コンテンツの貢献度はどうはかる?見るべきデータや分析方法を解説!

コンテンツ分析

自社のメディアにコンテンツを公開したはいいものの、それが事業に貢献できているものなのかをどう判断すればいいのかわからない…というWeb担当者は少なくありません。

そこで、コンテンツの貢献度をはかるにあたってどういったデータを見るべきか、それを元にどう分析すればいいのかを、ナイル株式会社のWebコンサルタントが解説します!

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コンテンツ分析までの手順

まずは、コンテンツの企画・制作から、公開後に分析するまでの手順を見ていきましょう。

1 コンテンツの入口と出口の理想を明確にする

企業のサイトでは、すべてのコンテンツに何かしらの目的(ユーザーに期待する行動)を持たせ、そこへどのような経路でユーザーにたどり着いてもらうかを想定することが大切です。

これを「コンテンツの入口と出口を明確にする」と呼んでおり、具体的には次のようなことを指します。

<コンテンツの入口と出口>

  • 入口…ユーザーがコンテンツにたどり着く経路
     例:広告、サイト内遷移、オーガニック検索、検索型(リスティング)広告・ディスプレイ広告など
  • 出口…コンテンツを読んだ後のユーザーの行動
     例:問い合わせ、資料ダウンロード、商品購入、サービスページへの遷移

コンテンツの入口と出口

2 入口と出口を意識したコンテンツを制作する

コンテンツの入口と出口を設定したら、制作に取り掛かります。

入口において最も意識して制作したいのは、自然検索流入を狙ったSEOコンテンツの場合です。

定めたキーワードごとにユーザーの検索意図を把握し、要件(構成案)に落とし込むようにしましょう。

SEOコンテンツの作り方については、次の動画でも詳しく解説しているのでご覧ください。

また、出口として設定した目的に合わせて、商品購入を狙うなら商品購入リンクを、資料ダウンロードを狙うならダウンロードページへのリンクを記事内の最適な位置に設置しましょう。

このコンテンツを通じて、ユーザーに取ってほしい行動を促す形にすることが大切です。

ただし、ここで気をつけていただきたいのが、ただリンクをコンテンツ内に設置するだけではクリックしてもらえないということ。

本文中で、商品を購入したい、資料をダウンロードしてみようかなと思ってもらえる話の流れにした上で、最適な場所にリンクを置くようにしてください。

なお、コンバージョン率の上がるリンクやCTAの設置方法については、次の動画で紹介しています。

3 公開後のコンテンツを分析する

目的に応じて制作したコンテンツを公開したら、分析のターンに入ります。

分析をする際は他コンテンツとの比較になるため、ある程度の流入数がないとあまり意味がありません

ただ、分析するに足る流入数を獲得できるまでの期間は、入口に設定した経路などによってもまちまちなので、期間ではなく流入数を見て検討するのをおすすめします。

 

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コンテンツの入口と出口を踏まえて分析する方法

それでは、具体的にコンテンツの貢献度をはかる分析の方法を解説しましょう。

コンテンツの入口と出口、それぞれの数値の高低を軸に、4象限に分類すると整理しやすくなります。

 

<コンテンツ分析の4象限>

コンテンツ分析の4象限

このようにして分けると、次のようなことがわかります。

<コンテンツ貢献度>

企業のサイトであれば、コンテンツの主目的は出口(CV)になりますので、出口の数値を高めることを意識して改善策を講じる必要があります。

①流入数:多 CVR:高の場合…エース

①の流入数・CVR共に高いものは、文句のつけようがないエースコンテンツです。

エースコンテンツが属するテーマで新たなコンテンツを制作していくことで、CVを増やすことができると考えられます。

SEOコンテンツの場合なら、エースコンテンツが属する記事テーマで検索ボリュームの多いキーワードをピックアップし、記事を制作していくと、効率的にCVされるコンテンツを作ることができるでしょう。

②流入数:少 CVR:高の場合…流入強化

一方、②の流入数は少ないけどCVRが高いものは、流入数を高める改善策を講じるのが◎。

SEOコンテンツでこのような記事が生まれる原因は、検索ボリュームがそもそも少ないけど顕在層に近いキーワードであることも少なくありませんので、その場合は仕方ないと思ったほうが良いでしょう。

ただ、検索順位が高くないがゆえにセッション数が少ないのであれば、順位が上がるようにコンテンツのリライトなどを行い、セッション数を高める努力をしてください。

③流入数:多 CVR:低の場合…CV導線見直し

③の流入数が多くてCVRが低いものは、CVをしてもらう導線が良くなかったり、コンテンツの訴求内容がCVしてもらいやすいものになっていなかったりするかもしれません。

いずれかを修正することで、CVRを高められる可能性があるでしょう。

また、自然検索経由で流入されている場合は、ユーザーが検索したことに対する回答を知りたいだけであることも少なくありません。

その場合は、該当のコンテンツから直接CVを促すのは難しいため、別のCVされやすいコンテンツへ遷移してもらうような流れにするのをおすすめします。

④流入数:少 CVR:低の場合…根本から見直し

流入数、CVR共に低い④のコンテンツは、CV視点でいうとまったく貢献していないものとみなされますので、記事全体の見直しが必要になります。

ただ、次に紹介するメイン指標(CV)以外のサブ指標を設けた場合、そちらで貢献していることもありえますので、併せて見ていくのがおすすめです。

 

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サブ指標も設けて効果測定をしよう

企業のコンテンツは、ここまで解説してきたコンテンツの入口と出口をメイン指標として制作していきますが、メイン指標での数値が振るわなくても、サブ指標で見たときに状況が良ければ、貢献できているとみなすことができます

サブ指標を設定する際にまず考えるのは、直接CVしていなくても、ユーザーがどんな行動を取ったらサイトにとって貢献できているといえるのかの仮説を立てること。

例えば、次のような行動が見られれば、サイト貢献度が高いという仮説が考えられます。

<ユーザーの満足度が高いと考えられる仮説>

  • 最後まで読んでいる(読了)
  • SNSにポストしている
  • ページ滞在時間が長い
  • CV率の高いページへ遷移している
  • 再訪問をしている
  • 「いいね」を押している

このような行動をユーザーが取った場合、一定そのコンテンツに満足しているという仮説が考えられます。

読了率が高い、ページ滞在時間が長いなら、そのページに一定読み応えがあったとみなせますし、自身のSNSでページをシェアしている(※)なら、他者に共有したい程ためになった、おもしろいと感じていたことになるでしょう。

また、SNSシェアは、それまでサイトを知らなかった人に認知してもらえるほか、サイテーションの観点でSEOに良い影響を及ぼすことも考えられます。

さらに、CV率の高いページへ遷移しているなら、CVをアシストするページとして機能していると考えられますし、サイトへ再訪問しているのならユーザーの気になるコンテンツがいろいろあるサイトだと判断されたといって良いでしょう。

どんな行動を取ったらコンテンツの満足度が高いかという仮説を立てたら、それをサブ指標としてメイン指標と同時に追い、効果検証していくことをおすすめします。

※SNSでのシェアは必ずしもポジティブな理由だけではありませんので、どのような内容でシェアされているのかもわかる範囲でチェックするのも◎。

<サブ指標の例>

  • 読了率
  • ページ滞在時間
  • SNSシェアボタンへの遷移数
  • アシストCV数
  • 「いいね」の数

コンテンツの評価指標

なお、SEOコンテンツの効果検証方法については、次のブログや動画で詳しく解説しているので、ご興味のある方はご覧ください。

配信したコンテンツをどう分析し、効果測定を行うのか。皆さんは困っていませんか?解析ツールを導入したけれど、ほとんど放置の方もいらっしゃる...
コンテンツの成果分析で参考にしたい13の指標と、その考え方のキホン - www.seohacks.net

 

コンテンツの貢献度をはかるには、メイン指標とサブ指標を設定しよう

たくさんセッションを集めていて、さらに事業に貢献できているコンテンツが最も優秀なのは間違いありませんが、そのようなエースコンテンツはそう多く作れるものではありません。

そのため、エースコンテンツになる可能性があるものとそうでないものを、ここで紹介した方法を用いて明確にし、効率的に事業に貢献するコンテンツを作っていく必要があるでしょう。

また、直接事業に貢献していなくても、間接的にサイトや事業の成長に貢献しているコンテンツも少なくありません。

そういったコンテンツを、サブ指標を設定することであぶり出し、うまく活用してください!

なお、ナイルでは事業に貢献するコンテンツ戦略の策定から制作、分析まで、トータルでご支援しております。

自社のサイトでどうコンテンツを分析すればいいかわからない…などのお悩みがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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