サイトの移転をより容易に

ウェブマスターの皆様にとって、サイトの移転ほど厄介で悩ましい問題はないかもしれません。このたび Google では、スムーズなサイト移転をサポートすることを目的に、Googlebot と相性の良い移転の方法についての詳細なガイドを作成しました。では、サイト移転とは正確には何であり、それを適切に行うにはどうすればよいのでしょうか。


サイト移転の基本


一般的に、サイト移転とは、以下のいずれかの方法でコンテンツを移動させることです。
  • URL を変更せずにサイトを移転する: URL 構造には変更を加えずに、ウェブサイトをホストしている基底のインフラストラクチャのみを変更します。たとえば、www.example.com を、同じ URL とサイト構造を維持したまま別のホスティング プロバイダに移行する場合などがこれにあたります。
  • URL を変更してサイトを移転する: この場合、ウェブサイトの URL の変更にはさまざまなパターンがあります。
  • プロトコル: http://www.example.com を https://www.example.com に変更する
  • ドメイン名: example.com を example.net に変更する
  • URL のパス: http://example.com/page.php?id=1 を http://example.com/widget に変更する
サイトの移転が適切に行われていないケースや、サイトの移転を問題なく完了するうえで非常に重要となる手順が踏まれていないケースも多く見られます。そこで Google では、ウェブマスターの皆様が適切にサイトの移転を計画、実施できるよう、ヘルプセンターのサイト移転ガイドラインを更新しました。また同時に、このガイドラインに沿ってサイトの移転が行われた場合にサイトの移転を検出して処理できるよう、クロールとインデックス登録のシステムの改良も続けています。

レスポンシブ ウェブ デザインへの変更


モバイル用の URL を別に設定している場合や動的配信を行っている場合にウェブサイトでレスポンシブ ウェブ デザインを使用するよう変更するにはどうすればよいか、といった質問も増えつつあります。この設定の変更について詳しくは、スマートフォン向けサイトの推奨事項についてまとめたサイトに新たに追加されたこちらのページをご覧ください。

ご不明な点がある場合はウェブマスター ヘルプ フォーラムで質問してみてください。

「Hosting Meetup @ Google」を開催しました!

Google は 5 月 15 日、ホスティング サービスの運営者のみなさまを対象にしたイベント「Hosting Meetup @ Google」を開催しました。今回は、そのイベントの様子をご紹介します。


ブログなどのホスティング サービスは、低コストで簡単に利用できることから広く利用されています。一方で、その利便性を悪用し、Google のウェブマスター向けガイドラインに違反するようなスパム目的に利用されるケースがあることもわかっています。

今回のイベントは、こうした背景から、Google 検索と相性のよいホスティング サービスの運営について考えることを目的として実施しました。

当日は、ウェブマスター ツールや構造化データ、複数デバイス対応などに関して、Google 検索と相性の良いホスティング サービス運営のためのヒントのご紹介と、ホスティング サービス上でよく見られるウェブマスター向けガイドライン違反(ウェブ スパム)について、その傾向や対処方法などをお話しました。



ホスティング サービスからウェブ スパムがなくなり、かつ、Google 検索と相性の良いサイト構築を心がけていただくことで、Google がホスティング上のサイトを見つけやすくなり、より多くの検索ユーザーがそうしたサイトを訪問する可能性が高まります。

そのための具体的なアクションとしては、

ウェブ スパムの削減について関連ヘルプ記事
  • スパム ポリシーの制定・見直し
  • スパムへの対処(サイトの自動生成の禁止。Captcha の導入、違反箇所の修正方法、スパム サイトへの対処方法など)
  • ユーザーへの啓蒙
  • ウェブマスター ツールをユーザーが利用できるようにする
Google と相性の良いサイトの構築のヒント
  • ウェブマスター ツールの活用
  • 構造化データの導入
  • 適切な複数デバイス対応
こういった内容をぜひサービスの運営に取り入れていただき、Google 検索と相性のよいサービスの運営を行っていただければと思います。

ホスティング サービスの運営者の方々からも Google のウェブマスター向けガイドラインについてのご質問や、スパムへの対処方法のベスト プラクティスについてのご質問など、数多くのご質問をいただき、非常に有意義な意見交換をすることができました。

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!


また、今回イベントに参加できなかったホスティング サービスのみなさまのために、同一の内容をテーマとしたウェブマスター ハングアウトを実施いたしますので、ぜひご参加ください。

イベント詳細
2014 年 6 月 10 日 12 時 ~ 12 時 30 分

あわせてホスティング サービスの運営者のみなさまを対象とした情報をまとめたサイトを設けました。今回のイベントでお話した内容や、関連する情報についてまとめて掲載しておりますのでぜひご覧ください。

今後も、ウェブマスター ハングアウトやGoogle+ Webmaster Japan コミュニティなどを通してウェブマスターのみなさまの疑問にお答えしたり、交流を図っていきたいと思いますので、ぜひご参加ください!

Google サーチ クオリティ チーム

Fetch as Google でページをレンダリングできるようになりました

ウェブマスター ツールの Fetch as Google 機能を使用すると、Googlebot がどのようにページを取得しているかを確認できます。ここで表示されるサーバー ヘッダーや HTMLは、技術的問題やハッキングの影響を診断するのに役立ちますが、その理解が難しい場合もあるでしょう。「このコードの意味は何?」、「本当に自分のブラウザで見ているのと同じページなんだろうか?」「今日の昼ごはんはどこで食べよう?」...。昼ごはんをどこで食べるかについてはお助けできませんが、他の問題を解決するために、このたび Google はウェブマスター ツールを拡張し、Google がページをどのようにレンダリングしているかを確認できるようにしました。

レンダリングされたページを表示する

Googlebot は、ページをレンダリングする際、そのページに関係するすべての外部ファイルをできるだけ見つけて取得しようとします。その際、画像、CSS、JavaScript ファイルだけでなく、CSS や JavaScript によって間接的に埋め込まれるファイルも取得した上で、Googlebot のページ認識のプレビュー画像を描画することになります。

Fetch as Google 機能は、ウェブマスター ツールの [クロール] セクションにあります。[取得してレンダリング] をクリックして URL を送信して処理が完了するのを待ちます(ページによっては少し時間がかかる場合があります)。処理が完了したら、表示された行をクリックして結果を確認します。


robots.txt によってブロックされたリソースの取り扱い

Googlebot は、すべてのファイルを robots.txt の指示に従って取得します。クロールを許可していないファイルがある場合(または、Googlebot のクロールが許可されていないサードパーティ サーバーからファイルを埋め込んでいる場合)、そのファイルはレンダリング時に利用できません。同じように、サーバーが応答しない場合やエラーが返された場合も、それらのファイルを利用することはできません(こうした問題の詳細は、ウェブマスター ツールの [クロール エラー] セクションで確認できます)。こうした問題が発生した場合は、プレビュー画像の下に詳細が表示されます。

サイトに表示されるコンテンツやそのレイアウトに大きく影響する埋め込みリソースについては、Googlebot がアクセスできるかどうかを確認しておくことをおすすめします。Fetch as Google が使いやすくなるだけでなく、Googlebot がそれらのコンテンツを見つけてインデックスに登録することが可能になります。サイトに表示されるコンテンツやそのレイアウトにあまり影響しない一部のコンテンツ タイプ(ソーシャル メディア ボタン、フォント、ウェブサイト分析スクリプトなど)は、クロールできない状態のままでも構いません。詳しくは、以前ブログに投稿した「ウェブページをより深く理解するようになりました」という記事をご覧ください。

今回のアップデートによって問題の診断が容易になり、誤ってクロールがブロックされていたコンテンツが発見され、クロールされるようになることを願っております。ご不明な点やご意見などありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

PageSpeed Insights を使ってサイトのモバイル操作性を向上させましょう

モバイル対応のページを作成するデベロッパーやウェブマスターの皆さんのお役に立てるよう、Google ではこのたび、PageSpeed Insights の見直しを行い、モバイルでの操作性に関する推奨事項を新たに追加しました。


ページの読み込みが速くても、操作性が低ければその効果が損なわれかねません。Google の調査では、平均的なモバイル ページの読み込みには少なくとも 7 秒はかかる(英語記事)ことがわかっています。PageSpeed Insights ツールを使用し、そこで提示される速度についての提案を活用することで、ページ読み込みの速度を改善することは可能です。では、モバイル サイトの読み込みに 7 秒もかからず 2 秒で済む場合を考えてみましょう。ページの読み込み後、モバイル ユーザーがテキストを読んだりページを操作したりするために、画面をピンチズームしたりスクロールしたりして 5 秒かかってしまったら、ユーザーの体験としてはそのサイトは速いとは言えません。PageSpeed Insights が新しく提案するユーザー エクスペリエンスに関するルールを参考にすれば、こうした操作性についての問題点を見つけ出し、修正することができます。

この新たな推奨事項では、現在のところ次のような対策を紹介しています。
  • viewport を設定する: viewport メタ タグが指定されていないページは、最新のモバイル ブラウザではモバイル非対応ページとみなされてデスクトップ向けのビューポートとして処理され、さらにはフォント拡大が適用される可能性もあるため、意図したとおりのページ レイアウトで表示されないことがあります。モバイルに適したサイトにするためには、まず viewport の設定で width=device-width を使用しましょう。
  • コンテンツのサイズを viewport に合わせる: ユーザーは、モバイル サイトは横ではなく縦にスクロールするものと思っています。viewport を設定したら、ページのコンテンツがその viewport の幅に収まっていることを確認してください。その際、携帯端末の幅は機種によって異なることに注意が必要です。
  • 読みやすいフォント サイズを使用する: ユーザーがスマートフォンで記事を読むときに拡大しないと文字が読めないとしたら、それはモバイルに適したサイトとは言えません。PageSpeed Insights では、大部分のユーザーにとって読みやすい大きさの文字かどうかをチェックします。
  • タップ ターゲットのサイズを適切に調整する: 携帯電話やタブレットのタッチスクリーンでボタンやリンクをタップしようとして、間違えて誤ったターゲットをタップしてしまうことがあります。これは、パソコンのマウス カーソルと比べて指の腹の方が大きいためですが、とても煩わしいものです。モバイル サイトのタッチスクリーンのタップ ターゲットは押しやすいように十分大きくするようにしてください。
  • プラグインを使用しない: ほとんどのスマートフォンでは、Flash などのブラウザ プラグインをサポートしていません。そのため、モバイル サイトでもプラグインを使用しないようにします。
これらのルールについては、PageSpeed Insights のヘルプ ページに詳しい説明があります。準備ができたら、PageSpeed Insights ツールを使ってページをテストし、改善点を確認してみてください。なお、今回の PageSpeed Insights の更新により、モバイル対応のデザインを使用できるようにもなりました。また、ヘルプ ドキュメントの翻訳版が公開され、さまざまな言語でご利用いただけるようになっています。

この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

ウェブマスター向けガイドラインを更新しました – 不正なリダイレクトとハッキングされたコンテンツについて

リダイレクトは、あるページから別のページに訪問者を誘導する方法のひとつとしてウェブで広く利用されています。しかし、検索エンジンを操作したりだましたりするためのリダイレクトや、検索エンジンと人間のユーザーにそれぞれ異なるコンテンツを表示するためにリダイレクトが利用される場合もあります。Google のウェブマスター向けガイドラインの品質に関するガイドラインでは、このようなタイプのリダイレクトを厳しく禁じています。

こうしたリダイレクトの中には、たとえば PC ユーザーには通常のページが表示されるのに、モバイル ユーザーはハッカーによって、まったく別のスパム サイトにリダイレクトされるように改ざんされるといったケースもあります。問題のあるリダイレクトをウェブマスターの皆様により詳しく理解していただくために、Google の品質に関するガイドラインの不正なリダイレクトのページにその違反例を新たに掲載しました。

さらに、ハッキングされたコンテンツに関するガイドラインも更新し、攻撃を受けたウェブサイトで不正なリダイレクトが挿入された例を追加しました。サイトが攻撃を受けたと思われる場合は、こちらのガイドの手順に沿ってサイトの問題を特定し、修正してください

Google ではユーザーを危険から守り、検索結果の品質を維持するため、Google の品質に関するガイドラインのあらゆる違反と同様、これらのガイドライン違反に対しても手動による対策(Google のインデックスからの削除など)を行う場合があります。Google のガイドラインについてご不明な点がありましたら、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムでご質問ください。


グローバルのウェブマスター向け公式 Google+ ページを公開しました!

先日 Google では、世界中のウェブマスターの方に向けたグローバルの公式 Google+ ページを公開しました。もうご覧いただけましたでしょうか?この Google+ ページでは、
といった幅広い情報をお届けします!

ページ上では、英語による投稿が多いですが(英語がわからなくても楽しめる写真の投稿もたくさんあります)、ページ以下にはイタリア語日本語ロシア語、またはスペイン語を話すウェブマスターの方々が情報交換を行えるコミュニティも設けています。

ぜひウェブマスター向け公式 Google+ ページをフォローして日々更新される情報をチェックしてみてください!


Hello from around the world!

Google に企業の電話番号や店舗の情報を表示させるための推奨される方法をご紹介

毎日、多くのユーザーが Google を利用して企業について検索しています。カスタマー サービス用の電話番号や、住所、営業時間などがよく検索されるものです。

このような情報は、通常、会社のウェブサイトの「お問い合わせ」ページに記載されています。Google が正確にそれらの「お問い合わせ」ページを発見し、適切な情報を抽出することができた場合、その情報がユーザーに伝えられる可能性は高まります。 この情報を Google に理解させ、表示させるために推奨される方法を今日は紹介します。

企業の電話番号


現在、様々な企業の電話番号が Google 検索結果に大きく表示されています。例えば、Nest Labs のカスタマー サービス用電話番号を検索すると、以下のように表示されます(現在のところ google.com でのみご確認いただけます)。


本日、あなたのサイトに埋め込む構造化データ マークアップを利用して、表示させたい電話番号を指定する schema.org マークアップのサポートを開始しました。サポートされる電話番号の種類は、以下のようなものです:
  • カスタマー サービス
  • テクニカル サポート
  • 決済サポート
  • 支払い
それぞれの電話番号に対して、フリーダイヤルかどうか、聴覚障碍者が利用できるか、グローバルで利用可能な番号なのか国別の番号なのか、を指定することができます。 国別のカスタマー サービス用電話番号を指定する方法は、こちらをご覧ください (英語)。

店舗サイト向けの推奨


多くのユーザーが、Google を利用してさまざまな店舗を検索しています。多くの場合、最良の情報はウェブサイトのお問い合わせページや、支店リスト ページで見つかります。これらのページには、住所や電話番号、営業時間などが含まれています。


このようなページをユーザーにとっても Googlebot にとっても理解しやすいものにするために推奨される方法 (英語) も本日発表いたします。ここには、クローリング、インデックス登録、デザインに関する推奨事項、そして Google により正確にそのページをインデックスさせるための新しい構造化データ マークアップに関するガイドラインが掲載されています。

また、Google Maps やナレッジグラフ、AdWords キャンペーンなどの Google のサービスに対して店舗の情報をアップデートするためのツールであるビジネス オーナー向けプレイスを利用することも引き続き推奨されています。

なにかご質問がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムをご利用ください。

App Indexing の最新情報

昨年、検索結果から Android アプリへ直接つながるディープ リンクが Google の検索結果に表示される App Indexing を米国で提供を開始したことをこちらのブログでもお知らせしました。Google では今回、新たに 20 を超えるアプリを追加で有効にし、間もなく検索結果にアプリのディープ リンクが表示されるようになります。また、英語のコンテンツへのアプリのディープ リンクを全世界でご利用いただけるようになりましたことを、お知らせします。


Google では引き続き、すべての言語のサイト運営者様にご参加いただきたいと考えています。提供している Android アプリでディープ リンクをサポートしていない場合や、ウェブサイトやサイトマップでこのようなリンクをまだ指定していない場合は、ぜひ対応していただき、こちらの フォーム(英語)から Google までお知らせください。

サイトマップやウェブサイトにディープ リンクを追加する際に、考慮すべきベスト プラクティスをいくつかご紹介します。
  • アプリのディープ リンクは正規 URL にのみ含めるようにしてください。
  • ホームページにおいてもアプリのディープ リンクを指定することをお忘れなく。
  • サイトマップに含まれているすべてのウェブサイト URL に対応するアプリのディープ リンクを設定する必要はありません。提供しているアプリでサポートされていないディープ リンクを含めないようにしてください。
  • ニュース サイトでニュース サイトマップを使用されている場合は、通常のサイトマップと同様に、ニュース サイトマップにもディープ リンクのアノテーションを含めるようにしてください。
  • ネイティブ ARM コードを実行するディープ リンクのアノテーションを指定しないでください。これにより、すべてのプラットフォームで App Indexing が有効になります。
アプリのコンテンツがインデックスに登録されると、提供しているアプリは、通常の動作の場合と同様に HTTP  リクエストを送信する必要があります。これらのリクエストは、サーバー上では Googlebot から送信されたように表示されます。そのため、これらのリクエストを許可できるようにサーバーの robots.txt ファイルを設定する必要があります。

最後に、アプリの戻るボタンをクリックした場合に、必ず検索結果ページに直接戻ることを確認してください。

実装の詳細については、最新のデベロッパー ガイドライン(英語)をご覧ください。この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

App Engine の利用する IP 帯域変更のお知らせ

Google では、それぞれのサービスについて、広い範囲の IP アドレスを利用しており、それらは予告なく変更される可能性があります。Google App Engine は様々なサードパーティ アプリケーションがホストされている Platform as a Service(PaaS) です。この度、その IP アドレス帯域および、Google App Engine URLFetch や Sockets API が送信するヘッダーに関して変更が加わりましたので、お知らせいたします。

App Engine の IP 帯域を、インバウンド リクエストをフィルタするために利用することは推奨されていません。しかし、特定のアドレスを対象にしたフィルタを利用するサービスがあることは事実です。Google App Engine の IP 帯域は今月から変更されますので、その IP 帯域を特定するためには、こちらの指示(英語)に従ってください。

また、個別の App Engine アプリケーションを特定するためにこれまで利用されてきた HTTP User-Agent ヘッダー 文字列は、これ以降利用されるべきではありません。新しく導入された Sockets API を利用することにより、URLFetch API を利用することなく、 好きな User-Agent を設定した HTTP リクエストを送信することができます。

音楽家の皆さん、あなたの次の公演日をナレッジグラフに表示しましょう

大好きなバンドを Google で検索したとき、ナレッジグラフが表示され、そのバンドに関する情報が一覧できることに気づいた方もいるかと思います。この中には、コンサートのスケジュールに関する情報も含まれています。このスケジュールが正しく、完全であることはファンにとってもアーティストにとっても重要です。そこで、この表示に関して新しいアプローチをはじめることにしました。これからは、アーティストの公式ウェブサイト上に構造化データのマークアップが存在する場合、そこから直接その情報がナレッジグラフ内に表示されることになります。

もしあなたがアーティストの公式ウェブサイトの管理者なら、幾つかの方法 (英語) でこれを試してみることができます。
  1. schema.org マークアップをサイト上で実装する。 RDFa や microdata に加えて新しくサポートされた JSON-LD フォーマットを利用すれば、今までにない簡便さでこれが実現できます。
  2. もっと簡単な方法は、 Bandsintown や BandPage、ReverbNation、Songkick や GigPress といった、既に構造化データマークアップが埋め込まれているイベントウィジェットを利用することです。
  3. また、ウェブマスター ツールのデータ ハイライターを利用すれば、マウスだけであなたのサイト上のイベントをラベリングすることができます。
どの選択肢を選ぶにせよ、ヘルプ センターに詳細が載っています (日本語版も鋭意作成中です)。質問がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムをご利用ください。

ファセット ナビゲーションのベスト プラクティスと 5 つのワースト プラクティス

ファセット ナビゲーションは、検索結果を色や価格帯でさらに絞り込む仕組みです。ユーザーにとって便利な機能ですが、重複するコンテンツを持つ URL の組み合わせが数多く生成されてしまうと、検索に悪影響を及ぼすことがあります。例えば、コンテンツが追加されたり更新されたりした際クロールに時間がかかったり、あるいは、複数の重複 URL にシグナルが分散した結果、インデックス登録が正しく行われなかったり、といったことが起こる可能性があります。ここでは、これらの問題を解消し、ファセット ナビゲーション サイトを可能な限り検索エンジンと相性の良いものにする方法を以下のとおり説明します。


ファセット ナビゲーションでフィルタを選択すると URL の組み合わせが多くなる
例: http://www.example.com/category.php?category=gummy-candies&price=5-10&price=over-10


背景

サイトを構築する場合、個別のコンテンツ(つまり 1 つの商品/記事、または 1 つの商品/記事カテゴリ)にアクセスするための URL は 1 つだけ、というのが理想的な状態です。このような URL であれば、特定のコンテンツにアクセスするためのクリック パスやルートは明確で、ホームページやカテゴリ ページからクリックすることでアクセスできます。


検索ユーザーにも Google 検索にも理想的な状態
  • すべての商品/記事ページにアクセスできる明確な動線


    左側はサイトでのユーザーの動線(つまりクリック パス)、右側はアクセスするページです。


  • 個々のカテゴリ ページを表す URL は 1 つ
    http://www.example.com/category.php?category=gummy-candies

    グミのカテゴリ ページ

  • 個々の商品ページを表す URL は 1 つ
    http://www.example.com/product.php?item=swedish-fish

    魚形グミの商品ページ

ファセット ナビゲーションが原因となる望ましくない重複
  • 同じ記事/商品の URL が複数存在する

    カノニカル重複
    example.com/product.php? item=swedish-fishexample.com/product.php? item=swedish-fish&category=gummy-candies&price=5-10
    魚形グミの同じ商品ページに複数の URL でアクセスできてしまう

  • 検索ユーザーや検索エンジンにとってほとんどまたはまったく価値のないカテゴリ ページが大量に存在する

    URLexample.com/category.php? category=gummy-candies&taste=sour&price=5-10example.com/category.php? category=gummy-candies&taste=sour&price=over-10
    Issues
    • [sour gummy candy price five to ten dollars] で検索するユーザーがほとんどいないとすれば何の付加価値も提供しない。
    • 検索エンジンのクローラに何の付加価値も提供しない(「gummy candies」でも「sour gummy candies」でも同じ商品(「fruit salad」)が見つかる)。
    • 同じカテゴリがいくつものバージョンに分かれているため、インデックス登録のシグナルが分散してしまい、サイト所有者に悪影響を及ぼす。
    • 新しいページや更新されたページではなく重複したコンテンツに帯域幅やクローラの処理を費やすことになり、サイト所有者に悪影響を及ぼす。
    • 検索エンジンに何の価値も提供しない(404 ステータス コードを返すべき)。
    • 検索ユーザーに悪影響を及ぼす。

ファセット ナビゲーションのワースト・プラクティス

ワースト プラクティス 1: パラメータに標準的でない URL エンコードを使用している(「キー=値」ペアではなくカンマやかっこなどを使用している)
ワースト プラクティス:
  • example.com/category?[category:gummy-candy][sort:price-low-to-high][sid:789]
  • キー=値ペアに = ではなく : が使用されている
  • 複数のパラメータが & ではなく [ ] で追加されている
  • example.com/category?category,gummy-candy,,sort,lowtohigh,,sid,789
    • キー=値ペアに = ではなく , が使用されている
    • 複数のパラメータが & ではなく ,, で追加されている
    ベスト プラクティス:
    example.com/category?category=gummy-candy&sort=low-to-high&sid=789
    人間であれば「,,」のような非標準の URL パラメータを解読できますが、クローラがこのような URL パラメータを解釈するのは難しくなります。Google のクロール チームのソフトウェア エンジニアである Mehmet Aktuna は、「標準以外のエンコードを使用するのは、わざわざ災難を招いているようなものだ」と述べています。キー=値ペアには等号(=)を使用し、複数のパラメータの追加にはアンパサンド(&)を使用してください。
    ワースト プラクティス 2: ページ コンテンツを変更しない値を、パラメータではなくディレクトリやファイル パスとして追加する
    ワースト プラクティス:
    example.com/c123/s789/product?swedish-fish
    (/c123/ がカテゴリ、/s789/ がセッション ID だがページ コンテンツは変更されない)
    グッド プラクティス:
    example.com/gummy-candy/product?item=swedish-fish&sid=789(ディレクトリ /gummy-candy/ によってページ コンテンツが意味のある形で変更される)
    ベスト プラクティス:
    example.com/product?item=swedish-fish&category=gummy-candy&sid=789 (URL パラメータにしたことで柔軟性が増し、検索エンジンが効率的にクロールできる)
    有用な値(たとえば「gummy-candy」)と有用でない値(たとえは「sessionID」)をパスに直接記述した場合、自動化されたプログラム(たとえば検索エンジン クローラ)がそれらを区別することは困難です。一方、URL パラメータを使用すれば検索エンジンにとって柔軟性が増し、クローラが各値のすべてのパターンにアクセスする必要があるかどうかを判断しやすくなります。
    ページ コンテンツを変更せず、URL パラメータとして設定されるべき一般的な値には次のものがあります:
    • セッション ID
    • トラッキング ID
    • リファラー ID
    • タイムスタンプ
    ワースト プラクティス 3: ユーザー生成値を、クロールもインデックス登録も可能だが、検索結果では有用でない(場合によっては無限の)URL パラメータに変換する。
    ワースト プラクティス(例: 緯度/経度、「~日前」といったユーザーごとに変動する値を含む URL をクロールとインデックス登録の対象にする):
    • example.com/find-a-doctor?radius=15&latitude=40.7565068&longitude=-73.9668408
    • example.com/article?category=health&days-ago=7
    ベスト プラクティス:
    • example.com/find-a-doctor?city=san-francisco&neighborhood=soma
    • example.com/articles?category=health&date=january-10-2014
    ユーザーごとに変動する値を含む URL をクロールするようにしても、処理が無限になる可能性があるだけで、検索ユーザーにとってはほとんど価値がありません。それよりも、最も一般的な値のカテゴリ ページを公開して追加情報を含めるようにすると、通常の検索結果ページより多くの付加価値を提供できます。ユーザー生成値を使用する場合は、生成値を別のディレクトリに格納し、robots.txt がそのディレクトリをクロールしないように設定します。
    • example.com/filtering/find-a-doctor?radius=15&latitude=40.7565068&longitude=-73.9668408
    • example.com/filtering/articles?category=health&days-ago=7
    robots.txt を使用する場合:
    User-agent: *
    Disallow: /filtering/
    ワースト プラクティス 4: URL パラメータの追加に論理性がない
    ワースト プラクティス:
    • example.com/gummy-candy/lollipops/gummy-candy/gummy-candy/product?swedish-fish
    • example.com/product?cat=gummy-candy&cat=lollipops&cat=gummy-candy&cat=gummy-candy&item=swedish-fish
    ベター プラクティス:
    example.com/gummy-candy/product?item=swedish-fish
    ベスト プラクティス:
    example.com/product?item=swedish-fish&category=gummy-candy
    関連性の低い URL パラメータを追加しても、重複が増えてクロールやインデックス登録の効率が下がるだけです。URL を生成する前に、不要な URL パラメータを削除してサイト内を「整理整頓」しましょう。ユーザー セッションに必要なパラメータが多い場合は、cat=gummy-candy&cat=lollipops&cat=gummy-candy& ... のように次々と値を追加するのではなく、Cookie を使って情報を保持するようにします。
    ワースト プラクティス 5: 該当する検索結果のない絞り込み条件が表示されている
    ワースト プラクティス:
    該当する商品が 1 つもない絞り込み条件が選択可能になっている。

    該当する結果がない絞り込み条件(この例では price=over-10)が選択できる状態になっています。これではユーザーがイライラし、検索エンジンで無用な問題が発生する原因にもなります。

    ベスト プラクティス:
    ユーザーの選択が妥当な場合(つまり商品が存在するとき)にのみリンク/URL が生成されるようにします。該当する商品がないフィルタ条件はグレー表示されるようにします。使い勝手をさらに向上させるには、各フィルタ条件の横に該当する商品数を表示することも検討してください。

    検索結果がゼロになる絞り込み条件(ここでは price=over-10)が選択できないようになっています。これにより、ユーザーが無駄なクリックをする心配がなく、検索エンジンのクローラが不要なページにアクセスすることもありません。

    無用な URL をなくしてクロール領域を最小にするには、商品が存在するときにのみ URL が生成されるようにします。これにより、商品が存在しないページが表示されなくなり、ユーザー エクスペリエンスが高まるだけでなく、クローラが認識する URL の数も最小限に抑えることができます。また、ページの商品が一時的に在庫切れになっているわけではなく、今後もそのページに有益なコンテンツが掲載される可能性が低い場合は、404 ステータス コードを返すことを検討してください。404 を返すことで、ユーザーに対して他のナビゲーション オプションを示すダイアログを表示したり、関連商品を見つけるための検索ボックスを表示したりできます。

    ファセット ナビゲーションを新規作成/再設計する際のベスト プラクティス

    これからサイトにファセット ナビゲーションを実装する場合は、独自のコンテンツ ページの「クロール領域」(Googlebot がサイト内で認識するすべての URL)を最適化し、重複するページのクロールを減らし、インデックス登録のシグナルを統合するための方法を検討しましょう。以下のようにいくつかの方法があります:

    • クローラがすべてのコンテンツ ページをクロールするのに必要な URL パラメータ(たとえば、アイテムごとに少なくとも 1 つのクリック パスを作成するために必要なパラメータ)を特定します。必要なパラメータとしては、item-idcategory-idpage などが考えられます。
    • 検索ユーザーにとって価値があるパラメータはどれか、クロールやインデックス登録において重複の原因になるだけの不要なパラメータはどれかを特定します。グミの例では、たとえば「taste」パラメータは検索ユーザーにとって有用です。[sour gummy candies] で検索すると、結果として example.com/category.php?category=gummy-candies&taste=sour が表示されます。一方、「price」パラメータは、category=gummy-candies&taste=sour&price=over-10 のような重複の原因になるだけです。以下に一般的な例を示します:
    • 検索ユーザーに有用なパラメータ: item-idcategory-idnamebrand...
    • 不要なパラメータ: session-idprice-range...
  • 不要なパラメータが含まれている URL の場合は、以下のいずれかの設定オプションを実装することを検討してください。なお、不要な URL パラメータは、クローラや、個別の商品にアクセスするためのユーザーのクリック パスでは必要ありません。

    • オプション 1: rel="nofollow" 内部リンクを使用する
      すべての不要な URL へのリンクに rel="nofollow" を追加します。このオプションを追加すると、クローラによって不要な URL がクロールされるのを最小限に抑えることができ、ファセット ナビゲーションによってクロール領域(クローラが認識する URL の領域)が極端に大きくなるのを防ぐことができます。なお、rel="nofollow" は不要な URL のクロールをブロックするわけではありません(クロールをブロックできるのは robots.txt の disallow だけです)。ただし、不要な URL へのクロールを許可することで、それらの URL からのインデックス登録のシグナルを、ユーザーにとって有用な URL に統合することもできます。それには、不要な URL に上位の URL への rel="canonical" を追加します。たとえば、example.com/category.php?category=gummy-candies&taste=sour&price=5-10rel="canonical" を追加し、上位 URL として example.com/category.php?category=gummy-candies&taste=sour&page=all)(すっぱいグミをすべて表示するページ)を指定します。
    • オプション 2: Robots.txt の disallow
      不要なパラメータを含む URL に、robots.txt でクロールをブロックする /filtering/ ディレクトリを含めます。これにより、すべての検索エンジンが有用なコンテンツを自由にクロールできるようになりますが、不要な URL のクロールはブロックされます。たとえば、有用なパラメータが item、category、taste で、不要なパラメータが session-id と price だとします。例:
      example.com/category.php?category=gummy-candies
      このような URL を、別の有用な URL パラメータ(たとえば taste)にリンクさせることができます。
      example.com/category.php?category=gummy-candies&taste=sour.
      ただし、不要なパラメータ(たとえば price)を追加する場合は、URL に定義済みのディレクトリ /filtering/ を含めます:
      example.com/filtering/category.php?category=gummy-candies&price=5-10
      これでこの URL は、robots.txt によってクロールがブロックされます。
      User-agent: *
      Disallow: /filtering/
    • オプション 3: ホストを別々にする
      CDN を使用していない場合(CDN を使用しているサイトでは、上記のようなウェブマスター ツールの柔軟な機能を利用することはできません)は、不要なパラメータを含む URL を別のホストに配置することを検討してください。たとえば、メイン ホスト www.example.com とサブ ホスト www2.example.com を作成します。サブ ホスト(www2)では、ウェブマスター ツールのクロール速度を低く設定します(メイン ホストはできるだけ高く設定したままにします)。これにより、メイン ホストの URL は完全にクロールされますが、不要な URL が Googlebot によってクロールされる可能性が低くなります。
      • メイン ホストのすべてのアイテムに、1 つ以上のクリック パスがあることを確認してください。
      • インデックス登録のシグナルを統合したい場合は、サブ ホストからメイン ホストの上位 URL への rel="canonical" を追加することを検討してください(例: www2.example.com/category.php?category=gummy-candies&taste=sour&price=5-10 に rel="canonical" を追加し、上位 URL として www.example.com/category.php?category=gummy-candies&taste=sour&page=all(すっぱいグミをすべて表示するページ)を指定します)。
    • 特定のカテゴリ/フィルタに該当商品がない場合はリンクをクリックできないようにします。
    • URL パラメータが論理的に表示されるようにします。
    • 値を次々と追加するのではなく、不要なパラメータを削除するようにします。
    • 悪い例
      example.com/product?cat=gummy-candy&cat=lollipops&cat=gummy-candy&item=swedish-fish)
  • 検索ユーザーにとって有用なパラメータを先に記述し、関連性の低いパラメータ(たとえばセッション ID)を後に記述します。URL が検索に表示されることもあるため、パラメータの順序に一定のルールを設けユーザー エクスペリエンスを高めます。
    • 悪い例
      example.com/category.php?session-id=123&tracking-id=456&category=gummy-candies&taste=sour
  • rel=”canonical” を使用して、個々のコンテンツ ページのインデックス登録を望ましいページに統合します。rel="canonical" は、ホスト名やドメインをまたがって使用できます。
  • ページ指定されたコンテンツ(たとえば「グミ」カテゴリの page=1、page=2)のインデックス登録を、以下のいずれかの方法で改善します:
    • シリーズを構成する各ページに、カテゴリの「すべて表示」ページへの rel="canonical" を追加します(例: 「グミ」カテゴリの page=1、page=2、page=3 に category=gummy-candies&page=all への rel="canonical" を追加します)。その際に、検索ユーザーのエクスペリエンスを損なわない(各ページがすばやく読み込まれるなど)よう注意してください。
    • rel="next" と rel="prev" でページ指定をマークアップして、リンクなどのインデックス登録のプロパティを構成ページ/URL からシリーズ全体に統合します。
  • コンテンツの並べ替え、フィルタリング、非表示を、URL の更新ではなく JavaScript で動的に行う場合でも、クロールやインデックス登録の対象となるメインのカテゴリ ページや商品ページの URL はユーザーにとって有用な情報です。JavaScript でコンテンツを動的に変更する場合は、サイト全体を表す URL としてホームページのみ(つまり 1 つの URL のみ)を使用することは避けてください。これでは検索ユーザーが、1 つの URL でサイト内のすべてのコンテンツにアクセスすることになってしまいます。また、動的なフィルタリングによってパフォーマンスが低下することがありますので注意してください。これにより、ユーザー エクスペリエンスが損なわれる可能性があります。
  • サイトマップには canonical URL のみ含めるようにしてください。
  • サイトに既にファセット ナビゲーションが実装されている場合のベスト プラクティス

    前のセクションで説明したベスト プラクティス(たとえば不要な URL の rel="nofollow")は、既存のサイトのファセット ナビゲーションを大幅に再設計する場合にも適用できます。ただし、既存のファセット ナビゲーションの場合は、検索エンジンが認識したクロール領域が既に大きくなっているケースが多いようです。したがって、Googlebot によりクロールされる不要なページを増やさないようにすることと、インデックス登録のシグナルの統合を検討することが重要になります。

    • 可能な場合は、標準のエンコードとキー=値ペアによるパラメータを使用します。
    • ページ コンテンツを変更しない値(セッション ID など)は、ディレクトリではなく標準のキー=値ペアとして実装されていることを確認します。
    • 特定のカテゴリ/フィルタに商品が存在しない場合には、クリック可能なアンカーを使用しないようにします(つまり、フィルタを実行して該当するアイテムが見つからない場合には、クリックされたり、URL が生成されたりしないようにします)。
    • URL パラメータが論理的に表示されるようにします。
    • 値を次々と追加するのではなく、不要なパラメータを削除するようにします(例: example.com/product?cat=gummy-candy&cat=lollipops&cat=gummy-candy&item=swedish-fishのような URL は避けます)。
  • 検索ユーザーにとって有用なパラメータを先に記述し、関連性の低いパラメータ(たとえばセッション ID)を後に記述します。URL が検索に表示されることもあるため、パラメータの順序に一定のルールを設けユーザー エクスペリエンスを高めます(例: example.com/category?session-id=123&tracking-id=456&category=gummy-candies&taste=sour& ではなく example.com/category.php?category=gummy-candies&taste=sour&session-id=123&tracking-id=456とします)。
  • サイトでの URL パラメータの動作について十分に理解している場合は、ウェブマスター ツールの URL パラメータを設定します(この場合でも、個別のアイテム/記事へのクリック パスを明確にする必要はあります)。たとえば、ウェブマスター ツールの URL パラメータを使用すると、パラメータ名、ページ コンテンツに対するパラメータの効果、Googlebot がパラメータを含む URL をクロールする方法などを一覧表示できます。


    ウェブマスター ツールの URL パラメータを使用すると、サイトのパラメータに関する情報や Googlebot の動作に関する推奨事項を確認できる

  • コンテンツの並べ替え、フィルタリング、非表示を、URL の更新ではなく JavaScript で動的に行う場合でも、クロールやインデックス登録の対象となるメインのカテゴリ ページや商品ページの URL はユーザーにとって有用な情報です。JavaScript でコンテンツを動的に変更する場合は、サイト全体を表す URL としてホームページのみ(つまり 1 つの URL のみ)を使用することは避けてください。これでは検索ユーザーが、1 つの URL でサイト内のすべてのコンテンツにアクセスすることになってしまいます。また、動的なフィルタリングによってパフォーマンスが低下することがありますので注意してください。これにより、ユーザー エクスペリエンスが損なわれる可能性があります。
  • rel=”canonical” を使用して、個々のコンテンツのインデックス登録を望ましいページに統合します。rel="canonical" は、ホスト名やドメインにまたがって使用できます。
  • ページ指定されたコンテンツ(たとえば「グミ」カテゴリの page=1、page=2)のインデックス登録を、以下のいずれかの方法で改善します:
    • シリーズを構成する各ページに、カテゴリの「すべて表示」ページへの rel="canonical" を追加します(例: 「グミ」カテゴリの page=1、page=2、page=3 に category=gummy-candies&page=all への rel="canonical" を追加します)。その際に、検索ユーザーのエクスペリエンスを損なわない(各ページがすばやく読み込まれるなど)よう注意してください。
    • rel="next" と rel="prev" でページ指定をマークアップして、リンクなどのインデックス登録プロパティを構成ページ/URL からシリーズ全体に統合します。
  • サイトマップには canonical URL のみ含めるようにしてください。
  • シンプルなままにしておけるなら、それがベストであるということは覚えておいてください。ご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまで質問をお寄せください。


    モバイル サイトを改善するためのチェック リストと動画をご紹介します

    スマートフォン用ウェブサイトを改善したいけれど、どこから手をつければよいかわからないとお困りではありませんか?多くのアドバイスの中からどれを優先すればよいのか知りたいと思いませんか?このたび Google では、モバイル サイトを効率よく改善する上で役立つチェック リストを公開しました。このチェック リストでは、複数のトピックから関連するビジネス ケースや研究・調査にリンクしています。また、一部のトピックでは、Google アナリティクスやウェブマスター ツールのデータをサイトの改善に効果的に利用する方法を解説した動画を用意しています(字幕を日本語にしてご覧ください)。こちらのリストは、チェック リスト(英語)の簡易版となります。ぜひ、サイトの改善にお役立てください。

    手順 1: ユーザーをイライラさせない
    • 簡単に閉じることのできない JavaScript ポップアップ。
    • 特にアプリをダウンロードするためのオーバーレイ表示(iOS 6 以降の Smart App Banner(英語)またはそれに相当するバナー、サイド ナビゲーション、メール マーケティングなどの使用を代わりにご検討ください)。
    • タスクを完了する前のアンケートの表示。
    • 端末に適した機能を提供する
    • ユーザーの端末で使用できないプラグインや動画を必要とする機能を削除します(たとえば、Adobe Flash は iPhone や Android バージョン 4.1 以降では再生できません)。| ビジネス ケース
    • タブレット ユーザーにはデスクトップ バージョン(可能な場合はタブレット バージョン)を配信します。| 研究・調査(英語)
    • デスクトップ バージョンの機能が携帯端末でもすべて利用できることを確認します。ユーザーがデスクトップ バージョンでの表示を選択した場合には、セッション中はすべてデスクトップ バージョンが保持されるようにします(つまり、各ページが読み込まれた後でユーザーがデスクトップ バージョンを選択しないで済むようにします)。| 研究・調査(英語)
    • トラフィックが多くユーザー エクスペリエンスが悪いモバイル向けページを改善する

    Google アナリティクスの直帰率とイベントのデータを使用して、トラフィックが多くユーザー エクスペリエンスが悪いモバイル向けページを改善する方法(スライド
    • パフォーマンス向上のための簡単な修正を加える(競合サイトよりもパフォーマンスが低い場合は継続して修正する)| ビジネス ケース(英語)

    モバイル サイトのパフォーマンスを向上するための簡単な修正を加え、競合サイトとパフォーマンスを比較する方法(スライド

    「ユーザーの利便性を妨げない」のすべてのトピックを確認するには、フル バージョンのモバイル サイトを改善するためのチェック リストをご覧ください。

    手順 2: 簡単にタスクを完了できるようにする
    • robots.txt によりアクセスを制限しているリソース(CSS、JavaScript)の制限を解除します。
    • あなたのモバイルサイトの実装に適した検索エンジンのベスト プラクティスを実装します。
    • サイトの一般的なモバイル ペルソナ ワークフローを最適化する

    Google ウェブマスター ツールと Google アナリティクスを使用して一般的なモバイル ワークフローを最適化する方法(スライド

    手順 3: ユーザーをファンに変える
    • モバイル アプリの検索への統合を考慮する(※ 2014/3/5 現在のところ日本では未対応です) | お知らせ情報(英語)
    • 価値を提供するための新しい方法をブレーン ストーミングする
    • 実際の店舗などにおいて買い物客がどのようにモバイルを使用するか、という点を考慮して制作します。| ビジネス ケース(英語)
    • スマートフォンの GPS、カメラ、加速度計を活用します。
    • 共有など、ソーシャルを活用します。| ビジネス ケース(英語)
    • スワイプ、シェイク、タップを使用した直感的かつ楽しい体感機能の実装を検討します。

    検索に関するご質問を!ウェブマスター オフィスアワーでお待ちしています!


    Google では、日本のウェブマスターのみなさまに向けて、昨年度から Google+ のハングアウト オンエア機能を利用したウェブマスター ハングアウトを行ってきました。

    みなさまからご好評を頂き、2014 年に入りハングアウト形式の情報発信を拡充しています。従来のオンライン講義形式のウェブマスター ハングアウトだけでなく、リアルタイムに Google 社員がみなさまからのご質問にお答えする「ウェブマスター オフィスアワー」と称したイベントを頻繁に開催し、多くの方にご参加頂いています。

    今回は「ウェブマスター オフィスアワー」についてその概要と参加方法をご紹介します。

    ウェブマスター ハングアウトとウェブマスター オフィスアワー

    2014 年から、Google サーチ クオリティ チームでは、2 種類のハングアウトを実施しています。

    従来から行っていた「ウェブマスター ハングアウト」では、オンライン授業形式で Google 社員より様々なトピックについてまとまった情報をお届けしています(実施例)。
    一方「ウェブマスター オフィスアワー」は、特定のトピックは決まっておらず、Google 社員がリ参加者から頂いた Google 検索やサイト運営上の質問にアルタイムで答えていく、カジュアルな Q&A セッションとなっています。例えば
    • Google 検索と相性の良いサイト運営法とは?
    • ウェブマスター ツール上でエラーが出たけれどどう対処すればいい?
    • Goolge 検索に関して、知っておくとよい最新の情報を教えて!
    といったご質問に Google 社員がリアルタイムでお答えします。

    参加するには?

    各回ごとに Google+ 上にイベント ページを設置しますので、そちらで参加表明をお願いします。Webmaster Japan コミュニティオフィスアワー サイトでも最新の日程をご確認いただけます。
    イベント当日は、イベント ページ上からライブ配信の動画を閲覧し、リアルタイムで質問をすることも可能です。イベント終了後は、録画された動画が公開されます。

    質問するには?

    ウェブマスター オフィスアワーで質問するには 2 つの方法があります。
    1. イベント ページ上に質問を投稿する:イベント ページ上にテキストで質問を投稿して頂けます。イベント開催前から質問の投稿は可能ですので、聞きたい質問を思いついた際には忘れない内にご投稿ください :) 頂いた質問にはオフィスアワーの時間内に、リアルタイムにお答えしていきます。 
    2. ハングアウトに直接参加する:ビデオ会議形式で、Google 社員が参加しているハングアウトに直接参加し、顔を見ながら会話ベースで質問をすることも可能です。こちらは、映像にご自身の顔(カメラをオフにして参加することも可能です)や発言が記録され、公開されることをご理解の上ご参加ください。なお、ハングアウトに参加しないで閲覧するだけでは顔が映ることはありませんのでご安心ください :) 
    「こんな質問をしたらレベルが低すぎて恥ずかしいかな」といった声を聞くこともありますが、ご心配は無用です。



    過去に実施したこちらのオフィスアワーの動画をご覧いただくとおわかり頂けるかと思いますが、初心者の方から上級者まで、どんなレベルの方でも気軽にご質問頂ける場となることを心がけていますので、疑問がありましたら、遠慮せずにご参加、ご質問をして頂けたらと思います。

    また、一度質問しても不明点が残った場合に追加で「○○ の部分をもう少し詳しく説明して欲しい」とリクエスト書き込んだり、ハングアウトで 直接参加して、質問の意図を説明してより詳しい回答を得たりといったことも可能です。リアルタイム、インタラクティブだからこそ、みなさまの疑問点をより具体的に解消できるのがウェブマスター オフィスアワーの魅力だと考えています。

    過去の動画をもっと見るには?

    こちらのプレイリストから過去の動画(ウェブマスター ハングアウト、ウェブマスター オフィスアワー)をご覧いただけます。 次回の開催は? 次回のウェブマスター オフィスアワーは 3 月 5 日 17:00 (日本時間)を予定しています。また、今後も 2 週間に 1 回程度の開催を予定していますので、ぜひお気軽にご参加ください。

    みなさまにウェブマスター オフィスアワーでお会いできることを楽しみにしております!

    サイトの不正なハッキングをいち早く見つける 3 つの方法

    サイトが不正にハッキングされているのを見たことがありますか?

    不正にハッキングされた可能性のあるサイトには検索結果上でメッセージを表示しています。

    不正なハッキングによる被害は依然、世界中で増えています。例えば最近では、不正なハッキングによって、ブランド名や製品名(「財布」「バッグ」等)、「激安」などのキーワードやコンテンツを挿入し、オンラインでショッピングをしようとしているユーザーを別のショッピング サイトに誘導するケースが見られます。

    また、他のスパム行為と比べ、不正なハッキングでよく見られる特徴としては、別言語のコンテンツが挿入されてしまうため、ハッキングされていること自体に気づきにくいという現象が起こりえます。例えばロシア語のサイトがハッキングされ、日本語の悪質なコンテンツを挿入されてしまう、といったケースがみられます。

    Google では、不正なハッキングや悪質なコンテンツの挿入の被害にあっていると思われるサイトの検索結果に警告メッセージを表示し、 検索ユーザーがサイトにアクセスしないよう注意喚起を行っています。しかし、ウェブマスターのみなさまが、日頃からサイトの状況を把握し、いち早く被害に気づくことが、検索ユーザーにとってもウェブマスターのみなさまにとっても被害を最小限に抑えるために何よりも重要です。

    今回は、ハッキングの被害にいち早く気づくための最新のヒントをご紹介します。

    1. サイト内に不自然なディレクトリや URL がないか確認する


    みなさんのサイトでサイト演算子による検索(site:example.com)を試してみてください。サイト内にご自身で作成してないサブ ディレクトリやページが存在していないでしょうか?ハッキングにより不正にディレクトリを作成されたり、ページが挿入されたりすることがありますので、定期的にサイト内の状況を確認してみてください。[site:example.com 激安] や [site:example.com viagra] のように site: 演算子の後にハッキングで狙われやすいクエリ(キーワード)を付け足して検索することも可能です。また、こうした検索クエリで Google アラートを設定しておくと、変化により早く気づくことができるでしょう。

    2. ウェブマスター ツール上の「検索クエリ」に不自然なクエリが表示されていないか確認する


    ウェブマスター ツールには、ご自身のサイトがどのような検索クエリにヒットして検索結果上に表示されているかを知ることができる機能が備わっています。この「検索クエリ」にお使いの言語以外のクエリが表示されている場合、それがサイトがハッキングされていることを示すシグナルとなっていることがあります。

    英語のサイトが日本語のコンテンツでハッキングされた例。
    検索クエリのページに日本語の見知らぬクエリが表示されています。

    別言語の読めない文字であるという理由で、こうしたデータを無視し、ハッキングの被害を見逃してしまうこともありますので、他言語の検索クエリを見つけても、「自分には関係のないデータだ」などと無視せずに、深く調査することをおすすめします。

    3. ウェブマスター ツールのメール転送機能を活用する


    ウェブマスター ツールでは絶えずサイトの状況をモニターしているため、サイトに何か問題があったときにはウェブマスター ツールのメッセージ センターに通知されます。メール転送機能を使うと、これらの通知を Google アカウントに関連付けられているメール アドレスに転送することができますので、ウェブマスター ツール内での確認の前に、みなさまがいち早く被害に気づくことができます。

    以上、サイトの不正なハッキングをいち早く見つける 3 つの方法をご紹介しました。なお、不正なハッキングの被害が見つかった場合の対処方法や、未然に被害を防ぐためのヒントについては、以下のブログ記事やヘルプ ページをご覧ください。
    これらのツールや情報を、被害にあう前から確認しておき、サイトが不正なハッキングの被害にあった場合にすぐに対処を行えるような状態にしておきましょう。また、サイト上で利用しているソフトウェアの更新状況を常に確認し、セキュリティの脆弱性に対応した最新のものにアップデートしておくことも重要です。

    ご質問やご意見がある方は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムのマルウェアへの感染、サイトのハッキングに関するカテゴリもぜひご活用ください。

    Google サーチ クオリティ チームではこのような被害を防ぐため、日々より良い検索結果を提供できるよう改善に努めていますが、みなさまからの報告やフィードバックも問題を把握する上で重要な情報となっています。もし不正なハッキングの被害にあっていると思われるサイトを見かけた場合は(それが自分のサイトでなかったとしても)、スパム レポートからご報告をお願いします。

    検索エンジンとの相性を考慮した無限スクロールのベストプラクティス

    ご自身のサイトのニュース フィードやピンボードで、ユーザーの利便性を考えて無限スクロール(英語)を使用している方もいらっしゃるでしょう。しかし、Googlebot に対してとなると話が変わってきます。無限スクロールでは、クローラーがユーザーの行動(スクロールやボタンを押してさらにアイテムを読み込むなど)を常にエミュレートできるとは限らないため、フィードやギャラリー内のすべてのアイテムにアクセスできないことがあります。クローラーがアクセスできないコンテンツは、検索結果に表示されることもないでしょう。

    無限スクロール ページからリンクされている個別のアイテムを検索エンジンがクロールできるようにするには、無限スクロールを分割した一連のページ群を生成するようにしましょう。


    無限スクロール ページは、分割された一連のページ群に変えることで検索エンジンとの相性が良くなります。それぞれのページには類似の <title> が含まれ、 <head> では rel=next/prev の値が宣言されています。

    Google のウェブマスター トレンド アナリストである John Mueller が作成したページ指定された無限スクロール サイトのデモで、実際の挙動を確認できます。このデモは、検索エンジンとの相性を考慮する上で重要なポイントを示しています:
    • 対象範囲: すべての個別のアイテムがアクセス可能。従来の無限スクロールでは、最初のページ読み込み後に表示された個別のアイテムをクローラーが見つけることはできません。
    • 重複なし: 各アイテムは一連のページ指定したページで一度だけ指定(つまり、アイテムの重複はありません)。

    検索エンジンとの相性を考慮した無限スクロールのベストプラクティス
    1. はじめる前に:
      • 無限スクロール ページのコンテンツを、JavaScript が無効でもアクセス可能な形で、複数のページに分割します。
      • 各ページに含めるコンテンツの量を決定します。
      • 検索ユーザーが直接このページにアクセスしても、探しているアイテムが簡単に見つけられるようにします(たくさんスクロールしなければコンテンツを見つけられないようなことは避けます)。
      • 適当なページの読み込み時間を維持します。
    2. コンテンツを分割し、それぞれのページ間で重複が発生しないようにします(バッファリングを除きます)。


    3. 検索エンジンと相性が良い例を左に、そうでない例を右に示します。右側の例では、コンテンツのクロールとインデックス登録にそれぞれ重複が発生する可能性があります。

    4. 検索エンジンが処理する無限スクロール用の URL を構成します。
      • コンポーネントを構成する各ページには完全な URL を含めます。このケースでは、構成エラーを避けるために完全な URL を使用することをおすすめします。
      • 好ましい例: example.com/category?name=fun-items&page=1
      • 好ましい例: example.com/fun-items?lastid=567
      • 好ましくない例: example.com/fun-items#1
      • ユーザーが各ページ(の URL)から直接コンテンツにアクセスできること、および同じ Cookie やユーザー履歴のないブラウザからでもアクセス/参照可能であることを確認します。
    5. URL パラメータのキー/値が次のベストプラクティスに従うようにします:
      • URL が概念上は今から 2 週間後でも同じコンテンツを表示するようにします。
      • 相対時間に基づいた URL パラメータの使用は避けます:
        好ましくない例: example.com/category/page.php?name=fun-items&days-ago=3
    6. 検索ユーザーにとってコンテンツの内容が想像できる価値のあるパラメータを設定します。
      • コンテンツにアクセスする主な手法として、検索ユーザーにとって価値のないパラメータを使用することは避けます:
        好ましくない例: example.com/fun-places?radius=5&lat=40.71&long=-73.40
    7. 各ページで、<head> 内に rel=next と rel=prev の値を含めるページ指定を行います。<body> 内のページ指定の値は、ウェブマスターが意図しないところで、ユーザー生成コンテンツによっても挿入される場合があるため、Google のインデックス登録では無視されますので、ご注意ください。
    8. 無限スクロール ページに replaceState/pushState を実装します。どちら(あるいは両方)を採用するかはあなた(のサイトのユーザーの行動)次第ですが、Google では、次のような場合には pushState を(単独または replaceState と併せて)含めることをおすすめします: 
      • クリックや実際にページをめくるようなユーザーの行動がある場合
      • ページ指定したコンテンツが表示されるたびに閲覧履歴に保存できるようにする場合
    9. テストを行います。

    この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

    スマートフォン用のコンテンツをクロールするための新しい Googlebot ユーザーエージェント

    Google では数年にわたって、従来の携帯電話(フィーチャーフォン)とスマートフォンのコンテンツに対して別々のクローラーを使用してクロールとインデックス登録を行ってきました。こうしたモバイル固有のクローラーはすべて Googlebot-Mobile と呼ばれていました。しかし、フィーチャーフォンとスマートフォンでは端末機能がかなり異なっており、フィーチャーフォンのクロールやインデックス登録をブロックするつもりが誤ってスマートフォンのクロールやインデックス登録をブロックしてしまったという報告もウェブマスターから寄せられていました。この曖昧さにより、一部サイトのスマートフォン向けコンテンツのインデックス登録や、それらのサイトがスマートフォン向けに最適化されていることの認識が難しくなってしまっていました。

    スマートフォン用の新しい Googlebot

    状況を明確にし、ウェブマスターの皆様がより的確に管理できるようにするために、Google ではスマートフォン用の「Googlebot-Mobile」ユーザーエージェントの使用を 3~4 週間後に中止します。それ以降、スマートフォン用のユーザーエージェントはシンプルに「Googlebot」となりますが、ユーザーエージェント ストリングのどこかに「mobile」という単語は引き続き残ります。新旧のユーザーエージェントは次のとおりです:

    スマートフォン用の新しい Googlebot ユーザーエージェント:
    Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 6_0 like Mac OS X) AppleWebKit/536.26 (KHTML, like Gecko) Version/6.0 Mobile/10A5376e Safari/8536.25 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)

    まもなく使用を中止するスマートフォン用の Googlebot-Mobile ユーザーエージェント:
    Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 6_0 like Mac OS X) AppleWebKit/536.26 (KHTML, like Gecko) Version/6.0 Mobile/10A5376e Safari/8536.25 (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)

    この変更が影響するのはスマートフォン用の Googlebot-Mobile のみです。標準の Googlebot のユーザーエージェントには変更ありません。残りの 2 つの Googlebot-Mobile クローラーのユーザーエージェント ストリングでは引き続きフィーチャーフォン端末が参照されます。これらのクローラーは次のとおりです:

    標準の Googlebot ユーザーエージェント:
    Mozilla/5.0 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)

    フィーチャーフォン用の 2 つの Googlebot-Mobile ユーザーエージェント:
    • SAMSUNG-SGH-E250/1.0 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1 UP.Browser/6.2.3.3.c.1.101 (GUI) MMP/2.0 (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
    • DoCoMo/2.0 N905i(c100;TB;W24H16) (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
    ウェブマスター ツールの Fetch as Google 機能を使用してサイトのテストを実施できます。また、ヘルプセンターでは、Google のクローラーの一覧をご確認いただけます。

    クロールとインデックス

    ユーザーエージェントのアップデートでは次の点にご注意ください。スマートフォン クローラー用の新しい Googlebot では、Googlebot-Mobile ではなく Googlebot の robots.txt、robots メタ タグ、HTTP ヘッダーの指定が適用されます。たとえば、新しいクローラーが導入されている場合、以下の robots.txt の指定によって、スマートフォン用の新しい Googlebot ユーザーエージェントと標準の Googlebot ユーザーエージェントによるすべてのクロールがブロックされます:

    User-agent: Googlebot
    Disallow: /

    以下の robots.txt の指定によって、Google のフィーチャーフォン クローラーによるクロールがブロックされます:
    User-agent: Googlebot-Mobile
    Disallow: /

    Google の分析では、このアップデートにより、ウェブマスターはコンテンツのクロールとインデックス登録をより管理しやすくなる一方で、URL に及ぼす影響は 0.001% 未満という結果になりました。ご不明な点がありましたら、以下をご覧ください:

    リダイレクト発生時のクロール エラーの表示に関する改善について

    これまで、ウェブマスター ツールで報告されているクロール エラーに関して、ウェブマスターの皆さまの間に混乱が見られることがありました。今回の改善は、この点をより明確にし、エラーの診断をより容易にするものです。従来報告に表示されていたのはリダイレクト元の URL でしたが、この変更により、リダイレクト先の、実際にエラー コードを返している URL が表示されるようになります。

    一例を見てみましょう:

    A は B にリダイレクトしていますが、B はエラーを返しています。リダイレクトの種類やエラーの種類自体はここでは重要ではありません。

    これまで、ウェブマスター ツール上では、URL A の方をクロール エラーとして表示してきました。これからは、表示されるのは URL B の方になります。これにより、表示されているクロール エラーの診断がより容易になるでしょう。cURL やオンラインのサーバー ヘッダー チェッカーなどのツールを利用して、URL B から実際にエラーが返されていることを確認することができます。

    この変更が、全体のエラー数に影響を与える場合もあるでしょう。あなたのサイトが新しいドメインに移行した場合、リダイレクトが正確に行われていれば、これらのエラーは新しいドメインのウェブマスター ツールでのみ確認することができるようになります。これにより、全体のエラー数が大きく変化する可能性があります。

    この変更は、ウェブマスター ツールでどのようにクロール エラーが表示されるかということにのみ影響するということにご注意ください。また、エラーを返すべき(例えば、存在しない) URL でクロール エラーが発生することによって、同一サイト内の他のページのインデクシングやランキングに影響が与えられることはありません(英語ですが、こちらの Google+ 上の投稿もご参照ください)。

    この変更が、クロール エラーの診断をより容易にすることを願っています。気づいていなかったエラーが発生していたら、ぜひ直してあげてください。この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

    モバイル向けに別サイトを持っている場合の検索クエリ データが改善されました

    ウェブマスター ツールの「検索クエリ」機能が、モバイル向けに別の URL を用意しているサイト(モバイル向けに m.example.com、デスクトップ向けに www など)に関して改善されました。2013 年 12 月 31 日より、モバイル サイト側* の「検索クエリ」で、フィルタを「携帯電話」に設定した場合、以下の両方が表示されます:
    • あなたのモバイル向けページが、携帯端末上のブラウザーの検索結果に表示された検索クエリ
    • リダイレクトスキップが発生した検索クエリ。この場合、検索結果上ではデスクトップ版の URL が表示されますが、それをクリックしたユーザーは直接モバイル版へと送られます(サーバー サイド リダイレクトのレイテンシから解放されることになります)。
    リダイレクトスキップに関する情報が、モバイル サイト側で表示されています

    この改善の前は、リダイレクトスキップが発生している検索クエリもデスクトップ向けのサイトに加算されていました。この変更により、表示回数やクリック数、CTR などの情報がモバイル サイト側で表示されることになりますので、モバイル向けの統計がより理解しやすくなりました。

    モバイル向けに別の URL を用意する場合のベスト プラクティス


    モバイル向けに別の URL を用意する場合は、以下をおすすめします。
    • デスクトップ向けサイトの側では、対応するモバイル向け URL へ向いた link rel=”alternate” タグを設置してください。これは、Googlebot があなたのモバイル向けサイトを発見する助けになります。
    • モバイル向けサイトの側では、対応するデスクトップ向け URL へお向いた rel=”canonical”  タグを設置してください。
    • ユーザー エージェントに応じて自動的にサーバー側でリダイレクトを行なっている場合は、HTTP Vary: User-Agent ヘッダーを利用してください。
  • ウェブマスター ツールでは、デスクトップ向けサイトとモバイル向けサイトの両方を登録しましょう。このことにより、各サイトのトラブルシューティングがより捗ります。
  • * モバイル向けサイトの所有権が確認されている場合

    ウェブマスター ツール「検索クエリ」機能が改善されました

    あけましておめでとうございます。あなたの新年をより良いものにすることを願って、この度、ウェブマスター ツールで人気の機能の 1 つを改善いたしました。「検索クエリ」機能で表示されるデータが、概算ではなくなります。

    検索クエリ機能は、検索結果にあなたのサイトからのページが少なくともひとつ表示されている検索クエリについての情報を表示するものです。過去 90 日間で、ページが検索結果に表示された回数と、ユーザーが実際にあなたのサイトを訪れた回数(クリック数)を収集し、表示しています。

    この度のアップデートの前と後を比較してみてください:
    アップデート前

    アップデート後

    この改善により、あなたのサイトがユーザーによってどのように見られ、クリックされているかについて、より詳しい情報を得ることができるようになります。ご質問はヘルプ フォーラムまでお願いいたします。

    2013 年もありがとうございました – 今年のハイライトと人気記事ランキングのご紹介


    2013 年も残すところあと数日となりました。今年はウェブマスターのみなさんにとって、どんな 1 年でしたでしょうか?

    今年、ウェブマスター セントラル ブログでは 50 近くの記事を掲載しました。このことからもわかるように、新たな機能の提供開始、イベントへの参加、Google 検索に関する様々なご案内など、Google サーチ クオリティ チームにとっても盛り沢山な 1 年となりました。

    ここで日本のウェブマスター セントラルでの 2013 年ハイライトをご紹介いたします。

    1. Google+ での情報発信をスタートしました
    2013 年初めからスタートした Google+ 上での情報発信。今年 1 年でウェブマスター セントラルの新しい情報発信のチャンネルとして大きく発展しました。2 月からはウェブマスター ハングアウトを開始、ハングアウト オンエア形式で Google 社員が最新の情報をご紹介したりみなさまからのご質問にリアルタイムでお答えしたりと今まで以上にインタラクティブな情報発信を実施しました(今年のウェブマスター ハングアウトの録画動画はこちらからご覧ください)。3 月に Google+ 上に開設したWebmaster Japan コミュニティでは、ウェブマスターミニTips#ウェブマスタークイズといった人気企画で盛り上がり、メンバー数も 1000 人に迫っています。来年もWebmaster Japan コミュニティを拠点に様々な取り組みを行っていきます。

    2. イベントに参加し、多くのウェブマスターの方にお会いできました
    2013 年はいくつかのイベントに参加し、ウェブマスターの方に直接お会いしてお話する機会もありました。6 月のウェブマスター一年生のためのホワイトハット SEO、9 月のWordCamp 2013CSS Nite LP29「SEO 2013」などで多くのウェブマスターの方にお会いし、より良いサポートを提供していく上で非常に貴重なフィードバックをたくさん頂きました。来年も多くのみなさまにお会いできることを楽しみにしています。

    3. トップ レベル ユーザー サミット 2013  を開催しました
    9 月 30 日から 10 月 3 日にかけて、米国カリフォルニア州サンノゼ、およびマウンテンビューの Google 本社にて、「トップレベル ユーザー サミット 2013」を開催しました。Google では、豊富な製品知識と経験に基づいて、公式ヘルプ フォーラムで多大な貢献をしてくださっている方々を、「トップレベル ユーザー」と呼んでいます。今回、日本のヘルプ フォーラムからも 7 名のトップレベル ユーザーの方がサミットに参加し、プロダクトやフォーラム運営について活発な情報交換をしていただきました。

    この他にも、たくさんのハイライトがありましたが、ここで一つ一つをご紹介しきれないため、最後に、 2013 年にウェブマスター セントラル ブログで多くのみなさまにお読みいただいた記事をランキング形式でご紹介します。「こんなトピックが話題になったな」と 2013 年を振り返って頂く際の参考にして頂きましたら幸いです。

    1 位:「検索エンジン最適化(SEO)クイック チェックシート」が完成しました。あなたのお友達やご家族にもどうぞ!
    2 位:検索エンジン最適化 ( SEO ) スターターガイドを更新しました
    3 位:Google がお勧めするスマートフォンに最適化されたウェブサイトの構築方法
    4 位:スマートフォン向け検索でのランキングの変更について
    5 位:レスポンシブ・ウェブデザイン - メディアクエリのパワーを使いこなす

    ランキングをご覧になるとお分かりのように、2013 年はモバイル/スマートフォン向けサイトの運営について多くの情報発信を行い、ウェブマスターの方の関心を強く集めた年でもありました。来年以降も情報発信を強化していく予定ですのでぜひブログ等でのアップデートをご確認下さい。

    最後になりましたが、2013 年もヘルプ フォーラムや Google + コミュニティ、ハングアウトなど、様々な場所でのご参加、フィードバックのご提供ありがとうございました。Google サーチ クオリティ チームでは、2014 年もますますみなさまのお役に立つ情報を提供できるよう、様々な取り組みを行っていきたいと思います。来年もどうぞよろしくお願い致します。

    それではみなさま、よいお年を。

    p.s. ウェブマスター ヘルプフォーラムGoogle+ Webmaster Japan コミュニティでも 2013 年の振り返りポストを行っています。ぜひご覧ください。