フードデリバリーのスターフェスティバルがシダックスと合弁会社設立へ

フードデリバリーサービスを展開するスターフェスティバルは2月22日、フードサービスなどを展開する総合サービス企業であるシダックスと「企業・団体向けの食事提供サービス」の開発を推進するための合弁会社の設立に向け、資本業務提携について協議していることを発表した。3月11日に開催されるスターフェスティバルの取締役会決議を経て正式に決定する予定。

スターフェスティバルは、オフィス向けフードデリバリー総合モール「ごちクル」、デリバリー型社員食堂サービス「シャショクル」などを企画運営し、企業ワーカーの食事をトータルサポートしている。シダックスグループは全国2000カ所以上で事業所給食のほか、学校、保育園、病院、福祉施設や観光施設などで食事を提供している。

両社が強みとする法人・団体向けのフードビジネスを取り巻く市場環境は、企業における福利厚生に対する意識の高まり、就労者の働き方の多様化などからここ数年で激変している。そのような中で両社はオフィス、工場などにおける喫食シーンに新しい価値を提供すべく、相互のノウハウ・営業力を結集して新たな市場の開拓を目指し、合弁会社として「シダックス・スターフェスティバル(仮称)」を設立する。

この合弁会社では、「ごちクル」「シャショクル」の営業を拡充するほか、AIなどのテクノロジーを駆使したさらなるサービスやシステムを開発する予定とのこと。

スターフェスティバルは2009年の設立。2019年2月には東急不動産やハウス食品との資本業務提携を発表した。

「ごちクル」運営のスターフェスティバルが総額10億円を資金調達、新規事業創出に取り組む

法人・団体向けのお弁当宅配やケータリングサービス「ごちクル」などを運営するスターフェスティバルは7月24日、キッコーマン、クレディセゾン、電通グループが運営するファンド、東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)、みずほフィナンシャルグループが運営するファンドから、総額10億円の資金調達を実施したことを明らかにした。スターフェスティバルは2009年7月の創業。今回の調達を含め、累計資金調達額は約50.5億円となる。

スターフェスティバルは、有名店やシェフ監修の弁当からワンコイン弁当までをネット注文で宅配するごちクルのほか、2015年からは企業の従業員向けにランチを提供するサービス「シャショクル」を提供。2016年8月には新規事業として、ごちクル、シャショクルの利用者をターゲットに、広告主となる企業の製品やサービスのプロモーションを行う広告事業「ごちアド」を開始した。また、全国の特産品や食材を活かした弁当の企画開発・販売、特産品の流通、プロモーション協力を行う、地方創生サポート事業も行っている。

7月6日には、今回の発表に先駆け、JR東日本との資本業務提携も公表(今回発表の資金調達にはこの資本業務提携が含まれている)。JR東日本グループ傘下で製造する弁当などを販売することで、製造パートナーの拡充や地産品の仕入れなど物流強化を図る考えだ。

スターフェスティバルでは、今回の資金調達により、「ごちクル」、「シャショクル」、「ごちアド」など既存サービスの強化を図るとともに、新規事業の創出にも積極的に取り組むとしている。