都市インフラを自律的に構築するMITのロボットボート

MITの研究者たちは、新しい自律型ロボットのボートのプロトタイプを作成した。嬉しいことに、その名は「Roboats」(ロボート)だ。これらはボルトロンスタイル(日本では「百獣王ゴライオン」というアニメだった)のように、お互いに組み合わされて新しい構造を作り上げることができる。

新しい構造としてはより大きな船になることもできるが、MITはもう少し創造的に考えている。彼らが思い描いているのは、一群のロボットたちがオンデマンドで組み合わされて都市のインフラを生み出すことだ。例えば、コンサートのステージや、歩行者用の橋、さらには屋外マーケットなどが想定されている。

ロボットはもちろん自律的に運行される水上タクシーやフェリーとしても機能することができる。これはアムステルダムのような環境では特に役に立つかもしれない。それこそが、MITのチームがアムステルダムのInstitute for Advanced Metropolitan Solutions(先進メトロポリタンソリューション研究所)と提携した理由だ。センサー、潜行可能エンジン、GPS、カメラ、そして小さなコンピューター頭脳を装備したロボートたちは、現在は、予め決められた道筋をたどることができる。だが新しい3Dプリントされたプロトタイプのテストでは、より多くのことを達成できる自律性のレベルが達成された。

新しいテストでは、カスタムラッチシステムに焦点が当てられた。非常に高い精度のもとに、このラッチシステムは特定の箇所同士をミリメートル単位で接続することができる。相手と正しく接続することを確かにするために、トライ&エラーアルゴリズムに基いた自律的プログラミングが採用されている。MITが採用した、アムステルダムでの最初のユースケースは、夜間のゴミ収集である。住民や店舗のオーナーたちが残したゴミを、素早く簡単に取り除くことができる、運河の小さなはしけとして利用するのだ。

長期的には、どのような追加構成が可能なのかを見極めようとしている。例えば人間を乗せることができるより大きなプラットフォームや、見かけは恐ろしいがラッチ機構を改善する「イカが獲物に巻き付くように鈎をしっかりと掴む、タコのようなゴム製の腕」などだ。

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(翻訳:sako)