個人農家向け栽培管理アプリ「アグリハブ」がJA全農「Z-GIS」向けサービス開始

個人農家向け栽培管理アプリ「アグリハブ」がJA全農「Z-GIS」向けサービス開始

個人農家向け農作業管理アプリ「アグリハブ」(Android版iOS版)の開発を行うAgrihub(アグリハブ)は10月30日、全国農業協同組合連合会(JA全農)提供の営農管理システム「Z-GIS」(ゼット・ジーアイエス)へ向けたサービスを開始した。

同サービスでは、同時リリースの「アグリハブWEB版」起動用URLと圃場情報を含むExcelファイルを、アグリハブから出力しZ-GISに取り込むことで、Z-GISからアグリハブWEB版を起動可能。

これにより、アグリハブに登録している農家の圃場情報がZ-GISの電子地図上で可視化可能となり、これまで分散管理されていた情報を、圃場情報をもとに一元化できる。

また農家は、Excelベースでデータの集約や分析に特化したZ-GISと、農業日誌や農薬使用データをアプリを使って記録できるアグリハブの両サービスを円滑に利用できるようになり、さらなる作業性や生産量の向上、ひいては売上の向上につなげられるとしている。

アグリハブは、農薬検索・農業日誌・売上管理を行う農作業管理アプリ。農業日誌や農薬の検索・散布といった農作業の管理から農作物の売上管理まで、アグリハブのアプリ上で行える。快適な操作性とわかりやすいUIが評価され、現在8000人を超えるユーザーに利用されているという。その中からアグリハブとZ-GISとの連携を望む声があり、さらなる利便性向上のため同サービスを実現した。

JA全農の営農管理システムZ-GISは、圃場情報をインターネットの電子地図と関連付けることで、効率的な営農管理を実現するシステム。圃場の位置情報とExcelデータをひも付けて、圃場毎の作付計画や作業内容など、管理したい項目をExcelで追加・記録できる。記録した情報は地図上にわかりやすく「見える化」して、データをクラウド上に保管することで、複数名で共有可能。

2020年1月設立のアグリハブは、全国の農家へアプリの普及を進め、日本の農業の基幹システムとなることで、農業DX(デジタルトランスフォーメーション)を牽引していくことを目指すスタートアップ。今後も継続してユーザーの利用シーンに合わせた機能追加を行い、農家の作業性向上に貢献していくとしている。

関連記事
農業×AIにより独自の農産物栽培方法を確立し農家支援を行うHappy Qualityが資金調達
農家や漁師などの生産者と消費者を直接つなぐポケットマルシェが8.5億円を調達
「食べチョク」運営のビビッドガーデンが6億円を調達、ヤマト運輸との連携などサービス強化
産業用リモートセンシングのスカイマティクスが日本初のAI米粒等級解析アプリ「らいす」公開
プロ農家の栽培技術を動画で継承するAGRI SMILEが4000万円調達、JA蒲郡市で導入へ

カテゴリー: ニュース
タグ: アグリハブ全国農業協同組合連合会(JA全農)農業日本