Googleが面接試験で出題する超難問は単なる時間の無駄だったことが発覚

Googleといえば入社時の面接試験で、ほとんど意味不明に近い(でも頭が良い人が必死になって考えれば何かそれらしい答えが出てきそうな)超難問奇問を尋ねることでも有名です。実効果はともかく、ある種、Googleのブランディングにも大きく貢献している要素だったとも思いますが、この度、とあるインタビューでそれらの難問が面接時の質問としては全く意味が無かったことをGoogleの人事部門の責任者自身が答えていた記事を発見したのでご紹介。 — SEO Japan

Googleは、就職希望者に驚くほど難しい面接プロセスを受けさせることで有名だ。この会社は、非常に聡明な人材を探していて、答えるのが不可能に近い難問を付き付けることで知られている。

その中から私たちのお気に入りをいくつか紹介する:‘あなたの身長はニッケルの大きさに縮められ、あなたはブレンダ―の中に投げ込まれました。質量も減らされたため、密度はこれまでと一緒です。ナイフの刃は60秒以内に動き始めます。あなたはどうしますか?’‘4分間の砂時計と7分間の砂時計だけを使って、9分を正確に測定してください。’‘全ての親が男の子を欲しいと思っている国を想像してください。全ての家族は、男の子が生まれるまで子どもを産み続け、男の子が生まれたらストップします。この国における女の子と男の子の比率はいくつですか?’

しかし、これらの質問は、実際にGoogleがより良い候補者を見つけるのに役立つのだろうか?それは、この会社の質の高いスタッフに関する迷信の一部なのだろうか?それとも、個人の既成概念にとらわれない考えをテストする合理的な方法なのだろうか?

Google人事部のシニア・バイス・プレジデントであるLaszlo Bockが、The New York Timesとの最近のインタビューの中で、全体的に見て、それは無駄な取り組みだった、と打ち明けた。

“私たちは、難問が全く時間の無駄であることを悟った”、と彼は言った。“飛行機にゴルフボールをいくつ詰め込むことができますか?マンハッタンにはガソリンスタンドはいくつありますか?これらの質問は完全に時間の無駄だった。候補者の能力を何も予測できない。主として、面接官を賢い気分にさせるのに役立っていただけだ。”

それは驚くに当たらないが、Googleを必要以上に高尚な台座に置きたい人達にとっては少しがっかりすることだ。Bockは、この会社は候補者がどのように評価されるかに関していくつかの一貫性を提供する構造化された行動面接によって大きな成功を手にしていると説明した。

“行動面接も機能する―仮説に基づいた事柄を与えるのではなく、‘あなたが難しい問題を分析的に解決した例を教えてください’のような質問で始める。‘と、彼は付け加えた。”

“行動面接の興味深い点は、相手にその人自身の経験を話すようにお願いする時、あなたが2種類の情報を手にすることだ。一つに、あなたは現実世界のシチュエーションで彼らが実際にどのように行動したかを目にし、候補者についてあなたが得る価値のある‘メタ’情報は、彼らが何を難しいと考えるかについて教えてくれる。”

そういうことだ。完全な現実とはいえ、Googleによって投げられる騙しの質問は、実際には雇用の最終決定にほとんど貢献していなかったのだ。

画像クレジット:Adam Berry/Getty Images


この記事は、The Next Webに掲載された「Google reveals that its near impossible interview brainteasers were a ‘waste of time’ for hiring」を翻訳した内容です。

採用担当者ではなく人事全体の責任者の発言だけに実際、今は余りこういう質問は尋ねられなくなっているのでしょうか。しかし、面接担当官を賢く見せるだけ、というのは思わず笑ってしまいますが、これはこれで密かにGoogleブランディングには貢献していたとも思いますが、、、。記事にもあるように、これまでこれらの超難問奇問をGoogleの凄さと絶賛していた人も結構いたと思うのですが、その人たちの立場は?!と余計な心配をしてしまう私でした。 — SEO Japan [G+]

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SEO Japan

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