YouTubeのランキング要素 & 上位にランク付けしてもらうコツ

コンテンツマーケティングの重要性が叫ばれて久しい今日このごろですが、今回の記事はYouTubeにおける最適化についての記事になります。モバイルの使用率の増加の大きな要因の一つに、動画視聴が挙げられるとGoogleのゲイリー・イリーズ氏も述べていましたが、動画コンテンツに注力している企業の数も増えているのではないでしょうか?誰でも手軽に動画の作成と公開ができる時代ですので、今後も伸びていく分野の一つとして考えられます。最大手はYouTubeであることは間違いないですが、公開時のコツなどを網羅的にまとめている内容になっています。既に動画コンテンツに注力している方も、これから開始しようとしている方も、全体像を把握する参考になればと思います。– SEO Japan

*記事内のリンクは、断りがない限り、英語のサイトとなっています。

優れた動画コンテンツを作成したのに誰も見てくれない、といった経験はおありだろうか?当サイトのコラムニストである、トニー・エドワード氏が、YouTubeでの露出を高めるための、全網羅的なガイドを作成してくれている。

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YouTubeがWeb上で2番目に大きい検索エンジンであることは、ほぼ間違いのない事実だろう。Alexa社SimilarWeb社によると、Web上で最も訪問されるサイトで第3位にランキングされている。事実、先日Googleが公表したデータは、検索エンジンとしてYouTubeを利用するユーザーが増え続けている事実を明らかにしている。とりわけ、”how to(ハウツー)”系の検索は、前年比で70%も増加している。動画コンテンツは、テキストページよりもエンゲージメントを促し、より豊富な情報を盛り込むことができる。さらに、Googleのウェブ検索、および、動画検索に組み込まれているため、YouTube動画の人気は右肩上がりであり、ユーザーへの接触範囲は広がり続けている。

YoUTube Videos in Google Web Search

YouTube Videos in Google Video Search

Googleは、2014年からYouTube動画のリッチスニペットのみを主に表示するようになり、その結果、競合者はウェブ検索から排除された。動画のリッチスニペットの割合を示すグラフを以下に掲載する。

Wistia Video Snippet Share Google

ソース: Wistia

また、Googleは先日、Googleトレンドに対し、驚くべきアップデートを行っているが、そのツールの中にYouTubeのトレンドも含めている。これは、YouTubeからのトラフィックが膨大なものになっており、Web上のトピックや語られていることのトレンドを把握する上で、必要不可欠なものになっているとGoogleが判断したと言えるだろう。

YouTube tending topics in Google trends

つまり、マーケティングにおけるリーチを拡大し、ブランドを拡大し、サイトへのトラフィックを生むために、YouTubeでの露出を高めることは非常に重要な事なのだ。YouTubeでのランキングに加え、GoogleのWeb検索や動画検索でも高順位を獲得することができる。

YouTubeの検索結果ページの概要

YouTubeの検索結果ページは、Googleの検索結果ページとよく似ている。有料広告が上部に、その下に自然な結果を表示するレイアウトが用いられている。

YouTube Search Result Page

また、関連性のある動画のセクション内でもランク付けされる。

YouTube Video Rankings Related Videos

YouTubeでの露出を確立するために

YouTubeのチャンネルや動画を作成する前に、まずは、戦略を作成する必要がある。言うまでもなく、ビジネスの目標と一致する、動画コンテンツの作成カレンダーが、この戦略の基盤となる。戦略を策定して初めて、新しいチャンネルを立ち上げることも、もしくは、既存のチャンネルを最適化することも可能になる。以下に、YouTubeのチャンネルを最適化する際に参考にしてもらいたいステップを紹介していく。

1. チャンネル名、ブランディング、カスタムURL

当然のことだが、YouTubeチャンネルには、賢くブランディングを行う必要がある。チャンネル名、アイコン、バナー(通称「アート」)、カスタムURLはあなたのブランドを表すものでなければならない。チャンネルのアイコンとバナーの画像は、質が高いものを選び、画像の端が荒くなってしまうことを避けよう。

How to Optimize YouTube Channel

カスタムURLの例: https://www.youtube.com/user/EliteSEMInc

先日、YouTubeはチャンネルのカスタムURLの取得に関するポリシーを変更した。現在、カスタムURLを獲得するためには次の条件を満たさなければならない。

  • チャンネル登録者数が 500 人以上であること。
  • 作成後 30 日以上が経過したチャンネルであること。
  • チャンネルのアイコン用写真がアップロード済みであること。
  • チャンネルアートがアップロード済みであること。

カスタムURLでないチャンネルのURLは、ユーザーフレンドリーとは言えず、覚えにくい不完全なURLが割り振られる。そのため、カスタムURLの取得は非常に重要な事と言える。先日、私はElite SEM社のベン・クリシュナーCEOの依頼を受け、YouTubeチャンネルを作成した。作成した当時は、クリシュナーCEOのチャンネルはカスタムURLの条件を満たしていなかったため、次のURLを使わなければならなかった。

https://www.youtube.com/channel/UCIHSn0i6CRIk9Fyby2LZ3yw

(カスタムURL取得条件の詳細は、YouTubeのヘルプページ(日本語)で確認しよう)

2. チャンネルのキーワードとターゲットとする国

続いて、チャンネルのキーワードの要素を見ていく。適切なキーワードを設置することで、YouTube検索で上位にランク付けしてもらえる効果が見込める。 あなたのビジネスに関連し、且つ、検索量の多いキーワードを選ぼう。その際は、Google AdWordsのキーワードプランナーツールを使って、検索量のデータを得ると良いだろう。また、ランク付けされたい国を選ぶことも忘れずに。

YouTube Channel Keywords

3. ウェブサイトを関連付ける

チャンネルの設定で、関連付けられているウェブサイトの機能を活用しよう。自分のサイトにリンクを張ることで、YouTubeの検索結果でブランドのオーソリティを確立する上でプラスに働く。

YouTube Associated Website

4. チャンネルの説明とリンク

チャンネルを上位表示させるためには、ブランド、および、キーワードに狙いを絞ったコンテンツをYouTubeのチャンネルの説明欄に記載することが重要だ。コンテンツの量は多ければ多いほど良い。また、ウェブサイトとソーシャルプロフィールへのリンクを掲載し、ユーザーが簡単にあなたのWebサイトに訪問できるようにしておこう。

YouTube Channel Description Optimization

5. チャンネルのホームページ

YouTubeのチャンネルのホームページでは、おすすめの動画機能を活用するべきだ。この機能を設定することで、チャンネルのホームページをユーザーが訪問すると、ハイライト動画が自動的に再生されるようになる。この機能は、エンゲージメントを高め、ビジネスに関する具体的な情報をアピールする効果がある。また、動画のプレイリストを用意し、過去にアップロードした別の動画をユーザーが簡単に発見できるようにしよう。

YouTube Channel Homepage Optimization

6. チャンネルへのリンク

ウェブサイト、ソーシャルプロフィール、EメールからYouTubeのチャンネルへのリンクを張ろう。チャンネルを見てもらう機会、訪問者数、そして、オーソリティを高める効果が期待できる。

YouTube動画のランキング要素

動画のランキング要素は、とても分かりやすい。ウェブページを最適化する方法とほぼ同じ方法で、ランキングアップを狙うことができる。以下にランキング要素を一つずつ紹介していく。

  • メタデータ
    動画のタイトル、説明、そして、タグは、主要なランキング要素だ。これら全てにキーワードを記載しよう。ウェブページのタイトルの最適化と同じように、主要なキーワードほど、動画のタイトルの先頭に配置しよう。ウェブサイトへのリンク、および、ソーシャルプロフィールへのリンクを動画の説明欄に忘れずに盛り込み、視聴者をウェブサイトに案内しよう。

YouTube video optimization meta data

  • 動画の品質
    HD(高画質)の動画は、画質の低い動画よりも上位にランク付けされる。HDは、ユーザー体験を向上させるための要素と言える。画質の低い動画はユーザーを苛立たせてしまい、視聴回数と登録者を減少させることになり、動画への評価も低くなってしまうだろう。

YouTube Video Quality

  • 視聴回数、高い評価の数、共有回数、リンク本数
    YouTube動画のランキングは、視聴回数、”高く評価”の数(親指を立てた手のアイコン)、ソーシャルシェア、そして、被リンクの本数が影響している。動画をチャンネルにアップしたら、視聴回数、高く評価、共有、そして、リンクを獲得するために、拡散に取り掛かろう。以下に、動画コンテンツを拡散する方法を挙げていく。
    • 保有するすべてのソーシャルメディアのプロフィールでシェアする。
    • 顧客向けの最新情報を提供するEメール/ニュースレターに盛り込む。
    • ウェブサイトに埋め込み、ブログの記事のトピックとして用いる。あるいは、ウェブサイトの既存の動画のセクションに掲載する。
    • RedditやStumbleUponなどのソーシャルブックマーキングサイトでシェアする。
    • 動画の関連性、および、重要度が高い場合、ターゲットを絞ったサイト、ブログ等に接触し、掲載依頼を出す。

    Elite SEMの動画のリンク、ソーシャルシェアのスタッツの一例を以下に掲載しておく。ご覧のように、この動画は、49/100のページオーソリティを獲得している。非常に良い数字と言えよう。

YouTube Video Link and Social Metrics

  • サムネイルの最適化とアノテーション
    動画用のサムネイル機能とアノテーションの最適化は、動画のCTR、視聴回数、そして、シェアを増やす上で効果がある。各動画に、サムネイルをアップロードするオプションがついている。画像は高画質(640 x 360ピクセル以上、アスペクト比は16:9)で、明るく、人目を引くものを用意するべきだ。視覚的に説得力のある画像は、動画のクリック数、および、視聴回数を増やしてくれる。YouTube Video Thumbnail Optimization

    アノテーションは、動画内のテキストを目立たせる。動画のメモ、コールトゥアクション(行動喚起)、別の動画へのリンクをこのテキストとして利用することが可能だ。例えば、この機能を使って、ユーザーに高評価やシェアを呼び掛ける手がある。また、YouTubeはカード機能を導入し、アノテーションを拡大している。

YouTube Video Annotation Optimization

  • 字幕とキャプション
    YouTubeではキャプションを使用し、話し言葉でコンテンツを記載することができる。この機能を使用することで、聴覚障害者、耳の不自由な視聴者、あるいは、別言語のユーザーを含む、より大勢のオーディエンスにコンテンツを広めることが可能になる。また、キャプションは検索エンジンによるクロールの対象となる。検索エンジンにクロールされることで、ランキング以上の効果を期待できる。字幕機能を用いると、動画のランク付けにおける強さをパワーアップさせることが可能だ。ただし、YouTubeの自動キャプション機能は、完璧ではなく、訂正を行う必要があるだろう。他にも、キャプションのファイルをアップロードするオプションもある。詳細は、このページ(日本語)で確認しよう。

YouTube Closed Caption Feature

  • ブランディング
    動画のブランディングは、動画のランキングに直接影響を与えるわけではないものの、ブランドのオーソリティとエンゲージメントをアップさせる効果が見込め、その結果、登録者、シェア、そして、視聴回数の増加につながる。イントロとエンディングにブランドを忘れずに表記しよう。また、YouTubeは透かし機能を用意しており、この機能を使ってブランドのロゴをすべての動画に追加することができる。

YouTube Video Branding Watermark

価値を加え、問題を解決し、ユーザーを魅了し、ユーザーのニーズを満たす高品質な動画の作成が何よりも非常に重要である。優れたコンテンツは、自然にシェアされ、リンクを獲得し、その結果、ランキングは上がっていく。動画コンテンツの作成カレンダーを時間を割いて策定し、今回紹介した最適化のテクニックを使って、YouTubeで確固たる存在感を確立してもらいたい。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「YouTube Ranking Factors: Getting Ranked In The Second Largest Search Engine」を翻訳した内容です。

作成における様々なハードルが下がっているとはいえ、記事コンテンツと比べると、やはり作成時の苦労は多いと思います。しかし、その分訴求力も高く、エンゲージメントも期待できます。とりあえず始めてみる、よりも、戦略とスケジュールを立てた上で作成することが大事かと思いますが、今回の記事が動画を作成する上でのヒントになれば幸いです。

投稿者:

SEO Japan

002年開設、アイオイクスによる日本初のSEOポータル。SEOに関する最新情報記事を多数配信。SEOサービスはもちろん、高機能LPOツール&コンサルティング、次世代SEOに欠かせないインフォグラフィックを活用したコンテンツマーケティング等も提供。 SEOブログながら、ウェブマーケ全般。アドテク、ソーシャル、スタートアップ、インフォグラフィック等。