レスポンシブWebデザインがユーザー体験に最適化できていない5つの実例

スマホの普及で導入サイトも増えているレスポンシブWebデザイン。作り手からするとまだまだ目新しいですし、ブラウザサイズを変えてサクッとデザインが柔軟に変わるのはそれなりに自己満足度も高く時代の最先端を走っている気分になれる仕組みではあります。一方、デバイスやスクリーンサイズにデザインが最適化できたとしても、それがそのデバイスを使っているユーザーに本当に最適化できているかというと、全くの別問題。Google先生も大推奨中ということで、今後さらに導入が進んでいくと思われるレスポンシブWebデザインですが、今回はそんなレスポンシブWebデザインが抱えるユーザー視点の問題点や課題を真剣に考えてみた記事をご紹介。流行だから、スマホが普及しているからと、安易なレスポンシブWebデザイン導入を決断する前に一読する価値ありです。 — SEO Japan

レスポンシブウェブデザインに関しては、意見が大きく分かれる。先月投稿した、レスポンシブウェブザインの問題点に関するコラムに対して、賛成意見、そして、反対意見を発表してくれた方々に、この場を借りて感謝の意を表したい。既に大半の反対意見には回答したものの、グーグルのジョン・ミューラー氏から最近寄せれたコメントは、注目に値すると思ったので、紹介させてもらう。

ルーク・ウロブルウスキ氏が、グーグル+で発表した、レスポンシブウェブデザインを導入したことで成功を収めたサイトの成果をミューラー氏が取り上げた際、私はレスポンシブウェブデザインが有効に働くサイトもあれば、働かないサイトもあることをグーグル、そして、レスポンシブウェブデザインの支持者に伝えようとした。

john mueller responsive googleplus

先月の投稿で、私はグーグルの公式の意見を求めていたこともあり、これは願ってもないフィードバックであった。また、グーグルのスタッフからの今回の意見は、レスポンシブウェブデザインが、ユーザーにとって問題を引き起こす可能性があり、万能ではない点を示唆する効果があると考えている。

それでは、ジョン・ミューラー氏が指摘していたように、そして、その他の大勢のレスポンシブウェブデザインの支持者が考えているように、このような極端な例は、大半のサイトには当てはまらないのだろうか?データをチェックし、確認していこう。

SEOの担当者、そして、ウェブマスターにとって残念なのは、この点を確認する上で役に立つであろう、インフォメーションアーキテクチャが、消費者の要望と一致していないサイトが多数網羅されたリストが存在しないことだ。

そのため、次の2点の証明を行うため、私は.Netマガジンのトップ 25レスポンシブウェブサイトリスト 2012年版から、Starbucks.com、Microsoft.com、そして、Disney.comを例として採用した。未来志向のウェブデザインの鏡として、この3つのサイトが相応しいなら、私の指摘が特別なケースではないこと、そして、すぐに解決する必要がある極端な問題ではないことの証明にはなるはずである。

1. 多くの上位のレスポンシブサイトはインフォメーションアーキテクチャがお粗末

先月のコラムで、私はMerecedsのモバイルサイトで行った調査に言及した。この調査により、トランスコード化されたページが、モバイルの検索結果に表示されなくなる、サイトアーキテクチャの問題が見つかった。同じコンテンツがレスポンシブウェブデザインでも用いられているため、この問題は、旧式のサイトを無理やりレスポンシブデザインに変えたサイトにも存在するはずである。やはり、Microsoft、Disney、そして、Starbucksは、レスポンシブへのデザイン変更(大半の場合、旧式のサイトをそのままレスポンシブ化している)では解決することが出来ないインフォメーションアーキテクチャの問題を抱えていた。

例えば、Starbucksは、検索のデータが示す通り、ユーザーの多くは、とりわけモバイルデバイスでサイトを閲覧している場合、地域の店舗を探していることが多く、ウェブサイトのローカルの領域を強調する取り組みを巧みに行っていると言えるだろう。

Starbucks does a nice job at highlighting the Store Locator given their users' tendency to search for a store near them, but their information architecture has other problems when it comes to searchers.

ユーザーが近場の店舗を探している傾向がある点を考慮すると、スターバックスは、店舗検索機能を巧みに強調しているものの、検索に関して、このサイトのインフォメーションアーキテクチャには、その他の問題点が見られた。

ウェブサイトのその他のセクションは、検索エンジンのユーザー、そして、サイトのユーザーにとって、使いやすいと言えるだろう。しかし、下のデータにも表れているように、検索量を基にした優先順位は、モバイルサイトの各機能と一致しているとは言い難い結果となっている。

Comparing Starbucks responsive site architecture to searcher interest reveals potentially profitable gaps.

スターバックスのレスポンシブサイトのアーキテクチャと検索エンジンのユーザーの関心を比較すると、収益面に影響を与える可能性があるギャップの存在に気づく。

このチャートのメソッドに関しては、詳細をマーケティングランドで以前説明したが、簡単に言うと、一ヵ月の検索回数の合計が1000回を超えるブランドのキーワードを分類して、サイトの機能と比べている。

検索の意図が、ウェブサイトの特徴と一致しているケースもあるが、大方、一致していない。例えば、ホームページにクーポンは掲載されていないが、検索を介して、期限切れのクーポンを見つけることが出来る。また、店舗とクーポンを除けば、スターバックスの仕事に関する情報は、最もユーザーに求められているものの、この情報は、ページの一番下に置かれている。サイトに掲載する情報を決める際には、検索量以外にも様々な要因を考慮しているはずであり、ビジネス上の理由で、他の機能を優先しているのだとは思うが、カロリー計算機や推奨する注文等の情報が、このビジネス上の理由に当たるとは私には思えない。

先月のコラムでも指摘した通り、このような問題は、レスポンシブかどうかに関係なく、しっかりとデザイン変更を行うことで、解決できる可能性がある。いずれにせよ、レスポンシブサイトは、検索エンジンの視界から消してしまう、インフォメーションアーキテクチャの問題を抱えていることが多い。そのため、「レスポンシブデザインがSEOに向いている」と主張しているものの、実際に大きなインフォメーションアーキテクチャの問題を抱えているなら、矛盾していると言わざるを得ない。

MicrosoftとDisneyのサイトに対しては同じ調査を行っていないものの、検索の行動とインフォメーションアーキテクチャを一致させる取り組みに関しては、難しい課題を抱えているはずである。

例えば、Disneyは、ゲームのコンセプトに関して、改善が必要である。先日の投資家向けのイベントで判明したように、Disneyのビジネスにとって、ゲームは重要なカギを握っている。しかし、サイトを見る限り、その点は伝わってこない。検索エンジンで[disney games]と入力すると、このページに導かれる。このページで、Disneyは、Mickey Delivery DashやPhineas and Ferb等のゲームで遊ぶよう促している:

Disney's responsive site entices mobile users to play a game that they have no chance of playing.

Disneyのレスポンシブサイトは、遊ぶことが出来ないゲームを遊ぶようユーザーに呼び掛けている。

しかし、実際にゲームで遊ぼうとすると、次のようなメッセージが表示される:

For a site to be responsive, it should work everywhere. Not so for this critically-acclaimed responsive site.

レスポンシブサイトなら、どんなデバイスでも利用することが出来るとユーザーは期待する。この評価の高いレスポンシブサイトでは、ユーザーの期待は裏切られる。

また、次のような現象に遭遇することもある:

Sometimes responsive sites provide less than responsive user experiences.

レスポンシブサイトは、レスポンシブとは言い難いユーザーエクスペリエンスを提供することがある。

Gamesページに戻り、フッターのOnline Gamesをクリックすると、ページのトップにリダイレクトされ、フッターのVideo Gamesをクリックすると、次の画面が表示される:

Our quest to play games on a responsive site ends with this, as would quests from the majority of mobile searchers.

レスポンシブサイトでゲームを遊ぶ試みは、この画面で終了した。モバイル検索経由の試みの大半もこの画面から先には進めないだろう。

携帯電話ではゲームを遊ぶことは出来ないのだろうか?

これは、受賞経験のある、時代の最先端を行くウェブサイトである。しかし、グーグル、ビング、あるいは、ヤフー!で、毎月3万回行われる[Disney games]の検索を実際に実行したことがある人は、そこまで高く評価しないはずだ。また、どのプラットフォームを利用しているにせよ、ニーズに対してレスポンシブなサイトだとは思えない。

Microsoftでもユーザーは同じような状況に直面する。同サイトで、人気の高いカテゴリーの一つに挙げられるDownloadsにアクセスしても、実際に何かをクリックすることが出来るなどと期待するべきではない。右上にある3本の線と3つの点がメニューだと気付いたら、次のようにDownloadsのカテゴリーが表示される:

Microsoft's responsive web site offers free downloads to mobile searchers that mobile searchers can never receive.

Microsoftのレスポンシブサイトは、モバイルのユーザーが利用することが出来ない無料のダウンロード製品をモバイルユーザーに提供している。

Windowsのダウンロードは、私が持つアンドロイドの電話機とは関係がないため、Free downloadsをクリックしたところ、次のページに導かれた:

This page was presented when I clicked on Free downloads in my mobile web browser, not my PC.

このページは、PCではなく、モバイルウェブブラウザでFree downloadsをクリックした際に表示された。

私のPCを最大限に活用するとは、何のことだろうか?そもそも、なぜPCが出てくるのだろうか?私は無料のダウンロード製品が手に入るページにアクセスしているつもりであった。自分のニーズに対して、レスポンシブなサイトだと思っていたが、私は何か勘違いしていたのだろうか?質の低いユーザーエクスペリエンス、そして、プラットフォームを限定しているものの、レスポンシブと偽る行為は、検索エンジンのユーザーにとっても、SEOにとっても、マイナスである。

このように、レスポンシブ化した、3つの大きな企業のウェブサイトを詳しく調べ、3つ全てのウェブサイトに問題があることに気づいた。よって、このインフォメーションアーキテクチャの問題は、一部の専門家の推測よりも、幅広く浸透しているのではないかと言う結論に至った。

また、これでもレスポンシブウェブデザインはSEOに最適だと主張する人達には、今回取り上げた3つのサイトが、高い評価を受けているサイトであるものの、検索エンジンのユーザーのユーザーエクスペリエンス、そして、SEOには、何のメリットもない点を伝えておきたい。

2. 上位のレスポンシブウェブサイトは、モバイルならではのキーワードを用いていない

モバイルデバイスにユーザーが入力している新しいキーワードを活用する方法を誰もが理解しているわけではない。これは割と新しいトリックであれ、まだ、活かして切れていないサイトがあっても不思議ではない。このテーマの知識が浅い方々のために、私は詳細な案内書を提供している。

この取り組みのメリットを理解しているなら、主にモバイルデバイスで検索されるStarbucksのキーワードを見れば、すぐに機会を特定することが出来るだろう。マスターキーワードのリストをモバイルの比率を基にまとめ、モバイルデバイス経由が70%を上回っているキーワードに注目すると、大勢のユーザーが移動中にStarbucksのサイトにアクセスしていることが分かる。

Amazingly 46 people a month ask their desktop computer to help navigate them to a Starbucks.

なんと、デスクトップのコンピュータを使って、Starbucksへのルートを探していたユーザーは一ヵ月にたった46人であった。

地域で店を経営する多くの会社は、リードを店に導くことで、収益の大半を得ていると指摘している。そのため、Starbucksの店舗を探す、このようなキーワードは、ウェブサイトが得られるリードの中で、特に価値が高いと言えるのではないだろうか。 しかし、レスポンシブデザインでは、チャンスを逃してしまう。

この検索の多くは、グーグルのルートを紹介するページに導かれ、Starbucksのウェブサイトは蚊帳の外である。[drive thru starbucks]のようにルートが表示されないケースもある:

Some queries with local intent don't include maps in mobile results.

ローカルの意図を持つ一部のクエリでは、モバイルの結果に地図が盛り込まれていないものもある。

もっとひどいのは、[24 hour starbucks]のように誤った情報が表示されるケースだ(私はシカゴ在住) :

Not going to walk to San Francisco from Chicago for a latte, Google.

ラテを飲むために、さすがにサンフランシスコまで歩くつもりはない。

Starbucksは、このような情報を求めているユーザーに対して、もっと有益なユーザーエクスペリエンスを提供して、価値の高いリードをウェブサイトにもたらすことが出来るはずである。

それでは、実際に何をすればいいのだろうか?24時間営業の店舗とドライブスルー可能な店舗を別々のリストで紹介する、クロール可能なページを作成する手が考えられる。現在、このサイトは、検索の絞り込みに依存しているため(クロール不可。問題 No.1を参照)、このようなページは提供されていない。このページを作って、HTML5を使って、電話機のGPSを活用すると、クリックしてページに導かれると、すぐにもっとも近い店舗をユーザーに伝えることが出来るようになる。

ところが現実のサイトでは、Starbucksは、検索エンジンのユーザーをStore Locatorページに送り、このページでユーザーは小さな漏斗のような形の記号が絞り込みを行うためのアイコンであることを学び、興味を持っているStarbucksの店舗のタイプを選択し、Applyをクリックする必要がある。このボタンをクリックすると、地図に戻り、ズームインするか、範囲のボタンをヒットして、自分の場所を探し出し、近場の店舗を表示してもらうことを願うしかない。

しかし、Starbucksは、1度のクリックでユーザーが求めている情報を与えることが出来るにも関わらず、なぜ、最も価値の高いリードに、このようなややこしいプロセスを踏ませているのだろうか?レスポンシブデザインで同じ機能を提供することが出来るかもしれないが、レスポンシブウェブデザインの支持者は、モバイルのコンテキストには反対の立場を取っていることが多い。また、そもそも、このようなチャンスは求めていないため、デザインには反映されない可能性が高い。優秀なSEOのエキスパートは、同じ過ちを回避し、自然な検索から、コンバートしやすいトラフィックをより多く獲得するだろう。

Disneyもまた、ゲーム、アプリ、そして、壁紙等のモバイルコンテンツで、この類のキーワードを持っている。Disneyは、モバイルアプリをサイトにリストアップしているものの、上の画像をご覧になれば分かるように、キーワード「mobile games」は言及されておらず、また、レスポンシブウェブサイトには、mobile wallpaperを掲載せず、また、wallpaper自体を用意していないように見える。 gamesやwallpaperに対する検索は非常に多いものの、Disneyのこの“レスポンシブ”なサイトでは、全く取り上げられていないため、SEOの大失敗だと言わざるを得ない。

Non-branded games searches have as much search volume on mobile devices as many of Disney's most popular brands.

会社名なしの[games]のモバイルデバイスでの検索量は、Disneyの最も人気の高い作品と同じぐらい多い。

この3つのサイトには、モバイルのキーワードだけでなく、モバイルデバイスを利用する状況では、意味がなくなりつつあるキーワードに関しても、問題が見受けられる。DisneyとMicrosoftのサイトの例を見れば一目瞭然である。しかし、Starbucksもまたコンテンツの適応の問題を抱えている。

[Starbucks coupons]をモバイルデバイスで検索すると(1ヶ月に8500回検索されている)、求めている情報を得られないだけでなく(何かしらビジネス上の理由があるかもしれない)、Print Coupon Buttonをクリックして、存在しないクーポンを取得するよう求められるのだ:

 

Starbucks responsive web site asks you to print out a coupon from your mobile phone, and gives you how-to instructions that you'll never be able to follow.

Starbucksのレスポンシブウェブサイトは、携帯電話からクーポンを取得するようユーザーを促し、絶対に従うことが出来ない方法を説明している。

これは泣きっ面に蜂のようなものである。コンテンツの意味、そして、クエリの関連性を変えてしまう点を理解せずに、サイトをレスポンシブウェブデザインにしていることが原因である。

レスポンシブウェブデザインを採用することで、この問題を全て解決することは出来るのだろうか?その可能性はある。しかし、レスポンシブウェブのデザイナーとSEOは、現在この問題の解決には関心を寄せていないため、エッジケースとして扱われる可能性がある。

3. レスポンシブウェブサイトは遅い

前回のコラムへのコメントで指摘して頂いたように、確かに、レスポンシブウェブサイトは、適切にデザインすれば、スピーディーに動く。その通りである。しかし、問題は、完全に矛盾しているわけではないにせよ、「遅いレスポンシブウェブサイト」は、エッジケースではない点である。

この点を指摘しているのは私だけではない。事実、この点に反論した人達の多くが、これはレスポンシブウェブではなく、ディベロッパーに責任があると主張していた。しかし、SEOの担当者としては、責任の所在は重要ではない。遅いことが問題なのだ。レスポンシブウェブサイトが遅いなら、実際にその多くは遅いのだが、検索エンジン経由のユーザー、そして、SEOにとってマイナスに働く。

コメント欄でも指摘したよううに、この問題は様々なサイトで発生している。Akamaiに所属し、パフォーマンスを熟知するガイ・ポドジャーニー氏は、「この事実を無視することは出来ない。理想的だと思われたレスポンシブウェブサイトは、 モバイル専用のサイトよりも遅い。と言うよりも、平均的なレスポンシブウェブサイトは、平均的なモバイルサイトよりも遅いと言った方が正確かもしれない」と指摘している。要するに、遅いレスポンシブサイトは、珍しくはないと言うことだ。

4. レスポンシブウェブサイトはグローバルモバイルトラフィックの10%以上を失っている

マーケッターなら、15800万人のビジターと980億のページビューに是が非でも接触したいと望むはずだ。これは、2012年の12月の時点で、Operaのブラウザーを利用するフィーチャーフォンのユーザーのデータである。

モバイルウェブの現状レポートの最新版によると、Operaは、Opera MobileまたはOpera Miniのいずれかのブラウザーから、2億2900万人のビジターと1430億のページビューを得ているようだ。また、同社は、ビジターの68%がスマートフォン以外のデバイスから寄せられていると報告している。計算すると、上のスタッツになる。

Operaが15.4%のマーケットシェアを獲得している点を考慮すると、世界のモバイルウェブマーケットのシェアの10.63%に当たると推定される。

世界のモバイルウェブのトラフィックの10%を、無視しても構わないと判断することも出来るが、異常値と言うには、あまりにも莫大なトラフィックである。

先月、コメントで指摘して頂いたように、まずは、モバイルサイトを作り、その後、レスポンシブデザインを使って、フィーチャーフォンのユーザーに対応する手が考えられる。しかし、この方法には次の2点の問題がある:

  • グーグルはこの手法を薦めていない。グーグルは、サイトを分けるか、フィーチャーフォンとスマートフォン上で有効なサイトには、ダイナミックサービングのみを推奨している。
  • 最初にモバイルを構築する方法は確かに未来志向だが、既存の大勢の主要なデスクトップのユーザーにそっぽを向かれてしまう。

Weather Channelのように、モバイルを優先しそうな企業の多くにとっては、あと数年間は、この戦略は現実的には映らないだろう

5. 全てのレスポンシブサイトはモバイルのみの機能でユーザーのひんしゅくを買う

レスポンシブデザインは、対応するデバイスに応じた機能を追加することではなく、同じコンテンツを全てのプラットフォームで提供することを信条としているため、この問題は極端なケースに当たらないはずである。

先月のコラムでも説明したように、マーケッターは、GPS、カメラ、加速度計等、モバイルに特化した機能を使って、ネイティブアプリに匹敵しつつ、プラットフォームを問わずに全てのユーザーに見てもらい、楽しんでもらう、アプリのようなユーザーエクスペリエンスをウェブで提供することが出来る。

この取り組みを行うことなく、なぜサイトをレスポンシブ化しよとするのか、いまだに理解不能である。ONE ウェブは、滑り出しとしては悪くないが、それだけ満足しないでもらいたい。

私は、先月、Thunder Techのユーザーエクスペリエンスチームとブログで話しをする機会があったが、同チームのメンバーは、このようなユーザーエクスペリエンスは、ウェブサイトではなく、アプリのものだと主張していた。しかし、この点に関しては、ユーザーエクスペリエンスの担当者とSEOの担当者の間では、意見が分かれる。SEOのスタッフは、ユーザーが魅力的だと思えるユーザーエクスペリエンスを出来るだけ明白に表現することにこだわる。また、ネイティブアプリとは異なり、ウェブは、100%の接触範囲を持つことも大きな意味を持っている。

HTML5を使えば、アプリのようなユーザーエクスペリエンスをウェブ上で提供しやすくなり、このタイプのコンテンツは、理想的なトラフィックをサイトにもたらすだけでなく、リンク、共有、そして、グーグルがサイトの信頼性を判断するために利用する、その他の全てのシグナルを入手することが出来るかもしれない。サイトをレスポンシブにするために、このようなシグナルを諦めるようでは、SEOの名が泣く。

ウェブでアプリのようなユーザーエクスペリエンスを作る取り組みが、どれほど浸透しているのかは知らないが、ダイナミックサービングを介して、アプリのようなモバイルウェブエクスペリエンスを構築した後、パフォーマンスが改善したサイトの例を見つけた。 このサイトの方針を採用する会社が増えることを願っている。

According to Nielsen and Business Insider, consumers spend more time in apps than on the mobile web. While games and social networking are part of the story, how much are webmasters to blame for not making web experiences more app-like?

NielsenとBusiness Insiderによると、消費者はモバイルウェブよりも、アプリでより多くの時間を過ごしているようだ。ゲームやソーシャルネットワークも含まれているが、ウェブのユーザーエクスペリエンスをアプリ化、そして、改善することに二の足を踏むウェブマスターは、どれぐらいの責任を負っているのだろうか?

この記事を最後まで読んだなら、先月、私が発見した5つのポイントが、事実であり、極端なケースではないことは、様々な例を通して、理解してもらえたのではないだろう。それでも、グーグルには、稀なケースと見なされるかもしれないが、検索ユーザーが立ち往生し、混乱し、そして、コンバートすることに失敗しているなら、その問題を解決することで、ビジネス、そして、ユーザーの双方にプラスに働くはずである。

そのため、レスポンシブウェブデザインは、必ずSEOに良い影響を与えると主張する人に出会ったら、実際には、多くのレスポンシブなサイト(その一部は、評価が高い)が、全くSEOの役に立っていないことを思い出してもらいたい。レスポンシブウェブデザインだけで、満足するべきではないのだ。

まとめ

レスポンシブウェブサイトが、SEOを含めた多くの問題を抱えているケースが目立つ。その理由を挙げていく:

  • 複数の評判のとても良いレスポンシブなウェブサイトは、インフォメーションアーキテクチャの大きな問題を抱えており、検索エンジン経由のビジターは、タスクを完了することが出来ず、また、企業はリードから利益を得ることに失敗している。
  • レスポンシブデザインを採用したウェブサイトは、モバイルの検索ユーザーにとって特に重要なキーワードを見逃しており、企業、そして、ユーザーの双方が損害を被っている。
  • レスポンシブサイトは、読み込みにかかる時間を短縮するポテンシャルを持っているが、大半のサイトは、このポテンシャルを活かしていない。
  • フィーチャーフォンのトラフィックを獲得する件において、グーグルは、レスポンシブデザインを推奨していない。ちなみに、フィーチャーフォンユーザーのトラフィックは、モバイルのウェブトラフィック全体の10%を超える。
  • レスポンシブサイトは、基本的に複数のプラットフォームに対応していないコンテンツには、対処することが出来ない。そして、このような複数のプラットフォームに対応するコンテンツは、ユーザーを助け、サイトが自然なリンクを獲得し、そして、収益を得る上で効果的である。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Common Are SEO Problems With Responsive Web Design?」を翻訳した内容です。

サーチエンジンランドの記事故、SEO上の問題として語られていますが、実際はユーザー体験全般、つまりウェブマーケティングやウェブサイトの成功に直接関わってくる大きな問題を考えた記事でした。レスポンシブWebデザインというと、まだまだデザインのみが注目される面が大きいですし、現実問題、デザインをレスポンシブ化すると同時に、モバイル体験まで最適化するというのは、例えばモバイルユーザーにモバイルならではの機能を提供することになれば、デザイン上もシステム上も作業負荷が一気にアップしますし、簡単にできることではないことは重々承知していますが、レスポンシブWebデザインが普及していく上での大きな課題であることは間違いありません。

レスポンシブWebデザインというと、「デザイン」と言葉が入っているだけに、どうしても機能やユーザー体験よりはデザイン最適化のみの話に陥ってしまいそうですし、その意味では、ユーザー体験や機能まで含めてWebサイトのレスポンシブ対応を考えた新しい言葉があった方が良いのかもしれませんね。あ、単純に「レスポンシブWeb」でいいのか。

呼び方はともかく、今回の記事がレスポンシブWebデザイン、Webサイトのレスポンシブ化についてより深く考えるきっかけになれば幸いです。 — SEO Japan [G+]

強烈にクリエイティブな地球温暖化の啓蒙広告15選

今年の日本の夏、過去最高レベルで暑かったですよね。今回は暑さに関連して地球温暖化の啓蒙広告の中からクリエイティブ性が光る作品を15紹介した記事を。安易な地球温暖化説には乗る気のない私ですが、どれもインパクトのある作品ばかりで、暑すぎた夏も加わり思わず素直に信じたくなってしまいました。 — SEO Japan

1958年、アメリカ人科学者Charles Keelingは、二酸化炭素の直接測定を行うと、その後すぐにこのガスを地球温暖化に結びつけた。Keelingの発見は、人類が温室効果と地球温暖化に寄与している可能性があることを初めて示唆した。しかし、今日においても、地球温暖化の原因を巡って議論は続いている―それが本当に起きているのかどうかさえ。

これらの議論にもかかわらず、GreenpeachやWorld Wide Fund for Nature(WWF)やNatural Resource Defense Council(NRDC)のような環境団体は、この問題にハイライトを当てるために数えきれないほどのキャンペーンに取り組んできた。そして、人々の意識を高め、行動を起こさせている。ここでは、15種類の最もクリエイティブで説得力のある地球温暖化の啓蒙広告を見ていくことにする。

15. WWF: 気候変動を止めよう、あなたが変わる前に

このパワフルな反地球温暖化広告は、2008年に公開された。ベルギーの広告エージェンシーGermaineによって制作されたこのポスターは、自分の今の生物学的形態を維持したいと願う人の胸をグサッと突く強烈な画像を使用している。おそらく、魚人がとりわけ人間のように見えるのはシャツのおかげだろう。ともかく、このメッセージは、もしも地球温暖化によって海面が上がったら、どれくらい生命が変化するのかを力強く表現している。ほとんど科学的には正確な描写ではないが、この進化論のねじれが衝撃的な印象を助長する。人間の体の上に置かれた魚の顔が、状況の悲惨さを伝えるのだ。

14. Friends of the Earth: 地球が暑くなっている

2008年に公開されたFriend of the Earthの広告は、このリスト上でより気味の悪いものの1つだ。これは、この組織のBig Askキャンペーンのために、国際広告会社のブリュッセル支店TBWA Belgiumによって制作された。Big Askは同年にヨーロッパ17か国で始まり、より良い気候変動法を呼びかけた。この広告は、ベルギー政府に法律を改善することを求めるオンライン嘆願書にサインすることを人々に勧めた。皮の剥がれたシロクマが、直接的および感情的な方法で、環境の荒廃の可能性を強調している。

13. 地域環境意識: スイミングプール

この印象的な広告は、地域環境意識のために、エージェンシーNaga DDBによってマレーシアでデザインされた。視点をスイミングプールの中に置くことによって、私たちが水の世界に沈むのを見せ、その効果を増大させている。このインパクトは、“これを私たちの未来にさせるな。森を守り、地球温暖化を止めよう。”というメッセージによって強化される。

水に飲み込まれた地平線は、世界が水の下に沈没した衝撃的な世界滅亡後の未来の絵を思い出させる。これは、WaterworldThe Day After Tomorrowのような映画のおかげで、大衆文化に急増したシナリオだ。この広告は、地球温暖化のリスクについての認識を高めるために作られた―まさに、壁上の書き物(災難の前兆を意味する)を用いて。

12. WWF: あなたは地球温暖化を止められる

この2007年の広告は、WWFの反地球温暖化ポスターシリーズの1つだ。他の広告では、戸口で崩れるように座っているホームレスのシロクマや、公園のベンチで寝ている路上生活者のアザラシを使用していた。これは、路上で苦しい生活をしている極貧のペンギンとその子どもを表している。この広告もまた、人間味のある方法で状況の重大さを伝えるという試みで、特に都市部に住む人々に働きかけているように思われる。広告エージェンシーEuroRSCG(現Havas Worldwide)のフィンランド人によって作られたこの広告は、人々にリサイクルを呼びかけた―そして、生息地の喪失を防ぐことによって地球温暖化を遅らせるのだ。

11. Greenpeace: 今すぐ地球温暖化に対応せよ

地球を守るための継続したキャンペーンの一部として、Greenpeaceは、地球温暖化の脅威にスポットライトを当て、人々に行動を起こすように説得することを期待して、数多くの感動的な広告を生み出してきた。2012年1月に公開されたこの広告は、ドバイのMemac Ogilvy & Matherによって制作された。この広告は、そのメッセージを伝えるために奇襲作戦を使わないようにし、地味で、静かに重苦しく、潔く絶望的に、氷山と一緒に融けていくシロクマというシンプルなシーンを描く。行動喚起には、“今すぐ地球温暖化に対応せよ”と書いてある。

10. WWF: 緊急時にのんびりするな

多くの気候変動啓蒙広告が直接比喩を選ぶ一方、このキャンペーンはユーモアを使用する。それでも、おそらくこれが、地球温暖化の脅威を強調しようという試みをより効果的なものにするのだろう。国際広告会社Ogilvy & Matherのパリ支社で作られたこの広告は、シリーズの中の1つだ。このキャンペーンの他の画像では、消火活動の前に買い物に立ち寄る消防士や、沈没する船をどうにかすべき時に夕日の写真を撮っている2人の沿岸警備隊を描いた。2009年4月にキャンペーンが開始された後、この斬新なアプローチは、そのユーモアとオリジナリティがオンラインで称賛された。

9. 地球温暖化: パンチ ? 自分の行いは自分に返ってくる

“パンチ”とシンプルな名前が付けられたこの2007年の印刷広告は、Amp Propagandaによってブラジルで製作された。このメッセージに関する限り、この広告は確かに容赦ない。巨大な雲の拳の復讐の脅威は、そのタグラインを読む前にさえ明白だ。この広告は、ブラジル南東部を破壊し3億5000万ドルの被害と死者10人をも出したCyclone Catarinaのちょうど3年後にリリースされ、センシティブな状況に踏み込んだ。この地域では一般的には熱帯低気圧は発生しないため、Cyclone Catarinaは異常で、“気候変動と大気異常”が原因にあるとされた。このキャンペーンは、地球温暖化に対処することを拒めば悲惨な結末が起こるという考えをドラマティックに主張している。

8. Green Korea United: 私たちは溺れている。私達を地球温暖化から救って。

2008年3月、韓国の広告エージェンシーDaehong CommunicationsがGreen Korea Unitedのために広告シリーズを制作した。それぞれの広告で、人間のように見える陸塊が波の下に沈んでいるところが描かれた。この広告の中では、“私たちは溺れている”という言葉が、水面をつかむ手と一緒に浮き沈みしている。そして、島から飛び立つ鳥の群れが絶望感を強調する。

Green Korea Unitedは、地球のエコシステムを保護しながら大衆の理解を高めることに取り組んでいる。特に、このグループは、森と植物相と動物相を維持するために、朝鮮半島で有害な活動を止めるように努めている。ポスターの下部には、“私たちを地球温暖化から救って”というシンプルで胸が痛むような訴えが書かれている。

7. Surfrider Foundation: 海面が上昇中、私たちは皆、危機にひんしている

このスタイリッシュな地球温暖化啓蒙広告は、広告エージェンシーScriptによって制作され、2009年8月にリリースされた。この広告は、“1984年から海、波、ビーチを守っている”というスローガンの国際非営利団体Surfrider Fundationのブラジル支部のためにデザインされた。この広告のメッセージは明確だ:地球温暖化は、爆発して世界を吹き飛ばすのを待っているカチカチ動く時限爆弾なのだ。デザインは非常に言葉に忠実で、トラウマ級の爆弾の絵を使用しているが、ツルツル感とミニマリストなレイアウトと上品なカラースキームが、あなたがどんな言語を話そうと関係なく、率直だが示唆に富んだ理解しやすい考え方を力強く表現している。

6. WWF: エンパイアステート

“エンパイアステート”とタイトルのついたこのWWFの印刷広告は、地球温暖化啓蒙デザインというよりはハリウッド映画のポスターのように見える。『殺人ザメの襲来』、または、『巨大サメ、マンハッタンを奪う』 なんてタイトルが想像できる。そんな冷やかしをするかもしれないが、この広告は確かに深刻な問題提起をしている。画像の下にあるテキストは、“地球温暖化が世界の気候を急速に変えている。氷山は溶け、海面は上昇し、自然は反乱している。今すぐ行動し、エネルギーを節約し、敬意を持って地球に接しなければ、私たちの世界は海に沈むだろう。”と、書かれている。

この2006年の広告は、インドを拠点とするエージェンシーBrand Davidによって制作された。このキャンペーンで使用された他の広告では、タコと一緒に水に沈んだ都市や、水面下の交通渋滞や、煙突から泡を出すことを余儀なくされた水浸しの工場が描かれた。このデザインはとてもアーティスティックで、彼らの活動の有効性を強調したクリエイティブなアプローチだ。

5. Greenpeace: 冬、それがなくなったら寂しくなるだろう

“スノーグローブ”と名の付けられたこの賢い印刷広告は、ヨハネスブルグを拠点とするエージェンシーTBWA/Hunt/Lascarisによって、Greenpeaceの南アフリカ支部のために制作された。この広告は、そのメッセージを伝えるために季節のゆがみを賢く使用している。南アフリカ自体は、寒い冬では知られていないが、メッセージには、“冬、それがなくなったら寂しくなるだろう”と書かれている。

この広告は、2007年4月にリリースされた。5月から7月に冬が来る南アフリカでは、それはちょうど寒い季節だった。このスノーグローブの画像は、とけた雪だるまが見ている人の感情を揺り動かすと同時に、子どもの頃の記憶を呼び覚ます。もはや雪だるまを作ることや、ドボガンニングに行くことや、スキーに出掛けることのできない世界を想像することができるだろうか?

4. WWF: とける地球

この広告の下部にあるコピーには、“地球温暖化の最初のサインが、今、はっきりと見える”と、書かれている。それは、とける地球のアイスクリームによっていっそうパワフルになった衝撃的な実感だ。この広告は、ベルギーを拠点とするエージェンシーVVL/BBDOによって制作され、2004年6月にローンチされた。WWFは、世界最大の独立した保護グループで、世界90ヶ国以上の500万人以上の支援者によって支えられている。彼らは、合計すると、世界中でおよそ1300のプロジェクトに取り組んでいる。WWFの使命は、“環境破壊を食い止める”ことだ。このビビッドなデザインは、地球温暖化の問題を効果的に目立たせるために、馴染みのあるものを使用しているのだ。

3. NRDC: 電気を消して(地球温暖化を食い止める)

テキサス大学が、アメリカの組織Natural Resources Defense Council(NRDC)のために、このシンプルな見た目の広告を作成した。この広告の素晴らしい点は、特別なインクのおかげで、電気を消すと右の画像が光ることだ―このキャンペーンのメッセージにわなが仕掛けてあるのだ。

この広告は、3部作のうちの1つで、他の2つにはサンゴと山が描かれている―そしてこのキャンペーンに描かれている全ての環境は、電気が消えると栄えるのだ。NRDCは、ニューヨークタイムズによって“国内で最もパワフルな環境団体の1つ”と説明されている。この組織自体は、“350人以上の法律家と科学者と専門家の専門知識と法的影響力と、140万人の会員とオンライン活動家の草の根の力“を合わせることによって、成功しているのだと主張している。

2. Dogcev: 氷上の犬

2011年3月、トルコでローンチされたこの荒涼としたポスターは、広告エージェンシーDDB & CoがDogcevのために制作したものだ。Dogcevは、動物のリハビリと保護にフォーカスしたトルコの環境啓蒙組織だ。浮いた氷の上にいる一匹の犬を描いた広告は、繊細だが効果的な並置を作り出し、不安になるほど単刀直入だ。

このキャンペーンの他の画像では、立ち往生した馬や置き去りにされた飼い猫が描かれた。シロクマやアザラシやペンギンよりも、馴染みのあるペットを描くことによって、この広告は、地球温暖化が遠く離れた地域の野生動物に影響を与えるだけでなく、あなたの日常生活に影響を与えるということを示唆している。さらには、“地球温暖化は、全ての生き物に脅威を与える”という恐ろしいメッセージが添えられている。この広告をオンラインで見た人は、“メッセージが非常にはっきりとしている”とコメントした。

1. Climate Focus: フィヨルドフルーツ

この広告は、Serviseplanのドイツ支部によって制作され、2007年11月にローンチされた。それは、Climate Focusのためにデザインされた“Polar Fruits”キャンペーンの一部だった。一目見ると、この画像は単なるマンゴーのように見えるが、よくラベルを見てみるのだ。このキャンペーンの他の広告では、パイナップルや大量のバナナ、キウイフルーツ、山積みになったオレンジが使用された。メッセージは明白だ:もし地球温暖化が続けば、北極圏もトロピカルフルーツが成長するほど温かくなってしまうかもしれない。

Climate Focusは、温室効果ガスの放出を減らすことを目的としたプロジェクトや政策を築くことに取り組んでいる世界規模の諮問企業だ。この会社のウェブサイトでは、“気候変動は、現代の決定的な環境問題の1つである”と、明確に述べている。


この記事は、Business Punditに掲載された「15 Powerfully Creative Global Warming Awareness Ads」を翻訳した内容です。
一覧して、どれもレベル高いな、と感じたのですが、内容読むに大半が世界を代表するトップエージェンシーが手掛けているものでしたね。それだけ地球温暖化が危機的状況にあるのか、地球温暖化関連団体に余裕がるのか(言い方イヤらしいですね、支持が集まっているのか)、わかりませんが、どれもパッと見でインパクトがあるハイレベルな作品ばかりでした。そんな中、最後のマンゴーは味わい深いです。。。そして、これを一位にするセンスがステキな記事でした! — SEO Japan [G+]

上級者向けSEOガイド4/9 : ワードプレス攻略

上級者向けにSEOの主要項目を徹底解説していくシリーズ第四弾、ここにきて意外なというか、ワードプレスのSEO攻略法について。SEO Japanでも過去にワードプレスのSEOに関する記事は何度か紹介してきましたが、本シリーズの記事となれば、その究極版と成り得る可能性大。ワードプレスユーザーは是非一読あれ。 — SEO Japan

これまでのチャプターでは、ウェブサイトを最適化する上でのベストプラクティスを幾つか紹介してきた。このチャプターでは、さらに具体的に、ワードプレスに絞って、話を進めていく。ワードプレスは、世界で最も利用者が多いコンテンツ管理システム(CMS)である。事実、私のブログの読者の多くは、ワードプレスを利用している。そこで、チャプター 4では、ワードプレスを効果的に利用する高度なアドバイスを提供していきたいと思う。


1. ワードプレスのサイト向けの高度なインデクセーション(Yoast SEO)

ワードプレスの設定を終えた時点で、大半のユーザーは基本を押さえているはずである。しかし、このチャプターでは、定番プラグインであるYoast SEOでの設定を手順を追って確認し、どのように利用するべきかを考え – さらに、一般的な利用方法を紹介していく。

注意: Yoastの設定で表示されるオプションの一部は、利用しているテーマによって異なる。私はベーシックな無料のテーマを使ってデモを行うが、オプションの中には、皆さんが実際に利用しているテーマとは、若干異なるものもあるかもしれない。

通常の設定

Title setting – 何らかの理由で、タイトルタグの設定が機能していない場合、チェックを入れる必要がある。

Sitewide meta setting – 通常は「noindex subpages of archives」のみにチェックを入れる。

Clean up the <head> – チェックを入れる必要はない。

投稿のタイプの設定

このセクションでは、タイトルとディスクリプションのテンプレートを設定し、また、このパーツのインデクセーションを管理する。

投稿とページの双方をインデックスしてもらう必要がある。インデックスを拒否するケースは稀である。

通常は、メディアをインデックスする必要はない。

タクソノミー

Categories – 通常はカテゴリをインデックスしてもらいたいはずである。

Tags – インデックスする必要性は低下しつつある。グーグルは以前と比べると、タグを結果で返す行為を控えており、また、代わりにページ、投稿、カテゴリを上位にランク付けしてもらいたいはずである。

Format – チェックを外しておく方が安全である。

その他

Author Archives – インデックスさせるべきではない。また、作者が一人のサイトを運営しているなら、無効にしておこう。ユーザーはブログのホームページにリダイレクトされる。

Date Archives – このアイテムに対するインデックスを回避させておきたいが、有効にしておこう。有効にしておくと、ユーザーは投稿を日付ごとに閲覧することが出来るようになる。

XML サイトマップの設定

注記: 他にXMLサイトマップ用のプラグインを利用していない点、そして、テーマがこの機能を有効にしていない点を確認してもらいたい。

Ping – ヤフー!とask.comを両方ともピングすることが可能である。

Exclude Post Types – インデックスしていないアイテムは全て除外するべきだ。要するに: インデックスしていないページのボックスにチェックを入れる必要がある。

カテゴリのディスクリプション

Yoastでは、次のように、メタタグに対するデフォルトのカテゴリのディスクリプションを表示するように、テンプレートを設定することが出来る:

しかし、このディスクリプションをそもそも書き忘れると言うミスを犯す人達が大勢いる。Posts->Categoriesにアクセスし、新しいカテゴリを加えると、Descriptionのエリアが、メタディスクリプションの設定になる。

.htaccessファイルを編集する

このガイドで紹介する全ての.htaccessのメソッドは、Yoast SEOで実装することが出来る。ファイルの編集にアクセスしよう – 追加のコードは一番下に表示されることが多い:


2. ワードプレスの安全対策

これはSEOのみに関連することではないが、セキュリティの問題は、ウェブサイトの利益に大きなダメージを与える可能性がある。SEOは確かに魅力的な取り組みだが、サイトの安全が確保されていることが前提である。

そのため、ワードプレスに利用することが可能な、追加のセキュリティ対策を幾つか紹介する。コードが若干目立つため、以下の手順に不慣れなら、助けを求めてもらいたい。しかし、技術的な作業にある程度慣れている人なら、十分に対応することが出来るはずである。

1. ファイルパーミッションを変更する

以下の2つのコマンドを実施し、ファイルパーミッションを再帰的に変更する。サーバーへのシェルアクセスが必要になる。

ディレクトリ:

find /path/to/your/wordpress/install/ -type d -exec chmod 755 {} \;

ファイル:

find /path/to/your/wordpress/install/ -type f -exec chmod 644 {} \;

2. ワードプレスインクルードを保護する

.htaccessファイルにアクセスする必要がある。繰り返すが、慎重に作業を行い、自信がないなら、テストサイトで実施するか、助けを求めよう。

上に次のコードを加える:# Begin WordPress

例:

# Block the include-only files.
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^wp-admin/includes/ – [F,L]
RewriteRule !^wp-includes/ – [S=3]
RewriteRule ^wp-includes/[^/]+\.php$ – [F,L]
RewriteRule ^wp-includes/js/tinymce/langs/.+\.php – [F,L]
RewriteRule ^wp-includes/theme-compat/ – [F,L]

# BEGIN WordPress

このコマンドは、「include」ファイルのディレクトリへの外部からのアクセスを遮断する。

注記: 複数の作者が在籍するサイトでこのセキュリティ対策を実施したいなら、次の列を削除しよう:

RewriteRule ^wp-includes/[^/]+\.php$ – [F,L]

3. wp-config.phpファイルを確認する

因みに、wp-config.phpに、ユーザーネームとパスワードが保存されていることを知っていただろうか?ウェブホストを介して、ワンクリックのインストールオプションを利用したなら、wp-config.phpに直接触れたことは一度もないはずである(自分でインストールする場合、このファイルに接する機会がある)。

オプション A – wp-config.phpのレベルを一つ上げる

wp-config.phpは通常、ルートディレクトリに存在する。

しかし、wp-config.phpをルートディレクトリの1つ上に押し上げることが可能である。例:

オプション B – .htaccessファイルのコード

ファイルを動かしたくないなら、このコードを.htaccessファイルで利用する手がある。

次のコードを.htaccessファイルの一番上に置く:

<files wp-config.php>
order allow,deny
deny from all
</files>

すると、ブラウザで開くことが出来なくなる。


3. ワードプレスのコメントの返信リンクをnofollowにする

appearance->editor->functions.phpの順にアクセスする。

以下のコードをfunctions.phpファイルの一番下に貼り付ける:

// コメント返信リンクにrel="nofollow"を加える

function add_nofollow_to_reply_link( $link ) {
   return str_replace( '")\'>', '")\' rel=\'nofollow\'>', $link );
}


add_filter( 'comment_reply_link', 'add_nofollow_to_reply_link' );

デフォルトのアンカータグの結びを置き換え – nofollowを加えているのは、str_replace()関数である。

ファイルを忘れずにアップデートしておこう。

また、SEOmozのツールバーを使って、リンクがfollowedなのか、nofollowedなのかを手っ取り早くチェックすることが出来る:


4. SEO Smart Linksを使って内部リンクを構築する

- ウェブサイト内部でページをリンクで結ぶ – 内部リンクの重要性は、重々承知しているはずだ。しかし、大半のブログの投稿は、どのような運命を辿るのかご存知だろうか?時間の経過と共に、ホームページとの距離が遠くなり、リンクジュースは薄れていく。新しい投稿やページから継続的にリンクを張っているなら話は別だが。

このセクションでは、SEO Smart Linksプラグインのインストール、設定、そして、利用方法を紹介する。(リンクを張るべきページの特定に関する詳細は、#24 – スクリーミングフロッグを使って、サイトをクロールを参考にしてもらいたい)。

例えば、2012年4月9日に投稿した次の記事から、2011年12月5日に投稿した記事に私はリンクを張っている。

SEO Smart Linksプラグインを導入する 

それでは、このプラグインを詳しく説明していく。SEO Smart Linksを使うと、古い投稿への内部リンク構築が容易になる。

ステップ 1: プラグインをインストールする

次のURLにアクセスする http://wordpress.org/extend/plugins/seo-automatic-links/または、ワードプレスで「SEO Smart Links」を検索し、ワードプレスにインストールする。

ステップ 2: 設定する

ここで混乱が生じる可能性があるが、私が手を貸すので心配する必要はない :-)

リンクが表示される場所を選択する:

  1. Posts
  2. Pages
  3. Prevent links in Headers

        

重要度がとりわけ高いページを持っているなら話は別だが、TargetsとSettingsでは、Postsのみ、Process only single posts(単一の投稿のみ処理)、Process RSS Feeds(RSS フィードを処理)を選択することを薦める。

Ignore posts and pages

  1. ここで、プラグインに特定のページまたは投稿にリンクを張らないように要請することが出来る。

Ignore keywords

  1. ここでは、リンクを張る際に特定のキーワードを避けるよう要請することが可能だ。

次に、特定のキーワードが現れた際に、リンクを張る投稿を加えていく(このプラグインの中で、最も役に立つ機能だと言えるだろう)。

Custom Keywords

  1. Prevent duplicate links
  2. キーワードとURLを入力する
  1. 好きなだけキーワードを加えることが可能である。キーワードの間にコンマを振る必要がある
  2. キーワードからリンクを張りたいURLを入力する
  3. リンクをコントロールしたい全ての投稿に対して、同じ作業を行う

最後に、Limitsを設定していく:

Limits

  1. Max Links – 通常の長さの投稿に対しては、5本に抑えるようにしている。
  2. Max Single – 1
  3. Max Single URLs – 1

External Links

  1. Nofollow – 必ずしも有効にする必要はない
  2. Open in new window – ユーザーエクスペリエンスを考慮して、このアイテムをチェックするようにしている。また、サイトに戻って来てもらえる可能性も高い。

内部リンク構築 – おまけのアドバイス

自力で内部リンクを構築している人に重要なアドバイスを提供する。

  1. スニペット、または、投稿の一番上からリンクを張ろう – こうすることで(短期的に)リンクはホームページに表示され、過去の投稿に対して、重要なオーソリティを送り返すことが出来る。
  2. 上に近ければ近いほど、多くのリンクジュースがもたらされる。
  3. ユーザーを対象としたテストを行った結果、ユーザーは7語前後で構成されたアンカーテキストをクリックする傾向が見られた。

6. SERP/ワードプレス内の日付を削除する

ワードプレスのユーザーから、グーグルの検索結果ページから日付を削除する方法を訊かれることがたまにある。以下の例のように、日付を表示したくないケースが時折発生する。

time()関数を探し、置き換えるには

恐らく、この作業において最も難しいのは、ワードプレスで適切な場所を探し出し、コードを変更するプロセスではないだろうか。ここで探す必要のある関数は‘the_time()’である。

the_time()がよく見つかる場所を3つ挙げていく:

  1. archive.php
  2. index.php
  3. single.php

ワードプレスのファイルを検索する方法

1. FilezillaのようなFTPクライアントを利用する。

2. ワードプレスのテーマのファイルをローカルのコンピュータにダウンロードする(バックアップとして、いずれこの作業を実行するべきである)。

ワードプレスの設定全体ではなく、フォルダーのみをコピーすること:

wp-content/themes/your-active-theme-folder

3. Textwrangler等のテキストエディタを使って複数のファイルを検索する。

Search->Multi-File Searchの順にアクセスする…

Findフィールドに‘the_date’を入力する。

Otherをクリックして、テーマのフォルダにアクセスし、選択する。

テーマの名称を除き、次のようにダイアログと選択を設定する必要がある。

Findをクリックする

‘the_time’を含む全てのファイルがリストアップされた結果が表示される。 これは、ワードプレスのエディタで直接編集する必要のあるファイルである。

全てのファイルでthe_time()を変更する

恐らく、次のように表示されているのではないだろうか:

<?php the_time('F jS, Y') ?>

次のコードに置き換える:

<script language="javascript" type="text/javascript">document.write("<?php the_time('F jS, Y') ?>");</script>

仕組み: PHPの関数をJavaScriptで囲んでいる。グーグルは、ディスクリプションに対する日付を引き出す際は、JavaScriptを利用しない。そのため、ユーザーには表示するものの、グーグルには読まれない状態を作り出すことが出来る。


7. オリジナルの作者経歴ページを作成する

ワードプレスのデフォルトの“author archive”は、当該の作者が投稿した記事を全てリストアップしているだけである。私のオーサーページ: http://www.quicksprout.com/author/admin/ は、投稿した記事のリストである。そのため、私はインデックスを回避している。

独自のオーサーページの効果が最も高いのは、複数の作者が在籍するブログである。作者が一人しかいないサイトを運営しているなら、「about」ページを作った方が無難である。それでは、数名のライターが存在するサイトを運営していると仮定して、指導していく。

以下の5つのステップを踏むことになる:

ステップ 1 – ファイルの設定

ステップ 2 – 既存の作者を探す

ステップ 3 – 草稿の作成

ステップ 4 – 変数

ステップ 5 – まとめる

完全なコードのサンプル

ステップ 1 – ファイルの設定

author.phpを編集する必要がある。

appearance->Editorの順番にアクセスし、author.phpを探す。

デフォルトのテーマ、twentyelevenとtwentytenにはauthor.phpファイルが用意されている。/span>

見つかったなら、これから編集していくので、バックアップを作っておく。

見つからなかったら、archive.phpのコピーを作り、名前をauthor.phpに変更する。

最後に、編集しやすいように整理する:

新しいバージョンのauthor.phpをテキストエディタで開く(自信があるならapearanceのエディタで全て実行することも可能だが、薦められない)。

betweenget_header()からget_sidebar()までを削除する。

ステップ 2 – 既存の作者を探す

次に、コードを加えて、既存の作者を見つける必要がある – 次のコードを利用しよう:

<?php
$curauth = (isset($_GET['author_name'])) ? get_user_by('slug', $author_name) : get_userdata(intval($author));
?>

ステップ 3 – 草稿

これはテクニカルな分野ではないが、作者ページのレイアウトのラフな草稿を作っておくことを薦める。こうすることで、変数の設定が楽になる。テキストエディタの中で、草稿を作ることが可能だ。

コードを入力する前に、どのように情報を表示するのかを理解する上で大いに役立つ。

ステップ 4 – 変数

次に、表示したい情報に基づき、コードを構築する上で必要な変数を取得する。

以下にauthorの変数を全て挙げていく:

  1. $curauth->aim;
  2. $curauth->description;
  3. $curauth->display_name;
  4. $curauth->first_name;
  5. $curauth->ID;
  6. $curauth->jabber;
  7. $curauth->last_name;
  8. $curauth->nickname;
  9. $curauth->user_email;
  10. $curauth->user_login;
  11. $curauth->user_nicename;
  12. $curauth->user_registered;
  13. $curauth->user_url;
  14. $curauth->yim;

必要な変数は次の通りだ:

  1. $curauth->nickname; (名前を表示するために利用されることが多い。displaynameを利用することも出来る)
  2. $curauth->user_url;
  3. $curauth->user_description;

ステップ 5 – まとめる

注記: 恐らく、実際のHTMLとCSSのスタイリングは、この例とは若干異なるだろう。この例は、コードを構築する様々な方法の一つに過ぎない。

初めに、作者の経歴情報を掲載する – これはあくまでも例である。

HTMLに慣れているなら、問題なく変数を追加していくことが出来るはずだ。

次の情報を表示したいなら:

<h2>About: Neil Patel</h2>

実際の名前を変数とphpラッパーに置き換えればよい。つまり、次のように ニール・パテルを<?php echo $curauth->nickname; ?>に置き換えることになる:

<h2>概要: <?php echo $curauth->nickname; ?></h2>

以下にコード全体の例を掲載する:

<h2>概要: <?php echo $curauth->nickname; ?></h2>

   <dl>

       <dt>ウェブサイト</dt>

       <dd><a href="<?php echo $curauth->user_url; ?>"><?php echo $curauth->user_url; ?></a></dd>

       <dt>プロフィール</dt>

       <dd><?php echo $curauth->user_description; ?></dd>

   </dl>

次にループを開始し、投稿を配置していく。コードの例を、説明と共に下に掲載する:

上のセクションと同じように – HTMLを作成するものの、ワードプレスの変数に並べる必要がある。

完全なコードの例

以下にauthor.phpファイルの完全なコードの例を記載する。テーマに合うように、コードの一部を少し変更する必要があるかもしれないので注意しよう。

<?php

get_header(); ?>

<?php

        $curauth = (isset($_GET['author_name'])) ? get_user_by('slug', $author_name) : get_userdata(intval($author));

?>

<!–Author Bio Box–>

<h2>概要: <?php echo $curauth->nickname; ?></h2>

   <dl>

       <dt>ウェブサイト</dt>

       <dd><a href="<?php echo $curauth->user_url; ?>"><?php echo $curauth->user_url; ?></a></dd>

       <dt>プロフィール</dt>

       <dd><?php echo $curauth->user_description; ?></dd>

   </dl>

<h2>作者 <?php echo $curauth->nickname; ?>:</h2>

   <ul>

<!– The Loop –>

   <?php if ( have_posts() ) : while ( have_posts() ) : the_post(); ?>

       <li>

           <a href="<?php the_permalink() ?>" rel="bookmark" title="Permanent Link: <?php the_title(); ?>">

           <?php the_title(); ?></a>,

           <?php the_time('d M Y'); ?> in <?php the_category('&');?>

       </li>

   <?php endwhile; else: ?>

       <p><?php _e('No posts by this author.'); ?></p>

   <?php endif; ?>

<!– End Loop –>

   </ul>

</div>

<?php get_sidebar(); ?>

<?php get_footer(); ?>


8. WP-Super Cacheを利用する

WP Super Cacheは、重いPHPファイルの代わりに、静的なHTMLページを生成する。こうすることで、サイトのスピードが大幅に改善される。このプラグインの設定は、特に初めて利用する場合、割と難しい。そのため、この時間を節約する優れたプラグインの最善の設定を、手順を追って説明していく。

プラグインの参照資料が必要なら、次のURLにアクセスして、専用のワードプレスのページを参考にしよう: http://wordpress.org/extend/plugins/wp-super-cache/

似たような名前のプラグインが幾つかあるので、プラグインインストーラで選択する際は、適切なプラグインかどうか確認してもらいたい:

インストールを終え、プラグインを有効にしたら、タブで重要な設定を行っていく。それでは、手順ごとに説明していく。

なかなか見つからないなら、settings->WP Super Cacheの順にアクセスしていこう。

タブ 1 – Easy

このタブは名前の通り、簡単である。キャッシングを有効にするだけでよい。

タブ 2 – Advanced – 設定の選択

次のオプションを選ぶ:

  1. Cache hits to this website for quick access(アクセスをスピードアップさせるための、このウェブサイトに対するキャッシュヒット)
  2. Use PHP to serve cache files(PHPを使ってキャッシュファイルを提供する)
  3. Compress pages so they’re served more quickly to visitors(ビジターにより早く表示するため、ページを圧縮する)
  4. Don’t cache pages for known users(既知のユーザーに対してはページをキャッシュしない)
  5. Cache rebuild(キャッシュを復元する)
  6. Mobile device support(モバイルデバイスに対応する)
  7. Extra homepage checks(追加のホームページのチェック)

キャッシュが機能していることを確認する

先に進む前に、この時点で、キャッシュが適切に機能していることを確認しておきたい。また、プラグインを設定する際は、定期的にウェブサイトにアクセスして、何も壊れていないことをチェックするべきである。

キャッシュをチェックするには:

  1. サイトのページを訪問する
  2. ソースを見る
  3. 一番下までスクロールする
  4. コード内のWP Super Cachingのコメントを探す:

タブ 2 – Advanced – ガレージコレクションの設定

ガレージコレクションを設定することで、古いファイルや過去にキャッシュされたファイルが削除される頻度をコントロールすることが出来る。要するに:

  1. 頻繁にアップデートされるサイトは、頻繁にガレージコレクションを実施する必要がある。
  2. 一方、頻繁にアップデートされないサイトは、ガレージコレクションをそれほど頻繁に実施する必要はない。

設定のオプションの説明

ガレージコレクションに対する選択肢は2つある:

  1. timerは、定期的なインターバル(秒)で実行するスケジュールを組む。この選択肢は、頻繁にアップデートされるサイトに向いている。
  2. clockは、毎日一連の決められたスケジュールに沿って実行する – 1日に2回、または、1時間に1回。これは、アップデートされる頻度が少ないサイト向きの選択肢である。
  3. eメールで通知を受けることも出来る。

それでは、2つの異なる設定のオプションを見ていこう。

新鮮なデータを大量に提供するサイト

多くの新鮮なコンテンツを提供しているなら、ゴミ箱を空にする回数を増やし、中断期間を短くすることを薦める。この場合、次のように設定していく:

Timeoutを毎分に設定する(60秒)。そして、timerを90秒ごとに実施するように設定する。こうすることで、新しいファイルが作られる度に、古いキャッシュのファイルを捨てることが出来る。これは頻繁にアップデートされるサイトの基準値であり、状況に応じて、インターバルを調節していってもらいたい。

あまりアップデートされないサイト

これから紹介する設定は、多くて1日に1度しか新しいコンテンツが投稿されないようなサイトに向いている。また、サイドバーにウィジェットやRSSフィードがないサイトもこの選択肢を利用することになる。

        

上の設定は、1日または数週間に1度アップデートされるかどうかのサイトに対する設定である。timeoutを10日間に設定する(864000秒)。このケースでは、clockを使い、インターバルをtwicedaily(2回/日)に設定している。サイトに適切な時間を選んでもらいたい。新しいコンテンツを夜に投稿する傾向があるなら、- 10:00pmに実施し – 新しいコンテンツを投稿した直後にゴミ箱を空にして、再びキレイな状態を保つために、10:00amにも実施することを薦める。

ガレージコレクションを無効にする

何らかの理由で、ガレージコレクションを無効にしたくなったら、timeoutをゼロにする。


9. ワードプレスのプラグインリスト

最後に、実践的ではないが、私自身が実際に役に立つと感じた貴重なワードプレスのプラグインを紹介していく。不完全なリストや標準以下のプラグインを含むリストは無数に存在するが、私の知る限り、これ以上、広範なリストは作成されていない。

注記: このガイドを作成する時点で有効なプラグインをリストアップしているが、皆さんが実際にこのガイドを読む頃までに、役に立たなくなっていることも考えられる :)

これで強力なワードプレスのサイトが出来あがったはずだ。ワードプレスに関しては、オンサイトの最適化の最後のセクションでも取り上げている。次のチャプター「高度なデータリサーチ」では、オフサイトのSEOに取り掛かる。

上級者向けSEOガイドの記事一覧はこちらから


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Chapter 4: Word Press」を翻訳した内容です。

いきなりYoast SEOのディープな解説から始まりましたが、かなり細かな設定ができるみたいですね。量以上に質が問われる最近のGoogle、SEO Japanにも早速導入してみたいと思います。その後のhtaccessや安全対策も対策済みの人も多いと思いますが、確認の意味でも読む価値ありの内容。その後も、ホントに痒い所に手が届きすぎるような項目と詳細な解説。。。ワードプレスのSEO、システム的な部分はこの記事一本で120%十分すぎる内容でした。 — SEO Japan [G+]

上級者向けSEOガイド2/9 : サイトスピードとパフォーマンス改善

米国のカリスマウェブマーケッター、ニール・パテルが書き下ろした上級者向けのSEOガイドを紹介する記事シリーズ第二弾。今回はランキングへの影響はもちろん、それ以上にサイト内のユーザーアクションにも大きな影響があるといわれるサイトスピードやパフォーマンスの確認&改善方法について。この種の記事はこれまでにも様々な所で紹介されていますが、その中でも網羅度&マニアック度はNo.1クラスの充実した内容です。 — SEO Japan

チャプター 1では、サイトをクロール可能 & アクセス可能にするための方法を伝授した。チャプター 1を完了し、ウェブ上のその他の多くのサイトよりも優れたサイトにすることが出来れば、まずまずの出だしと言えるだろう。

次にさらにレベルを上げ、サイトをスピードアップさせて、より効率良く動かす上で役に立つテクニックを紹介していく。効率を高めることが出来れば、ユーザーエクスペリエンスだけでなく、検索エンジンにとってもプラスに働くはずだ。

このチャプターを読み進めていけば、サイトを期待通りの早さで動かす方法に関するアドバイスを得られるはずである。


1. サイトのスピードを計測する

ページスピード、または、ページのロード時間は、ランキングを少し押し上げる効果が期待できるだけでなく、ユーザーもサクサク動くサイトを好むため、欠かせない要素の一つである。ビジターに早さを提供する取り組みは非常に重要度が高い。

サイトスピードを計測する2つの方法を紹介する。

1. グーグルのPageSpeed Online

2. グーグルのクローム向けPageSpeedプラグイン

1. PageSpeed Onlineを利用する

ステップ 1 – Google PageSpeed Onlineにアクセスする

 https://developers.google.com/pagespeed/にアクセスする

ステップ 2 – ホームページでツールを実行する

すると総合スコアが得られる。ホームページのスコアは、サイト全体の基準として、有効である。

次に、優先順位がつけられた課題のリストを詳しく見ていくことが出来る:

まずは優先順位の高いアイテムと中ぐらいのアイテムに絞るべきである。アイテムをクリックすると、詳細が表示される。

このツールを利用すると、各アイテムに対する詳細な提案が得られる。一般的な問題の解決策に関しては、このガイドの後半で紹介する。とりあえず、ここではツールを使って、問題を診断する。

ステップ 3 – 内部のページでツールを実行する(特にホームページとはスピードが異なる可能性が高いページ)

私のサイト クイックスプラウトには、その他のページとは毛色が完全に異なるページが1つある –  http://www.quicksprout.com/pro/

そのため、PageSpeedツールをこのページで実行し、違いを見つけておく。なぜなら、これはセールスのページであり、重要度が高いためだ。

ステップ 4 – モバイルのサイトスピードをテストする

右上の“mobile”タブをクリックする

内部のページのテストも忘れずに実施すること


2. ページのロードをアナリティクスで追跡する

ページのロードスピードをアナリティクス内部で測定することが出来る点は、ご存知の方も多いだろう。しかし、その他にも幾つかこのアプローチを活用する方法があることは、あまり知られていない。

2つの方法で手順を紹介していく:

1. ワードプレスで計測する

2. ワードプレス以外のサイトで計測する

パート 1 – ワードプレスで追跡を設定する

ステップ 1 – 通常の追跡コードをインストールする

通常の分析追跡コードをワードプレスにインストールする方法、さらには、ページスピードのコードのスニペットをインストールする方法に関しても、既にご存知なのではないだろうか。

ここではGoogle Analyticator プラグインを利用する。

これは基本中の基本だが、ヒントになるはずである。ここに追跡コードをインストールする。

次に、ページスピードを設定する前に、ユーザーの追跡を正確に設定しているかどうかを確認する。念には念を入れよう。

以下のシンプルな3つの手順に従う必要がある:

1. “no”を選択する

2. トラフィックを追跡したくないユーザーにチェックを入れる(私ならadminのみにチェックを入れる)。

3. “Remove”を選ぶ – これが一番簡単な方法だ。

次にサイトスピードの設定に移る。この分析プラグインでは、とてもシンプルな設定方法が用意されている。

“enabled”になっていることを確認する。

簡単過ぎると思った方もいるのではないだろうか。しかし、これはあくまでも上級者向けのガイドである。これで基本の設定はカバーしたので、幾つかさらに重要な機能を加えていく。

ステップ 2 – Sample Rateを設定する

あまり知られていないが、sample rateを設定することが出来る。通常、グーグルアナリティクスは、サイトスピードのデータの大半を測定の対象から外している(デフォルトでは1%のみ)。そのため、、小規模なサイトを運営しているなら、多くの重要なデータを見失っている可能性がある。

Sample Rateは、トラッカーの初期設定の前にインストールする必要があり、適切なボックスを利用する必要がある点に注意してもらいたい。

以下にコードのスニペットを掲載する(Asyncのスニペット):

_gaq.push(['_setSiteSpeedSampleRate', 5]);

数字の‘5’に注目してもらいたい。これは、新しい sample rateである – 全ての訪問の5%を指す。一ヶ月に訪問が1万回以下の小規模なサイトの場合、この数字を50、もしくは100に上げても問題ないが、理に適った量のデータの収集に徹してもらいたい。

しかし、サイトが、1日に10000回以上訪問される場合、グーグルは、自動的に1%のサンプルのみを集める可能性がある点を留意しておこう。

出来るだけサイプルの規模を抑えつつも、データを集める上で十分な量に指定することを薦める。

ステップ 3 – ソースコードを確認する

適切に動いていることを確認するため、常にソースコードを確認する癖をつけるべきである(adminとしてコードを閲覧することが許可されないため、ワードプレスにログインしている間は、チェックするべきではない)。

次のスクリーンショットのように、Track Pageviewの上にSample Rateのコードが表示されているはずだ。

パート 2 – ワードプレス以外のサイトで設定する

基本的に同じようなプロセスだが、全ての手順を説明していく。

ステップ 1 – グーグルアナリティクスを探し出す

サイトの設定によっては、ヘッダーを処理する.phpファイルを持っている人もいれば(ワードプレスのように)、ヘッダーが用意された静的なHTMLファイルを持っている人もいる(この場合、全てのファイルをアップデートしなければならない)。

私たちの例ではheader.phpを利用している。

ステップ 2 – ページロード時間のコードを加える

基本的なことだが、ページロード時間のコードを忘れずにアナリティクスに加えておこう:

以下にアナリティクスのコードを掲載する。ページロード時間のコードは太字で表記しておく:

<script type="text/javascript">

 var _gaq = _gaq || [];

 _gaq.push(['_setAccount', 'UA-1589983-1']);

 _gaq.push(['_trackPageview']);

 _gaq.push(['_trackPageLoadTime']);

 (function() {

   var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true;

   ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://ssl' : 'http://www') + '.google-analytics.com/ga.js';

   var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);

 })();

ステップ 3 – Sample Rateコードを加える

次に同じようにsample rateコードを加えていく:

再び、次のコードを利用する:

_gaq.push(['_setSiteSpeedSampleRate', 5]);

数字を使って(今回は5)ページスピードを計測するサイトの割合を調節することが出来る。

レポートの場所

次の順にアクセスしていくと、このデータを見ることが出来る:

Content->Overview->Site Speed

次の手順を見過ごす人達が多いので注意してもらいたい。“page timings” ->にアクセスし、“technical”をクリックする。

この画面は、サイトのスピードに何が影響を与えているのかを示している。

アナリティクスの設定をテストする

最後にアナリティクスのクローム用プラグイン Debuggerを使ってテストを行う -

https://chrome.google.com/webstore/detail/jnkmfdileelhofjcijamephohjechhna

以上


3. ヤフー!のYSlow プラグインを利用する

ステップ 1 – YSlowをインストールする

 http://yslow.org/にアクセスする。

ブラウザにYSlowプラグインをインストールする(インターネットエクスプローラ以外)。

ステップ 2 – YSlowを開き、実行する

rulesetには3つの選択肢が用意されている:

1. YSlow (V2) – 23 ruleのフルセットを実行する

2. Classic (V1) – 初めの13のruleを実行する

3. Small Site or Blog – 小規模なサイトに適用される14のruleを実行する

1ヶ月間の訪問が1万以下の場合に限って、small site or blogを利用するべきである。1万を超えるなら、YSlow (V2) を選ぶことを薦める。

テストしたページを読み込む。“Run Test”をクリックする。

ステップ 3 – 結果を確認する

Overall performance score – 85(B)を目指そう。

また、結果のタイプでレポートを絞り込むことも出来る。

優先順位付けの戦略として、私ならまずはFに力を入れる。

各レポートには、簡単な説明、そして、ヤフー!のディベロッパーサイトに掲載されている詳細へのリンクが記載されている。

YSlowに返された一つ目のエラーを確認する。

Make Fewer HTTP Request

“This page has 23 external Javascript scripts. Try combining them into one.

This page has 7 external stylesheets. Try combining them into one.

This page has 19 external background images. Try combining them with CSS sprites.”

これは一般的なエラーであり、CSSとJSファイルが最適化、そして、縮小されていないために起きている。

この分野の改善に関しては、”LESSを使ってCSSを最適化する”セクションを参考にしてもらいたい。

それでは、特に簡単な分野の一つ – 大きなイメージの縮小に取り掛かろう。


4. 大きなイメージを見つけて縮小する

大きなイメージは、サイトスピードの低下の要因となっていることが多い。そこで、大きなイメージを見つけ、縮小するための方法を紹介していく。

メソッド 1 – グーグルの画像検索

グーグルの画像検索を使って、大きなイメージを発見することが可能だ。これは、手っ取り早く、簡単に見つけられるイメージを探し出すメソッドとしてうってつけである。。

ステップ 1 – グーグルの画像検索にアクセスする

images.google.com

ステップ 2 – サイト検索を行う

site:quicksprout.comで検索をかけると、グーグルがインデックスした私のサイトのイメージが全て表示される:

ステップ 3 – セーフサーチをオフにする

確実にすべてのイメージを表示させる必要がある。

ステップ 4 – サイズで絞り込みを行う

まずは控えめなサイズ – larger640×480以上を選び、絞り込みをかける。

ステップ 5 – 結果を見る

結果を見る際は、「大きな」イメージになるべきではないにも関わらず、最終的にサイズが大きくなっているイメージを見つけてもらいたい。CSSやHTMLで、望む大きさにサイズが変更されている可能性がある。

以下に結果ページを掲載する。私はこのイメージが気になった:

写真をクリックすると、実際のサイズは遥かに大きいことが分かる。


これは明らかに大きなイメージを手っ取り早く探す手法である。続いて、スケールに応じて、より効果が高いアプローチを紹介していく。

メソッド 2 – スクリーミングフロッグ SEO スパイダーを利用する

スクリーミングフロッグを使って、サイトをクロールし、ファイルサイズごとに大きなイメージを表示させていく。

ステップ 1 – サイトをクロールする

チェックしたいサイトをクロールする。

次にイメージをクリックする。

Over 100kbで絞り込む。

サイズで絞り込みをかける。

.csvにエクスポートする。

スプレッドシートを使って、イメージの縮小プロセスの進捗状況を記録していく。大きなイメージを大量に抱えているなら、この作業には時間がかかるかもしれない。


5. グーグルクロージャーを使って、スピードを最適化する

JavaScriptを縮小して、単一のファイルに変えることで、ウェブサイトのスピードを改善することが出来る。なぜなら、多くの大きなファイルではなく、単一の小さなファイルをダウンロードすれば済むようになるためだ。これから、グーグルのクロージャーツールをインストールし、JavaScriptを全て縮小する方法を伝授する。

  1. グーグルのコンパイラークロージャーサイトにアクセスする
    ウェブサイトのURL: http://code.google.com/p/closure-compiler/
  2. downloadをクリックする
    リンク「compiler-latest.zip」をダウンロードする。
  1. ZIP ファイルを開く

    Mac:
    ZIP ファイルをダブルクリックする。すると、「JAR」ファイルが含まれる同じ名前のフォルダが生成される。

  2. JAR ファイルを全てのJavaScriptが存在するフォルダにコピーする

    この例では、compiler.jarファイルをJavaScriptがあるフォルダにドラッグしている。

  1. コマンドラインのウィンドウを開く

    Mac:
    Finderにアクセスし、 Applications > Utilities > Terminalの順に開いていく。ウィンドウズ:
    Startをクリックし、“command prompt”を入力し、“command prompt”をクリックする。
  2. JavaScriptが保存されているフォルダに変える

    Mac:
    “~/” を入力すると、JavaScriptのフォルダの場所が特定される。

    この例では、私のJavaScriptが、code、os2、public、JavaScriptと言うフォルダのホームディレクトリに存在することが判明している。

    ウィンドウズ:
    “cd \”を入力すると、JavaScriptのファイルが存在するフォルダが明らかになる。
  3. Javaのコマンドを入力して、縮小したJavaScriptのファイルを生成する

    ウィンドウズおよびMac:
    次のコードを入力する: “java -jar compiler.jar –js jquery.js jquery_spinner.js –js_output_file output.js

    “jquery.js”と“jquery_spinner.js”を縮小したいJavaScriptのファイル名に置き換える。順番が重要なら、適切な順序で入力していく。

    output.js”を置き変える

    この例では、jquery.jsと“jquery_spinner.”と呼ばれるプラグインをコンパイルした:

4. 縮小したJavaScriptファイルをプロジェクトに戻す

この例では、列 8を加え、JavaScriptをHTMLファイルに追加した。

5. 最後にテストして、全て動作するかどうかを確認する


6. CSSファイルとJSファイルを最適化する

二つ目のセクションと三つ目のセクションでは、サイトのパフォーマンスを評価する方法を取り上げた。次に、CSSファイルとJSファイルを、「LESS」を使って最適化する上級者向けの方法を伝授する。

LESSは動的なスタイルシートの言語であり、CSSを作成する。ここでは、LESSコンパイラーに自動的にCSSファイルを縮小させ、ユーザーがページをダウンロードするスピードを上げる、高度なテクニックを紹介する。

  1. Lessのアプリケーションをダウンロード & インストールする
    Lessは、CSSファイルを圧縮するための無料のアプリケーションを用意している

    Mac:
     http://incident57.com/less/を訪問し、Less.Appをダウンロードする。

ウィンドウズ:
 http://winless.org/を訪問し、WinLessアプリケーションをダウンロードする。

  1. Lessをコンピュータにインストールする。
    Mac: ダウンロードをダブルクリックし、LessアプリをApplicationのフォルダに移動する。
  1. Lessアプリケーションを開く
    Mac:
    Applicationフォルダをクリックし、Lessをダブルクリックする。
  1. CSSファイルが保存されているフォルダを開き、CSSファイルの名前を「.less」に変える。
    この例では、ワードプレスのテーマのCSSファイルを取り上げ、すべて「.less」に変更している。

    変更前:
    変更後:

  1. Lessファイルを持つフォルダをLessアプリケーションにドラッグする

    この例では、Lessファイルを含むフォルダをアプリケーションにドラッグして移動している:
  1. Click、そして、Compileをクリックしていく
    すると、ダウンロードのスピードアップにつながる、新しいCSSファイルが生成される。
  1. Lessは、開いている間に、自動的にLessファイルをCSSファイルに縮小する。
    アプリケーションが開いている時は、Lessファイルを変換する度に、自動的に縮小版CSSがアップデートされる。

Lessのファイルは通常のファイルと同じように表示されるため、編集することが出来る:

しかし、縮小したCSSファイルは次のように表示される:

この例では、ファイルサイズを2000削減した。大きな違いではないが、小さな最適化を重ねていくことで、ユーザーはより早くサイトをダウンロードすることが可能になる


7. グーグルのApache向けMOD_SPEEDをインストールする

  1. グーグルのApache向けMOD_SPEEDをインストールする

Apacheサーバーでウェブサイトを運営しており、サーバーの設定をモジュールレベルで変更する権限を持っているなら、MOD_PAGESPEEDをインストールして、容易にスピードアップを実現することが可能だ。

警告: このテクニックは難易度が非常に高く見えるが、実際にはサーバーレベルでApacheを設定した経験がある人にとっては、割と簡単である。しかし、経験のない人が自力でこのアプローチを実施してしまうと、ウェブサイト全体がダウンする事態になりかねない。Apacheのモジュールをインストールし、ウェブサーバーをコマンドラインから設定する方法を知っていることが前提である。この方法が分からないなら、経験豊かなプロのウェブ開発者かシステム管理者に任せるべきである。 

MOD_PAGESPEEDの詳細は次のURLで確認してもらいたい: https://developers.google.com/speed/docs/mod_pagespeed/using_mod

Debianベースのサーバーを利用している場合(DebianやUbuntu等):

  1. サーバーにSSHで接続する
  2. mod-pagespeed .debパッケージをダウンロードする。

    サーバーが32-bitのマシンなら、次のコマンドを利用する:
    wget https://dl-ssl.google.com/dl/linux/direct/mod-pagespeed-beta_current_i386.deb

    64-bitのマシンの場合は、次のコマンドを利用する:
    wget https://dl-ssl.google.com/dl/linux/direct/mod-pagespeed-beta_current_amd64.deb

  3. .debパッケージをインストールする

    コマンドラインに次のコードを入力する:
    dpkg -i mod-pagespeed-*.deb
  4. 壊れた依存性を修正する

    次のコードをコマンドラインに入力する:
    apt-get -f install

RedHatベースのサーバーを利用している場合(RedHat、Fedora、またはCentOS):

  1. サーバーサーにSSHで接続する
  2. mod-pagespeed .debパッケージをダウンロードする

    サーバーが32-bitのマシンなら、次のコマンドを利用する:
    wget https://dl-ssl.google.com/dl/linux/direct/mod-pagespeed-beta_current_i386.rpm

    サーバーが64-bitのマシンなら、次のコマンドを利用する:
    wget https://dl-ssl.google.com/dl/linux/direct/mod-pagespeed-beta_current_x86_64.rpm

  3. Yumパッケージマネージャーを使って、“at”をインストールする

    次のコードをコマンドラインに入力する:
    yum install at
  4. 壊れた依存性を修正する

    次のコードをコマンドラインに入力する:
    rpm -U mod-pagespeed-*.rpm

MOD_PAGESPEEDを設定する

  1. 編集するApacheの設定ファイルを開く

    UbuntuまたはDebianを利用しているなら、ファイルは次の場所にある:

    /etc/apache2/mods-available

    CentOS、Fedora、または、Redhatを利用しているなら、ファイルは次の場所にある:
    /etc/httpd/conf.d
  2. pagespeed_moduleのディレクトリを探す。
    IfModuleディレクティブの内側にある。

module per folderを有効または無効にする
サイトの.htaccessファイルに次の列を加える:

ModPagespeedを有効にするには:
ModPagespeed on

ModPagespeedを無効にするには:
ModPagespeed off


8. ブラウザのキャッシング(ワードプレス以外のサイト)

恐らく、皆さんの多くがワードプレスのサイトを運営しているはずである。そこで、パフォーマンスをスピードアップする上で役に立つプラグインを幾つか紹介していく。

しかし、まずは、ワードプレスを利用していない人達のために、スピードを最適化するための技術的な情報を提供する。

ここでは、ブラウザのキャッシングを活用するため、.htaccessファイルを利用する高度なテクニックを幾つか取り上げる。グーグルのPageSpeed Onlineで警告を受けたなら、以下のテクニックを利用して、問題を解決してもらいたい。

注記: .htaccessファイルの編集に慣れている必要がある。編集するべきかどうか分からないなら、ウェブマスターに声をかけるべきである。

ステップ 1 – FTPサーバーにログインして、.htaccessファイルをバクアップする

好きなFTPクライアントを利用するか、または、FileZillaをダウンロードして、利用する: http://filezilla-project.org/

FTPを介してログインする方法をご存知だとは思うが、念の為に簡単に説明しておく:

Host: ウェブサイトの名前

Username

Password

Port: 大抵の場合、ここは空白のままにしておく。

ステップ 2 – .htaccessファイルを探す

このファイルはルートディレクトリに存在する。隠れているファイルを見られる状況にしておく。さもないと、気づかない可能性がある。

注記: 場合によっては、.htaccessファイルを持っていない可能性もあるが、その場合は、新しいファイルを作成すればよい。テキストエディタで新しい文書を作り、名前を.htaccessにする。

ステップ 3 – .htaccessファイルをダウンロードして、バックアップする

次に、.htaccessファイルをダウンロードし、バックアップを保存する。安全に編集するためだ。万が一、ミスがあったら、復元しよう。

FileZillaで、右クリックし、ダウンロードする:

テキストエディタで開く。

次に、‘save as’をクリックし、テキストファイルとしてバックアップのコピーを保存する:

これで、編集する準備が整ったことになる。

ステップ 4 – コードを加える

手順ごとにコードを紹介していく。最後に切り取り & 貼り付けすることも出来るが、手順を追うことで、仕組みを理解することが可能になる。また、個人的に、実際に入力することを薦める :-)

写真ファイル

1. RewriteEngineを有効にする – .htacessファイルでまずこの作業を行うべきである

2. <file>のラッパータグを加える

3. ラッパー内にファイルのタイプを加える

4. キャッシングを生成し、最長時間を1週間に設定するコードを加える

5. 同じコードをその他の写真ファイルのタイプにも加える – .png & .gif

– ここでは、写真のキャッシュの時間は1週間に設定している。写真が変わる頻度、そして、ユーザーが訪問する頻度に応じて、自分のサイトに適切な時間の枠を指定する必要がある。

CSS

コードは基本的に同じだが、CSSでは異なる時間の長さを選んでいる。

するとCSSは1日でキャッシュされるようになる。繰り返すが、期間は、CSSファイルを変更する頻度、そして、ユーザーがサイトを再び訪問する頻度に左右される。

Javascript

JavaScriptのキャッシングのコードも基本は同じだが、ここでは、1ヶ月に設定する。

この期間は、サイトのJavaScriptへの依存の度合い、そして、変更される頻度に左右される。

時間の早見表

以下にそれぞれの時間の枠を秒数で計算した値を挙げていく:

  1. 5分間を秒数にすると = 300
  2. 1日を秒数にすると = 86,400
  3. 1週間を秒数にすると = 60,4800
  4. 1ヶ月間を秒数にすると = 2,629,000
  5. 6ヶ月間を秒数にすると = 15,774,000
  6. 1年間を秒数にすると = 31,536,000(無限に近い)

先程も申し上げた通り、サイトにとって妥当な時間枠をファイルのタイプで組み合わせることも、マッチさせることも出来る。自信がないなら、安全を優先させ、若干時間の枠を短くすることを薦める。


このチャプターで紹介したアドバイスに従い、伝授したテクニックを実行すれば、サイトのスピードは確実に上がるはずである。次のチャプターでは、検索の新しい & 画期的な領域を取り上げていく。競合者に遅れを取りたくないなら、これから紹介するアドバイスに従ってもらいたい。

上級者向けSEOガイドの記事一覧はこちらから


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Chapter 2: Site Speed and Performance」を翻訳した内容です。

Pagespeedはもちろん各種ツールのマニアックな解説からして凄かったですが、Google画像検索を使った画像サイズのチェック方法のアイデアなど、筆者のニール・パテル、探究心の塊というかオタク中のオタクというか、、、正にSEOはもちろんウェブマーケを追及するために生まれてきた人間といっても過言ではないような?今後の記事も期待できそうでワクワクしてきた適度なSEOオタクの私でした。 — SEO Japan [G+]

上級者向けSEOガイド1/9 : インデクセーションとアクセシビリティの深い関係

米国のカリスマウェブマーケッター、ニール・パテルが書き下ろした上級者向けのSEOガイドを今日から一章ずつ紹介していきたいと思います。どの記事もその辺のSEO関連書籍を凌駕しかねない充実の内容ばかり。第一回目は検索エンジンにクロールされるための究極のサイト作りと手法についてページネーションから.htaccess、サイトの正しい移行方法から各種ツールの使い方まで徹底解説。 — SEO Japan

上級者向けSEOガイド チャプター 1へようこそ。このチャプターでは、インデクセーションおよびアクセシビリティを考慮してウェブサイトを評価 & 最適化する上級者向けの手法を伝授していく。

ただし、検索エンジンに対するアクセシビリティだけでなく、実際のユーザーに対するアクセシビリティにも配慮する。要するに、このチャプターには、エンジンとユーザーに対するベストプラクティスが網羅されていることになる – まるで、グーグル翻訳をインストールして、AJAXをクロール可能にするようなものだ。

このチャプターで取り上げた手法をウェブサイトに必要に応じて適用すると、並外れてクロール可能 & アクセス可能なウェブサイトに生まれ変わるだろう。

1. 検索エンジンのようにサイトを閲覧する

SEO目的でサイトを最適化する際、検索エンジンの視点に立って考えるべきではないだろうか?また、検索エンジンが見ているように、サイトを見るべきである。ご存知のように“ソース”を閲覧して、ブラウザ向けのHTMLソースを見ることが可能である。しかし、検索エンジンの視点でサイトを閲覧し、技術的なSEOの穴を見つける上で効果が高く、すぐに利用することが可能なメソッドを私は発見した。

ステップ 1: プラグインをインストールする

ここではファイヤーフォックスが便利である。以下にプラグインを挙げる:

ウェブディベロッパー - https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/web-developer/

ユーザーエージェントスウィッチャー - https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/user-agent-switcher/

ステップ 2: ファイヤーフォックスでJavaScriptを無効にする

「preferences」 & 「content」にアクセスし、「Enable JavaScript」のチェックを外す。

メニュー、リンク、そして、ドロップダウン等のアイテムをJavaScriptを使わずにグーグルボットに提供する必要があるため、この作業を実施する。JavaScriptに埋められていると、グーグルはクロールすることが出来ないのだ。

ステップ 3: ウェブディベロッパープラグインを使ってCSSを無効にする

グーグルボットがHTMLの順番でコンテンツをクロールするため、CSSを無効にする必要がある。CSSのスタイリングは、コンテンツの順序を曖昧にしてしまうことがあるためだ。

ステップ 4: ユーザーエージェントをグーグルボットに設定する

ステップ 5: ウェブサイトを立ち上げ、閲覧する

クイックスプラウトはグーグルボットの目にはどのように見えているのだろうか?

これはページの上部のみである(すべてページを掲載すると、とても長くなってしまう)。しかし、クリック可能なリンクとしてメニューが表示されており、その他のテキストやリンクはグーグルボットに全て公開されている点は伝わるはずだ。

このようにして、ウェブサイトを閲覧すると、思わぬ発見をすることがある。

チェックするべきポイントを幾つか挙げていく:

  1. メニューのリンクはすべて表示されているだろうか(ドロップダウンも)?
  2. すべてのメニューアイテムとリンクは、プレーンテキストとして表示されているだろうか?
  3. すべてのリンクはクリック可能だろうか?
  4. この手法を利用することにより、以前は隠されていたテキストが表示されるだろうか(隠されたテキストは、グーグルボットに警告を送る。悪意があって隠しているわけではなくても、グーグルボットから隠すべきではないはずだ)?
  5. サイドバーやウィジェットのコンテンツは、上部に掲載されているだろうか?忘れないでもらいたいことがある。特に重要なリンクやコンテンツは、HTMLの上部に掲載されているべきである。この点は、大規模なサイトにとっては特に重要である。

それでは、問題のあるサイトの例を以下に掲載する。

このサイトの問題点は、メニューのテキストが実際にはテキストではなく、イメージである点である。要するに、グーグルボットに与えるテキストのシグナルが存在しないのだ。被リンクに対するアンカーテキストの重要性は皆さんもご存知のはずである。内部リンクにとってもテキストは同じように重要である。上のウェブサイトでは、ホームページから注がれるリンクジュースの価値を余すところなく受けている内部のページは存在しないことになる。

検索エンジンの視点でオンサイトの調査を実施したら、次にウェブスパイダーを使ってサイトをクロールする段階に移る。


2. スクリーミングフロッグを使ってサイトをクロールする

スクリーミングフロッグとは?

スクリーミングフロッグ SEO スパイダーを利用すると、ウェブサイトをクロールし、見るだけで、サイトを今までよりも遥かに簡単に且つ素早く構築する方法に関して、重要な情報を得ることが出来るようになる。数分後には、サイトの見え方に関して新たな見解を得ているはずである。

これは実践ガイドであるため、自分のウェブスパイダーを利用するメリットの詳細を知りたいなら、次のスクリーミングフロッグの文書を参考にしてもらいたい:

http://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider/

注記: スクリーミングフロッグは無料で1度に500ページまでクロールすることが可能である。そのため、500ページ以上持つ大きなサイトでこのツールを利用する場合、年間ライセンスを購入する必要がある。ここでとっておきの次善策を紹介しよう。サブディレクトリを入力してクロールさせることが出来る – 例えば http://www.quicksprout.com/2012/では、2012年の投稿のみを対象にしている。 複数のサブディレクトリでこの作業を実施すると、少しずつではあるが、サイト全体をクロールすることが出来る。

ステップ 1: サイトをクロールする

ステップ 2: クロールを保存する

ステップ 3: ページレベルをチェックする

ステップ 4: クロールのエラーを確認する

ステップ 5: 長いタイトルを探し、修正する

ステップ 6: 長いデスクリプションを探し、修正する

ステップ 7: インデクセーションの設定を確認する

おまけのアドバイス: 何らかのHTMLを持つ全てのページを見つける方法

ステップ 1: サイトをクロールする

スクリーミングフロッグを立ち上げ、サイトでクロールを実施する。

このタスクには、サイトの大きさに応じて、2 – 20分間を要する。

ステップ 2: クロールを保存する

ファイルフォーマット.seospiderでサイトのクロールの結果を保存するべきである。こうすることで、プログラムを閉じてしまった場合、または、後に見直したい場合でも、再びクロールを行わなくても済む。ただし、サイトに大きな変更を加えたら、再びクロールする必要がある点を忘れないでもらいたい。いずれにせよ、このデータがあれば、クロールを記録しておくことが出来る。

ステップ 3: ページレベルをチェックする

これはあくまでも上級者向けのガイドであり、SEOを確実に改善する、本当の意味での変化をウェブサイトにもたらすことを目標に掲げている。そのため、サイトに適用することが可能なスクリーミングフロッグの情報を獲得する取り組みに焦点を絞って説明させてもらう。

ウェブサイトの奥深くに埋められたページを持っているなら、ユーザーにとっても、SEOにとっても、マイナスに働いてしまう。そのため、スクリーミングフロッグを使って、簡単にこのようなページを見つけ、行動を起こすことが出来るようにリストアップする方法を紹介する。

クロールを行った後、サイトの内部で集められた全てのデータを表示するメインの「Internal」ページに移動する。

ドロップダウンメニューの下のHTMLを選択する。

右端までスクロールする。

「level」をクリックして、ページレベルごとにコンテンツをソートする。

クイックスプラウトでさえ、4-7ページの深さにある過去の投稿が幾つか存在する。

因みに、crosslinker(http://wordpress.org/extend/plugins/cross-linker/ )等のワードプレス用のプラグインの利用を検討してもらいたい。内部でリンクを張り、投稿をリンクで結ぶ上で役に立つためだ。

スクロールして左端に戻ると、新しい投稿を作成する際に、優先的にリンクを張っておきたいページのリストが完成しているはずだ。

リストをCSVフォーマットにエクスポートする:

これで、エクセルから直接、新しい投稿でリンクを張ることが可能な、優れた実用的なURLのリストを手に入れたことになる。

また、リンクを張る際は、当該のリファレンスが、関連しており、有益であり、そして、記述的なキーワードが豊富に詰まったアンカーテキストである点を確認してもらいたい。

ステップ 4: クロールのエラーを確認する

次に、上部のメニューのその他の項目を調べていく。スクリーミングフロッグには多くの掘り出し物が眠っているものの、探し出す方法を知らなければ宝の持ち腐れである – これからその方法を伝授する。

もちろん、グーグルウェブマスターツールでもクロールのエラーに関するデータを得ることが可能だが、データが不完全、または、古い可能性がある。また、この方法は、リンクを張っている全てのリンク切れを起こしている外部 リンクを見つけることも出来る。加えて、自分のツールでサイトをクロールする度に、最新の正確なリストを得られるメリットがある。

  1. 「Response Codes」をクリックする
  2. フィルタードロップダウンメニューから「Client Error 4xx」を選択する
  3. CSVでエクスポートする

こうすることで、400レベルのエラー(通常は404)を返すページのみのリストを得ることが可能になる。

ステップ 5: 長いタイトルを探し、修正する

タイトルタグとメタディスクリプションには、推奨される長さがあることは、皆さんもご存知のはずである。やはり、ウェブマスターツールからこの類のデータを手に入れることが出来る。

スクリーミングフロッグで入手可能なデータは完全であり、ソート & フィルターすることが可能である。

  1. 上部のメニューで「Page Titles」をクリックする。
  2. メニューから「Over 70 Characters」を選択する。
  3. CSVにエクスポートする。

CSVファイルを開く。

アドバイス: すぐに「名前を付けて」保存することを薦める。さもなければフォーマットにより変更を失う可能性がある。

このエクセル文書で、新しいタイトルに対して新たにカラムを作成しておこう。また、長さに対するカラムも作成するべきである。

エクセルで、新しいタイトルタグを作る度に、自動的に文字数をカウントする容易な手段が欲しいだろうか?それなら、このシンプルな数式を「new length」のカラムに加えよう。

=LEN(E3)

当然だが、新しいタイトルを入力したセルを参照する必要がある。

次に

  1. 数式のセルを選択する。
  2. 数式のセルの右下にカーソルを合わせる。
  3. カーソルが十字型に変化するまで待つ。
  4. スクエアをコラム全体に下方向にドラッグする。

これで全ての新しいタイトルタグの長さをカウントしてもらえるうようになる。

ステップ 6: 長いデスクリプションを探し、修正する

長いデスクリプションを探し、修正する作業は、一つ前の作業に似ている。

デスクリプションのメニューにアクセスする。

フィルタードロップダウンメニューから「Over 156 Characters」を選択する

CSVにエクスポートする

新しいタイトルタグと同じように、エクセスで新しいディスクリプションの作成に取り掛かることが可能だ。ここでも、新しいカラムを作り、数式 =LEN(E2) を使って、自動的に新しいデスクリプションタグの長さをカウントさせよう。

ステップ 7: インデクセーションの設定を確認する

「meta and canonical」メニューにアクセスして、インデクセーションの設定を確認する必要がある。次のようなエラーを探すべきである:

  1. カノニカルタグの欠如
  2. 誤ったカノニカルタグ(異なるページに向けられている等)
  3. インデックスされるべきなのにも関わらず、「noindex」タグがつけられているページ。
  4. インデックスされるべきではないにも関わらず、メタタグが欠けている、あるいは「index」がつけられているページ。

おまけのアドバイス: 何らかのHTMLを持つ全てのページを見つける方法

さらにテクニカルな内容に踏み込む。特定のHTMLを持つ全てのページを探し出したい状況を想像してもらいたい。例えば、クイックスプラウトで、新しいタブやウィンドウで開くリンクを持つページを全て見つける必要があると仮定する。

1: Configurationメニューから「Custom」を選択する

2: 探したいHTMLを「Filter 1」に入力する。

注記: 入力したHTMLを含まないページを探すことも可能だ。最高で5つのフィルターを入力することが出来る。

3: サイトを再びクロールする

4: メニューで「Custom」を選ぶ

5: フィルタードロップダウンメニューから「Filter One」を選択する

これで、新しいタブまたはウィンドウで開くリンクを持つページが全て判明したことになる。

このメソッドは、何も変わらないなら、既存のサイトにとって大きくプラスに働く。しかし、サイトのデザイン変更を準備している場合はどうすればいいのだろうか?それなら、デザイン変更に備えて、自己評価するべきである。


3. サイトのデザイン変更を自己評価

次にサイトのデザイン変更を行う際の評価プロセスを、手順を追って説明していく。これは、ウェブサイトを進化させる上で、そして、オンラインでのオーソリティをアピールする上で重要なステップとなる。また、このステップでも、トラフィックを取り逃さないことを心掛けてもらう。

上級者向けSEOガイドのこのセクションが対象にしているのは、新しいサイトを作りながら、次のようなベストプラクティスに従っている人達である:

  1. クロール可能なことを確かめる
  2. 新しいXMLサイトマップを投稿する
  3. 301リダイレクトを導入する

進捗状況を確認するためのスプレッドシートを作成する

以下に、新しいサイトを立ち上げる際に、このようなメトリクスを測定する方法を示すモデルのスプレッドシートを掲載する。


日付

インデックスされたページ数

キャッシュの日付

PR

DA

WMTのエラー

注記

4/1/2012

4,200

3/23/2012

6

71

525

新しいサイトを立ち上げる

4/8/2012

3,750

4/7/2012

5

67

679

新しいサイトのキャッシュが行われる

4/15/2012

4,150

4/12/2012

6

70

482

エラーの修正作業を開始

インデックスされたページ数を測定

グーグルの site: searchを利用する

キャッシュの日時を測定する

グーグルのcache:sitename.com検索をここでも利用する。

キャッシュの日時は、アルゴリズムでグーグルがサイトのどのバージョンを利用しているのかを判断する上で、最も役に立つ。

ページランクを測定する

PRはメトリクスとして重要視されているわけではないが、今でもサイトの価値の目安を得る上では有効である。

SEOquakeのツールバーは、ページランクを手っ取り早くチェックすることが可能である。次のURLからインストールしてもらいたい: http://www.seoquake.com/

SEOmozのドメインオーソリティーを測定する

このメトリクスは、SEOmozがリンクスケープのインデックスをアップデートするタイミングによって、遅延が生じることがある。それでも測定する価値はある – ツールバーは次のURLで入手することが可能だ:: http://www.seomoz.org/seo-toolbar

DAのオーソリティでは次のポイントに注目してもらいたい

「not found」エラーを測定する

ウェブマスターツールを利用し、「not found」のエラーを確認し、スタッツを入手する。

このツールおよびステップを介して、出来るだけサイトをスムーズに移行することが可能になる。  


4. 公開する前に新しいサイトをテストする

このチュートリアルでは、URLを入力すると、テストウェブサイトに向かうようにコンピュータを設定し、本当のURLを使って、サイトを公開する前にテストすることが出来る状態を作っていく。

  1. 新しいウェブサイトのIPアドレスを取得する。 
    ウェブサイトをホスティングしている場所によって、方法は大幅に変わるが、基本的に、管理者パネルのどこかに掲載されているはずである。見つけられなかったら、ホスティングサービスに電話して、尋ねよう。
  2. ホストのファイルを編集して、IPアドレスに向ける
    Macを利用しているなら:

    A. Application folder > Utilities > Terminalの順にアクセスしていく

  1. terminalアップの中で、「sudo nano /etc/hosts」と入力する。
    ユーザー名とパスワードを必要に応じて入力する。
  2. ファイルの最後に、以下の列を入力する:
    111.222.333.444 www.newdomain.com
    111.222.333.444をステップ 1で入手した実際のIPアドレスに、www.newdomain.comを新しいドメインに置き換える。
    Control-Oを押し、エンターを押す。

    E. Control-Xを押し、エディターを終了する。 

    F.

    terminalウィンドウを閉じる

    ウィンドウズのコンピュータを利用しているなら:

    A. Startをクリックし、「notepad&quot」を検索ボックスに入力し、スタートメニューでノートパッドを表示させる

    B. ノートパッドで右クリックし、「run as administrator」を左クリックする。
    許可を求められたら、「はい」を選択する

    C.

    ファイルをクリックし、開く

    D. ファイル名のボックスで、「\windows\system32\driver\etc」を入力し、Enterを押す。sp;

    E. ファイルのタイプのプルダウンを「text file」から「all files」に変更する。

    F. 「hosts」をダブルクリックする。

    G. ファイルの最後に、次の列を入力する:
    111.222.333.444 www.newdomain.com
    111.222.333.444をステップ 1で入手した実際のIPアドレスに、 www.newdomain.comを新しいドメインに置き換える。
  3. ブラウザを開いて、ウェブサイトをテストし、思い通りに表示されているかどうか確認する。新しいウェブサイトに対するURLを入力する。すると、hosts fileエディターは、テストのサイトにアクセスさせるようになる。
  4. テストを行ったら、ステップ 2で加えた変更を戻す必要がある。単純に、ファイルに戻り、加えた列を削除するだけでよい。

5. ダウンタイムなしで新しいサイトに移行する

警告: 何か誤るとサイトをダウンさせる可能性があるので、細心の注意が必要である。

新しいウェブサイトに移行する際は、以下のガイドラインに従い、ダウンタイムを出すことなく、安全な移行を心掛けてもらいたい。アップデートされたIPを世界中のサーバーが入手するには約1日を要するため、少なくとも、新しいサイトの運営を開始してから1週間は新旧のサーバーを両方とも稼働させる計画を立てておこう。

  1. 新しいドメインのTTLを5分間に設定する
    方法はホスティングサービスやドメイン登録サービスによって異なる。通常は、ドメインのコントロールパネルに設定が用意されているはずだが、見つからなかったら、ドメイン登録サービスに連絡し、サポートを要請しよう。

    GoDaddyを利用しているなら:

    A) GoDaddyのウェブサイトにログインする

    B) My Accountをクリックする。Domainsを探し、Launchをクリックする

    C) ドメインの1つをクリックする

    D) DNS Managerまで下にスクロールし、Launchをクリックする

    E) ホストの下で「@」を探し、「TTL」の下にある鉛筆のアイコンをクリックする

    F) メニューをプルダウンして、最短の時間(1/2時間)を選択する

    CNAMEがつけられた「www」を持っているなら、同じように1/2時間に変更しておくべきである。

  2. ドメインのDNSの設定を見つける
    これでサイトのテストの実施 & TTLの変更を終えたことになる。次に、ドメイン名のDNSの設定を変える作業に移る。

    まず、現在のドメイン登録サービスにアクセスし、現在のDNSの設定を探す。次に、新しいホスティングサービスにアクセスし、現在のドメイン登録サービスに入力する必要のある新しいDNSの設定をメモする。

    手続きはホスティングサービスによって、そして、ドメイン登録サービスによって異なる。

    通常は、ドメインのコントロールパネルに設定が用意されているはずだが、見つからなかったら、ドメイン登録サービスに連絡を取り、テクニカルサポートを要請しよう。

  3. 現在のドメインのDNSの設定を変更する。
    双方の登録機関の設定を新しいホスティングサービスでメモしたDNSのアドレスにしたら、どこを変えればいいのかは検討がつくはずだ。既にステップ 3で見つけている。
  4. ステップ 1で加えた列を削除して、hosts ファイルを解除する。
    元々加えた列を削除する作業以外は、基本的にステップ 1の手順に従ってもらいたい。
  5. 5分間待ってから、新しいウェブサイトにアクセスしてみよう。
    ブラウザのキャッシュとクッキーをクリアする必要があるかもしれない。新しいウェブサイトがアップしたら、これで完了。アップしなかったら、ステップ 4の作業をリバースし、古いウェブサイトに戻そう。

6. クロール可能なAJAX(JQuery GETを利用)

この例では、jQueryのpostメソッドを使って、クロール可能なAJAXを作る方法を紹介する。このチュートリアルでは、「XMLHttpRequest POST」メソッドを利用する。

このベストプラクティスに関する詳細は次のURLで確認してもらいたい:

http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2011/11/get-post-and-safely-surfacing-more-of.html

  1. HTMLテンプレートを作成する。

  2. jQueryをサイトに加える
    この例では、列 4が加えられている。

  3. 「DIV」タグを固有のIDと共に、本文の動的なコンテンツが向かう場所に加える。
    この例では、列 8が加えられている。

  4. サイトに「DIV」タグにコンテンツを読み込むJavaScriptを追加する。
    この例では、列 10-15が加えられている。

  5. PHP スクリプトを作成する。
    例のコードは、例のブログの投稿をアウトプットする。
  6. ウェブサーバーでスクリプトを試す。
    次のようなページが表示されるはずである:

  7. ページのソースを確認する。
    このHTMLテンプレートと同じようなソースになるはずである。
  8. Inspect Elementをチェックする。
    DOMに動的なコンテンツが読み込まれているはずである。次のようなソースが表示されるはずだ:

7. クロール可能なAJAX(ハッシュなし)

このチュートリアルは、更新することなく、動的なコンテンツを読み込むものの、URLを変更するウェブサイトを対象にしている。グーグルは、HTMLのスナップショットに対するクエリの文字列内で、ルーティング「_escaped_fragment_」を推奨している。HTMLをグーグルボットに、JavaScriptをユーザーに表示するためだ。

同じ成果をもたらす方法は他にも多くある。方法はウェブサイトの設定に左右される。この例では、PHPを使って、何を表示するべきかを判断する。

次のようなURLを持っているなら: “http://www.example.com/index.php” スピードアップを図るため、コンテンツを動的に、そして、非同期的に読み込むJavaScriptでページを作るPHPが理想である。

次のようなURLを持っているなら: “http://www.example.com/index.php?_escaped_fragment_” インデックス & クロール可能な通常のHTMLのページを作るPHPが必要である。

この方法のベストプラクティスに関する詳細は次のページで確認しよう: https://developers.google.com/webmasters/ajax-crawling/docs/getting-started

  1. まず、ヘッダーに適切な「meta」タグを加えるPHPスクリプトを作成する.  
    こうすることで、クエリの文字列「_escaped_fragment_」を用いて、ページをクロールすることが可能な点を検索スパイダーに伝えられる。この例では、「head」タグ全体を生成する関数を作成した。 

    注記:  列 10に、スパイダーに「espcaped fragment」を使ってクロールするよう伝えるメタタグが記されている。
  2. 次に、ページを表示させる関数を作成する。
    この例では、「render_post」は因数「$render_snapshot」を持つ。デフォルトの状態では、このページは通常のページをユーザーに対して表示する。「render_snapshot」が正しい場合、グーグルボットに対して同じコンテンツのHTMLページを表示する。

    注記:
    このPHPの列 25は、ページがHTMLか動的かの判断を行う。
    列 26-29は、コンテンツを取得し、DIVタグ内にHTMLを返す。
    列 31-37は、jQueryを使ってコンテンツを返し、動的にHTMLをDIVタグ内に加える。


  3. 次に、「escapted fragment」のクエリの文字列を処理するコードを加えていく
    この例では、_escaped_fragment_が見つかった場合、HTMLを使って投稿を表示する。

  4. 次に、content.phpファイルを作成する。
    この例では、コードはJSONをHTMLに変換する。
  5. 最後に、ajax_crawling.jsonを作る。
    これはあくまでもデモに過ぎないが、複雑な設定のウェブサイトにもこの原則を当てはめることが出来る。通常、コンテンツはデータベースから届けられる。このデモでは、単一のファイルである。

  6. ユーザーによってレンダリングされるページをテストする:
    次のようなページが表示されるはずだ:
  7. view sourceを確認する
    コンテンツはJavaScriptを使って動的に加えられているため、表示されていないはずである。

  8. Inspect Elementsのビューを確認する。
    Inspect Elementのビューでは、JavaScriptが実行された後のHTMLに似ているため、コンテンツは表示されている。


  9. ボットのビューを「_escaped_fragment_」をURLの最後に加えてチェックする。
    ダイナミックなページと同じページが表示される:

  10. ボットのビューを確認しよう。
    JavaScriptのない通常のHTMLのようなソースが表示されるはずである。

8. クロスドメイン Rel=canonical

いつクロスドメインを利用するべきか

これは大勢の人達が混乱するポイントであり、実装する前に、このタグを利用するべきタイミングについてを説明していく。

  1. 古いサイトのコンテンツ、または、重複するコンテンツを新しいサイトにを動かす必要がある時 – そして、古いサイトがサーバーサイドのリダイレクトを提供していない時。
  2. ただし、出来るだけ古いサイトでオンサイトの重複を削減した後、利用するように心掛けてもらいたい。
  3. 代わりに301リダイレクトを実装することが可能であり、ユーザーエクスペリエンスの面で好まれるなら、301リダイレクトを利用しよう。
  4. また、ページでrel = canonicalとnoindexを併用するべきではない。このページは、リダイレクトを拾ってもらうため、インデックス可能でなければならないためだ。
  5. 両方のページでコンテンツが同じ場合、または違いが僅かな場合に利用しよう。

実装する方法

通常のcanonicalタグを実装する方法と基本的に同じである。

1. ページを準備する

2. (オリジナルの)1つ目のページでソースコードを編集可能な状態にする

3. 古いページの「head」セクションにタグを加え、新しいページに向かわせる:

        <link rel="canonical" href="http://www.example.com/example-page-name/>

「example-page-name」は新しいページのURLである。

以下のインフォグラフィックの投稿をクイックスプラウトから…

http://www.quicksprout.com/2012/06/11/5-ways-to-get-your-infographic-to-go-viral/

…KISSmetricsに移動するケースを想定する。現実的ではないかもしれないが、とりあえず、移動することにする。次のURLに移動するプロセスを説明する:

http://blog.kissmetrics.com/5-ways-to-get-your-infographic-to-go-viral

その他のアドバイス

  1. リンクをrelativeではなくabsoluteにする(http:// etcを丸ごと含む)
  2. 301と同じように、canonicalの連続を避ける
  3. これは絶対的なルールではなく、あくまでもグーグルに対するヒントであるため、グーグルのインデックスとウェブマスターツールでグーグルがこのタグに従っているかどうかを確認しておきたいところだ。

9. httpsの重複するコンテンツのエラーを修正

皆さんもご存知だとは思うが、httpsとはプロトコルであり、ページをワールドワイドウェブに安全に転送する規約である。ショッピングカート等のページ、ログインページ、そして、その他の安全なページには、httpsのアドレスを設定するべきである。しかし、この取り組みでは、URLに「s」を加えるため、コンテンツの重複を生む可能性がある。

通常は、httpsは、インデックスに含めるべきではない。基本的には公開しないページであり、検索結果に返す必要がないからだ。

クロールレポートやサイト評価で、httpsを持つURLがサイトで重複していることが明らかになったなら、この問題を解決するために以下の3つの手順を踏んでもらいたい:

1. インデックスされているページを特定する

2. インデックスされている理由を診断する

3a. 存在するべきではなページを301リダイレクトする

3b. 存在するべきではないなら、インデックスから削除する

ステップ 1 – インデックスされているhttpsのページを探す

httpsを持つ、インデックスされているページを探し出す次のグーグル検索を実施する

  1. site:yourdomain.com inurl:https

crazyeggのウェブサイトは何の問題もないように思える。flash loaderを除けば、htttpsのページはインデックされていない。

KissMetricsはインデックスにhttpsが存在するサイトの典型的な例である。

この2つ目のページは通常のブログの投稿であり、インデックスされるべきではない(このページで3つ目)。

また次のページは、httpsを利用するべきではあるものの、インデックスに含まれるべきではないページである

それでは、インデックスされるべきではないページを発見したら、どのように対処すればいいのだろうか?インデックスから削除したい、不要な古いページと同じように、そもそもなぜインデックスに含まれたのかを解明する必要がある。

ステップ 2 – インデックスに含まれた理由を診断する

例として上のブログの投稿を利用する。それでは、ページを詳しく見ていこう。

グーグルクロームは、URLにhttpsが存在するものの、このページが安全が保証されていないことを指摘している。これは、当該のページが、このこのような方法でインデックスに含まれるべきではない点を裏付けている。

内部または外部からリンクが張られたことが原因でインデックスに含まれた可能性が高い。そこで、複数のツールを使って、リンクのソースを発見する試みを行う。

まずは、スクリーミングフロッグを利用する。サイトを完全にクロールする必要があるためだ。

スクリーミングフロッグで、ウェブサイトのルートドメインを入力する(なぜなら、KissMetricsのように、中にはwww/blog等異なるサブドメインで運営しているサイトもあるからだ – ウェブサイト全体が完全にクロールされている点を確かめる必要がある)。

サイトをクロールする際は、当該のページのURLを検索し、表示されるまで待つ。

その後、クロールが完了するまで待ち、「In Links」を精査する。

「to」カラムをチェックし、「https://」を利用しているリンクがあるかどうか確認する

この例では、ページのhttps://版に向けられる内部リンクは見つからなかった。

内部リンクが見つかったら、内部リンクを変更し、httpsバージョンをhttpバージョンに301リダイレクトする必要がある。

内部リンクが見つからなくても、外部リンクが見つかる可能性がある。この場合、必ずしも設定を変える権限を持っているとは限らない。そのため、httpバージョンに301リダイレクトする。すると、ユーザーをhttpバージョンにリダイレクトし、最終的に、httpsバージョンをインデックスから削除/置き換えることが出来る。

ステップ 3a – 内部リンクを修正する

ベストプラクティスとして、常にサイトで「absolute」の内部リンクを利用してもらいたい。

例えば、次のURLにリンクを張る代わりに: /2012/04/30/6-ways-to-generate-more-traffic-out-of-your-images/

私なら次のURLにリンクを張る: http://www.quicksprout.com/2012/04/30/6-ways-to-generate-more-traffic-out-of-your-images/

http://を含むURLのパス全体が含まれている点に注意してもらいたい。

ワードプレスを利用しているなら、自動的にこの作業は行われるはずである。しかし、一部のカスタムサイトまたは他のCMSのサイトでは、自動的に修正してもらえない可能性があるので、自分で修正しなければならない。

エラーを修正する

httpsのリダイレクトに関する指南については、「htaccess hacks」のセクションを参照にしてもらいたい。


10. Rel=nextを用いるページネーション

ページネーションは、オンページのSEOおよびアーキテクチャにおいて、処理が最も難しい取り組みの一つに数えられる。しかし、現在、グーグルは、「next」および「prev」の利用を認めており、一連のページを持っていることを伝えやすくなっている。

ワードプレスのようなCMSを利用している場合、Yoast SEO等、様々なプラグインが提供されている。しかし、自分でサイトを作った人のために、あるいは、ピュア HTMLで自力でコーディングしたサイトを運営している人のために、上述した新しいタグを使って、ページネーションを是正する方法を紹介する。実は割と簡単である。インターネットでは最高のリソースを見つけるのは難しいが、ここでは万全の対策を伝授する。

ステップ 1 – 一連のページを特定する

Zapposを例に説明していく。以下に男性用のスニーカーのページ 1を掲載する。

メニューでページ 2、3等が確認できるため、一連のページ数が振られたページの中で、このページが1ページ目であることを特定した。

以下にページ 1のURLを記載する

http://www.zappos.com/mens-sneakers-athletic-shoes~dA

続いてページ2、ページ3のURLを記載する

http://www.zappos.com/mens-sneakers-athletic-shoes~dB

http://www.zappos.com/mens-sneakers-athletic-shoes~dC

注記: ページを変更するため、Zapposは文字(a、b、c)を利用している。

ステップ 2 – rel=”next”を1ページ目に加える

このように、一連のページを特定すると、ページ 1のみに「next」タグがつけられているはずである。なぜなら、一連のページの最初のページだからだ。そのため、ページ 1に対して、「head」セクションで次のコードを加える:

<link rel="next" href="http://www.zappos.com/mens-sneakers-athletic-shoes~dB”>

ステップ 3 – 中間のページにrel=”next” とrel=”prev”を加える

1ページ目と最後のページを除く全てのページに「next」と「prev」タグが必要である。前後のページが存在するためだ。ページ 2(mens-sneakers-athletic-shoes~dB)に次のタグを加えることが出来る。

<link rel="prev" href="http://www.zappos.com/mens-sneakers-athletic-shoes~dA”>

<link rel="next" href="http://www.zappos.com/mens-sneakers-athletic-shoes~dC”>

ステップ 4 – rel=”prev”を最後のページに加える

一連のページの最後のページには、そのページの一つ前のページのみを参照すればよいため、次のタグを加える:

<link rel="next" href="http://www.zappos.com/mens-sneakers-athletic-shoes~dY”>

Zが最後のページであると仮定している。

注記

cannonicalタグをnext/prevと関連させて含めることが出来る。

absoluteまたはrelativeのURLを利用することも可能だが、個人的には出来る限りabsoluteの利用を薦める。


11. .htaccessを使ってエラーページをリダイレクトする

以下のプロセスに従う必要がある:

1. エラーページを作成する – このページには特別なスクリプトを与える。

2. .htaccessファイルを設定し、エラーページへリダイレクトする。

ステップ 1 – エラーページを作成する

エラーが返されるページを作成する – 名称は何でも構わない – error.phpを薦める。

このページで、上部に次のコードを加える:

<?php
switch($_SERVER["REDIRECT_STATUS"]){
        case 400:
                $title = "400 Bad Request";
                $description = "The request can not be processed due to bad syntax";
        break;
        case 401:
                $title = "401 Unauthorized";
                $description = "The request has failed authentication";
        break;
        case 403:
                $title = "403 Forbidden";
                $description = "The server refuses to response to the request";
        break;
        case 404:
                $title = "404 Not Found";
                $description = "The resource requested can not be found.";
        break;
        case 500:
                $title = "500 Internal Server Error";
                $description = "There was an error which doesn't fit any other error message";
        break;
        case 502:
                $title = "502 Bad Gateway";
                $description = "The server was acting as a proxy and received a bad request.";
        break;
        case 504:
                $title = "504 Gateway Timeout";
                $description = "The server was acting as a proxy and the request timed out.";
        break;
}
?>

このPHPコードは、それぞれのタイプ別に異なるタイトルを作成する。こうすることで、異なるファイルを大量に作らなくても済む。すべて一つのファイルで実施することが出来る。

この例では、それぞれのエラーページに対して、固有のタイトルとディスクリプションを一つだけ作成している。しかし、変数を加えて、好きな固有のコンテンツを作成することが出来る。

ステップ 2 – .htaccessを設定する

多くのエラーコードをエラーページにリダイレクトしなければならない。以下の列を.htaccessに加えてもらいたい。

ErrorDocument 400 /error.php
ErrorDocument 401 /error.php
ErrorDocument 403 /error.php
ErrorDocument 404 /error.php
ErrorDocument 500 /error.php
ErrorDocument 502 /error.php
ErrorDocument 504 /error.php


12. RSS フィードを最適化する

RSS フィードはブログで大きな役割を担っている。しかし、このフィードを最適化することで得られるメリットの大きさを見過ごしてしまうことがたまにある。以下の実践的なアドバイスに従ってもらえば、RSS フィードを最大限まで活用することが出来るようになるだろう。

ここではフィードバーナーを利用していると仮定する。

ヘッダーでデフォルトのRSS フィードを置き変える

フィードバーナーを利用していると仮定した場合、ウェブサイト上の全てのリンクは適切なフィードに向けられているだろうか?クイックスプラウトのヘッダーセクションは、フィードバーナーのフィードに向けられている。

この作業を実施していないなら、header.phpファイル(ワードプレスの場合)、または、利用しているCMSが認める場所で、フィードのURLを変更する必要がある。

header.phpファイルでRSSのリンクを見つける

フィードバーナーのフィードのURLに置き換える

フィードバーナーでは早さが命

フィードバーナーには簡単に有効にすることが出来る機能が幾つか存在する。全て利用していることを確認してもらいたい。

Activate SmartFeed

SmartFeedは、あらゆるリーダーとの互換性を確立させる上で便利である。

Optimize->Smartfeedの順にクリックする

Activateをクリックする

FeedFlareを有効にする

Feedflareはリンクをフィードの下に掲載し、フェイスブックでの共有、eメール、deliciousでのブックマーク等の行動をユーザーに要請する手段である。

これは、あらゆるRSSフィードにとって絶対に欠かせないアイテムである。

Optimizeタブで、FeedFlareをクリックする。

表示したいリンクを選択する。 フィードは、フィードをウェブサイトに送信した際に、RSS フィードに表示されるアイテムを意味する。サイトは、ウェブサイトに表示されるアイテムを意味する。

Activateボタンは見にくい位置に掲載されているので注意してもらいたい。一番下に用意されている。

次に、「パーソナル」なフレアを幾つか加えていく。これは、ユーザーが作成したクエリであり、一連のデフォルトのフレアのセットには存在しない。

「Browse the Catalog」をクリックする。

利用可能なフレアを閲覧する。好きなフレアを見つけ、「Link」をクリックする。

するとこのフレアのタブが開く。URLをコピーする。

最初のスクリーンに戻る。フレアのURLを貼り付ける。次に「Add New Flare」をクリックする。

フレアが上に表示される。表示する場所を選ぶ(フィード、サイト、または、その双方)。

下でフレアのプレビューを見ることが出来る。アイテムをドラッグ & ドロップして順番を整えることが出来る。

忘れずに「Save」をクリックすること。 見過ごしやすいので注意してもらいたい。

PingShotを有効にする

PingShotは、アップデートが発生するとフィードバーナーに通知する機能である。PingShotにはフィードの提供をスピードアップする効果が見込める。

Publicize->PingShotの順にアクセスし、「Activate」をクリックする。

フィードのオリジナルのソースにリンクを張る

RSSフィードが許可なく利用され、別のサイトで重複する事態に直面したことはあるだろうか?(このガイドの恩恵を受け)人気の高いサイトを運営しているなら、常にこの問題を抱えているはずだ。グーグルボット、またはユーザーは、どちらがオリジナルのソースなのか分からず混乱している可能性がある。

そのため、これからRSSフィードの下に「自分」こそがコンテンツのオリジナルのソースである点を伝えるリンクを加える方法を伝授する。この手法を実行すると、検索エンジンとユーザーにとって格好の判断材料になるだけでなく、被リンクを得られる可能性がある。

1. RSS ソースリンクをブロガー(ブログスポット)に追加する

Settings -> Site Feedの順にアクセスする

以下のコードを加える:

<hr />
<a href="http://www.myblog.com">My Blog Name</a>

2. RSS ソースリンクをワードプレスに追加する

Appearance -> Editor -> functions.phpの順にアクセスする

次のコードを加える:

function embed_rss($content) {
 if(is_feed())
    $content .= "<p><a href='". get_permalink() ."'>'";
    $content .= get_the_title() ."</a></p>";
 return $content;
 }
add_filter('the_content', 'embed_rss');

これでコンテンツのオリジナルのソースに対するリファレンスをRSSフィードに用意することが出来る。それでは、いつものように正しく表示されているかテストしよう。

Thank Youを作成する

パーソナライゼーション、そして、読者への感謝のメッセージは大いに効果がある。以下にシンプルなメッセージをフィードに設定する方法を紹介していく。

Optimize->BrowserFriendly->Content Optionsの順にアクセスする

‘enable’をクリックして、個人的なメッセージを入力する。

RSSのeメールを送るタイミングを決める

送信する時間を管理して、より多くのRSSのeメールを開けてもらう。

Publicize->Email Subscriptions->Delivery Optionsにアクセスする

時間帯、オーディエンスにとって最善の時間を選択する。午前9-11時を薦める。

ワードプレスのRSSをフィードバーナーにリダイレクトする

ワードプレスに内蔵されている標準のRSSフィードを利用している人がいてもおかしくはない。そのRSSフィードを購読している人がいる可能性もある。「フィードバーナーリダイレクト」と言うプラグインを利用すると、すべてのフィードがフィードバナーを経由するように設定することが出来る。

プラグインは次のURLで手に入れることが可能だ - http://wordpress.org/extend/plugins/tentbloggers-feedburner-rss-redirect-plugin/

1. ワードプレスのセットアップでインストールする。

2. 有効にする。

双方のフィールドにフィードバーナーのURLを入力する。これで完了。


13. 動画のサイトマップ

動画をサイトまたはブログに投稿しているなら、とりわけ、メタデータでマークアップしているなら、動画のサイトマップを用意するべきである。こうすることで、グーグルやビングが動画のコンテンツに気づき、処理し、インデックスするプロセスが大幅にスピードアップする。

オプション A – 自力で作成する

サイトの規模が小さく、投稿する動画が2、3本しか存在せず、また、たまに投稿する程度なら、自分で動画のXMLサイトマップを容易に作成することが可能である。/span>

まず、XML構造のスケルトンのテンプレートを提供する。後はデータを加えていけばよい。

これは必要なフィールドを持つだけの最もベーシックなテンプレートである。

ステップ 1: 空のXMLファイルを作成する

  1. ファイルを作成する。名前は何でも構わないが、個人的に好きなファイル名を挙げておく: sitemap_video.xml
  2. 次に以下のようにルートディレクトリに保存する: http://www.quicksprout.com/sitemap_video.xml

先程も申し上げた通り、ファイル名、そして、保存場所は何でも構わないが、サイトマップをウェブマスターツールに投稿する際にこの情報が必要なので忘れないように気をつけてもらいたい。

ステップ 2: 次のコードをXMLファイルに貼り付ける

<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9"

       xmlns:video="http://www.google.com/schemas/sitemap-video/1.1">

 

  <url>

    <loc></loc>

    <video:video>

      <video:thumbnail_loc></video:thumbnail_loc>

      <video:title></video:title>

      <video:description></video:description>

      <video:content_loc></video:content_loc>

      <video:player_loc allow_embed="yes" autoplay="ap=1"></video:player_loc>

    </video:video>

  </url>

</urlset>

上のコードを説明しておく:

テンプレート内のプロパティの大半は任意だが、とりあえず全てを紹介したかったので掲載しておいた :-)

必要なフィールド

  1. ページのURL
  2. 動画ファイルのURLまたはプレイヤーのURL
  1. タイトル
  2. ディスクリプション
  3. サムネイル

それでは、例のテンプレートに情報を記入していく。このテンプレートでは、その他のプロパティは省略し、必要な要素に絞る:

動画1本に対するXML動画サイトマップの基本的なコード

<url>

<loc>http://www.quicksprout.com/videos/neil-patel-video-1.html</loc>

<video:video>         <video:thumbnail_loc>http://www.quicksprout.com/thumbs/thumbnail.jpg</video:thumbnail_loc>

<video:title>Advanced SEO for Bloggers</video:title>

<video:description>An exclusive video with SEO expert Neil Patel. Drive ridiculous amounts of leads to your blog and learn the 7 secrets of conversion rate optimization.</video:description>

<video:content_loc>http://www.quicksprout.com/video.flv</video:content_loc>

</video:video>

</url>

その他のプロパティを追加する

次のように、動画のサイトマップに追加することが可能なプロパティが数多く存在する:

<video:duration>

<video:expiration_date>

<video:rating>

<video:view_count>

<video:publication_date>

<video:tag>

<video:tag>

<video:category>

<video:restriction>

<video:restriction>

<video:restriction>

<video:gallery_loc>

<video:gallery_loc>

<video:price>

<video:requires_subscription>

<video:uploader>

<video:uploader>

<video:platform>

<video:platform>

<video:platform>

<video:live>

例のテンプレートに上のプロパティを幾つか加え、動作を確認しよう。

 <url>

    <loc>http://www.quicksprout.com/videos/neil-patel-video-1.html</loc>

    <video:video>

      <video:thumbnail_loc>http://www.quicksprout.com/thumbs/thumbnail.jpg</video:thumbnail_loc>

      <video:title>Advanced SEO for Bloggers</video:title>

      <video:description>An exclusive video with SEO expert Neil Patel. Drive ridiculous

                      amounts of leads to your blog and learn the 7 secrets of

                      conversion rate optimization.</video:description>

      <video:content_loc>http://www.quicksprout.com/video.flv</video:content_loc>

      <!–optional properties–>

      <video:duration>750</video:duration>

      <video:rating>4.1</video:rating>

      <video:view_count>54321</video:view_count>    

      <video:publication_date>2012-04-01T19:20:30+08:00</video:publication_date>

      <video:family_friendly>yes</video:family_friendly>  

      <video:restriction relationship="allow">IE GB US CA</video:restriction>

      <video:requires_subscription>no</video:requires_subscription>

      <video:live>no</video:live>

    </video:video>

  </url>

これは一目見れば分かる類のプロセスである。認められている個別のフィールドの詳細は、グーグルの文書で確認してもらいたい。

ステップ 3: グーグルウェブマスターツールにサイトマップを投稿する

オプション A – ウェブマスターツールに直接投稿する

グーグルにXMLサイトマップを投稿する手法としては、この手法を薦める。

- ウェブマスターツールにサインインする

- ウェブサイトのプロフィールを見る

- Site Configuration->Sitemapsにアクセスする

- 右隅の“Add/Test a Sitemap”をクリックする

- サイトマップの名前を入力し、投稿する。

オプション B – robots.txtファイルに以下の列を加える -

サイトマップ: http://www.example.com/sitemap_video.xml

あらゆるXMLのサイトマップに共通することだが、robots.txtファイルが適切に設定されていると、グーグルはrobot.txtの情報を基に動画を発見し、処理していく。


14. .htaccessのテクニック

これから紹介するアドバイスは、クライアントがApacheを利用している場合のみ有効である。ウィンドウズ IISを利用しているなら、IISのテクニックを参照すること。

  1. サーバーで.htaccessファイルを探し出す。
    (“サーバーで.htaccessを探す方法”を参照)
  2. .htaccessを見つけたら、テキストエディタを使ってファイルを編集する。
    ウィンドウズを利用しているなら、 Notepadを薦める。Macを利用しているなら、  TextWrangler等の無料のテキストエディタをダウンロードしよう。
  3. .htaccessファイルで何をしたいのかを決め、コードの列を加える:

自分で404ページを作るには

“ErrorDocument”を利用し、最後にオリジナルの404ページへのURLを加える。例:

ErrorDocument 404 http://www.example.com/my-custom-404-page.html

フォルダーをパスワードで保護するには

A. まず、htpasswdファイルを作成する。オンラインツールを利用すると簡単に作成することが出来る: http://www.tools.dynamicdrive.com/password/

B. 左側に希望するユーザー名を、そして、当該の人物に与えたいパスワードを右側に入力する。

C. “path to .htpasswd”ボックスで、公開しないフォルダーを記入する。通常は、次のように、ホームのディレクトリを入力すると安全である:“/home/myusername”

D. submitをクリクし、ダウンロードした.htpasswdファイルを“/home/myusername”に置く。

E. 次にこの情報を.htaccessファイルに入力する。

AuthUserFile /home/myusername/.htpasswd

AuthName EnterPassword

AuthType Basic

require user some_users_name

some_users_name”をこのフォルダで許可されるユーザーネームと置き換える。

IPアドレスでユーザーをブロックするには

次の4つの列を.htaccessファイルに入力する:

Order allow, deny

Deny from 111.222.333.444

Deny from 555.666.777.888

Allow from all

“deny from,”の列で、例のIPアドレス“111.222.333.444”をブロックしたいIPアドレスに置き換える。

リファラーでユーザーをブロックしたいなら

以下の3つの列を.htaccessファイルに加える:

RewriteEngine On

RewriteCond %{HTTP_REFERER} somedomain\.com [NC]

RewriteRule .* – [F]

複数のリファラーをブロックしたいなら、次のようにRewriteCondの列を増やす必要がある:

RewriteEngine On

RewriteCond %{HTTP_REFERER} somedomain\.com [NC,OR]

RewriteCond %{HTTP_REFERER} anotherdomain\.com [NC,OR]

RewriteCond %{HTTP_REFERER} 3rdDomain\.com [NC]

RewriteRule .* – [F]

最後の列を除く全ての列が“[NC,OR]”で終わっている点に注目しよう。

index.html以外をデフォルトのページに指定するには

“home.html”をデフォルトのページに指定したいと仮定する。その場合、次の列を.htaccessファイルに利用してもらいたい:

DirectoryIndex. home.html

古いドメインを新しいドメインに301リダイレクトするには

以下の列をhtaccessファイルに加える。

RewriteEngine on

RewriteCond %{HTTP_HOST} ^olddomain.com [NC,OR]

RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www.olddomain.com [NC]

RewriteRule ^(.*)$ http://www.newdomain.com/$1 [R=301,NC]

"olddomain.com"を古いドメイン名に置き換える。すると、古いドメインからWWWで始まる新しいドメインにリンクを301リダイレクトするようになる。

ウェブサイト上のリソースへの直リンクを防ぐには

次の列を.htaccessファイルに加える:

RewriteEngine on

RewriteCond %{HTTP_REFERER} !^$

RewriteCond %{HTTP_REFERER} !^http://(www\.)?mydomain.com/.*$ [NC]

RewriteRule \.(gif|jpg|js|css)$ – [F]

mydomain.comをドメイン名に置き換える。この列によって、GIF、JPG、JS、そして、CSSファイルへの直リンクを阻止することが可能になる。

HTTPS://からHTTP://へ全てのページをリダイレクトするには

次の列を.htaccessファイルに加える:

RewriteEngine on

RewriteCond %{SERVER_PORT} !^80$

RewriteRule ^(.*)$ https://www.domain.com/$1 [NC,R=301,L]

domain.comを実際のドメインに置き換える。

HTTP://からHTTPS://へ全てのページをリダイレクトするには

.htaccessファイルに次の列を加える:

RewriteEngine on

RewriteCond %{SERVER_PORT} !^443$

RewriteRule ^(.*)$ http://www.domain.com/$1 [NC,R=301,L]

domain.comを実際のドメインに置き換える。

1つのURLをHTTPS://からHTTP://にリダイレクトするには

URLがhttp://www.domain.com/mypage.htmlだと仮定する

RewriteEngine on

RewriteCond %{HTTP_HOST} !^80$

RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www.domain.com/mypage.html [NC]

RewriteRule ^(.*)$ http://www.domain.com/mypage.html [NC,R=301,L]


15. グーグルボットを検知する

ユーザーエージェントとしてグーグルボットを検知しておくべきである。その理由は数多くあるが、皆さんの想像に任せておく。 :)

1.  次のコードを文書の「body」のどこかに切り取り & 貼り付けする

if(strstr(strtolower($_SERVER['HTTP_USER_AGENT']), "googlebot"))

{

   // what to do

}

2. Replace with your content

“// what to do”を好きな指示に置き換える。

アドバイス: To make it HTML

次のコードを加える:

if(strstr(strtolower($_SERVER['HTTP_USER_AGENT']), "googlebot"))

{?>

          <h1>Put your HTML here</h1>

<p>anything you’d normally do</p>

<?php

}

PHPの各パーツを分ける。

if(condition){} - this is just a simple function that says “if x is true, do y”.

次にネスト化したステートメントの内側から作業する。

‘HTTP_USER_AGENT’ - これはブラウザ特有のIDの文字列を引き出す

$_SERVER – これはヘッダー、パス、スクリプトのロケーション等、ウェブサーバーによって生成される情報を持つ配列である

strtolower – 全てのアルファベットを小文字に変えた状態で文字列を返す

strstr – 最初のneedleの発生からhaystackの最後までを含むhaystackの文字列の一部を返す

{

        // what to do

}

フォワードスラッシュ // はコメントを残すためだけに用いられる。つまり、波括弧の間に望む動作を挟めばよい。

ビジュアルを好むなら – このコードは分かりやすい:


16. サイトにカスタム検索エンジンを加える

グーグルのカスタム検索エンジンは強力なツールになり得るものの、このツールを利用していないサイトは意外と多い。それでは、サイトにカスタム検索エンジンをインストールする手順を説明していく。

- http://www.google.com/cseにアクセスする

ステップ 1: タイトルとディスクリプションを作成する

ステップ 2: 検索に含めるサイトを加える

ここでちょっとしたテクニカルなノウハウが役に立つ。

サイトのURLをただ単に加えるのではなく – アスタリスク (*) をURLの後ろに加えて(例

http://www.quicksprout.com/*)サイト全体を検索することが出来るようにしなければならない。

ステップ 3: Editionを選択して、確認する

この作業を完了すると、カスタム検索エンジンをサイトに実際にインストールする前に試す機会が得られる。

Let’s check it out!

カスタム検索エンジンで[twitter tips]を検索すると、良質な検索結果が表示された。また、エンジン内のサイトのバラエティも申し分ない(プレミアム版を購入しない限り、広告が表示される点に注意)。

それでは、これからサイトにインストールするプロセスを説明する。

カスタム検索エンジンをサイトにインストールする

このタイプのインストールは、新しいページか新しい投稿のいずれかに行うことになる。例では新しいページを利用するが、新しい投稿にも同じ方法を用いることが可能である。

ステップ 1: “new page”にアクセスする

ステップ 2: HTMLモードで編集する

JavaScriptのコードをページに貼り付けるため、HTMLモードで編集を行う。

ステップ 3: コードを貼り付ける

プレビューを見る


17. 複数の言語のマークアップとグーグル翻訳

グーグル翻訳をインストールして、別の言語を話すビジターにもサイトを楽しんでもらう方法をこれから伝授する。これは割と新しいテクニックであり、利用している人はまだ少ない。そのため、早い段階で導入しておくことを薦める。

 http://translate.google.com/translate_toolsにアクセスする

段階 I – コードを取得する

翻訳をサイトに実装するため、まずはオプションを選択し、コードのスニペットを生成する。

ステップ 1: ページ全体またはページの一部を翻訳するかを決める

大抵、ページ全体を翻訳したいのではないだろうか。しかし、一部のテキストを異なる言語に翻訳したい場合でも、ページの一部のみを翻訳する選択肢があるので心配しないでもらいたい。

ステップ 2: ウェブページの言語を選択する

大抵の場合、英語を選択することになる。

ステップ 3: Optional Settingsを表示させる

十字マークをクリックして、optional settingsを開く。

optional settingsを使って、サイトの翻訳を完全にカスタマイズすることを私は薦める。

翻訳される言語を選択することが出来る。

翻訳ボックスの表示方法を選択することが出来る。個人的には、「inline」と「dropdown only」が良いと思う。

さらに上級者向けの設定も用意されている。ここでは、ページを翻訳する必要がある読者に自動的にバナーを表示する。また、グーグルアナリティクスで利用を追跡する。

アドバイス: グーグルアナリティクスのIDを早く見つける方法

1. 自分のウェブページにアクセスする

2. ソースを見る

3. Control F(クロームの場合)を押して、テキストを探す

4. “ua-”(ダッシュ付き)を検索する

選択を終えたら、完成したスニペットのコードが表示されるはずだ。

ページのプレビューを見る

コードをコピーして、サイトに加える前に、翻訳ボタンのプレビューを見ることが出来る。

段階 II – コードをサイトにインストールする

これでコードの準備が整ったので、これからサイトに実際にインストールしていく。ワードプレスのようなコンテンツ管理システムを利用しているなら、割と簡単にインストールすることが可能だ。ここでは、コードを挿入するスポットを探す作業のみ説明する。

ステップ 1: 翻訳ボックスを表示する場所を決める

翻訳ボックスをインストールする基本的な場所は次の2つである。

オプション A – クイックスプラウトのように、ヘッダーのどこかに表示する:

オプション B – クックスプラウトのこのページのようにサイドバーのどかに表示する:

ステップ 2(オプション A): コードをヘッダーにインストールする

再びソースコードを確認すると、コードを挿入する必要のある場所が見えてくる:

検索ボックスとロゴの間に挿入する必要がある。

1. ワードプレスにログインする

2. 「editor」にアクセスする

3. 「Header」を選択する

4. header.phpファイルの翻訳コードを貼り付ける

翻訳ボックスを表示させる場所をコードで探し出し、header.phpファイル内でスニペットを貼り付け、保存する。

ステップ 2(オプション B): サイドバーにコードをインストールする

新しいテキストのウィジェットを作成することが出来るため、このオプションの方が少し難易度は低い。

1. ウィジェットにアクセスする

2. サイドバーに新しい「Text Widget」を加える

3. 翻訳コードをウィジェットに貼り付ける

これで完了。今後は異なる言語のユーザーにもサイトを楽しんでもらえる。


18. 悪意のある、または害をもたらす可能性のあるリンクをブロックする

時折、ハッカー、または、悪意のない経験の浅い人達が、クエリパラメータを最後に加えたリンクを送ってくることがある。例を以下に挙げる:

http://www.quicksprout.com/?neilpatelscam

(このような方法でリンクを張ってもらいたくない)

また、悪意のあるクエリの文字列が異なるページに向かわせてしまうこともある:

http://www.quicksprout.com/page/2/?neilpatelscam

http://www.quicksprout.com/page/3/?neilpatelscam

このページはそのままインデックスされ、本物のページをインデックスで置き換えてしまう可能性がある。可能性こそ低いものの、万が一の時は、修正する必要がある。以下に、そのための.htaccessのコードを掲載する:

# FIX BAD LINKS
<ifModule mod_rewrite.c>
RewriteCond %{QUERY_STRING} querystring [NC]
RewriteRule .* http://example.com/$1? [R=301,L]
</ifModule>

単純に次の手順に従ってもらいたい:

1. .htaccessがルートディレクトリに存在することを確認する。

2. このコードを.htaccessファイルの一番下に掲載する。

3. “querystring” を利用されている悪意のあるクエリ文字列と置き換える。

4. example.comをサイトのURLと置き換える。

5. 複数のクエリ文字列を加えるには、“pipes” ( | )を“or”を表現するために用いる:    

           例えば、neilpatelscam|quicksproutripoff|badblogger

6. 最後に1週間後または2週間後にグーグルで、次のようなsite: queryを実行して、インデックスから削除されている点を確認する:

        site:quicksprout.com/?neilpatelscam


19. オンサイト分析向けのブラウザプラグイン

ブラウザプラグインは、ワークフローと効率を大幅に改善するポテンシャルを秘めている。そこで、グーグルクロームのプラグインを幾つか紹介し、高度な使い方も幾つか伝授していく。

このセクションでは、サイトのアクセシビリティおよびインデクセーションを最適する上で役に立つプラグインを取り上げる。

以下にリストを掲載する。

  1. Broken Link Checker - https://chrome.google.com/webstore/detail/ojkcdipcgfaekbeaelaapakgnjflfglf
  2. Web Developer - http://chrispederick.com/work/web-developer/
  3. Redirect Path Checker - https://chrome.google.com/webstore/detail/aomidfkchockcldhbkggjokdkkebmdll
  4. SEOmoz Toolbar - https://chrome.google.com/webstore/detail/eakacpaijcpapndcfffdgphdiccmpknp
  5. Chrome Sniffer - https://chrome.google.com/webstore/detail/homgcnaoacgigpkkljjjekpignblkeae
  6. Google Analytics Debugger - https://chrome.google.com/webstore/detail/jnkmfdileelhofjcijamephohjechhna
  7. Microformats for Chrome - https://chrome.google.com/webstore/detail/oalbifknmclbnmjlljdemhjjlkmppjjl
  8. Rulers Guides and Eyedropper Color Picker - https://chrome.google.com/webstore/detail/bjpngjgkahhflejneemihpbnfdoafoeh
  9. Word Count - https://chrome.google.com/webstore/detail/kmndjoipobjfjbhocpoeejjimchnbjje
  10. Source Kit - https://chrome.google.com/webstore/detail/iieeldjdihkpoapgipfkeoddjckopgjg?hl=en-US

次に、高度な利用方法を紹介する。

Broken Links Checker

このプラグインは、リンク切れを手っ取り早く確認することが出来るだけでなく、リンクの構築および獲得に関するアイデアを得るため、他のサイトに利用する手もある。

例えば、競合者のウェブサイトのサイトマップでこのプラグインを実行してみよう。手順は以下の通りだ:

1. 競合者のHTML sitemapを探す。例えば、ランダムに www.bizchair.comを取り上げ、サイトマップを探し出してみる: http://www.bizchair.com/site-map.html

2. Link Checkerを実行する

エクステンションのアイコンをクリックする

リンク切れが見つかるまで待つ – この例では、多くのリンク切れが見つかった。

特に目立つのは、“resources” ページである。リソースのコンテンツを再現する、または、リンクを得るために利用することが出来る。

Chrome Sniffer

このプラグインは、ウェブサイトが利用しているCMS、または、スクリプトのライブラリを自動的に表示する。例えば、ワードプレスのサイトのオーナーのみに接触したい際に、とても便利である。

ウェブを閲覧している際に、利用されているCMSやライブラリに合わせて、URLの右端のアイコンが変化する。

例えば、私のサイトはワードプレスで構築されていることが分かる

そして、ドルーパルで構築されているサイトの場合このように変化する

Redirect Path Checker

このプラグインは、リダイレクトでページに移動される際に自動的に警告を発する。ウェブを閲覧している際に、内部(または外部)で期限切れのURLにリンクを張っている場合、非常に役に立つ。

例えば、私は、たった今、Gizmodo 302リダイレクトにリンクを張っていることに気づいた:

このプラグインが302を通知してくれたため、リダイレクトに気づいたのだ。

アイコンをクリックすると、ブラウザがページに向かう上で経由したリダイレクト(または一連のリダイレクト)を表示する。

SEOmoz Toolbar & Plugin

Mozのプラグインは、様々な用途で利用することが可能である。より高度な方法を幾つか紹介する:

followedとnofollowedのリンクを早く発見する

ウェブサイトの国またはIPアドレスを発見する

上級者向けSEOガイドの記事一覧はこちらから


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Chapter 1: Indexation and Accessibility」を翻訳した内容です。

圧巻の質と量を誇る記事でした。英語圏のツールを中心に紹介されていましたが、大半が日本語でも問題なく使えるものばかりですし(というか、日本で使える同種のツールは余りないですし)、日本のウェブマスターにも十分に役立つ内容だったと思います。ここまで徹底してSEOに取り組んでいるサイトも余り無いと思いますし、全てを行う必要があるわけでもないとは思いますが、ここという時に参考になる情報が満載でした。 — SEO Japan [G+]

スタートアップ企業がロゴをデザインする前に考えるべき7つのこと

スタートアップブームが続く日本ですが、ロゴデザインの需要もそれと同時に高まってきているのか、最近はクラウドソーシングを使った格安のロゴデザインサービスも登場して人気を博しているようです。もちろん安ければ良いというわけではないですし、デザイナーに任せずに事業者側はきっちりとコンセプトやベースのイメージを考えておくことも重要。今回は、スタートアップがロゴデザインする際に気をつけるべきことを、的確にまとめてくれたThe Next Webの記事を紹介します。 — SEO Japan

あなたが一流のデザイン会社と一緒に取り組んでいようと、CS5の埃っぽいコピーを使って一人でそれをやっていようと、ロゴの作成は誰にとっても困難なプロセスになり得る。これは、あなたが自分自身のスタートアップのロゴをデザインしている場合は特に当てはまる―たった1つのロゴにそのアイデンティティ全体を入れることは言うまでもなく、会社を経営するのは十分に難しいことだ。

しかし、全ての企業がロゴデザインを必要とする。そして、もしあなたが顧客を引き寄せることに興味があるのなら、魅力的なものを作りたい。この冒険に乗り出す前に、スタートアップ・ロゴを作る前に考えておくべき7つのことをチェックしよう。

1. 名前は何?

まだ名前さえ確定していない場合は、あなたがPen Islandのような退屈な名前に行き詰る前に、ユーザーテストが最終決定をするのに役立つ。例えば、オンライン眼鏡通販で急成長中のWarby Parkerは、自分たちのニーズに完璧にフィットするものを見つけるまで何百もの名前をテストした。もしあなたがすでにこれを解決しているなら、No.2へ進もう。

2. トレンドに依存するな

デザイントレンドは移り変わるし、インターネットはトレンドの急転を加速化する一方だ。90年代のグランジタイプからWeb 2.0への傾斜から今日のフラットなスタイルまで、今流行っていることにあまりにも依存しているデザインは、ほんの数年で時代遅れに見えるようになる。

流行りから学ぶ代わりに、クラシックなデザインのルールに焦点を合わせ、長く続くものを作るのだ。自分のアイデンティティを最もシンプルな方法で伝える力強いデザインが欲しい。

3. 白黒

Timall68によるロゴデザイン

必要最小限と言えば、かなり多くのデザイナーが、まずは白黒でロゴをデザインし、プロセスの最後に色を付けることを推奨している。

歴史的に見ると、その必要性は印刷の限界に起因する。デザインは、白黒の印刷や忠実性の低いファックスや名刺などでも機能しなければならなかった。最近では、印刷はそれほど重要ではないが、白黒のルールは今でも従うに値する。色を画像から取り除くことによって、デザインの構造と余白に完全に焦点を合わせることができる。デザインプロセスの初期段階では、色がこれらの要素の邪魔になることがあるのだ。

4. 柔軟性

JacobParrによるロゴデザイン

先の白黒のアドバイスと合わせて、ロゴデザインの柔軟性が非常に重要だ。素晴らしいロゴは、壮大なランディングページからプレスリリース上のサムネールサイズのマークまで、様々なサイズで機能する。

私たちは、異なるサイズやさらには明るい背景と暗い背景用にロゴのバリエーションを作ることを推奨する。これを解決することが、長期的にあなたの役に立つだろう。

5. ロゴタイプとロゴマークの違い

JacobParrによるロゴマークとロゴタイプのデザイン

全ての企業が、ロゴタイプ―文字で作られたロゴ―を必要とすると言っても過言ではない。シンボルを使ってブランドを伝えるロゴマークは、いつも必要とされるわけではない。例えば、“Nike”と書かれたロゴはロゴタイプだが、Nikeのチェックマークはロゴマークだ。

特にもしあなたが外部のデザイナーと一緒に取り組んでいるのなら、このような用語を知ることがプロセスをより簡単にする。

6. ロゴタイプが何を伝えるのか?

pfunderによるロゴデザイン

アルファベットを伝える以上に、全ての書体には個性がある。あなたのブランドは大学生向け?それはモダン?それともクラシック?それはティーンエイジャーをターゲットにしている?それとも40代後半の既婚の社会人をターゲットにしている?

自分の会社の全体的なパーソナリティと自分が築きたい印象についてよく考え、それに同調する書体を見つけるのだ。筆記体は、あなたの会社にアーティスティックな感じを与え、セリフ書体は堅苦しく感じることが多く、丸サンセリフ体には遊び心がある。分かっただろうか。

7. インスピレーション

当たり前のことだが、これもリストに含めなければならなかった。好みは人それぞれだが、有名な素晴らしいロゴを研究することが、あなたを正しい決断へと押し出す。

Paul Randのような偉人からDribbble上の驚くほど才能のあるデザイナーまで、できる限り全てのことを吸収し、何が機能するかを学ぶのだ。私たちは特にNiiceのようなサイトを好む。十分にインスパイアされて上記全てのことを検討したなら、美しいものを作り始めようではないか。

ヘッダー画像クレジット: Thinkstock


この記事は、The Next Webに掲載された「7 things to think about before creating a logo for your startup」を翻訳した内容です。

改めて読むと基本的なことばかりですが、ロゴやデザインの基本知識がそもそもないスタートアップ起業家には役立つ内容だったのではないでしょうか?意外とデザイナーでもデザイン優先でこういった基礎知識を理解していない人もいる気がしますし、ロゴデザインを内製・外注するに関わらず基本知識は押さえた上で、外さないデザインをしたいですね。 — SEO Japan [G+]

ウェブデザイナーのための便利すぎるツール&リソース20選【最新版】

ウェブデザイナーに便利なデザインリソースやツールをまとめた最新版の記事をThe Next Webから。きっとあなたの知らない、日本ではまだメジャーじゃない注目リソースやツールがあるはず? — SEO Japan

Webデザインにおいて、使用するツールはあなたの結果に重要な役割を果たす。もちろん、紙に鉛筆で描くことのような、基本を忘れないことが大事だが、時には新しいアプリやリソースを見つけることが、あなたのクリエイティブなジュースをもっと流れるようにするのに役立つかもしれない。

今回は、デザイナーとデベロッパーのための20個の便利なツールをリソースリストとしてまとめた記事を紹介する。あなたのお気に入りを(または、もし私たちがあなたのお気に入りを見逃していたら)コメント欄で教えて欲しい!

1. Niice

Niiceは基本的に、人気デザインサイトのBehance、Dribbble、Designspirationから結果を引っ張ってくるデザイン検索エンジンとして機能する。もしあなたがインスピレーションを必要としているなら、ここに来てがっかりすることはないだろう。白黒の筆記体デザインを検索してみよう。

2. Pixel Dropr

Pixel Droprは、UI Paradeが作ったPhotoshopのプラグインで、デザイナーは、アイコン、イラスト、写真、ボタン、その他の要素を作って、PSDファイルにドラッグ&ドロップすることができる。詳しい説明はここを読もう。

3. Designer News

もしあなたがHacker Newsの読者なら、すでにDesigner Newsの仕組みは知っているはずだ。それはデベロッパーとスタートアップシーンに焦点を合わせたサービスのようなものだが、デザインやデザインのプロセスを簡単にする新しいツールに関する議論を重視する。

4. FirefoxFont Inspector

Firefoxは、DevToolに最近“Font Inspector”と呼ばれる新しいタイポグラフィ中心のツールを追加した。 現在は、このブラウザのNightly Build内で利用できる。詳しくはこちら

5. Cloud Comp

Cloud Compは、Cloud Appを使用した軽いツールで、デザイナーはアプリやウェブサイトのモックアップをクライアントと共有することができる。詳しいことはここを読もう。

6. Sidebar.io

Sidebarは、5つの“最高のデザインリンクを、毎日”提供するサイトだ。

7. BLOKK

BLOKKは、簡単なモックアップやワイヤーフレームで使用するためのダッシュでできたフォント(漫画新聞で見つけるようなもの)だ。最高のツールだ。詳しい内容はここを読もう。

8. What’s My Browser Size?

このWebアプリは、その名の通りシンプルだ。あなたのブラウザウィンドウの現在のサイズを教えてくれ、あなたがそれをリサイズするとそれに従って調節する。例えば、もしあなたがMedia Queriesを使用しているなら、このツールは便利だ。

9. 直感的なカラー選択ツール

私たちのお気に入りのカラー選択ツールの1つ。読み込み時に、ウィンドウ全体が1つの色でいっぱいになる。色合いを調整するにはマウスを左右に動かし、明るさを調整するにはマウスを上下に動かし、スクロールして彩度を変える。0 to 255Colllorも試してみよう。

10. Timehub

Timehubは、プログラマーにGitHubリポジトリから請求書を作らせるサービスだ。そう、今、デベロッパーは、GitHubから離れることなくプロジェクトに費やした時間を追跡することができるのだ。詳しい情報はここを読もう。

11. Helvetica vs Arial

タイポグラフィはWebデザインにおいて重要な役割を果たすが、多くのデザイナーは、HelveticaとArialのような似ている書体の違いを理解するように訓練されていない。このリソースは、あなたがそのスキルをテストして、この2つの有名な字体を区別することに上手くなるのを手助けするだろう。

12. HEXからRGBへの変換ツール

先に紹介した“What’s My Browser Size?”というツールと同じように、これは、HEXからRGBにカラーコードを変換するだけのミニマルなサイトだ。もちろん、あなたは他のたくさんのアプリケーションやサービスを使って同じことをすることができるが、これはとても美しくシンプルな選択肢だ。Colorrrsも試してみよう。

13. PlaceIt

PlaceItは、シンプルなドラッグ&ドロップツールで、あなたに現実の製品のスクリーンショットを一瞬で作らせてくれる。

14. Heyoffline.js

このJavaScriptプラグインは、ネットワークがダウンした時にユーザーが何も失わないように警告する。ローカルにフォーム入力内容を保存するプラグイン、Garic.jsもチェックしよう。

15. UXテストのためのKeynote/PowerPoint

信じられないかもしれないが、KeynoteはGoogle Venturesのデザインチームに選択されているツールだ。私たちの詳細な調査より:

デザインパートナーのJohn Zeratsky、UXリサーチパートナーのMichael Margolis、Knappと私は、ユーザーテストのためにモックアップを作ることに没頭していた。私たちは、(驚いたことに)機能的なモックアップを作るのに非常に便利なツールであることが証明されているKeynoteを使うように指示された。

16. Alfred Workflows

Alfredユーザーなら、このCSSカラー変換ワークフローをチェックしよう。

17. PLTTS

PLTTS(パレッツと発音する)は、あなたが取り組んでいるプロジェクト用の完璧なカラーパレットを簡単に見つける。

18. Chardin.js

Chardin.jsは、あなたのWebアプリにシンプルなオーバーレイスタイルの説明を提供するjQueryプラグインだ。ここに行って、動作しているところを見てみよう。

19. Mincss

Mincssは、使っていないセレクターを見つけて削除することによって、CSSからいらないものを片付ける

20. CSSCSS

CSSCSSは、CSSファイルを解析して、どのルールセットが重複しているかを見せることによって、Mincssと同じような働きをする。

John CanelisJamie Brittainを含め、このリストに入れるツールを提案してくれた読者のみなさんに感謝する。次のリストのためにあなたのお気に入りもシェアして欲しい!

画像クレジット:Thinkstock


この記事は、The Next Webに掲載された「20 Incredibly useful tools and resources for Web designers」を翻訳した内容です。

久々のまとめ記事でしたが、さて便利そうなツールやリソースはあったでしょうか? — SEO Japan [G+]

スタートアップがデザインを優先事項にすべき理由

最近のスマホアプリやウェブサービス、以前に比べるとデザイン的にも優れたものが増えてきたと思います。その機能以上にユーザビリティ的な使いやすさはもちろん、デザイン的なオシャレ度やクール感がサービスの成功を左右するようにもなってきた時代、今回はスタートアップがデザインが力を入れるべき理由について考えた記事をテックメディアの中でも以前からデザインには人一倍こだわりがあるThe Next Webから。 — SEO Japan

テクノロジーを活用したスタートアップを始めることについて考えている?もしくは、既にテクノロジーベースのベンチャー企業やスタートアップを経営しており、それを成長させることに積極的に取り組んでいる?あなたが上記2つのどちらかに入る場合、デザインはあなたの優先事項の1つだろうか?

大半の場合、そうではない可能性が高いだろう。大部分のテクノロジーベンチャーやスタートアップにとって、その焦点は、製品とそれが見込み客にどう役立つかに合わせられる。そしてそれは、彼らの焦点が合わせられるべき場所だ。しかし、利益を上げることもしくは資金を調達することのどちらかを優先事項として求めるのと同時に、あなたはデザインも優先事項とすることを検討すべきかもしれない。

“ちょっと待って、デザインだって?でも、私はデザイナーじゃないし!”あなたが大きな声ではっきりと言うのが聞こえる。起業家、特にテクノロジー界隈のスタートアップやベンチャー起業家の大部分はデザイナーではない、それは分かっている。これこそが、テクノロジーをベースにしたビジネス/スタートアップがデザインを優先事項とすべきいっそうの理由なのだ(例えそれがデザイナーを雇うことを意味するとしても)。

テクノロジーをベースとしたビジネスやスタートアップでデザインを優先事項とすることが、あなたのマーケティングの結果や、顧客があなたをどのように見るかに大きな違いを作り、最終的にはあなたの収益性を助ける。もし私が、“なぜテクノロジーベンチャーやスタートアップがデザインを優先事項にすべきなのか”に対して5秒で回答をするように追い込まれたなら、回答はこうなる:

優れたデザインは、ビジュアルコミュニケーションを介して、注目を引き付け、維持する。

誰かと話すときにボディランゲージがコミュニケーションの形であるのと同じように、印刷やウェブの形式で情報を提供する時、デザインはビジュアルコミュニケーションの1つの形なのだ。あなたのウェブサイトにはあなたの製品/サービスについて話すたくさんの言葉が入っているが、その言葉が全てなくなったら、あるいはあなたの話さない外国語で書かれたら、あなたのウェブサイトは何と言っているだろうか?それはまだ同じことを言っているだろうか?

あなたのビジネスは、あなたが使用する言葉がするように、デザインを使って全く同じことを言っているべきだ。それは、デザインを使って注意を引く最高の方法だ。デザインがビジュアルコミュニケーションの形である時、私たちが自分を提示する方法は、私たちが自分について言葉で言うことよりもずっと多くのことを意味する。これは、テクノロジーベンチャーやスタートアップにも当てはまる。

テクノロジーが私たちの周りで変化し続ける時代では、新しいアプリとウェブサイトは毎日のようにローンチされ、新しいテクノロジーが市場にもたらされ、ますます多くの人が同じタイプの提供物―多くの場合は同じスタイルでデザインされたもの―を目にし始め、同じものを聞いたり読んだりしている(例えば、“これはあなたの生活を楽にするでしょう”とか“とても使い易い”など)。

あなたが顧客の注目を集めるだけでなくそれを維持してワクワク感を呼び起こすことを期待して言葉で伝えているのと同じことを、視覚的に伝えることにどれほど長けているかがあなたを区別する。この注目が素晴らしいことをもたらす:あなたの製品/サービスに関する噂、あなたの名前を共有し始めるブランド支持者、あなたが提供する物を購入したことがある人あるいは購入したい人による全体的な良い印象、そして最終的にはより多くの顧客とより高い収益。

テクノロジーベンチャーもしくはスタートアップの全てのピースが上手にデザインされていることを確実にすることに時間、努力、気配りが注がれる時、それは自然と視覚的手掛かりを介した注目を要求し、重要な情報を伝えながら注目を維持する。最後の要素はベンチャーやスタートアップが最も求めるものだ―注目を維持すること。どんなビジネスもほんの数秒(それは大部分の人がオンライン上の何かに注ぐ時間のスパンである)以上の注目を維持することができる時、あなたは、数少ないビジネスだけがやってきたこともしくはできることを成し遂げる:ワクワク感だ。優れたデザインは、使用された言語ですでに伝えたことを効果的に伝えるため、ワクワク感を呼び起こす。

デザインを優先事項にすることによって、あなたは、自分の見込み客と世間にあなたがフレッシュな存在であること、他とは違うこと、プロフェッショナルであること、あなたが提供する物について真剣で情熱に満ちていることを伝えられるのだ。それは、テクノロジーの世界にいる最新で最高のものを探している顧客をあなたが理解していることを示す。それは、あなたがたくさんの時間を調査と開発に費やしたことや、あなたのマーケティングの取り組みが集中的であることを示す。

上記の理由全てを説明することは私にとっては簡単だったが、テックをベースにしたビジネスにおけるデザインの重要性を説明する一番良い方法は、デザインを優先事項にしたビジネスの例をいくつか示すことだ。

Square

Squareは、私がデザインを優先事項にすることについて話すときのお気に入りの例だ。知らない人のために説明すると、Squareはカード払いの認証プロセスを簡略化することを使命としたスタートアップだ。そのスマートフォンもしくはタブレットアプリと無料のカードリーダーを使用して数分で簡単に支払いの受け付けをすることによって、小企業がクレジットカード払いを受け付ける方法を変えた。さらにSquareは、その手数料を理解しやすくした:スワイプごとの一律したパーセンテージで、隠れた手数料はない。

彼らが提供しているものおよびそのサービスが提供される方法に関して最も魅力的なことは、彼らのデザインの扱い方だ。ちょっと調べただけで、それがデザインを優先事項にしたということが分かる。Squareは、その名前にマッチするロゴを開発し、そのロゴの形をあらゆる場所で使用した:カードリーダー、サイトのナビゲーション上のアイコン、さらにはカードリーダーのパッケージや、説明書やパッケージの角の丸い四角形に至るまで。Squareのカードリーダーのパッケージだけ見ても良くデザインされていて、最近PayPalが出したSquareの競合製品のパッケージがそこから多くのヒントを得たということが分かった。

Squareのパッケージング以外に、そのウェブサイトはナビゲートが簡単で有益だ―デザインは小奇麗でシンプルだ。Squareの主なセールスポイントは、ユーザーが気楽にこのサービスを使い始められることであるため、簡潔だが有益なコピーで情報を提供しながらサイトをシンプルに維持することによってそのことを伝えた。ユーザー用のダッシュボードに至るまで、それはナビゲートし易く、大量の選択肢やリンクでユーザーを圧倒させることなく金融情報を簡単に見ることができる。

Squareはそのクレジットカード払いの根本的な新しい方法で注目を集めただけでなく、ウェブサイトからダッシュボードや、カードリーダー、パッケージング、マーケティングにまで及ぶデザインの使用によってその注目を維持することができたのだ。Squareはとてもシンプルだが洗練されたデザインを選び、それはSquareのメッセージにマッチしただけでなく、新しいスタートアップにお金や慎重に扱うべき情報を預けることを検討している見込み客の信頼を育むのに役立った。

Foodspotting

ビジネスをスタートしたが最初からデザインを優先事項にしなかった企業やスタートアップにとっても、デザインを優先事項にすることを始めるのに遅すぎるということはない。最近ウェブサイトをデザインし直したFoodspottingの例を見てみよう。彼らが当初はデザインを優先事項にしていなかったと言っているわけではないが、今デザインが優先事項であることは間違いなく明らかだ。

Foodspottingはウェブサイトをデザインし直して、とてもクリーンでミニマリストなデザインにした。先にリンクした記事が示すように、それはサイト上のたくさんの“がらくた”を取り除き、地図よりも食べ物の写真にもっと焦点を合わせたよりシンプルなデザインを選んだ。食べ物の写真を目立たせて食欲をそそることによって、そのリデザインの中で食べ物を光らせたかったのだ。

このウェブサイトのリデザインは、今年初めのアプリのリデザインの後に続き、デザインが優先事項であることを示している。Foodspottingは、そのビジネスの中心であるアプリを改善する必要性を感じ、うまくデザインされた優れた機能のアプリを提供することによってサービスを改善したかったのだ。創業者のAlexa Andrzejewskiがブログ記事の中で述べたように(上のリンク)、彼女のチームはモバイルアプリとウェブサイトの体験を単一化したかった。そして、それはデザインを介して達成された。Footspottingは注目を集めている。人々は新しいリデザインについてワクワクし、そしてそれが生み出している噂のおかげでこのサービスを他の人々に紹介している(私のように)。

結論

テクノロジーベンチャーとスタートアップがメッセージを正しくすることやマーケティングに費やす全てのお金があれば、その一部のお金はデザインを優先事項にすることや、マーケティングコピーを使って言っているのと同じことを顧客に視覚で伝えるために使うことができるだろう。デザインが優先事項にされる時、あなたの顧客にはそれが分かり、彼らは反応する。それは、あなたが彼らの注意を獲得して、彼らがそれについて友人や家族に話したり知っている人に共有し始めるほどに長くそれを維持してきたからだ。優れたデザインはあなたを良く見せ、顧客にあなたが提供するものに対してより気を配らせ、それら全てのことがあなたの利益や販売を手助けする。優れたデザインは、ビジュアルコミュニケーションを通して注目を引き付け、維持する。

画像クレジット: Ms. Time Wave


この記事は、The Next Webに掲載された「Why tech-based small businesses and startups should make design a priority」を翻訳した内容です。

ユーザーの興味を一瞬でも長く引き付けるためにデザインは重要。。。スタートアップにとっては注目こそが最初の生命線でもありますし、大切なことであるのは間違いありません。もちろん、見た目のインパクトは凄いものの、使い勝手は難しい、なんてことにならないよう、ユーザビリティとのバランスは最大限注意したいですが。私も6月に向けて新規ウェブサービスを開発中ですが、多少エッジの効いたデザインが勝負しようと思っているものの、使いやすさとのバランスで日々試行錯誤しながらチャレンジしている途中です。。。スタートアッパーな皆さん、共に頑張りましょう。 — SEO Japan [G+]

デザイン&開発コミュニティに分かってもらえないSEO

SEOをウェブデザインや開発の初期過程から導入し、理想のSEOを行っていくことは全てのSEO担当者の理想。とはいえ、デザイナーや開発者にSEOの意義と役割を理解してもらい、導入の支援を受けることは相変わらず難しい課題の一つです。今回はとあるSEO専門家が人気ウェブデザインブログの編集者とのやり取りを元に、SEOへの不理解さについて嘆いた記事を。その内容にSEO担当者なら共感&納得、デザイナーや開発者ならさて何を思うのでしょうか。 — SEO Japan

先日、私はウェブデザインで有名なスマッシングマガジンに対する記事を作成し、ゲスト投稿として提供した。SEO専門のエージェンシーが最近どのような取り組みを行っているのかを実証し、デザイン/開発コミュニティがSEOに関して抱く誤解を解くため、私は当該の投稿を作成した。

以下に私が投稿した作品を掲載する。また、eメールの最後には、配信を見送ったスマッシングマガジンの編集者による返信を加えている。 スマッシングマガジンと何度かeメールを交換したものの、同サイトには、いまだに私が指摘するSEOの取り組みを信じてもらえていない。SEOに関する誤解はポール(スマッシングマガジンのブログの作者)だけが抱いているわけではなく、世界有数の規模を誇るデザイン関係のブログにも存在する。こんなにeメールの交換でイライラしたことはない。心からスマッシングマガジンには、当該の記事に対して、SEO業界の関係者が作成した記事を投稿してもらいたいと願っている。

以下に私のゲスト投稿を掲載する:

SEOの専門家またはSEOエージェンシーの仕事は、主にウェブサイトにビジターを集め、検索エンジンから得る収益を増やす取り組みを支援することだ。そのためにSEOが利用する戦略は、時と場合によって変化し、オンラインコミュニティの一部の認識と実際のSEOの取り組みの間には大きな隔たりがある。

先日、ポール・ボーグ氏が投稿したエントリの冒頭で、同氏は読者に対して、SEOへの投資を止め、様々な作業に力を入れるべきだと主張していが。その様々な作業と言うのは、良質なSEOエージェンシーが常に実施しているはずの作業であった。これでは、運動するのではなく、ジョギングやサイクリングを始めるべきだと言っているようなものだ。問題はSEOへの投資を止めるべきか否かではなく、新しいSEOの世界を理解していない人達が存在することだ。

過去、平均的なSEO業者は、以下のような手法を実施していた可能性がある – これは古いSEOであり、現在のSEO戦略に組み込むべきではない:

  • 多数のキーワードを加えるためだけにコンテンツを最適化する
  • 面白味に欠けたブログのエントリを作成する
  • ディレクトリに投稿する
  • 記事のシンジケーションを行う
  • リンクを交換する
  • サイドバーやフッターのリンクを買う
  • 有料の投稿を売るためだけに存在するブログで有料の投稿を行う

このような行為を毎月クライアントのために実施している業者は、今でも数多く存在する。しかし、だからと言って、このような手法にSEOが集約されているわけではない。2012年、グーグルは多数のペナルティを発動し、多くの質の低いSEO業者のクライアントにペナルティが適用されていた。一部のサイトはいまだに低迷している。

一方、良質なSEOエージェンシーは、毎月、次のような取り組みを行っているはずである:

  • ユーザーにサイトを好きになってもらえるように、優れたデザイン、コンテンツ & ユーザビリティを構築する
  • クライアントの実際のブランドの強みと専門技術を使って、拡大可能且つ自然なリンク構築を策定する。- データの公開、イベントの実施、実在するブロガーやジャーナリストとの関係構築等
  • Q&A、レビュー等、ユーザーが作成したコンテンツを用いて、ロングテールのキーワードをターゲットに絞る
  • 以前の業者が配置した可能性のある劣悪なリンクを一掃する – 劣悪なリンクは、グーグルの怒りを買うため、マイナスの影響をもたらす
  • コンバージョン率等のデータを分析し、セールスを改善する新たな機会を探し出す
  • ソーシャルネットワークで熱意のあるユーザーに共有してもらう点を考慮し、魅力的なバイラル & ソーシャルキャンペーンを策定する
  • リンクおよびソーシャルネットワークのユーザーの注目を集めるコンテンツマーケティング戦略を立案する
  • 問題およびペナルティのトラブルシューティングや解決を行う(意外と一般的に行われている)

上述した取り組みの多くは、デザインエージェンシー、PRエージェンシー、あるいは、インハウスのチームでも実施することが出来るように思えるかもしれない。その考えは恐らく的を射ているだろう。SEO業者を採用する主な理由は、SEOのトラフィックのストリームを担当し、適切に優先順位が付けられていること、そして、実行に移されていることを確認する点である。この取り組みを担当する人または業者がいない状態では、何かを見過ごしたり、遥かに質を上げることが出来るにも関わらず、行動を起こさない等の問題が発生する。

最近のSEOエージェンシーの仕事は、デジタル戦略エージェンシーの取り組みに一致するものの、この点を受け入れ、SEO、デザイン、開発、そして、その他の関連する全ての分野は、1年前と比べ、大幅に統合されていることを理解する必要がある。

SEO業界は、優れたデザインとユーザビリティを、サイトに価値を加え、クライアントが目標を達成する上で役に立つ手段として受け入れている – デザイン & 開発コミュニティにもそろそろ同じようにSEOを受け入れてもらいたい。受け入れてもらえないなら、1日中リンクと関係の構築を行うものの、SEOの功績を認められず、SEOの改善を報告せず、そして、SEOの改善に対する報酬を得ないPR業界の二の舞になるだろう。

スマッシングマガジンからの返信を以下に掲載する:

紹介してくれた多くの問題は、コンテンツマネージャーやコンテンツストラテジストが取り組む仕事であり、なぜ「SEOエージェンシー」と呼ぶのか分からない。主要なSEOのエキスパート(SEOmoz等)が実際に何をしているのか、そして、ウェブサイトのオーナーはどのようなメリットを受けているのか知りたい。SEOに関連する幾つかの戦略やアイデアは、SEOの専門家による実際の取り組みを説明する上で、とても分かりやすいのではないだろうか。

どうやら、上述した取り組みが、SEOエージェンシーの主な仕事ではなく、おまけに実施している仕事だと感じているようだ。

アップデート: スマッシングマガジンが、同サイトが私の投稿を拒否したわけではなく、オーディエンスにマッチするように少し変えてもらいたいだけだったと言う点を明記して欲しいと言ってきた。オーディエンスに合わせるために文章を変えると、正直な見解を述べると言うこの投稿の意図を損ねることになり、私自身、編集する気にはならなかった。


この記事は、Branded3に掲載された「Why design & development blogs need to embrace SEO」を翻訳した内容です。

記事で書かれているSEOエージェンシーの作業、実際の所はかなり高度な内容で、日本でも大半のSEO会社が提供していないサービスも含まれていると思いますが、かといってデザインや開発会社、マーケティング会社が代わりにやっているかというとそうでもないんですよね。彼らがそういった作業をできるかというと、SEOの理解度・知識含めて限界がある気もしますし、最近話題のコンテンツマーケティングもサービス提供会社が増えてはいますが、コンテンツに特化した所が大半で、SEO的なサービスは提供できていないでしょう。その意味では、新手の次世代SEOに対する需要は相当あると思いますが、これまでのSEO会社が効果的なコンテンツ開発やソーシャルキャンペーンを行えるかというと、テクニカルな作業に特化した会社が多く、それはそれで疑問もあります。

実際、私の会社でも、リンク周りのサービスは一通り行っていますが、コンサルは最低限ですし、コンテンツ開発はインフォグラフィック等、パーツレベルで提供するのみ、最も力を入れているコンバージョン最適化はSEOと別にLPOサービスとして行っています。会社規模も小さく、中途半端に何でもやらず、大手代理店や企業を特化したサービスでサポートする存在として位置付けていることもありますが、ここに書かれているようなSEO関連サービスを包括的に提供できる企業がもっと出てくると日本のSEO業界ももっと盛り上がり、かつ周りから理解と協力を得られていくかもしれませんね。誰か頑張れー、じゃなくて私の会社もサービス拡充は続けていきますし、一緒に頑張りましょう! — SEO Japan [G+]

必ず試しておきたい11種類のA/Bテスト

SEO屋の私がいうのもなんですが、サイトのコンバージョンを最も劇的に改善する手法といえばLPO。LPOサービスを自ら始めた位に惚れ込んでいるウェブマーケティング手法ですが、名前や内容は知っていても意外とちゃんと実施したことがないサイトやウェブマーケッターが未だに多すぎることに嘆いている最近です。多変量テストや行動ターゲティングとはいわずとも、A/Bテスト位は定期的にやっていきましょうよ、、ということで、今回は米国カリスマウェブマーケッターのニール・パテル氏が自らの経験を元にA/Bテストで実施するべき項目を11まとめた面白くてためになる記事を。 — SEO Japan

既存のトラフィックからもっとお金を絞り取りたいのなら、A/Bテストの実施を開始する必要がある。少なくとも毎月10,000人のビジターがいるなら、毎月でないにしろふた月に一度は一つ新しいA/Bテストを実施することを検討すべきだ。

私のビジネスでは、通常、2週間ごとに一つのA/Bテストを実施する。そのテストの多くが失敗するが、大抵4回に1回は、最低でも20%はコンバージョン率を押し上げる勝者を見つける。

私が大成功することができている主な方法の1つは、他の企業から学ぶことだ。毎週、私を含む起業家のグループで、成功もしくは失敗したA/Bテストについて議論する。私たちはお互いにデータを共有し、それが新しく試すA/Bテストを思い付くのに役立つ。

ここでは、あなたが試してみるべき11種類のA/Bテストを紹介しよう:

テスト1: 広告内にFREEという言葉を加える

TreeHouseEric Siuは、毎週、広告購入に数千ドルをやりくりする。彼の主な獲得チャンネルの1つがリマーケティングだ。彼は数多くの異なる広告タイプをテストしたが、顧客獲得単価(CPA)がおよそ60ドルであることが分かった。広告の色や行動喚起やその他広告内のたくさんの要素を変えたが、CPAに大きな影響を与えるものはなかった。

そこで彼は、自分の広告内に“FREE”という言葉を入れてテストした。

そのたった一つの言葉が、CPAを60ドルから43ドルに下げる結果となったのだ。

テスト2: 説明動画を作る

私はいくつか説明動画を作ったことがあったが、それらはみんな間違って作られていた。コンバージョンを上げる手助けをする説明動画に必要な要素が何であるかを学ぶと、私はコンバージョンがすぐに上がるのを目にした。

CrazyEgg.com上のホームページのコピーと全く同じメッセージが入った動画を追加することによって、私たちはホームページのコンバージョンを64%上げることができたのだ。私がそこで学んだ大きな教訓は、人々はテキストを読むのが好きではない場合もあるが、製品やサービスを説明する短い動画に耳を傾けることには抵抗がないということだ。

テスト3: 登録ボタンを一緒にスクロールする

TreeHouseのライブラリページで、人々はコンテンツを読んでスクロールダウンしていたが、登録ボタンはクリックしていないということに彼らは気が付いた。そこでまず彼らは、登録ボタンをグレーからグリーンに変えることを試した。

色の変更はいくらかの影響を及ぼしたが、それは十分な大きさの影響ではなかった。そこで彼らは、Facebookがやっていることに似たコンセプトをテストした…メインのナビゲーションバーが読者と一緒にスクロールするのだ。そして、登録ボタンはナビゲーション内にあるため、人々がそのボタンに気付くようになるのだ。

このシンプルな変更がこのページのコンバージョンを138%上げた。

テスト4: フォームフィールドを削除する

NeilPatel.comでは、オンライントラフィックおよびオンライン収益を上げることに興味のある個人と企業からのリードを集める。私の登録フォームには以下の4つの項目があった:

  • 名前
  • Eメール
  • URL
  • 収入

私は、4つのフォームフィールドがあることがコンバージョン率に影響を与えるとは思っていなかった。なぜなら、それらに入力することにはそれほど時間がかからないからだ。しかし、収入を共有したくない人もいるかもしれないため、収入のフィールドを“どのようなご相談ですか”と尋ねるオープンフィールドに置き換えることがコンバージョンに影響を与えるかどうかを見るために簡単なテストを実施した。

そのテストは、私のコンバージョン率に影響を与えなかった。そこで私は、“収入”フィールドを削除して、3つのフィールドに絞った。

それがコンバージョン率を26%押し上げた。

テスト5: 2ページのチェックアウトプロセスを作る

私は、人々が通過しなければならないページロードとステップの数を減らすことがコンバージョンを上げるのに役立つと強く信じていた。そのため、Crazy Eggのチェックアウトプロセスはシンプルだった…最初に自分のプランを選択して、次のページでアカウントを作成して支払情報を入力するのだ。

Conversion Rate Expertsは、私に3ステップのチェックアウトプロセスをテストさせた。つまり、最初に自分のプランを選択し、アカウントを作成するページへと連れて行かれ、その後に支払情報を入力する別のページへと連れて行かれるのだ。フォームフィールドの合計数は2ステップのチェックアウトプロセスと同じだが、それを2つの異なるページに分けたのだ。

合計817のコンバージョンの後、私たちは勝者を手にした…この3ステップのチェックアウトプロセスが、10%のコンバージョン増加をもたらした。

テスト6: スクリーンショットの代わりに製品デモを見せる

大部分のソフトウェア会社では、登録前に人々に本物を試してもらうのではなく、アプリケーションのスクリーンショットを見せる傾向がある。

かつてQualarooは、ホームページ上で自分たちのアプリケーションのスクリーンショットを見せていたが、アンケートを通して、人々がこの製品が何をするか完全に理解していないことに気が付いた。そこで彼らは、ホームページ上に自分たちの製品を置いて、人々が実際にそれを試せるようにしたのだ。

ホームページ上に自分たちの製品のデモバージョンを埋め込むことによって、彼らはコンバージョン率を38%上げた。

テスト7: 無料トライアルVS.返金保証

私は、30日間の返金保証と事前にクレジットカード情報を入力する必要のある無料トライアルには違いがないと思っていた。なぜって?もしあなたが最初の30日間で製品に満足しなければ、それに対して請求されないからだ。

私は間違っていた!

30日間の返金保証と無料トライアルとテストしたところ、結果は大成功だった。

全ての返金保証のバッジを無料トライアルのバッジに置き換えることによって、さらには“30日間の無料トライアル”という言い回しをCrazy Wggウェブサイトの全てのページに配置することによって、登録数を116%増やすことができたのだ。

テスト8: トライアルの長さ

無料トライアルは長ければ長いほど良い、そうでしょう?私の共同創設者KISSmetricsで30日間の無料トライアルと14日間の無料トライアルをテストしたがるまで私はそう思っていた。

彼が30日間の無料トライアルに対して14日間の無料トライアルをテストした時には、フロントエンドのコンバージョンには違いがなかった。それぞれのトライアルで同じ人数の人がサインアップした。しかし、大きな違いは、30日のトライアルに対して、14日のトライアルでサインアップした人は製品の使用が102%増加したことだった。

トライアルの長さを減らすことが、人々にできるだけ早く私たちの製品を使わなければならないと感じさせるのだということがすぐに分かった。30日のトライアルでは、人々はたくさんの時間があると感じて、私たちがEメールリマインダーを送ってもそれを使うことを忘れてしまったのだ。

そして使用量が多いことが、収益を押し上げるのに役立った。より多くの顧客がKISSmetricsのパワーを体験したからだ。

テスト9: 時間ベースの特典

かつて私はQuickSprout Traffic Systemを197ドルで販売していた。インターネットマーケティングコースがあなたの受信箱に届けられ、デジタルマーケティングについてあなたが知っておくべき全てのことを教えるというものだ。

最初は何の特典も提供していなかったが、いくつか無料のものを含めることにした。主な特典は、動画コースと無料のソフトウェアプラグインだった。それら2つの特典は私のコンバージョン率を11%だけ押し上げた。

Michael Williamsは私に、時間ベースの特典のアイディアを与えてくれた。最初に登録した50人と、100人は他の人は手にできないものを獲得するというものだ。

最終的な結果は、後でではなく今すぐ登録することを促す時間ベースの特典による47%のコンバージョン率上昇だった。

テスト10: 無料オファーに価格を追加する

全ての人が今すぐに購入する準備が整っているわけではない。もっと学びたい、あなたやあなたの会社についてもっと知りたい、そしてあなたのことを信頼したら、あなたが何を売っていようと購入することを厭わないという人達もいる。

このため、あなたの製品やサービスを購入することに興味はあるが、まだ引き金を引く準備は整っていない人のEメールアドレスを集めることが重要だ。

私はQuick Sproutでは何も売っていないのだが、それでも新しいブログ記事を書いた時にお知らせできるようにEメールを集めている。かつて私は、あなたに何も提供せずにEメールアドレスをただ聞いていた。そこで私は、無料のeブックと30日のコースを提供することをテストしたが、コンバージョンはたった6%上がっただけだった。

しかし、私がサイドバーに300ドルの価値がある無料コースを提供しているように、その無料の情報に価格を追加したところ、コンバージョンが上がったのだ。

以前と同じ無料の情報に価格を設置することによって、Eメールオプトインを22%増やすことができた。

テスト11: ボタンの色

約4年前、私がカンファレンスで話をしていた時、パネリストの一人がGmailでA/Bテストを実施していた。彼は私に、どのようにして自分たちが50以上のブルー系の色をテストして最もコンバージョンの高い色を見つけたかについて話していた。あなたはたぶん自分のウェブサイトで50種類もの色をテストすることはできないかもしれないが、ボタンの色をいくつかテストすることはできる。

コンバージョンを上げるとは私が思ってもみなかったボタンの色の1つが赤だ。Performableがあるテストを実施した。ホームページ上の行動喚起ボタンを赤と緑を使ってテストしたのだ。

驚いたことに、赤がクリックスルー率で21%上回った。これは、ある特定の色がネガティブな意味を持つからと言って―通常あなたは赤をストップサインかエラーメッセージと結びつける―、その色をテストする価値がないと仮定することはできないということを示す。私も赤という色はテストする価値がないと思っていた。

テスト12: 人々にあなたに話しかけるように言う

リスト投稿にはボーナスがつきものだ。11種類のA/Bテストがあると言ったことは分かっているが、実際には12種類あった。

私の相棒Leoは、コーヒーショップで今までに目にしたことがないものを目にした。誰かが、自分のノートパソコンのカバーにこんなものを付けていたのだ:

彼が、このノートパソコンのメッセージによって何人がアプローチしてきたかをこの紳士に尋ねると、“3週間で数十人”と答えた。もしあなたが自分のところにやって来る人を増やしたいなら、自分がしていることを伝え、自分のところにやって来て話しかけるべきだと伝えるノートパソコンのカバーを購入しよう

私はまだこれを試していないが、ビジネスに新しい顧客を獲得する素晴らしい方法だと思うので、やってみるつもりだ。

結論

先に述べたように、私はたくさんのA/Bテストを実施して失敗してきた。上に紹介したテストが大きな成功を収めているからと言って、あなたが実行する全てのテストが成功するという意味ではない。それよりも、あなたはA/Bテストからたくさんのことを得ることができ、単にあなたはそれに時間とエネルギーを注ぐ必要があるということを示している。

あなたはこの他に成功もしくは散々な失敗をしたA/Bテストを実施したことがあるだろうか?もしあれば、コメント欄でそのテストと結果について説明してほしい。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「11 Obvious A/B Tests You Should Try」を翻訳した内容です。

結論にもあるように、上記例がそのまま他のサイトに当てはまるというわけではありませんが、少なくともあなたのサービスやランディングページで今日からテストできる要素が大量にあることだけはわかってもらえたのではないでしょうか?Googleも無料のテストツールを提供していますし、自分でやるのが面倒な人には私の会社のLPOサービスもあります m(_ _)m 最先端のアドテクやメディア、ツールに躍らさられるを追いかけることも大事ですが、日常的にテストする習慣をつけ、実施するマーケティングの効果改善をきちんと行っていけば、あなたのウェブサイトも少しずつ成功に向けて進んでいくこと間違いなし。 — SEO Japan [G+]

サイトの配色がSEOとコンバージョンに影響を与える仕組み

以前、色とユーザー行動の関係に関する記事を紹介したことがありましたが、今回は色がSEO、さらにはコンバージョンに与える影響について掘り下げて考えた興味深い記事を。ウェブデザインやユーザー行動に知見が深いSEO業界の超ベテラン筆者が書いただけあり、参考になる点が多し。– SEO Japan

SEOのエキスパートによって、検索エンジンフレンドリーなウェブサイトのデザインと言う用語に対する解釈は異なる。クローラビリティ – つまり、ウェブコンテンツが消費者向けの検索エンジンに確実にアクセスすることが可能なデザインを挙げる人もいれば、検索エンジンフレンドリーなデザインとは、インデクセーション – 要するにウェブページが検索エンジンのインデックスに確実に含まれるデザインを指すと主張するSEOのエキスパートもいる。

Color wheel - image

ユーザーフレンドリー(そして、サーチャーフレンドリー)な色の選定は、通常、技術力に長けたスタッフまたは芸術性に秀でたスタッフによって決められることが多い。しかし、当該のスタッフが、ユーザビリティとSEOに対して色の選択が与えるインパクトを理解しているとは限らない。

SEO vs ユーザビリティを超えた情報アーキテクチャ(日本語)の中でも指摘したように、特殊な用語が出てくる時は、SEOの全体像を理解していない人物と話をしている可能性が高い。

実際のところ、クローラビリティインデクセーション等のSEO用語を一般的に利用するウェブデザイナーはどれぐらいいるだろうか?

ウェブサイトのデザインと開発は、それぞれ異なるスキルではあるが、重複する部分も多くある。アーティストやグラフィックデザイナーの中には、素晴らしい技術的なスキルを持っている人もいれば、その反対のケースも考えられる。そのため、色の選択は、技術力および芸術性に長けたスタッフの手にゆだねられることが多い。

ここでデザイナーとディベロッパーに問いたい: 色の選択が、ウェブ検索エンジンがウェブサイトのコンテンツを解釈し、表示する仕組みに影響を与えることをご存知だろうか?

ウェブ検索エンジンのユーザーが、色の選定をどのように解釈するのか理解しているだろうか?色の選択が、たとえ検索エンジンのランキングが1位だっとしても、コンバージョンにマイナスの影響を与える可能性がある点を理解しているだろうか?

色の選択がユーザビリティに与える影響

先日投稿したクリッカビリティと検索エンジンフレンドリーなウェブデザインの中でも指摘したように、クリッカビリティは、ユーザーエクスペリエンス/サーチャーエクスペリエンスにおける重要なパーツである。

重要なポイントを繰り返す:

  • ウェブページ上のすべてのクリック可能なアイテムは、クリックすることが出来る点が見て分からなければならない
  • ウェブページ上のすべてのクリック不可能なアイテムは、クリックすることが出来るように見えてはいけない
  • ウェブページ上のすべてのクリックすることが出来るように見えるアイテムは、クリック可能であり、反応しなければならない
  • サーチャー/ユーザーがクリックすることを意図していないリンクをページに載せるべきではない

ただし、全てのテキストリンクを青で記載し、アンダーラインを引くべきだと私は主張しているわけではない。そうではなく、クリック可能およびクリック不可能なテキストを同じようにフォーマットするべきではないと言いたいのだ。検索エンジンは、リンクをユーザーから隠し、検索エンジンにだけ見せようとしていると考える可能性があるためだ。

すると、大勢のウェブディベロッパーやウェブデザイナーは必ず呆れた顔で「ちょっと待って!そのデザインの基本は時代遅れだ。カーサー/マウス/指をテキストの上に乗せれば、何をクリックするべきかは分かるはずだ」と叫ぶ。

デザイナーやディベロッパーが指摘しているのは掃海作業(原文:minesweeping)と呼ばれるもので、Usability.govは掃海作業を次のように定義している:

「ウェブページ上でページのどこにリンクがあるのかを特定するための行動。掃海作業には、ユーザーが急いでカーサーやポインターをウェブページ上で動かし、カーサーやポインターが変化して「リンク」の存在を示唆する場所を確認する行為が含まれる。」

私はデスクトップ、携帯電話、そして、タブレットで10年以上に渡ってユーザビリティテストを実施してきた。リンクを探すために掃海作業を実施する人もいれば、実施しない人もいる。因みに掃海作業を純粋に好むユーザーは子供である。

そこで質問だ: ターゲットのオーディエンスに子供は含まれるだろうか?恐らく含まれていないのではないだろうか。

また、ユーザー/サーチャーに掃海作業を求めると、タスクの完了を長引かせてしまう。そもそも、ウェブページ上のアイテムが、クリック可能なことが一目で分からないなら、大半のユーザー/サーチャーはクリックしないはずだ。

そのため、クリック可能な要素およびクリック不可能な要素を色で示すつもりなら、色を途中で変えるべきではない。検索エンジンと検索エンジンのユーザーを混乱させてしまうためだ。

色、視認性 & 可読性

初めて綴った書籍「Search Engine Visibility」の中で、私はウェブデザインの5つのルールを挙げた。1つ目のルールは、読みやすいウェブサイトをデザインすることだ。当然ながら、このルールには次のようなポイントが付随する:

  • 目を通しやすい(ビジュアルの階層)
  • 読みやすい
  • 分かりやすい

色の対比は読みやすさにおいて非常に重要度が高い。最も色の対比が高いのは、白と黒である。一部のウェブデザイナーは、黒い背景に対して白いテキストを利用することを好む。スタイリッシュに見えるからだ。ただし、実際には読みにくく、コンバージョンの低下をもたらす可能性がある。コンテンツをあまりにも読みにくくしてしまうと、リンク構築において最高の結果は期待できない。そして、皆さんもご存知のように、そのリンクの獲得はSEOのプロセスにおいて今でも重要な要素とされている。

それでは、白の背景に薄いグレー等、低いコンストラストの配色を利用しているだろうか?あるいは、ウェブデザイナーが設定したテキストのサイズが小さ過ぎて、何が書いてあるのか分からないだろうか(モバイルデザインで頻繁に目にする)?このようなデザインは、テキストが辛うじて読めるとしても、検索エンジンからはスパムの烙印を押されてしまうこともある。

例えば、レスポンシブデザインを導入するウェブサイトのデザインを行うなら、フォントサイズが特定のサイズを下回らないように私なら注意する。コーディングを簡素化させるために読みやすさと見やすさを犠牲にする方針は、ユーザー中心のアプローチとは言えない。

色は分かりやすく、容易に読み取れなければならない。「色は連想でメッセージを伝える効果がある」とMECLABSのフリント・マクグローリン視は先日開催したウェブセミナー 「ウェブサイトのカラーがコンバージョンに影響を与える仕組みとは?」の中で指摘していた。

例えば、青からは様々な意味が連想される。ネイビーブルーからは、プロ意識、安全、信頼、そして、品位が伝わる。アクアブルーからは異なるメッセージが伝わる(面白い、格好良い、熱帯、水)。また、柔らかいライトブルーからは、男らしさよりも女性らしさを感じられることがある。

従って、検索エンジンと検索エンジンのユーザーにとって読みやすく、そして、分かりやすくなるように、常に色の対比を留意してもらいたい。ウェブサイトの配色を分かりやすくしたいなら、色彩の連想と文化を理解する必要がある。

色彩の連想 & 文化

「大半の国際的なマーケッターは、言語だけでなく、より広範な文化的な問題に対応しなければいけない点を理解している。」とWebCertainのCEOを務めるアンディー・アトキンス-クルーガー氏は指摘している。「しかし、文化を定義することが出来る人は少ない。個人的には「文化」とは、身近な環境であり、私達が慣れ親しんでいるもの、そして、少し奇妙に思えることだと考えている。例えば – ウェブを閲覧していて、奇妙なウェブサイトを見つけることがあるが – これは、恐らく、異なる身近な文化圏の人物が作り出したウェブサイトを見ているためだ。」

Global Search Engine Marketing - book by Anne Kennedy and Kristjan Mar Hauksson実は、私はアジア研究(日本語)の修士課程を卒業しており、アジアの宗教、文学、そして、文化を数年間教えたことがある。

ウェブデザイナー兼SEOとして、赤は中国では幸せ、日本では怒りと危険、そして、インドでは生活と創造性を意味する点を私は心得ている。

米国以外のオーディエンスをターゲットにしているウェブサイトをデザインする際は、同じテンプレートや配色は利用しないように心掛けている。

2012年に気に入ったSEOの書籍「Global Search Engine Marketing: Fine-Tuning Your International Search Engine Results」の一部を以下に掲載する:

Baiduでさえ、中国の文化には、ユーザーの行動に大幅に影響を与えるアイデンティティを形成する意味が幾つか存在すると指摘している。つまり、色、数字、言語等である。

赤が米国ではマイナスなイメージを持たれていることに私は気づいた。アメリカのデザインは青を基調にしていることが多く、スカンジナビア諸国は米国と比べると遥かに複数の色を受け入れる傾向が見られる。」とNordic eMarketingのインターネットマーケティング部門を統括し、また、「Global Search Engine Marketing: Fine-Tuning Your International Search Engine Results」の著者の一人でもあるKristjan Mar Hauksson氏は述べている。

潜在的な文化の問題をリストアップするべきである – これは、信頼の要因と言っても過言ではない。なぜなら、当該の文化圏の人と協力すると信頼が構築され、製品を購入してもらえる可能性が高くなるためだ。」とアトキンス-クルーガー氏は指摘している。「文化に注意していればそれで済むわけではない。色の選定、言語、貨幣の記号、ページの複雑さや安易さ、左から右ではなく右から左に読む方式、暦のフォーマット、型、郵便番号や代わりの番号の形式、クレジットカードの記号、配達の時期、イメージのコンテンツ等、様々な細かいポイントの一つに注意していればいいわけではない。全てが重要であり、総合的に判断される。つまり、私達と同じですか?と言う質問に対する答えである。」

例えば、アイルランドには郵便番号が存在しない(そのため、郵便番号の記入を必須にするべきではない。タイでは、紫は朝を連想させるが、西洋諸国は王族を連想させる。中国で銀聯カードを認めない場合、基本的にビジネスは成り立たない。西洋諸国の企業が左から右へ読むテンプレートを、右から左に読むテンプレートに変える際、暦を変えるのを忘れがちである。また、英国と米国では異なる日付が採用されている。

そこで、読者の皆さんには、色がウェブサイトに与える影響を考えてもらいたい。色は検索エンジンフレンドリーなデザインの重要な要素の一つである。色はリンクの獲得に影響を与える。色はコンバージョンにも影響を与える。また、色の不適切な利用は、検索エンジンのスパムと考えられる可能性がある。色は検索エンジンのユーザーにとって非常に重要度が高いのだ。

参照情報

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Does Color Usage Affect SEO & Conversions?」を翻訳した内容です。

どれもいわれてみると基本といえば基本ですが、様々な内容を丁寧に簡潔にまとめてくれた良記事でした。ウェブデザインの進化の過程で記事にもあるような「掃海作業」をせざるえないデザインのサイトも多かった気がしますが、最近はスマホやタブレット普及やレスポンシブWebデザインの影響なのか、よりシンプルなデザインがトレンドになっているようにも感じます。そんな今だからこそ、よりユーザー心理、行動を意識した配色を心がけたいですね。 — SEO Japan [G+]