テレビCMの放送確認書とは? CMが流れる仕組みとともに解説

広告主が伝えたいことを放送したと証明するのがテレビCMの「放送確認書」です。放送確認書は、どういう内容なのでしょうか。

この記事では、テレビCMが放送された後に発行される放送確認書の内容を、CMが放送される仕組みとともに解説します。

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放送確認書はCMを放送したことの証明書

放送確認書とは、CMが放送されたことを公式に証明する書面のことです。CMには、企業番号と素材番号からなる10桁の識別コード(10桁CMコード)が設定されていて、これによりCMが個々に管理できる仕組みになっています。

放送確認書には、この10桁CMコードとともに、放送日時と秒数が、CMを予定通り放送した証として記載されています。また、緊急特番などで急遽予定していた枠以外でCMが流れた場合も、理由とともに日時・秒数が記載されます。

CM放送後、テレビ局が放送確認書を発行すると、広告代理店を通じて広告主に提出されます。この放送確認書をもとに料金請求が発生し、本当にCMが放送されたかどうかの追跡調査が行われます。

テレビCMが放送される仕組みとは?

テレビでCMが放送される仕組みを確認しておきましょう。

広告主、広告代理店、テレビ局の関係

テレビCMは、広告主が直接テレビ局に申し込んで放送されるのではありません。基本的に広告代理店を通じて広告主がCM枠を購入し、テレビ局に放送してもらう構造になっています。

放送確認書

テレビCMが放送される流れ

広告主がテレビCMを放送したい場合、CM枠の検討からCMの放送までを確認していきましょう。

CM枠を検討する

まずは広告代理店を通じてCM枠を検討します。「CM枠」と言ってもさまざまな種類があります。

テレビを見ていると、よく「ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」という言葉を耳にしませんか。これは、広告主が番組を提供して、その時間内の枠で広告を放送する「タイムCM」と呼ばれるものです。また、番組提供をしていなくても15秒単位でCM枠を購入できる「スポットCM」もあります。タイムCMやスポットCMの特徴を踏まえ、自社に適したCM枠を選択します。

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CM考査を行う

CM枠を申し込むと、考査があります。考査は全体で3つあります。

  • CM考査…広告主の業務内容やCM表現が、日本民間放送連盟の放送基準などに抵触していないか調べる
  • 業態考査…広告主のCM内容や会社の実態、放送する商品の現物などを確認する
  • CM表現考査…放送しようとしているCMが放送基準や各種法令に抵触していないか調べる

CMを放送する

CM素材は、広告主もしくは広告代理店が用意します。テレビ局には放送基準があり、いくら広告主や広告代理店がいいCMだと言っても、放送基準に反した内容だと放送してもらえません。また、制作に関しては広告業界でも要点となる綱領などがあるため、あわせて確認しておいたほうがいいでしょう。

CM素材を納品すると、いよいよCMが放送されます。その後、放送確認書が代理店を通じて広告主に届き、これをもとに請求書が発行されます。日本の民間放送局では、広告収入のほとんどをCM放送費が占めています。

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テレビCMに必要な10桁CMコードとは?

テレビCMで放送されるCMには、素材を識別するために数字やアルファベットを10個組み合わせた「10桁CMコード」がつけられています。このコードは、1つのCM素材に対し1コードが原則で、重複することはありません。

10桁は、共通コード管理センターが発番した「広告事業者コード」4桁と、広告事業者自身が発番した「素材コード」6桁からできています。広告事業者コードを得るためには、共通コード管理センターへの申請が必要です。

10桁CMコードは、テレビ局だけではなく、制作会社や広告会社、放送局など、テレビCMに関わるすべての場所で共通するIDとして使用されます。そのため、複数の広告会社から同じCM素材が提供された場合でも、同一の10桁CMコードが用いられます。あくまで、1つのCM素材に対し1コードが原則です。

放送確認書

放送確認書には10桁CMコードが記載されており、これがCMを判別する要素になります。

放送確認書の内容を把握しておこう

放送確認書はテレビ局が作成・発行し、広告代理店を通じて広告主に提出されます。広告主であっても、どのような内容なのか、しっかり把握しておくようにしましょう。

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