstioの基本的な考え方は、特定の環境に縛られないことだから、今後はMesosなどもサポート対象になるだろう。またGoogle自身も、同社のユーザーAPI提供/管理プラットホームCloud EndpointsやApigeeをIstio対応にする措置を講じている。Googleは昨年Apigeeを、6億2500万ドルで買収した

ただし、今やKubernetesプロジェクトの‘公共的住処(すみか)’となったCloud Native Computing Foundationにも、Istioに類似したプラットホームlinkerdがある。linkerdはすでに、DockerとMesosphereのDC/OS(データセンターオペレーティングシステム)のサポートを提供している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ソニー、デジタルペーパー・タブレットの新機種を発売。解像度が大幅アップ

Sonyの巨大13インチデジタルペーパー・タブレットは、書き込みのできる大きなKindleとも言える。まだめったに見かけることはないが、私はずっと愛着を持って見守ってきた。だからSonyがこのユニークなデバイスに力を注ぎ、今回大きく改善された新型機を出したことを喜んでいる。

DPTS1に代わるDPT-RP1には、ユーザーが喜ぶにちがいない変更がいくつかある。E InkのMobiusディスプレイを採用した画面は解像度が1200 x 1600から1650 x 2200へと増えた(206 DPIはすばらしい)。解像度の増加によるバッテリー寿命への影響はないようだ。ほかのEペーパーディスプレイと同じく超長寿命で1~2週間使える。

タッチスクリーンも改善され、表面の質感も変わった。Eペーパーディスプレイの反応は決してよくないので、体験を改善する変更はなんであれ歓迎だ。これによって、端末での新たなメモや注釈の機能が可能になるものと思われる。

そしてもちろん、ハードウェア自身も刷新された。重量は変わらないが、デザインがすっきりしてベゼルがわずかに細くなった。

左が新型機

ミニマルなルックスになってよかったと私は思う。ただし、スタイラスの置き場所は別に探す必要がある。

変わらなかったのは高価であること。それでも、700ドルの新型デジタルペーパータブレットは、旧機種よりは安くなった。

Surfaceシリーズを始めとするコンバーチブル・コンピューターやreMarkable等の新規Eペーパー製品がSonyのシェアを奪おうと狙っている。オフィスに何台か置くべきかどうか知るために、使ってみる機会を作るつもりだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Airbnbが社内にデータサイエンス大学を開校、非技術系一般社員も対象

テクノロジー企業と、最近ではますます多くの一般企業が、データサイエンティストの不足にあえいでいる。どの企業にも独自の雇用と教育の戦略はあるが、Airbnbはさらに一歩進んで、独自のコース番号までつけた、大学みたいな社員教育事業を立ち上げた。

そのData UniversityでもってAirbnbは、全社員を“脱データ音痴”するつもりだ。CourseraやUdacityのような一般的なオンラインコースでは、データとツールに関するAirbnb独自のニーズが満たされない。そこで同社はコースの設計から自社で取り組み、社員のニーズに合わせてそれらを3段階のコース番号レベルに分類した(下右図)。

100のレベルは、人事や企画の人たちも含め、全員が受講できる「データに基づく意思決定」。

中級クラスはSQLやSuperset(Airbnb製オープンソースのデータ可視化ツール)を勉強して、一般社員でもプロジェクトマネージャーになれる。上級のPythonや機械学習のコースでは、技術系社員がスキルをブラッシュアップする。

2016Q3に立ち上げたこの事業により、同社のデータサイエンスツールの各週のアクティブユーザー数がそれまでより30〜45%増えた。同社の500名の社員がすでに、少なくとも1つのクラスを受講している。まだ、全世界22のオフィスに全展開してはいない。

Airbnbはこれまで4度、データサイエンスの教育事業をトライしている。分析実験チームのプロダクトマネージャJeff Fengによると、その経験から得られた重要な教訓が三つある:

  • 誰もがとっつきやすいカリキュラムを設計すること
  • 上級管理職が部下部員に対してデータ能力の重要性/必要性を喚起すること
  • 成功を測る方法を見つけること

ほかの企業が社内でデータサイエンスのコースを立ち上げるときも、これらが参考になるはず、とFengは言う。この事業は、かつてGoogleを他から大きく差別化することに貢献した社内クラスを参考にしているようだ。Googleの場合は技術系のコースと一般コースの両方があり、データの視覚化も教えるし、簿記も教える。

Airbnbは、その初級データサイエンスクラスの開設にあたって、それが技術者だけを対象とするものではない、と訴え、そして、より本格的に技術を学びたい者のために今後もっと上のレベルの上級クラスをひらく、と声明している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

レンタル店舗スペースのBulletinが220万ドル調達

みずからを「リテール店舗のWeWork」と表現するBulletinは5月24日、シードラウンドで220万ドルを調達したと発表した。

彼らのアイデアは、オンラインショップのオーナーなどに従来型店舗へのアクセス手段を提供するというもの。リース契約などのコミットメントやコストなしでだ。ユーザーはBulletinがもつ店舗内のスペースを月ごとに借りることができる。そして、その店舗の中でどのプロダクトを販売するのか、それをいくらで販売するのか、どのように展示するのかなどを決める。

同社は現在、2つの地域でビジネスを展開している。ニューヨークのSoHo地区とWilliamsburgの周辺地域だ。Williamsburgの店舗はもともと家庭用品にフォーカスしたものだったが、現在はBulletin Broadsとして「女性向けプロダクトを販売する30のブランド」(共同創業者兼CEOのAlana Branston氏)が商品を出品している――フェミニストTシャツ、ピンバッチ、書籍などの商品だ。

Broadsにも従来のBulletinのモデルが継承されている。ブランドが店舗のスペースを月ごとに借り、自分たちのイベントを開催することもできる。しかし、共同創業者兼COOのAli Kriegsman氏によれば、このBroadsの取り組みによりBulletinはより「トレンディングな」アプローチを実験的に行うことができるという。最新のニュースや政治動向によってプロダクトのラインナップを変えるという方法だ。

この結果、BroadsはBulletinのなかでも最も成功した店舗になったと彼女は話す――そして、売上の10%はニューヨーク市のPlanned Parenthoodに寄付されている。

「フレキシブルなシェアリングモデルによって、私たちはタイムリーでリアクティブなコンテンツをもった店舗をつくることができます」とBranston氏は加える。

今回のシードラウンドには、Flybridge、Kleiner Perkins Caufield & Byers、Afore Capital、Tim Draper、Kevin Hale、Y Combinator(BulletinはY Combinatorの卒業生)、Liquid 2 Venturesなどが参加している。Bulletinは今回調達した資金を利用して今後9ヶ月間に5つの新店舗をオープンする予定だ――ニューヨークに3店舗、ロサンゼルスに2店舗だ。

また、Branston氏によれば、ブランドが店舗スペースの契約と売上管理をより簡単にできるようなシステムの改良を進めていくという。

今後の展開についてBranston氏は、「消費者の購買行動が大きく変わっている」という今の状況に適した方法をBulletinはリテール業界に示していくという。そして、リテール・アポカリプスを防ぐため、BulletinはプロダクトではなくユーザーエクスペリエンスにフォーカスするとBranston氏は話す――これは、AppleがApple Storesでプログラミング教室を展開するのと同じことだと彼女は言う。

彼女の見方では、このユーザーエクスペリエンスへのフォーカスは、Bulletinのアプローチに「もともと織り込まれている」ものだという。出品するブランドが絶えず変化し、そして、それらのブランドが独自のイベントやパーティーを開催しているからだ。

「私たちの店舗を”良い体験ができる場所”として顧客に認識してもらいたいと思っています」とBranston氏は話す。

[原文]

(翻訳:木村拓哉 /Website /Facebook /Twitter

この超小型ロボットグリッパーは、ハエトリグサがお手本

超小型ロボットについて指摘すべき問題があるとすれば、十分な装備を持たせられないことだ。カメラやモーターは小型化が難しいため、ロボットに何かをつかんで欲しければ、ものを見てしっかり握る方法を新たに考え出す必要がある。フィンランドの研究チームが生物をヒントにして作ったこの超小型グリッパーはまさにそれだ。

タンペレ工科大学の研究チームは、ハエトリグサを真似てデザインされている。好物が来るのを辛抱強く待って捕まえる食虫植物だ。ハエトリグサの場合は細かい繊毛が引き金になるが、このグリッパーは光に反応する。

それは、装置全体が単なる短冊状の感光性液晶エラストマーだからだ。中央に光ファイバーの束が貫通していて青色の光がそこを通って照射される。近くにあるものから光が反射してくると、エラストマ―片が前方に折れ曲がってそこにある物体をつかむ。


単純で低消費電力で柔軟性があるという特徴は、小さくて壊れやすいものをつかむ必要のある超小型ロボットに最適だ。実験に使う結晶や、培養中の細胞群などに応用できる。

「今はエラストマーをもっと賢くする方法を研究しているところ」と研究グループを率いるArri Priimägiは言う。「次はこのハエトリグサに色を見分けることを教えるつもりです」。

同チームの研究成果はNature Communications誌の最新号に掲載されている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

DARPAのXS-1宇宙往還機、ボーイングがプロトタイプの開発を受注

シアトルのボーイング本社ではシャンペンを抜いてお祝いしているに違いない。DARPA〔国防高等研究計画局〕のクールな宇宙往還機のプロトタイプの開発をボーイングが受注することに成功した。このプロジェクトを巡ってボーイング、ノースロップ・グラマン、Masten Space Systemsの3社が競争していた。

XS-1宇宙往還機は研究衛星、偵察衛星などを安価に低軌道に送り込めるようにするのが目的だ。最終的には一回の飛行コストを500万ドルに押さえ、年間最低10回飛行できるようにしたいという。

このプロジェクトはNASA,、空軍、民間企業のハイテクの総力を結集するものになる。軽量で超低温に耐える燃料タンク、マッハ10になる大気圏再突入時の高温に対応した強力な複合素材翼などの開発が必要だ。これにより1.3トンのペイロードを低軌道に乗せる。

こういうスーパー・ハイテク・プロジェクトの常としてデモビデオが制作されている。ただこういうビデオは2005年頃に中学生がありあわせの素材をつなぎ合わせたような出来栄えなのはどうしたわけだろうか。

DARPAのプログラム・マネージャー、Jess Sponableはプレスリリースで、「われわれはXS-1プロジェクのフェーズ1においてボーイングが達成した成果を歓迎している。新しく認可された予算により今後、フェーズ2、フェーズ3に進み、実機の組み立てと飛行を実現させたい」と述べた。

プロジェクトの第2段階は2019年まで続き、この間に設計を完了させ、推進システム(スペースシャトルのエンジンの改良版)のテストを実施する予定だ。その後2020年に10回程度のテスト飛行が予定されている。このテストの最後にはマッハ5以上の速度の飛行を10日で10回行うことになっている。.

XS-1についての最新情報はDARPAのサイトを参照のこと。.

〔日本版〕XS-1は無人機。ボーイング社は開発にあたってジェフ・ベゾスのBlue Originと協力しているという。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

SF大作『ヴァレリアン』、最終予告編公開――サウザンド・プラネッツ・シティーに住みたくなった!

リュック・ベッソン監督のSF映画、『ヴァレリアン・アンド・ザ・シティー・オブ・サウンザンド・プラネッツ』(Valerian and the City of a Thousand Planets)の予告編ファイナル版が公開された。アメリカでの劇場公開は7月21日の予定だ。このSF大作はベッソンのトレードマークともいえる明るく華麗で大胆なシーン満載で、同監督の『フィフス・エレメント』を思い起こさせるタッチだ。

『ヴァレリアン』がベッソンの過去の作品に似ていることにはいろいろな意見がある。評価は見てからのことだが、今のところ歓迎だ。私が大ファンのクライブ・オーエンも出ている。

〔日本版〕Valerian and the City of a Thousand Planetsはフランスで大人気のコミックの映画化。原作はスター・ウォーズにも影響を与えたとされる。日本公開について詳細は明らかでないが、2018年になるもよう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

字幕ファイルに隠されたマルウェアにご注意

偽の字幕ファイルにマルウェアを隠してパソコンを乗っ取る巧妙な手口が発見された。 このマルウェアはPopcorn Time、VLCなどのユーザーに被害を与えている。

Checkpointが発見したところによると、ハッカーは人気ある海賊版映画やテレビ番組の字幕ファイルと見せかけたファイルに攻撃用のコードをエンベッドしている。ビデオプレイヤー・アプリもユーザーもこうした字幕ファイルは無害なテキストだと考えて注意を払ってこなかった。Checkpointはこれがハッカーに利用されているという。

われわれの調査で新しい攻撃の手口が発見された。映画の字幕ファイルを利用してサイバー攻撃を仕掛けるもので、これまで完全に見逃されていた点を利用するテクニックだ。字幕ファイルをユーザーがメディアプレイヤーにロードする場合、「信頼できるファイル」として扱われるのが普通だった。しかし、人気ある字幕ファイルにハッカーが手を加えてサイバー攻撃のための偽ファイルを作ることが可能だと判明した。この手口ではユーザー側の意識的操作はほとんど、あるは全く必要ないため一層危険性が高い。

サイバー攻撃に用いられる各種のセキュリティー上の脆弱性についてはデベロッパーもユーザーもかなりの知識がある。しかし映画の字幕ファイルは単なる無害なテキストファイルと考えられ、注意が払われることがほとんどなかった。

もしPopcorn Timeなどを使っているなら(使っていてはならないのだが)、この脆弱性のパッチはこちらから入手できる。VLC、Kodi、Stremioの場合はパッチはアップデートで自動的に適用されるはずだ。 下のデモビデオでは字幕ファイルをロードすると攻撃側のパソコンとの間にTinyVNC接続が行われ、ハッカーは被害者のパソコンを自由に操作できることが示されている。人気映画の海賊版を見るだけのつもりで、とんでもないダメージを受けることになる。注意が必要だ。


画像: Bryce Durbin/TechCrunch

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+