SGEとは?生成AIによる新たな検索体験と対策

Googleは新しい検索体験としてSGE(Google Search Generative Experience)の提供をスタートしました。日本では2023年8月から試験運用が開始され、早くも各Webメディアによる運用方法の検討が始まっています。SGEはどのような機能で、どのように活用すればいいのでしょうか。本記事ではSGEの概要と使い方、メディア目線での影響と対策についてご紹介します。

SGEとは

SGEは、Googleの検索ページに搭載された新たな検索機能です。「Search Generative Experience」の略称で、検索ページのトップにAIにより生成された解説文を表示します。2023年5月にアメリカで公開され、同年の8月30日に日本語版の試験運用がスタートしました。

ユーザーからの質問(検索)に対し、SGEはAIがWeb上の情報を収集して整理・要約した回答を、自然言語で生成します。これにより、従来のGoogle検索では得られなかった回答を得られる機能として注目されています。

生成AIとは?種類とできることをわかりやすく解説

Bardとの違い

BardはGoogleが提供する生成AIを利用したAIチャットボットです。Googleの検索エンジンとは異なるサービスであり、検索エンジンに組み込まれているSGEとは異なり、独立したツールとして利用できます。

SGEがWeb上の情報を整理・要約して回答するのに対し、Bardは生成AI自身が問題解決のための回答を提供します。また、Bardはユーザーとの対話に主眼が置かれており、あいまいな文章や比喩表現、冗談などを理解した会話のキャッチボールが可能です。

Bardとは?ChatGPTとの違いや活用方法、注意点も解説

なぜGoogleはSGEを導入したのか

近年、Googleは検索体験の改善へ非常に力を入れています。SGEの導入もその一環であり、検索に対するユーザビリティの向上を狙ったものであると考えられます。

従来の文字検索は「投資信託 やり方」「青森県 県庁所在地」といった例のように、複数の単語を組み合わせた検索キーワードで行うのが主流でした。しかしこの検索方法はPCの操作やWebの文化に慣れ親しんだ方は理解できますが、慣れていない人は「投資信託のやり方は」「青森県の県庁所在地はどこ」といった自然言語で検索し、本来望んでいた検索結果を得られないという問題がありました。

そのため、Googleは検索機能にAIの導入を積極的に進め、自然言語処理モデル「BERT」を導入しました。自然言語による質問をより高精度に処理できるようになり、また、それにともない検索結果の出力面にSGEを導入することで、自然言語による質問・回答を可能としています。

BERTとは?Googleが開発した自然言語処理技術の特徴と仕組み

SGEの使い方

SGEの日本語版は2023年8月30日にテスト版として公開され、2024年1月時点では正式版のリリース日が未発表です。現在のSGEはテスト版で、全ユーザーに自動的に開放されているわけではありません。ただし、利用開始の手続きは全ユーザーに開放されており、Googleアカウントを所有しているユーザーは以下の手順でSGEの利用を開始できます。

SGEの始め方

SGEの始め方は、PCとモバイル端末で設定が異なります。

PC版はGoogle Chromeのみ

PC版はGoogle ChromeブラウザでのみSGEの利用が可能です。利用開始には該当のGoogleアカウントでログインした状態のChromeからSearch Labsへアクセスし「SGEを有効にすると、検索時に表示されることがあります」をONにしましょう。

モバイル端末はGoogleアプリ

モバイル端末では、Googleアプリ上でのみSGEを利用できます。GoogleアプリにGoogleアカウントでログインした状態でSearch Labsへアクセスしましょう。Googleアプリをインストールしていない場合は、この時点でアプリのインストールが促されます。

Search Labsのページへ到達したら、PC版同様に「SGEを有効にすると、検索時に表示されることがあります」をONにすれば、SGEの利用を開始できます。

SGEの機能

SGEには大きく分けて3つの機能があります。

代表的な機能が「スナップショット」の作成です。スナップショットとは、検索結果と同時に表示される生成AIが作成した自然言語による回答テキストです。Web上のページから収集した情報を元にAIが作成するため、新しい情報も反映されます。

スナップショットの参考になった引用ページは、画面右側にサムネイル・ページのタイトル・公開日・サイト名が一覧で表示されます。また、スナップショット内にも参照ページへのリンクが表示されるため、情報の信憑性を確認するのも簡単です。

スナップショットの下には、追加質問のボタンが表示されます。たとえば、「カニ 産地」で検索した際に表示されたスナップショット下には「カニの産地ランキングは?」「カニが1番美味しい県はどこですか?」「北海道でカニが有名な地域はどこですか?」といった質問が提案されました。また「追加で聞く」ボタンから会話モードに移行すれば、スナップショットの情報を踏まえた追加質問を任意で行えます。

SGEが生成されないのはなぜ?

SGEはすべての検索結果に対して必ず表示されるとは限りません。マイナーな分野や科学的根拠が示せないクエリのように、情報の質や信頼性が不足していると判断されたトピックでは、Googleが生成を見送る場合があります。また、爆弾の作り方やリストカットなど、犯罪や自殺、自傷に関連するクエリのスナップショットは表示されません。

そのほか、YMYL関連のスナップショットには、専門家の判断を促すような注意書きが挿入されます。

SGEが広まることのSEOへの影響

SGEの登場は、検索の在り方そのものを大きく変えるほどのインパクトがあり、従来の検索において重視されてきたSEOも大きな影響を受けることになりました。実際にSEOはSGEからどのような影響を受けるのか、見ていきましょう。

アクセス数が低下する

SGEの登場により懸念されているのがアクセス数の低下です。従来の検索においては、ユーザーは検索結果として表示されたページにアクセスすることで望んだ情報を得ていました。しかしSGEは検索に対する回答をページのトップに表示するため、生成された回答内容によってユーザーは上位に表示されたページへアクセスする必要が無くなります。

今後、検索結果ページで情報を得て各ページにアクセスしない「ゼロクリックリサーチ」の割合が増えるようになれば、アクセス数を重視しないアルゴリズムが採用される可能性も考えられるでしょう。

SGEに選ばれるためのSEOが重視される

SGEの利用拡大により、従来のように検索上位を目指すSEOが重視されなくなると、スナップショットに拾われることが重要になっていきます。ゼロクリックリサーチの割合が増えるほど、スナップショットがユーザーとの唯一のタッチポイントになる可能性が高まるため、SEOそのものがSGEを基準としたものに変化していく可能性があります。

売上が変化

SGEが参考にするサイトはトップページに表示されているページばかりではなく、下位記事からもスナップショットのリンクに採用される場合があります。そのため、これまで成り立っていた上位表示=売上増の図式が成り立たなくなり、売上が大きく変動するECサイトも増える可能性があります。

なお、SGEにおいてはショップのレビューや商品評価も評価対象となっているため、下位表示ながら高評価のショップが売上を大きく伸ばすことも十分に考えられるでしょう。

SGEが広がることを想定してできる対策

SGEは2023年12月現在ではテスト版として運用されていますが、今後精度が向上し機能が拡張された後に正式リリースされる可能性があります。検索における重要性の増加を想定したうえで、どのような対策を行えばよいのか、以下にて対策を紹介します。

良質なコンテンツ制作

SGEに評価されるためには、従来のSEOと同様に良質なコンテンツ作りが重要になると考えられます。とくにGoogleが提唱する4つの検索クエリを意識したコンテンツは、SGEから高い評価を得る可能性が高まるでしょう。Googleはユーザーの検索クエリを以下の4つのタイプに分類しています。

  • Knowクエリ(知りたい)
  • Doクエリ(やりたい)
  • Goクエリ(行きたい)
  • Buyクエリ(買いたい)

このうち、SGEの影響を大きく受けると考えられるのがKnowクエリとBuyクエリです。先述した通り、Knowクエリはゼロクリックリサーチの影響が直撃することが予想されています。またBuyクエリも検索結果の表示エリアが押し下げられることで売上が下がり、スナップショットのリンクに採用されるか否かで明暗が明確に分かれることになるでしょう。

これらの検索クエリに該当するサイトは、後述する検索流入に頼らないマーケティングに力を入れることで、SGEの導入によるデメリットを回避・軽減できるでしょう。また、従来以上にE-E-A-Tを意識した情報提供も重要性が高まると予想されます。

DoクエリやGoクエリの影響は比較的小さいものの、今後SGEの仕様の変更により状況が変わるリスクもあるため要注意です。現在日本版のSGEにおいて、GoogleビジネスプロフィールではSGEに反映されませんが、アメリカ版ではGoogleビジネスプロフィールを元にしたスナップショットが表示されています。

今後日本版も同様の仕様になる可能性がありますので、今のうちにGoogleビジネスプロフィール対策に力を入れておくのもおすすめです。

キラーコンテンツとは?意味・種類・作り方・活用例などを解説

検索流入に頼らないマーケティング

検索流入の減少は、その他のマーケティング手法の重要性が高まることを意味しています。メルマガの配信やSNSマーケティングなど、Google検索からの流入に頼らないマーケティング方法の拡充が有効な手段となる可能性は高いといえるでしょう。

とくにSNSは検索サイトのような使われ方をするケースも多いため、検索エンジンに次ぐ第2の情報収集プラットフォームとしての展開が望まれます。

YouTubeの活用

YouTubeは今や動画配信サイトの枠を超え、プロモーションに活用できるビジネスプラットフォームへと成長しました。動画コンテンツは文字や静止画のコンテンツよりも直感的に欲求を刺激しやすい性質があるため、商品の購入や自社サイトへ誘導するのに効果的です。Google検索からの流入に頼らない、第2の流入の柱を育てるつもりで動画コンテンツの配信にも力を入れるとよいでしょう。

まとめ

SGEは従来とは違う検索体験をもたらす機能です。上位表示されたページを閲覧するという検索行動を変える可能性がありますが、GoogleがSGEで評価するポイントもコンテンツの内容であることから、従来通りのSEO対策が評価されると考えられます。

一方、今後Google検索からの流入が大きく変わる可能性があることから、企業は検索以外の流入経路確保を意識する必要があるでしょう。メディア運営方針の変化に柔軟に対応できるよう、SGEへの対策と同時にマーケティング手法を見直すことをおすすめします。

弊社ではWebマーケティングの課題を持ったお客様へ、さまざまなコンサルティングサービスを提供してきました。これまでの経験より、最善の施策の打ち出しから伴走型でサポートいたします。お気軽にご相談ください。

SGEとは?生成AIによる新たな検索体験と対策

Googleは新しい検索体験としてSGE(Google Search Generative Experience)の提供をスタートしました。日本では2023年8月から試験運用が開始され、早くも各Webメディアによる運用方法の検討が始まっています。SGEはどのような機能で、どのように活用すればいいのでしょうか。本記事ではSGEの概要と使い方、メディア目線での影響と対策についてご紹介します。

SGEとは

SGEは、Googleの検索ページに搭載された新たな検索機能です。「Search Generative Experience」の略称で、検索ページのトップにAIにより生成された解説文を表示します。2023年5月にアメリカで公開され、同年の8月30日に日本語版の試験運用がスタートしました。

ユーザーからの質問(検索)に対し、SGEはAIがWeb上の情報を収集して整理・要約した回答を、自然言語で生成します。これにより、従来のGoogle検索では得られなかった回答を得られる機能として注目されています。

生成AIとは?種類とできることをわかりやすく解説

Bardとの違い

BardはGoogleが提供する生成AIを利用したAIチャットボットです。Googleの検索エンジンとは異なるサービスであり、検索エンジンに組み込まれているSGEとは異なり、独立したツールとして利用できます。

SGEがWeb上の情報を整理・要約して回答するのに対し、Bardは生成AI自身が問題解決のための回答を提供します。また、Bardはユーザーとの対話に主眼が置かれており、あいまいな文章や比喩表現、冗談などを理解した会話のキャッチボールが可能です。

Bardとは?ChatGPTとの違いや活用方法、注意点も解説

なぜGoogleはSGEを導入したのか

近年、Googleは検索体験の改善へ非常に力を入れています。SGEの導入もその一環であり、検索に対するユーザビリティの向上を狙ったものであると考えられます。

従来の文字検索は「投資信託 やり方」「青森県 県庁所在地」といった例のように、複数の単語を組み合わせた検索キーワードで行うのが主流でした。しかしこの検索方法はPCの操作やWebの文化に慣れ親しんだ方は理解できますが、慣れていない人は「投資信託のやり方は」「青森県の県庁所在地はどこ」といった自然言語で検索し、本来望んでいた検索結果を得られないという問題がありました。

そのため、Googleは検索機能にAIの導入を積極的に進め、自然言語処理モデル「BERT」を導入しました。自然言語による質問をより高精度に処理できるようになり、また、それにともない検索結果の出力面にSGEを導入することで、自然言語による質問・回答を可能としています。

BERTとは?Googleが開発した自然言語処理技術の特徴と仕組み

SGEの使い方

SGEの日本語版は2023年8月30日にテスト版として公開され、2024年1月時点では正式版のリリース日が未発表です。現在のSGEはテスト版で、全ユーザーに自動的に開放されているわけではありません。ただし、利用開始の手続きは全ユーザーに開放されており、Googleアカウントを所有しているユーザーは以下の手順でSGEの利用を開始できます。

SGEの始め方

SGEの始め方は、PCとモバイル端末で設定が異なります。

PC版はGoogle Chromeのみ

PC版はGoogle ChromeブラウザでのみSGEの利用が可能です。利用開始には該当のGoogleアカウントでログインした状態のChromeからSearch Labsへアクセスし「SGEを有効にすると、検索時に表示されることがあります」をONにしましょう。

モバイル端末はGoogleアプリ

モバイル端末では、Googleアプリ上でのみSGEを利用できます。GoogleアプリにGoogleアカウントでログインした状態でSearch Labsへアクセスしましょう。Googleアプリをインストールしていない場合は、この時点でアプリのインストールが促されます。

Search Labsのページへ到達したら、PC版同様に「SGEを有効にすると、検索時に表示されることがあります」をONにすれば、SGEの利用を開始できます。

SGEの機能

SGEには大きく分けて3つの機能があります。

代表的な機能が「スナップショット」の作成です。スナップショットとは、検索結果と同時に表示される生成AIが作成した自然言語による回答テキストです。Web上のページから収集した情報を元にAIが作成するため、新しい情報も反映されます。

スナップショットの参考になった引用ページは、画面右側にサムネイル・ページのタイトル・公開日・サイト名が一覧で表示されます。また、スナップショット内にも参照ページへのリンクが表示されるため、情報の信憑性を確認するのも簡単です。

スナップショットの下には、追加質問のボタンが表示されます。たとえば、「カニ 産地」で検索した際に表示されたスナップショット下には「カニの産地ランキングは?」「カニが1番美味しい県はどこですか?」「北海道でカニが有名な地域はどこですか?」といった質問が提案されました。また「追加で聞く」ボタンから会話モードに移行すれば、スナップショットの情報を踏まえた追加質問を任意で行えます。

SGEが生成されないのはなぜ?

SGEはすべての検索結果に対して必ず表示されるとは限りません。マイナーな分野や科学的根拠が示せないクエリのように、情報の質や信頼性が不足していると判断されたトピックでは、Googleが生成を見送る場合があります。また、爆弾の作り方やリストカットなど、犯罪や自殺、自傷に関連するクエリのスナップショットは表示されません。

そのほか、YMYL関連のスナップショットには、専門家の判断を促すような注意書きが挿入されます。

SGEが広まることのSEOへの影響

SGEの登場は、検索の在り方そのものを大きく変えるほどのインパクトがあり、従来の検索において重視されてきたSEOも大きな影響を受けることになりました。実際にSEOはSGEからどのような影響を受けるのか、見ていきましょう。

アクセス数が低下する

SGEの登場により懸念されているのがアクセス数の低下です。従来の検索においては、ユーザーは検索結果として表示されたページにアクセスすることで望んだ情報を得ていました。しかしSGEは検索に対する回答をページのトップに表示するため、生成された回答内容によってユーザーは上位に表示されたページへアクセスする必要が無くなります。

今後、検索結果ページで情報を得て各ページにアクセスしない「ゼロクリックリサーチ」の割合が増えるようになれば、アクセス数を重視しないアルゴリズムが採用される可能性も考えられるでしょう。

SGEに選ばれるためのSEOが重視される

SGEの利用拡大により、従来のように検索上位を目指すSEOが重視されなくなると、スナップショットに拾われることが重要になっていきます。ゼロクリックリサーチの割合が増えるほど、スナップショットがユーザーとの唯一のタッチポイントになる可能性が高まるため、SEOそのものがSGEを基準としたものに変化していく可能性があります。

売上が変化

SGEが参考にするサイトはトップページに表示されているページばかりではなく、下位記事からもスナップショットのリンクに採用される場合があります。そのため、これまで成り立っていた上位表示=売上増の図式が成り立たなくなり、売上が大きく変動するECサイトも増える可能性があります。

なお、SGEにおいてはショップのレビューや商品評価も評価対象となっているため、下位表示ながら高評価のショップが売上を大きく伸ばすことも十分に考えられるでしょう。

SGEが広がることを想定してできる対策

SGEは2023年12月現在ではテスト版として運用されていますが、今後精度が向上し機能が拡張された後に正式リリースされる可能性があります。検索における重要性の増加を想定したうえで、どのような対策を行えばよいのか、以下にて対策を紹介します。

良質なコンテンツ制作

SGEに評価されるためには、従来のSEOと同様に良質なコンテンツ作りが重要になると考えられます。とくにGoogleが提唱する4つの検索クエリを意識したコンテンツは、SGEから高い評価を得る可能性が高まるでしょう。Googleはユーザーの検索クエリを以下の4つのタイプに分類しています。

  • Knowクエリ(知りたい)
  • Doクエリ(やりたい)
  • Goクエリ(行きたい)
  • Buyクエリ(買いたい)

このうち、SGEの影響を大きく受けると考えられるのがKnowクエリとBuyクエリです。先述した通り、Knowクエリはゼロクリックリサーチの影響が直撃することが予想されています。またBuyクエリも検索結果の表示エリアが押し下げられることで売上が下がり、スナップショットのリンクに採用されるか否かで明暗が明確に分かれることになるでしょう。

これらの検索クエリに該当するサイトは、後述する検索流入に頼らないマーケティングに力を入れることで、SGEの導入によるデメリットを回避・軽減できるでしょう。また、従来以上にE-E-A-Tを意識した情報提供も重要性が高まると予想されます。

DoクエリやGoクエリの影響は比較的小さいものの、今後SGEの仕様の変更により状況が変わるリスクもあるため要注意です。現在日本版のSGEにおいて、GoogleビジネスプロフィールではSGEに反映されませんが、アメリカ版ではGoogleビジネスプロフィールを元にしたスナップショットが表示されています。

今後日本版も同様の仕様になる可能性がありますので、今のうちにGoogleビジネスプロフィール対策に力を入れておくのもおすすめです。

キラーコンテンツとは?意味・種類・作り方・活用例などを解説

検索流入に頼らないマーケティング

検索流入の減少は、その他のマーケティング手法の重要性が高まることを意味しています。メルマガの配信やSNSマーケティングなど、Google検索からの流入に頼らないマーケティング方法の拡充が有効な手段となる可能性は高いといえるでしょう。

とくにSNSは検索サイトのような使われ方をするケースも多いため、検索エンジンに次ぐ第2の情報収集プラットフォームとしての展開が望まれます。

YouTubeの活用

YouTubeは今や動画配信サイトの枠を超え、プロモーションに活用できるビジネスプラットフォームへと成長しました。動画コンテンツは文字や静止画のコンテンツよりも直感的に欲求を刺激しやすい性質があるため、商品の購入や自社サイトへ誘導するのに効果的です。Google検索からの流入に頼らない、第2の流入の柱を育てるつもりで動画コンテンツの配信にも力を入れるとよいでしょう。

まとめ

SGEは従来とは違う検索体験をもたらす機能です。上位表示されたページを閲覧するという検索行動を変える可能性がありますが、GoogleがSGEで評価するポイントもコンテンツの内容であることから、従来通りのSEO対策が評価されると考えられます。

一方、今後Google検索からの流入が大きく変わる可能性があることから、企業は検索以外の流入経路確保を意識する必要があるでしょう。メディア運営方針の変化に柔軟に対応できるよう、SGEへの対策と同時にマーケティング手法を見直すことをおすすめします。

弊社ではWebマーケティングの課題を持ったお客様へ、さまざまなコンサルティングサービスを提供してきました。これまでの経験より、最善の施策の打ち出しから伴走型でサポートいたします。お気軽にご相談ください。

サブディレクトリとは?サブドメインとの違いは?使い分ける方法と活用できるシーンを解説

サブディレクトリとサブドメインはどちらも本体ドメインを使用してサイトを広げていくため、混同されやすい用語です。ページやサイトを新たに作るとき場合など、「サブディレクトリ」や「サブドメイン」どちらを使うべきか迷うことがあると思います。そこで本記事では、サブディレクトリとサブドメインの違いや、使い分け方をはじめ、サブディレクトリの活用に適しているシーンをわかりやすく解説します。

サブディレクトリとは

階層を示すときに使われる「サブディレクトリ」ですが、さまざまなシーンで使われることがあるため、本来の意味やシーンごとの意味を把握しておきましょう。

そもそもディレクトリとは

サブディレクトリの「ディレクトリ」とは、PC内にファイルを分類して保管する場所を指します。PC内のデータはフォルダごとに複数のデータを保管するのが一般的なので、ディレクトリは階層的な構造を表す用語としても使われます。そのため、Webにおけるディレクトリは、おもにサイトの階層構造を示しています。

サブディレクトリの意味

ディレクトリが複数のデータを保管するファイルとすると、サブディレクトリはディレクトリの中に保管したファイルを指します。Webにおけるサブディレクトリは、おもにドメインの構造を指しており、本体ドメインをディレクトリとしたとき、下層に作成したディレクトリ(Webページ)をサブディレクトリと呼びます。

サブディレクトリとサブドメインの違い

サブディレクトリと混同されやすい用語の1つに「サブドメイン」があります。どちらも本体ドメインを使用するという点では共通していますが、次のような明確な違いがあります。

サブドメインとは

サブドメインは、コンピュータやネットワークを識別するために使われる「xxx.com」のように表記されたドメインの前に文字列を挿入し、「example.xxx.com」といった形式で表示されます。サブドメインは、1つのドメインで複数のサイトを運営する場合などに用いられるのが一般的です。

サブドメインとは?サブディレクトリとの違いとSEOにおけるメリットとデメリット

サブディレクトリとサブドメインの違い一覧

サブディレクトリとサブドメインのおもな違いは次のとおりです。

構造本体ドメインの下層に作成する本体ドメインと同じ階層に作成する
SEOにおける影響本体ドメインのSEO評価を受け継ぐ本体ドメインのSEO評価をほとんど受け継がない
コスト無料サブドメインごとにSSL証明書の利用料がかかる

サブドメインは本体ドメインの区画の1つであるのに対し、サブディレクトリは本体ドメイン内の階層パーツの1つです。サブディレクトリはピラミッド状の構造になっていますが、サブドメインは長屋のように同じ階層のスペースを区画分けしているとイメージするとわかりやすいでしょう。サブディレクトリは階層になっているため、ほかの階層をはじめ、常に本体ドメインと影響しあうという特徴がありますが、サブドメインは本体ドメインとほとんど影響しあいません。

クローラーとは?意味や役割、最適化するための施策を解説

サブディレクトリとサブドメインの使い分け

サブディレクトリとサブドメインはどちらが優れているということではなく、それぞれに適した使い方があります。正しく使い分けて本体ドメインのパワーを有効に活用していきましょう。

似通ったテーマで複数サイトを運営する場合は「サブディレクトリ」

サブディレクトリは本体ドメインと密接に影響しあうため、本体ドメインと似通ったテーマでサイトを運営するときはサブディレクトリが適しています。ただし、まったく違うテーマでサイトの立ち上げを検討している場合は、SEO上で評価が下がる原因になるので、サブディレクトリでコンテンツを作成するのはおすすめできません。

既存のドメインの効果が高い場合は「サブディレクトリ」

サブディレクトリは本体ドメインのSEO評価を受け継ぐので、本体ドメインの評価が高い場合、サブディレクトリで制作した新規コンテンツも高い評価が期待できます。とくに新規サイトや新規コンテンツの場合、検索エンジンにインデックスされるのに時間がかかるケースも少なくありません。その点サブディレクトリは、インデックスの早さや上位表示といった点で、有利に働く可能性が高いでしょう。

SEOに重要なドメインパワーとは?確認する方法と高め方

低コストで複数のサイトを運営したい場合は「サブディレクトリ」

サブディレクトリは新たにドメインを取得したり、サーバーを契約したりするコストがかかりません。サブドメインも同様に運用コストを抑えられるというメリットがあるものの、サブドメインの場合、サーバーのプランによっては数に制限があるため注意が必要です。その点、サブディレクトリは1つのドメインの下層にページを作成しているだけなので、数に制限がありません。

本体ドメインと違うテーマのサイトを作成するなら「サブドメイン」

サブドメインは本体ドメインの評価をほとんど引き継がないので、既存のテーマと別ジャンルのサイト立ち上げを検討している場合は、サブドメインがおすすめです。サブドメインは本体ドメインのサーバー管理画面から簡単に追加できるほか、本体ドメインがURLに含まれるため、ブランドの信頼性や認知度は引き継ぐことができます。

サブディレクトリを使う際の注意点

サブディレクトリと本体ドメインは密接に影響しあうため、サイトの設計やコンテンツの作成はしっかり検討した上で行うのがおすすめです。とくに次の4つのポイントに注意して、サイト制作を進めてみてください。

コンテンツの重複に注意する

サブディレクトリで新規コンテンツを追加する場合、専門性が損なわれないよう、既存コンテンツと近いテーマのコンテンツを増やしていくことになります。このとき、コンテンツが重複してしまう可能性があるため注意をしましょう。コンテンツを追加するときは、既存のコンテンツやキーワードを管理し、重複しないように意識してみてください。コンテンツが重複してSEO上で悪影響を与えてしまいそうな場合は、インデックスさせないようにするのも選択肢の1つです。

テーマが逸脱しすぎないように注意する

コンテンツの重複を気にしすぎるあまり、メインサイトのテーマから逸脱してしまうのもSEO上悪影響を与える可能性があるので気をつけましょう。専門性が低くなるとSEO評価も下がる傾向があるため、メインサイトとサブディレクトリで作成したコンテンツには一貫性を持たせるように気をつけてみてください。

メインサイトへの影響を頭に入れておく

サブディレクトリと本体ドメインは良い影響を及ぼしあいますが、悪い影響を及ぼしあう可能性もあるということを頭に入れておきましょう。いくらメインサイトの評価が高くても、サブディレクトリで低品質のコンテンツを作成したり、ペナルティを受けてしまったりすると、メインサイトの評価も低下します。また、反対にメインサイトの評価が下がるとサブディレクトリへの評価に悪影響を与えます。共倒れにならないよう、サブディレクトリを活用するときは、コンテンツの質や構造を慎重に検討するのがおすすめです。

ディレクトリの構造をシンプルにする

サブディレクトリの階層に偏りがあると、検索エンジンの巡回ロボットであるクローラーが巡回しにくくなります。クローラーが巡回しやすいサイトはコンテンツがインデックスされやすく、ドメインの評価が高くなる効果が期待できることから、ディレクトリの構造はシンプルな設計を心がけるのがおすすめです。ディレクトリの構造がわかりやすいとユーザーが求める情報に辿り着きやすくなり、サイト内を回遊してもらえるというメリットがあります。

サイトマップのメリットとは?Webサイト構造の理解から最適化まで解説

サブディレクトリ貸しは厳禁

サブディレクトリは本体ドメインの評価を直接受けることから、影響力のあるドメインのディレクトリを第三者に間借りさせる「サブディレクトリ貸し」を行っているケースもあります。サブディレクトリを借り受けた第三者は、最初からドメインパワーのある状態でサイト運営を開始できるというメリットがありますが、メインサイトとまったくジャンルの違うサイトを運営した場合、徐々にドメインパワーが低下していく恐れがあるのでおすすめできません。また、Googleではサブディレクトリ貸しを推奨しないという意思を表示しているため、最悪の場合サイトの評価が大きく下がる可能性もゼロではありません。目先の利益よりも、長期的に安定したサイト運営を目指していきましょう。

まとめ

サブディレクトリはサブドメインと違い、本体ドメインの評価を受け継いで新規サイトの運営ができます。しかし、互いに悪い影響も受けてしまうので注意が必要です。本体ドメインと新規サイトの親和性が低い場合はサブドメインで運営することをおすすめします。メインサイトもサブディレクトリも、コンテンツの質や構造を意識することでさらにドメインパワーを高められる可能性があります。適切なSEO対策やサイトの構造設計について不安がある方は、独自の見解でサイト運営を進めず、専門家に相談すると効率的なサイト運営が実現するでしょう。

弊社では適切なサイト構築ならびにSEO対策など、さまざまな企業の課題に沿ったWebコンサルティングサービスを支援してきました。実績が多数ある弊社へぜひお気軽にご相談ください。

サブディレクトリとは?サブドメインとの違いは?使い分ける方法と活用できるシーンを解説

サブディレクトリとサブドメインはどちらも本体ドメインを使用してサイトを広げていくため、混同されやすい用語です。ページやサイトを新たに作るとき場合など、「サブディレクトリ」や「サブドメイン」どちらを使うべきか迷うことがあると思います。そこで本記事では、サブディレクトリとサブドメインの違いや、使い分け方をはじめ、サブディレクトリの活用に適しているシーンをわかりやすく解説します。

サブディレクトリとは

階層を示すときに使われる「サブディレクトリ」ですが、さまざまなシーンで使われることがあるため、本来の意味やシーンごとの意味を把握しておきましょう。

そもそもディレクトリとは

サブディレクトリの「ディレクトリ」とは、PC内にファイルを分類して保管する場所を指します。PC内のデータはフォルダごとに複数のデータを保管するのが一般的なので、ディレクトリは階層的な構造を表す用語としても使われます。そのため、Webにおけるディレクトリは、おもにサイトの階層構造を示しています。

サブディレクトリの意味

ディレクトリが複数のデータを保管するファイルとすると、サブディレクトリはディレクトリの中に保管したファイルを指します。Webにおけるサブディレクトリは、おもにドメインの構造を指しており、本体ドメインをディレクトリとしたとき、下層に作成したディレクトリ(Webページ)をサブディレクトリと呼びます。

サブディレクトリとサブドメインの違い

サブディレクトリと混同されやすい用語の1つに「サブドメイン」があります。どちらも本体ドメインを使用するという点では共通していますが、次のような明確な違いがあります。

サブドメインとは

サブドメインは、コンピュータやネットワークを識別するために使われる「xxx.com」のように表記されたドメインの前に文字列を挿入し、「example.xxx.com」といった形式で表示されます。サブドメインは、1つのドメインで複数のサイトを運営する場合などに用いられるのが一般的です。

サブドメインとは?サブディレクトリとの違いとSEOにおけるメリットとデメリット

サブディレクトリとサブドメインの違い一覧

サブディレクトリとサブドメインのおもな違いは次のとおりです。

構造本体ドメインの下層に作成する本体ドメインと同じ階層に作成する
SEOにおける影響本体ドメインのSEO評価を受け継ぐ本体ドメインのSEO評価をほとんど受け継がない
コスト無料サブドメインごとにSSL証明書の利用料がかかる

サブドメインは本体ドメインの区画の1つであるのに対し、サブディレクトリは本体ドメイン内の階層パーツの1つです。サブディレクトリはピラミッド状の構造になっていますが、サブドメインは長屋のように同じ階層のスペースを区画分けしているとイメージするとわかりやすいでしょう。サブディレクトリは階層になっているため、ほかの階層をはじめ、常に本体ドメインと影響しあうという特徴がありますが、サブドメインは本体ドメインとほとんど影響しあいません。

クローラーとは?意味や役割、最適化するための施策を解説

サブディレクトリとサブドメインの使い分け

サブディレクトリとサブドメインはどちらが優れているということではなく、それぞれに適した使い方があります。正しく使い分けて本体ドメインのパワーを有効に活用していきましょう。

似通ったテーマで複数サイトを運営する場合は「サブディレクトリ」

サブディレクトリは本体ドメインと密接に影響しあうため、本体ドメインと似通ったテーマでサイトを運営するときはサブディレクトリが適しています。ただし、まったく違うテーマでサイトの立ち上げを検討している場合は、SEO上で評価が下がる原因になるので、サブディレクトリでコンテンツを作成するのはおすすめできません。

既存のドメインの効果が高い場合は「サブディレクトリ」

サブディレクトリは本体ドメインのSEO評価を受け継ぐので、本体ドメインの評価が高い場合、サブディレクトリで制作した新規コンテンツも高い評価が期待できます。とくに新規サイトや新規コンテンツの場合、検索エンジンにインデックスされるのに時間がかかるケースも少なくありません。その点サブディレクトリは、インデックスの早さや上位表示といった点で、有利に働く可能性が高いでしょう。

SEOに重要なドメインパワーとは?確認する方法と高め方

低コストで複数のサイトを運営したい場合は「サブディレクトリ」

サブディレクトリは新たにドメインを取得したり、サーバーを契約したりするコストがかかりません。サブドメインも同様に運用コストを抑えられるというメリットがあるものの、サブドメインの場合、サーバーのプランによっては数に制限があるため注意が必要です。その点、サブディレクトリは1つのドメインの下層にページを作成しているだけなので、数に制限がありません。

本体ドメインと違うテーマのサイトを作成するなら「サブドメイン」

サブドメインは本体ドメインの評価をほとんど引き継がないので、既存のテーマと別ジャンルのサイト立ち上げを検討している場合は、サブドメインがおすすめです。サブドメインは本体ドメインのサーバー管理画面から簡単に追加できるほか、本体ドメインがURLに含まれるため、ブランドの信頼性や認知度は引き継ぐことができます。

サブディレクトリを使う際の注意点

サブディレクトリと本体ドメインは密接に影響しあうため、サイトの設計やコンテンツの作成はしっかり検討した上で行うのがおすすめです。とくに次の4つのポイントに注意して、サイト制作を進めてみてください。

コンテンツの重複に注意する

サブディレクトリで新規コンテンツを追加する場合、専門性が損なわれないよう、既存コンテンツと近いテーマのコンテンツを増やしていくことになります。このとき、コンテンツが重複してしまう可能性があるため注意をしましょう。コンテンツを追加するときは、既存のコンテンツやキーワードを管理し、重複しないように意識してみてください。コンテンツが重複してSEO上で悪影響を与えてしまいそうな場合は、インデックスさせないようにするのも選択肢の1つです。

テーマが逸脱しすぎないように注意する

コンテンツの重複を気にしすぎるあまり、メインサイトのテーマから逸脱してしまうのもSEO上悪影響を与える可能性があるので気をつけましょう。専門性が低くなるとSEO評価も下がる傾向があるため、メインサイトとサブディレクトリで作成したコンテンツには一貫性を持たせるように気をつけてみてください。

メインサイトへの影響を頭に入れておく

サブディレクトリと本体ドメインは良い影響を及ぼしあいますが、悪い影響を及ぼしあう可能性もあるということを頭に入れておきましょう。いくらメインサイトの評価が高くても、サブディレクトリで低品質のコンテンツを作成したり、ペナルティを受けてしまったりすると、メインサイトの評価も低下します。また、反対にメインサイトの評価が下がるとサブディレクトリへの評価に悪影響を与えます。共倒れにならないよう、サブディレクトリを活用するときは、コンテンツの質や構造を慎重に検討するのがおすすめです。

ディレクトリの構造をシンプルにする

サブディレクトリの階層に偏りがあると、検索エンジンの巡回ロボットであるクローラーが巡回しにくくなります。クローラーが巡回しやすいサイトはコンテンツがインデックスされやすく、ドメインの評価が高くなる効果が期待できることから、ディレクトリの構造はシンプルな設計を心がけるのがおすすめです。ディレクトリの構造がわかりやすいとユーザーが求める情報に辿り着きやすくなり、サイト内を回遊してもらえるというメリットがあります。

サイトマップのメリットとは?Webサイト構造の理解から最適化まで解説

サブディレクトリ貸しは厳禁

サブディレクトリは本体ドメインの評価を直接受けることから、影響力のあるドメインのディレクトリを第三者に間借りさせる「サブディレクトリ貸し」を行っているケースもあります。サブディレクトリを借り受けた第三者は、最初からドメインパワーのある状態でサイト運営を開始できるというメリットがありますが、メインサイトとまったくジャンルの違うサイトを運営した場合、徐々にドメインパワーが低下していく恐れがあるのでおすすめできません。また、Googleではサブディレクトリ貸しを推奨しないという意思を表示しているため、最悪の場合サイトの評価が大きく下がる可能性もゼロではありません。目先の利益よりも、長期的に安定したサイト運営を目指していきましょう。

まとめ

サブディレクトリはサブドメインと違い、本体ドメインの評価を受け継いで新規サイトの運営ができます。しかし、互いに悪い影響も受けてしまうので注意が必要です。本体ドメインと新規サイトの親和性が低い場合はサブドメインで運営することをおすすめします。メインサイトもサブディレクトリも、コンテンツの質や構造を意識することでさらにドメインパワーを高められる可能性があります。適切なSEO対策やサイトの構造設計について不安がある方は、独自の見解でサイト運営を進めず、専門家に相談すると効率的なサイト運営が実現するでしょう。

弊社では適切なサイト構築ならびにSEO対策など、さまざまな企業の課題に沿ったWebコンサルティングサービスを支援してきました。実績が多数ある弊社へぜひお気軽にご相談ください。

海外SEO対策を成功させる秘訣5選|世界へボカン徳田氏×ナイルTV

海外SEO成功の秘訣

 世界へボカン徳田氏×ナイルTV対談動画

本記事では、海外SEO対策の押さえるべきポイントを5つご紹介いたします。前編では、GoogleキーワードプランナーやAd Previewツールを活用し、ロケーションや検索結果に基づく海外Webマーケティングのポイントを解説。また、伝統工芸品など日本独自の商品を海外に売り出す際のポイントや、事例もご紹介します。

ファシリテーター 青木 創平
ナイル株式会社 マーケター/SEOコンサルタント
大規模データベース型サイトなどの技術的に複雑なSEOのプロジェクトや、サイトリニューアルに多く携わる。ECサイトやBtoBのサービスサイトを得意とするSEOスペシャリスト。

ゲスト解説 徳田 祐希氏
世界へボカン株式会社 代表取締役
イギリス留学を経て、2007年海外向けWEBマーケティングを行う会社に入社。海外WEBコンサルティングで、東アフリカ向け中古車販売台数を日本1位に導く。
2014年8月世界へボカン株式会社を設立し、代表取締役に就任。 日本の魅力を世界へ伝えるというミッションの元、13年以上にわたり、多国籍メンバーと共に越境EC、海外BtoBマーケティングに取り組む。

「世界へボカン」徳田氏の自己紹介

世界へボカン,徳田祐希

ナイル株式会社 青木創平(以下:青木)

こんにちは、ナイルTV WEBマーケティング相談室の青木です!

本日は、越境EC海外WEBマーケティング事業を展開する「世界へボカン」徳田さんに、海外SEO対策を成功させる秘訣について、お話伺っていきます。よろしくお願いします。

 

世界へボカン株式会社 代表取締役 徳田祐希氏(以下:徳田氏)

世界へボカン株式会社の徳田です。私たちは「日本の魅力を世界へ届ける」というミッションのもと、日本企業の海外進出を目的とした海外Webマーケティング支援の会社をやっています。

海外Webマーケティング歴16年で、「はじめての越境EC・海外Webマーケティング」という書籍の出版や、チャンネル登録者数1万人のYouTubeチャンネルも運用中です。

今回は、これまでの知見をもとに、海外SEO対策の押さえるべきポイントを5つご紹介したいと思います。すべて網羅したので、これを見えば大丈夫です(笑)

【海外SEO秘訣①】英語圏の検索キーワード及び検索結果を調査する

海外SEO,秘訣1

青木

心強いですね!

では早速ですが、海外SEO対策、成功の秘策1つ目からお伺いできますか?

 

徳田氏

秘訣1つ目は、「英語圏の検索キーワード及び検索結果を調査する」ということです。

まずは、Google広告にログインすると見られる「キーワードプランナー」を活用して調査する方法です。キーワードプランナーは、ロケーション・言語を選択できるのをご存知ですか?はじめはJapan等で選択されていますが、All locationsに広げると、全世界の検索ボリュームが出てきます。そして右側のタブにあるBreakdown by Locationをクリックすると、その検索ニーズの国ごとの内訳がわかります。

そうすると、どの国でどのキーワードの検索ニーズがあるのかを、見ることができるんです。自分たちがターゲットとする国では、どの商品がどのキーワードで検索されているのか、ということを把握することができます。

もう一つの方法は、「Ad Preview Tool」を使った調査方法です。キーワード・ロケーション・言語・デバイスを入れることで、指定の環境でどういう検索結果が出るかを見ることができます。その結果を見ると、例えば「hairstyle for men」と検索したときに、国ごとにどんなスタイルが流行っているのかが分かったりするんですよ。

adpreviewtool

徳田氏

今はリッチスニペットなど検索結果も多様化しています。そのため動画が出てきたり、画像、テキストコンテンツなど、その国のユーザーがどんなデバイスやチャネルで検索しているかによって、検索の出方も変わってきます。

なので、SEOで1位にいたとしても、実は動画が上位を占めている場合や、変則的なSERPsが多いです。どんなSERPsでどんな情報が求められているかというところを、しっかり調査した上で、自分たちがどんなコンテンツを提供できるかをしっかり見ていく必要があります。

「コンテンツ書いてるんですけど流入が増えない」とご相談いただくことがあるんですが、そもそも「検索結果を見たことありますか?」「そのキーワードに検索ニーズありますか?」と、基本に立ち返ってみると、意外とこれらの視点が抜けていた、ということは結構多いですね。

海外SEO

青木

たしかに、通常SEOだと検索結果を見ることは超重要ですが、いざ海外となると急に見えなくなってしまう視点かもしれませんね。

では2つ目の秘訣、教えてください!

【海外SEO秘訣②】対策するキーワードの優先順位を考える

徳田氏

続いては、対策するキーワードの優先順位を考えるということです。やはりキーワードが無数にあるので、キーワードの難易度・検索ボリューム・自分たちのビジネスとの親和性を考えながら、対策するキーワードの優先順位を考えていかなくてはいけません。私は「ahrefs」を使っています。

ahrefsキャプチャ

徳田氏

ロケーションやキーワードを入力すると、そのロケーションでの検索ボリュームと難易度が出てきます。自分たちの対策キーワードで上位表示されている競合サイトを見ることができるので、競合と比較してドメインやページパワー、コンテンツを確認して、自社が勝てるかどうかまず見ます。勝てなかったとして、今置いておくべきかといった判断が必要になってきますね。

今回事例を1つ紹介します。新潟県燕三条市という金物を作る有名な地域にある、ノコギリ・鉋を作っている会社の支援をさせていただいたんですが、いま越境ECで売上が爆増しているんですよ!

海外SEO秘訣2

青木

何をやって売上爆増できたんですか?

 

徳田氏

ノコギリ・鉋に関するコンテンツをひたすら作りました。

実は、ノコギリ・鉋はすごく狙い目のキーワードなんです。というのも、ノコギリ・鉋に関してニーズは顕在化していて欲している人はいる。一方で、メンテナンスの仕方や選び方といった情報を発信できるノコギリ・鉋マスターは日本にしかいないんですよ。

 

青木

確かに日本の道具というイメージがありますね。

海外SEO秘訣2_2

徳田氏

そういった日本にしかない商材で、マニアックなコンテンツを書ける方、伝統工芸品などをやられている方というのは、実はすごくチャンスなんですよ。

検索ニーズがあって、そこに情報を当てられる人が少なければ難易度が低いですよね。難易度が5なのに検索ニーズ1万って、すごく狙い目。

 

青木

熱いですね!

 

徳田氏

かつ、自分たちが取り扱っている商材が、実際に良いものであれば親和性も高いです。難易度と検索ボリュームと自社のビジネスとの親和性を考えた時に、やらない手はない。だから意外とリスティング広告、SEOと伝統工芸品はハマると思っています。

コンテンツマーケティング成果

徳田氏

伝統工芸品系のSEO案件は、コンテンツが軒並み上がってるんですよ。もちろん英語の正しさ、キーワードを含んだコンテンツライティング、Hタグ、内部設計といった基本はしっかり押さえた上での話しにはなりますが、やはりCVR、トラフィックを伸ばして売上に貢献する事例はあるので、伝統工芸品を扱っている方はチャレンジしてもらえたらと思います。

 

青木

商材のターゲットが国内向けだと思っていたら、実は海外に需要があるケースもありそうですね。

 

徳田氏

そうですね。抹茶もそうなんですが、海外で流通している抹茶と日本で流通している抹茶って全然レベルが違うんですよ。もはや抹茶ではなく、抹茶らしきものです。抹茶オレンジフレーバーとか、もうどっちだよっていう(笑)

やはり本場の方が圧倒的なクオリティを持っているのに、マーケティングが上手くてシェアを取られてしまっているんです。

なので伝統工芸品や日本ならではの物は、私達が一番詳しいはずなので負けるはずがないんですよ。だからこそ、正しい英語で書くとか、ターゲットキーワードを含めたお客さんのニーズを満たすコンテンツを書くということができれば、勝てる要素はあると思います。

 

青木

「うちの商材って海外にニーズありますか?」といったご相談が来ることはありますか?

海外SEO秘訣2_3

徳田氏

ありますあります。検索ニーズを調べるのはもちろんですが、そもそも日本語サイトしかないのに海外から買われているといった、海外で売れるかもフラグがいくつかあるんですよね。そのフラグがどれくらいあるかによって、私たちがやるかやらないかをご提案させていただいてます。

ちょっと今日、海外SEOの秘訣を持ってきすぎたので、続きは後編でご説明できればと思います!(笑)

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2023年のGoogleアルゴリズムアップデートのまとめ

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google algorithm updates 2023 in review: Core, reviews, helpful content, spam and beyond」を翻訳した内容です。2023年実施されたアルゴリズムアップデートについてまとめており、特に8月から連続で実施されたアップデートの整理などに役立つと思います。

2023年、Googleは9つの公式で確認されたアルゴリズムアップデートを行い、新しいAI検索エンジン「Search Generative Experience」を導入しました。2022年と2021年にはそれぞれ10回のアップデートがありましたが、2023年は1回少なくなりました。

主なアップデートは以下の通りです:

  • 4回のコアアップデート(3月、8月、10月、11月)
  • レビュー関連コンテンツ全般を対象とした「レビューアップデート」の3回実施
  • 9月には業界に大きな影響を与えた「ヘルプフルコンテンツアップデート」
  • 10月にはスパム対策のための「スパムアップデート」

これらのアップデートは、SEO業界やビジネスに大きな影響を与え、検索結果の品質向上を目指しています。Googleはまた、ニュースコンテンツをより適切に表示するための「トピック権威システム」や、ユーザーの意図に焦点を当てた検索品質評価ガイドラインの更新など、他のアルゴリズム変更や調整も行っています。

Googleが確認したアルゴリズムアップデートの概要

2023年、Googleは9つの確認されたアルゴリズムアップデートを発表し、新しいAI検索エンジン、Search Generative Experienceを導入しました。2022年と2021年には10回の確認されたアルゴリズムアップデートがありました。今週新しい更新がなければ、Googleは2022年と2021年よりも1回少ない更新を2023年に実施したことになります。

2023年に確認されたすべてのGoogle検索アルゴリズムアップデートを文書化したこのタイムラインを作成しました。これにより、年間を通じての更新を視覚化できます。

2023年のGoogleコアアップデート4回

2023年には、2022年の2回に比べて驚異的な4回のコアアップデートがありました。3月、8月、10月、11月にコアアップデートが実施されました。

2023年3月コアアップデート

Google 2023年3月コアアップデートは3月15日に開始され、13日間で完了し、3月28日に終了しました。全体的な変動性は、以前のコアアップデートと同程度でした。

2023年8月コアアップデート

Google 2023年8月コアアップデートは8月22日に開始され、16日間で完了し、9月7日に終了しました。全体的な変動性は、以前のアップデートよりも一般的に少なく、予想よりも静かでした。

2023年10月コアアップデート

Google 2023年10月コアアップデートは10月5日に開始され、14日間で完了し、10月19日に終了しました。10月のスパムアップデートと重なったため、変動性の測定は困難でしたが、いくつかのデータプロバイダーによると、大きな変動が感じられました。

2023年11月コアアップデート

Google 2023年11月コアアップデートは11月2日に開始され、26日間で完了し、11月28日に終了しました。全体的な変動性は、10月のスパムアップデートよりもさらに大きかったです。しかし、このアップデートは11月のレビューアップデートと重なりました。

プロダクトレビューアップデートからレビューアップデートへ

Googleはプロダクトレビューアップデートの名称をレビューアップデートに変更しました。これは、Googleがプロダクトレビューコンテンツだけでなく、すべてのタイプのレビュー関連コンテンツを見ているためです。

2023年2月プロダクトレビューアップデート

Google 2023年2月プロダクトレビューアップデートは2月21日に開始され、14日間で完了し、3月7日に終了しました。全体的な変動性は、以前のプロダクトレビューアップデートよりも重要であることを示しました。また、これはレビューアップデートに名称変更される前の最後のプロダクトレビューアップデートでした。

2023年4月レビューアップデート

Google 2023年4月レビューアップデートは4月12日に開始され、13日間で完了し、4月25日に終了しました。このアップデートはプロダクトレビューを超えて、サービスやビジネス、目的地、メディアなど、他のレビューコンテンツにも及びました。全体的な変動性は、以前のアップデートよりも広範囲でした。

2023年11月レビューアップデート

Google 2023年11月レビューアップデートは11月8日に開始され、29日間で完了し、12月7日に終了しました。このアップデートもプロダクトレビューを超えて、サービスやビジネス、目的地、メディアなど、他のレビューコンテンツに及びました。11月のコアアップデートと重なったため、このアップデートの変動性を以前のものと比較するデータを入手することはできませんでした。

業界を揺るがしたヘルプフルコンテンツアップデート

Google 2023年9月ヘルプフルコンテンツアップデートは9月14日に開始され、14日間で完了し、9月28日に終了しました。2023年にはこのヘルプフルコンテンツアップデートが1回だけでしたが、このアップデートは大きかったです。実際、SEO業界は今でもこのアップデートについて話し合っており、ビジネスやクライアントに与えた影響の大きさについて議論しています。

変動性は非常に大きく、特にSEOフォーラム(SEOフォーラムでの議論)を見ると、このアップデートはGoogleが2022年に実施すると予想されていたヘルプフルコンテンツアップデートだったようです。このアップデートは、検索エンジンでのランキングを目的としたサイトよりも、検索エンジンだけでなく他の要素も考慮している典型的なサイト内で、SEO業界のニッチな分野でより強く感じられたと思われます。

途中で実施されたスパムアップデート

そして、これらのアップデートの真ん中に、2023年10月のスパムアップデートがありました。そのスパムアップデートは10月4日に始まり、15日間続き、10月20日に終了しました。このアップデートは10月のコアアップデートと重なっており、この特定のアップデートの変動性を追跡することはほぼ不可能でした。

Googleによると、2023年10月のスパムアップデートは「コミュニティメンバーが報告したトルコ語、ベトナム語、インドネシア語、ヒンディー語、中国語などのいくつかの種類のスパムをクリーンアップすることを目的としています。」Googleは、このアップデートにより「特にクローキング、ハッキング、自動生成、スクレイピングスパムに関して、検索結果における目に見えるスパムを減らすべきだ」と付け加えました。

その他のGoogleアルゴリズムの変更、調整、またはトピック

・5月に、Googleはニュースコンテンツをより適切に表示するために使用しているトピックオーソリティシステムについて語りました。これは新しいアルゴリズムシステムではなく、Googleが以前には議論していなかったものです。

Googleは、ヘルプフルコンテンツアップデートの外で、隠れた宝石を報酬するためのアップデートをリリースしました。おそらくこれは、よりパーソナライズされたGoogle検索体験にリリースされたものです。

・11月に、Googleは非ナビゲーションクエリに対する「オープンネスシグナル」を強化するために、ローカルランキングアルゴリズムを調整しました。

10月5日から10月31日にかけて、Googleはコアアップデートに関連するDiscoverトラフィックに影響を与えるバグを抱えていました。

・9月に、Googleは言語マッチングシステムを更新しました。Googleは次のように述べています。「過去数ヶ月にわたり、言語マッチングシステムを改善するための一連のアップデートをリリースしてきました。これらは、誰かが検索する言語に結果をより適切にマッチさせるためのものであり、同時に多言語検索者が複数の言語で結果にアクセスするための柔軟性を維持するためのものです。」

Googleはランキングシステムのヘルプドキュメントをいくつか削除しましたが、ページエクスペリエンスはランキングシステムではないものの、依然としてシグナルであると述べています。

・また、Googleは11月16日に検索品質評価ガイドラインを更新し、ユーザーの意図により焦点を当て、検索結果がユーザーの期待に応えているかどうかに重点を置きました。

・Googleはまた、追跡目的で3月にランキングアップデートページを再開しました。

※この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google algorithm updates 2023 in review: Core, reviews, helpful content, spam and beyond」を翻訳した内容です。

投稿 2023年のGoogleアルゴリズムアップデートのまとめSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

ホットリードとは?獲得する7つの方法や獲得のメリットを徹底的に解説

ホットリードとは、自社の商品やサービスを購買する可能性が高い見込み顧客(リード)のことです。

売上に直結するため、ホットリードを獲得したがる人は多いですが、大抵の場合、最初からホットリードの状態で見込み客を獲得できることはそうありません。見込みの低いコールドリード状態から、ホットリードに育成することが重要です。

この記事では、ホットリードの定義や概要と併せ、ホットリードを獲得・育成する7つの方法や、育成するポイントまでを解説します。ぜひ最後までご覧ください。

なお、ナイルではBtoBで重要なマーケティングプロセスやマーケティング手法について、詳しく解説した資料を用意しています。お気軽にダウンロードの上、ご覧ください。

ホットリードとは

上述したように、ホットリードとは、自社の商品やサービスを購買する可能性が高い見込み顧客のことです。

BtoBのソフトウェアを例にとると「すでにソフトウェアの導入意向が強く、トライアルの申し込みや具体的な契約条件について具体的な興味を持っている状態」がホットリードです。購買意欲が高いため、商談化率も高く、より少ないアプローチで契約の検討まで進んでいくのが特徴です。

ホットリード, ウォームリード, コールドリードの説明図

 

 

しかし、リード顧客の多くは、最初からホットリードというわけではありません。商品やサービスへの関心が薄いコールドリードから始まり、関心が出てきたウォームリードを経て、ホットリードへと育っていくのが通常です。

そのため、まずは段階を問わずリードを獲得し、ホットリードへの育成を目指すのが一般的です。

コールドリードとの違い

サービスに関心が高いホットリードと違い、まだ商品やサービスへの興味や関心が薄い状態のリードのことを「コールドリード」と言います。

BtoBのソフトウェアを例にとると、コールドリードは「具体的なサービス導入を検討しているわけではなく、なんとなくサービスサイトの資料などを通じてリードになった状態」です。

そもそも商品やサービスへの興味が薄いため、メールマガジンや無料ウェビナー、事例記事などでコンスタントに連絡をとり、興味を惹く必要がある状態です。

ウォームリードとの違い

コールドリードよりも商品やサービスに興味・関心はあるが、ホットリードほど購入まで近いのでもない状態が「ウォームリード」です。

BtoBのソフトウェアを例にとると、ウォームリードは「ソフトウェアの購入を考えてはいるが、まだ選択肢を絞り込めておらず、あちこちで事例記事や価格などを確認し検討している状態」と言えます

まだ具体的な購入の決定にはいたっておらず、企業側からの「あと一押し」が必要です。

ホットリードを獲得する3つのメリット

ここからは、ホットリードの獲得がなぜ重要なのかのメリットについて、以下の順に説明します。

メリット1 収益の向上

1つ目のメリットは、収益の向上です。ホットリードは購買意欲が高いため、ウォームリードやコールドリードに比べ、商品やサービスを購入する確率が高いです。

リード向けに販促や営業を行う際、購買意欲の高いホットリードに絞ってアプローチすれば、販促費を抑えつつ購入に誘導できるため、収益の向上につながります。

メリット2 営業コストの削減

2つ目のメリットは、コストの削減です。ホットリードは商品やサービスへの関心が高いため、営業の働きかけへの反応も得やすく、商談化しやすい傾向にあります。興味も関心も一切ないところから関係を築く飛び込み型のテレアポなどと比べ、より少ない営業アプローチでの購買が期待可能です。ホットリードに営業対象を絞ることで、より少ないリソースで効率的な営業活動を行えます。

メリット3 マーケティングの精度向上に活用できる

ホットリードの傾向を分析をすることで、マーケティングの精度を向上できるのもメリットです。

ホットリードはサービスへの関心が高く、具体的なニーズを持っています。そのため、ホットリードの行動パターンや好みを分析することで、製品開発やプロモーション、コンテンツの制作方針など、どういったマーケティング施策が有効かを判断できます。

ホットリードを獲得・育成するときの3つのポイント

ここからは、具体的にホットリードを獲得・育成するときに押さえておきたいポイントを3点、紹介します。

ホットリードを獲得・育成するときの3つのポイント ポイント1 自社にとってのホットリードの定義を明確にする ポイント2 見込み顧客のデータを収集・分析するポイント3 いきなりホットリードを獲得しようとしない

 

ポイント1 自社にとってのホットリードの定義を明確にする

1つ目のポイントは、自社にとってのホットリードの定義を明確にすることです。

実はホットリードの定義は商品・サービス・企業・業界の基準によって異なります。例えば、BtoBであれば「資料請求があった」「見積もり依頼があった」「営業担当者の訪問依頼があった」など、リードの購買意欲を示すアクションはさまざまです。認識の相違が生じないよう、社内で「ホットリード」の定義を事前に決めておきましょう。

定義で悩んだときは「リードスコアリング」をおこなうのもおすすめです。スコアリングとは、リードの行動をもとに顧客の購買意欲を数値化することを指します。

例えば、以下のように「顧客の属性」「顧客の興味度」「顧客の活性度」の3つの指標でスコアリングを行い、一定の数値を満たしたらホットリードと定義するイメージです。

顧客の属性 業種、従業員数、売上、所在地、部署、役職、職種 など
顧客の興味度 資料請求、無料トライアル、セミナー参加、広告のクリック、記事の閲覧 など
顧客の活性度 半年以内に●回セミナーに参加、半年以内に記事の閲覧なし など

 

より詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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ポイント2 見込み顧客のデータを収集・分析する

2つ目のポイントは、見込み顧客のデータ収集と分析です。分析をもとに販促や営業のアクションを見直すと、効率的にホットリードの獲得・育成を進められます。

例えば、前述したスコアリングデータを分析すると「ホットリード化する顧客にはどのような傾向があるか」の判別が可能です。仮に「セミナー参加者」「無料トライアル利用者」がホットリード化しやすいとわかれば、コールドリードやウォームリードに対して同様のアプローチを行うことで、ホットリードを増やせる可能性が高まります。

スコアリングのしきい値を設定し、各リード顧客がホットリード・ウォームリード・コールドリードのどれに属しているかを判断しつつ、適したアプローチ方法を検討しましょう。

なお、こうしたデータの分析・スコアリング・リード管理といった作業には、MA(マーケティングオートメーション)ツールの活用がおすすめです。各作業を自動化できるため、リード管理にまつわる業務効率が大幅にアップします。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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ポイント3 いきなりホットリードを獲得しようとしない

3つ目のポイントは、いきなりホットリードを獲得しようとしないことです。

上述のとおり、ホットリードは、段階を経て育成して獲得するのが一般的です。しかし、育成の際にウォームリードやコールドリードに強引なアプローチを行うと、かえって逆効果になってしまう可能性があります。

商品・サービスへの興味や関心が高くない人に対し、短期間でしつこくメールや電話をすると、不快感からリードを離脱されてしまいます。相手はまだ「何に興味があるのか」「どのような条件がととのえば購入するのか」などを把握する段階です。最初のうちは過度なアプローチは控え、ウェビナーやキャンペーン情報などを適切なタイミングで案内するなど、興味を引く情報の提供程度に留めましょう。

リードの育成方法については、下記の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

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もし、自社にとってのホットリードを明確にするのが難しい、社内リソースが足りないようでしたら、お気軽にナイルまでご相談ください。

ホットリードを獲得・育成する7つの方法

ここからは、ホットリードを獲得・育成する方法を具体的に解説します。

方法1 オウンドメディアの運営

1つ目の方法は、オウンドメディアの運営です。顧客の悩みを解決する方法や業界のトピックなど、有益な記事を発信し、自社の商品やサービスのファンを作ります。

オウンドメディアからリードを獲得する場合、高品質なコンテンツを提供し続けることが重要です。サイトの立ち上げやコンテンツ作成の際は、ターゲット設定やキーワードリサーチなど戦略をしっかり練りましょう。

また、コンテンツの品質と併せて、読者からリードへとコンバージョンしてもらう施策も重要です。

後述するホワイトペーパーのダウンロードや、セミナー申し込みに誘導できるよう、ウェブページや申し込みへの導線を設置してください。

なお、ナイルでは、オウンドメディアのよくある課題と解決策をわかりやすく資料にまとめています。お気軽にご覧ください。

方法2 ホワイトペーパーの用意

2つ目は、ホワイトペーパー(リード情報と引き換えに提供する資料)の用意です。ホワイトペーパーには「専門的な情報を提供し、信頼関係を構築する」「商品・サービスをリードに深く理解してもらい、より質の高いリードに育成する」などの効果があります。

ホワイトペーパーを取得したユーザーに対し、後述するインサイドセールスを行い、さらなるリード育成に役立てましょう。

ただし、ホワイトペーパー施策では、資料の品質が重要です。クオリティが低いと、ホットリードをウォームリード・コールドリードに逆戻りさせてしまう可能性もあるので注意してください。

ホワイトペーパーの活用例は、こちらの記事でも詳しく解説しています

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方法3 導入事例の作成

3つ目の方法は、導入事例の作成です。

導入事例は実際の利用者の声を届けられる、リード獲得に有効なアイテムです。読者もサービス導入後をイメージできるため、エンゲージメントの向上に効果のある手法と言えます。

導入事例を作成するときは「具体的な定量効果を入れる」「どのような課題があったのか、その課題をどのように解決したのかを具体的に示す」「ストーリー性を持たせて共感を得る」などの点に注意しましょう。

また、商品やサービスの理解を深めてもらい、具体的な情報により説得力を持たせるという意味で、商品・サービスの詳細なスペックを掲載するのも重要です。リードが興味を持ち、購買意欲を高める効果もあります。

事例記事の書き方については、こちらの記事も参考にしてください。

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方法4 SNSの運営

4つ目の方法は、SNSの運営です。

SNSでユーザーと直接コミュニケーションをとることで、リードの獲得とホットリードへの育成の両方をまとめて進められます。

SNSを運営するときは、どのプラットフォームを選択するかが重要です。企業によく利用されるSNSには「Instagram」「X(旧Twitter)」「TikTok」などがあり、企業のカラーや何を発信したいかなどによりそれぞれ向き不向きがあります。以下を参考にご覧ください。

プラットフォーム 特徴
Instagram
  • 若年層が多く利用
  • 画像・ビジュアル面を強く押し出せる
  • アパレル業界・フード業界・観光業に最適
  • ブランディング、インフルエンサーマーケティングにも最適
X
  • 幅広い年代が利用
  • リポスト機能による拡散性の高さが強み
  • キャンペーンや新商品告知とも相性が良い
  • IT企業・食品メーカー・小売業に最適
  • コミュニケーションがとりやすくCS的な利用も可能
TikTok
  • 10代に人気。親しみやすさがあり、拡散性も高い
  • 学生向けの商品・低単価サービスなどの拡散に最適
  • ちょっとした小ネタが注目されやすい

 

SNSを利用した集客については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

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方法5 メールマガジンの発行

5つ目の方法は、メールマガジンの発行です。メールマガジンは有益な情報配信を通じ、リードの獲得と育成の両方を行う施策です。気軽に実施できる定番施策ですが、なかなかメールを開封してもらえず、効果を発揮するのに工夫が必要な方法な場合もあります。

施策効果を高めるには、まず商品購入歴の有無・会員登録の有無・メールマガジン登録への流入元など、ユーザの属性や状態に合わせたセグメント分けが必要です。そして、セグメントごとに、それぞれに適した内容のメールマガジンを配信します。

例えば、会員ではないユーザーに「会員限定のキャンペーンのお知らせ」を繰り返し送るなど、ニーズと内容がマッチングしないメールマガジンを配信すると、リードから離脱される可能性があるため注意しましょう。

「確実にリードを獲得する」「コールドリードをウォームリードに育成する」といったチャンスを逃さないために、メールマガジンの内容やCTAの設置、配信頻度など適切な設定を行ってください。

効果的なメールマガジンの作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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方法6 セミナー・ウェビナーの開催

6つ目の方法は、セミナー・ウェビナーの開催です。

セミナー・ウェビナーの開催は、企業の専門性をアピールし、リードの信頼を獲得するのに絶好の機会と言えます。

リード獲得を目的としたセミナー・ウェビナーを開催するときは、まずニーズの把握が大切です。どのようなセミナーなら参加したいのか、セミナーに参加してどのような課題を解決したいのか、ターゲット層のリサーチや事前のアンケートなどで把握しつつ計画を立てましょう。

ほかには「参加者が集まりやすい日時の設定」「SNSやメールマガジンを利用したセミナーの告知宣伝」などもセミナー集客には重要です。

また、オフラインの場合は、参加者限定で無料相談会や商品デモなどを実施すると、リードとの関係性を構築し、より強い結びつきを作るのに有効です。加えて、無料パンフレットやノベルティグッズなどを用意しておくのもエンゲージメント向上に役立ちます。

ウェビナー集客を成功させるポイントは、下記の記事でも詳しく解説しています。併せてご覧ください。

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方法7 インサイドセールスの実施

最後に紹介するのが、インサイドセールスの実施です。

インサイドセールスとは、電話やメールで行うセールス活動のことです。例えば「ホワイトペーパーをダウンロードするときに入力されたメールアドレス」「ウェビナー参加時に登録された電話番号」などに連絡をして行われます。いわゆるテレアポと近いですが「一度接点があったユーザーにアプローチする」点が違いです。

インサイドセールスにはSDRとBDRの2種類があります。

まずSDRは「Sales Development Representative」の略で、マーケティングチームから引き継いだリード顧客にアプローチをする「反響型」の手法です。対象とする顧客がそもそもリード化されており、ニーズもある程度は理解できた状態からコンタクトを始められるため、ウォームリード・ホットリードに育成しやすいと言えます。

もう一方、BDRは「Business Development Representative」の略で、これまで接点のなかったリードにアプローチする「新規開拓型」と言われる手法です。しかし、BDRが商談につながる可能性は低く、ホットリード獲得の方法としてはあまり効率がいいとは言えません。

インサイドセールスでリードを獲得するコツについては、下記の動画で解説しています。ぜひご覧ください。

 

ホットリードを育成し、売上機会の最大化を目指そう

この記事では、ホットリード・ウォームリード・コールドリードの違いや、ホットリードを獲得・育成する方法、育成のポイントなどについて解説しました。

ホットリードの育成は、売上機会の最大化に直結します。リードを獲得・育成し、最終的な成約へと確実につなげましょう。

ナイルでは、リード育成やリード獲得の支援が可能です。弊社の支援体制や実績について詳しく紹介した資料を無料で配布しています。以下からダウンロードできますので、ぜひご覧ください。

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リターゲティング広告とは?課金方式やメリット、成果を上げるコツまとめ

リターゲティング広告とは?課金方式やメリット、成果を上げるコツまとめ

適切な広告施策を実施すれば、より多くの人から自社商品やサービスに興味を持ってもらえます。特にリターゲティング広告であれば、一度サイトに訪問した興味関心度の高い人にリーチできることから、CV(商品購入や問い合わせなど)につなげられる可能性が高いです。

とはいえリターゲティング広告を実施したことがない場合、費用対効果や課金方式、取り組むメリットなどがわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、リターゲティング広告の仕組みや重要視されている理由、課金方式や取り組むメリット・デメリットをまとめて解説します。リターゲティング広告の実施手順もまとめているので、ご一読ください。

なお、ウェブ広告の運用でお悩みの方に向けて、運用をお手伝いするサービスを展開しています。以下で詳しいサービス内容をまとめているので、無料ダウンロードの上、お問い合わせください。

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リターゲティング広告とは

リターゲティング広告とは、一度自社のウェブサイトや商品ページを訪問したユーザーを対象に、あらためて自社の広告を表示する手法を指します。Googleでは「リマーケティング広告」とも呼ばれています。

ここでは、以下の流れでリターゲティング広告について理解を深めていきましょう。

リターゲティング広告が重要な理由

リターゲティング広告が重要な理由は、一度興味関心を持った顧客にアプローチし、CV(資料ダウンロードや商品の購入など)をアシストすることができるからです。すでに興味関心がある顧客であれば、接触回数を増やすだけで購入してもらえることもあります。

仮に「興味はあるものの、ちょっと高くてまだ商品を購入していない人」がいた場合、リターゲティング広告で「キャンペーン」を告知した場合はどうでしょうか。初月のみ低価格で利用できるなどの情報があれば、購入につながります。

このように興味関心度の高い顧客に対し、さらなる魅力を伝えてCVにつなげられるのが最大の魅力です。

リターゲティング広告の仕組み

リターゲティング広告は広告タグからCookieをユーザーに付与し、Cookieの情報を元にユーザーを追いかけて広告を表示させる仕組みになっています。

Cookieを付与したユーザーはリスト化して管理が可能で、リスト化したユーザーに対して広告を配信できます。このような仕様により、間接的にどの商品やサービスに興味を持っている人がいるか分析することも可能です。

リターゲティング広告の種類

リターゲティング広告には「静的(スタティック)リターゲティング」と「動的(ダイナミック)リターゲティング」の2種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

種類 内容
静的リターゲティング 特定の商品やサービスを訪れたすべてのユーザーに対して、同じ広告を表示する
動的リターゲティング 訪問者が閲覧した商品やサービスに基づいて、個々に最適化された広告を表示する

 

静的リターゲティングは、設定した情報を元に自動で広告を表示します。そのため「こういうユーザーにはこの広告を表示する」という細かなアプローチはできません。

一方で動的リターゲティングは、一人ひとりのユーザーに対して最適化した情報を配信します。つまり、より個人に焦点を当てたアプローチができるというわけです。

その分、分析や戦略を練る時間がかかってしまうため、うまく使い分けて広告を配信していく必要があります。

リターゲティング広告の課金方式

リターゲティング広告の課金方式は、大きく分けて以下の2つです。

リターゲティング広告の課金方式

CPM(インプレッション課金)

1つ目のリターゲティング広告の課金方式は「CPM(インプレッション課金)」です。CPMはCost Per Milleの略で、1,000回の広告表示ごとに課金される方式を指します。

広告が表示されるだけで費用が発生するため、広告の露出を重視する場合に最適です。

CPC(クリック課金)

2つ目のリターゲティング広告の課金方式は「CPC(クリック課金)」です。CPCはCost Per Clickの略で、広告をクリックしたり、特定の行動をユーザーが取ったりする際に課金される方式を指します。

広告の効果測定が容易で、予算のコントロールもしやすいのが特徴です。効果的な広告運用を行いたい場合に特に向いています。

CPMとCPCのどちらの課金方式を選べばいいかは、下記の記事で詳しく解説していますので、併せてご一読ください。

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リターゲティング広告のメリット・デメリット

これまで、リターゲティングの特徴や仕組み、課金方式などを紹介しました。しかし、実際のところ自社でリターゲティング広告に取り組むべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そんな方に向けて、次に「リターゲティング広告のメリット・デメリット」を紹介します。

リターゲティング広告の4つのメリット

リターゲティング広告に取り組むメリットは、次の4つです。

リターゲティング広告の4つのメリット

特に広告効果を最大化できる点が魅力です。例えばオンラインショップである商品をカートに入れて購入を見送った場合、その商品の広告を後日別のウェブサイト上で表示できます。

ユーザーが再度購買を検討して購入に至る可能性が高まるため、広告効果を最大化できるというわけです。

ほかにも「長期的な顧客関係の構築」に活用できる点も魅力です。リターゲティング広告では定期的に顧客と接点を持てるため、商品の魅力を適宜伝えてリピーターになってもらうきっかけとなります。

リターゲティング広告の3つのデメリット

リターゲティング広告に取り組むデメリットは、次の3つです。

リターゲティング広告の3つのデメリット

特に気をつけなければならない点が、過度な広告表示です。一度興味を持っていたとしても、何度も同じ広告が表示されると顧客の「検索」を邪魔してしまいます。

煩わしさを感じさせてしまうと商品やサービスへの興味を失ってしまうのはもちろん、企業に対するマイナスイメージが強くなってしまう可能性が高いです。SNSなどでマイナスの口コミを拡散されてしまうケースもあるため、配信頻度には気をつける必要があります。

また、設定によってはすでに購入済みの顧客に広告表示してしまう可能性もあります。無駄に費用がかかってしまう上、購入後の顧客に煩わしさを感じさせてリピートにつながらなくなる恐れがあるため、配信設定は細心の注意を払いましょう。

リターゲティング広告の実施手順

ここでは、リターゲティング広告の実施手順を紹介します。手順は、以下の3ステップです。

リターゲティング広告の実施手順

広告媒体によって流れが変わるため、ここでは「Google広告」でリターゲティング広告(リマーケティング広告)を設定する流れを紹介します。

ステップ1 タグを発行する

以下の手順で、タグを発行していきましょう。

1.「ツール」にある「共有ライブラリ」から「オーディエンスマネージャー」をクリック

Google広告の「オーディエンスマネージャー」のページ画像

 

2.画面中央にある「オーディエンスソースを設定」ボタンをクリック

Google広告の「オーディエンスソースを設定」を選択するページ画像

 

3.Google広告タグにあるテキストリンクの「タグを設定」をクリック

Google広告の「タグを設定」を選択するページ画像

 

4.Google広告のタグ データソースを編集する

Google広告のタグ データソースを編集するページ画像

 

5.「タグを自分で追加する」をクリックし、グローバルサイトタグの情報をメモ帳などに保存する

Google広告の「タグを自分で追加する」のページ画像

 

6.「続行」ボタンを押して「完了」ボタンをクリックしタグを設定する

Google広告のタグ設定の完了画像

 

なお、Googleタグマネージャーを使用してタグを設定すると、コンバージョンの計測も可能になります。Googleタグマネージャーについて詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。

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ステップ2 オーディエンスリストを作成する

次に、オーディエンスリストを作成します。オーディエンスリストは、広告を配信するターゲットのことです。

オーディエンスリストを作成する手順は、以下のとおりです。

1.ツールから「共有ライブラリ」にある「オーディエンスマネージャー」をクリック

Google広告のダッシュボードから「オーディエンスマネージャー」を選択する画像

 

2.「+(プラス)」ボタンをクリック

Google広告の「オーディエンスリストを」新規作成するのページ画像

 

3.ウェブサイトを訪れたユーザーを選ぶ

Google広告のオーディエンスマネージャーでウェブサイトを訪れたユーザーを選択するページ画像

 

4.リストに追加する条件や訪問先のページを指定し、「セグメントを作成」をクリック

Google広告のオーディエンスマネージャーで「セグメントを作成」をクリックするページ画像

 

これでリターゲティング広告を配信する事前準備は完了です。

ステップ3 広告の配信設定を行う

最後に、リターゲティング広告の配信設定をします。広告の配信設定手順は、以下のとおりです。

1.キャンペーンにある「オーディエンス」をクリック

Google広告の配信設定手順、ダッシュボードからオーディエンスを選択する

 

2.「オーディエンスセグメントの編集」をクリックし、設定したい広告グループを選ぶ

Google広告の配信設定手順、「オーディエンスセグメントの編集」から設定したい広告グループを選ぶ画像

 

3.「閲覧」タブにある「ユーザーがお客様のビジネスを利用した方法」をクリック

Google広告の配信設定手順、オーディエンスセグメントの編集から「閲覧」タブにある「ユーザーがお客様のビジネスを利用した方法」を選択する画像

 

4.ステップ2で作成したリストを選択し「保存」ボタンをクリック

Google広告の配信設定手順、作成したオーディエンスリストを保存する画像

 

なお広告グループを作成する際に「ターゲットの拡張」を設定できる場所がありますが、オフにしておくことをおすすめします。オフにしておかないと、設定したリスト以外のユーザーにも広告を配信してしまいます。

もしリマーケティング広告の設定をしたが成果がでない、そもそも配信が難しいとお悩みでしたら、以下のバナーよりナイルへご相談ください。

リターゲティング広告で成果を出すための4つのコツ

先ほど紹介した方法で、リターゲティング広告は開始できます。しかし、いくつか設定前に検討しておくべきことや、設定時に気をつけるべき点があるため、4つのコツをまとめました。

リターゲティング広告で成果を出すための4つのコツ

コツ1 最適な配信期間を検討する

1つ目のコツは「最適な配信期間を検討する」ことです。配信設定を行う場合は、60日など長期間で配信設定をしているケースがよくあります。

しかし、リターゲティング広告は「興味関心度の高い顧客」に対してCVにつながる広告を配信する都合上、期間が長すぎても効果があまり上がらないこともある点に注意しましょう。

例えば商品サイトに訪れてすぐのタイミングでは、顧客も商品に興味を持っているはずです。そのためリターゲティング広告をうまく配信できれば、購入につながる可能性があります。

一方で、サイトに訪れてから1ヵ月後に配信した場合はどうでしょうか。すでに興味が薄れているかもしれず、効果的なCVにつなげられない可能性があります。

設定してから1週間など、ある程度の頻度でCVの状況を追いつつ、期間を調整していくのがおすすめです。

コツ2 リストの作成方法を事前に設計する

2つ目のコツは「リストの作成方法を事前に設計する」ことです。リターゲティング広告は、配信するリストの質がとても重要になります。なぜなら、興味関心度の低い顧客をリストに入れても、CVにつながりにくいからです。

例えばサイトのトップページに訪れた人のリストと、特定の商品に関連あるページに訪れた人のリストでは、後者を使用したほうがリターゲティング広告の効果が高まります。

上記は極端な例かもしれませんが、リストの作成方法を事前に練っておくことで、効果につながりにくい広告の配信を避けられます。

なお、条件指定には以下のようなケースがあります。

  • 特定の期間にウェブサイトに訪れた人
  • サイト内の特定のページを見た人
  • サイトからコンバージョン(CV)した人

新規顧客のCVを狙いたい場合は関連するページに訪れた人をリスト化し、既存顧客に新規商品を配信したい場合はCVした人をリスト化するようなイメージです。目的に合わせてリスト化の条件を設定しましょう。

コツ3 データを分析して適切な除外設定を行う

3つ目のコツは「データを分析して適切な除外設定を行う」ことです。リターゲティング広告に取り組むデメリットでお伝えしたように「すでにCVしている顧客」に同じ商品の広告を配信してしまったり、一度もサイトに訪れていない人に広告を配信してしまったりするリスクがあるからです。

以下のようなユーザーの除外設定を行い、広告配信が不必要な顧客に配信されないようにしましょう。

リターゲティング広告で除外するユーザーの例

  • コンバージョン済みのユーザー
  • サイトに訪問したことがないユーザー
  • サイト訪問から一定期間以上経っているユーザー

コツ4 クリック率を考慮してバナーデザインを改善する

4つ目のコツは「クリック率を考慮してバナーデザインを改善する」ことです。いくら最適なリストに最適な条件で広告を配信できたとしても、広告のデザインが興味をひくものでなければクリックされません。

広告が見られているにもかかわらずクリック率が低い場合は、バナーデザインを改善することをおすすめします。なお、改善する際はいくつかの要因をもとにABテストすることが重要です。

例えばターゲットに関して「30代の女性」と「40代の女性」に分けたバナーを作成し、コピーやデザインの色もターゲットに合わせて変えてみるなどです。また、ターゲットを変えずに「デザインの雰囲気」や「広告に表示する文字」を変えてみる方法もあります。

いくつかの要因をもとにバナーを改善し、クリック率やCV率をあげていきましょう。

リターゲティング広告の3つの活用事例

次に、リターゲティング広告の活用事例を3つ紹介します。

リターゲティング広告の3つの活用事例

事例1 人材業界で動的リターゲティング広告を実施

1つ目は、人材業界での動的リターゲティング広告を活用した事例です。人材業界は特に、人によってサイトを訪れる理由が大きくわかれる傾向にあります。

例えば転職エージェントを扱っている企業でも、「営業への転職」を考えている人と「エンジニアへの転職」を考えている人では、広告を配信した後に興味を引く言葉やデザインが大きく変わります。

動的リターゲティング広告では一人ひとりに合わせて広告設定ができるため、無駄な広告費用をかけずにCVを最大化可能です。実際に静的リターゲティング広告をする場合と比べて、2倍以上獲得単価が変わった例もあります。

事例2 既存顧客へ新規商品を訴求する広告を実施

2つ目は、既存顧客を狙い撃ちしたリターゲティング広告の事例です。「CVした人」をリスト化しておけば、過去に自社商品の購入やサービス利用をした人に広告配信が可能です。

一度CVしている顧客であれば、類似商品に興味を持ってもらえる可能性は高いため、さらなる売上アップが見込めます。

例えば歯ブラシやフロスなどを取り扱っている企業で「電動歯ブラシ」を購入した人がいたとします。購入した人をターゲットに新しい電動歯ブラシのアタッチメントを広告で配信した場合はどうでしょうか。

さらに歯を綺麗にできる魅力が伝われば、購入につながります。このように、既存顧客に対してアプローチすることも可能です。

事例3 関連する商品カテゴリーの広告を配信

3つ目は、関連する商品カテゴリーの広告を配信した事例です。製菓販売のECサイトを運営するある企業は、サイトに訪問して商品ページを見たものの、購入に至らない顧客へのアプローチにリターゲティング広告を利用しています。

例えばクッキーのページに訪れて離れてしまった顧客に対して、チョコレートやケーキなどのお菓子のカテゴリーの商品を訴求するという具合です。顧客がプレゼント用のお菓子を探していた場合、「このチョコレートも良さそう」と思ってもらえ、サイトへの再訪問や購入につなげられます。

このように、関連する商品カテゴリーのリターゲティング広告はとても効果的です。

リターゲティング広告を実施するときの2つの注意点

最後に、リターゲティング広告を実施する際の注意点を2つ紹介します。

 

リターゲティング広告を実施するときの2つの注意点

  • 注意点1 過度なターゲティング広告の表示は避ける
  • 注意点2 Cookie規制を考慮して集客施策を検討する

注意点1 過度なターゲティング広告の表示は避ける

注意点の1つ目は「過度なターゲティング広告の表示は避ける」ことです。リターゲティング広告は配信頻度などを間違えてしまうと、商品やサービスの魅力ではなく、「煩わしさ」のみ伝わってしまいます。

何らかのサイトで「広告が邪魔で見づらい」と感じたことがある方もいるのではないでしょうか。リターゲティング広告の設定によっては何度も同じ広告を出してしまう可能性もあり、マイナスイメージがついてしまう可能性があります。

商品への嫌悪が増えるだけではなく、商品を販売している企業へのマイナスイメージがついてしまう可能性があるため注意が必要です。

注意点2 Cookie規制を考慮して集客施策を検討する

2つ目の注意点は「Cookie規制を考慮して集客施策を検討する」ことです。Cookie規制とは、Cookieが保存するユーザーの情報利用を制限する規制を指します。

日本では2020年6月に個人情報保護法が改正され、Cookieを活用したデータ収集と利用について同意を得ることが義務付けられました。同意なくCookieの情報を取得できなくなったことから、リスト化できないユーザーが出てきてしまうというわけです。

リターゲティング広告自体が禁止になったわけではありませんが、CV数を最大化する上では、ほかの集客施策と合わせて検討していくことをおすすめします。なお、ウェブサイトの集客方法や種類については、Webサイトの集客とは?メリットや種類・手法も併せて紹介をご一読ください。

リターゲティング広告とは別の広告について知りたい方は、「やさしく解説!リスティング広告の基本」でリスティング広告についてまとめているので、以下から無料ダウンロードの上ご活用ください。

リターゲティング広告は成果につなげる重要な施策の1つ

リターゲティング広告は、興味関心度の高い顧客をCVさせる上でとても重要な施策のひとつです。リスト化する条件や広告配信の設定には気をつける必要がありますが、最適な設定をすればCV数を上げられる可能性を秘めています。

しかし「どんなバナーを設定すべきか」や「具体的にどんなリストを作るべきか」など、経験や知識が求められることも多いです。もしもターゲットに正しくリーチし、かつ費用対効果を上げて行きたい場合はプロに相談してみませんか。

広告でお悩みの方をお手伝いするサービスを展開しているので、まずは資料を無料ダウンロードの上、問い合わせください。

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ナイルではSEOの他、Web広告運用代行も可能です。貴社の事業課題やマーケティング課題の解決に重きを置いて、サービスを提供します。資料では実績(事例)、費用感の目安といった情報をご紹介。 Web広告やSEO・SEMのお悩みがありましたら、お気軽に無料相談をご利用ください!

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リターゲティング広告とは?課金方式やメリット、成果を上げるコツまとめナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

サンクスページとは?作成方法から実践に役立つ7つの活用アイデアも紹介

サンクスページとは?作成方法から実践に役立つ7つの活用アイデアも紹介

サンクスページとは、購入や登録などの手続きが完了した際に表示するページです。成約後に表示されるサンクスページは、工夫次第でリピーター獲得やファン化も期待できる重要な役割を持ちます。

そこで本記事では、サンクスページの概要やBtoC・BtoBそれぞれに合った施策アイデアを中心に解説します。広告やランディングページに加えてさらなる施策を打ちたいという方はぜひ最後までお読みください。

サンクスページの作成にあたり、そもそもウェブサイトがコンバージョンできる状態になっているかも見直したいところです。

「プロが実践するWEBマーケティングの教科書資料」ではチェックリストを掲載しています。併せてご覧ください。

【戦略立案から具体的な手法まで徹底解説】 プロが実践するWEBマーケティングの教科書

サンクスページとは

前述のとおり、サンクスページとは、会員登録や商品購入などの何らかの成約後に、提供側から成約者へ感謝を伝えるページを指します。

BtoCであれば、Amazonや楽天などECサイトの購入後に表示される画面が一例です。BtoBの場合は、資料請求・セミナーの申し込みから問い合わせまでさまざまなシーンに用います。

サンクスページは、自社に何らかの関心を寄せてアクションを起こした人だけに表示されるページです。そのため、工夫次第ではクロスセルやリピーター獲得などの売上アップにもつなげられます。

サンクスページを設定する3つのメリット

ここで、サンクスページを設定するメリットを以下の3つ紹介します。

サンクスページを設定する3つのメリット

メリット1 顧客に安心してもらえる

まず紹介するメリットは、「顧客に安心感を与えられる」という点です。

例えば、問い合わせフォームに入力後、手続きが正常に完了したのかどうか、返信がいつどのように返ってくるのかがわからないと相手は不安になってしまいます。そこで、サンクスページで以下のようなメッセージを伝えます。

  • 正常に処理が完了したこと
  • ○営業日までに返信する旨
  • 受付完了メールが来ない場合の連絡先

顧客が「また利用しよう」という気持ちになるには、先を見越した対応で安心してもらうことが必要です。企業が顧客と信頼関係を構築できれば、リピーターやファンの獲得に役立ちます。

メリット2 関連する商品やコンテンツを訴求できる

前述のとおり、サンクスページを訪れるユーザーは、すでにアクションを起こしているため、自社への興味関心が高い状態です。つまり、その状態で適切な誘導をすれば、リピート率アップやサイト回遊へとつなげやすくなります。

具体的な例は、以下のとおりです。

  • ECサイトの場合、商品購入完了のページで関連商品の紹介や次に使えるクーポンを提供する
  • BtoBの場合、問い合わせ後完了ページで、関連情報やお役立ち情報、自社コンテンツを紹介する

このように、工夫次第でお礼だけで終わらせずさまざまな効果を期待できます。

メリット3 コンバージョン計測ができる

3つ目のメリットは、コンバージョン測定としての役割です。前提として、サンクスページは、購入や問い合わせなど何らかの成約(=コンバージョン)したユーザーにしか表示されないページです。

そのため、サンクスページに配信した広告の成果を測定するタグ(=コンバージョンタグ)を設定することで、自社のサイトに訪れた人のうち何人がコンバージョンしたのかがわかります。

さらに、過去にサイトに訪れたことがあるユーザーに対して広告を表示する「リターゲティング広告」でも配信リストに活用できます。

コンバージョンタグを使用すれば、以下3つのリストを作成できるので、各リストの温度感に合わせて表示する広告を変えることが可能です。

【A】商品ページを閲覧した人:全訪問者

【B】サンクスページを閲覧した人:購入者

【C】AーB=未購入者

なお、リターゲティング広告についての詳細は、以下の記事をご一読ください。

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サンクスページを作成する4つのステップ

次は、サンクスページを作成する際の以下4つのステップについて紹介します。

工程

概要

具体例

ステップ1 構成を決める 何の目的のために、どのような要素を盛り込むかを決める
  • リピーター獲得のために関連商品の紹介・クーポンを発行
  • サイト滞在時間を伸ばすために関連コンテンツへの誘導
ステップ2 導線を設計する どのようなメッセージで、どこへ誘導するか決める
  • 購入者限定クーポンを表示し、購買意欲を刺激する
  • 使い方やお役立ち情報を案内し、SNSやコンテンツへと誘導する
ステップ3 デザインを決定する ターゲットの年齢・性別や興味・関心などに合わせて、デザインを決める
  • 女性向けにパステルカラーで統一する
  • 高級感を演出するため、シンプルなデザインにする
ステップ4 解析データをもとに改善する アクセス解析をもとに改善点を見つけ、改善する
  • フォームの使いやすさ、項目の多さを見直す
  • バナーや文言を改善する

まずは、サンクスページを何のために使い、どのような要素を盛り込みたいかというような目的と構成を明確にします。サンクスページの閲覧後に、次の行動を起こしたくなるような誘導文を入れることがポイントです。

また、サンクスページは一度作ったら終わりではなく、アクセス解析をもとに改善点を見つけ出し修正していく必要があります。サイト全体の改善ステップについては、以下の記事を参考にしてください。

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BtoCサンクスページの施策アイデア4選

サンクスページは、業界・業種によってさまざまなパターンがあります。そこでまず紹介するのは、BtoCのサンクスページにおける以下4つのアイデアです。

なお、BtoCのサンクスページでは、商品購入完了ページを想定しています。では、それぞれ見ていきましょう。

サンクスページの施策アイデア4選

アイデア1 自社コンテンツへのリンクを設置

1つ目は、自社が運営しているコンテンツへのリンクを設置する施策です。商品を購入した後のユーザーに対し、より自社を知ってもらう目的で行います。

  • 自社で運営しているブログやオウンドメディアのURLを設置
  • メールマガジン登録の案内
  • LINE・InstagramやYouTubeなど、自社のSNSへ誘導する

誘導する際は、上記のように「次のセールのお知らせ」や「お役立ち情報」「商品の具体的な使い方」など、顧客にとってのメリットをアピールすると効果的です。

アイデア2 クーポンの付与

商品購入者限定のクーポンを発行するアイデアもあります。ECサイトのリピーター獲得に効果的です。

なお、クーポンは「購入後○日まで」と期限を設けると限定感が増し、より購買意欲を刺激できます。購入者が思わず次に何を買おうか想像するような要素を、盛り込みましょう。

アイデア3 SNSでのシェアを促す

3つ目のアイデアは、ユーザーが購入したことをSNSでシェアするためのボタンを設置する方法です。クリックするだけで投稿画面に移行できれば、購入して気持ちが高まったユーザーがすぐに投稿してくれる期待ができます。

なお、アジャイルメディア・ネットワーク株式会社の「SNSのクチコミが購入・来店に与える影響調査(2022年)」では、モノやサービスの購入検討時に最も影響を受けるのは、「SNS検索」で偶然みつけた投稿であるという結果が出ています。

そのため、商品の購入を検討しているほかのユーザーの目に留まれば、新たな顧客となり得ます。なお、SNSのシェアボタンはユーザーが選べるように複数のSNSを用意すると、より投稿しやすくなるのでおすすめです。

アイデア4 関連商品・コンテンツを紹介

購入した商品と関連するほかの商品やコンテンツを紹介する方法も、BtoCでは有効です。関連商品が表示されれば、ユーザー自身がまだ見つけられていない類似商品を提案することができます。

例えば、大手ECサイトのAmazonの購入完了画面では、ほかの商品ページを見たくなる工夫がされています。具体的には「ユーザーが購入した商品の関連商品」や「閲覧履歴などから興味にもとづく商品」を紹介するような仕組みです。

このように、ユーザーへ積極的に商品やコンテンツの提案ができればリピート購入へとつながります。さらに、「自分に必要な商品を扱っているブランド」のように信頼を得ることも可能です。

なお、ユーザーへ自社の魅力を伝えるには、広告の遷移先として設定するランディングページも重要です。ナイルではヒアリングから改善まで一貫して対応する「ランディングページ制作サービス」をご用意していますので、「購入からリピーター獲得までのばしたい」とお考えの方はこちらからお気軽にご連絡ください。

BtoBサンクスページの施策アイデア3選

ここでは、BtoBで活用できるサンクスページの施策アイデアを、以下の3つ紹介します。

サンクスページの施策アイデア3選

BtoBの場合は、資料請求や問い合わせ獲得が主なコンバージョンと考えます。では1つずつ見ていきましょう。

アイデア1 資料DLのサンクスページから「問い合わせ」へつなげる

最初に紹介するアイデアは、資料ダウンロード後のサンクスページから「問い合わせ」につなげる施策です。ダウンロードした資料に関連する悩みや、ユーザーがよく抱える課題を明記し、自社なら解決できると訴求します。

問い合わせへとつなげるには想定されるターゲットを明確にすることが重要です。ターゲットが曖昧なままでは、悩みを言語化できません。悩みがわからなければ既存の顧客からヒアリングするなど、自社に対する興味関心を高められる施策を打ちましょう。

アイデア2 サンクスページで、メールマガジン登録やウェビナーを訴求する

BtoBのサンクスページでは、メールマガジンの登録案内やセミナー・ウェビナーへの参加を促すことも有効です。サンクスページを見ているユーザーは自社に興味関心のある状態なので、その場で簡単に登録できるメールマガジンの訴求は特に高い効果が期待できます。

案内する際には、押し売りにならないよう「業界の最新トレンドを配信」や「お役立ち情報をわかりやすく解説」など、ユーザーにとって有益な情報を得られることを伝えましょう。

ユーザーが欲しい情報を得られるとわかれば、「自社の課題を解決できるのでは?」と期待してもらえるため、商談のきっかけを作れます。

アイデア3 サンクスページに、電話番号を設置する

サンクスページに自社の電話番号を設置することもおすすめです。前述のとおり、アクションを起こした後に連絡がないと、「間違った手続きをしていないだろうか」「上司にどのように報告しておけばいいのだろう」と、ユーザーが不安になります。

そこで、問い合わせ先を記載しておくことで、もし正常に手続きができていなくても、電話で問い合わせるなど、ユーザーが必要な行動を考えられます。

なお、問い合わせにいち早く対応するために、インサイドセールスの導入を検討するのも1つの手です。インサイドセールスとは、社内にいながら顧客へとアプローチしていく内勤型営業のことです。

わざわざ問い合わせをしてくれる顧客とのつながりを追ってアプローチしていくことで、商機を得られるケースがあります。

もしサンクスページの作り方がわからない、自社に合った施策がわからないことでしたら、お気軽にナイルまでご相談ください。

サンクスページを作成するときの2つの注意点

No

注意点

概要

1 noindex・nofollow設定にする
  • サンクスページはGoogleの検索エンジンに登録する必要がないため、検索結果に載せない
  • リンク先を検索エンジンにクロールさせない
2 サンクスページに内部リンクを設置しない
  • メニューやサイドバーなどに意図しない表示で読者を困らせない

サンクスページは、限定的に表示するページであり、検索結果に表示する必要のないページです。Googleの検索エンジンに登録されないよう作成時にnoindex(ノーインデックス)nofollow(ノーフォロー)設定を行いましょう。

インデックスされると、検索した人による閲覧が可能です。もしサンクスページにタグを設置しCVを計測していた場合、検索した人の閲覧も「CVした」とみなされ正しい計測ができません。

また、意図しない表示で読者を困らせないため、サンクスページ内への内部リンク設定は不要です。特にWordPressを使っている場合は、メニューやサイドバーなどにも表示しないように確認しておきましょう。

なお、内部リンクの最適化に関しては以下の記事でまとめていますので、あわせてお読みください。

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サンクスページを有効活用してリピート率アップを図ろう

サンクスページは、顧客が何らかのアクションを起こしてくれたことに対する感謝を伝えるページです。加えて、ほかの商品やコンテンツへと誘導することで、リピーターの獲得やほかのコンテンツへつなげることができます。

一度作って終わりにするのではなく、アクセス解析をもとに改善し、長期的に顧客とつながりを持てるページにしましょう。

なおナイルではサンクスページを含めたサイト全体のコンバージョンを改善する支援をおこなっております。累計2,000社以上支援実績があり、採用倍率100倍を超えた優秀なコンサルタントが貴社の集客強化に向けて伴走させて頂きます。

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サンクスページとは?作成方法から実践に役立つ7つの活用アイデアも紹介ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

ディスプレイ広告とは?特徴や種類、運用で成功するためのコツも解説!

ディスプレイ広告とは?特徴や種類、運用で成功するためのコツも解説!

ディスプレイ広告とは、画像や動画、文章を使って多くのユーザーに広告を表示できる広告形式です。本記事では、ディスプレイ広告の概要やリスティング広告との違い、運用で成功するためのコツをわかりやすく解説します。

なおナイルでは、事業課題やマーケティング課題の解決に重きを置いた、広告運用代行サービスを行っています。実績(事例)や費用感の目安といった情報をまとめた資料を配布しておりますので、以下から無料でダウンロードの上、ご覧ください。

Web広告運用サービス紹介資料

ディスプレイ広告とは

ディスプレイ広告とは、ウェブサイトやアプリにバナーやテキスト、もしくは動画として表示される広告の総称です。「ディスプレイ広告=バナー」と考える方も多いですが、テキストや動画もディスプレイ広告のひとつです。

なお、ウェブ広告にはほかにもさまざまな種類があるため、どのような種類や運用方法があるのかを詳しく知りたいという方は、以下のYouTube動画もご覧ください。

 

ディスプレイ広告とリスティング広告の違い

続いて、ディスプレイ広告とよく比較されるリスティング広告との違いをまとめていきます。主な違いは以下のとおりです。

  • 違い1 広告の表示場所
  • 違い2 配信ターゲット
  • 違い3 広告形式
  • 違い4 クリック単価

それぞれの違いを以下で詳しく解説します。

違い1 広告の表示場所

ディスプレイ広告とリスティング広告は、広告が表示される場所に違いがあります。

広告 表示場所
ディスプレイ広告 ウェブサイトやアプリ内の広告枠に表示される
リスティング広告 インターネット検索結果の広告枠に表示される

 

上記のように、広告の表示場所は主に検索結果への表示か、サイト内の広告枠への表示かに大きな違いがあります。

違い2 配信ターゲット

ディスプレイ広告とリスティング広告は、配信ターゲットの絞り込みにも違いがあります。リスティング広告の場合、事前に指定したキーワードを検索したユーザーに表示させる広告です。キーワードの検索している背景や理由を想定しながら設定することで精度を高められます。

一方で、ディスプレイはさまざまなサイトやアプリを閲覧しているユーザーに幅広く表示させる広告です。ユーザー属性などは設定できるものの、リスティング広告ほどの成約率は期待できない傾向にあります。

違い3 広告形式

ディスプレイ広告とリスティング広告は、出稿できる広告の形式が異なります。リスティング広告はテキスト形式でのみ出稿が可能で、ディスプレイ広告はテキスト形式に加え、画像形式、動画形式でも出稿可できます。

広告 形式
ディスプレイ広告
  • 画像
  • 動画
  • テキスト
  • 画像+テキスト
  • 動画+テキスト
リスティング広告
  • テキスト

 

上記のように、ディスプレイ広告は画像や動画が使えて、テキストと組み合わせできるのも特徴です。そのため、テキストだけではなく画像も使って商材の訴求をしたいという方に向いています。

違い4 クリック単価

クリック単価とは、ユーザーが広告を1回クリックするたびに発生する広告費のことです。

ディスプレイ広告の場合は、掲載するサイトや広告枠によって単価が異なりますが、リスティング広告よりは安い傾向があります。ただし、状況によって異なるため正確な金額を事前に確認することはできません。

リスティング広告の場合は、検索キーワードや入札する競合の数によってクリック単価が増減することが特徴です。多くの企業が出稿を希望するキーワードや、コンバージョンしやすいキーワードはクリック単価が高くなる傾向にあります。

ディスプレイ広告で使えるクリエイティブの種類

ディスプレイ広告で使えるクリエイティブには、主に以下の3種類があります。

ディスプレイ広告で使えるクリエイティブの種類

それぞれの違いを以下で解説します。

種類1 バナー広告

バナー広告とは、画像または動画で表示される広告のことです。Google広告では、アップロード型ディスプレイ広告やイメージ広告とも呼ばれています。

正方形や長方形、横長など多種多様なサイズがあり、パソコン向けやスマートフォン向けなど向いている媒体も異なることが特徴です。サイズだけではなく画像や文言も複数のパターンを用意して効果測定を進めることが大切となります。

種類2 テキスト広告

テキスト広告とは、テキストのみで表示される広告のことで、主にリスティング広告で利用されます。画像や動画を用意する必要がないため、工数や制作予算を抑えて広告を出稿できることがメリットです。

種類3 レスポンシブ広告

レスポンシブ広告とは、画像(動画)部分と文章部分がわかれている広告です。複数のサイズと文章パターンを登録しておくことで、配信面に合わせて適切な組み合わせで広告を表示できます。

組み合わせは事前に固定しておくことも可能ですが、広告プラットフォームによっては自動で適切な組み合わせで表示してもらうことも可能です。ユーザーの反応やクリック率などのデータを蓄積して分析することで、広告の精度を高められます。

ディスプレイ広告にかかる費用・課金方式

ディスプレイ広告の基本はクリック課金方式です。つまり、表示された広告がクリックされた回数に対して費用がかかります。

クリック1回に発生する費用(クリック単価)は、1クリックあたり数円〜数十円のケースが多いですが、広告が表示される媒体や時間帯、競合性によっても異なるため事前に確認することはできません。ただし、事前に予算上限を設定することで予算以上にコストが発生するリスクは少ないため安心して利用できます。

また、商材の認知拡大が目的の場合には、広告の表示回数に応じて費用がかかるインプレッション課金方式も一般的です。この方式では、クリックの回数ではなく広告が1,000回表示されるたびに課金される仕組みとなっています。

ディスプレイ広告の運用では、コンバージョンまでにいくらのコストがかかったのかを表す顧客獲得単価(CPA)という指標を使うことが一般的です。

CPAの計算式は以下のとおりです。

CPA=費用 ÷ コンバージョン数

一例として、広告費用100万円でコンバージョン数50件の場合「100万円÷50件=2万円」と計算できるため、CPAは2万となります。

このCPAの目標金額をいくらに設定するかを決定して運用、分析していくと広告運用のPDCAを回しやすいため、精度を高めるためにおすすめの方法です。

また、ウェブマーケティングには、広告以外にも様々な手法があります。以下の資料ではウェブマーケティングの手法について、目的ごとにまとめておりますので、本記事とあわせてご覧ください。

ディスプレイ広告を配信できる2大プラットフォーム

ディスプレイ広告を配信できるのは、主にGoogle広告とYahoo!広告の2大プラットフォームです。

それぞれの特徴を以下に表にまとめました。

名称 主な配信面 広告形式
Yahoo!広告
  • Yahoo! JAPAN
  • Yahoo!ニュース
  • Yahoo!知恵袋
  • バナー広告
  • 動画広告
  • レスポンシブ広告
  • 動的ディスプレイ広告
  • テキスト広告
Google広告
  • Google検索
  • Google Map
  • YouTube
  • 静的バナー広告
  • 動的広告
  • レスポンシブ広告

 

それぞれの項目に分けて解説します。

Yahoo!広告

Yahoo!広告とは、Yahoo! JAPANが提供している広告配信サービスで、2023年10月1日から「LINEヤフー for Business」に名称が変更されています。

主な特徴はYahoo! JAPANやYahoo!ニュースなどの有名なサービスに広告を出稿できる点です。

ディスプレイ広告では、特定のキーワードで検索したことのあるユーザーに広告を表示させるなどのターゲティング機能が強みとなっています。

Google広告

Google広告とは、Googleが提供している広告サービスです。主にGoogleの検索結果やGmail、YouTubeなどに広告を出稿できます。

Googleのディスプレイ広告は、莫大なPV数のあるYouTubeにも掲載できることも強みです。ターゲティングの機能も豊富なため、「こんな人に広告を配信したい」という希望を叶えやすい媒体です。

ディスプレイ広告でできるターゲティングの種類と特徴

ディスプレイ広告で利用できるターゲティングの主な種類を、Googleディスプレイ広告とYahoo!ディスプレイ広告に分けて紹介します。

Googleディスプレイ広告のターゲティング

Googleディスプレイ広告のターゲティングの種類を表にまとめました。

種類 特徴
リマーケティング サイトやアプリに訪れたことのある人に向けて広告を配信できる
関連キーワード・トピック 設定したキーワードやトピックと関連するサイトに広告を掲載できる
興味関心 ある商品やサービスに興味のあるユーザー層に広告を掲載できる
ユーザー属性 性別や年代などの属性を指定して広告を掲載できる
プレースメント 特定のサイトやアプリ、広告枠の場所などを指定して広告を掲載できる

 

Yahoo!ディスプレイ広告のターゲティング

Yahoo!ディスプレイ広告のターゲティングの種類を表にまとめました。

種類 特徴
リターゲティング サイトやアプリに訪れたことのある人に向けて広告を配信できる
サーチキーワードターゲティング 過去に特定のキーワードを検索したユーザーに広告を掲載できる
デバイスターゲティング スマートフォンやパソコンなどのデバイス別、
使用しているOS別に広告を掲載できる
プレイスメントターゲティング サイトやアプリの掲載面を指定して広告を掲載できる
ユーザー属性ターゲティング 性別や年代などを指定して広告を掲載できる
地域ターゲティング 閲覧するユーザーがいる地域を指定して広告を掲載できる
曜日・時間帯ターゲティング 指定した曜日や時間帯に絞って広告を掲載できる

 

ディスプレイ広告の3つのメリット

ディスプレイ広告には以下、3つのメリットがあります。

 ディスプレイ広告の3つのメリット

それぞれ以下で解説します。

メリット1 バナーに画像や動画を利用できる

ディスプレイ広告は、特定の広告枠に対して画像や動画を使った広告クリエイティブを掲載できます。サイズやテキストなどの自由度が高いため、伝えたいメッセージやブランドイメージを表現しやすいのが強みです。

メリット2 潜在顧客に対して商品・サービスの認知向上を目指せる

ディスプレイ広告は、まだ商品やブランドを知らない潜在顧客へ認知向上を目指せるというメリットがあります。ディスプレイ広告のクリック単価はリスティング広告などと比較すると安価な傾向にあり、同じ広告予算でも多くのユーザーに広告を配信できるためです。

また、テキストのみしか配信できないリスティング広告とは違い、閲覧するサイトやアプリ内でユーザーの目に入る箇所に画像や動画などのビジュアルイメージを設置できます。そのため、ユーザーの視覚に訴えかけてブランディングにつなげられることも強みの一つです。

メリット3 リターゲティングで見込み顧客にアプローチできる

リターゲティングとは、一度サイトに訪問したことのあるユーザーに再度訴求できる機能です。顕在顧客の可能性が高いユーザーを逃さずに追跡して訴求できるため、ほかのターゲティングと比較して高いコンバージョン率が期待できます。

ディスプレイ広告の3つのデメリット

ディスプレイ広告のメリット以外の特徴を知りたい方に向けて3つのデメリットをまとめます。

ディスプレイ広告の3つのデメリット

以下ではそれぞれ詳しく解説します。

デメリット1 コンバージョン率が低い傾向にある

ディスプレイ広告は、検索結果からクリックするリスティング広告と比較してコンバージョン率が低い傾向にあります。なぜなら、ディスプレイ広告はすぐに購入したいと考えている顕在顧客にリーチするのではなく、まだ購買意欲の薄い潜在顧客が主なターゲットとなるためです。

メリットでも紹介したように、ディスプレイ広告は認知度の向上や幅広い顧客層にリーチしたいときにもおすすめできます。コンバージョンも目指したい場合は、リターゲティングを活用したり、リスティング広告も併用したりすると効果的です。

デメリット2 効果測定が難しい

ディスプレイ広告は、配信した広告が売り上げや集客にどの程度つながったのかをデータで測定しにくいというデメリットがあります。なぜなら、広告のクリックからすぐにコンバージョンにつながる可能性が低いからです。

例えば、広告をクリックしなかった場合でも、ユーザーは広告を見ているため、記憶に残った結果、後から商品やサービス名を検索してコンバージョンにつながるパターンも考えられます。この流れではディスプレイ広告の成果としてデータを測定できません。

デメリット3 広告の配信ペースが速い

ディスプレイ広告は、リスティング広告よりも幅広い箇所に掲載されるため、配信量やクリックのペースが速くなりやすい傾向にあります。そのため、予算や配信日程を適切に管理しておかないとコストが増え続けてしまいます。

対策として、1日の予算管理や配信面の管理を細かく設定することで、コストを無駄にせずに運用できます。

もしディスプレイ広告活用に興味があるが不安がある、プロの意見を聞いてみたいということでしたら、以下のバナーよりお気軽にナイルまでご連絡ください。

ディスプレイ広告運用による2社の成功事例

ディスプレイ広告の運用で実際に成功した2社の事例を解説します。

  • 事例1 ディップ株式会社
  • 事例2 株式会社オンワード樫山

それぞれ運用前の課題、広告利用の施策内容、結果という流れで解説しますので、ディスプレイ運用の参考にしてください。

事例1 ディップ株式会社

ディップ株式会社は、アルバイト情報サイト・アプリを運営する会社です。これまで、求人アプリとしてダウンロード数は多かったものの、インストールしたユーザーからの応募率が低かったことが課題でした。

そこで、ダウンロード時点でのユーザーの絞り込みやターゲティングができるYahoo!広告のディスプレイ広告を利用しています。

具体的には、クリエイティブを訴求方法の見直しやA/Bテストなどによって改善。その結果、インストール数が150%増加、インストール後の応募獲得単価を約50%まで改善するという成果が出たという成功事例です。

参考:LINEヤフー for Business

事例2 株式会社オンワード樫山

株式会社オンワード樫山は、アパレルブランドのECサイトを全国規模で運営する会社です。事業を拡大する中、新規ユーザーではなく既存ユーザーへの広告費の増大が課題でした。

そこで、新規ユーザー向けの広告費を増やすためにディスプレイ広告を活用した施策を実施します。

特に、ユーザーの興味関心や行動をもとに関連した広告を掲載するYahoo!広告の動的ディスプレイ広告を運用しました。その結果、顧客獲得単価(CPA)を74%、コンバージョン率(CVR)を132%まで向上させることに成功しています。

参考:LINEヤフー for Business

ディスプレイ広告の運用で成功するための5つのコツ

ディスプレイ広告の運用で成功するために必要な要素やコツを解説します。

ディスプレイ広告の運用で成功するための5つのコツ

それぞれ詳しく解説します。

コツ1 ターゲットを明確にする

ディスプレイ広告は自由度が高いため、どの広告枠やサイズで出稿することが最適なのか判断することが困難です。そこで、まずはターゲットを明確にすることで、どこにどのような広告を出稿すべきかを判断しやすくなります。

ディスプレイ広告には、商品のブランディングやコンバージョン、サイト閲覧のアップなどの目的が一般的です。もし目的とターゲットがなかなか明確にならない場合は、ペルソナ設定やカスタマージャーニーなどの活用をおすすめします。

カスタマージャーニーについては以下の記事でも詳しく解説しています。

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コツ2 ターゲティングの精度を高める

ディスプレイ広告を配信する際は、基本的に自社のターゲットに合わせてターゲティングを設定しましょう。その際、「最初に設定したターゲティングのまま放置しない」ことがポイントです。「想定していたターゲットの費用対効果が悪い」「想定外のユーザーで成果が出ている」といったケースは少なくありません。

そのため、配信開始後はターゲティングやユーザー属性ごとの数値をウォッチし、改善を続けましょう。

コツ3 クリエイティブの効果測定と改善を繰り返す

クリエイティブ(バナー)の内容や品質が広告のクリックやCV向上に直結します。広告が目に入った時点では、バナーの情報だけがユーザーと唯一、関われる箇所だからです。

そのため、市場調査や競合の広告を調査して、ターゲットにあう内容や商品・サービスの魅力を端的に伝える工夫が必要となります。

複数のバナーや文章を用意した上で、ABテストなどで効果測定を行いながら改善を繰り返していくことがおすすめです。また、広告をみたユーザーが思わず反応してしまうようなバナー作成も欠かせません。

コツ4 効果の出やすい配信面を選定する

ディスプレイ広告では、基本的に配信面ごとのデータを閲覧できるため、効果の良い・悪いメディアを見つけることが可能です。効果の出ていない配信面を見つけたら、配信先から除外するように設定しましょう。

コツ5 ディスプレイ広告との相性が良い商材を理解する

ディスプレイ広告と相性の良い商材と効果が出にくい商材が存在します。基本的には、購入するハードルの低い低単価な商材や、買うかどうかを本人が決められるBtoC商材との相性が良い傾向にあります。逆に高単価商材やBtoB商材は、「購入するハードルが高い」「意思決定に社内の許可が必要」などの理由から、受動的に受け取るディスプレイ広告との相性はそこまで良くありません。

高単価商材やBtoB商材の場合は、ハードルの高い成約・購入を目的に配信するのではなく、資料請求やメールマガジン登録などをコンバージョンに設定しましょう。もしくは、認知目的と割り切ってコンバージョン数にKPIを置かないケースもあります。

ディスプレイ広告を理解して効果的に活用しよう

ディスプレイ広告は媒体ごとのターゲティングや特徴を熟知していないと、機能を活かしきれず費用対効果が悪化してしまうリスクがあります。

「できるだけ失敗の可能性を下げたい」「自社で運用するノウハウや学習リソースがない」という場合、広告運用代行を行っているプロに依頼するのが近道です。ナイルでは、ディスプレイ広告を含めた広告運用代行サービスを提供しており、運用実績・成功事例も豊富にございます。広告運用でお悩みの方は、以下の無料相談ボタンからお気軽にご連絡ください。

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ナイルではSEOの他、Web広告運用代行も可能です。貴社の事業課題やマーケティング課題の解決に重きを置いて、サービスを提供します。資料では実績(事例)、費用感の目安といった情報をご紹介。 Web広告やSEO・SEMのお悩みがありましたら、お気軽に無料相談をご利用ください!

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ダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)とは?特徴や手法を徹底解説

ダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)とは?特徴や手法を徹底解説

ダイレクトレスポンスマーケティングとは、自社の広告・宣伝活動に反応があった見込み顧客に絞ってアプローチする手法です。

本記事では、ダイレクトレスポンスマーケティングの特徴や具体的な施策を解説します。

営業活動の効率化をしたい方、顧客と長期的な関係を構築したい方はぜひ最後までお読みください。

「基礎から学ぶデジタルマーケティングの教科書」では、マーケティングの手法や成功ポイントを紹介しています。デジタルやウェブを活用したアプローチをお考えの方は、本記事と併せてご覧ください。

ダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)とは

冒頭でお伝えしたとおり、ダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)とは、自社の広告・宣伝活動に反応があった見込み顧客に絞ってアプローチする手法です。

自社に何らかの興味を持っている顧客に絞って、メールマガジンやDMなどで営業するため、テレアポのようなプッシュ型営業より成約率が高い傾向にあります。

なお、ダイレクトレスポンスマーケティングとよく比較されるマーケティング手法にマスマーケティングがあります。マスマーケティングとは、テレビCMや広告などで商品の認知度を高める手法です。

大衆にアピールするため、大量生産や大量販売の場合には有効ですが、ダイレクトレスポンスマーケティングに比べると膨大なコストを要します。

ダイレクトレスポンスマーケティングが向いている商材

ダイレクトレスポンスマーケティングは基本的にどの分野でも活用できますが、そのなかでも特に向いているのは、「高額商材」や「世間での認知度が低い商材」です。

長期的に顧客へアプローチして見込み客と信頼関係を築く手法のため、時間がかかっても1つの契約で高い利益を生み出せる商材がマッチしています。一方、修繕サービス・引っ越しや葬儀などの急を要する商材には向いていません。

また、ウェブ施策と相性が良く低予算から始められるので、中小企業にとっても導入しやすいマーケティング手法の1つです。

ダイレクトレスポンスマーケティングの3つのメリット

ここで、ダイレクトレスポンスマーケティングを行うメリットを、以下の3つ紹介します。

ダイレクトレスポンスマーケティングの3つのメリット

それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット1 低予算からスタートできる

1つ目のメリットは、低予算からスタートでき導入へのハードルが低い点です。

ダイレクトレスポンスマーケティングは、ウェブ広告やメールマガジン、SNSなどといったウェブ施策と相性が良いのが特徴的です。ウェブ施策は、マス広告のように膨大なコストを必要とせず、スモールスタートで始められます。

そのため、最初はリスクを最小限に抑えつつ、効果が出てきたら予算を増やすというように、調整しながら実行できる点が強みです。

また、ターゲットを自社に興味を持っている購入確度の高い見込み顧客に絞るため、人件費を抑えて効率的に営業ができるのも魅力といえます。

メリット2 効果測定がしやすい

ウェブを活用するマーケティングでは、ツールを活用して効果測定ができます。例えば、以下のように施策結果を数値化し顧客の傾向を分析すれば、より効果的な営業活動が可能です。

効果測定はダイレクトレスポンスマーケティングを成功させるために重要です。もし、業務量が多すぎて人員不足の場合や具体的な改善案を出せない場合は、外部に依頼することも考慮しましょう。

なお、ナイルでは「分析方法がわからない」という方に向けて無料相談を受け付けていますので、「施策の改善をしたい」という場合はお気軽にご活用ください。

 

メリット3 効率的にアプローチできる

最後にお伝えしたいメリットは、効率良くアプローチができる点です。

ダイレクトレスポンスマーケティングのアプローチ先は、闇雲に集めるのではなく、自社に興味を持っている顧客をリスト化するのが基本です。そのため、集客の時点ですでに興味関心や購入確度が高い状態となっているケースがあり、自動的に質の高いリストを作れます。

つまり、効率的に質の高いリストができるため、必然的に成約率が高くなります。

ダイレクトレスポンスマーケティングの2つのデメリット

次に、ダイレクトレスポンスマーケティングのデメリットを2つ解説します。

ダイレクトレスポンスマーケティングの2つのデメリット

デメリット1 長期的な運用が必要

まず、デメリットとして挙げられるのが長期的な運用が必要な点です。

ダイレクトレスポンスマーケティングは、広告や自社コンテンツで集客し、時間をかけて見込み顧客を育成するために、ある程度の期間が必要です。成果が出るまでに時間がかかるため、短期的に成果を出したいという場合には向いていません。

つまり、その場限りにならずに顧客との長期的な関係性を構築していくビジネスとして運用していく必要があります。

デメリット2 潜在顧客へのアプローチがしづらい

次に、潜在顧客へのアプローチがしづらい点がデメリットとして挙げられます。

ダイレクトレスポンスマーケティングは、自社に興味を持っている顧客に対してのアプローチのため、新たな需要へ対応するものではありません。そのため、自社を認知していない層やニーズが明確になっていない層を獲得するには別の施策が必要です。

なお、インバウンドマーケティングについて詳しくは、下記の記事にまとめていますので併せてご一読ください。

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【フェーズ別】ダイレクトレスポンスマーケティングの手法18選 

ここでは、ダイレクトレスポンスマーケティングで行う具体的な手法を顧客のフェーズごとに分けて解説します。

フェーズ1 集客(リードジェネレーション)の手法9選

集客のための具体的な施策は、上記のとおりです。

No. 手法 概要
1 コンテンツマーケティング ターゲットに向けてコンテンツを発信し、自社やサービスに興味を持ってもらう
2 SEO 検索結果で、ウェブページの上位表示を狙い、多くの人に記事を読んでもらう
3 ウェブ広告 ウェブ上でターゲットが興味を持てる広告を配信し、自社サイトへ誘導する
4 SNS 公式アカウントで自社や商品に関わる情報を発信し、認知してもらう
5 プレスリリース 新商品の発売などの情報を専用サイトで発信し、ニュースに取り上げてもらったり商品サイトやSNSを訪問してもらったりする
6 セミナー・ウェビナー セミナーまたはウェビナーを開催し、参加申込をしてもらう
7 他社メディア掲載 他社が運営するメディアに自社に関する記事の掲載を依頼し、自社サイトへの流入を目指す
8 展示会 展示会に参加・開催して、名刺交換をしたりパンフレットを配布したりする
9 レコメンデーション
※レコメンド(=recommend=推薦する)
主にECサイトで、顧客の訪問履歴や購入履歴にもとづき、おすすめの商品を提案する

 

顧客情報を獲得するには、まず問い合わせや資料請求のフックを作る必要があります。複数の入り口を用意し、顧客が「この情報を得られるなら個人情報を渡しても良い」と思えるようなメリットやお役立ちコンテンツを提供しましょう。

なお、ナイルではSEOの内製化をロードマップにまとめています。無料でダウンロードできますので、「自社コンテンツでSEOを進めたい」とお考えの方は以下からお気軽にご活用ください。

 

ステップ2 育成(リードナーチャリング)の手法6選

集客後、自社に興味を持ってくれた顧客に対し、商品理解や関係性を深めていく施策をここで紹介します。

No. 手法 概要
1 メールマガジン 自社商品の必要性や有効な使い方などを発信し、購買意欲を高める
2 SNS 自社のビジョンやノウハウ、役立つ情報などを発信して、信頼を得たりファンになってもらったりする
3 ホワイトペーパー 業界に関するテーマや自社や商品への理解を深めてもらい、問い合わせにつなげる
4 セミナー・ウェビナー 業界に関するニーズのある情報を発信し、信頼を得て問い合わせにつなげる
5 定期訪問 顧客と直接会話することで信頼関係を構築し、商談化を目指す
6 FAX・DM ノウハウや商品情報を提供して興味を持ってもらい、問い合わせを獲得する

 

このフェーズで見込み顧客との信頼関係を築くことができれば、自社の商品やサービスに抵抗を感じることなく購入を検討してもらえます。また、購入前に商品の特徴や魅力を十分に理解してもらえれば、ミスマッチが発生しにくいためクレーム防止対策としても有効です。

顧客との長期的な関係を保つためには、信頼関係の構築は重要です。SNSやメールマガジンで商品開発ストーリーを配信したり、トライアルセットを利用してもらったりするなど、直接的な接点を増やして商品価値を知ってもらいましょう。

ステップ3 販売(成約)の手法3選

ここで紹介するのは、育成した顧客のなかから購入確度の高い顧客を選別し、属性や販売に適したタイミングを考え、販売へとつなげる手法です。見込み顧客の中からより確度の高い顧客に絞ってアプローチをするために行います。

No. 手法 概要
1 セグメント設計 見込み顧客を属性によって区分する(年齢、性別、行動エリア、趣味嗜好など)
2 シナリオ設計 見込み顧客のフェーズに合わせ、最適なコンテンツの内容・提供タイミングを考える
3 スコアリング設計 属性・行動をもとに顧客に点数をつけ、見込み顧客の購買可能性の高さを数値化する

 

選別した顧客に対しては、以下のような施策を打ち、販売・契約へと導きます。

  • 期間限定やキャンペーンの活用
  • 購入者特典(プレゼント)
  • 返品可能、返金保証制度

具体的な施策についてはタイミングや顧客により異なるため、あくまでも一例です。今回紹介した考え方や手法を参考にフェーズに沿った施策を検討しましょう。

ダイレクトレスポンスマーケティングを成功させる3つのポイント

ここでは、ダイレクトレスポンスマーケティングをうまく活用するポイントを、以下の3つ紹介します。

ダイレクトレスポンスマーケティングを成功させる3つのポイント

ポイント1 目的とターゲットを明確にする

最初に、目的とターゲットを明確にしておきましょう。「何を達成するために、誰に向けてアプローチするのか」が曖昧だと、狙った人にメッセージが届かず効果を得られないからです。

例えば、オウンドメディア運営の場合、ターゲットを決めずになんとなくテーマを選んでしまうと、成約につながらない読者を集めてしまうケースがあります。

自社の現状を分析した上で、最終的なゴール(KGI)と具体的な目標(KPI)、そして具体的なターゲットを明確化することが重要です。

なお、KPIの考え方については、下記の記事を併せてお読みください。

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ポイント2 フェーズに合わせて手法を選択する

前述に紹介したように、フェーズに合わせて手法を選択することも成功のためのポイントの1つです。見込み顧客の熱量は、各フェーズによって異なります。

例えば、自社を知って間もない人にいきなり商品購入をすすめるなど、まだ契約への熱量が低いうちに商品を売っても、押し売りと誤解されてしまい成果につながらないケースがあります。

見込み顧客との信頼関係が築けていないうちは、焦らずに自社や商品を知ってもらうことに努め、ある程度関係性を構築した後で購入をすすめるようにしましょう。

ポイント3 長期的にアプローチを行う

ダイレクトレスポンスマーケティングは、長期的な視点を持ち運用しましょう。前述のとおり、ダイレクトレスポンスマーケティングは効率的にアプローチできるものの、段階を踏まなければならないので時間を要します。

すべての見込み顧客が即購入するとは限らないことを念頭に置き、顧客に合わせて時間をかけて信頼関係を築いていく必要があります。

ダイレクトレスポンスマーケティングは重要な販売戦略方法

ダイレクトレスポンスマーケティングは、ウェブと相性が良くBtoBや中小企業でも導入しやすいため注目を集めています。

成功のためには、目的とターゲットを明確にしてから顧客のフェーズに適した手法を選び、長期的な視点を持ち運用していきましょう。

またナイルでは、ダイレクトレスポンスマーケティングにおいて重要なウェブ集客に関するコンサルティングサービスを実施しております。

「問い合わせ数を増やしたい」「良質なリードを獲得したい」とお考えの方は下記の資料からサービス内容や料金などを確認できますので、ぜひご覧ください。

更に無料相談も行っておりますので、自社の課題に対して壁打ちしたい方はぜひ下記からお問い合わせください。

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【サンプルあり】OKをもらえるインタビュー依頼書の作成方法とポイント

【サンプルあり】OKをもらえるインタビュー依頼書の作成方法とポイント

インタビューでは、最初に送る依頼書の内容によって、相手が承諾してくれる確率が変わります。そこで本記事では、相手を不快な気持ちにしないための「インタビュー依頼書」の作成方法を紹介します。ぜひ、スムーズに進めるためにもぜひ参考にしてください。

なお、ナイルではインタビューを含めて記事制作の代行サービスを行っておりますので、ご興味のある方は、まずは以下から無料のサービス資料をチェックしてください。

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インタビュー依頼書とメールの文面のサンプル

まずは、完成品をイメージしやすいよう「インタビュー依頼書」と「相手に送信するメールの文面」のサンプルを紹介します。では、それぞれ見ていきましょう。

インタビュー依頼書の文面の例 

株式会社 〇〇御中

〇〇年〇月〇日

〇〇株式会社

インタビューへのご協力のお願い

 

 日頃より、(弊社の商品・サービス)をご利用いただき、誠にありがとうございます。

 この度、弊社のオウンドメディア「〇〇」に掲載する記事を制作するため、貴社へインタビューのご協力をお願いしたく、ご連絡いたしました。

 

 (取材したい理由)のため、ぜひとも貴社のお話をお伺いしたいと考えております。

 下記にインタビューの要項をお示しいたしますので、ご確認の上、協力のご検討をいただければ幸いです。

 

 ご多用中の折、大変恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

  1. 弊社について
  2. オウンドメディア「〇〇」について
  3. 取材したい内容
  4. 取材の候補日
  5. 取材の所要時間
  6. 取材の場所
  7. 写真撮影
  8. 取材の流れ
  9. 謝礼
  10. 連絡窓口

なお、この依頼書の「記」以降に記載した10項目の詳細については、こちらで紹介していますので参考にしてください。

メールの文面の例

件名:【お願い】インタビューへのご協力について

 

株式会社◯◯

ご担当者 様

 

突然のメールで失礼いたします。

◯◯株式会社の◯◯と申します。

 

私は、(特定のテーマ)に関する情報を提供するオウンドメディア「◯◯」(URLアドレス)の制作・運営をしている者です。

この度、(メディア名)に掲載する記事を制作するため、貴社へインタビューへのご協力をお願いしたく、連絡いたしました。

 

(取材したい理由)のため、ぜひとも貴社のお話をお伺いしたいと考えております。

 

詳細につきましては、依頼書を添付いたしますので、ご確認いただければ幸いです。

もし、ご協力いただけるようでしたら、取材日程の調整に入らせていただきたいと存じます。

 

突然のご連絡で大変恐縮ですが、ご検討のほど何卒よろしくお願いいたします。

なお、インタビュー記事の書き方の全体像については、下記の記事で詳しくお伝えしていますので、併せて参考にしてください。

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【例文あり】インタビュー記事の事前準備から書き方までを解説 - www.seohacks.net

【例文】インタビュー依頼書に記載する6つの項目

インタビュー依頼書に記載する6つの項目

ここからは、「インタビュー依頼書」に記載すべき項目を、1つずつ見ていきます。マーケティング支援を行うナイル株式会社のマーケター(金子)が、IT企業のマーケティング担当者へインタビューすることを想定した依頼書を例に解説します。

項目1 自社やメディアの紹介

インタビュー依頼書ではまず、こちらが何者なのかを伝えます。具体的に記載すべき内容は、下記のとおりです。

  • 自分の名前
  • 自社の企業名
  • 事業の内容
  • 所属部署
  • 社内での立場
  • 掲載予定のメディア

以下のように、相手がイメージできるよう記載します。

(記載例)

 ①弊社について

   ナイル株式会社は、マーケティングやDX支援を行っている企業です

 ②オウンドメディアについて

   「ナイルのマーケティング相談室」では、SEOや最新のマーケティング情報に関する記事を掲載しています

   URL:https://www.seohacks.net/blog/

 ③担当者

   ナイル株式会社 DX&マーケティング事業部 金子 光

項目2 取材したい内容

インタビュー依頼書には、必ず「なぜインタビューをしたいのか?」「何をインタビューしたいのか?」を明記しましょう。この部分は、相手に自分の「熱意」を伝える重要なポイントです。

  • SNSで口コミの評価が競合より高いから
  • 自社の顧客から「ぜひ取材してほしい」と打診が◯件あったから
  • 自身が、10年来のファンであるから

上記のように、インタビューしたい相手に「ほかではなく、貴社である理由」が伝わる文面を考えます。

また、インタビューで質問したい内容は、依頼書で簡単に示しておくと相手がよりイメージできます。

(記載例)

 

 ①取材したい理由

貴社のBtoB向けITツール「〇〇」のSNSマーケティングを、どのような点に工夫して行われたのかを担当者様に伺いたいため

(背景)

  • 弊社の顧客から、「品質が高く使いやすい」との声が10件/月ほど継続的に届いている
  • さらに、その8割が「SNS経由で認知し契約に至った」と回答した

以上から、貴社へインタビューをさせていただきたいと考えました。

 

 ②取材したい内容

  • SNS経由でリーチする戦略にいたった背景
  • 高い顧客満足度を維持するための工夫

場合によっては、相手の会社の事情で答えられない可能性があるからです。もし、依頼書を送った時点で、重要な質問が回答NGだとわかった場合には、インタビューの目的を果たせないため、取りやめることも視野に入れましょう。

項目3 取材の候補日・所要時間や場所

依頼書には、「インタビューの概要」として、下記4つの項目も記載します。

No. 項目 概要
1 日程の候補
  • インタビューしたい日時の候補となる日付を列記
  • なるべく複数の候補日を提示すると、相手が合わせやすい
    2 所要時間
    • インタビュー当日の拘束時間を記載
    • 長いと難易度が高くなるため、最長でも2時間以内が理想
    3 取材場所
    • インタビューを実施する場所を示す
    • 相手の拘束時間を短くするため、こちらから先方のオフィスへ出向く
    4 写真撮影
    • 写真撮影の有無をあらかじめ伝える
    • 撮影したい場合には、相手が準備しやすいように「撮影する予定のシーン」を具体的に記載

     

    取材場所は、周囲を気にせずに話せる個室が理想です。ただ、部屋の確保などが難しい場合もあるため、内容的に問題がない場合は喫茶店や自社での取材も選択肢に入れましょう。

    (記載例)

     ①取材日程の候補

       候補1:2024年1月17日(水)13:00〜
       候補2:2024年1月26日(金)10:00〜

     ②取材の所要時間

       2時間程度を想定しております

     ③取材の場所

       可能であれば、貴社へお伺いして実施したいと考えております

     ④写真撮影

       インタビューにお答えいただいているご担当者様の様子を撮影して、記事に掲載する予定です

    項目4 取材の流れ

    依頼書では、インタビューを引き受けていただいた後の流れも記載しておくと安心です。一般的に、インタビュー記事は下記のフローで制作されます。

    No. 工程 概要
    1 事前アンケート
    • 質問項目を事前に書面で送る
    • 相手だけではなく自分も準備をしやすくなる
    2 取材当日
    • 取材チームの構成(役職・人数)や、希望する撮影場所
    3 記事の作成
    • 記事の完成時期
    4 原稿チェック
    • 公開前に相手の内容チェックが可能かどうか
    5 メディアへ掲載
    • メディアで公開する予定日

     

    (記載例)

     ・取材〜公開までの流れ

       事前アンケート:取材前に簡単な書面アンケートを実施予定

       取材メンバー:営業担当・ライター・カメラマンの3名

       記事の作成:取材から約15営業日で原稿が完成

       原稿チェック:公開前に内容チェックが可能

       メディアへ掲載:2月23日(金)頃に公開予定

    自社サービスの事例紹介のためのインタビューの場合には、ウェブ記事ではなく、「ホワイトペーパー」として公開する場合もあります。

    ホワイトペーパーは、自社サイトにダウンロードフォームを設置すれば、ダウンロード時に顧客情報を入手できるので役立ちます。なお、BtoB企業向けのホワイトペーパーの作成方法については、下記の資料にまとめていますので、ご興味のある方はご覧ください。

     

    項目5 謝礼

    依頼書では、インタビューに協力してもらったことに対する謝礼も明示しておきます。謝礼の形式としては「謝礼金」を渡すほかに、提供しているサービス利用料金の「割引」なども考えられます。

    ここでは、インタビューを受けてくれる相手にとって、どのようなメリットがあるのかを伝えることが重要です。なお、相手に交通費が発生する場合には、こちらが負担する旨を伝えておくと、誠意が伝わります。

    (記載例)

     ・謝礼

       インタビューにご協力いただいた謝礼として、5万円をお支払いします。
       なお、インタビューのために要した交通費も、当方で負担いたします。

    項目6 連絡窓口

    インタビュー依頼書には、必ずこちらの担当者の「直通のメールアドレス」と「電話番号」を忘れずに記載しましょう。理由は、相手の確認コストを削減するためです。

    (記載例)

    ・連絡窓口

      ナイル株式会社 DX&マーケティング事業部 金子 光

      電話番号:03-64xx-67xx

      メールアドレス:infoxxx@nyle.co.jp

    以上で、依頼書が完成します。

    なお、コンテンツマーケティング支援を行っているナイルでは、インタビュー記事をコンテンツとしてどのように活用できるのか、状況に合わせてご提案が可能です。

    せっかく完成した記事が誰にも読まれないまま終わってしまわぬよう、まずは以下のバナーからサービス資料をお気軽にダウンロードください。

     

    依頼書の承諾率を少しでもアップする4つのポイント

    依頼書の承諾率を少しでも上げるために、下記の4つのポイントを意識しましょう。

    依頼書の承諾率を少しでもアップする4つのポイント

    それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

    ポイント1 できる限り簡潔に書く

    依頼書は、できる限り簡潔に書きましょう。文字数が多いと、相手が読むだけで疲れてしまい、承諾率が下がります。

    目安としては、A4一枚にまとめられると理想的です。「時間のあるときにじっくり読もう」と後回しにならないよう、相手の気持ちになって文面を考えましょう。

    ポイント2 日時や場所は相手を優先する

    依頼書に記載する「希望の日時」は、相手が選びやすいように複数の候補を提示することが大切です。

    相手としては、インタビューに協力したい気持ちがあっても、予定が合わないと断らざるを得ません。年度末など、相手の繁忙期は避けましょう。

    また、「インタビューの場所」についても、相手の移動時間が少なくなるよう、先方のオフィスやオフィスに近い場所を提案するのをおすすめします。写真の撮影が必要ない場合には、ウェブ通話でインタビューするのも一手です。

    ポイント3 事実に反した内容を公開しない旨を明記する

    インタビューで相手が最も不安に感じるのは、「自分の意図していない内容が、勝手にウェブで公開されてしまうのではないか」ということです。

    そこで、不安を払拭するため、公開前に原稿のチェックをお願いしたい旨を依頼書に掲載しておきましょう。

    ポイント4 熱意を伝える

    インタビューへの協力を依頼する際、一番大切なのは、「熱意」です。

    相手が「自分がわざわざ協力しなくてもいいのではないか」と考えてしまうと、協力を得られません。そこで依頼文では、「なぜ、あなたに依頼したいのか」を強く伝えることを意識しながら、依頼先に合わせて文面を変えます。

    また、すでに接点がある相手であれば、突然メールを送るのではなく、まず電話をかけて直接コミュニケーションを図るのも、熱意を伝えるひとつの手です。

    正しく依頼書を作成して、インタビューを承諾してもらおう

    承諾率を上げるインタビュー依頼書を作成するには、相手の立場に立って疑問や不安を解消することが大切です。会う前からできるだけ良好な関係を築くことを心がけ、気持ちよくインタビューを進められるようにしましょう。

    なお、コンテンツ・記事の制作代行サービスを行っています。記事を制作したくても、社内にノウハウやリソースがなくてお困りの方は、ぜひお気軽に無料相談をご活用ください。

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    【サンプルあり】OKをもらえるインタビュー依頼書の作成方法とポイントナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

    ターゲティング広告とは?6つの種類・活用ポイントを解説 

    ターゲティング広告とは?6つの種類・活用ポイントを解説 

    ターゲティング広告とは、ユーザーの行動や閲覧したコンテンツの情報などに基づいて適切な内容を配信する広告のことです。

    本記事では、ターゲティング広告の基礎知識から運用のポイントなどをまとめました。「ターゲティング広告を効果的に活用したい」とお考えの方はぜひ参考にしてください。

    なおナイルでは、ターゲティング広告を含めたウェブ広告の運用をお考えの方に、支援サービスを展開しています。資料は無料なので、まずは以下からお気軽にダウンロードしてください。

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    ターゲティング広告とは

    前述のとおり、ターゲティング広告とは、ユーザーの行動や、閲覧したコンテンツの情報などに基づいて、その人に適切と思われる広告を配信する仕組みのことです。

    Google広告・Yahoo!広告やSNS広告などさまざまな媒体にあり、主に「誰に表示するか」「どこに表示するか」という2パターンの仕組みがあります。

    なお、基になる情報は、ブラウザやサービスアカウントへの登録情報・コンテンツの閲覧履歴などから分析される、各ユーザーの年齢・性別や収入などです。またコンテンツの情報は、ウェブページなどに掲載されているコンテンツ内容のジャンルを指します。

    ターゲティング広告は6種類

    ターゲティング広告には、大きく分けて6つの種類があります。さまざまな広告媒体で使用できますが、媒体によって名称や機能に違いがあることを覚えておきましょう。

    ここではGoogle広告・Yahoo!広告に絞って、以下6種類の仕組みを解説します。

    No. 種類 Google広告での名称 Yahoo!広告での名称
    1 オーディエンスターゲティング オーディエンスターゲティング  オーディエンスカテゴリー
    ターゲティング 
    2 コンテンツターゲティング コンテンツターゲティング  コンテンツキーワードターゲティング 
    3 リターゲティング データ セグメント
    (旧リマーケティング) 
    サイトリターゲティング 
    4 デバイスターゲティング モバイルデバイスターゲティング  デバイスターゲティング 
    5 ジオ(位置情報)ターゲティング 地域ターゲティング  地域ターゲティング 
    6 曜日・時間帯ターゲティング スケジュール  曜日・時間帯ターゲティング 

    種類1 オーディエンスターゲティング

    1つ目は、オーディエンス(=広告を見るユーザーの集まり)に的を絞って広告を配信するターゲティング広告の紹介です。

    まず、ホームページを訪問したユーザー情報をブラウザに一時的に保存する仕組みである「Cookie(クッキー)」や、アプリやブラウザの識別情報といった閲覧データを利用し、ユーザーにそれぞれの属性を振り分けます。

    そして、振り分けた属性を選択して適切な広告を配信する、という仕組みです。なお、オーディエンスターゲティングは、主に以下の5種類に分けられます。

    ターゲティング名 詳細 具体例
    属性ターゲティング  性別・年齢・住んでいると予想される地域などの情報をもとに広告を配信する
    • 50代のユーザーに健康食品の広告を配信する
    • 千葉県に店を持つ飲食店が千葉県に住んでいると判断されたユーザーに広告を配信する
    行動ターゲティング どのようなサイトを見たか、どのようなサイトで商品を購入したかなど、ユーザーのネット上での行動情報をもとに広告を配信する
    • 女性向けECサイトで洋服を購入したユーザーに自社ECサイトの女性向け商品の特売情報を広告として配信する
    サイトターゲティング 特定のサイトを訪問したことがあるユーザーに対して広告を配信する
    • テニススクールのウェブサイトを訪問したユーザーにテニスシューズの広告を配信する
    サーチキーワードターゲティング 特定のキーワードで検索したことがあるユーザーに広告を配信する
    • 「花束 記念日」というキーワードで検索したことがあるユーザーにフラワーショップの広告を配信する
    類似ユーザーターゲティング 上記のターゲティングに当てはまるユーザーに類似するユーザーに対して広告を配信する
    • 自社サイトに一度でもアクセスしたことがあるユーザーが持つ属性(性別・年齢・居住地域など)と同じ属性を持つユーザーに広告を配信する※

     

    上記のように仕組みはさまざまですが、どのような要素を使用して「類似している」と判断されるかは設定・媒体によって異なるため注意しておきましょう。

    【補足】
    Google広告では類似オーディエンスが2023年5月にサポート終了となり、似たターゲティング機能として「最適化されたターゲティング」が用意されています。

    種類2 コンテンツターゲティング

    コンテンツターゲティングとは、特定のコンテンツを持つウェブページを指定して広告を配信する方法です。Google広告では、設定したキーワードに関連するコンテンツを持つウェブページに広告が配信されます。

    もし、コンテンツターゲティングを利用して「ギフト 花束」というキーワードを設定した場合、フラワーショップのウェブページやギフトにおすすめの花束を紹介しているウェブページに広告が配信されるというイメージです。

    種類3 サイトリターゲティング

    自社サイトに一度でもアクセスしたことがあるユーザーに広告を配信できるのが、サイトリターゲティングです。

    Yahoo!広告では、過去にサイトを訪問したことがあり、かつ検索サイトで商品やサービスを検索しているユーザーに対し、検索広告を表示する機能として提供されています。

    サイトリターゲティングの解説図

     

    出典:サイトリターゲティングとは【検索広告】

    一方、Google広告では、サイトリターゲティングはオーディエンスターゲティングに含まれます。さらに過去のサイト訪問者だけではなく、アプリユーザーにもアプローチできる「動的リマーケティング」という機能もあります。

    種類4 デバイスターゲティング

    デバイスターゲティングでは、スマートフォンやパソコン・タブレットといったデバイスを指定して広告を配信します。具体的には、スマートフォンを指定してスマートフォンアプリの広告を配信するといった使い方が可能です。

    スマートフォンの中でもOS(Android/iOS)を指定してそれぞれのOS専用サービスの広告を配信することもできます。

    種類5 ジオターゲティング

    オーディエンスターゲティングの中でも、位置情報を利用したターゲティングをジオターゲティングと呼びます。以下のように、特定の場所にいるか、特定の場所に行く予定があると考えられるユーザーに向けて広告を配信する広告です。

    • 現在横浜にいて「居酒屋」と検索したユーザーに、横浜の居酒屋の広告を配信する
    • 「横浜 デート」と検索したユーザーに、横浜のデートスポットの広告を配信する

    後者のユーザーは「横浜に行く予定がある」と判断されているため、広告が配信されます。

    種類6 曜日・時間帯ターゲティング

    設定により、指定した曜日・時間帯にインターネットを利用しているユーザーに限定して広告を配信できる仕組みもあります。

    • 働く人向けに通勤の時間帯に絞って広告を配信する
    • 休日に重点を置いて配信したり入札価格を調整したりする

    上記のように、ターゲットの行動に合わせた広告の配信が可能です。

    このように、ターゲティング広告には様々な用途に活用できる種類があるため「どのターゲティング広告を使用すれば良いのかわからない」という声も良く聞きます。ナイルでは、そんな方に向けて無料相談を実施しておりますので、お気軽にこちらからお試しください。

    ターゲティング広告のメリット・デメリット

    ターゲティング広告は配信するユーザーを絞れるため、効率よくコンバージョンを達成できる期待ができます。そのようなメリットや注意すべきデメリットを以下で解説しますので、ぜひ参考にしてください。

    ターゲティング広告のメリット

    ターゲティング広告の最大のメリットは、ユーザーを絞り込めるため配信効率が上がり、少ないコストで高い効果を得られる可能性が高まるという点です。

    設定を工夫すれば、大衆に配信するのではなく、自社がターゲットとするユーザーにできるだけ絞って表示することが可能です。例えば、広告配信の目的が「問い合わせ数の増加」なら、悩みを抱えているユーザーが検索するキーワードやデバイスを設定します。

    一方、目的が「購入数の増加」であれば、購入の確度が高いユーザーがデバイスにふれる可能性が高い時間帯や関連サイトに広告を表示するといった具合です。

    このように、確度の高い見込み顧客と接触する回数を増やせるため、効率的にアプローチできます。

    ターゲティング広告のデメリット

    便利なターゲティング広告ですが、ターゲティング広告を利用して配信を行ったがゆえに、ユーザーに不快な思いをさせてしまう可能性があります。

    その理由は、検索行動などに基づいた広告が配信されることで、ユーザーが「自分の行動が広告会社に伝わっている」と警戒するケースがあるからです。

    さらに、ターゲティングに当てはまるユーザーが少ない場合、特定のユーザーに同じ広告が何度も表示されてしまうリスクもあります。

    ただ、同一ユーザー(ブラウザ)に同じ広告を複数回配信しないための対策として、「フリークエンシーキャップ機能」を利用できる媒体があります。同じユーザーに何度も広告が配信されないよう設定できるため、上記のような状態はある程度防ぐことが可能です。

    【注意】ターゲティング広告はユーザーで配信停止できる

    効率的にアプローチできるターゲティング広告ですが、ユーザー自身で配信を停止できるため注意が必要です。では、それぞれの理由を解説します。

    ターゲティング広告をユーザーが配信停止できる2つの理由

    理由1 Cookieの無効化ができるから

    実は、ホームページを訪問したユーザー情報をブラウザに一時的に保存する仕組み「Cookie(クッキー)」は無効化が可能です。ウェブ上での行動が保存されなくなるため、配信の対象外となります。

    ただし、近年では多くのウェブサイトでCookieが使用されています。そのため、停止によって機能が制限されるなど、利用に問題が生じるケースが珍しくありません。つまり、Cookieを無効化するユーザーばかりではないと考えられます。

    また、Cookieの無効化は基本的にブラウザごとに行う必要があるため、ユーザーが複数のブラウザを使用している場合は、すべて無効化されていない場合があります。

    理由2 スマートフォン(OS)に配信停止の設定項目が備わっているから

    スマートフォンのOS別に、ターゲティング広告の配信を拒否する設定を行うことが可能です。

    Appleでは「パーソナライズされた広告」「トラッキング」をオフにすると、行動や位置情報に基づいた広告が配信されなくなります。一方、Androidでは「広告のカスタマイズをオプトアウト」をオフにすると、ターゲティング広告が配信されません。

    また近年では、Apple社では端末を識別するID「IDFA」の使用を制限するなど、ターゲティング広告でユーザーを不快にさせないような動きが広がっています。

    ターゲティング広告を運用する2つの方法

    ここで、ターゲティング広告を配信・運用する2つの方法を紹介します。では、それぞれ見ていきましょう。

    ターゲティング広告を運用する2つの方法

    方法1 自社で運用する

    1つ目は、自社で運用する方法です。ターゲティング広告の配信ができる多くの運用型広告は、自社でアカウントを作り配信を行うことが可能です。

    自社で運用する場合、外注コストを抑え、自社に広告運用のノウハウが蓄積される点がメリットといえます。

    一方で、広告配信の準備、設定や効率的な配信を行うには一定以上の知識が必要です。もし最低限の知識を持っていない場合は、期待した効果を得られない可能性があります。

    方法2 代行会社へ依頼する

    ウェブ広告運用の代行会社に運用を依頼することも、ひとつの方法です。専門家のノウハウを借りられるため、運用開始からスムーズかつ効率的な運用が行える点がメリットとして挙げられます。

    しかし、代行会社に依頼する場合はコストが発生します。「配信金額の◯%を手数料として支払う」など、広告費とは別に手数料が発生することが一般的です。

    仮に相場より高めの費用を支払っても、担当者のリソースに余裕がないと迅速な対応が難しいケースがある点もデメリットです。

    なお、ナイルでは2,000社以上のウェブマーケティング支援実績をもとに、状況に合ったご提案をしています。「依頼したいけれど、どこに相談したら良いのかわからない」という方に向けて無料相談を実施していますので、以下からお気軽にお試しください。

     

    ターゲティング広告で成果を上げる3つのポイント

    ターゲティング広告を利用する場合は、ポイントを押さえることで高い効果が期待できます。以下で、押さえておくべき3つのポイントを解説します。

    ターゲティング広告で成果を上げる3つのポイント

    ポイント1 ターゲットのニーズを分析する

    まずは、自社の顧客や顧客となりえるユーザーがどのような特徴を持っているのかを理解することが重要です。定量調査や定性調査を実施し、多角的に顧客を分析しましょう。

    ターゲティングの設定をいくら工夫しても、そもそも自社のターゲットが求めていることを把握できていなければ、広告に興味を持ってもらえません。効果を最大化するためにも、まずは自社のユーザーの属性や興味関心などを詳細に分析しましょう。

    ポイント2 目的に合わせてターゲティングを設定する

    ターゲティングは、自社の目的に合わせて設定する必要があります。目的を無視してしまうと、本当に必要な施策から外れてしまい狙った成果を得られません。

    例えば、目的が認知拡大の場合、関連ジャンルに表示され広範囲に配信できる「コンテンツターゲティング」がおすすめです。自社の目的に合ったターゲティング方法を使用すると、広告の効果向上が期待できます。

    ポイント3 定期的に広告内容を変更する

    ターゲティング広告は、定期的に広告内容を変更し、ユーザーを飽きさせないよう工夫することで、成果を上げられます。

    広告内容を変更して、多方面からのアプローチを試したり広告のA/Bテストを行ったりといったことは、PDCAを回すことにもつながります。仮説検証した上で改善するという流れを、短期的に繰り返すことが大切です。

    ターゲティング広告を活用しよう

    ターゲティング広告は広告コストを抑えて効果を高めるために有効な手法です。ユーザーファーストとなっている近年のウェブ業界を意識して、広告を受け取るユーザーに寄り添った広告を配信しましょう。

    なお、ナイルでは広告運用も含めたウェブコンサルティングサービスを展開しています。ターゲティング広告を含めたウェブ広告の運用に課題を感じている方に向けて、無料相談を行っているので、以下からお気軽にお試しください。

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    ターゲティング広告とは?6つの種類・活用ポイントを解説 ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

    マーケティング関連用語の認知調査|2023年12月実施

    マーケティング関連用語認知調査

    全国男女640名を対象に、マーケティングに関連する用語の認知調査を実施しました。

    調査結果の概要

    • デジタルマーケティングの意味が「わからない」と回答した人は、マーケティングの意味が「わからない」と回答した人の約2倍

    • マーケティング関連用語で認知が高い用語 1位「インサイト」2位「インバウンドマーケティング」3位「エンゲージメント」

    • 指標に関する認知の高い用語 1位「エンゲージメント」2位「インプレッション」3位「セッション」

    • デジタルマーケティング関連用語で最も認知が高い用語は「SEO(23.8%)」

    • 広告で最も認知が高いのは「アフィリエイト広告(51.9%)」

    調査概要

    ・調査期間:2023年12月14日~19日

    ・調査方法:インターネット調査(Fastask利用)

    ・調査対象:全国男女640名

    ・職業割合:会社員(85.8%)、公務員(8.0%)、自営業(4.8%)、経営者役員(1.4%)

    ・部署割合:営業(22.7%)、情報システム(13.1%)、マーケティング(7.5%)、人事/採用(7.5%)、経理(7.5%)、広報(5.9%)、法務(3.6%)、その他(32.2%)

    デジタルマーケティングの意味が「わからない」と回答した人は、マーケティングの意味が「わからない」と回答した人の約2倍

    「マーケティング」の意味を理解していると回答した人は約7割で、「なんとなく理解している(33%)」が最も多い回答でした。

    一方で、「デジタルマーケティング」の意味を理解していると回答した人は約5割で、わからないと回答した割合は、「マーケティング」の意味がわからないと回答した人の約2倍であることがわかりました。

     

    マーケティング理解度調査

    マーケティング関連用語で認知が高い用語 1位「インサイト」2位「インバウンドマーケティング」3位「エンゲージメント」

    マーケティング関連用語の認知調査をした結果、最も多く知られている言葉は「インサイト(28%)」でした。2位は「インバウンドマーケティング(26.7%)」、3位が「エンゲージメント(24.1%)」で、ブランディング、セグメント、ターゲティングと続きました。

    マーケティング関連用語認知調査

    マーケティング指標に関する認知の高い用語 1位「エンゲージメント」2位「インプレッション」3位「セッション」

    マーケティングの指標に関する認知調査の結果、最も多く知られている言葉は「エンゲージメント(29.1%)」で、2位「インプレッション(23.6%)」、3位「セッション(22.5%)」でした。

    マーケティング指標関連用語認知調査

     

    デジタルマーケティング関連用語で最も認知が高い用語は「SEO(23.8%)」

    デジタルマーケティング関連用語の認知調査をした結果、最も多く知られている言葉は「SEO(23.8%)」でした。次いで、「ランディングページ(21.6%)」、「トラッキング(17.5%)」と続きました。

    デジタルマーケティング関連用語認知調査

     

    一方で、全体の約5割が知っている言葉として「当てはまるものがない」と回答しています。

    広告で最も認知が高いのは「アフィリエイト広告(51.9%)」

    広告の関連用語として、最も認知が高いのは「アフィリエイト広告(51.9%)」で、次いで「SNS広告(43%)」、「動画広告(39.7%)」でした。知っている言葉として「当てはまるものがない」と回答したのは、全体の約2割でした。

    広告関連用語認知調査

    ナイルの見解

    「マーケティング」は、よく聞く言葉ではありますが、抽象的な言葉のため「なんとなく理解している」という方も多いのではないでしょうか。

    本調査の結果のとおり、しっかりと意味を理解している方の割合は少ないことから、会社や使う人によって、意味合いが変わる可能性が高いでしょう。何を意味しているのか、しっかりとすり合わせをしておく必要があるといえます。

    また、マーケティング用語、指標に関しても、最も認知度が高いものでも30%未満という結果になりました。一方で、アフィリエイト広告の認知度は50%を超えていることがわかりました。実際にアフィリエイト広告を運用していなかったとしても、昨今のニュースや、副業の1つとして知っている人が多いのかもしれません。

    何にしても、マーケティング用語を完璧に理解できている人は少ないと言えますので、認識に齟齬がうまれないよう、コミュニケーションを図ることが大切です。

    ナイルのマーケティング相談室では、今後もマーケティングに役立つ調査を実施して参ります。

    マーケティング関連用語の認知調査|2023年12月実施ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

    2023年に行われたGoogleの検索品質評価ガイドラインの変更点

    Googleの2023年の検索品質評価ガイドラインの更新は、ユーザーの意図とニーズに焦点を当てたもので、フォーラムやQ&Aページの品質評価、クエリの位置情報の重要性、マイナーな解釈の拡張、クエリの「Know Simple」と「Do」の定義、ユーザーの意図の洗練、そしてGoogleのSERP機能がユーザーのニーズをどの程度満たしているかの具体例が含まれています。これらの変更は、SEOの専門家やウェブマーケティング担当者にとって重要な情報を提供し、検索結果の品質を理解するのに役立ちます。

    Googleが検索品質評価ガイドラインを最後に更新してからほぼ1年が経ちました。以前の検索品質ガイドラインの更新では、新しい概念(昨年の新しいE for Experience(体験)など)が導入されましたが、最新の更新はユーザーの意図とニーズの満足により焦点を当てています。
    Googleは、「高品質な検索結果を提供することの意味を洗練し、特定の結果が他のものよりも役立つ理由を品質評価者に理解させること」を目指しています。
    この細かなニュアンスは、コアアップデート中やアルゴリズムアップデートが発表されていない期間の変動性を説明するのに役立ちます。

    品質評価者がGoogleに対し、その結果がユーザーの期待に応えていないという十分な証拠を提供した場合、これはコアアップデート中の意図の大きな変化につながる可能性があります。
    Googleがクエリの背後にある意図を理解し、高品質で役立つコンテンツを持つことの意味をどのように詳細に捉えているかを理解すると、Googleの主要なアップデート前後の検索結果を見ることがより意味をなします。

    フォーラムと Q&A ページの品質の評価

    Googleは、フォーラムとQ&Aページの品質を評価する方法について、特に議論が新しい、または「攻撃的」「誤解を招く」「スパム的な内容」に流れている場合に指示する新しいテキストブロックを追加しました。

    フォーラムページは、単に新しいページでまだ回答が集まっていない場合は「中(Medium)」の評価がデフォルトになりますが、古い投稿で回答がないものは低品質と評価されるべきです。

    Googleはこのセクションで「礼儀(decorum)」について数回言及しており、尊敬の欠如を示す攻撃的な議論は低品質と評価されるべきだと指摘しています。
    これは、Googleがコメントの内容をクロールしてインデックスできると仮定すると、特定のページ上のコメントの品質がそのページのコンテンツ全体の品質に影響を与える可能性があるという良いリマインダーです。

    しばしば、コメントセクションは無視されたり、モデレートされていないことがあり、問題が発生したり、侮辱的または無礼な内容になった場合、それはそれ以外に良質なページに悪影響を与える可能性があります。

    さらに、検索品質ガイドラインの新バージョンには、Reddit上の「中(Medium)」品質のフォーラムページがどのように見えるかの視覚的な例が含まれています。質問はわずか9時間前のもので、まだ回答がありませんので、「中(Medium)」のスコアがデフォルトになります。

    Googleは、このページに他の低品質の特徴がないことを示唆しており、それ以外の場合は新しい議論に対してスコアを「低品質」に傾ける可能性があります。

    クエリに対する位置情報の重要性

    近くの場所を探す検索では位置情報が重要である一方で、「重力の仕組みは?」のような一般的な質問はユーザーの位置に関係なく同じ答えが得られます。

    Googleは、このニュアンスを評価ガイドラインに追加する価値があると感じました。

    自明のように思えるかもしれませんが、検索クエリに「ローカルな意図」が組み込まれている程度が、そのクエリに最適な回答の種類に大きな影響を与える可能性があるというのは事実です。

    「マイナーな解釈」に関する説明の拡張

    マイナーな解釈は、クエリが複数の意味を持つ場合に、そのクエリの一般的に期待される意味とは最も遠い意味を指します。
    マイナーな解釈の中で、Googleは「合理的なマイナーな解釈」、「ありそうにないマイナーな解釈」、「まずありえない解釈」を導入しました。「合理的なマイナーな解釈」は、少数のユーザーにとっては役立つが、一般的にはあまり期待されない解釈です。

    「ありそうにないマイナーな解釈」は、理論上は可能だが、非常に起こりにくい解釈を指します。「まずありえない解釈」とは、ユーザーが探しているとは考えにくい、非常にありそうにない解釈のことです。Googleは、「ホットドッグ」と入力したときに「過熱したペット」を意味する例を挙げていますが、これは「まずありえない解釈」よりも可能性があると感じられます。

    Googleはまた、これらの定義をどのように解釈するかについての新しい視覚的な例も追加しました。例えば、「Apple」という検索クエリの「ありそうにないマイナーな解釈」として、アメリカの都市、オクラホマ州のAppleが挙げられています。

    「Know Simple」と「Do」クエリのさらなる定義

    「Know Simple」クエリは、非常に具体的な答えを求めるクエリで、事実や図表など、少量のスペースで答えられるものを指します。Googleは、「Know Simple」クエリではない新しい例をいくつか追加しました。これには、トピックをブラウズしたり探索したり、トピックに関連するインスピレーションを見つけたり、実際の人々からの個人的な意見や視点を求めるクエリが含まれます。

    この追加が興味深いのは、ここで使用されている言語が、GoogleがSGE(Search Generative Experience)の価値を説明する際に使用する言語と非常に似ていることです。
    例えば、SGEのメインページからの以下の言葉があります。

    • 「トピックについて会話的な方法で深く掘り下げる」
    • 「Googleから期待される高品質な結果と視点にアクセスする」
    • 「人々が何を考えているかを知り、決断を下すのに役立てる」。

    これは純粋な推測ですが、品質評価者からのフィードバックが、クエリが「Know Simple」に分類されるかどうかをGoogleが理解するのに役立ち、SGEをトリガーするタイミングを知るのに役立つかもしれません。

    同様に、Googleは「Know Simpleクエリ」と「Knowクエリ」の2つの新しい例を追加しました。これは、クエリが簡単に答えられる場合と、答えがよりオープンエンドである場合についての追加的なコンテキストを提供します。

    また、Googleは「Do」クエリの例をさらに追加しました。新しい例には、ビデオ、画像、またはハウツーガイドで最も適切に答えられるクエリが含まれています。

    ユーザーの意図をさらに洗練させる

    ユーザーの意図をさらに洗練するために、Googleはキーワードセットに対する「ありそうにないユーザーの意図」を分類する新しい言語を導入しました。たとえば、「Harvard」と「Walmart」というキーワードに対する「ありそうにない意図」を説明するために、Googleは表に第二列を追加しました。これにより、これらのキーワードの意図をより合理的なユーザーの意図に限定し、完全にオープンエンドな可能性のセットよりも絞り込まれます。「Harvard」を検索するユーザーは、大学に関するさまざまな詳細を探している可能性がありますが、特定のコースを探しているわけではないでしょう。

    ユーザーニーズを高度に満たすGoogleのSERP機能の例

    GoogleのSERP機能がユーザーのニーズをどの程度満たしているかの例も提供されています。Googleは、さまざまな検索クエリ、ユーザーの位置、ユーザーの意図に基づいて、検索結果がユーザーの期待をどの程度満たしているかを示す表を提供しています。そして、これらの特定の結果がユーザーの期待に「高く合致している」と評価される理由について説明しています。

    この新しいバージョンのQRGでは、Googleは「Highly Meets (HM)」結果のいくつかの例を追加および調整しました。これは、「ほとんどのクエリ」に対してユーザーのニーズを満たす最高の可能な評価です。リストに追加された新しい例の1つには、「近くのコーヒーショップを探す」というユーザーの検索があります。Googleは、3つのコーヒーショップがリストされたGoogleマップのローカルパックのスクリーンショットを提供し、この結果がユーザーの期待を高く、しかし完全には満たしていない理由(すべての可能なコーヒーショップをリストしていないため)を説明しています。

    また、Googleは「サッカーの世界一周チュートリアル」を探しているユーザーのニーズを高く満たす結果として、TikTokビデオの例も追加しました。

    これらは、外部サイトだけでなくGoogle自身のSERP機能からのさまざまな結果を、より現代的な視点で提供する新しい例の一部です。

    最後に、記事はE-E-A-T(Expertise, Experience, Authoritativeness, Trustworthiness:専門性、経験、権威性、信頼性)を理解するためのSEOガイドへの深堀りを提案しています。

    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s 2023 Search quality rater guidelines update: Here’s what changed」を翻訳した内容です。

    投稿 2023年に行われたGoogleの検索品質評価ガイドラインの変更点SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

    マーケターのスキルマップとは?よく活用する15のスキルも紹介

    マーケターのスキルマップとは、マーケティングを進めるために必要な能力をまとめた表のことです。

    スキルマップに載っている能力を1つずつ身に付けていけば、マーケターとして着実に成長できます。また企業では、社内のマーケターが持つスキルを可視化できるので、人材育成へ活用できます。

    本記事では、ウェブマーケティング戦略のコンサルティング企業であるナイルが、マーケター向けにスキルマップを作成しました。「マーケティング力をアップしたい」とお考えのマーケターや企業の方は、ぜひ参考にしてください。

    なお、マーケティングの内製化を検討している方に向けて、無料相談を実施しています。ご状況に合わせて課題や改善策をご提案しますので、「このままで良いのか不安」とお考えの方は、以下のバナーからお気軽にお試し下さい。

    マーケターに求められるスキルは企業によって異なる

    企業によって、マーケターに必要と考えるスキルは違います。

    例えば、大企業のマーケターは、外部パートナーと協力してマーケティングに取り組むことがあるため、「戦略設計」のスキルが求められます。一方で、マーケティング専門会社のマーケターには、プレーヤーとしての「実務」の遂行能力の高さが重要です。

    本記事で紹介するスキルマップについて、マーケターの方は、載っているすべてのスキルを完璧に習得する必要はありません。スキルマップは、あくまでも必要なスキルを見極めるための「参考」としてご活用ください。

    図解 マーケターのスキルマップ

     

    マーケターのスキルマップ図解

     

    ナイルが作成した「マーケター向けのスキルマップ」は、上記のとおりです。仮説を立てる力から施策を遂行する力まで多岐にわたります。

    そもそも、マーケティングは以下のプロセスで進められます。

    マーケティングを進める4つのプロセス

    ウェブマーケティング戦略のコンサルティング企業として、各プロセスで最低限押さえておきたいスキルをピックアップしたので、次項から紹介します。

    マーケターが「環境分析」で活用できるスキル3選

    マーケターが「環境分析」で活用できるスキル3選

    マーケティングでは、自社の立ち位置やお客様が何を求めているものを把握すべく、「自社」「競合他社」「顧客」を分析します。

    ここで、この分析の際に良く用いる、上記の3つのスキルを紹介します。

    スキル1 3C分析

    3C分析とは、「自社がおかれている環境」を把握するためのフレームワークで、以下3つの視点で分析を行う手法です。

    【3C分析の3つの項目】

    ①Customer(カスタマー):市場・顧客

    ②Competitor(コンペティター):競合

    ③Company(カンパニー):自社

    項目名

    目的

    市場顧客分析 市場の変化や自社のターゲットとなる顧客のニーズを把握します。
    競合分析 競合が顧客のニーズや市場の変化にどう対応しているのか把握します。
    自社分析 上の2つの分析を踏まえて見つけた重要成功要因(KSF)と自社の現状のギャップを把握します

    上記にあるように、各項目の頭文字が「C」で始まるため「3C分析」と呼ばれています。なお、3つの項目を分析する目的は、以下のとおりです。

    3C分析が用いられるのは、製品レベル・事業部レベル・企業レベルなどさまざまです。分析を行うことで、経営や自社商品・サービスの課題、事業の成功のために必要な条件など、自社のマーケティング戦略の方向性が見えてきます。

    なお、詳細については下記の記事で解説しているので合わせてご参照ください。

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    スキル2 4P分析

    以下の4つの観点から「自社の商品」の売り方を検討するためのフレームワークが、4P分析です。

    4P分析は、適切なマーケティング施策を立てるために役立つ

    上記のように、それぞれの観点の頭文字「P」をとって「4P分析」と称されます。この分析は、これから売り出そうとしている商品・サービスを分析し、施策立案へつなげていく売り手の目線に立った手法です。

    また、売り手に偏らないためには、ユーザー目線で考える「4C分析」の概念も重要です。

    【4C分析の4つの項目】

    ①Customer Value(カスタマーバリュー):顧客価値

    ②Cost(コスト):顧客が支払う費用

    ③Convenience(コンビニエンス):顧客にとっての利便性

    ④Communication(コミュニケーション):顧客との対話

    具体的には、以下の4つのポイントをチェックします。

    【4C分析で考える4つのチェックポイント】

    ①ユーザーにとってどのような価値を提供できるのか?

    ②ターゲットユーザーにとって適正な価格になっているか?

    ③ユーザーが手に取りやすい販売ができるか?

    ④ユーザーに届いてコミュニケーションが発生する販促になっているか?

    上記の4P分析・4C分析を併用することで、企業とユーザー両者の視点で、自社の商品の実態を分析できます。

    なお、4P分析の概念や進め方のポイントは、以下の記事でお伝えしていますので、ご一読ください。

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    スキル3 SWOT分析

    SWOT(スウォット)分析とは、外部環境と内部環境を整理するフレームワークのことです。以下のように、各環境の分析を行います。

    SWOT分析

    プラス要因

    マイナス要因

    内部環境 Strength(強み)
    自社の長所
    Weakness(弱み)
    自社の短所
    外部環境 Opportunity(機会)
    自社にとってプラスになる事象
    Threat(脅威)
    自社にとってマイナスになる事象

    例えば、Opportunity(オポチュニティ)は自社の追い風となる事象を指し、Threat(スレット)は自社にマイナスとなる事象を指します。事象とは、政治からトレンド・社会の風潮など自社ではコントロールできない世の中の流れです。

    SWOT分析の注意点は、4つのマスを埋めただけで終わらないことです。分析ではあくまで現状を把握するだけに過ぎないので、「何の目的があるのか?」「どのような目的を果たしたいのか?」を明確にする必要があります。

    マーケターが「戦略設計」で活用できるスキル3選

    マーケターが「戦略設計」で活用できるスキル3選

    スキル1 STP分析

    スキル2 ペルソナ設計

    スキル3 カスタマージャーニーの設定

    現状の把握ができたら、次にすべきことはマーケティング戦略の設計です。ここで、「戦略設計」で活用できる、上記の3つのスキルをお伝えします。

    スキル1 STP分析

    STP分析は、自社の商品・サービスを売る戦略を立てる手法のことです。以下3つの単語の頭文字をとって、名付けられました。

    【STP分析の3つの項目】

    ①Segmentation(セグメンテーション):市場の切り分け

    ②Targeting(ターゲティング):狙う市場の選定

    ③Positioning(ポジショニング):市場内での自社の立ち位置の検討

    市場明細化とも訳される「Segmentation」では、決めた指標で市場を切り分けます。その指標は、住んでいる地域・属性だけではなく、心理や行動など多々あります。何を分析するのかによって、適した指標が変わるので、見極める力が必要です。

    ビジネスの展開では、自社や商品・サービスなどの立ち位置を明確にしておかないと、成果につなげる戦略を立てられません。STP分析を身に付けることで、自社にとって有利な市場を見定めましょう。

    スキル2 ペルソナ設計

    自社の商品・サービスのターゲットとなる象徴的な顧客モデルのことを、ペルソナと呼びます。ターゲットは、ある程度の層(複数人)を指すのに対し、ペルソナは具体的な人物像(個人)を指し、以下のように細かく項目まで設定します。

    ターゲットとペルソナの違い、ペルソナは具体的な人物像(個人)を指す

    ペルソナを設定できると、性格や日常生活の様子だけではなく、生きがいや悩みなどまで言語化が可能です。そのため、「この人には何のために・どのようなメッセージを・どのような手法で届ける必要があるのか?」を具体的にイメージしながら、マーケティング戦略を立てられるようになります。

    なお、狙ったターゲットへ情報を届けるために必要なペルソナの設計方法について、無料資料にまとめています。ペルソナ設定で陥りがちなミスも解説していますので、以下からお気軽にダウンロードしてください。

    スキル3 カスタマージャーニーの設定

    カスタマージャーニーは、直訳すると「顧客の旅」という意味です。マーケティングの領域では、顧客が商品・サービスを購入するまでにたどる、思考や行動の変化のことを指します。

    下記のように、1人の顧客が自社の商品・サービスを見つけて購入し、リピーターになるまでの流れを図式化したものが、「カスタマージャーニーマップ」です。カスタマージャーニーマップを作ると、顧客のフェーズごとに「やるべきこと」を整理しやすくなります。

    カスタマージャーニーマップの例

    なお、カスタマージャーニーマップの作り方は、下記の記事で詳しくお伝えしていますので、気になる方はチェックしてください。

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    マーケターが「手法選定」で活用できるスキル6選

    マーケターが「手法選定」で活用できるスキル6選

    マーケティングの戦略が策定できたら、次は手法を検討します。以下では、手法を選択する際に活用できる、上記の6つのスキルを見ていきます。

    スキル1 SEO

    SEO (Search Engine Optimization)は、「検索エンジン最適化」という意味で、「検索エンジンを通じてウェブサイトへの流入を増やすこと」を指します。簡単にいうと、SEOを施したウェブ記事を自社のサイトで公開し、検索エンジンを通じて段階的に顧客を集めます。

    SEOは、自社のリソースだけで始められる点がメリットですが、実は難易度が高めです。成果を上げるには、「テクニカルSEO」と「コンテンツSEO」の両方を理解し、できることを長期的に1つずつ積み上げていかなければなりません。

    なお、下記の動画では、最新のSEOについてお話ししていますので、併せてご覧ください。

    スキル2 SNS運用

    自社アカウントや社員の個人アカウントで情報を発信し、ユーザーとコミュニケーションを図ることを、SNS運用といいます。マーケティングでよく活用されるSNSは、以下のとおりです。

    【マーケティングでよく活用されるSNS例】

    マーケターが「戦略設計」で活用できるスキル3選

    ・LINE

    ・Instagram

    ・X(旧Twitter)

    ・Facebook

    ・YouTube

    ・TikTok

    特にLINEは、総務省がまとめた「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、全世代の利用率が90%を超えています。日常生活に馴染んでいるため、マーケティングに活用すればターゲットとの接点を自然に増やせます。

    一方、SNS運用で注意すべきポイントは、ユーザーの視点で発信することです。企業が伝えたい情報を一方的に発信してしまうと、共感されずフォローに至りません。さらに、投稿の内容によっては炎上のリスクがあるので、十分な注意が必要です。

    なお、SNSを活用した集客方法については、下記の記事でもお伝えしていますので、ご一読ください。

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    スキル3 Web広告

    Web広告とは、インターネット上のメディア(媒体)に掲載される、すべての広告のことを指します。

    株式会社 電通がまとめた「2022年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」によると、インターネット広告媒体費は年々増加し、2023年は前年比112.5%になると予測されていることから、今後も重要なマーケティング手法だといえます。

    多くのユーザーに届きやすいとされるWeb広告は、以下のとおりです。

    多くのユーザーにリーチしやすいWeb広告

    ほかにも、「特定の層のユーザーに向いている」「すでに接点のあるユーザーに有効」など、さまざまな特徴を持ったWeb広告があります。

    Web広告は、配信プラットフォームによって設定が違ったり、ルールの変更が不定期に発生したりします。このため、マーケターとしては、広告ごとの特徴や最新情報を押さえておかなければなりません。

    なお、下記の記事ではGoogleやYahoo!などの検索結果に表示される「リスティング広告」というWeb広告について解説していますので、ご興味のある方は併せてご覧ください。

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    スキル4 CTA

    CTA(Call to Action)とは、ウェブサイトに訪れたユーザーの行動を喚起するためのテキストや画像・ボタンなどのことを指します。具体例として、ナイルではウェブ記事に下記のようなCTAを設置しています。

    デジタルマーケティング人材の育成・獲得にお困りですか?

    ナイルの研修はSEOだけでなく、サイト分析やコンテンツ制作にも対応しています。受講いただくことでデジタルマーケティング人材の育成が可能です。もし「何から始めたらいいかわからない」状況でしたら、アドバイスやプランのご提案が可能ですので、お気軽にご相談ください、

    サービス資料をダウンロードする

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    自社のコンテンツを見てくれる人が増えても、CTAが適切ではないと、狙った行動を起こしてもらえず成果を上げられません。ウェブ記事を作っただけで終わらないためにも、CTAについて知識を深めておくことは重要です。

    また、下記の記事では、CTAで意識すべきポイントを紹介していますので、自社で取り組む際の参考にしてください。

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    スキル5 EFO

    EFO(Entry Form Optimization)は、ウェブサイトの入力フォームの仕様や項目、デザインの最適化を指す用語ですEFOに取り組む際は、現状を把握しながら申し込みフォームを改善して、ユーザーの離脱を防止します。

    基本的に、申し込みフォームは以下の要素で構成されています。

    【申し込みフォームを構成する4つの要素】

    ①タイトル:何の入力フォームなのかを示す

    ②ラベル:何を記入するのかを示す

    ③入力欄:ユーザーが記入する欄

    ④コンバージョンボタン:入力が完了した後に押すボタン

    SEO資料3点セットダウンロードフォーム

    これらの要素を1つずつ検証し、改善を重ねながら、すでに集まっているユーザーを成果(=申し込み)へつなげます。EFOは、新規の集客を増やすよりも、コストパフォーマンスとスピード感に優れているため、マーケティングにおける優先度は高めの施策です。

    なお、取り組む際のポイントを下記の記事で紹介していますので、ご興味のある方は併せてご覧ください。

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    スキル6 MA

    MA=Marketing Automation(マーケティングオートメーション)とは、下記のような業務を自動化する仕組みのことです。

    【MAで効率化を目指す業務例】

    ・顧客情報の管理

    ・メール配信や分析

    ・自社サイトのアクセス解析など

    マーケティングでは、見込み顧客の最新情報を常に把握できれば、効率的にアプローチできます。一方、管理すべき情報が膨大にあるため、現在はMAツールを導入するケースが一般的です。

    このMAツールは便利である一方、使いこなして成果を出すためには、知識やノウハウが不可欠です。下記の記事では、MAツールについてさらに詳しくお伝えしていますので、併せて参考にしてください。

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    マーケターが「施策遂行」で活用できるスキル3選

    マーケターが「施策遂行」で活用できるスキル3選

    スキル1 社内での調整力

    スキル2 外部パートナーへの情報提供力

    スキル3 イレギュラーな状況での対応力

    マーケティングの戦略と手法が決まったら、それらを実践するフェーズに移ります。施策を遂行して成果につなげるためには、「ハードスキル」だけではなく、「ソフトスキル」も重要です。

    ここで、施策遂行のフェーズでマーケターに求められる、上記3つのスキルを紹介します。

    スキル1 社内での調整力

    マーケターには、社内の他部門と円滑に連携するための「コミュニケーション能力」が求められます。

    そもそも、マーケティングは「マーケティング部門」が単独で行うものではありません。ターゲットを定める際に「営業部門」の意見を聞いたり、リピーターを獲得するために「カスタマーサクセス部門」と協力したりする場面が多々あります。

    たとえ同じ会社のメンバーであっても、普段から接点がないのに急に相談しても協力してもらえるとは限りません。そのため、普段からコミュニケーションを図り良好な関係を築く力は必要です。

    なお、下記の記事では、マーケターが抱えやすい悩みを取り上げて、解決策をお伝えしています。ご興味があれば併せてご覧ください。

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    こんにちは。平塚です。7年間のSEOコンサル経験後、2020年からは自社事業のマーケティングを担当していますが、悩んでしまう場面が数多くあります...
    マーケターが陥りやすい状況、どうやって悩みを解決する? - www.seohacks.net

    また、ナイルでは、一人マーケターや兼任マーケターが、 3ヵ月で100個の施策を実装する方法を資料にまとめました。下記から無料でダウンロードできますので、ぜひダウンロードしてご活用ください。

    一人マーケター・兼任マーケター向け 3ヵ月で施策100個実装する方法

    スキル2 外部パートナーへの情報提供力

    マーケティングの現場では、サイト構築やライティングなど、業務の一部を外部パートナーへ依頼する場合があります。その際、先方に自社の強みやゴールなどを具体的に説明できないと、外部パートナーがイメージできず、意図した成果物が納品されません。

    例えば、オウンドメディアを立ち上げる際には、「自社の強み」「競合他社」「ターゲット」「ゴール(KGI/KPI)」などを、外部パートナーと共有しておくべきです。

    マーケターは、外部との連携をスムーズにするための「潤滑油」のような役割を担う必要があります。そこで、情報を集めるだけではなく、相手が理解して行動できるように言語化し、伝わるように説明するスキルを身に付けましょう。

    スキル3 イレギュラーな状況での対応力

    マーケティングの実務では、複数の施策が並行して進行する上、何人ものスタッフが関わる場合が多いです。そのため、事前に想定していなかった、下記のようなイレギュラーな状況が発生するケースは珍しくありません。

    【イレギュラーな状況の例】

    ・当初の予算内で綿密に戦略を練ったのに、途中で予算カットが決まった

    ・SEOで記事数が必要なフェーズなのに、社の方針転換により制作できる本数が減った

    ・Web広告でAI学習が終わり本格的に運用開始する目前で、予定した予算が削減された

    このような状況は、自分や関連するチームメンバーの力ではどうすることもできない場合もあります。それでも、下がったモチベーションを持ち直し「今の状況でできることはないか?」と切り替えられる前向きさは、少しでも成果を得ることにつながります。

    以上から、マーケターには、イレギュラーな状況下でも思考を切り替えて成果を出す力が必要です。

    迅速に自社のマーケティング力をアップするなら外注も一手

    マーケティング力を上げるためには、本やインターネットから情報を集めるなど、さまざまな方法があります。下記の記事では、マーケティングを学習する際のおすすめの書籍を紹介していますので、ご興味があればご覧ください。

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    また、社内のマーケターの先輩の指導のもと、マーケティングの実務をするなかでスキルを磨くことも可能です。ただし、先輩が自分の業務で忙しかったり、社内にマーケティングのノウハウがなかったりした場合には、身につくスピードに影響を及ぼします。

    そこで、迅速に自社のマーケティング力をアップしたいのであれば、「研修」や「マーケティング業務」の外注も一案です。

    ナイルでは、ウェブマーケティングに関連する研修サービスをいくつかご用意しております。下記の記事では、一例としてSEO研修の様子を紹介していますので、参考にしてください。

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    また、マーケティング業務も受注していますので、「とりあえず相談してみたい」という方は、下記からお気軽にお試しください。

    マーケターのスキルマップを活用しよう

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    マーケターのスキルマップとは?よく活用する15のスキルも紹介ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

    カスタマージャーニーマップの無料テンプレート7選!作り方や作成時の注意点も解説

    カスタマージャーニーマップの無料テンプレート7選!作り方や作成時の注意点も解説

    カスタマージャーニーマップを作成すると、顧客の状況にあわせた有効なマーケティング施策を検討できますテンプレートを使えば短い時間で、精度の高いマップの用意が可能です。そこでこの記事では、無料テンプレートを紹介しつつ、カスタマージャーニーマップの作り方や注意点を詳しく解説します。

    なおナイルではSEO対策・コンテンツ制作などのウェブマーケティング支援を提供しています。サービス詳細や費用の目安などを掲載した資料をご用意していますので、こちらからお気軽にダウンロードしてください。

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    カスタマージャーニーマップテンプレートをダウンロード

    この記事は、ナイル株式会社の配布するテンプレートに沿って解説を進めます。テンプレートは以下からダウンロードしてください。

    カスタマージャーニーマップ 無料テンプレート ダウンロード

    そのほかのテンプレート7選は記事の後半でお伝えします。お急ぎの方は、 こちらよりジャンプしてご覧ください。

    カスタマージャーニーマップとは

    カスタマージャーニーとは、顧客(カスタマー)が商品・サービスを知ってから、購入・利用に至るまでの心理や体験を「旅(ジャーニー)」に例えたものを言いますこの思考のフレームワークを可視化したのが「カスタマージャーニーマップ」です。

    カスタマージャーマップの例

    出典:カスタマージャーニーマップとは?3つのメリットや効果的な作り方を紹介

    マップの横軸は、顧客がゴールにたどり着くまでの状態を時系列であらわします。

    項目はBtoCかBtoBかなど、顧客の購買プロセスの違いにあわせて設定します。

    BtoCの場合 「認知」→「興味・関心」→「比較・検討」→「行動」
    BtoBの場合 「認知」→「情報収集」→「比較・検討」→「商談」→「承認・決済」

     

    なぜBtoBの工程が多くなるかというと、購入の意思決定までのプロセスが長期化しやすいからです。一般的な企業の場合、サービスの購入が承認されるまでには上司や役員など複数のキーパーソンが存在します。それぞれの承認を経てようやく購入の意思決定が行われるため、長くなります。

    BtoBの購買プロセスについてはこちらの記事を併せてご覧ください。

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    このように、マーケティング的なゴールやキーパーソンの有無、そのプロセスに合わせて横軸を増減させましょう。

    一方、マップの縦軸は、顧客がゴールにたどり着くまでの間の思考や行動をあらわします。項目には「行動」「状況」「思考」「コンテンツ」「検索キーワード」などが入ります。

    カスタマージャーニーマップの作成は「横軸ではゴールまでのプロセスを分解する」「縦軸では項目ごとのペルソナの動きや考えをイメージする」というフローを経て、顧客の行動や思考を可視化していく作業と言えます。

    カスタマージャーニーマップの作り方7つのステップ

    この項目では、カスタマージャーニーマップの作り方について説明します。

    上述のとおり、ナイルのテンプレートに沿って解説をいたしますので、テンプレートを以下からダウンロードした上でお読み進めください。

    カスタマージャーニーマップ 無料テンプレート ダウンロード

    取り扱う商材はBtoBのSaaS(クラウド上のソフトウェアをインターネットを通じて利用するサービスのこと)と仮定してお読みください。

    カスタマージャーニーマップの作り方7ステップ

    出典:カスタマージャーニーマップとは?3つのメリットや効果的な作り方を紹介

    ステップ1 ペルソナを設定する

    最初にやるのはペルソナの設定です。ペルソナとは「自社の商品・サービスの典型的な顧客モデル」のことを言います。ペルソナを設定しないと顧客像がはっきりしないため、どういったマーケティング施策が有効かの予測ができません。カスタマージャーニーマップも曖昧なものになってしまうため、ペルソナは慎重に設定しましょう。

    まずは下記のような項目を設定し、ペルソナを作り上げていきます。

    顧客像を作る7つのペルソナ設定項目

    1. 基本的な情報(氏名、年齢)
    2. 居住地
    3. 職業(業種、役職)
    4. 収入
    5. 生活スタイル(インドア・アウトドアなど)
    6. 家族構成(既婚・未婚、同居している家族など)
    7. よく利用する店舗やサービス

    既存顧客がいる場合は、その情報をもとにペルソナを設定するのがおすすめです。新商品・新サービスで顧客がわからない場合は、新たに設定していくことになります。

    新たに設定するときに気をつけたいのは「ペルソナをあまりに具体的にしすぎないこと」ですペルソナを詳細まで作り込みすぎると、当てはまる人が限られ、かえって現実とかけ離れた「幻想」になりかねません。多少アバウトでもかまわないので「このペルソナが持つ課題」を考えて設定してください。対象を狭めすぎて、アプローチできる層があまりに少ないことのないようにしましょう。

    ここでは仮に、下記の男性をペルソナとしてお話を進めます。

    今回設定したペルソナ(例)

    • 40代男性
    • 食品の卸会社に勤務(総務部長)
    • 自社や取引先のDX化が進まないのが悩み
    • 業務効率化に役立つウェブサービス(受注業務のデジタル化)を探している

    ペルソナ設計に関しては下記の資料で作り方を詳しく解説しています!ぜひ併せてご確認下さい!

    ステップ2 ペルソナがたどり着くゴールを決める

    次に、設定したペルソナにたどり着いてもらいたいゴールを決めます。

    ゴールはビジネスの内容や、顧客のペルソナによってさまざまなものが考えられます。具体的には「商品購入」「サービスの導入」「リピート購入」「資料請求」「実店舗への来店」などです。今回はBtoBのSaaSなので「サービスの導入」と仮定して進めましょう。

    ステップ3 マップの縦軸・横軸を設定する

    カスタマージャーニーマップの縦軸・横軸の例

     

    定めたゴールに向けて、カスタマージャーニーマップの縦軸・横軸を設定します。

    上述したように、横軸には顧客がゴールにたどり着くまでの状態、縦軸には顧客がゴールにたどり着くまでの間、どんなことを考えたのか・どんな行動を取ったのかを表すものが入ります。自社の商材やサービス内容を踏まえ、テンプレートに書き込んでみましょう。

    どう縦軸・横軸を設定したら良いかわからない場合は、ナイルまでお気軽にご相談ください。

    ステップ4 タッチポイントを設定する

    次に、タッチポイントを設定します。

    タッチポイントとは「商品・サービス・ブランドと、顧客との接点」のことです。下記にタッチポイントの例を挙げます。

    オンラインの場合 ウェブサイト・ウェブ広告・SNS・EC・ウェビナー
    オフラインの場合 チラシ・郵送DM・実店舗・展示会・セミナー

    今回の商材(BtoBのSaaS)であれば、ウェブサイト・ウェブ広告・ウェビナーを中心とした、オンラインのタッチポイントが中心になることが多いです。ほかにもフェーズごとに顧客とどんなタッチポイントを持てるかを考え、洗い出しておきましょう。

    洗い出しができたら、以下ステップ5や6で解説するように、タッチポイントごとにペルソナの行動や感情を洗い出し、マップにまとめていきます。

    なお、タッチポイントを考えるときに注意したいのが「顧客はこちらの想定どおりに動いてくれない」という点です。想像していたタッチポイントが現状と異なる可能性もありますので「理想」と「現実」を分けてタッチポイントを設定してください。都度実際の状況を確認し、それに合わせて対策します。

    ステップ5 顧客の行動を洗い出し、時系列に並べる

    顧客の洗い出しをマップに並べた例

     

    ここまででカスタマージャーニーマップの枠組みが完成しました。続いてはマップの項目や、タッチポイントを踏まえて、具体的にマップの中身を穴埋めします。

    まずは顧客の行動です。各ステップごとに顧客がどのような行動をとり、どんなタッチポイントと接するかを洗い出し記入しましょう。ただし、自社の先入観や希望的観測で顧客の行動を決めつけてしまうと実態とそぐわない内容になってしまいかねません。実際の顧客にアンケートやヒアリングを行いつつ記入を進めるのがおすすめです。

    ステップ6 顧客の感情や思考の洗い出しをする

    顧客の感情や思考の洗い出しのマップ記載例

     

    次に、顧客の感情や思考の洗い出しを行います。

    ステップ5と同様に、マップの項目やタッチポイントの想定を踏まえて考えていきます。ただ、ここでも自社の理想・願望を現状と混同しないように記入を進めましょう。なぜなら、自社の希望が混じると、顧客が抱くネガティブな感情には目を向けにくくなってしまうからです。

    顧客の感情・思考を記入する際は、以下の点を参考に進めるのがおすすめです。

    顧客の感情・思考を記入する際の参考

    • 顧客へのアンケート・リサーチ
    • ペルソナに近い属性の社員へヒアリング
    • カスタマーサービスに寄せられたホットボイス(意見や要望)
    • SNSやレビューサイトでの顧客の感想

    ステップ7 現状の課題を見つけ、施策を検討する

    施策検討のマップ記載例

     

    最後に、ここまでの内容をもとに、どういったコンテンツや検索対策が必要かをまとめ、カスタマージャーニーマップに書き込みます。

    マップがひととおり埋められたら、下記の項目に沿って現状の課題をチェックしましょう。

    • ペルソナの行動と合っていない部分はどこか
    • 感情や思考に寄り添っていないポイントはないか

    今回のペルソナであれば「受注業務をデジタル化し、業務効率を向上させたい」という希望があります。「実際にこのサービスを導入し、業務効率化に成功した企業の事例」が掲載されていれば、顧客の感情・思考に寄り添っていると言えます。

    それぞれの項目が顧客に寄り添えているか、寄り添えていないのであればどう改善すればいいか、ひとつずつ検討していきましょう。

    なお、ここで紹介したテンプレートを利用するカスタマージャーニーの作り方について、詳細に解説した動画も合わせてご覧ください。

     

    また、以下の記事でも詳しくご説明しています。あわせてご覧ください。

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    カスタマージャーニーマップを作るときの3つの注意点

    ここからはカスタマージャーニーマップを作るときの注意点を紹介します。

    注意点1 ペルソナの具体性は「適度」にとどめる

    上述したように、ペルソナの具体性は「適度」にとどめることが重要です。

    複数の人物を想定したペルソナを設定すると、顧客像があやふやなものになってしまいます。ターゲットの顧客像が複数ある場合、それぞれのペルソナ・カスタマージャーニーマップを作りましょう。

    また、一人を具体的に設定する場合でも、先ほどもお伝えしたようにペルソナがただの幻想にならないよう注意するのも大切です。ペルソナを具体的にしすぎると、現実離れしすぎて当てはまる人がいない、といった事態になりかねません。

    ペルソナは特定の一人にしつつも、属性を多少アバウトにしておくのがおすすめです。具体性を「適度」にとどめておくことで、このペルソナと共通の課題を持つ人がターゲットになる可能性を高めましょう。

    注意点2 理想と現実を混同しない

    「こうなってほしい」という顧客への希望から、カスタマージャーニーマップが現状とかけ離れたものになってしまうことがあります。

    顧客の日常生活における行動が何でもこちらの思いどおりになることはありません。想定しているステップには進まず、戻ったり、離脱したりすることも考えられます。

    理想と現実が混同したカスタマージャーニーマップでは、顧客の行動のヨミを大きく外してしまいかねません。現状の顧客目線に沿ったものになっているか「ホットボイスを集める」「既存顧客へのヒアリングを実施する」など、客観的な視点を取り入れて検証をしつつマップを作成しましょう。

    注意点3 最初から完璧を目指さず、精度を徐々に高める

    最初から完璧なカスタマージャーニーマップを作成するのは難しいため、まずは簡易的なマップを作成しましょう。完璧を目指していると「カスタマージャーニーマップ作成がなかなか進まず、課題や改善点がいつまでもはっきりしない」「カスタマージャーニーマップを作り込みすぎて、ステップどおりに進まない顧客に対し柔軟に対応できない」などのデメリットが生まれます。

    はじめは項目を増やしすぎず、シンプルなカスタマージャーニーマップを作成するのがポイントです。その後少しずつブラッシュアップしていくことで、精度の高いマップが完成します。

    こちらの記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

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    カスタマージャーニーマップ 無料テンプレート7選

    最後にカスタマージャーニーマップのテンプレートを無料でダウンロードできるページを7つ紹介します。自社のビジネス内容や目的にあわせて、使いやすいテンプレートを選んでください。

    テンプレート1 ナイルのマーケティング相談室

    テンプレート1 ナイルのSEO相談室

     

    出典:ナイルのマーケティング相談室

    SEOコンサルティングやコンテンツマーケティング支援を行う、ナイル株式会社のテンプレートです。BtoBにもBtoCにも使え、項目もスタンダードな内容のため、カスタマージャーニーマップを初めて作成する人にも何度も作成している人にもおすすめです。

    カスタマージャーニーマップの作成方法は、YouTubeチャンネル「ナイルTV」で詳しく解説しています。

    企業名・サービス名 ナイル株式会社「ナイルのマーケティング相談室」
    ダウンロードURL https://www.seohacks.net/ebook/21271/
    ダウンロード時のフォーム入力 あり
    特徴 スタンダードなテンプレートでBtoBにもBtoCにも使えるため、どんなシーンでも活用できる

     

    テンプレート2 ferret

    テンプレート2 ferret

     

    出典:ferret

    ウェブマーケティングメディア「ferret」のシンプルなテンプレートです。横軸が「認知」「関心」「コンバージョン」のみと項目が少ないため、カスタマージャーニーマップ初心者に最適です。

    企業名・サービス名 株式会社ベーシック「ferret」
    ダウンロードURL https://ferret-plus.com/user/registration/new?cv_target_id=53&cv_target_type=useful-item
    ダウンロード時のフォーム入力 メールアドレス もしくは SNSアカウント(X・Facebook・Yahoo!)で会員登録必須
    特徴 シンプルなテンプレートでとっつきやすい。初めてカスタマージャーニーマップを作りたいときに。

     

    テンプレート3 INNOVA

    テンプレート3 INNOVA

     

    出典:INNOVA

    BtoBマーケティングを支援するイノーバ社では「BtoB」と「EC」の2種類のテンプレートがダウンロードできます。

    「テンプレート活用のポイント」や「記入サンプル」もついてくるため、手が止まることなくスムーズにマップを埋められます。

    企業名・サービス名 株式会社イノーバ
    ダウンロードURL https://go.innova-jp.com/library/customer-journey-template
    ダウンロード時のフォーム入力 氏名・メールアドレス・電話番号・会社名・部署名・役職・業種・資本金・資料の使用目的
    特徴 記入サンプルがついてくるため、カスタマージャーニーマップをスムーズに作成できる

     

    テンプレート4 Bizocean

     テンプレート4 Bizocean

     

    出典:Bizocean

    テンプレート配布サイト「ビズオーシャン」でも入手ができます。横軸・縦軸とも項目数が多く、カスタマージャーニーマップをしっかりと作り込みたい人に最適です。

     

    企業名・サービス名 トライベック株式会社「Bizocean」
    ダウンロードURL https://www.bizocean.jp/doc/detail/533307/
    ダウンロード時のフォーム入力 メールアドレス もしくは SNSアカウント(Google・Facebook)で会員登録必須
    特徴 項目数が多く、細かな部分まで作り込める

     

    テンプレート5 ミエルカSEO

     テンプレート5 ミエルカSEO

     

    出典:ミエルカ

    コンテンツマーケティングやSEO対策分析などを行う、ミエルカSEOのテンプレートにはペルソナシートも付いてきます。カスタマージャーニーマップ作成前にペルソナ作成は必須のため、ペルソナからカスタマージャーニーマップまで、シームレスで作成できるのが利点です。

    企業名・サービス名 株式会社Faber Company「ミエルカSEO」
    ダウンロードURL https://mieru-ca.com/blog/download/wp3/
    ダウンロード時のフォーム入力 会社名・氏名・メールアドレス・電話番号
    特徴 ペルソナシートが付いてくるため、シームレスでカスタマージャーニーマップも作成できる

     

    テンプレート6 HubSpot

    テンプレート6 HubSpot

     

    出典:HubSpot

    世界120カ国以上の企業でサービス導入されている、HubSpotのテンプレート。7種類のテンプレートがダウンロードできるだけではなく、カスタマージャーニーマップの重要性や作成手順、作成時の注意点なども詳しく記載されており、40ページ弱の大ボリュームになっています。

    企業名・サービス名 HubSpot Japan株式会社「HubSpot」
    ダウンロードURL https://offers.hubspot.jp/customer_journey_guide
    ダウンロード時のフォーム入力 氏名・メールアドレス・会社名・サイトURL・電話番号・従業員数・サービス内容
    特徴 テンプレートだけではなく、カスタマージャーニーマップにまつわる大ボリュームの資料もついてくる

     

    テンプレート7 DESIGN α

    テンプレート7 DESIGN α

     

    出典:DESIGN α

    ウェブサイト・ウェブアプリを制作している、DESIGN αの記入事例付きテンプレート。AsIsとToBeの2種類があり、2つとも作成すると「現状のユーザー体験からくる課題は何か」「どのような解決策が必要か」の両方を分析できます。

    企業名・サービス名 株式会社リオ「DESIGN α」
    ダウンロードURL https://designalpha.jp/knowledge/ux/cjm/#cv_cjm
    ダウンロード時のフォーム入力 氏名・属性・組織名・部署名・役職・メールアドレス・電話番号・資料の使用目的
    特徴 AsIsとToBe2つのテンプレートがついてくる。現状の課題とその解決策の両方を分析できる

     

    テンプレートを利用してカスタマージャーニーマップを作成しよう

    この記事では「カスタマージャーニーマップの作り方と作るときの注意点」「カスタマージャーニーマップ無料テンプレート」などを紹介しました。

    顧客の思考や行動を分析してニーズをつかむのに、カスタマージャーニーマップの作成は最適です。加えて、テンプレートを利用すれば、マップ作成にかかる時間が削減でき、最初から構造化された枠組みの活用が可能になりますので、ぜひ挑戦してみてください。

    なお、ナイルでは独自の理論で「裏カスタマージャーニーマップ」というフレームも開発しています。特に駆け出しのBtoBウェブマーケティングにおいて絶大な効果がありますので、こちらもぜひ併せて参考にご覧ください。

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    こんにちは、ナイル株式会社の青木です。今回は、ライター組合代表の佐々木ゴウさんをお招きして、これまでのBtoBウェブマーケティングの固定観念...
    【これが最強】BtoBウェブマーケを成功に導く「裏カスタマージャーニーマップ」 - www.seohacks.net

    「自社だけでカスタマージャーニーマップを作成するのが難しい」「プロの手を借りてスピーディに進めたい」という方は、ナイルまでご相談ください。

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    カスタマージャーニーマップの無料テンプレート7選!作り方や作成時の注意点も解説ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

    Bardを使用してGoogleのアルゴリズムアップデートの傾向を調査する方法

    今回紹介する記事では、Googleのアルゴリズムアップデートに対応するために、Googleの会話型AIチャットボットであるBardをどのように活用するかについて説明しています。

    Bardは、リアルタイムのウェブアクセスとGoogleリソースへの直接的な接続を活用して、アルゴリズムのアップデートがウェブサイトに与える影響を分析するのに役立ちます。しかし、Bardは完璧ではなく、その限界を理解し、他のデータソースと照らし合わせて使用する必要があります。

    Bardを活用してSEO戦略を強化し、Googleのアルゴリズムアップデートに迅速に対応する方法を学んでいきましょう。

    Google検索で成功するためには、SEO専門家はGoogleのアルゴリズムの変更を常に把握し、ウェブサイトのランキングやオンラインでの可視性に影響を与え進化する検索トレンドに適応する必要があります。

    ここで登場するのが、Googleの会話型AIチャットボットであるBardです。Bardは、Googleのアルゴリズムアップデートを解析し、影響を受けたサイトに対する実行可能な推奨事項を特定するために、SEO担当者にとって強力な味方となる可能性を秘めています。

    Bardは、ウェブへのリアルタイムアクセス、リアルタイムの洞察を生成する能力、Googleリソースへの直接的な接続を持っており、タイミングが重要な業界において、これらの特徴は非常に貴重です。

    Bardの限界を理解する

    Bardは強力ですが、限界もあります。特に注目すべき制約は、「AIの幻覚」の生成です。AIの幻覚は、AIモデルが正確に見えるかもしれないが、実際のデータを反映していないパターンや関連性に基づいて洞察を生成する場合も発生します。SEOの文脈では、Bardが論理的に見える推奨事項を提供するかもしれませんが、実際のウェブサイトのパフォーマンスやBardがアクセスできるツールと完全に一致していない可能性があります。

    例えば、この記事のアルゴリズムテストで、私はBardに2023年9月のヘルプフルコンテンツアップデートに関連してクライアントサイトのバウンス率を調査するように依頼しました。BardはGoogleアナリティクスにアクセスできると主張しましたが、不正確なメトリクスを提供しました。他のテストでは、BardはSemrushやSitebulbなどの有料ツールにアクセスできると主張しています。

    SEO担当者は、Bardの洞察を他のデータソースと照らし合わせて、推奨事項の妥当性を確保するために、判断力を発揮し、自らの専門知識に依存する必要があります。

    Bardを使って、Googleアルゴリズムの変更をより深く理解し、解釈し、行動に移す方法

    最近のアルゴリズムアップデートがあなたのサイトにどのような影響を与えたかのタイムラインを生成する
    シンプルなプロンプトで、Bardは最近のアルゴリズムアップデートのタイムラインを提供することができます。これはすでに利用可能な情報ですが、プロンプトを強化することで、Bardの分析力が輝きを放ち始めます。

    • プロンプト: 「2023年のアルゴリズムアップデートの完全なリストを提供してください。各アルゴリズムアップデートが[ドメイン名を挿入]のようなサイトのランキングにどのような影響を与えたか、なぜその影響を与えたのかを説明してください。各アップデートによるすべての検索結果への影響の大きさを提供してください。」

    • 重要: Bardの幻覚問題はここで完全に露呈しています。1月、2月、3月にヘルプフルコンテンツアップデートはありませんでした。しかし、2月(プロダクトレビューアップデート)と3月(コアアップデート)にはGoogleアルゴリズムアップデートがありました。

    拡張されたプロンプトでは、これらのアルゴリズムのアップデートがあなたのサイトにどのような影響を与えるかをBardに分析させる必要があります。このように高いレベルで保つことで、あなたのランキングに影響を与える可能性のある業界レベルのトレンドを見ることができます。

    Bardの出力は、アルゴリズムアップデートの影響に関する仮説を生成するために使用することができます。これらの仮説は、GoogleアナリティクスからのライブデータやGoogleサーチコンソールやSemrushからのランキングデータを使用してテストすることができます。

    「なぜ」ということは、Bardの結論の背後にある理由を理解する上で重要です。これを尋ねることで、各アップデートの影響のメカニズムを深く掘り下げるように促します。これにより、実行可能な推奨事項にたどり着くことができます。

    さらに詳しく: Google Bard を使用して SEO を向上させる方法

    アルゴリズムアップデートをより深く掘り下げる: 実践的な例

    アルゴリズムアップデートのタイムラインを生成し、その全体的な影響を評価した後、Semrush、Googleアナリティクス、Googleサーチコンソール、または他のSEOツールからのフォローアッププロンプトとライブデータを使用して、データをより深く掘り下げ、トラフィックとランキングの変動(ポジティブまたはネガティブ)を理解することができます。

    補足データソースの選択

    Bardでのアルゴリズム探索に続いて行うべき最初のステップは、分析を豊かにするためにどの補足データソースを使用するかを決定することです。この実践的な例では、アルゴリズムアップデートがMerrell.comに与えた影響を調査するために、重要なランキングデータとトラフィックモデリングの洞察を提供する多機能SEOツールであるSemrushの機能を活用します。

    Semrushは、検索アルゴリズムの活動とウェブサイトのランキングキーワードのトレンドを整合させることに長けています。Semrushセンサーは検索エンジンのボラティリティを監視し、それらの変動を総合ランキングキーワードとともにトレンドライン上にマッピングします。アルゴリズムの変更を示す高い検索エンジン活動の日付は、赤いコメントアイコンで表示されます。

    このデータを前のセクションで収集した洞察と組み合わせることで、これらのアップデートがMerrell.comの検索エンジンランキングにどのような影響を与えたかについて貴重な視点を得ることができます。次に、次に取るべき行動を特定するためにフォローアッププロンプトを使用することができます。

    データの分析とフォローアッププロンプトの作成

    Merrell.comの過去6ヶ月のランキングキーワードを調べると、アルゴリズムアップデートから顕著なネガティブな影響を受けていないポジティブなトレンドが明らかになります。特に、2023年9月のアルゴリズムアップデートはパフォーマンスを大幅に向上させました。このポジティブな影響をさらに理解し、継続的な最適化の機会を特定するために、Bardに対するフォローアッププロンプトを利用します。

    • プロンプト: 「2023年9月のヘルプフルコンテンツアップデートに続いて、merrell.comのランキングキーワードの数が劇的に増加しました。その理由について詳しく説明してください。2023年9月初旬の142kから11月には209kキーワードに全世界で増加しました。このアップデートがトップの競合他社にどのような影響を与えたか説明し、ランキングをさらに向上させるための追加の推奨事項を概説してください。」

    このプロンプトを通じて、BardはMerrell.comが経験したパフォーマンス向上に寄与する要因を明らかにし、継続的な強化のための舞台を設定します。しかし、提供されたガイダンスはより高いレベルであり、必ずしも実行可能ではありません。

    アクション可能な洞察でループを閉じる

    アルゴリズムアップデートに対する防御を強化し、SEO戦略を一段と高めるために、プロンプトエンジニアリングの実践が重要な要素として浮上します。これには、以前のプロンプトをさらに深く掘り下げ、洗練させ、戦略をさらに鋭くするための洞察を明らかにすることが含まれます。

    • プロンプト: 「以前に提供された推奨事項は確かですが、かなり一般的に見えます。Merrell.comが2023年9月のヘルプフルコンテンツアップデートに直面しても、ポジティブな有機成長を続けるための具体的な推奨事項を提供してください。この市場で強力なパフォーマンスを発揮している競合他社のウェブサイトで開発された特定のコンテンツを見てみることを検討してください。」

    この最終的なプロンプトは、Googleの2023年9月のヘルプフルコンテンツアップデートに続いて、継続的なSEO成功を達成するための明確なロードマップを構築します:

    「ハウツー」コンテンツの作成:視聴者のニーズに応え、価値ある指導的なコンテンツを提供します。

    • 製品比較コンテンツの開発:ユーザーが情報に基づいた意思決定を行えるように、自社製品と競合製品を比較します。
    • 徹底的なレビューの作成:消費者を導くための包括的で公平なレビューを提供します。
    • ローカルコンテンツの育成:地元の視聴者に合わせたコンテンツを作成し、関連性を高めます。
    • ロングテールキーワードの最適化:競合が少ない特定の検索クエリを捉えます。
    • 高品質のバックリンクの構築:価値ある外部リンクによってサイトの権威と信頼性を強化します。
    • これらの推奨事項はSEOのベストプラクティスに沿っていますが、Bardはあなたのブランドのユニークな特性と競合他社の洞察に基づいてそれらを統合し、カスタマイズします。これらの推奨事項を多様なツールキットとして扱うことが重要です。

    これらの洞察を活用して、有機的な結果を強化し、どんなアルゴリズムアップデートにも対応できる堅牢なSEO戦略を構築することができます。

    Bardとアルゴリズムアップデートの未来

    Googleのアルゴリズムアップデートに先んじることは、SEOの成功に不可欠です。Bardは、Googleリソースへの直接的な接続とウェブへのライブアクセスを持つ、信頼できるAIコンパニオンとして、このミッションにおいて重要な役割を果たします。

    アルゴリズム分析をファネルアプローチのように考えてください。

    • まず、これらのアップデートがウェブ全体にどのような影響を与えるかを大まかに確認します。
    • 次に、それらが特にあなたのサイトにどのような影響を与えたかを詳しく見ていきます。
    • 最後に、Bardの助けを借りて、ネガティブな影響を避け、ポジティブな結果を前進させるための実行可能な戦略を特定します。

    Bardは信頼できるパートナーになり得ますが、AIの限界を常に意識し、提供された推奨事項を自身の知識と利用可能なデータと照らし合わせて検証することが重要です。これを念頭に置いて、AIとBardの力を活用し、Googleアルゴリズムの変更を迅速に理解し、対応することで、あなたのSEO戦略を主導することができます。

    この記事は、Search Engine Landに掲載された「How to use Bard to get ahead of Google algorithm updates」を翻訳した内容です。

    投稿 Bardを使用してGoogleのアルゴリズムアップデートの傾向を調査する方法SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

    優秀なマーケターを採用する方法とは?成功させる4つのポイントも紹介

    「なかなか優秀なマーケターを採用できない……」

    本記事では、このようなお悩みを抱えている企業の方へ向けて、「優秀なマーケターを採用する方法」や「マーケターの採用を成功させるポイント」などをお伝えします。

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    優秀なマーケターの採用は難しい

    2023年4月に株式会社帝国データバンクが実施した人手不足に対する企業の動向調査によると、「正社員の人手が不足している」と感じている企業の割合は、全体の51.4%です。

    また、日本の少子高齢化は加速しており、令和4年版高齢社会白書によると、労働の中核となる生産年齢人口(15〜64歳)は減少を続けていくと発表されています。

    このように、正社員の雇用さえ難しい状況のなかで、「優秀なマーケター」と呼ばれる人材を採用するのは、例外なく難易度が高いと予想できます。

    まず、マーケターとして活躍するためには、以下のスキルが必要です。

    【マーケターに求められる基本的なスキル例】

    ・マーケティングの知識と経験

    ・ウェブに関する知識

    ・論理的思考力

    ・コミュニケーション力 など

    その上、近年ではマーケティングの領域が細分化され、「SEO」「SNS広告」「LP」など、それぞれの領域で会社を設立できるほどに業務が多様化しています。そのため、マーケターにはより高い専門性が求められるようになりました。

    すでに企業間で争奪戦が繰り広げられている状況下で、優秀なマーケターを採用するためには、双方が納得できる報酬と条件の提示が重要です。ただ、待っているだけでは採用の機会を逃してしまいます。

    つまり、自社から行動を起こし、優秀なマーケターと出会えるようなアプローチが求められます。

    マーケターの採用に活用できる4つの方法

    マーケターの採用に活用できる4つの方法

    優秀なマーケターを採用するための方法としては、上記の4つが挙げられます。それぞれの方法の詳細を見ていきましょう。

    方法1 採用支援会社を活用する

    1つ目の方法は、「採用のノウハウを持った支援会社のサービスを利用する」ことです。

    この方法で人材を採用できた際には、成功報酬やデータベース利用料などのコストが発生します。ただ、採用活動のサポートを受けられることから、自社のリソースが限られていても有能なマーケターを採用しやすい点がメリットです。

    そのため、担当者が退職したなど、すぐにマーケターを採用しなければならない状況では、迅速に採用活動を行えます。もちろん、自社の状況や予算によっては、長期的に求職者からのアプローチを待つという選択も可能です。

    方法2 社員や退職者などから紹介を受ける

    自社の社員から、マーケターのスキルを持つ知人や友人を紹介してもらうのも一手です。その際、「採用が成功したら、紹介者に謝礼を渡す」などの工夫をすると、より優秀な人材を確保しやすくなります。

    社員であれば、自社と候補となるマーケターの両者について良く知っているケースがあります。そのため、両者に実情が伝われば、採用後のミスマッチが起きにくいことが特徴です。

    ただし、採用したマーケターがすぐに退職してしまうケースはあります。その場合、紹介者が気にして働く意欲を失う可能性があるため、採用は慎重に判断するのがおすすめです。

    方法3 オウンドメディアで発信する

    オウンドメディアで、「有益な情報」や「スタッフのブログ」などを発信すると、それを見た求職者からアプローチを受ける場合があります。

    求職者からの応募を待つ受動的な手法ではありますが、自社に対して、興味や憧れを持った人材との接点を持てることがメリットです。また、発信した情報を通じて自社の理念に共感してもらうことで、採用のミスマッチも防げます。

    なお、ナイルでは、オウンドメディアで公開するリクルーティング用の記事の制作代行を行っています。下記の記事では、サービスの概要を紹介していますので、「オウンドメディアで発信したいが、リソースが足りない」という企業の方は、ぜひご覧ください。

    オウンドメディアリクルーティング用記事制作

    また、オウンドメディア運営のよくある課題や解決策を無料資料にまとめています。5分でサクッと読める内容ですので、以下からお気軽にダウンロードしてご活用ください。

    方法4 SNSからアプローチする

    マーケターを採用するためには、会社や社員のSNSアカウントで情報を発信する方法も有効です。この方法は、前述の「オウンドメディアでの発信」と同じく、求職者からの連絡を待つ受動的な手法でもあります。

    オウンドメディアとSNSの違いは、SNS上ならコミュニケーションをとれる点です。最初は転職の意志が把握できなくても、コミュニケーションを重ねるうちに、「実は勤務先を探していた」と打ち明けられるケースがあります。

    ただし、企業の公式アカウントではなく、社員の個人アカウントで求職者との接点を持てた場合には、注意が必要です。求職者が社員個人に憧れていると、採用にいたっても、当該の社員が退職した際に、仕事に対するモチベーションが下がってしまう懸念があります。

    ですがSNSは、面接前に求職者の人柄を知れるので、リソースがあれば採用手段の1つとして取り組みたい手法です。

    長期的な視点で選ぶならオウンドメディアがおすすめ

    採用の緊急度が低く、長期的な採用活動に活用したいなら、「オウンドメディアでの情報発信」が特におすすめです。

    すでにオウンドメディアがある場合には、まずは自社のリソースだけで始められる点がメリットです。また、一度オウンドメディアを立ち上げれば、採用だけではなく、企業の認知やリード獲得など、幅広い用途に活用できます。

    例えばナイルでは、企業サイトに採用情報を掲載しています。

    ナイル株式会社コーポレートサイトの採用情報ページ

    ですが、採用したスタッフのなかには、「ブログ『ナイルのマーケティング相談室』も見ていた」というスタッフが複数名いました。

    以上から、企業サイトだけではなく、オウンドメディアでの発信も、マーケターから自社へ興味を持ってもらうきっかけになりうると言えます。

    なお、ナイルでは、オウンドメディアの立ち上げや記事の制作などの支援をしています。「これから、オウンドメディアを採用に活用したい」とお考えの方は、下記から「ナイル流・コンテンツマーケティング資料」をお申し込みください。

    マーケターを採用する流れ6ステップ

    マーケターを採用する流れ6ステップ

    マーケターを採用するためには、まず採用計画を立てましょう。この計画では、「いつまでに」「どのようなスキル」を持った人材が必要になるのかを固めます。

    計画が完成したら次にすべきことは、採用したい人物像の設定です。年齢・経歴だけではなく、できれば人柄なども定めておくと、自社に合った人材を具体化できます。

    また、採用活動では、企業側に強みがないと求職者に興味を持ってもらえないため、「自社に入ると、どのようなメリットがあるのか」も事前に洗い出しておかなければなりません。アピールポイントの例としては、以下が考えられます。

    【アピールポイントの例】

    ・業績が安定している(昇給がある・賞与の支給実績など)

    ・福利厚生が充実している(交通費支給・住宅手当・産休や育休制度など)

    ・評価制度を取り入れている(一定条件を満たしたら報酬が支給されるなど)

    採用担当者が「これは当然だろう」と思えることでも、求職者の視点で魅力的に映るケースはあります。そのため、ノルマや転勤がないなども、できるだけ記載しておくのがおすすめです。

    ターゲットとして設定した人材が「求めているものは何か?」「どこで出会えるのか?」を考えながら、採用手法を検討しましょう。

    マーケターの採用を成功させる4つのポイント

    マーケターの採用を成功させる4つのポイント

    ポイント1 自社について積極的に発信する

    当然のことながら、求職者は「得体の知れない企業」には入りたくないと考えます。そこで、自社について知ってもらうための情報発信を積極的に行うのがおすすめです。

    具体的に発信すべき内容として、下記例があります。

    【採用のために発信する内容の例】

    ・働いている社員へのインタビュー

    ・オフィスの様子のレポート

    ・福利厚生の紹介 など

    発信する場所としては、オウンドメディア・SNSやウェビナーなどさまざまです。

    ナイルでは企業サイトに採用ページを作成しているとお伝えしましたが、以下のメディアやSNSでも採用情報を発信しています。

    ナイルの採用オウンドメディア:NYLE ARROWS

    ナイルの採用オウンドメディアトップページ

    ナイルのX

    ナイルのX(公式アカウント)

    上記のとおり、SNSには募集していることやお祝い金制度があることも明記しました。このように、多くのメディアを活用して、マーケターや人材を募集していることをわかりやすく発信することも大切です。

    ポイント2 カジュアル面談を開催する

    マーケターの採用を成功させるためのポイントの2つ目は、「カジュアル面談を開催する」ことです。カジュアル面談とは、求職者が応募する前や本格的な選考に入る前に、リラックスした状態で話すことです。

    お互いに「採用へつなげなければならない」という思考から一旦抜け出せるので、安心して席につけます。もちろん、オンライン・オフラインどちらで行ってもかまいません。

    求職者は、「気になるから話を聞いてみよう」と、気軽に参加できるメリットがあります。一方で企業側としても、多くの求職者と話せるため、理想の人材と出会える可能性が高まります。

    ポイント3 自社から候補者へ直接アプローチする

    優秀なマーケターを採用できずに悩んでいるのなら、「ダイレクトリクルーティング」に取り組むこともおすすめです。ダイレクトリクルーティングとは、企業側から求職者に対して、直接アプローチをして採用しようとする手法のことを指します。

    従来、採用活動は、企業側が募集をかけて求職者からの応募を待つ、受動的なものでした。しかし、このダイレクトリクルーティングは、それとは正反対の能動的な採用手法です。

    自社から求職者に「個別に」アピールするため、自社のことを認知していない潜在層にもアプローチできる上、採用前にコミュニケーションを重ねて、お互いにミスマッチを防げるという利点があります。

    ポイント4 自社でマーケターを育てることも検討する

    ここまでお伝えしたとおり、即戦力のマーケターの採用は難易度が高めです。そこで発想を転換して、「自社で育てる」選択をすることも一手です。

    教育が前提であれば、マーケティングの知識や経験がなくても、「スキルアップへの意欲が高い」「コミュニケーション力が理想的」など、求める条件を減らせます。

    そうして採用した新人を社内で教育すれば、一流のマーケターが誕生する期待が持てます。ただ、教育制度を整えたり教育スタッフを確保したりする準備は必要なので、あらかじめ想定しておきましょう。

    もし、自社に教育係になりうる人材がいない場合には、外部の研修サービスを利用するのがおすすめです。ナイルでも、ウェブマーケティングに強いマーケターを育成する研修サービスを提供しており、下記の記事をご覧いただければ、その研修の内容をイメージしていただけます。

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    またナイルでは、SEO以外のマーケティング研修もご提供可能です。そもそも「どういった研修がいいかわからない」「採用か研修か判断に迷う」といったご相談も歓迎しておりますので、

    ナイルの研修サービスに興味のある方は、無料相談・お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

    マーケティング業務の外注も1つの選択

    自社でマーケターを育てることが難しい場合は、マーケティング業務の外注を検討することも1つの選択です。

    マーケティングを外注すると、外注先や依頼する業務範囲によっては、想定される委託費が月に30万円以上になる可能性があります。しかし、自社でマーケターを用意する際は、採用・教育コストだけではなく、人件費なども長期的に必要です。

    もちろん、自社で優秀なマーケターを採用できればコストを要しても問題はありません。ですが、即戦力を求めるのであれば、外注のほうがコストパフォーマンスが高いケースはあります。

    なお、委託先の候補としては、「マーケティング会社」や「フリーランスのマーケター」が挙げられます。外注先を選ぶ際のポイントは、下記の4つです。

    ①企業の規模

    ②業務の範囲

    ③費用

    ④自社との相性

    このような外注先の選び方やマーケティングの外注を成功させるためのポイントは、下記の記事で詳しくお伝えしていますので、併せてご覧ください。

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    なお、ナイルに対してマーケティング業務を外注いただくことも可能です。特にSEOを始めとしたウェブマーケティングに強みを持っていますので、「どの方法が良いかわからないから、とりあえず相談したい」という方は、下記のバナーからお気軽にお試しください。

    自社に合った方法でマーケティングを成功させよう

    自社のマーケティングを成功させるためには、優秀なマーケターの存在が欠かせません。

    ただし、企業の間で優秀なマーケターの争奪戦が巻き起こっており、採用ハードルが高いのが実情です。

    優秀なマーケターを採用できない場合には、社内教育やマーケティングそのものを外注する選択も視野に入れ、自社のマーケティングを成功させましょう。

    なおナイルでは、デジタルマーケティング人材の育成の支援を行っています。以下から、無料で資料をダウンロードできますので、お気軽にご活用ください。

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    ナイルの研修はSEOだけでなく、サイト分析やコンテンツ制作にも対応しています。受講いただくことでデジタルマーケティング人材の育成が可能です。もし「何から始めたらいいかわからない」状況でしたら、アドバイスやプランのご提案が可能ですので、お気軽にご相談ください、

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    優秀なマーケターを採用する方法とは?成功させる4つのポイントも紹介ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

    マーケティング業務の内製(インハウス)化に関する調査|2023年11月実施

    マーケティング内製化調査

    マーケティング担当者506名を対象に、マーケティング業務の内製化(インハウスマーケティング)に関する調査を実施しました。

    調査結果の概要

    • マーケティング業務「外注をメインに一部内製化」が約4割

    • 約6割がマーケティング業務の内製(インハウス)化を希望

    • 内製化したい理由1位「人的リソースがある」2位「知見を溜めたい」3位「専任者を採用した」

    • 内製化したいこと1位「施策シミュレーション」2位「コンテンツマーケティング」3位「コンテンツ制作」

    • 内製化したくない理由1位「専任者の採用予定がない」2位「外注予算がある」3位「育成できない」

    調査概要

    ・調査期間:2023年11月15日~21日

    ・調査方法:インターネット調査(Fastask利用)

    ・調査対象:マーケティング担当者506名

    ・年齢:20-29歳32%、30-39歳43.5%、40-49歳23.3%、50-59歳1.2%

    マーケティング業務「外注をメインに一部内製化」が約4割

    マーケティング従事者506名に、マーケティング業務の外注と内製の割合を調査したところ、「外注がメインで一部内製化している(37%)」と回答した人の割合が、最も多いことがわかりました。

    次いで「内製がメインで一部外注している(26.7%)」、「すべて内製化している(24.5%)」と回答しました。

    マーケティング内製化調査

    一方で、社内のマーケティング従事者数別に、外注と内製の割合を見ると、マーケティング従事者が1人の場合、「マーケティング業務を内製化している」と回答した人が最も多く、約6割でした。

    1人の場合、社内でマーケティング業務を完結させる傾向にあり、8名以上になると、一部内製化が最も多いものの、次いで全て内製化する割合が多くなることがわかりました。

     

    外注しているマーケティング業務1位「マーケティング施策シミュレーション」

    現在、マーケティング業務において、外部ベンダー・業務委託等を利用していると回答した339名に、外注している業務を聞きました。

    1位は「マーケティング施策のシミュレーション作成(45.1%)」2位「コンテンツマーケティング(43.7%)」3位「コンテンツ制作(31.6%)」でした。

     

    マーケティング外注

    約6割がマーケティング業務の内製化(インハウス化)を希望

    マーケティング業務を外注している339名に、内製化をしたいと思うか聞いたところ、約6割が「内製化したい(64%)」と回答しました。

    マーケティング内製割合

    内製化したい理由1位「人的リソースがある」2位「知見を溜めたい」3位「専任者を採用した」

    マーケティング業務の内製化をしたいと回答した217名に理由を聞いたところ、最も多い回答は「社内に人的リソースがあるから(64.1%)」でした。

    次いで「マーケティングの知見を溜めたいから(44.7%)」「マーケティング専任者を採用したから(40.1%)」「外注費用を削減したいから(35%)」と回答しました。

    マーケティング内製化の理由

    内製化したいこと1位「施策シミュレーション」2位「コンテンツマーケティング」3位「コンテンツ制作」

    内製化したいマーケティング業務は、「マーケティング施策のシミュレーション(58.5%)」、「コンテンツマーケティング(47.5%)」「コンテンツ制作(42.9%)」が上位となり、現在外注しているマーケティング業務のランキングと同様であることがわかりました。

    マーケティング内製化したい施策

    内製化したくない理由1位「専任者の採用予定がない」2位「外注予算がある」3位「育成できない」

    マーケティング業務の内製化をしたくないと回答した88名に、理由を聞いたところ1位は「マーケティング専任者を採用する予定がないから(48.9%)」でした。次いで「予算があるため外注を続けたいから(44.3%)」「マーケターの育成ができないから(22.7%)」と回答しました。

    マーケティング内製化したくない

    ナイルの見解

    マーケティング業務の内製化に関する調査を実施した結果、約6割が内製化を希望している一方で、採用や外注予算の兼ね合いで実現出来ていないというジレンマがあることがわかりました。

    まずはマーケティング組織の立ち上げ方としては小さく始めることは重要ですが、従業員規模が50人を超えるあたりから専任者を増やし内製化を目指すと良いでしょう。

    また担当者が1名の場合、完全内製で行っている企業が多いですが、この場合は思考と行動のバランスを見極める事が重要です。ひとりマーケターで良くあるケースが施策実行に忙しく戦略・戦術が練れないというパターンです。
    この場合は担当者が思考、外注先に行動をしてもらい加速度的にPDCAを回していくことが良いでしょう。

    内製化をスムーズに成功させるためには、従業員規模が10~50名ほどの時に内製化を視野にいれた組織づくりを行う事が重要です。

    外部の力を取り入れて知見を自社にためつつ準内製化→内製化へのステップを踏むと良いでしょう。

    ナイルのマーケティング相談室では、今後もマーケティングに役立つ調査を実施して参ります。

     

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    ナイルではマーケティングの内製化支援を行っています。 通常の会社のコンサルティングの流れは、調査や戦略立案を行う「導入期」とコンサルタントの支援を基に施策を実行し、そのまま内製化に向かう「伴走・卒業期」の2つに別れています。

    しかしナイルではその間に「運用期」と呼ばれるコンサルタントのノウハウをお客様に蓄積し再現出来るようにするフェーズを設けることで、業績をあげつつ、内製化も達成出来るサービスを提供しています。

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    マーケティング業務の内製(インハウス)化に関する調査|2023年11月実施ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。