Facebookがアプリ開発者のためのターゲット選別型プッシュ通知機能を提供

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今ではユーザーにアプリをダウンロードさせるだけでは十分とは言えない、彼らが頻繁にアプリに戻ってくるようにしなければならない。さもなくばあっというまにアプリは捨てられて忘れ去られてしまうだろう。こうした前線に立つ開発者にアプローチするために、本日Facebookはカスタマイズ可能なプッシュキャンペーン作成のためのツールを公開した、これにより開発者は特定の利用者に向けて、そのアプリに関する絞り込んだ通知を送ることができるようになる。

このツールは、現在は80万人のアプリ開発者によって使われているFacebookのAnalytics for Appsモバイル解析ソリューションの一部である。

同社は、昨年のFacebook F8開発者会議で、初めてAnalytics for Appsを発表したが、今年のイベントでは、Facebookは、企業側がユーザーをアプリ利用時の行動に基いてターゲットとして選択しやすくするための、カスタマイズ可能なプッシュキャンペーンツールを、無償のクローズドベータとして発表した。

その際Facebookは、10000社以上の企業の興味を惹き付けたこと、そしてゆっくりとその機能を広げている最中であるということを語った。そして約1ヶ月前、同社はプッシュキャンペーンをオープンベータとしてローンチした

Target社は、アーリーアダプターの1つで、プッシュキャンペーンを使って顧客にそのCartwheelアプリに関するお得情報を届けている。

App Analyticsサービス全体としてはもちろん、プッシュキャンペーン以上のことを行う。そこでは、どれほどのコンバージョンレートを達成しているのか、利用者に使われているのかを、開発者やマーケティング担当者が追跡することのできるダッシュボードも提供されている。

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オンラインツールを使用すると、開発者はユーザーの特定の属性、例えば年齢、性別、及び国のようなものを知ることができるだけでなく、ユーザーがどのようなプラットフォームにどのバージョンのアプリをインストールしているかを知ることもできる。そしてこの春ロールアウトしたアップデートによって、開発者は他の詳細も知ることができる。たとえば「いいね!」の数や興味、教育レベル、仕事の肩書、その他のものだ。

Analytics for Appsは、利用者がセールスプロセスにどれ位沿っているかも教えてくれる ‐ 例えば、どのくらいの頻度でアプリを使うのかに加えて、そもそもアプリを使っているのか、または購入を行っているのかなどの情報だ。

このデータを使用して、アプリメーカーは似通ったユーザーに対してFacebook広告を出すことと同様に、利用増を目指してカスタマイズされたプッシュ通知を特定のユーザーセグメントに対して作成することができる。

プッシュキャンペーンのベータテスト期間中、Facebookはそれがキャンペーンをより速く、スケーラブルで、信頼性の高いものにしたと語った。ツールのベータテストは終わったので、今は開発者なら誰でもこのオプションを使うことができる。

このローンチに伴い、ターゲットユーザー選択セクションも、ワークフローの流れに沿ってリデザインされたので、より素早く利用することが可能になった。

初期のテストの結果、Facebookはユーザーがプッシュ通知を受け取るようにしていれば、アプリを使い続ける率が180パーセント高くなると主張している。

もちろん、現在多くのユーザーは、アプリのプッシュ通知を無効にしている。これがFacebookがプッシュキャンペーンツールの1部として、アプリ内通知を用意した理由である。

これにより開発者は、ブランドからのリッチなメディアカードを、写真、絵文字、ボタンそしてGIFなどを添えてユーザーに送ることができる。そこでは、例えば、期間限定オファーや、ショッピングカートの中に残ったアイテムに関するリマインドを行うことができる。

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プッシュキャンペーンを作成する機能は、iOSならびにAndroidSDKを介して利用可能である。

Analytics for Appsユーザー向けに、図版を最新に更新した。

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(翻訳:Sako)