Coinbaseが大口保有者の売買動向を提供へ

Coinbaseはその膨大なユーザーベースを活かして、人々の取引行動と価格の相関についてより詳しい情報を提供しようとしている。現在Coinbaseでは15種類の暗号通貨の取引が可能であり、この新機能から何らかの兆候をに読み取れるかもしれない。

価格と変動情報に加えて、ユーザーはCoinbaseの大口顧客が今どんな動きをしているかを見ることができる。それぞれの通貨について、買い/売りの比率がわかる。

舞台裏でCoinbaseは、保有残高が上位10%に入るユーザーの行動を追跡し、そのうち何人のユーザーが過去24時間に順位を上げたか下げたかを数える。データは2時間毎に更新される。

Coinbaseは他にも2種類のデータポイントを算出する。各通貨の平均保有期間と支持率だ。ここではCoinbaseの全ユーザーを対象に、特定の通貨を売ったり別のアドレスに送金したりする前にどれだけの期間保持しているかを調べてデータを提供する。

ただし、ユーザーがハードウェアウォレットやその他のセキュアなウォレットに資金を移動した場合はアカウントから消えてしまうので、Coinbaseはユーザーがもはやその資金を「保有」しているとは見なさない。

さらにCoinbaseは、価格データを監視することで、複数の通貨の間に価格の相関があるかどうかを調べる。この機能を使ってユーザーはバランスのとれた暗号通貨ポートフォリオを作ることができる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AI解析で学習時間を短縮するatama plusが中高生向け英文法コンテンツを拡充

atama plusは7月18日、同社が開発したタブレット型AI教材「atama+」に、中学生向けの「英文法」のコンテンツを追加した。サービス開始当初からある高校生向けの「英文法」と合わせ、中高生向けのアダプティブラーニング(学習者一人ひとりに個別最適化された教材を提供する学習方法)による英文法の習得をAIを活用して学習環境を効率化する。
 
日本の英語教育は2020年度の大学入試から、従来の「聞く」「読む」に加え「話す」「書く」も含めた英語4技能が導入される。atama+はこの変更を受け、これら英語4技能を身につけるうえでの土台として「英文法」を最重要視して最短時間で習得することに特化した教材を開発したそうだ。
 
同社は、英語の文章を、基本文型、時制、動詞/助動詞、態、準動詞(不定詞・動名詞・分詞)など、さまざまな文法要素ごとに分解することで、個々の学習状況によってつまづきの原因を特定する。例えば「Was the door locked last night?」(昨夜、ドアは鍵がかかっていましたか?)という英文でつまずいた場合、従来の頭に叩き込む反復学習ではなく、具体的な原因を特定するのが特徴だ。具体的には、理解できていないの要素を、受動態、疑問文、過去形などに絞り込んで分析・診断のうえ、復習に適した教材・体系的なカリキュラムをAIが推薦してくれる。同社によると「つまずきの原因を効率的に解消していくことで、英文法が最短で身につく内容となっています」とのこと。
 同社は5月にジャフコ、DCMベンチャーズのそれぞれが運用するファンドを引受先とする15億円の第三者割当増資を発表し、累計調達額は約20億円となった。国内では教育系スタートアップがなかなか育っていない中、atama+は栄光や学研塾ホールディングス、ティエラコムなど500以上の教室に導入されている。さらに今年からは、駿台教育センターでは「AI演習講座」、Z会エデュースでは「AI最速定着コース」、城南進学研究社では「城南予備校DUO」として、atama+に特化したAI学習コースも開設されるなど、同社の活躍は目覚ましい。

関連記事:AI活用の中高生向けタブレット教材開発のatama plusが15億円を調達

マイクロソフトがOffice 365とAzureでAT&Tと2000億円超の契約

クラウドインフラ業界はAWSが大きくリードしているが、第2位のMicrosoft(マイクロソフト)も健闘していて、シェアが2桁なのはAWSの他にはMicrosoftだけだ。そして今日、MicrosoftはAT&Tとの大きな契約を発表した。ここにはAzureクラウドインフラサービスとOffice 365が含まれる。

契約に詳しいとある人は、契約額は20億ドル(約2160億円)とみている。Microsoftのクラウドにとってなかなかの額だ。契約を発表したMicrosoftのブログ投稿によると、AT&Tは情報管理の大半を2024年までにクラウドに移行するという目標を持っていて、Microsoftはそのかなりの割合を手にした。もちろんこの契約はライバルのAWS、Google、そして先週340億ドル(約3.7兆円)ものRed HatのディールをクローズさせたIBMも喉から手が出るほど欲しかっただろう。

ご想像のとおり、MicrosoftのCEOであるSatya Nadella(サティア・ナデラ)氏は高尚な言葉でこのディールについて述べた。「AT&Tの従業員がコラボする方法を変え、また万人のためにメディアやコミュニケーションの未来を形成できるよう、我々は手を携えてAzureとMicrosoft 365の力を活用していく」との声明文をブログに投稿した。

そのためにも彼らは5Gのような最新技術での提携を模索する。そしてAzureとAT&Tの5Gネットワークを組み合わせることで、顧客が新たなアプリケーションやソリューションをつくれるようサポートできると確信している。ブログでは例として、5GネットワークのスピードとAzureのAIを活用したライブ音声通訳を組み合わせることでファーストレスポンダー(消防や救急などの隊員)が異なる言語の人と即座にコミュニケーションがとれるというケースを示した。

25万人ものAT&T従業員にOffice 365を提供する今回の契約は素晴らしいものだが、ディールの一部はSaaSの範疇にある。そのため、Microsoftのクラウドインフラ業界におけるシェア拡大には貢献しないだろう。それでもやはり、今回の契約は大きなものだ。

イメージクレジット: Stephen Brashear

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(翻訳:Mizoguchi)

アップルがピーナッツの新シリーズ「スヌーピー・イン・スペース」の予告編を公開

全米が月面着陸50周年を祝うなか、Apple(アップル)は同社制作による初の「ピーナッツ」シリーズ 「Snoopy in Space」のプレビューをインターネットで公開した。

このシリーズはチャールズ・シュルツの人気キャラクターたちがNASAへ見学旅行にでかけ、スヌーピーとウッドストックが宇宙ミッションに抜擢される様子を描く。

チャーリー・ブラウンと仲間たちは宇宙管制センターの任務に就き、スヌーピーとウッドストックは広い宇宙へと飛び立っていく。

本シリーズはApple TVでこの秋に公開される予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

トヨタが中国CATLとEV用バッテリー供給と技術開発で提携

トヨタ自動車が電気自動車の野心的な世界売上目標を達成するには、バッテリーの安定供給だけでは足りない。競争力を維持するためには、より高品質なリチウムイオン電池を利益率を圧縮することなく手に入れる必要がある。

同社は中国の電気自動車バッテリーサプライヤーのCATLに答えを求めた。米国時間7月17日に両社は、製品品質の向上およびバッテリーの再利用とリサイクルを目指し、新技術の開発から供給の確定までバッテリーエコシステムをのさまざまな範囲をカバーする提携を発表した。

6月にトヨタは、CATL(Contemporary Amperex Technology、徳時代新能源科技)および電気自動車メーカーのBYDとバッテリー購買に関する提携を結ぶ計画を発表した。 今回の新しい契約は、両社の関係を拡大するものだ。

両社はこの提携について、バッテリーの安定供給は不可欠でありバッテリー技術はもっと発展、進歩しなくてはならないという共通認識から生まれたと語った。CATLは自社のバッテリー開発・供給能力をトヨタの電気自動車とバッテリーの開発技術を融合するつもりだと共同発表の中で両社は言った。

すでにパナソニックは、トヨタにハイブリッドおよびハイブリッドプラグイン向けにバッテリーを供給している。しかし、事実上あらゆるメーカーがポートフォリオミックスに電気自動車を加えていることを踏まえると、EVの目標を達成するためにはそれだけでは足りない。かつて電気自動車を生産していた主要企業はTesla(テスラ)と日産の2社だけだったが、今はそうではない。アウディとジャガー・ランドローバーは新しい全電動自動車を発表した。そして大きな動きがすぐに続く。フォルクスワーゲンは、2025年までに20車種以上の全電動モデルを開発し100万台以上販売する計画を持っている。

一方トヨタは2025年までに全世界売上の半分を電気自動車が占めると発言した(これは年間の電気自動車売上約550万台に相当する)。こうしたEV計画はレクサスなど他のトヨタブランドや他の自動車メーカーにも波及している。

同社は、2025年までにレクサスの全モデルに電動バージョンを作ると発表した。6月にトヨタとスバルは、中・大型乗用車のバッテリー電動車向けプラットフォームの共同開発、およびCセグメント(中小型実用車)電動SUVモデルを共同開発し、それぞれのブランドで販売する計画を発表した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

光子の力による宇宙帆走をテストするLightSail 2が送ってきた美しい写真

LightSail 2が自分の帆を広げて、本来のミッションである太陽からの光子の力だけによる帆走とそれに関する調査を開始するまで、少なくともまだあと数日はある。しかし、軌道上で時間を浪費していたわけではない。The Planetary Societyがクラウドファンディングで立ち上げたこの宇宙船は、このほどその特徴を生かした有利な場所から撮った、驚異的なほど高解像度の地球の写真を送ってきた。

LightSail 2はファームウェアがアップデートされ、太陽帆走の帆を使わないテストのあと、方向制御に関する問題を修正した。The Planetary Societyによるとパッチのアップロードは成功し、宇宙船は現状で全体として「健康で安定している」そうだ。太陽帆走の開始は早くて米国時間7月21日の日曜日だが、いつにせよそれは、ミッションのチームが実際に帆を広げることに確信を持ったときに限られる。

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LightSail 2の開発資金は、Bill Nye(ビル・ナイ)氏が率いるPlanetary Societyのクラウドファンディングキャンペーンの成功に負うところが大きいが、今でも目下実行中のオペレーションのためにCrowdRiseで資金を募集している。

マイラー(電気の絶縁材料)で作られている帆に当たる太陽からの光子の力だけで、この宇宙船が航行できるかテストすることが目的だ。宇宙の力だけによる航行は、スタートするまでの過程が極端に遅いが、極めて高いエネルギー効率で調査船が長距離航行できるだろう。

現在の軌道への打ち上げは6月25日に、SpaceXの最新機Falcon Heavyの積載量の一環として行われた

画像クレジット: The Planetary Society

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Netflixの会員数は期待したほど増えずむしろ米国では微減

Netflixの2019年第2四半期の決算報告では、米国の有料月額会員の数が初めて減少に転じ、相次ぐ料金値上げがついに顧客の忍耐の限界に達したかと思われる。同社の全世界の有料月額会員は270万人増加したが、実は実際の増加数は283万人のところ、米国では13万人を失った。

Netflixの消費者向け料金はこの四半期に10.99ドルから12.99ドルに上がり、明らかにそれが減少の一因だろう。同社はこれほどのリアクションを予想していなかったらしく、2018年Q2の増加数が550万人だったから少なくとも今期500万人は増えると予想していた。

同社によると、月額会員の増加数は値上げをした地域ほど予想からの乖離が大きく、しかしまた世界のすべての地域で増加数は期待を下回った。米国における減少は競争のせいと思われるかもしれないが、しかし同社によると、発表したばかりでまだ実際に操業していない競合が多いので、実質的な影響はないという。

むしろNetflixが指摘するのは、値上げとともに追加されたコンテンツの陣容だ。Q2のコンテンツの顔ぶれは、期待どおりの新会員を集めることができなかった。次のような、強力な人気コンテンツがあったにもかかわらず。When They See Us(4週で視聴数2500万世帯)、Our Planet(3300万世帯)、Murder Mystery(7300万世帯)、The Perfect Date(4800万世帯)、Always Be My Maybe(3200万世帯)。

それでも同社は、Q3の有料サブスクライバー増を700万人と大きく見積もっている。前年同期の610万人増よりも大きな数字だ。この楽観の大きな理由は、モバイルオンリーで手頃な料金のプランをその四半期にインドで立ち上げるからだろう。

Netflixの株価はQ2の結果のために10%以上下がった。Q2のNetflixの決算報告はここで見られる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

コネクテッドロボティクスが10万円台の教育用ロボを朝食調理ロボ「Loraine」に超改造

TechCrunch読者にはたこ焼きロボでおなじみのコネクテッドロボティクスは7月18日、カンデオホテルズ東京六本木にて朝食調理ロボットサービス「Loraine」(ロレイン)の実証実験を報道関係者に披露した。

写真に向かって左から二人目が開発チームリーダーの宮武茉子さん、右端がコネクテッドロボティクスで取締役COOを務める佐藤泰樹氏

Loraineは、東京大学工学部4年の宮武茉子さんが開発チームリーダーを務めるインターン生だけで開発したロボット。チームは、大学でロボットを専門に研究している学生2名と、ロボコンサークルに所属する2名の計4名で構成されている。

なんといっても注目なのが、同社のお家芸ともいえる安価な汎用ロボットをチューニングして調理用ロボットにカスタマイズしている点だ。今回使われていたのは、市販価格15万円前後の「Dobot Magician」。教育用として売られている製品で、ペイロード(アームが持ち上げられる重量)は500g、0.2mm間隔の繰り返し精度を備える4軸アームロボット。

宮武さんによると、開発には1年を要したとのこと。意外にも、最も時間がかかったのはどういう相手に何を届けるかという仕様の部分だったそうだ。3月に米国テキサス州オースティンで開催されたSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)では、ホットプレートの上に食材を直接投下して調理していたが、今回はホテルで多人数の対しての調理が必要なため、食材をアルミニウムの小皿に小分けした状態で調理する仕様に変更している。

ホテルへの設置には3時間ほどを要したとのこと。各機材の位置決めと固定はもちろんだが、研究環境とは湿度や温度が異なるため、ホットプレートの温度などを現地で微調整が必要だった。ただし、一度設定してしまえば3日間問題なく稼働したという。

Loraine自体は座標によって位置を認識しており、食材を調理するホットプレート上の、ワイヤーで区分けさらた固定のエリアを認識し、玉子、ベーコン、さつまいもの3種類の食材を調理する仕組み。食材を設置する場所とそれぞれの調理時間を決めておくことで、9分ほどで温かい料理が出来上がる。「画像認識技術と使わないのか」という問いには「今回のような用途であれば、座標位置を捕捉するだけ問題なく稼働するので、システムが複雑になりコストもかかる画像認識は搭載しなかった」と宮武さん。

調理方法は蒸し焼きで、Loraineがアルミ小皿をホットプレートに設置したあと、シリコンのフタをかぶせる。食材をスロットにセットしておけば、あとはタブレット端末の「START」ボタンを押すだけで調理が始まる。蒸し焼きのため食材から出た水分が水蒸気となり、シリコン製のフタに水滴が付着するが、こちらも水滴を落とす工程を組み込むことで、テーブルを濡らさないよう工夫している。

カンデオホテルズ東京六本木の関係者によると「厨房の人手不足を解消するために今回の実証実験に参加した」とのこと。同ホテルは特にコネクテッドロボティクスの食洗機ロボに興味を示していたので、同ロボの実験の場として今後選ばれるかもしれない。今回は7月16日〜18日までの朝食時の7〜10時までの3時間、計9時間の実験だったが、反応は上々で写真や動画を撮影する宿泊客も多かったとのこと。

チームリーダの宮武さんは、現在はアルミニウムの小皿のまま提供しているが、ロボットのアーム部分は付け替えも可能なので今後は盛り付けまでできるように改良したいとのこと。

iOSとAndroidに新しい絵文字がたくさんやってくる

明日は世界絵文字デーだ。なぜ世界絵文字デーがあるのかって?知らない。でも、明日がそうなのだ。

この日を記念して、AppleとGoogleの両社は、近くそれぞれのオペレーティングシステムに搭載する新しい絵文字(emoji)について計画の一部を明らかにした。両社とも全部で60文字程度の絵文字を追加する。ナマケモノやカワウソのような愛らしいものから重要な意味をもつアイコンまでさまざまだ。

まず、両社ともに、カップルが手をつないだ絵文字を作り直し、性別、肌の色にかかわらず誰とでも手をつなげるようになった。

handhold

さらにGoogleはAndroid Q以降、Unicode文書で性別が特定されていないエモジ(警察官や散髪している人などその他51種類)は、「gender ambiguous design」(性別があいまいなデザイン)を標準にすると発表した。絵文字を長押しすることで、「男性」または「女性」を表すデザインを選ぶこともできる。

両プラットフォームとも、アクセシビリティーを意識した絵文字を数多く追加した。Appleはこれらの絵文字をUnicodeコンソーシアム(公式絵文字セットを規定する団体)に昨年提案し、今年2月に承認を得た

dog

介助犬

wheelchair

異なるタイプの車椅子を使う人たち

prosthetic

義手と義足

white cane

白い杖を持つ人

ほかにも、動物から手斧まで山ほどの新しい絵文字が加わった。

sloth

ナマケモノ

flamingo

フラミンゴ

otter skunk

オランウータンとカワウソ、スカンク

新しい衣服もたくさん入った。

clothing

サリと救命胴衣、水泳パンツ

そして、これまでなかったことに少々驚かされる絵文字もある。

yawn

あくびをするニコニコマーク

最後の1つは、SlackやTwitterで1日に少なくとも43回は皮肉をこめて使われると固く信じている。

Appleは新しい絵文字が今秋のiOSに登場すると言っており、Googleは今年中にAndroid Qのリリースとともにやってくると言っている。2019年にやってくる絵文字の全リストを見たい人は、Emojipediaにある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

SpaceXの宇宙船、Starhopperがテスト中に火だるま、損害は不明

イーロン・マスク氏のSpaceXが開発中の宇宙船、Starshipの小型プロトタイプ、Starhopperが地上でのエンジンテスト中に大火球に包まれた。燃料漏れなのかもしれないが今のところ原因は不明だ。それ以外の部分ではテストは成功だったようだ。Starhopper自体にどの程度の損害があったのか、そもそも損害があったのかどうかもまだ発表がない。

StarhopperはStarship宇宙船のミニ版で地上テストだけでなく、地上に係留されたまま軽く飛び上がるするテストも実施されている(ホッパーというニックネームはここから来ている)。組み立てと実験はテキサス州ボカチカのSpaceXの施設で行われていた。

starhopper

ロケットはステンレス製のため巨大なおもちゃのように見えるが、実際に飛行できる。今週には地上係留なしで20mほどホップすることが計画されていた。しかし昨夜の火だるまからすると何か問題があったようだ。

hopper fire

エンジンの噴射が終了した後も基部で炎が見え、そこに液体(水だろう)が噴射されていた。その後ロケットは大火球に包まれるた。この一部始終はEveryday Astronautが4Kスローモーションで撮影していた。

いかにステンレスが耐熱性が高いといってもこんな具合に火の玉に包まれるのは具合が悪い。エンジンテスト終了後、なんらかの理由で燃料を排出、これが空気より軽い引火性の気体となってロケットを包みこんだのだろうという推測がある。水噴射が逆に着火のきっかけとなったのかもしれない。翌日撮影された写真ではロケットにススなどの付着も見られず、外観には特に異常は認められなかった。

しかしこのような事故は大掛かりな見直しにつながる。別のビデオを撮影していたLabPadreのツイートによれば、地元当局は「SpaceXは付近の道路その他を閉鎖した」と語ったという。つまりStarhopperのテストは当面中止されたわけだ。

私はSpaceXに取材を申し込んであるので何か分かり次第アップデートする。

画像:Everyday Astronaut

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

今年のAmazonプライムデーもベストセラーはEcho DotとFire TV Stickか

【抄訳】
Amazonプライム今年もまた、プライムデーでEcho DotやAlexaリモコン付きFire TV Stickのようなロスリーダー(採算度外視の目玉商品)に殺到した。Alexaスマートスピーカーの入門機であるEcho Dotは、3年連続でプライムデーのベストセラーになった。Fire TV Stickも昨年に続いて上位で、この製品はデビューした2016年以来、プライムデーにはグローバルでよく売れている。

Amazonはプライムデーの具体的な数字を挙げないが、Echo DotとFire TV Stickを合わせて、売り出し初日の月曜日には世界中の顧客に「数百万台売れた」と主張している

昨年は、Fire TV Stickだけで「数百万」という言い方をしていた。

このリテイラーは米国時間7月16日、米国の買い物客は月曜日の売り出しで「数百万ドル」を節約した、と言っている。それはEcho DotとThe Fire TV Stickの安売りだけを指すのではなく、そのほかの売上上位である、Instant Pot DUO Plus 60 6 QtやLifeStraw Personal Water Filter、Crest 3D White Professional Effects Whitening Stripsなども含んでいる。この中でInstant PotとLifeStrawフィルターは、昨年のプライムデーでもAmazon以外の製品で上位入りした2つだった。

Echoは7月15日の売り出し品目には入っていなかったが、しかしすでにプライムデーの前から定価の半額24ドル99セントに値下げされていて、プライムデーではさらに、再び22ドルに下げられた。

echo show 5

本日もEcho Dotは22ドルだが、黒(チャコール)は売り切れで、やや明るい色のサンドストーンしかない。

2日目のそのほかの売れ線

  • 画面付きAlexaスピーカーの小型改良版Echo Show 5が49ドル99セント
  • Fire TVエディションのスマートテレビが最安で140ドル
  • Alexaリモコン付きFire TV Stickが14ドル99セント
  • キッズエディションのFire 7タブレットが59ドル99セント(2つで99ドル98セント)
  • Ring Video Doorbell 2が139ドル

プライムデー2日目の値下げ品目一覧表をもある。

【後略】

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

イーロン・マスクのNeuralinkは来年から人間の脳とのより高速な入出力を始める

イーロン・マスク氏の主導によって2017年に創業されたスタートアップのNeuralinkは(ニューラリンク)は、「糸」に関わるテクノロジーを開発している。この糸は、現在行われている脳=コンピューターインターフェイスに比べて、周囲の脳組織への影響が圧倒的に少ない形で埋め込むことができると言われている。「ほとんどの人は気付いていませんが、チップを使ってそれを解決することができるのです」とキックオフの場でマスク氏は語った。そこでは会社が解決したいと思っている、脳の不具合や問題について語られた。

マスク氏はまた、Neuralinkが長期的に目指すのは「人工知能との一種の共生関係を達成する」方法を見出すことだとも語った。「これは必ず受け入れなければならないというものではありません」と彼は付け加えた。「これはもし希望するならば選択できる、といった種類のものです」。

とはいえ、現在のところその目的は医学的なものであり、Neuralinkの作製したあたかも「ミシンのように」動作して糸を埋め込むロボットを使うことが計画されている。この糸は信じられないほど細く(人間の最も細い髪の毛の3分の1ほどである直径4〜6マイクロメートル)、人間の脳組織深く埋められて、そこで非常に大量のデータの読み書きを行うことができるようになる。

こうしたことはとても信じられないと思われるし、ある意味それはまだまだ難しいことなのだ。Neuralinkの科学者たちはNew York Times(NYT)紙に対して月曜日に行ったブリーフィングの中で、どのような意味にせよ商用サービスが提供できるようになるまでには、まだまだ「長い道のり」を進む必要があると語った。同紙によれば、沈黙を破って、彼らが現在行っていることに関して語った理由は、よりオープンに公開された場で働くことができるようになるためだ、そうすることでもちろん、より多くの大学や研究コミュニティとの連携が必要な活動がしやすくなる。

ニューラルリンク1

Neuralinkの共同創業者で社長であるマックス・ホダック(Max Hodak)氏はNYTに対して、Neuralinkの技術は、理論的には比較的すぐに利用できるようになるだろうと楽観視していると語っている。たとえば義肢利用して手足を失ったひとが運動機能を取り戻すとか、視覚や聴覚そしてその他の知覚欠損などを取り戻すといったことだ。同社は、来年のなるべく早い時期に、実際に人間を対象とした試験を開始することを望んでいる。実際、その中にはスタンフォード大学やその他の研究機関の脳神経外科医たちとの協力の可能性も含まれている。

「Neuralinkの現在の技術では、超薄型の糸を挿入するために対象の頭蓋骨に実際にドリルを使って穴をあける必要があるが、将来の計画ではドリルの代わりにレーザーを使用して、はるかに負担は少なく基本的に患者に感じられることないほど細い穴を開ける手法に移行していくだろう」とホダック氏はNYTに語っている。こうした説明に即したものが、比較的若いこの会社によって、来年人間に対して行えるかどうかはいささか疑わしいが、それでもNeuralinkは今週同社のテクノロジーを実験室のラットに対して実証してみせた。その結果は、データ転送という意味では現行のシステムの性能を上回るレベルのものだった。Bloomberg(ブルームバーグ)によれば、ラットからのデータは頭につけられたUSB-Cポートから収集され、現行の最善のセンサーに比べて10倍の性能が得られたという。

現行の脳=コンピューター接続手法に対するNeurlalinkの先進性としては、使われる「糸」の薄さと柔軟性も挙げられる。しかし寿命に対する懸念を表明する科学者もいる。時間が経つにつれてプラスチックに損傷を与え劣化させてしまう、塩分を含んだ液体に満たされた脳に対してさらされることなるからだ。また、脳に埋め込まれた複数の電極が脳の外部のチップと無線で通信できるようになる計画もある。このことで、余計なケーブルなどの接続も不要なため、これまでにない動きの自由度を確保しながら、リアルタイムのモニタリングを行うことが可能になるだろう。

この試みの資金の大半を援助し、自らCEOとして働くイーロン・マスク氏は、これまで同社が調達した1億5800万ドル(約171億円)のうち、1億ドル(約108億円)はマスク氏から調達したものだ(残りはSpace X社)。現在のところ90人の従業員を雇用しているが、そのそっけないウェブサイトを見る限り今でも積極的に採用を行っているようだ(現在は本日のライブ映像へのリンクと、基本的に求人情報だけが出ている)。実際イーロン・マスク氏は、米国時間7月17日の発表の冒頭で、本当のところこのイベントの主な目的は、新しい才能を採用することであるとも述べていた。

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(翻訳:sako)

ニュースレター有料購読サービスの「Substack」が16.5億円を調達

ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)は、ニュースレターには今も大きな勝機があると考えているようだ。同社はSubstackのシリーズAを主導し、1530万ドル(約16億5000万円)を調達した。

Substackは2年前にニュースレターを有料購読ビジネスにする企業として設立され、その後ポッドキャストとディスカッションスレッドにも対応した。CEOのChris Best(クリス・ベスト)氏が語るように、ライターやクリエイターが自分自身の「パーソナルメディアの帝国」を運営することを目指している。

Substackを利用しているライターには、Nicole Cliffe(ニコール・クリフ)氏Daniel Ortberg(ダニエル・オートバーグ)氏Judd Legum(ジャド・レガム)氏Heather Havrilesky(ヘザー・ハバイルズキー)氏Matt Taibbi(マット・タイービ)氏などがいる。同社のプラットフォームで発行されているニュースレターには5万人の有料購読者がいて(10月には2万5000人だった)、最も人気のある書き手はすでに相当な金額を稼いでいるという。

自身がブロガーでありニュースレターのライターでもあるAndreessen HorowitzのAndrew Chen(アンドリュー・チェン)氏は、Substackの取締役を務めている。チェン氏の考えによれば、Substackは古いものと新しいものを組み合わせていて、ライターは以前から存在する「熱心なオンラインコミュニティ」にリーチしつつ、読者から直接お金を集めることのできる「マイクロアントレプレナーシップを実現する新しい方法」を追求できるという。「この2つが両立すれば特別なことになる」とチェン氏は言う。

Substackがかつて参加したY Combinatorも資金調達に加わった。

Substackのメンバーは、共同設立者であるベスト氏、CTOのJairaj Sethi(ジャラジ・セティ)氏、COOのHamish McKenzie(ヘイミッシュ・マッケンジー)氏の3人で、ベスト氏の家のリビングで仕事をしているという(その3人が上の写真だ)。新たに資金を調達したが、ベスト氏とマッケンジー氏は慎重に成長していきたいと語る。

マッケンジー氏は「我々は信頼性と安定性のあるSubstackから収入を得るライターのことを考えている。そこを逸脱して多くのスタートアップが陥りがちな誤りをすることのないようにしたい」と言う。

とはいえ、同社はリビングを出てチームを大きくする予定だ。ベスト氏は、クリエイターが同社のプラットフォームを最大限に活用し、ビデオなどほかのフォーマットにも展開できる「ライターの成功」ツールをさらに構築する計画であると語った。

マッケンジー氏は、Substackが成長しても「読者との関係を自分で所有したい人々」のためのサブスクリプション製品に取り組み続けていくと言う。ベスト氏は、こうしたアプローチによって「くだらない暴言、注目、中毒性」を狙ってオンラインニュースを発行する意欲が削がれると述べている。「これは文化を創造するのに適したモデルだ」とも付け加えた。

ニュースレターのブームが飽和するかどうかはともかくとして、新しいニュースレターが読者を獲得するのは難しい。ほとんどの読者にとって購読するニュースレターの数にはおそらく限りがあると、Best氏は認める。しかし同氏はこう語る。「そうだとしても、ニュースレターは成功するモデルになり得る。有料購読の魅力は、何百万人もの読者を獲得しなくてもいいということだ」。

画像:Substack

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(翻訳:Kaori Koyama)

トヨタとJAXAが燃料電池動力の有人月面探査車開発で3年計画に調印

トヨタ自動車とJAXA (宇宙航空研究開発機構)は「有人与圧ローバ」と呼ばれる燃料電池動力の有人月面探査車の開発で正式に提携した。当面、2029年に予定されている月面探査で利用できることを目標とする。両社が月面探査車両の開発で協力することは以前から知られていたが、今回、3年間にわたって「有人与圧ローバー」のプロトタイプを共同開発することで正式に合意し、契約に調印した。

プロトタイプ開発にあたって3年間のそれぞれの年には異なる目標が設定されている。初年度は必要とされるテクノロジーや解決すべき技術的問題の洗い出しに当てられ、仕様が決定される。2年目には各パーツの開発と全体の組み立てが行われ、2021年度にはプロトタイプの全体および各パーツがローバの本格的生産に向けてテストされる。

3月に発表されたプレスリリースによれば、ローバ探査車は有人、予圧式で、燃料電池と充電可能な太陽電池を用いて1万kmを走行させることを目標としている。通常の定員は2名だが、緊急時には4名が乗車できるスペースがあるという。

トヨタによれば、ローバは全長×全幅×全高がそれぞれ6.0×5.2×3.8mになる。これはマイクロバス2台を横に並べた程度のサイズだ。フロント部分は走行不能になることを防ぐデザインで、コミュニケーション機器はもちろん各種の機器が搭載される。

JAXAでは2007年に打ち上げた月周回衛星「かぐや」(Selene)に引き続き月探査を進めている。「かぐや」は強力なレーダー・サウンダーを搭載し月の地下に大きな空洞を確認するなど重要な成果を挙げた。
JAXAでは無人探査機による月面探査に加え、最終的にはローバによる有人月面探査を目指している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

著名投資家がエリザベス・ウォーレン上院議員を「危険だ」と名指しで批判

エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員にとって、投資家のピーター・ティール(Peter Thiel)氏によって「危険だ」とラベル付けされたことは、あまり気になってはいないようだ。

これまでに、PayPal、PalantirおよびFounders Fundを共同創業したティール氏は、 Fox Newsにおけるタッカー・カールソン(Tucker Carlson)氏とのインタビューの中で、民主党の大統領選挙の候補者たちは「みな印象的ではない人たちだが」、ウォーレン氏に関しては「最も危険な人物だ」とコメントしている。

「私はエリザベス・ウォーレンが一番怖いですね」と彼は語った。「彼女が経済に関して本気で発言しているからです、それはこれまで私がもっとも気にかけてきた問題なのです」。

ウォーレン氏は、ティール氏の発言に関するブルームバーグの記事へのリンクを、簡潔な「それで結構」(Good)という応答と共にツイートした

ティール氏は、自由主義の信奉者として有名であり、トランプ大統領の支持者でもある。よって多くの民主党支持者が、彼の意見に耳を傾けるとは考えにくい。確かに、ある人たちにとっては、ティール氏の批判は一種の支援と見なすことができる。

同じインタビューの中で、Facebookの取締役を務めているティール氏は、Googleの「反逆的な」行為を非難した以前の談話での指摘を繰り返し、米国政府は検索大手と中国の関係を調査するべきだと語った(中国はトランプ大統領の貿易戦争の主なターゲットである)。

最近の世論調査で支持率の伸びが示されているウォーレン氏は、Google、Amazon、そしてFacebookの分割を主張し、また少数派の起業家のためのエクイティファンドの提案も行っている

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(翻訳:sako)

Minecraft Earthのベータ版がシアトルとロンドンで公開

「ポケモンGO」のようなARと、大人気の「Minecraft」が融合したMojang(モージャン)の新しいゲーム「Minecraft Earth」が待ち遠しいあなたにうれしいニュースだ。一部のプレイヤーに対して公開が始まった。

いち早く体験したいかもしれないが、まずはごく一部のプレイヤーのみだ。

クローズドベータ参加者の募集は、数日前に始まっていた。米国時間7月16日午後に一部のプレイヤーを最初のベータに招待したと同社は発表した。

ベータは地域ごとに公開される。最初にアクセスできるようになったのは、ランダムに選ばれたシアトルとロンドンのプレイヤーだ。Mojangは、今後数日のうちにほかのいくつかの都市でも公開するが、詳細は非公表としている。

現時点ではベータはiOS版のみで、Android版は今年夏の後半以降になる予定だ。

TechCrunchのDevin Coldeweyが5月にMinecraft Earthの早期ビルドを体験した。そのファーストインプレッションはこちら

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(翻訳:Kaori Koyama)

文法チェックのGrammarlyが文法以外の提案もするアシスタントに

Grammarly」は人気の文法・スペルチェックツールだ。米国時間7月16日、Grammarlyのブラウザ機能拡張、Webアプリ、ネイティブのデスクトップアプリが大幅にアップデートされた。これまでのGrammarlyは正しい文章を書くメカニズムのみを提供していた。今回のアップデートでは、標準的な綴り、句読点、文法の誤りを発見するだけでなく、より高度な提案もするようになった。

例えば、不明瞭になるおそれのある文章やフレーズに、色の異なる下線がつく。文章を適切なトーンにしたり、的確な語を選んだりして、単調でなく興味を引く文章にするのにも役立つ。同じ語が何度も繰り返し出てくるのは好ましくなく、いくつかの語を切り替えて使うと文章に変化が生まれ魅力が増す。

どんな文書を作ろうとしているかによって、提案は変わってくる。そこでユーザーが、報告書を書くのか旅行ブログを書くのかといった情報を指定できるようになった。

既存の「正確さ(Correctness)」に加え、新たに「明確さ(Clarity)」「魅力(Engagement)」「言葉遣い(Delivery)」のセクションが表示されるようになった。エディタ内では、これらがそれぞれ4色の下線で示される。いずれもアルゴリズムによって改善した方がよいと判断されたものだ。Grammarlyのチームは次のように説明している。「Grammarlyはユーザーが何を書きたいのかを知ることで、ニーズに合わせた提案ができるようになった。例えば誰が読む文章かを指定すれば、Grammarlyはその読者に対する文章を書くことに集中できるように提案を調整する」。

当然かもしれないが、こうした高度な機能のほとんどは有料のGrammarly Premiumユーザーに対してのみ提供される。月額30ドル(約3200円)だが、年間契約だと大幅な割引があり、無料ユーザーにも頻繁に割引が提供されている。明確さと簡潔さに関する提案の一部は無料ユーザーも利用できる。これ以外の機能も利用したい人は、支払いをしよう。

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(翻訳:Kaori Koyama)

プライムデーの月曜日はアマゾン以外の大手小売業者の売上も64%アップ

Amazon(アマゾン)プライムデーは、もはやAmazonの一人勝ちの日ではない。実はここ数年、すでにそうなっていた。ほかの大手小売業者はAmazonの年に一度のセールイベントに便乗して自社の売上を増やせることに気づき、それを実行してきた。米国時間7月16日に公表されたAdobe Analyticsの最新データによると、7月15日のプライムデーの月曜日に、米国のeコマースにおいて大手小売業者の売上は、月曜日の平均に対して64%と大幅に増えていた。

Adobe(アドビ)のレポートによると、昨年の大手小売業者(年間売上が10億ドル、約1080億円以上)の売上は54%アップで、今年はさらに増加した。

それより小規模の業者も成果を上げた。年間売上が500万ドル(約5億4000万円)未満の小売業者は、月曜日のオンラインでの売上が30%増加した。

Adobeは、2019年のAmazonプライムデーには米国のeコマースの売上が20億ドル(約2160億円)を超えると予測していた。これを達成すれば、年末のホリデー商戦の時期を除くと、2018年9月のレイバー・デーと2019年5月のメモリアル・デーに続く3度目の20億ドル超えとなる。

Amazon以外のサイトでの売上には訪問者のトラフィックが増えたことが大きく影響しており、これが売上の増加の66%を占めている。ほかには、27%がコンバージョンの増加、7%が購入品目の増加によるものとみられる。

Adobeは、月曜日にAmazon以外のサイトで最も割引されたのは電化製品であったことも指摘している。特にスマートウォッチ(12%オフ)、スマートTV(10%オフ)、スマートホーム製品(9%オフ)などのスマートデバイスが割引された。

Adobeのデータは同社の分析事業によるもので、4500以上の小売サイトと5500万のSKUに対する1兆回の訪問の分析に基づいている。Adobeは米国のeコマースのトップ100社のうち80社のトランザクションを測定している。

Amazonは月曜日のプライムデーの成功を報告したが、売上の詳細は公表していない。顧客は米国で「膨大な金額」を節約できたとしている。Alexa対応音声認識リモコン付属の「Fire TV Stick」と「Echo Dot」はトップセールスを記録した。

画像:Emanuele Cremaschi / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)

お手軽社食サービス運営のおかんが離職防止特化型HRツール「ハイジ」を正式公開

オフィスおかん」サービスを提供するおかんは7月17日、離職を防ぐための人事評価ツール「ハイジ」を正式リリースした。今年1月にβ版をローンチ後、半年をかけて正式版になった。

オフィスおかんは、企業の福利厚生費から月額5万4600円〜を支出することで、従業員には100円〜の低価格で小分けされた料理を提供できるサービス。サービスに加入すると、専用の冷蔵庫が設置され、小分けされた料理を配送員が定期的に配送してくれるため、在庫管理の手間もないのが特徴だ。

関連記事:離職に繋がる衛生要因を見える化する「ハイジ」β版公開、「オフィスおかん」提供元の新サービス

同社によると、厚生労働省の調査データ(平成28年雇用動向調査結果の概況 転入職者が前職を辞めた理由別割合)を集計したところ、離職理由の80%以上を占めるのが健康や家庭との両立、人間関係などのハイジーンファクターであることが判明。同社はこのハイジーンファクターを解消するためにハイジを開発したという。

ハイジでは、月1回の48項目に及ぶサーベイ(アンケート)を従業員に実施し、その集計を基に労働環境のどの部分に問題があるのかを数値化できる。従業員は、所属部署や役職、年齢、性別などの入力が必要だがサーベイ自体には匿名で回答できる。

具体的には、集計データから本社・支社、各部署で問題になっている内容がランキング表示される。本社のクリエイティブ部ではフィジカルヘルス(体調)に問題を抱えている従業員が多いといった結果から、仕事の分担や労働時間の短縮、人員に補充などの改善施策を検討できるわけだ。

数値化が難しいHR関連施策だが、月1回のサーベイによって改善したかどうかも可視化できる。

同社代表取締役CEOの沢木惠太氏によると、創業当時から離職率などの企業の問題を解決したいとは考えていたが、ハイジの構想はオフィスおかんの導入企業のさまざまな意見を聞くうちに着想を得たとのこと。SmartHRやカオナビなど現在はさまざまなHRツールがあるが、同社では離職防止に特化させることで差別化していく狙いだ。

「ハイジによって可視化された問題を解決する施策としてのサービスも充実させたい」と沢木氏。解決する施策の1つとして既存サービスの「オフィスおかん」を挙げ、「今後は、自社開発、他社連携にこだわらずハイジのデータを生かせるソリューションをオフィスおかん以外にも広げていきたい」とコメントした。

針の頭に載るLiDAR開発のVoyant Photonicsが約4億円超を調達

LiDAR(Light Detection and Ranging、光による検知と測距)は、ロボットや自律運転車が周囲の世界を認識するのに欠かせない装置だが、レーザーやセンサーは大変にかさばる。しかし、Voyant Photonics(ボヤント・フォトニクス)の場合は違う。彼らは、文字通り針の頭の上にバランスよく載ってしまうほどのLiDARシステムを開発した。

科学的な解説の前に、これがなぜ重要なのかを説明しておこう。LiDARは、車が中距離の物体を検知する方法として使われる。長距離になるとレーダーが、至近距離になれば超音波センサーがより有利だが、1メートルから数十メートルの範囲ではLiDARが便利になる。

残念なことに、現在最もコンパクトなLiDARでも、まだ握りこぶしほどの大きさがあり、市販車両に搭載できる製品は、それよりも大きくなる。超小型のLiDARユニットを車の四隅に、あるいは室内に配置できれば、車の内外の詳しい位置データが取得できるようになる。消費電力もわずかで済み、車のアウトラインやデザインを損なうこともない(それがために、LiDARを利用できる無数の産業に普及せずにいる)。

翻訳記事:光速で変化するLiDER業界:スタートアップCEOたちの展望(未訳)

LiDARは、1本のレーザーを1秒間に何度も扇状に照射して、その反射を正確に測定することで周囲の物体までの距離を継続的に監視するというアイデアから始まった。しかし、レーザーの角度を変えるメカニズムは大きくて遅く、エラーも多い。そこで、新進の企業では、別の方式を試すところもある。一度に領域全体にレーザーを照射するもの(フラッシュLiDAR)や、複雑な電子的特性を持つ構造体(メタマテリアル)でビームを操作するものなどだ。

そこにぜひとも加わってほしい技術に、シリコンフォトニクスがある。基本的には、ひとつの多目的チップで光を操るというものだ。これを使えば、たとえば、論理ゲートの電気信号を、超高速で熱を持たない処理に置き換えることができる。Voyantはまさに、LiDARにシリコンフォトニクスの技術を適用したパイオニアなのだ。

以前は、チップベースのフォトニクスで、光導体(光を発したり方向を変えたりする素子)の表面からレーザーのようなビームを安定的に照射しようとすると、込み入った場所で光が自分自身と干渉してしまい、照射角度もパワーも小さくなってしまった。

Voyantの「光学フェーズドアレイ」では、チップ内を通過する光の位相を慎重に変更することで、その問題を回避している。その結果、可動部品を一切使わず、周囲の環境に強力な非可視光線を広い角度で高速に照射できるようになった。しかもその光線は、指の先に載るほどまでに小さなチップから発せられる。

「とても小さいので、これは実現技術です」と、Voyantの共同創設者であるSteven Miller(スティーブン・ミラー)氏は言う。「私たちは1立方cmのサイズを考えています。世の中には、ソフトボール大のLiDARは搭載できない電子機器がたくさんあります。ドローンなどの重量が大きく関わってくるものや、腕の先に部品を組み込まなければならないロボットなどを想像してみてください」

彼らのことを、ほんの数年、他より研究が進んでいると思い込んでいるだけの、どこの馬の骨とも知れない連中だと思わないでほしい。ミラー氏と共同創設者のChris Phare(クリス・フェアー)氏は、コロンビア大学Lipsonナノフォトニクス・グループの出身だ。

「その研究室で、シリコン・フォトニクスが発明されました」とフェアー氏は話す。「私たちはみな、物理学とデバイスレベルの機器に深く精通しています。だから私たちは、LiDARを一歩下がって客観的に眺め、これを実現させるために、どこを直し改善すべきかを考えることができました」。

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彼らが実現した進歩は、正直言って私の専門外なので、あまり詳しくは解説できない。ただ、干渉の問題を解決し、周波数変調連続波技術の採用により、距離だけでなく速度も測定できるようになった(これはBlackmoreも行っている)ということは言える。ともかく、チップから光を放ち動かすという彼ら独自のアプローチは、小型化を実現しただけでなく、トランスミッターとレシーバーを一体化し、性能も高めることにもなった。このサイズにしては高性能、という意味ではない。彼らは、普通に高性能なのだと主張している。

「小型のLiDARは性能が劣るという誤解があります」とフェアー氏は言う。「私たちが採用しているシリコン・フォトニックのアーキテクチャにより、非常に高感度のレシーバーをチップに搭載できました。従来の光学技術では組み立てが難しかったでしょう。そのため私たちは、この微小なパッケージに、部品を追加したり外来の部品を使ったりすることなく、高性能なLiDARを組み込むことができました。一般的なLiDARと張り合える性能を達成できると、私たちは信じています。しかも、ずっと小型です」。

テストベッド上のチップベースのLiDAR(左上からファイバー入力、配線端子、移相器、回折格子エミッター)

このチップは、他のフォトニクス・チップと同じく、通常の方法で製造できる。これは、研究段階から製品化へ移るときに大きな利点となる。

今回のファーストラウンドの投資で、同社は規模を拡大し、この技術を研究室から外へ持ち出してエンジニアや開発者の手に届ける予定だ。正確な仕様、サイズ、消費電力などは、用途や使用する産業によって異なるため、Voyantは他分野の人たちからの意見を聞いて決めることになる。

自動車業界(ミラー氏によると「LiDARを作っている企業がなく、そこに参入を目指している企業もないので、かなり大口の利用者になります」とのこと)だけでなく、彼らはさまざまなパートナー候補者と話を進めている。

今のステージでは、9桁の資金を調達するような他企業に圧倒されそうだが、Voyantには、今ある何物とも違うまったく新しいものを作り上げたという強みがある。その製品は、InnovizやLuminarの人気の高い大きなLiDARと肩を並べて、安心して共存できる。

「私たちは、ドローン、ロボティクス、もしかしたら拡張現実といった、さまざまな分野の大手企業に話を持ちかけるつもりです。これにいちばん興味を示してくれる分野を探したいのです」とフェアー氏。「私たちは、一部屋分の大きさのコンピューターがチップサイズになったときと同じ、革命を目の当たりにしています」

Voyantが調達した430万ドル(約4億6500万円)は、Contour Venture Partners、LDV Capital、DARPAによる投資だ。当然、彼らはこのようなものに興味を持っているはずだ。

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(翻訳:金井哲夫)