アクセラレータープログラムCode Republicがデモデイ開催、第10期採択企業4社と卒業企業1社が事業内容を発表

アクセラレータープログラムCode Republicがデモデイ開催、第10期採択企業4社と卒業企業1社が事業内容を発表

ZホールディングスのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)「Z Venture Capital」とEast Venturesが共同運営するアクセラレータープログラムCode Republicは、第10期デモデイを2月16日に開催したと発表した。今回は、第10期採択企業4社と卒業した1社の計5社が事業内容の発表を行い、約60名の投資家が参加した。

Code Republicは、起業志望・起業初期を対象に創業資金700万円、キャピタリストとの週次メンタリング、各種勉強会を提供する4カ月間のアクセラレータープログラム。プログラムの締め括りとなるデモデイでは、VC・エンジェル投資家を招き、4カ月間の成果を発表する。第10期採択企業4社と卒業企業1社は以下の通り。

Tooon

アクセラレータープログラムCode Republicがデモデイ開催、第10期採択企業4社と卒業企業1社が事業内容を発表
フリーランスで活動するクリエイターの未払いトラブルをエスクロー決済により解決するクリエイター向けの取引管理SaaS「Tooon」(トゥーン)を提供している。

カーニバルグループ

アクセラレータープログラムCode Republicがデモデイ開催、第10期採択企業4社と卒業企業1社が事業内容を発表
トラックドライバーの人材不足の解決を目的として、未経験者の育成、就職をサポートする採用プラットフォーム「LAND:PILOT」(ランドパイロット)を提供。

ZIDAI

アクセラレータープログラムCode Republicがデモデイ開催、第10期採択企業4社と卒業企業1社が事業内容を発表
希望条件に応じて最適な住宅メーカーを提案してくれる、提案型の注文住宅メーカーの比較サービス「Houstock」(ハウストック)を提供。

プリズムテック

アクセラレータープログラムCode Republicがデモデイ開催、第10期採択企業4社と卒業企業1社が事業内容を発表
コミュニティ運営の際の顧客分析と顧客のステータスに応じた提案業務を支援するコミュニティマネージャー向け業務管理SaaS「コミュニオ」を提供。

foriio

アクセラレータープログラムCode Republicがデモデイ開催、第10期採択企業4社と卒業企業1社が事業内容を発表
クリエイターに対してポートフォリオ管理から案件獲得、転職支援までをサポート、4万人以上のクリエイターが登録するプラットフォーム「foriio」を提供。

リコーが統合型アクセラレータープログラム「TRIBUS 2021」成果発表、スタートアップ企業6社公開・社外から117件の応募

リコーが統合型アクセラレータープログラム「TRIBUS 2021」成果発表、スタートアップ企業6社公開・社外からは117件の応募

リコーは2月18日、社内外の起業家を対象に事業共創を目指すアクセラレータープログラム「TRIBUS(トライバス) 2021」の成果発表会「TRIBUS Investors Day」を2月17日に開催したと発表。社内起業家5チームとスタートアップ企業6社を公開した。なお同社は、4年目となる2022年度も「TRIBUS 2022」として同プログラムを継続するとしている。

同プログラムは、リコーグループ社員であれば誰でも応募できる社内起業家プログラムと、スタートアップからの応募を募るプログラムを統合した形で運用する、統合型アクセラレータープログラム。2021年度は、「不可逆な世界でこれからの選択肢をつくる」をテーマに、働く人の創造力を支える新しい時代のビジネスアイデアを広く募集し、社内からは78件、社外からは117件の応募があった。

2021年度は「外部審査員特別賞」を新設。TRIBUS 2021の社内ピッチコンテストと統合ピッチコンテスト(2021年10月)で審査員を務めた社外有識者7名から、企業やチームに賞が贈られた。また、「TRIBUS企業賞」には東急グループの「東急アライアンスプラットフォーム」担当者が注目したスタートアップが1社選ばれ、同社との面談の機会を獲得した。さらに「TRIBUS社内起業賞」には、社内審査員と社外投資家から2チームが選ばれ、来年度から自由裁量権を持つ活動が認められた。
リコーが統合型アクセラレータープログラム「TRIBUS 2021」成果発表、スタートアップ企業6社公開・社外からは117件の応募
「TRIBUS 2021」参加チームと企業の提案事業と現況、受賞内容は次の通り。

「TRIBUS 2021」参加チームと企業の概要

APTO

提案:AI開発でもっとも労力がかかるデータ作成を、安く、早く、大量に、高品質に行えるサービス。
現況:SV事業のバーチャルツアーサービス「RICOH360 Tours」におけるAI機能拡充のため、アノテーションプラットフォーム「harBest」(ハーベスト)の利用を開始。他サービスに向けて水平展開を目指す。

CALCU

提案:次世代ダストボックス「CALCU」。食品廃棄の削減と最適化で 事業利益の最大化をはかるIoTシステム。
現況:リコーグループ顧客先での検証候補抽出。リコー内の社員食堂運営企業とのマッチングを検討。

クリエ・ジャパン(東急アライアンスプラットフォーム賞)

提案:さまざまなデータを元にひとりひとりに最適化した動画を自動で生成する動画DXサービス「PRISM」。
現況:リコージャパン顧客の印刷業界企業に向けたメニュー化、販売支援の具体的提案が3社で進行中。サイネージ事業で流通小売業向けを中心に活用を検討。新規コンテンツ開発におけるコストダウンと自動化を検討。リコージャパンの営業活動において、多様な商品とのマッチングおよびセールス支援を目的に動画活用を継続検討。

JDSC

提案:電力などのデータ×AIで、日常生活をしながらフレイル状態を検知し、高齢者の健康寿命延伸に挑戦。
現況:インフラデータなどを用いたMCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)早期検知とトラッキングのビジネスモデル検討、協業会社との提携を推進。リコージャパンと共同で自治体ヒアリングおよびカスタマー調査を実施中。

スマートショッピング(ANOBAKA賞、藤田ファンド賞)

提案:IoT重量計「スマートマット」を活用した在庫管理・発注自動化ソリューション。
現況:スマートマットクラウドの販売代理店を介した販路拡大に向けた準備。リコーグループ内での自社利用を検討。

ユニフィニティー(LEO賞)

提案:現場を便利にするアプリを簡単に作成する業務用モバイルアプリのノーコード開発プラットフォーム。
現況:自動生成ツールの構築およびリリースを実施。リコーグループ内6部署との連携により、85件のリードを獲得、アプリ申し込み6件。全国展開を見据え、リコージャパンおよび開発パートナーとの座組を構築中。

社内起業家チーム(「TRIBUS社内企業賞」受賞チーム)

リコーテクノロジーズ(IDATEN Ventures賞)

提案:水中カメラアクセサリー。
現況:特許、意匠出願を完了。モニター会など市場の受容調査を実施。4つの水族館、2つの水産試験場から360°水中映像の可能性に大きな関心。

リコーITソリューションズ(ゼロワンブースター賞)

提案:オンライン商談をAIで支援。
オンライン商談をAIアシスタントでリアルタイムに可視化、支援するサービスの機能限定クローズドβ版を開発、リリースし、4社が利用中。アライアンスパートナーとして営業教育会社、クラウド型営業支援関連サービス事業者への協業提案。

外部審査員特別賞

リコージャパン(Spiral Innovation Partners賞)

提案:緑化による環境改善

リコー(みらい創造機構賞)

提案:スポーツ動画の活用に関するソリューション。

Y Combinatorが投資規模を拡大、育成対象スタートアップ1社につき約5760万円提供へ

スタートアップアクセラレーターのY Combinator(YC、Yコンビネータ)は米国時間1月10日朝、プログラム条件を更新し、参加企業により多くの現金総額を提供することを発表した。同グループはこれから、バッチに参加するスタートアップに50万ドル(約5760万円)を投資していく。

この資金は、2つの異なる形態で提供される。1つ目は、よく知られているY Combinatorの株式取引で、YCはスタートアップに12万5000ドル(約1440万円)を出資し、スタートアップ企業は7%のエクイティをYCへ付与する。これに加えて「最恵国待遇(MFN、Most Favored Nation)」の条項が付いた上限なしのSAFEで37万5000ドル(約4320万円)を提供する予定だ。

「上限なし」とは、37万5000ドルのSAFEが株式に転換される際の上限価格が設定されていないことを意味し「最恵国待遇」という文言は、後に株式に転換された際に、Y Combinatorが他の投資家と同様に有利な条件を得られることを保証するものだ。

Y Combinatorがスタートアップ企業により多くの資金を提供していくという発表は驚くべきことではない。むしろ、同グループがその条件を更新するのにこれほど時間がかかったことの方が大きな驚きだ。それでも、50万ドル(約5760万円)という金額は、プレシードやシードステージの投資市場が近年向かってきた方向、即ちより大きな金額をより高い価格で投資する傾向に沿ったものだといえる。

この条件変更によって、アクセラレーター自体が投資先企業のアップサイドを維持することが少なくなるわけではない。それどころか、Y Combinatorの条件が更新されたことで、Y Combinatorの門をくぐった企業への伝統的な出資の代わりにというわけではなく、それに加えてより多くの資本を提供することになり、防御的な意味合いが強くなったといえるだろう。これでYCは、初期の株式投資を歴史的に有利な価格帯で実施しながらも、より大きな小切手で優秀なアーリーステージのスタートアップを集めることができるかもしれない。

Y Combinatorは、スタートアップ市場の進化に合わせて組織としてのあり方を変えてきた。対面式の仕事を重視していたY Combinatorは、パンデミックの際にはリモートになった。その結果、TechCrunchの計算によると、他の国や市場から参加するスタートアップが増えた。また、リモートでのデモデイを行うようになった。サンフランシスコからクルマで移動して、イスの数が足りない大きな部屋に行く必要がなくなったことをTechCrunchでも感謝している。

Y Combinatorの更新された条件に、ライバルのアクセラレーターがどのように反応するのか、もし変化があるとすれば興味深いところだ。

画像クレジット:

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(文:Alex Wilhelm、翻訳:Aya Nakazato)

リコーのアクセラレータープログラムTRIBUS採択企業ユニフィニティーが現場効率化アプリの自動作成サービスβ版を無償提供

ゼロワンブースターは12月17日、リコーとともに運営するアクセラレータープログラム「TRIBUS」(トライバス)において採択されたユニフィニティーが、現場効率化ノーコードアプリの自動作成サービスβ版の無償提供を発表した。

同サービスにより、現場効率化用途のカスタムアプリを無料で試作し、DXプロジェクトの検証や新規事業のPoCをスムーズに進められるという。申し込みは、「無料アプリを申し込む」より行える。

TRIBUSは、リコーが社内外からイノベーターを募り、リコーのソースを活用してイノベーションにつなげるプロジェクト。資金や先進技術にとどまらず、リコーグループ社員が社内外で得た知見を活かしサポートする。ユニフィニティーは、これまでに蓄積したアプリ開発のノウハウに加え、サービス企画、プロジェクトマネジメントや製品デザイン、販売・開発体制の構築に至るまでTRIBUSから多くの支援を受けて、現場効率化ノーコードアプリの自動作成サービスを実現した。

同サービスでは、カメラやバーコードリーダー、GPSなどを活用して現場を効率化するモバイルアプリが無料で作成できる。豊富な画面パターンとカスタム機能を組み合わせることで、様々なアプリを表現可能という。また、1カ月間無料で試用可能なUnifinity Platformの専用開発ツール「Unifinity Studio」を用いれば、さらに細かい部分のカスタマイズも行える。


ユニフィニティーは、「テクノロジーの力をもっと身近に」をキーワードに掲げてアプリのノーコード開発プラットフォーム「Unifinity」を提供するスタートアップ。AIやクラウドといった様々な先端テクノロジーを誰でも活用できるアプリを、誰でも作れるようにすることで、あらゆる人が自分だけのアプリで働くことができる社会を目指している。

ゼロワンブースターは、「日本を事業創造できる国にして世界を変える」という企業理念のもと、大手企業とスタートアップ企業が相互に補完し合い、イノベーションを共創して事業の成長を加速するオープンイノベーションプログラム「コーポレートアクセラレーター」や、社内起業家を発見・育成するプログラム「イントラプレナーアクセラレーター」を展開している。

Z Fellowsが暗号資産関連の起業家を募集中、その熱量を重視し1週間のプログラムで約113万円提供

資本力は起業するための助けとなるかもしれないが、そもそも大きなことを考えるために必要な活性化エネルギーがなければどうだろう?Cory Levy(コーリー・レヴィ)氏は、後者の方が重要だと考えている。

創業者と投資家を円滑に結びつけるためのサービスを提供するFirst Text(ファースト・テキスト)を起業したレヴィ氏は2020年、そんな自分の考えを試すためにZ Fellows(Zフェローズ)を起ち上げた。このアクセラレーターでは、1週間のサバティカルプログラムを用意し、志の高い創業者には、上限10億ドル(約1130億円)の任意の株式として1万ドル(約113万円)の小切手が提供される。

「これまで最高のプログラムは、Y Combinator(Yコンビネータ)でもThiel Fellowship(ティール・フェローシップ)でもそうですが、学校を中退したり、離職してアイデアに取り組んだりと、高いコミットメントと人生の大きな決断を必要とするものでした」と、レヴィ氏は説明する。「そんなことをせずに、2、3日、あるいは1週間ほど費やすのならばどうでしょう。生活に大きな支障はあるでしょうか。気に入ればすばらしいし、気に入らなくても害や不都合はないでしょう」と、同氏はいう。

4つのコホートとともに、Z Fellowは、計算されたリスクと活性化エネルギーを、(予想通り)暗号資産の世界にもたらすというビジョンの拡大を発表した。

現在、応募を受け付けているこの新しい暗号資産に特化したアクセラレーターは、依然として従来のベンチャーキャピタルのチェックが付くものの、規制に対応する方法から、分散型の世界でテクノロジーを活用するための最善の方法まで、この分野における多くのノウハウについて、それぞれに合わせたプログラムが用意される。さらに10億ドル規模の暗号資産企業に関わっている創業者や投資家が、メンターシップや講演、毎日のスタンドアップに参加するという。

これは、さまざまな分野に焦点を当てた垂直型アクセラレーターの第1弾となる可能性がある。また、レヴィ氏はこれが、何十億ドル(数千億円)もの資金が投入され(そしてさらに何十億ドルもの資金が計画から調達される)暗号資産にとっては、その場しのぎ的なものであると考えている。同氏は、暗号資産インフラストラクチャ、NFT(非代替性トークン)、DAO(分散型自律組織)、DeFi(分散型金融)プロトコル、ゲームなどに取り組むスタートアップを探している。

Z Fellowsは、Y Combinatorほどの賛同者を必要としないため、品質保証が問題となる可能性はある。とはいえ結局のところ、起業の夢に手を出そうと思うなら、1週間のPTO、1万ドルの小切手、低リスクのチャンスに惹かれない人はいないだろう。現在、Z Fellowsの約3分の1は、女性、有色人種、移民など、過小評価されやすいグループ出身の起業家で占められている。

今のところ、創業者のレヴィ氏は、厳しい審査をするよりも、アイデアを試すように人々を促すことに重点を置いている。同氏は今でもすべての参加者を自分で面接する。資本が豊富な今日の環境において、Z Fellowsを際立たせているものは、期限を定めたフェローシップとメンターシップの特質であると、レヴィ氏は考えている。

「彼らは資金を必要としていないかもしれませんが、メンターシップや賢人たちのネットワークは、常に価値あるもの1つだと思います」と、レヴィ氏はいう。「それは、Web 2.0においてもWeb 3.0においても、当てはまることです」。

画像クレジット:Jorg Greuel / Getty Images

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(文:Natasha Mascarenhas、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

香港のグローバルアクセラレーターBrincがシリーズBで約34.2億円を調達、日韓印・シンガポールにも拡大検討

ここ数回、香港に行った際にBrincの本部を訪れる機会があったが、このアクセラレーターが扱うスタートアップの幅広さに驚かされた。私は、主にコンシューマー向けハードウェア企業を通してこの組織のことを知っていたからである。2014年に設立されたときには、その分野を主な焦点としていた。

Brincはその後、食品、健康、ディープテックなどに大きな焦点を当て、活動の範囲をかなり拡大した。Web3やNFTのようなカテゴリを視野に入れ、今後も範囲を広げていくという。香港に拠点を置くAnimoca Brandsは、この動きで大きな役割を果たしているようだ。2020年、両社はブロックチェーン / NFTアクセラレーターのLaunchpad Lunaを立ち上げた。

Animocaはまた、Brincの3000万ドル(約34億2000万円)のシリーズBラウンドを主導しており、同アクセラレーターはこの資金で提供プログラムの拡大、拠点の追加、従業員の追加雇用を予定している。Brincの共同創業者であるBay McLaughlin(ベイ・マクラフリン)氏は、TechCrunchとの電話インタビューで日本、韓国、シンガポール、インドを含むアジアの多くの市場を潜在的拡大のターゲットとして挙げ、さらに中国での存在感を高めることを目指していると明らかにした。

また、11月にはラテンアメリカで初となるブラジル事務所を開設するとのこと。現在、Brincは7つのオフィスを持ち、合計12拠点でスタッフが働いている。

Animocaは、シリーズBへの参加に加え、Brincを通じて、VCファンドのような形でスタートアップ企業に1億ドル(約113億9000万円)を直接投資する予定だ。

Animocaの創業者兼会長であるYat Siu(ヤット・シウ)氏は、このニュースに関連したリリースでこう述べている。「Brincは、新興市場と技術のためのスタートアップアクセラレーションの代表的な存在であり、その目標は、未来とサステナビリティをしっかりと見据えています。我々は、伝統的な分野と成長分野でのブロックチェーン導入によるオープンな未来という共通のビジョンを持っており、そのアクセラレーションプログラムから生まれるイノベーションに期待しています」。

画像クレジット:Brinc

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)