Kubernetesのオブザーバビリティプラットホームを提供するPixie Labsが約9.7億円を調達

Kubernetesネイティブのアプリケーションにオブザーバビリティ(可観測性)を持たせるためのツールを作っているPixieが米国時間10月1日、BenchmarkがリードしGVが参加するシリーズAのラウンドで915万ドルを調達したことを発表した。さらに同社は本日、そのサービスを公開ベータで使用できると告知した。

同社の共同創業者でCEOを務めるZain Asgar(ザイン・アスガ)氏は、それまでGoogle(グーグル)でGoogle AIのチームにいたスタンフォードの非常勤教授、そしてもう一人の共同創業者でCPOのIshan Mukherjee(イシャン・ムケルジー)氏はApple(アップル)のRobotics部門にいた。アスガアスガ氏は最初、Benchmarkで機械学習のためのデベロッパーツールを開発していた。そしてその後、そのアイデアは、機械学習を利用して開発者が大規模なデプロイを管理するツールへと変わっていった。

ムケルジー氏は「データシステムは今、エッジへ移行しつつあり、これまでのようにデータを手で集めてデータベースに送るクラウド1.0のモデルが、今では相当非効率に見える。それに最近の私はひまな中年男で、髪に白いものが混じり始めていた。そこで私たちは、次世代のデベロッパーツールを作ってMichael Jordan(マイケル・ジョーダン)教授の知能拡張(Intelligent augmentation)に挑戦すべきだと考えた。それは私たちにとっては、クリエイティブなツールを作って彼らの生産性を上げることだった」。

チームの主張によると、競合するモニタリングやオブザーバビリティのシステムは、オペレーターとITチームにフォーカスしたものが多く、手作業による長時間のセットアップを要する。しかしPixieは、その手作業のほとんどを自動化する、開発者が使いたいと思うようなツールを志向した。

Pixieは開発者のKubernetesプラットホームで動き、彼らのプロダクション環境の可視性を瞬時かつ自動的に与える。今フリーミアムのSaaSで提供されているPixieは、インストールするインストルメンテーションがない。代わりに、Linuxカーネルの比較的新しい技術であるeBPFなどを使って、データソースから直接データを集める。

アサガー氏は「これのいいところは、Pixieをほんの1分でデプロイでき、すぐにデータを得られることだ。ビジネスロジックの中に大量のモニタリングのコードがあることを避けたかったり、何かを忘れていたり、停電のときなどには、とても助かる」と説明する。

開発者体験の核にあるのは、同社が「Pixieスクリプト」と呼ぶものだ。Pythonに似たPxLという言語でデベロッパーは、デバッグのワークフローを書く。チームと広義のコミュニティが書いたスクリプトがすでにたくさんある。しかしアスガー氏は、すべてのユーザーがスクリプトを書くことはない、と言う。「スクリプトは、その問題に関する人間の知識を捕捉することが目的だ。平均的なユーザーや、平均以上のデベロッパーでも、スクリプトを使ったり書いたりしない場合が多いと想定している」というのだ。

「スクリプトとスクリプト言語は今後もっと堅牢かつ使いやすくして、デベロッパーがシステムを受け身でモニタするだけでなく、モニタしたデータやシステムが集めたデータに基づいて、クラスタに対して能動的にアクションができるようにしたい」とチームは主張する。

Benchmarkのゼネラルパートナーを務めるEric Vishria(エリック・ヴィシャリア)氏は、次のようにコメントしている: 「ZainとIshanの挑発的なアイデアは、ソフトウェアのモニタリングをそのソースで行うことだ。Pixieではエンジニアリングのチームがモニタリングの戦略を抜本的に見直して、未来のビジョンを提示できるようにする。そこでは大量のビヘイビアを検出して、インフラストラクチャの層自身の中でオペレーションの決断ができる。これによって、大企業も中小企業もそのデジタル体験を、もっと反応が敏感で、コスト効果が良く、スケーラブルなやり方でモニターできるようになる」。

画像クレジット: Pixie

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Kubernetes、Pixie、Benchmark

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

バックアップおよびディザスターリカバリーのDattoが株式公開へ

Vista Equity Partners(ビスタ・エクイティ・パートナーズ)が2017年にバックアップおよびディザスターリカバリーの会社であるDatto(ダット)を買収したとき、同社の話題はこれで終わりだと思ったかもしれない。同社はプライベートエクイティのために金を稼ぎ続けるポートフォリオの中に心地よく吸い込まれるはずだったが、実際のVistaのやり方はそうではなかった。Vistaは会社を築き上げる傾向があり、時には最後に株式を公開する。Dattoが9月29日にS-1を提出したのはそれに当てはまる。

Dattoは買収されて以来忙しく、健全に5億700万ドル(約540億円)のARR(年間経常収益)を計上し、1万7000のマネージドサービスプロバイダー(MSP)の顧客を抱える。そのうち10万ドル(約1060万円)以上のARRで貢献している顧客が1000社以上ある。MSPは、社内リソースがない会社のIT部門として機能するサービスプロバイダーだ。

同社は公開時の調達予定金額として、標準的な金額である1億ドル(約106億円)を記載しているが、まず確実に変わるはずだ。マネージドサービスプロバイダーの顧客ベースを考慮して会社のティッカーシンボルはMSPになる。

同社が2015年にシリーズBで7500万ドル(約80億円)を調達したとき、創業者でCEOを務めていたAustin McChord(オースティン・マッコード)氏は、Vistaにドアノックされた2年前の時点でDattoはすでに利益を上げていたと述べた。「高収益企業として、Dattoは(既存)事業のために資金を調達するのではなく、新市場に参入し、新製品や新技術を開発するために資金を調達するのだ」と同氏は当時の声明で述べた。

同社の財務数値を見ればそれがわかる。2020年の最初の6カ月で、サブスクリプションの売上高は2億3400万ドル(約250億円)、粗利益は1億7800万ドル(約190億円)だった。販売、マーケティング、その他のコストを加味した純利益は1000万ドル(約11億円)だった。2019年の同じ期間のサブスクリプションの売上高は1億9600万ドル(約210億円)、粗利益は1億4300万ドル(約150億円)、純損失は約2600万ドル(約28億円)だった。

つまり、同社はトップラインの売上高を伸ばし、コストを一定に保ち、その他の費用の増加をコントロールし、純利益への影響を限定することに成功した。これにより1株当たり純利益はマイナス0.19ドル(約マイナス20.1円)から0.07ドル(約7.4円)に変動した。

もちろんDattoのような企業は公開に備えて常に数字の見栄えを良くしようとする。次の数四半期にわたり、Dattoが成長を続け経費を抑えることができるかどうかを観察して初めて本当の理解が得られる。

昨年VistaのシニアマネージングディレクターであるAlan Cline(アラン・クライン)と話したとき、VistaはDattoのような高いパフォーマンスを出しているスタートアップを好む傾向があると述べた。

「ソフトウェアはテクノロジーを内側から革新する最も簡単な分野だ。エンドビジネスの顧客にもたらす生産性の点で大きな利点がある。また、高いROI(投資利益率)は非常にパワフルだ。アップマーケットでもダウンマーケットでも、顧客に対し『当社のソフトウェアを使えばもっとお金が稼げる』とか『もっとお金を節約できる』ということを証明できれば、顧客は予算を確保してくれる」とクライン氏はTechCrunchに語った。

ちょうど昨年、Vistaのポートフォリオの別の会社であるPing Identity(ピンアイデンティティ)が同じ1億ドル(約106億円)での公開を申請し、最終的に1株当たり15ドル(約1600円)で1250万株を売り出した。現在、同社は1株当たり31.68ドル(約3360円)で取引されており、時価総額は25億ドル(約2650億円)を超えている。

画像クレジット:coffeekai / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

アドビがクラウドアプリ開発プラットフォームFireFlywo発表、を強化へ

Adobe(アドビ)は従来もデベロッパー向けにAdobe.ioを運用してきたが、Adobe Developers Liveバーチャルカンファレンスでいくつかの新しいツールを発表した。いずれもAdobe Experience Cloud上でデベロッパーが独自のクラウドアプリを作成することを助けるものだ(Adobe Developers Liveページ)。

Adobeのデベロッパー・エクスペリエンス・ビジネス担当バイスプレジデントのJason Woosley(ジェイソン・ウーズリー)氏は「アドビは新型コロナウイルスの感染蔓延の影響によりデジタル化の推進を従来よりもさらに急ぐ必要があると考えた」という。発表された新しいツール、少なくともその一部はオンラインサービスの開発を促進することを目指している。

TechCrunchに対してウーズリー氏は「我々は優れたオンライン体験を生み出すビジネスに力を入れている。この分野はデベロッパーにとって魅力的でありかつ参入しやすい。アドビはこの分野で新しいツールを発表した」と述べた。

これは広告やマーケティング業務向けのExperience Cloudのツールとデータソースを利用してオンラインアプリケーションを作成することを容易にする総合的なフレームワークを作ることが狙いだ。第一弾として発表されたProject Fireflyは、一歩進んだ高度なオートメーション機能により、デベロッパーがアプリケーションを従来に比べて素早く作成することを支援する。

「Project Fireflyは多数のテンプレートを用意しており、デベロッパーがExperience Cloudを利用して総合的なフレームワークを構築することを助けまし。本日、店舗やウェブサイトなど顧客がビジネスと接する場所はますますデジタル化が進んでいます。アプリケーションは顧客にとって魅力的な差別化のためのカスタマイズを必要とすることになるでしょう」とウーズリー氏。

こうした新しいクラウド体験を幅広いユーザーが使えるようにするため、アドビではReact Spectrumと呼ばれるオープンソースのライブラリと一連のツールを提供する。

ウーズリー氏によれば「セールスやマーケティングのアプリでは、公開を急ぐためにアクセシビリティの観点が後回しになることが多いのです。新しいツールを利用すればターゲットとするユーザーのハンディキャップも含めてさまざまな条件を考慮することができます」とのこと。

Experience Cloudの重要なポイントの1つは、アプリケーションのカスタマイズのために、顧客データなどビジネスが持つすべての情報資産を活用できることだ。アドボではこの観点からウェブアプリ、モバイルアプリ構築のためのデベロッパー向けツールキット(SDK)を発表した。このSDKを利用することで、Experience Cloudのデータをアプリケーションに統合することが容易になる。

Project Fireflyはデベロッパープレビューの提供が始まっている。Adobeアカウントが必要だが、React SpectrumとSDKについても一部が公開された 。今後数カ月かけて内容は拡充される。

画像:Maskot / Getty Images

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(翻訳;滑川海彦@Facebook

ログ分析とパフォーマンスモニタリングのCoralogixが約27億円調達、柔軟性のある料金モデルでコスト調整を容易に

ロギングとモニタリングは扱うデータ量が膨大なので高価な取り組みになりがちだ。従って企業は、モニターする項目を選んで、その対象を制限することでコストを抑えている。Coralogixは、もっと柔軟性のある料金モデルを策定して現状を変えたいと考えている。同社は米国時間9月30日、シリーズBラウンドで2500万ドル(26億3600万円)の資金を調達と、新しいリアルタイムの分析ソリューション「Streama」を発表した。

資金調達ラウンドをリードしたのはRed Dot Capital PartnersとO.G. Tech Venturesで、既存投資家であるAleph VCとStageOne Ventures、Janvest Capital Partners、そして2B Angelsが参加した。昨年11月に1000万ドル(約10億5000万円)のシリーズA調達を実施しており、同社の総調達額は4120万ドル(約43億4400万円)になる。

シリーズA調達の際にCoralogixのCEOで共同創業者のAriel Assaraf(アリエル・アサラフ)氏は「同社は主にインテリジェントなアプリケーションパフォーマンスモニタリングの企業であり、セキュリティロギングの分析も多少は手掛けている」と語っていた。

同社が本日発表したStreamaは6月以来アルファ版で、アサラフ氏によるとこのツールで企業はモニターのやり方を指定でき、選んだ機能の内で実際に使用した機能にのみ料金を払う。例えば、特定のログが一時的に重要なら、顧客はそのプライオリティを下げて料金を節約でき、もっと重要な対象に予算を投じることができる。

「新型コロナウイルスが感染蔓延している現状では、企業はモニタリングの費用を節約できることを歓迎し、資金をほかの方向に向けようとします。これまでのようにデータ量やマシンの台数で料金を決めるのではなく、モニタリングの中身や価値に基づく料金モデルのプラットホームを構築しようとしています」と同氏。

SplunkやDatadog、Sumo Logicなどの同業他社との差別化についてアサラフ氏は「Coralogixのほうが問題に対してモダンなアプローチであり、操作もシンプルだ」だと説明する。「複雑なエンジニアリングの問題をすべて抽象化の層の下に隠してしまい単純化している。そのためユーザーは節約効果を早く得られるし、それがもはやエンジニアリングの問題ではなく、事業価値に対する問いかけであることを提示できます」と続ける。

同社はイスラエルと米国に社員がおり、シリーズA以降25名から60名に増えたが、今回の資金により来年は120名への拡大を計画している。雇用のダイバーシティに関してアサラフ氏は「イスラエルはかなり均質的な社会でありジェンダーの平衝性もある、同氏自身もその達成に努めている」と説明した。「米国はまだ12名の社員しかいないが、来年は増員を予定しており、雇用に際しては注意しなければならない」とのこと。

雇用の増大と並行して彼が考えているのは、営業とマーケティングの高度化だ。それには、会社の成長とともに支出も増やさなければならない分野だ。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

テルアビブ拠点のソフトウェア自己修復のAurora Labsが豊田通商やポルシェから約24億円調達

自動車業界は複雑になるばかりのソフトウェアシステムに取り組んでいる。そこには、かなり費用のかかる危険な混乱、信頼性へのダメージを起こしうる欠陥という大きなリスクが伴う。

今日の乗用車、トラック、SUVを10年前のものと比べてほしい。組み立てラインから出てきたばかりの新車には数千万ものコードが搭載されていて、自動車メーカーがソフトウェアにさらに投資するにつれてコードの数は増え続けている。

こうした傾向は自動車メーカーにとってリスクを生んでいる。と同時に、Aurora Labs(オーロラ・ラボ)のようなスタートアップに機会を提供している。同社は車のソフトウェアに問題を見つけてすぐさま修正するプラットフォームを開発した。ソフトウェアは共有されているモビリティ、都市、家などで中心的な役割を果たしているため、同社は現在、オペレーションを自動車以外の業界にも拡大すべく準備を進めている。

Aurora Labsは問題を検知・予測し、リアルタイムに問題を修復するプラットフォームを開発した。このプラットフォームにより車メーカーは車両に搭載したソフトウェアをワイヤレスでアップデートできる。これはTeslaによって普及した無線(Over-The-Air、OTA)ソフトウェアアップデートと呼ばれている機能だ。OTAを行えると、自動車メーカーは車オーナーにディーラーショップに行ってサービスを受けるよう依頼することなくすぐさま変更を加えることが可能になる。

テルアビブ拠点のAurora Labsは、LGグループの投資部門であるLG Technology VenturesとCheck Point Software Technologiesの共同創業者であるMarius Nacht(マリウス・ナハト)氏が共同でリードしたシリーズBラウンドで2300万ドル(約24億円)を調達した。フォルクスワーゲングループの持株会社のPorsche SE、トヨタグループの豊田通商、安全認証企業ULのベンチャー部門も本ラウンドに参加し、Porsche SEは250万ドル(約2億6000万円)、豊田通商は150万ドル(約1億6000万円)を出資した。

調達した資金は、顧客の車メーカー2社の量産をサポートすべく、Aurora Labsの現在30人のチームを倍増させるのに使われる予定だ。同社はグローバル展開する車メーカー4社、そしてエレクトロニクス企業1社と協業している。

Aurora Labsの主要顧客ベースは車業界だが、複数の産業でプロダクトを展開しているPorsche SEや豊田通商、LG Tech Ventures、UL Venturesといった投資家からのサポートを得て、コネクテッドホームやスマートシティといった新たなマーケットへの参入を準備中だとAurora Labsは話している。

画像クレジット: franckreporter / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

オープンソースのデータプラットフォームCube.js開発のCube Devが約6.5億円を調達、商用製品化を目指す

オープンソース企業のCube Devは米国時間9月29日、Bain Capital Venturesが率いるシードラウンドで620万ドル(約6億5400万円)を調達したことを発表した。既存投資家であるEniac VenturesとBetaworks、Innovation Endeavors、そしてSlack Fundも参加し、これに新規投資家としてUncorrelated VenturesとOvertime.vcが加わった。Cube Devは、開発者が社内や外部のユーザー用に分析アプリケーションを書くときのデータプラットフォームを構築するためのCube.jsツールを提供している。

Artyom Keydunov(アルチョム・キーデュノフ)氏とPavel Tiunov(パベル・ティウノフ)氏の二人の創業者は、いま成功しているCube.jsのコアを実は彼らが2016年に創業した別の企業であるStatsbotのために作った。Statsbotは、エンタープライズのレポートやダッシュボードの作成を支援するBI(ビジネスインテリジェンス)のプラットフォームで、Slackのボットを用意されていた。

キーデュノフ氏は「Statsbotを作っているとき、このアプリケーションを動かすためにいまのCube.jsを作りました。しかしユーザーがStatsbotを使うにつれて、この技術を『分析のための社内アプリケーションや顧客用のアプリケーションで使いたい』という要望を聞くようになったのです。Cube.jsのスタンドアロンの技術としての概念実証を数社の協力の下で実施し、それに関してとてもポジティブなフィードバックを得ました」と語る。

Cube.jsの基本的な目的は、データソースに接続して視覚化するとき、バックエンドのインフラストラクチャを構築する際の大量の雑務を軽減することだ。このオープンソースのツールは、基本的にはミドルウェアのレイヤーであり、データベースとフロントエンドの間に入って、SQLの生成やキャッシング、セキュリティ、オーケストレーションなどを扱う。これにより、開発者は自分のアプリケーションの開発に集中できる。また、そのキャッシング技術により、大量のパフォーマンス関連の問題を開発者に代わって解決する。

キーデュノフ氏が言うように、現在のデータアナリストやデータエンジニアにとって、市場にすでにたくさんのツールがあり、必要なことは何でもやってくれる。しかし、開発者はカスタムアプリケーションを作ることが多いので、互いに接続性のない、さまざまライブラリをツギハギで使うことになる。「分析系の特定のタイプのアプリを作るために使えるソリューションは、どこにもない」と同氏。

Bain Capital VenturesのパートナーであるStefan Cohen(ステファン・コーエン)氏は「Bain Capital Venturesはオープンソース企業に頻繁に投資しています。そんな中で非常に気になっているのが、大量の多様なデータソースに接続するアプリケーションを作るという難題です。パブリッククラウドの到来と急激なペースで開発者やエンジニアが消費している不均一なデータソースが日常化する中で、それらを統一して視覚的に魅力的で役に立つエンタープライズのためのアプリケーションを提示することが非常に困難になっているのです」と語る。

関連記事:Statsbotは、Slackにビジネスデータを取り込む際に役立つチャットボットだ

それでもエンタープライズがCube.jsのようなアプリケーションを求めるのは、新たな収益機会が開かれ、彼らのワークフローを合理化できるからだ。Cube Devは現在、このトレンドの真っ只中にいる。

多くのオープンソース企業がそうであるように、Cube Devのチームもエンタープライズに商用のクラウドとSaaSのサービスを提供することを目的にしている。もちろんそこには、セキュリティの強化とサインイン機能などの、通常のエンタープライズ機能の実装も伴う。

キーデュノフ氏は「チームはイベントやミーティングなどを通じてCube Dev関連のオープンソースのコミュニティを年内に作りたい」そうだ。コミュニティ作りは当然ながらいまは難しい時期だが、それでもCube Devは、見込みのある顧客やコミュニティのメンバーにできる限り話を持ちかけている。

コーエン氏はさらに「オープンソースから商用製品への飛躍は、大きなチャレンジであり重要な収益機会でもある。いま多くの開発者や企業がCube.jsをオープンソースで利用していることは素晴らしい光景ですが、でも私たちが本当に必要とするのは機能が完全にそろったクラウドプロダクトを提供し、その利用を促進することです。また、必ずしもそれ自身で収益化を図るのではなく、私たちのエンタープライズ機能が市場にとって正しく、重要な問題を解決していることを理解してもらえるだけでもいい。そしてその認識が正しく普及すれば、世界は私たちの思うままになります。でもとにかく、そんなプロダクトを作ることと、初期の利用を広めることが先決なのです」と語った、

当然ながら、チームがこの新たな資金でやろうとしていることも、商用化への第一歩を踏み出すことだ。

関連記事:世界を手中に収めたオープンソースソフトウェア

画像クレジット: Cube.js

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Googleアシスタントに電話の保留待ち時間を有効活用できる新機能「Hold for Me」が加わる

Googleは、スマートフォンの最も基本的な機能の1つについて、その可能性を広げてきた。最近では見過ごされがちだが、スマートフォンの特徴の1つは電話機能だ。数年前には、着信を調べるCall Screenレストラン予約のためのDuplex、そして9月には「誰がなぜ電話をかけてきたか」を教えてくれるVerified Callsという機能(未訳記事)をローンチした。そして米国時間9月30日に「Hold for Me」(私のために待って)という機能を追加した(日本語は現在のところ非対応)。

9月30日、グーグルが新しいPixelスマートフォンを発表した同社のハードウェアイベントで、Pixelの最新のトリックが披露された。Hold for Meと呼ばれる機能は、利用者が電話を保留にしている間、回線接続を維持して相手が電話に出たときに警告してくれるという機能だ。接続先の電話が混み合っているときは延々と保留音を聞かされるハメになるが、Hold for Me機能を利用すれば保留から切り替わって電話口に人が出るまでの時間を有効活用できるわけだ。

グーグルは、同機能が既存のスパム電話を判別する技術であるCall Screen(コールスクリーン)と、Googleアシスタントが人間を相手に電話で自然に会話させる技術であるDuplex(デュプレックス)を組み合わせて実現したことを明らかにした。ちなみに後者はAIベースの技術で、電話での会話分析に焦点を当てている。

Hold for Meの短いデモをみたところ、同社はPixelデバイスの所有者が回線を保留にした後で機能を有効にする方法を示していた。通話をミュートするボタン、スピーカーフォンをオンにするボタン、およびそのほかの通話中の電話の各種コントロールボタンの上に表示される新しいボタンをタップすることで機能がオンになる。

有効化されると、Googleアシスタントが通話内容を聞いているので、画面には「電話以外のほかのことを続けられます」というメッセージと「回線を切らないでください」というアラートが表示される。

もちろんこの画面には、いつでもタップして通話に戻れるボタンも用意されている、その下には「music playing」と書かれたオンスクリーンメッセージが表示され、Googleアシスタントがまだ接続先の保留中の音楽を聞いているかどうかを示している。この画面から電話を切る赤いボタンを押して通話を終了することもできる。

電話口に人が出てくると、Pixelデバイスは通話に戻る時間になったことを利用者に知らせてくれる。

人々が失業給付のような新型コロナウイルス関連の政府援助のために何時間も電話を保留して待っている時にHold for Meオプションは非常に有用な新機能だろう。失業による財政危機の真っ只中にある人々には文字どおりの救世主かもしれない。

グーグルによると、このHold for Me機能はまずはPixel 5で利用可能になるという。そして、近日中に予定されているPixel端末向けのアップデート「Pixel feature drop」のロールアウトのタイミングで、旧世代のPixelスマートフォンに順次搭載される。

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画像クレジット:Google

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(翻訳:TechCrunch Japan)

新Google TVが登場、ストリーミング、ライブテレビ、検索などを単一のUIに統合してChromecastに搭載

同名のスマートTVプラットフォーム(2010〜2014、RIP)やその上に構築されたAndroid TVプラットフォームと混同されないように、Google(グーグル)は新しいGoogle TVを発表した。この名前は、ストリーミングサービス、YouTube TV経由のLive TV、およびほかのさまざまなグーグルの提供するものを単一の合理化されたUIに組み合わせた、新しいChromecast with Google TVのインターフェースを指している。

Live TVは、米国でYouTube TVのメンバーシップを持っている人が利用できる。このサービスでは、ネットワーク、CNN、ESPN、ニNickelodeon(コロデオン、子供向けチャンネル)を含む85のライブステーションにアクセスすることができ、ライブタブを介して利用できる。料金は月額65ドル(約6900円)0と割高だが。

Google TVはChromecastで利用可能で、新しいChromecastは本日から50ドル(約5300円)で発売される。

記事は追って更新する。

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画像クレジット:Google

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(翻訳:TechCrunch Japan)

アップルがiOS 14.2で男女兼用のMxクロースやタキシードを着た女性などの新絵文字を追加、忍者もあり

iOSの現在のバージョンはiOS 14.0.1だが、アップルはすでにiOS 14.2をテストしており、米国時間9月29日に初期ベータ版をリリースした。そのベータ版からEmojpediaが新しい絵文字を発見した(Emojpedia記事)。

同社すでに7月に新しい絵文字の初期の外観を公開している(Emojpedia記事)。全体としては、今年は数十種類の新しい絵文字が追加される。また、既存の絵文字の新しいバリエーションも加わり、これまで以上に多様で包括的なものになる。

今年初め、新しい絵文字の承認を担当する管理機関であるUnicodeコンソーシアムは、Unicode 13.0の一部として117種類の新しい絵文字を承認した。アップル、グーグル、マイクロソフト、Twitter、Facebook、Mozillaなどのオペレーティングシステム開発者やソーシャルネットワーク企業は、新しい絵文字の独自バージョンを作成し、それぞれのプラットフォームで公開している。

今回のリリースでは、トランスジェンダーの旗、涙を浮かべた笑顔、つままれた指、二人が抱き合っている姿、虫や動物、変装した顔などが収録されている

私のお気に入りは、間違いなく変装した顔だ。

Emojipediaは、これらの新しい絵文字を1つの画像にまとめている。

新しいバリエーションになると、サンタクロースやクロース夫人の代わりとなる男女兼用の 「Mxクロース」が登場する。タキシードはもはや男性に限定されず、ベールももはや女性に限定されない。タキシードを着た女性とベールをかぶった男性の絵文字を送ること可能になる。

これらの絵文字が利用可能になる、iOS 14.2、iPadOS 14.2、macOS Big Surの正式リリースは1~2カ月後になる見込みだ。

画像クレジット:Apple

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(翻訳:TechCrunch Japan)

スペル・文法チェッカーのGrammarlyがビジネス文書を向上させる新機能を公開

人気のスペル・文法チェッカーのGrammarlyが、米国時間9月29日に有料ユーザー向けの新機能を公開した(Grammarlyブログ)。これまでのツールをさらに進化させ、全体として形の上で正しいだけでなくもっと読みやすい文章を書けるようにサポートする。具体的には、明確になるように文章を再構成したり、読みやすくなるようにフォーマットを改善したりする(たいてい箇条書きを勧められる)のに役立ち、トーンの変更についてもアドバイスする。

さらにGrammarlyのUIもアップデートされ、新たにフローティングサイドバーが登場した。これによりGrammarlyからのアドバイスがすべて読みやすく表示される。

筆者はGrammarlyのNicholas Stanford(ニコラス・スタンフォード)氏から新機能の説明を受けた。同氏は、文章を書く人は、読む人を中心に置くことが重要だと強調した。これは書く人の多くにとって自然にできることではないが、要点を伝えるためには不可欠なことだ。

画像クレジット:Grammarly

スタンフォード氏は「世界中のほとんどの人にとって、書く文章の大半、特に重要な文章の大半は仕事のものだ。プロの書き手でなくても、メールやマーケティング資料、報告書を書くオフィスワーカーは増えている。そして書くことに自信がない人が多いことがわかった。書くのは難しい。理解してもらうこと、メッセージを伝えることは難しい。ちょっとした短いメールを受け取って『この人は私に対して怒っているのか?』と何度思っただろう」と説明した。

Grammarly独自の調査によると、同社のユーザーの75%が誤解されていることを恐れている。その一方で新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大して在宅勤務の人が増え、仕事における文章の重要性は増すばかりだ。

今回リリースされたGrammarlyのライティングアシスタントのアップデートは、主に同社のAIをベースにしているがルールベースの部分も一部に残っている。AIに関しては、リライトのための新しいツールがおそらく最も興味深いだろう。一般に、Grammarlyのようなツールは単語レベルに着目し、それ以外では決まり文句を少し扱う程度だった。今回リリースされたツールでは、例えば複雑な文章を見て、もっと読みやすくなるように書き直す提案をすることができる。今後このツールをさらに賢くし、複数のパラグラフにまたがる文脈も理解できるようにする計画であるとスタンフォード氏は述べた。

画像クレジット:Grammarly

同氏は「現在はまだセンテンスレベルだ。我々はそれを拡大しようとしている。センテンスよりも長い文脈を考えないケースは極めて限られているからだ。このようなシステムでは、単に基本的な書き直しや長いセンテンスの分割を提案するだけでなく、長い文脈で見たときにセンテンスの意味が変わらないことが必要だ。これを実現するために、我々はバックグラウンドで動作して変更後のセンテンスが突然まったく違う意味になってしまうことを防ぐ2つ目のシステムを作った」と説明する。

読みやすさの向上については、1センテンスの中の長い列記の代わりに箇条書きを提案して文書の意味をとりやすくすることに主眼を置いている。このツールには日付や締切を検知して太字にし、目立たせる機能もある。

トーンの検出は、Grammarlyがここ最近取り組んでいる点だ。現在では文書がどのようなトーンかを指摘するだけでなく、改善のための提案もするようになっている。

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画像クレジット:Grammarly

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(翻訳:Kaori Koyama)

ハニカム構造などメタマテリアル活用設計アルゴリズム開発の東大発スタートアップが9000万円を調達

ハニカム構造などメタマテリアル活用設計アルゴリズム開発の東大発スタートアップが9000万円を調達

ハニカム構造などメタマテリアル活用の設計アルゴリズム「DFM」を開発するNature Architectsは9月30日、シリーズAのエクステンションラウンドにおいて、第三者割当増資として合計9000万円の資金調達を実施したと発表した。引受先は三菱マテリアルCVC(MMCイノベーション投資事業有限責任組合)、ニフコ、PKSHA SPARX アルゴリズム1号ファンド。2020年5月に完了した資金調達と併せて、シリーズAラウンドとしては累計4.15億円の調達となった。

また今回、同社DFM技術を社会実装するために事業面での協業を見据えたパートナー企業と資本提携を行った。三菱マテリアルCVCとは材料面で、ニフコとは製品開発面で、さらにPKSHA SPARXアルゴリズム1号ファンドとは設計アルゴリズムおよびライセンスビジネス面において協業を目指す。

東京大学発スタートアップのNature Architectsは、2017年5月に設立。メタマテリアル活用により、従来のモノづくりとは根本的に異なる製品設計が可能になる設計アルゴリズム「DFM」(Direct Functional Modeling)の開発を手がけている。メタマテリアルとは、ハニカム構造など、人工的な構造によって素材を超える特性(弾力・変形など)を付与されたものを指す。可動部など機構的な動きを弾性変形によって生み出す構造(コンプライアントメカニズム)なども含む。

従来のモノづくりでは、ボルト・フレームヒンジなどの「硬い」部品を組み立てることで製品設計をを行う。これに対してDFMでは、各パーツのあるべき「硬さ」を計算し、それを実現するメタマテリアルを生成・割当て可能にする設計アルゴリズムとなっている。メタマテリアルを活用できれば、部品ごとの「硬さ(柔らかさ)」を自在に制御することが可能になるという。

その結果、硬い部材に振動吸収機能を付与するなど、従来実現できなかった新機能をパーツに付加したり、フレーム・稼働部など部位ごとに必要な様々な機能を部品に分けることなく一体で設計・製造することが可能になるとしている。

DFMの適用範囲は、ロボティクス・自動車・航空宇宙など動きを明示的に扱う最終製品はもとより、レバー・スイッチ・ファン・バネなどの部材も対象としている。

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マイクロソフトが生物学的脅威検出のための「Premonition」プラットフォームを発表

マイクロソフトは米国時間9月22日に開催されたIgniteカンファレンスで、蚊のような病気の媒介者を監視してサンプリングするためのロボットとセンサーのプラットフォーム、サンプルを分析するためのクラウドベースのソフトウェアスタックである「Premonition」が、間もなくプライベートプレビューに入ることを発表した。

Premonitionは基本的に、疫病の発生を防いで気象監視システムとして機能するシステムを構築することだ。同社が最初にこのプロジェクトを披露したのは2015年だが、それ以来かなり長い道のりを歩んできた。

かなり荒唐無稽なプロジェクトのように聞こえるが、同社によるとこの分野での5年間の研究開発に基づいているという。全米科学財団のConvergence Accelerator Programや、ジョンズ・ホプキンス大学、ヴァンダービルト大学、ピッツバーグ大学、ワシントン大学の保健指標評価研究所(Institute for Health Metrics and Evaluation)などの学術パートナーと提携してテストを進めている。また、製薬大手のバイエル社とも、昆虫などが媒介する病気の理解を深め、生物脅威検出のための自律センサーネットワークについて研究している。

現在は蚊が媒介する病気に焦点が当てられているようで、同社はレドモンド本社キャンパスに「予測実験場」(Premonition Proving Ground)を開設し、研究者によるロボットのテスト、機械学習モデルのトレーニング、収集したデータの分析を支援している。この節足動物の封じ込めレベル2の施設では、会社は蚊を育てて分析することができる。このアイデアは将来的には蚊だけでなく生物群系全体を監視することを目的とする。

マイクロソフトによると、これまでのところこの予測システムは80兆個以上のゲノム物質の塩基対をスキャンして生物学的脅威を調べているという。

PremonitionのシニアディレクターであるEthan Jackson(イーサン・ジャクソン)氏は、「約5年前、ロボット工学、AI、クラウドコンピューティングが、まったく新しい方法で、まったく新しいスケールで、バイオームを監視できる転換点に達していることに気付きました」と本日公開されたビデオの中で語っている。「地球上で最も希少なウイルスの1つが、動物から人へと飛び移ってこの大流行を引き起こしたのはなぜか?それを予測できたかもしれないシグナルは何なのか?」。

2016年にジカ熱が流行したとき、Premonitionチームはすでに、自律的に蚊を識別して捕獲できるスマートなロボット型トラップ群を構築していた。このシステムは蚊を識別し、捕獲するか逃がすかを一瞬で判断することができる。ジャクソン氏によると、このトラップはひと晩で最大1万匹の蚊を識別できたという。マイクロソフトは、これらのシステムを、テキサス州ハリス郡に米国で最初に導入した。

このプロジェクトに参加したジョンズ・ホプキンス大学の分子微生物学・免疫学教授で昆虫学者でもあるDouglas E. Norris(ダグラス・E・ノリス)氏は「蚊の治療に関していま私たちがしていることは、すべて反応性があります。私たちはたくさんの蚊を見て、たくさんの蚊を散布しています」と語る。「このデータとモデルに基づいて、数日のうちに大量の蚊が発生することを予測するシステムがあれば、蚊に刺される前に早めに治療し、スプレーをかけて早めに手当てできます。そうすれば、疫病の感染を引き起こす可能性のある大量の蚊の発生を防ぐことにつながります」。

これは非常に野心的なプロジェクトだ。なぜマイクロソフトはこのタイミングで、Igniteカンファレンスで発表したのだろうか?当然のことながら、システム全体がMicrosoft Azureクラウドを利用してストレージと計算能力を提供しているからだ。Microsoft Ignite

画像クレジット:Fernando Trabanco Fotografía / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

マイクロソフトがビジネスパーソンが使えるワークフロー自動化ツールPower Automate Desktopを発表

今年の初め、Microsoft(マイクロソフト)はWindowsを中心としたローコードロボットプロセスオートメーションの分野で活躍するSoftomotiveを買収した。そして同社は米国時間9月23日、IgniteカンファレンスでSoftomotiveの技術をベースにした新しいアプリケーションである「Power Automate Desktop」を発表した。

「Power Platformの目標は、誰もが開発に参加できるようにしたいということです」と同社のローコードプラットフォーム担当コーポレートVPであるCharles Lamanna(チャールズ・ラマンナ)氏は語る。「Power Platformでの開発には、Power BIでデータを解析してレポートを作成、Power Appsでウェブやモバイルアプリケーションを構築、Power Automateでタスクを自動化、Power Virtual Agentでチャットボットやチャットベースの体験を構築といったことが含まれます」と続ける。

Power Automate は、ZapierやIFTTTと同様にウェブベースのアプリケーションを接続できるが、同社は昨年末にはユーザーがネイティブシステムコンポーネントをPower Automateに接続可能にするためのブラウザ拡張機能も発表した。今回のSoftomotive技術の統合と、この新しいローコードのWindowsアプリケーションの発表により、Windowsのネイティブユーザーインターフェースへの統合をさらに一歩進んだ。

「すべてがクラウド上で実行され、クラウドに接続されていることに変わりはありませんが、UIの自動化をオーサリングして記録するためのリッチなデスクトップアプリケーションを手に入れることができます」とラマンナ氏は説明する。同氏はこれを「究極のコネクター」にたとえ「究極のAPIはただのUIです」と説明した。同氏はまた、この新しいアプリはOutlookやWordのような、ほかの最新のOfficeアプリのようだと強調した。そして、これらのアプリケーションの最新版のように、Power Automate Desktopはクラウドに接続されていることでさまざまな機能を提供する。

さらにPower Automateは、単純な2~3ステップのプロセス、例えば上司からのメールを受けてテキストメッセージを送信するといった処理を自動化するためのプラットフォームではなく、多ステップでビジネスに不可欠なワークフローを自動化するためのプラットフォームである点にも注目だ。例えば、T-Mobileは、自社システムとSprintとの間の統合プロセスの一部を自動化するためにこのプラットフォームを使用しているとのこと。

ラマンナ氏は「大企業がこの種のローコードサービスを導入するには文化の転換が少し必要です」と指摘する。IT部門は、データの安全性を確保するなどこれらのツールがどのように使用されているかについて、ある程度のチェックが必要になるからだ。

同社が本日発表したもう1つの新機能は、Power PlatformとGitHubの統合で、現在はパブリックプレビュー中だ。この統合の狙いは、開発者が独自のソフトウェアライフサイクルワークフローを作成できるようにすること。「Power Platformのコアとなるアイデアの1つは、ローコードであるということです。そしてビジネスユーザーやビジネスアナリストに使ってもらいたいと考えています。そして、もちろんプロの開発者も歓迎します」と同氏。Power Platformは開発者が使いやすいように、GitHubとVisual Studio、Visual Studio Codeなどの使い慣れた環境やツールを用意している。

Microsoft Ignite

画像クレジット:Westend61 / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

iPhoneのホーム画面カスタマイズアプリがiOS 14リリース以降、インストール数激増

iOS 14ホーム画面カスタマイズがトレンドとなり、一連の新しいアプリがApp Storeチャートの上位に押し上げられている。そしてPinterest(ピンタレスト)のようなインスピレーションを得られるサービスのダウンロードも記録的な多さとなっている。アプリストアマーケット調査会社Sensor Tower(センサータワー)の新たなデータによると、ホーム画面カスタマイズの上位20アプリのインストール数は、iOS 14がリリースされた9月16日以降の4日間で全世界で570万回だった。

アップデート:当初の9月17日から20日の推定回数は、その後再度計算された。そしてSensor Towerは9月17日から23日までの最新の数字を盛り込んでレポートをアップデートした。iOS 14リリース後の7日間でトップ20のホーム画面カスタマイズアプリのダウンロードは1370万回に達し、App Storeでの世界の消費者支出は100万ドル(約1億500万円)を超えた。Widgetsmith、Color Widgets、Photo Widgetがトップ3のアプリで、7日間で合計1260万回超インストールされた。

以下、当初の記事となる。

最もダウンロードされたのはWidgetsmith、Color Widgets、Photo Widgetで、この3つで570万回の95%を占めている。これは3社以外のカスタマイズマーケットはかなり小さいことを示している。しかしより多くのアプリがトレンドを取り込んでイノベーティブでユニークな機能を有するようになれば、今後変わり得る。

Sensor Towerのホーム画面カスタマイズマーケットに関する調査は、ホーム画面のウィジェットを作ったり、カレンダーや時計、メモといった既存の主要サービスに絡むものにフォーカスしている。

アプリがホーム画面のカスタマイズツールを提供しているか分別するのにSensor Towerは9月16日以降のApp Storeにランクインした全アプリのアプリメタデータを分析し、機能がホーム画面カスタマイゼーションに関連していると確認されたアプリを手作業でレビューした。

調査は、ユーザーがカスタムアイコンを作成できるアプリや、ウィジェット機能が加えられた既存のアプリよりも、ウィジェットアプリにより力点が置かれていた。メタデータを基にいくつ調査するか決定することができないと考えたからだ。また一部のケースでは、ウィジェット以外の機能を提供しているアプリが、ウィジェットを加えたばかりであるためチャートで上位にきているかどうかを見極めるのは困難だった。

上位20のアプリはランク順に次の通りだ。

Widgetsmith、Color Widgets、Photo Widget、Photobox Widget、MemoWidget、Home Photo Widget、Motivation Widget、Ermine、Date Today、Hey Weather、TimeDeck、Widgeridoo、Glimpse 2、Widget Wizard、Widget Web、Locket、ItemMemo、OMDZ、Clock Widget for Home Screen、Photo Widgets。

画像クレジット:Sensor Tower

9月17日から20日にかけての4日間、20のアプリでの消費者支出は計40万ドル(約4200万円)だった。Sensor Towerの推計によると、この中で最多はWidgetsmithの37万ドル(約3900万円)だった。そしてDate Todayが約2万ドル(約200万円)で続いた。

Sensor Towerの調査のフォーカスは狭いものの、ウィジェットメーカーを超えて多くのアプリがカスタマイズ機能の恩恵を受けていることを示している。

前述したように、デザインのインスピレーションを得るリソースのPinterestはデイリーダウンロード数が過去最多となった。米国App Storeの無料アプリランキングで18位につけているTuneTrackは、公式のSpotify(スポティファイ)ウィジェットがない間に人気を集めているようだ。TuneTrackアプリはお気に入りの音楽をホーム画面に表示する、Apple Music(アップルミュージック)とSpotifyのウィジェットを提供している。

Sensor Towerは9月17日から20日にかけてTuneTrackが55万2000回インストールされたとしている。この数字は前週(9月10〜13日)から1840%の増加だ。Motivationウィジェットのインストールは43万1000回で、798%の増加となった。

一方、デザインツールのProcreate Pocketは米国App Storeの有料アプリランキングで第2位、PicsArtは無料アプリランキングで第31位だ。アイコンの変更を簡単にできるアプリIcon Changer+は無料アプリランキングで第40位で、Shortcutsというアプリがそれに続く。このアプリはApple(アップル)のShortcutsアプリとは別のものだ(同じ名称の使用が許されているというのは驚きだ)。

画像クレジット:Sensor Tower

ホーム画面カスタマイズツールという部門はないため、一部の新しいアプリは生産性カテゴリーに分類され、その一方で他のアプリはユーティリティアプリあるいはまったく異なるものに分類されている。その結果、ホーム画面カスタマイズ機能を提供する全アプリを1カ所で比較するのはかなり難しい。

iOS 14が事実上、完全に新しいアプリのカテゴリーを作ったことを考えると、もしこの傾向が長期的に続くようなら、アップルが将来カスタマイゼーション部門をApp Storeに追加することを検討するというのはあり得る話だ。

しかし差し当たっては、アップルは新たなApp Store編集コンテンツでアプリ発掘方法の問題に対処している。たとえばApp Storeの「Today」ページにある特集は「どうやってウィジェットを設定するか」というテーマで、Widgetsmithに加えてTodoist、Carrot Weather、Timepage、Apollo、Spark Mailなどウィジェットを追加した数多くのアプリを勧めている。

デベロッパーがiOS 14アップデートを展開するにつれ、新しいウィジェットがどんどん追加されつつある。たとえばFantasticalは9月23日に12のホーム画面ウィジェットを立ち上げた。

残念なことに、アップルはデベロッパーコミュニティに立ち上げ前に十分な時間を与えなかった。同社はiOS 14リリースまで24時間を切ってから発表した。しかもデベロッパー向けのXcodeの最終バージョンなしでだ。そのため、ユーザーがホーム画面をカスタマイズし始めた時、使いたいウィジェットが見つからない、ということがあったかもしれない。

関連記事:iOS 14のホーム画面デザイン機能搭載でPinterestが驚異的なダウンロード数を記録

カテゴリー:ソフトウェア

タグ:Apple iOS iOS 14 App Store

画像クレジット:Sensor Tower

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(翻訳:Mizoguchi

iOS 14のホーム画面でアイコンをカスタマイズできるLaunch Center Pro

iPhoneのホーム画面でウィジェットとカスタムアイコンが公式に使えるようになるずっと前から、iOS上で提供されていたユーティリティのLaunch Center Pro(ランチ・センター・プロ) が、そのデザインツールをiOS 14に対応させた。このアプリは、最近の流行であるホーム画面のパーソナライゼーションを利用することを目的としている。アプリは7000種類を超える字体や絵文字を提供し、利用者はそれを使ってカスタムアイコンを作成し、Apple(アップル)のショートカットアプリと一緒に使うことができる。

さらにこのアプリは、それぞれ15色の13種類を超えるアイコンの背景スタイルや、字体のスタイル、バッジなどのカスタマイズされたエクスペリエンスを作成できる、その他のツールを提供する。合計すると、組み込みのツールを使用して13兆とおりものアイコンを作成可能だ。さらに、アイコンを作成する際に自分の写真を使えば、さらに種類を増やせる。

Launch Center Proの開発者であるDavid Barnard(デビッド・バーナード)氏は、これらの実現に可能なための作業の多くは、昨年のiOS 13ですでに行われていたと語る。しかし、iOS 14が登場する今月までは、iPhoneのホーム画面のカスタマイズが本格的に始まることはなかった。OSが更新されたことで、開発者はついに、アプリと一緒にさまざまなサイズのウィジェットを出荷して、より魅力的なエクスペリエンスをユーザーのホーム画面に直接提供できるようになった。

当初の目的は、既存のアプリから、ホーム画面に最新情報を表示することだったが、何人かの開発者たちが新機能を利用して(未訳記事)、専用のウィジェットデザインツールを開発した。こうしたウィジェット作成アプリを使って、ユーザーはさまざまな色やスタイルを使用して、さまざまな種類やサイズのウィジェットを作成することができる。たとえばWidgetsmith(ウィジェットスミス)は、ユーザーがホーム画面のカスタマイズを始めたことで、App Storeチャートでトップ(未訳記事)となっている。

さらには多くのユーザーが、アップルのショートカットを利用してお気に入りのアプリに関連付けられたアイコンを置き換え、完全にユニークなテーマのホーム画面エクスペリエンスを作成する方法を考え出した。人々がiPhoneのイメージチェンジ結果を共有するにつれて、チュートリアルがTikTokに登場し、ハッシュタグ#iOS14homescreenがTwitterでトレンドになり始めた。

しかし、ホーム画面を再デザインする際の困難の1つは、使用できるカスタムアイコンのセットを見つけるか、あるいはPicsArtやPhotoshopといったアプリを使用して独自にアイコンをデザインする必要があったことだ。それは、日頃クリエイティブなツールを利用していない人にとっては難しいことだったかもしれない。そこでLaunch Center Proの出番となる。

@launchcenterpro

Build your own custom icons for iOs 14! More tips to come! #ios14homescreen #ios14 #homescreen

♬ original sound – Launch Center Pro

iOS 14用のカスタムアイコンを作成しよう!新しいヒントが続々と!

このアプリには、デザインの専門家でなくても自分のアイコンを作成できる、シンプルなツールが用意されている。ゼロからデザインする代わりに、ユーザーはアイコンの形、色、字体を選び、オプションでフレームまたはバッジを追加する。アップル自身のショートカットアプリも、同様のツールセットを提供しているが、選択肢ははるかに少ない。

作成したアイコンは、アイコンをカメラロールにエクスポートしてショートカットアプリで使用するか、Launch Center Proの従来の「今日の表示」(Today View)ウィジェット内で使える。これらのウィジェットには、お気に入りのアプリだけでなく、特定のアクションやタスクを含めることができる。たとえば、仲の良い友人にメッセージを送る、道案内を呼び出す、その他携帯電話を使って日常的に行っていることなら何でもだ。

残念ながら、現時点ではLaunch Center ProはiOS 14互換のホーム画面ウィジェットをまだリリースしていない。

ただし、チームは他の大きなアップデートとともに、それらを今秋の後半に準備する予定だ。それまでは、現在のアイコンデザイナーがiOS 14の初期のカスタマイズに役立つことを同社は期待している。また、今後数週間のうちには、アイコンデザインのエクスペリエンスを改善することに焦点を当てた小さなアップデートをリリースする予定だ。

Launch Center ProはApp Storeから無料でダウンロードできる。

画像クレジット: Contrast/Launch Center Pro

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(翻訳:sako)

Amazon Alexaが会話上手に、複数ユーザーとの同時会話や質問のパーソナライズを実現

毎年恒例のハードウェアイベントで、Amazon(アマゾン)は米国時間9月24日、同社のAlexa(アレクサ)のパーソナル音声シスタントの新機能を発表した。これにより、Alexaはよりパーソナライズされた質問をすることができるようになり、そのデータを使用してユーザーと対話することが可能になる。

さらに、Alexaが会話に参加できるようになり、「ヘイ、アレクサ」(Hey, Alexa)と常に言う必要のないモードを搭載された。これにより複数のユーザーがAlexaと対話でき、適切なときにシステムがチャイムを鳴らしてくれるようになる。

アマゾンの副社長兼ヘッドサイエンティストのRohit Prasad(ロヒット・プラサド)氏は「質問をして応答をパーソナライズするシステムは、ディープラーニングベースのアプローチを採用しており、Alexaは顧客から学習したことに基づいて新しい概念や行動を獲得することができるようになっています。学習したものは何でもパーソナライズされ、この個人の顧客にのみ適用されます」と説明する。

例えば、温度を「お気に入りの設定」(Favorite Setting)に設定してほしいとAlexaに頼むと、Alexaはその設定が何であるかを尋ねるようになる。

さらにAlexaは、文脈に応じて話し方を変えらるようになった。これは、Alexaに自然な音声を生成する方法をよりよく理解するチームの研究が役立っている。今回示された例では、音楽を再生するように頼んだときに、Alexaが通常のやや単調な声と比較して少しだけ声に力が入っていた。

しかし、本当のブレークスルーは会話モードだろう。これを有効にするには「浅草、 私たちの会話に参加してください」(Alexa, join our conversation.)と話しかける必要がある。今回のデモで同社は、例えばピザを注文するときにAlexaがどのように動作するかを示した。演者の一人が、彼女はそれほどお腹が空いていなくて「小さめのピザが食べたい」と言った。すると、Alexaが自動的に彼女のためにその注文を変更してくれた。チームはこれを「自然な話者交替」と呼んでいる。

Amazon Hardware Event

画像クレジット:Amazon

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(翻訳:TechCrunch Japan)

製造工程をSpaceX流に改善するワークフローツール開発のFirst Resonance、創業者は元SpaceXのエンジニア

元SpaceXのエンジニアによって創設されたFirst Resonance(ファースト・レゾナンス)は、およそ2年間のステルスモードからついに姿を現し、世界に向けてソフトウェアツールキットを発表した。彼らの以前のボスの物作りのやり方を導入できるようデザインされた製造業者向けのソフトだ。

一連のソフトウェア製品からなるこのツールキットは、より柔軟な製造工程を可能にし、この新型コロナウイルス感染拡大によるソーシャルディスタンスの時代に、ハードウェア製造業者を遠隔管理の重圧から解放する機能もある。

「最初の数社の顧客は、これを使うことで実際に成長し、在宅での工場のワークフロー管理を容易にしています」とFirst Resonanceの共同創設者Karan Talati(カラン・タラティ)氏は言う。

First Resonanceが開発したこのソフトウェアを使うことで、製造業者はワークフローの組み立てを調整できるようになる。「まさにこれのために、我々はSpaceXの運転席から降りて、製造業や改修業で我々と同じような立場にいる人たちに協力しようと決めたのです」とタラティ氏。「その根底を支えるるのは、デザインや製造工程の改善に関する見識を企業が利用できるようにするデータプラットフォームです」と続けた。

「作業工程の面で言えば、無駄を削減し、より効率的に製品を作るというです。しかしこのソフトウェアは、製造業から収集した情報も含めてデザイン判断や上流の製品開発工程の改善ための情報提供もしてくれます」とタラティ氏は説明する。

同社の技術は、すでにPhase Four(フェーズ・フォー)、Joby Aviation(ジョビー・エイビエーション)、Iron Ox(アイアン・オックス)といった最先端の製造業者に採用されている。

このソフトウェアが十分に力を発揮できるのは、新しい製造工程や製造能力を構築しようとしている企業であり、レガシーなインフラに埋もれているところではそもそも難しい。「Tesla(テスラ)やSpaceXがコスト削減を実現できた理由として、より柔軟に運用できるシステムに作り変え、生産ラインから上がってくる情報に適応してきたことが挙げられます」とタラティ氏。「そのようにして私たちはFalcon 9での巨額のコスト削減の要求に応えることができたのです。データを上流で生かし、そのデータをフィードバックして混乱を受け入れました」とのこと。

タラティ氏によれば、製造業の多くは、あまりにも膠着した工程に依存しているため、解きほぐす必要があるという。すでに、航空宇宙、防衛、自動車といった製造業者は、若い製造スタートアップを買収したり、または提携したりして、その専門性と柔軟性の利点を生かしている。同氏が例に挙げたのは、Boeing(ボーイング)に買収されたMillennium Space System(ミレニアム・スペース・システム)と、超音速Air Force 1ジェット機のデザインを請け負ったHermeus(ハーミュース)だ。「私たちは、敏捷な製造業という新しい行動様式を可能にすることで、本当に進化できるのです」とタラティ氏は語る。

顧客は現在6社で、そのほとんどは6月から7月に契約している。ソフトウェアを昔ながらのサービスモデルでユーザー数での課金する。

First Resonanceは本日までに、200万ドル(約2億1000万円)弱を、Fika Ventures、Wavemaker、Stage Venture Partners、Village Globalといった地元ロサンゼルスの投資会社から調達している。

First Resonanceが提示した調査会社Makets and Markets(マーケッツ・アンド・マーケッツ)によると、工業用ソフトウェアの市場は149億ドル(約1兆5700億円)規模に達しようとする急成長市場(Makets and Marketsレポート)とのことだ。First Resonanceは、SpaceX、NASA、Lexus(レクサス)その他の航空宇宙および自動車製造業から人材を集め、そこに挑んでいる。

「その需要の大部分は、SpaceXから、航空宇宙、防衛、製造という幅広いエコシステムに移籍してきた人材によって生み出されている」とタリティ氏は言う。それは、売り込みを行う際の大きなセールスポイントにもなっていると話していた。

「移籍してきた人材によって私たちは大いに助けられています。私たちはこう簡単に訴えることができます。『それを私たちはともにやってきたのです。つまり、私たちはユニットエコノミクスの形をとっているので、億万長者のCEOがいなくても資金調達ができます』と」と語った。

個人の能力を引き出し、システムとのつながりを持たせるというSpaceXでの教訓が、製品の改善を重ねる企業のイノベーションを可能にすると同氏。そしてFirst Resonanceは、他の企業にツールキットを提供し、そうした考え方を各社の製造工程に導入できるようにした。

「私たちがFirst Resonanceに投資したのは、創設者のカランとNeal(ニール)が、この企業の創業者として、SpaceXとUptake Technologiesで培った経験に基づく他に類を見ない資質を備えているからです」と、Wavemaker Partnersの共同経営者Mikal Khoso(ミカル・コーソ)氏は声明の中で述べている。「時代遅れの技術や手法に溢れる製造業界では、デジタル化による革命はなかなか起きません。First Resonanceは、現代の製造業のための工場用オペレーティングシステムを構築し、ハードウェア製造企業が21世紀の製品を21世紀のやり方で作れるようにします」と締めくくった。

画像クレジット:SpaceX

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(翻訳:金井哲夫)

iOS 14のホーム画面デザイン機能搭載でPinterestが驚異的なダウンロード数を記録

iOS 14のリリースでiPhoneのホーム画面をカスタマイズできるようになりユーザーは沸き立っている(CNBC記事)が、その恩恵がPinterest(ピンタレスト)にも及んだ。サードパーティーによる新たな推測では、Pinterestのアプリは1日あたりの世界のダウンロード数を更新し、App Storeのトップチャートに躍り出た。ユーザーたちは、新しいガジェットに合ったカスタムアイコンや壁紙に使う写真など、iPhoneのデザインのインスピレーションを探し求めている。

Apptopia(アプトピア)は、iOS 14でカスタマイズが可能になったことが、Pinterestのダウンロードに大きな影響を与えたと最初に指摘したApp Store調査会社だ。そのデータによると、Pinterestは米国時間9月21日の1日だけで驚異的なダウンロード数を記録し、世界でおよそ61万6000本が新規インストールされたという。

しかし他のサードパーティーの調査会社は、Pinterestの1日のダウンロード数の記録は、実際にはその前日に達成されたと見ている。

画像クレジット:screenshot via TechCrunch

App Store市場の調査会社Sensor Tower(センサー・タワー)の推測はApptopiaのものに近いが、9月21日の世界でのインストール数は、iOSとAndroidを合計しておよそ68万件となっている。61万6000件ではない。

さらにSensor Towerのデータが示しているのは、Pinterestが1日のダウンロードの最大数を記録したのは9月20日だったということだ(これは少なくとも、Sensor Towerがアプリのダウンロード数の調査を開始した2014年1月からの最多記録だ)。

Sensor Towerは、9月20日にPinterestのアプリが世界中のiOSとAndroidにインストールされた数は80万件と見ている。前の週との比較で32%増となる。Apple(アップル)の新しいモバイル・オペレーティングシステムiOS 14が世界でリリースされる数日前の9月13日は60万7000件だった。

さらにPinterestは、iPhone用無料アプリのチャートで9月18日金曜日には47位だったものが、9月20日、日曜日には7位に上昇している。そのまま上昇は続き、9月21日の月曜日には6位となった。この数値はApptpoiaのデータとも一致する。一時的に1位になっていた可能性もあるが、その日のナンバーワンとして記録されるのに十分な時間は維持できなかったのだろう。

Pinterestは現在、iPhone用アプリのライフスタイル部門で1位になっている。もっとも2020年2月4日の時点でも、この部門では1位か2位の常連だったとSensor Towerは指摘する。

米国時間9月22日のPinterestのホームページには、iPhoneのデザイントレンドが「Daily Inspiration」(日々のインスピレーション)の1つとして紹介されている。「流行の壁紙と美しいホーム画面のアイデア」というコレクションは、現在ホームページのトップに示されている。ここでユーザーはiPhoneの背景画像を探したり、自作のデザインやアイコンのセットを人々にシェアして、それを元にしてオリジナルのデザインを作らせることもできる。

iOS 14のアップデートは、Androidユーザーが長年待ち望んでいたホーム画面のウィジェット機能を提供したことで、アプリのエコシステムに大きな影響を与えた。

あまり使わないアプリを隠すことができるiOSの新しい「Appライブラリ」と合わせて、これまで明らかに抑えつけられてきたiPhoneのインターフェイスを自分の趣味や興味に合わせてパーソナライズしたいというユーザーの欲求に、iOSがようやく応えることになったのだ。またiPhoneユーザーは、Appleのショートカットアプリを使ってカスタムアイコンが作れるようにもなった。もっともこれは裏技のようなもので、実際のアイコンに置き換わるわけではなく、アプリを起動するためのショートカットを作るというものだ。

このデザイン変更のトレンドは、Pinterestだけに収まらない。新しいウィジェットやクリエイティブなツールを熱望してきたユーザーは、iPhoneのApp Storeとそのトップチャートで盛り上がっている。

trini「それはそうと、新しいiOSでやっとDnD Pinterestボードが使えるようになった。問題は、どのキャラクターにするかだ」

A•C•B•「iOSのホーム画面のレイアウトはPinterestを使う理由を増やしてくれた」

今のところ、米国のApp Storeの無料アプリ部門では、ウィジェットを作るアプリがチャートのトップ3を占めている。上からWidgetsmith(ウィジェットスミス)、Color Widgets(カラー・ウィジェッツ)、Photo Widget(フォト・ウィジェット)だ。Pinterestは、今この原稿を書いている時点で5位にいる。その下には、これもまたウィジェットのおかげでダウンロード数を伸ばしたMotivation – Daily Quotes(モティベーション・デイリー・クオッツ)がきている。一方、Tune Track(チューン・トラック)というアプリは、早くからウィジェットに対応していたのだが、これも8位につけている。有料アプリのチャートですら、トップにPhoto Widget、2位にクリエイティブ・デザインツールProcreate Pocket(プロクリエイト・ポケット)があり、その影響を感じさせる。

デザインツールがこのまま人気を維持できるかは、まだわからない。ショートカットによるアプリの起動にイライラしている人もいる。まずショートカットアプリに飛ばされ、その後に開きたいアプリが開く。もしアップルがこのデザイン変更のトレンドをうれしく思うのなら、自作ショートカットを作るときの中間のステップをなくして、もっと便利にして欲しい。

foula|「みんなホーム画面をPinterestのボードにしてる」

kendra「iOS 14の何がいいのかがわかった。Pinterestボードみたいなんだ」

Pinterestはダウンロード数についてコメントをしていないが、ダウンロード数が跳ね上がったのは、そのとき行われた有料ユーザー獲得キャンペーンのためではないと認めている。ダウンロードとiOS 14関連の検索の両方が有機的に影響して伸びたと考えていると同社は話していた。

「iOS 14用の壁紙とホーム画面のデザインの検索数が、今週、Z世代のユーザーの間で増加していました。2020年6月の時点で、前年比50%の伸び(Pinterestブログ記事)を示している年齢層です」とPinterestの広報担当者はTechCrunchに話した。「このピナーたちは、よくPinterestを美的なインスピレーションの情報源として利用し、ベッドルームなどオフライン空間の装飾に役立てています。そのため、オンライン空間のためのインスピレーションも求めるようになったことは興味深く感じます」と彼らは述べていた。

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カテゴリー:ソフトウェア

タグ:iOS 14 Pinterest

画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:金井哲夫)

マイクロソフトがTeamsに小会議室、カスタムレイアウト、仮想通勤などの新機能を追加

新型コロナウイルスの影響で、Microsoft(マイクロソフト)がTeamsに力を入れているのは自然なことだ。そのため、同社が2020年のIgnite ITカンファレンスでTeamsの新機能の数々を発表したのも当然の流れだ。

米国時間9月22日に発表された新機能は、夏の初めに登場したTogetherモードダイナミックビュー(Microsoftリリース)に続くものだ。

Togetherモードは、会議参加者の画像を仮想セットの中に配置できるようにするものだが、本日、ちょっとしたアップデートがあり講堂、コーヒーショップ、会議室など、新たなシーンが追加された。さらに以前と同じく、会議の主催者はシーンを選択できるが、今回のアップデートにより、機械学習を使って参加者が仮想のイスの真ん中に座れるように自動調整され、画像全体が少しだけ自然な感じに近づく(だが私には、マイクロソフトの調査結果とは裏腹に、どうも滑稽な感じに見えて仕方がない。『マペット・ショー』のオープニングを思い起こさせるからかも)。

画像クレジット:Microsoft

また、カスタムレイアウト機能もTeamsに加わった。プレゼンを行う際に、自身の姿や、自身で用意した動画をカスタマイズできる。これを使えば、たとえば自分で用意した動画に自分の姿をスーパーインポーズしながらプレゼンが行える。

画像クレジット:Microsoft

Breakout rooms(小会議室)は、今ではZoomでも人気となっている機能だが、ついにTeamsにも導入される。マイクロソフトは、これがTeamsで最も要望の多かった機能だと話している。他の同種の製品と同じく、会議の主催者は参加者を小さなグループに分けることができ、主催者は分割された小会議室の間を行き来できる。いうまでもなくこの機能は、特に教師たちの間で人気が高いのだが、企業の間でも、たとえばブレインストーミングを行う際などによく使われている。

画像クレジット:Microsoft

小会議室でのブレインストーミングで力を使い果たし会議を締めくるときには、Teamsでは録音データ、書き起こしメモ、共有ファイルなどを含む会議の要約を自動生成して配ることも可能になる。この要約は、Outlookのカレンダー内に自動的に配布される。マイクロソフトは将来、SharePointで会議の録音データを自動保管できるようにするという。

定期的に大きな会議を開く企業のために、マイクロソフトは近い将来、最大1000人の参加者にも対応できるようにする。参加者全員が、Teamsの機能をフルに利用できると同社は約束している。さらにその後には、2万人が閲覧のみで参加可能な会議も設置できるようにするという。これらの機能は、新しいAdvanced Communications(高度なコミュニケーション)プランの一部として利用できるようになる。通信速度やコンピューターのパワーにもよるが、最大で1000人が参加する会議の開催が可能になる。

画像クレジット:Microsoft

またマイクロソフトは本日、Teamsに関連する2つのハードウェアも発表した。1つめは、同社がMicrosoft Teams Panels(ティームズ・パネルズ)と呼んでいるもの。会議室の外に置いてウェイファインディングができるようにする小型のタブレットだ。その機能の中でも際立っているのが、特に新型コロナ禍以後のオフィス戦略を考え始めた企業に便利なものとして、たとえば会議室のカメラから送られてくる情報から、会議室に実際に集まっている人が何人いるか、あと何人参加できるかを確認できるものがある。

同社はさらに本日、大型のSuface Hub 2S 85インチモデルを2021年1月に発売開始すると発表した。

まだある。マイクロソフトは、最前線の従業員のスケジュール変更の支援、仕事時間外でTeamsを使おうとした際の警告の発信、社員であることが確認できる表彰バッジの授与(社員にはバッジなんかより現金のほうがうれしいが)を可能にするTeamsの新機能も発表した。

さらに新しいところでは、TeamsとRealWearヘッドマウント機器を統合した遠隔での共同作業と、Androidの新しいWalkie Talkieアプリとの連携も可能になる。

デジタルのバッジだけでは従業員に十分な幸せを与えられないため、マイクロソフトでは新たにTeamsに福利厚生機能を持たせた。日常習慣の改善を個人的に指導して、幸福感や生産性を高めるというものだ。

画像クレジット:Microsoft

そこには新しいVirtual Commute(仮想通勤)機能も含まれる。瞑想支援サービスのHeadspace(ヘッドスペース)が利用でき、現在の精神状態の確認もできる。

私は、職場と自宅との間の短くて自由の利く通勤が昔から大好きだったが、今はまったくできなくなってしまった。おそらくHeadspaceも有効だろうが、Andy Puddicombe(アンディー・ピュディコム。マインドフルネス教師でHeadspaceの共同創設者)氏のコースばかり取らされる。当然のこととして、マイクロソフトは情緒的状態に関するあらゆる情報は本人以外に漏らすことはないと強調しているが、私は最初から口外するつもりはない。

企業は従業員の情緒的幸福感に気を遣うようになってきたが(生産性に直結しているからだ)、管理職が最も気にかけているのは、私たちの業績だ。そんな彼らのために、TeamsにはWorkplace Analytics(職場分析)機能が追加される。「管理職の視点を、仕事の後の付き合い、フォーカス時間、会議の効率性、社内全体の連帯といったチームワークの常識に転換」させ、「同じようなチームと比較することで、実用的な価値のある見識を管理者に与える」というものだ。

これで管理職がハッピーになれないとしたら、他に何があろうだろう? デジタル表彰バッジか?

Microsoft Ignite

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カテゴリー:ソフトウェア

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(翻訳:金井哲夫)

マイクロソフトがEndpoint Managerをアップデート、iPadやmacOSのサポートを拡充

Microsoft(マイクロソフト)は米国時間9月22日に開催されたIgniteカンファレンスで、エンタープライズ環境におけるデバイスの管理とセキュリティを実現するための同社の統合プラットフォーム「Microsoft Endpoint Manager」の新機能を多数発表した。

このサービスは、Microsoft System Center Configuration Managerの機能とIntuneのクラウドベースのツールを組み合わせたもの(未訳記事)で、1年弱前にサービスが開始されたも。本日のアップデートでは開発チームが当初作成した基盤をベースに、macOSとiPadのサポートを改善したほか、モバイルデバイスをオンプレミスのアプリ(社内専用アプリ)に接続するための新しいツールや、同社がサービスから収集した日付に基づいて追加された生産性向上ツールが追加されている。また、企業のIT部門が従業員のためにリモートでデバイスをプロビジョニングする(引き渡す)ことを容易にしているという。

結局のところ、新型コロナウイルスの感染蔓延は同社にとって、ビジネスの成長と、企業がリモートデバイスを管理する必要性の両方を加速させたに過ぎない。

Commercial Management Experiencesチームで同社のコーポレートバイスプレジデントを務めるBrad Anderson(ブラッド・アンダーソン)氏は「実際には、このクラウドとIntuneにあったすべてのインテリジェンスをConfig Managerを1つのものとして機能させることです。新型コロナウイルスが発生したことで、人々が我々のサービスを使用したいと思い、必要とするようになったのを見るのは、とても興味深いことでした」と振り返る。「米国では3月8日か10日にさかのぼりますが、感染蔓延が最初に明らかになったとき、米国では毎日のようにCIO(最高情報責任者)の周りに電話がかかってきて『私のVPNは圧倒されています。すべてのシステムを最新の状態に保つにはどうすればよいですか?』という問いに答えなければなりませんでした」と続けた。

本日の発表は、マイクロソフトが昨年の間にこのサービスで行ってきた作業をベースにしたものだ。例えば、今年初めにmacOS上でスクリプトのサポートを開始した後、同社は本日、デプロイスクリプトだけでなく、登録体験やアプリのライフサイクル管理機能も改善した新しい「macOSの第一級の管理経験」をプラットフォームに提供することを発表した。

Endpoint ManagerはアップルのShared iPad for Business機能もサポートし、企業がiPadをユーザーにデプロイし、Azure Active Directoryアカウントでログインできるようにする。これにより、ユーザーはデバイス上で2つの部分 、1つは仕事用、もう1つはその他すべて用を使用できるようになる。

もう1つの新機能は 「Microsoft Tunnel」 だ。これにより企業は、デバイス全体または単一のアプリをカバーできるVPNを利用可能となり、従業員のデバイスを安全に保ち、社内ポリシーに準拠してネットワークにアクセスできるようになる。

「Microsoft Tunnelの重要な点は、これがすべて条件付きアクセスに統合されていることです」とアンダーソン氏は説明する。「VPNが起動したときに、データやアプリへのアクセスが許可される前に、Microsoft 365の内部に構築された条件付きアクセスエンジンは、IDの信頼性とデバイスの信頼性についてのチェックする機能を備えてます」と続ける。「これが本当に重要な差別化要因です。ここだけの話ですが、別のMDMとMicrosoft Endpoint Managerを実行している顧客が待ち望んでいるのは、おそらくこの1つの機能だと思います」と説明した。

Endpoint Managerは現在、Windows仮想デスクトップ(WVD)環境もサポートしている。WVDは同社にとって大きな成長分野であり、新型コロナウイルスの感染蔓延によって利用は加速している。同氏によると、感染蔓延の影響でWVDは10倍の成長を遂げたという。「Windows Virtual Desktopは、Microsoft Endpoint Managerでの超注目株です。つまり、物理的なエンドポイントを管理するのと同じように、仮想エンドポイントを管理することができます。すべてのポリシーが適用され、すべてのアプリケーションをクリック可能です。これにより、ユーザーに権限を与えるためのツールの1つとして、エンドポイントを簡単に使用できるようになります」とのこと。

Endpoint Managerのもう1つの分野は、Productivity Scoreだ。ただし、このサービスには従業員の経験と技術的経験という2つの側面がある。Productivity Scoreは、従業員がどのように働いているかを企業がよりよく理解し、企業が改善できる分野を特定できるよう支援することを目的としている。技術面では、どのアプリがクラッシュするのか、なぜラップトップが遅くなるのかを理解することも重要だ。

「これが重要なシナリオの1つです」とアンダーソン氏。「時々電話がかかってくるのですが、『私のユーザーは皆、Office 365で素晴らしい体験をしていますが、一部のユーザーの中には動作が遅いユーザーがいます』というような内容です。多くの場合、それはネットワークの問題です。そのため、たとえばユーザーがファイルを開いたり、ファイルを保存したり、添付ファイルを開いたりするたびに、その操作を理解するのに役立つ遠隔測定結果が返ってきます。南フランスのISPがくしゃみをしたときに、おそらく私たちはそれを把握しているでしょう。Office 365はどこにでもあるので」と続ける。

もう1つの新機能は、MicrosoftがEndpoint Analyticと呼んでいるものだ。これにより同社は、従業員のデバイス上のアプリがいつクラッシュしたかについての詳細な情報を企業に提供することができるようになる。それが社内のアプリであれ、サードパーティのサービスであれ、マイクロソフトのアプリであれ。

これらのテクノロジースコアに加えて、Productivity Scoreにはミーティングなどの新しいカテゴリが追加され、管理者は従業員のミーティングの回数や新しいチームワークカテゴリを確認できるようになった。

Microsoft Ignite

画像クレジット:Volker Pape / EyeEm / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)