IT基本用語の「API」とは?定義と活用法について解説

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ウェブ開発に携わったり、さまざまなウェブサービスを使おうとしたり、プログラミングを学ぼうとしたりする際、「API」という単語にふれ、どんな意味かがわからずに悩んでいませんか。

APIとは「Application programming interface」の略称で、直訳すれば「アプリケーションをプログラミングするためのインターフェース」となりますが、これだけでは理解しづらいです。

そこで今回は、APIの定義やメリット、使用実例を知り、APIへの理解を深めていきましょう。

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APIとは一体、何のことを指す?

「API=アプリケーション・プログラミング・インターフェース」とは、もう少しかみ砕くと、ソフトウェアの一部機能を共有する仕組みのことを指します。

さらに具体的にいうと、「機能の一部を公開しているソフトウェア」と「公開された機能を使いたいソフトウェア」とをつなげる窓口のことをAPIと呼びます。APIを通じて機能を連携させることは、「API連携」と呼ばれています。

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例えば、自社で開発を進めるソフトウェアに「郵便番号から住所を自動入力できる機能を加えたい」とします。本来であれば、郵便番号と住所が紐づけられたデータベースを用意して、プログラムを一から組まなければなりません。

しかし、開発には時間もお金もかかります。加えて、定期的なDB更新も必要となるでしょう。そこで活用するのが、APIです。すでに同様の機能を持ったソフトウェアを連携すれば、望む機能をすぐに手に入れることができます。

ほかにも、ウェブショップを運用する際、カード会社が提供するAPIを使えば、カード情報が直接カード会社のサーバに届くため、情報確認や決済をカード会社が代行できます。ウェブショップ内でカード情報を管理する負担もなく、ユーザーにも安全に買い物をする環境が提供できるのです。

このようにAPIは、ルールに沿った設定さえすれば望むソフトウェアの機能を用いることができます。日常生活のさまざまな場面で利用されていますが、ウェブ環境では特に必要不可欠なものだといえるでしょう。

APIにはどんなメリットがある?

APIを用いることで、どんなメリットを得ることができるでしょうか。1つずつ挙げていくので、API連携を検討する際のヒントにしてください。

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ソフトウェア開発の効率化ができる

ソフトウェアに組み込みたい機能がすでにAPIとして公開されていれば、わざわざ同じプログラミングを一から組まずとも、API連携を図るだけで、その機能を利用することができます。

APIがソフトウェア内で動くように実装する必要はありますが、一から開発するのと比較して、大幅な開発時間の短縮となり、コスト削減にもつながります。そして余った時間と費用で、他の部分に労力を注ぐことも可能です。

セキュリティレベルと利便性が向上する

ユーザーに会員専用コンテンツへとアクセスしてもらったり、ネットショッピングを利用してもらったりする際、Googleアカウントをはじめとする、大手SNSのログイン認証機能を利用することができるのも、API連携による効果です。

自社でセキュリティレベルの高い会員登録システムを開発するのは、大きなコスト負担となります。そしてユーザーとしても、ひとつのコンテンツ利用のみで会員登録を行うよりも、すでに名の知れた会員システムを通じて登録できたほうが、手軽に利用できます。さらに、セキュリティレベルも保証されるため、安心感を抱いて利用してもらえるでしょう。

最新情報が簡単に取得できる

ソフトウェアを組むのにデータベースを一から構築するのは、開発コストがかかるだけではなく、運用コストもかかります。

郵便番号でも、住所でも、商品の価格でも、変更した際は直ちに更新をかけなければなりません。この負担も、APIを利用すれば軽減できます。データベースを更新するのは、あくまでAPIの所有者側です。機能の利用者側が何か作業を行う必要はありません。

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APIの実例をいくつか紹介!

APIにはいくつかの種類がありますが、多く利用されるのはウェブ上に公開されたAPIで、「Web API 」と呼ばれるものです。

以下に大手プラットフォーマーなどが提供する代表的なAPIを紹介しますので、利用時の参考にしてください。

Amazon API

Amazonが公開しているAPI連携で利用できる機能には、「商品の最新情報の表示」、「1日あたりの販売額・紹介料の推移の把握」、「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」などがあります。

Amazonを通じて出品を行ったり、アフィリエイト運用を行ったりする際、役立つ機能となるでしょう。

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FacebookやTwitterなどのSNSが提供するAPI

Facebook APIは、Facebookアカウントとの連携を図ることができる上に、Facebook APIを利用しているInstagramの登録・利用が可能です。

またTwitterAPIは、Twitterのツイート機能やハッシュタグ、検索などができる機能となります。このようにSNSごとの特性を活かしたAPIを使うことで、SNSユーザーにスムーズなソフトウェア利用を促すことが可能となるのです。

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Google API

代表的なGoogle APIとして、「Gmail」、「Google Analytics」、「Google Cloud」、「Google Map」、「Google Calendar」などが挙げられます。

世界中で利用されるGoogleは、公共性を大事にする企業使命のもと、多くのAPIを無料で公開しています。使いたい機能に応じたAPIを活用することで集客やサイト運営、情報管理といった効率化の実現に役立てることができるでしょう。

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LINE API

LINE APIには、「チャットボットの開発」、「LINEログイン機能」、「IoT開発」、「音声アシスタントの開発」、「LINE決済機能」、「ソーシャルボタン・通知機能」などがあります。

LINEとの連携をベースに置きつつ、ウェブ開発を容易にするものから、ビジネスシーンに役立つものまで、さまざまな機能活用の幅があるといえるでしょう。

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YouTube API

YouTube APIは、「動画の効果測定」、「動画の制御」、「チャネルのデータの一括取得」など、動画のパフォーマンスを高めるために、さまざまな分析ができる機能を追加できます。

動画による集客を考える企業が増える中、これらの分析ができると、他の競合との集客効果で差をつけることも可能となるでしょう。

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より効果的なAPIの活用で、可能性を広げる。

どんなAPIであっても、利用に至る流れは「利用登録→APIキーの取得→リクエストの送信→アプリへの実装」というものが基本となります。

APIは決して「エンジニアだけが活用するもの」ではありません。上記したAmazonやYouTube、Facebook、TwitterのAPIは、プログラミング知識こそ必要ですが、連携へのハードルはそれほど高くありません。効果的にAPIを活用して、事業の可能性を広げていきましょう。

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