Apple Watchがジュエリー業界の売上に食い込む?すでに時計業界の脅威になっているとの観測も

eng-logo-2015第1サプライヤーが工場をフル稼働しても生産が追いつかず、第2サプライヤーが追加されるとの噂があるほど売れ行き好調なApple Watchシリーズ。その影響が腕時計業界だけにとどまらず、宝石などジュエリー業界の売上を脅かすかもしれないとの観測が報じられています。

今年2月には、2017年内のApple Watchの出荷台数が1800万台を突破し、2016年から実に50%以上もの伸びを示しているとの推移データを調査会社Canalysが発表。さらにオンライン調査会社Statistaが、2017年にApple Watchの出荷台数が初めてスイスの時計業界を抜き去ったとの推計グラフを公表しました。

これらは推測に過ぎませんが、今年4月にスイスの高級時計メーカーFrederique ConstantのCEOであるPeter Stas氏が個人ブログにて「スイスの腕時計業界はApple Watchやその他のスマートウォッチが、どれだけクォーツ時計のシェアに食い込んでいるかまだ理解していない」との不安を語っていました

同社はスマートフォンとの連動機能を備えた機械式スマートウォッチを発売したメーカーでもあり、Stas氏もこの方面にはとりわけ敏感と思われます。

さらにApple Watchの脅威が腕時計業界にとどまらず、 今年のホリデーシーズン(11月下旬のサンクスギビンクデーからクリスマスまでの、アメリカの年末商戦)にはジュエリー業界にも及ぶとの見解が各方面から発せられています。

たとえばCitizen’s BankのJaime Ward氏によれば「これらのハイテク必需品がさらに買われることで、他の嗜好品への出費が抑えられてしまう」とのこと。「残念ながら、ジュエリー業界は打撃を受けるだろう」と述べています。

一方、Cascend Securitiesのアナリストは、アップルが今年12月期に1000万台のApple Watchを販売し、2018年には売上高がほぼ90億ドルになると予測。「ホリデーシーズンでのGoogleや他社のスマートウォッチ製品との競合はアップルにとって問題になりません。すでにアップルのエコシステムに参加している顧客は、統合された機能のためにApple Watchを使い続けるからです」と分析しています。

Apple Watchの「時間を知る」以上の実用性が、個人の限られた資金の中で「単なる嗜好品」である宝飾品よりも優先されるのは、十分有り得ることと思われます。

ウォッチフェイスなど盤面は変えられるものの外形のデザインは画一的なApple Watchですが、より普及台数が伸びれば、ケースのバリエーションも増えてファッション性が強化されるのかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

新しいWear OSがスマートウォッチへの展開を開始

GoogleはWear OSで苦労している。このオペレーティングシステムがAndroid Wearとして搭乗してから4年半が経過していて、多くのメーカーがデバイスに挑戦してきたものの、結局このOSはスマートウォッチカテゴリーで主要な位置を占めることができていない。Appleは引き続きこの分野での優勢を誇り、一方最有力の競合相手であるSamsungとFitbitは、OSに関しては自社内での開発を選択した。

昨年2月にはAndroid Wearには控え目な2.0アップデートが加えられ、今年3月には完全にブランド名が改称された。「新しい名称はWear OS by Googleです。万人のためのウェアラブルOSなのです」とGoogleは当時発表している。過去1年以上に渡るこうした動きにもかかわらず、Wear OSはまだアップグレードを必要としている。つい最近ユーザーに展開が始まった2.1アップデートは、その方向へ踏み出す力強いステップである。

この最新バージョンでは、新しいスワイプジェスチャー、優先度付き通知、設定、Google FitとAssistantが提供されている。最後の2つはまた、いくつかの重要なアップグレードが行われていて、競合相手のスピードに負けないように、同社の健康とAIに関連した機能が提供しやすくなっている。

スマートウォッチでの挑戦はしばしば停滞を見せているようだが、Androidが10周年を祝えたことを思い出すことは大切である。スマートフォンOSとしてのAndroidも最初から大成功していたわけではなかったのだ。一方AppleやFitbitなどは、スマートウォッチにある一定の力があることを証明し、またアナリストたちも再びこのカテゴリーに対して強気を見せている。

そうしているうちに、Qualcommは今月初めに、バッテリーの持ちを良くするチップアーキテクチャを発表することによって、Wear OSへのコミットメントを発表した。十分な数のプレイヤーが関わり、Wear OSの先行きに期待が持てそうな気がするかもしれないが、Apple Watchの大きく暗い影から逃れるためには、まだまだ沢山の作業が残されている。

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(翻訳:sako)

ビデオレビュー: Apple Watch Series 4


IDCが今年発表した数字によれば、 Apple Watchは2017年に出荷されたスマートウォッチの半分以上を占めていたという。ではこの市場リーダーの今年のモデルはどういうことになったのだろう? まず目に付くのはディスプレイの大型化だ。ただし筐体のサイズは現行製品とほとんど変わらない。

Appleは製品の大きさをほとんど変えないままで表示面積を拡大し、いっそう多くの情報を表示できるようにした。クラウン(リューズ)にハプティック・テクノロジーが採用され、回したときにメカニカルな腕時計に近いクリック感が得られるのも大きなアップデートだ。

なければ困る必須の機能というわけではないが、ウォーキートーキー・モードはなかなか面白い。Apple Watch所有者にWiFiと携帯網を通じてボイス・メッセージが送れる機能だ。クラウンを押すとウォーキートーキーのように送信できる。

Appleが力を入れているヘルス関連では心臓の状態を詳しく知ることができる心電計が追加された。実際に利用できるようになるまでまだしばらくかかる〔心電計機能は医療機器に関する規制で日本では当面提供されない〕。さまざまなワークアウトの種類を認識してトラッキングしてくれるのは非常に便利だ。時間や運動強度が自動的に記録される。

外観は現行モデルの全面的アップデートというわけではないが、スマートウォッチのあるべき姿を示すモデルに仕上がっている。

〔日本版〕Brian Heater記者による詳しいレビューはこちら

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滑川海彦@Facebook Google+

Spireのヘルスタグ、Appleストアで店頭販売

Spireのヘルスタグの販売が各地のAppleストア店頭で始まった。このタグは黒っぽい小さなデバイスで、歩数や心拍、ストレスレベルなどのデータを収集する。

Spireはもともと、緊張を感知し、そしてユーザーを落ち着かせるのに役立つ呼吸追跡デバイスで始まった会社だ。それから4年たち、開発されたのが今回のウェアラブル“タグ”。下着やスポーツブラにつけて使う。

当然承知しているが、同様のデータを収集するガジェットはそこらじゅうにあるーAppleウォッチは今や転倒や心臓の異変なども感知するーしかしSpireによると、同社のタグはFitbitやAppleウォッチのようなものではない。それは、一つにはこのデバイスは充電する必要が全くないからだ。このタグの電池は1年半もつ。また、このデバイスは洗濯可だ。ユーザーはいくつかの衣服を選び、それらにタグを取り付けるだけでいい。

もちろん、そこらあたりのいくつかのスタートアップもスマートで洗濯ができ、データを集められる衣服を展開している。Enfluxは衣服を作り、そこにリフティングが正しくできているかを見極められるモーションセンサーを縫い込んでいる。Vitaliはストレスを感知するセンサーがビルトインされた“スマート”ブラだ。またOmSignalは“理想の健康を手に入れるための、医療機関並みの生体データ”を集める、体にぴったりくるトレーニングウェアを手がけている。しかしSpireの小さなタグは、モニターを取り付けたい衣服を選べるという点それらとは異なっている。

Spireによると800万ドル超の売上となったSpire最初のプロダクトStoneのように、このタグもストレスを検出し、アプリで呼吸や集中力を整えることで落ち着きを取り戻すのを手伝ってくれる。

“継続した健康データの計測は、世界的に健康管理に革新を起こすだろう。しかし初期のものは使い心地がいまひとつで動きを妨げるものだった。ハードウェアばかりにフォーカスされていた」とSpireの創業者、Jonathan Palleyは語る。「‘消える’デバイスにしたことで、ヘルスタグは革新の可能性を手にする最初の製品となる」。

Spireのヘルスタグは3個パック130ドル、6個パック230ドル、8個パック300ドルでAppleストアで販売され、それよりも大きなパックはSpireのウェブサイトで購入できる。

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(翻訳:Mizoguchi)

Qualcommの新しいSnapdragon WearチップはWear OSを元気にするか?

Snapdragonの新しいウェアラブル用チップのアーキテクチャは、5月のGoogle I/Oのときから話題になっていた。そしてQualcommは今朝(米国時間9/10)、サンフランシスコで行われたイベントでついにその製品を披露した。

Google I/Oで紹介されたそのWear 3100は、そのサイトに、Googleのスマートウォッチ用オペレーティングシステムがしっかりとある。しかもそれは早すぎるタイミングではない。Wear OSはこのところ、低迷が感じられていた。Android Wearから名前を変えても、それは変わらなかった。

今回の新しいアーキテクチャは、2100をリプレースする。Qualcommによると、同社のチップは25のブランドの100種以上のWear OSウォッチで使われている。Wear OSデバイスの機種が三桁とは、驚きだ。この世界のリーダーであるAppleやFitbitやSamsungは、いずれも独自のソフトウェアを選び、Googleに背を向けている。

おもしろいのは、新しいチップの最初の三つのパートナーがLGやHuaweiといったテクノロジー企業ではなく、Fossil Group, Louis Vuitton, Montblancという高級ウォッチのメーカーであることだ。このことは、このオペレーティングシステムの将来を暗示しているのかもしれない。またGoogleの秋のイベントでは、タイミング的に、Pixel Watchのローンチの可能性が大きい。

3100の特徴で重要なのは、電池寿命が伸びたことだ。それは、スマートウォッチのメーカーの長年の悩みだった。チップに新たな動作モードが実装されたことも、おもしろい。“Traditional Watch Mode”(ふつうのウォッチモード)は電池の使用を節約し、“Rich Interactive Mode”(リッチな対話モード)は、充実したユーザー体験を与える。

このチップの量産は今日から始まる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Galaxy Note 9およびGalaxy Watchが米国にて販売開始

Wireless Charging Duoで利用できるデバイスが欲しくなってきた頃だろうか。せっかくなので、最新のGalaxy Note 9とGalaxy Watchがおすすめだ。ついに販売開始となったのだ。Note 9についてはこちらにも長文レビューを書いた。今回は、要点をまとめておこう。

  • 画面が美しい。
  • カメラの性能は素晴らしい。
  • 長時間バッテリー搭載。
  • 新機能S-Pen。
  • (但し高額ではある)

Galaxy Watchは、本稿を執筆している今現在も着用している。近々詳細をレビューするつもりだ。直感的な印象でいうのならば、わりと気に入っている。サイズが小さくなった(とは言っても、まだまだ大きすぎると感じる人が多いのだろうけれど)のがともかく嬉しい。

両デバイスとも、さまざまなチャネルから入手できる。しかしベンダーにより異なるスペックのものが扱われていることもあるので、Samsungのリリースから引いておくことにしよう。

128GBのGalaxy Note 9は、Best Buy、Costco、Sam’s Club、Straight、Talk Wireless、Target、Walmart、Samsung.comおよびShopSamsungアプリケーションなどの小売チャネルの他、AT&T、Sprint、T-Mobile、U.S. Cellular、Verizon Wireless、およびXfinityなどのキャリアでも扱っています。512GBモデルについては、AT&T、T-Mobile、Verizon、U.S. Cellular、およびSamsung.comでのお取り扱いとなっています。

Galaxy Watchについては、次のようにアナウンスされている。

42mmモデルが$329.99より、46mmモデルが$349.99からのご提供となっております。アメリカ国内での取り扱いはAmazon、Best Buy、およびSamsung.comです。LTE版もSamsung.comおよびT-Mobileにて販売開始となっております。価格は42mm版が$389.99、46mm版が399.99からとなっています。

Galaxy Homeスマートスピーカーについては、とりあえずお察しの通りの状況となっている。

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(翻訳:Maeda, H

VR技術が老眼を救う

目の前1インチのところに仮想現実世界を描いて見せるVR技術が、現実世界のスマート眼鏡を生み出すことになるかもしれない。開発中のデバイスは「Autofocals」という名前で、これを使えば視力の低下によりもたらされる問題を解決することができるよ。深度センサーおよび視線追跡機能を利用して、自力で焦点調節をできない人が、正しく物を見ることをサポートする。スタンフォードの研究者たちが手がけるもので、現在のところはプロトタイプ段階だ。

研究チームのリーダーであるNitish Padmanabanに、バンクーバーで開催されているSIGGRAPHにて話を聞くことができた。彼自身を含む研究チームが、イベント会場にて最新版の紹介を行なっていたのだ。Padmanaban曰く、このシステムは近くのものが見にくくなる「老眼」による不便さを軽減することができるとのこと。老眼には多くの人が苦しんでおり、若い頃に素晴らしい視力を誇っていた人も悩まされている。

もちろん、現在でも乱れたピントを正すために、二重焦点レンズや累進レンズなどがある。これらは焦点を合わせるために光を屈折させるという方法をとる。純粋に光学的な解決策で、値段も安くて便利に使っている人も多い。しかしこの方法では度数も固定され、視野も限られることになる。度数を調整ができる眼鏡も存在するが、利用するには眼鏡横のダイアルを手動で調節してピントを合わせる必要がある。眼鏡を使っている人の目的(見る対象物)に応じて、自動的に対応できるレンズはできないだろうか、というのが本プロダクトのスタート地点であったそうだ。

そうした目的に向かって進み始めたのがPadmanabanおよびRobert Konrad、そしてGordon Wetzsteinだ。現時点のプロトタイプは武骨で、実用にはほど遠いものだ。しかし仕組み自体のもつ可能性については、注目している人も多いようだ。

PadmanabanはこれまでVR系技術の研究をしてきた。その頃から、眼の調節作用(convergence-accommodation problem)について研究してきている。これは(その当時の研究対象でいえば、VRの世界で)遠くを見てから近くを見るときに、焦点が正しく合わないことについて研究するものだ。焦点をうまくあわせられず、目眩や吐き気などを感じてしまう問題だ。VRの世界では10フィートの視点移動もスムーズに行なえないことがあり、そうした中で、見ているものに自動的に焦点を合わせる技術が研究されてきた。そしてこの技術を、現実の世界で焦点を合わせるのに困難を感じる人のために活用してみようというのが、Padmanabanらのアイデアだ。

写真は以前に開発したプロトタイプ

仕組みとしては、まず眼鏡に備えられた深度センサーが利用者の前面に広がる景色を把握する。たとえば14インチ向こうに新聞があり、テーブルは3フィートあちら側、などといった具合だ。そして視線追跡システムが、今現在どこを見ているのかを認識して、見ているものにピントを合わせるわけだ。

20インチより近いところに焦点を合わせにくい人に使ってもらってみたところ、うまくレンズを調節して、みたいものを見せることができたそうだ。

上の具体的ケースでいえば、利用者がテーブルの上や部屋の奥を見ているような場合には、近距離を見るための仕組みを作動させる必要はない。しかし新聞に眼をやった場合、直ちにレンズを調節(右目、左目を独自に調節するのだろう)し、きちんと焦点を合わせることができるようにするわけだ。

視線を検知して、見たいものまでの距離を判断して調節するのに150ミリ秒ほどかかるのだとのこと。これは「流れるように」というわけではなく、利用者にワンテンポの遅れを感じさせるものだ。しかし老眼の人が見る対象を変更して、そして焦点を合わせようとするには3、4倍の時間がかかるのが一般的だ。開発中のデバイスは確かに利用者の役に立つものとなりそうだ。

「Autofocalsは未だプロトタイプ段階ですが、すでに従来の老眼対策の仕組みに対抗し得るものになっており、ケースによっては優位にたつ能力を発揮しています」と、SIGGRAPHで配布されている短い資料には記されている。「自然な感覚で利用することができ、Autofocalsは広く受け入れられることになるでしょう」。

開発チームは現在、本システムの利用に伴うメリットを検証し、またあり得る悪影響や不具合などについてテストしているところだとのこと。まだ商用化には超えなければならない壁が多く残されているが、しかしPadmanabanによればいくつかの企業がこのシステムに興味をもち、そして製品化を有望視しているのだとのこと。実験段階に一段落ついた時点で、詳細な方向性が明らかになってくるのだろう。

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(翻訳:Maeda, H

FossilのAndroid Wearファッションウォッチが心拍計などフィットネス機能を充実

バッグや腕時計など、伝統的なファッション小物のメーカーであるFossilが、スマートウォッチという形でウェアラブルの世界に入ってきたことは、スタートアップとは別の意味で興味深い。同社のそのQウォッチシリーズの新製品Fossil Q Venture HRとFossil Q Explorist HRは、Fossilの初期のシンプルなウォッチにAndroid Wearの機能をたっぷり盛り込んでいる。いわばこれらは、フィットネスのファンのための、良くできた低価格のスマートウォッチだ。〔*: HR==heart rate==心拍数〕

最初のQウォッチはアナログの文字盤と歩数計をハイブリッドした巧妙な設計だった。しかしウェアラブルをやるようになると、同社はAndroid Wear路線を選んで低電力消費のタッチスクリーンウォッチをいくつか出した。しかし今回は新しいチップセットを採用して、大量の機能をうまくまとめることに成功した。VentureとExploristにはテザリング不要のGPS, NFC, 心拍計があり、電池寿命は24時間だ。高度計やジャイロセンサー(角速度センサー)もある。

これらの新型ウォッチは255ドルで、QualcommのSnapdragon Wear 2100チップを搭載している。それは、フィットネスウォッチ向けに最適化されているチップセットだ。

形とバンドは複数種類あり、文字盤は36種ある。それらの中にはフィットネス機能だけに専門化した文字盤もある。Google Payで支払決済もできるが、Apple Payはサポートしていない。コンテンツを保存して歩行やランニング時に見たり聴いたりできる。防水だから水泳の計時もできる。VentureとExploristはそれぞれ、40ミリと45ミリだ。ストラップは交換できる。スイス製の1万ドルの名品ではないが、ルックスも機能もとてもいい。

〔関連記事: ウェアラブルオペレーティングシステムAndroid Wearが‘Wear OS by Google’に改名

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Magic Leap One、開発者版リリース――謎のスタートアップのARヘッドセットの価格はiPhone Xの2倍

なにかと批判された長い道のりだったが、この夏、ついにMagic Leapが拡張現実ヘッドセットの実物を出荷する運びとなった。

われわれはデバイスの価格に注目していたが、これも正式に発表された。Creator Edition、つまりデベロッパー向けのMagic Leap Oneヘッドセットの価格は2295ドルからとなる。

このキットはメインストリームのコンシューマーを狙ったものではない。Magic Leapの戦略はかなり変化したように思える。Magic LeapのファウンダーはVergeのインタビューで「もうすぐ誰もが普通に使えるようになる」と力説していたのだが、どうやらまずデベロッパー向けヘッドセットを出荷し、コンテンツを充実させることで将来のコンシューマーを引き入れるという方向に舵を切ったようだ。

CNETによれば、余分の接続ケーブル、本体が故障した場合の迅速な交換サービスなどを含むプロキットにはさらに495ドル必要だ。(一部のデベロッパーには必須となる)処方箋によるメガネのレンズなどのエクストラはまた別に購入する必要がある。これらを合わせると価格はiPhone Xの3台分に近い。

われわれのCrunchbaseのデータによればこの拡張現実スタートアップは過去に少なくとも23億ドルの資金を調達している。投資家にはGoogle、Alibaba、Andreessen Horowitzといった著名な名前が並んでいるが、今回のクリエーター・バージョンが発売されるのは「アラスカ、ハワイを除くアメリカの特定の都市」だそうだ。

購入者希望者はウェブサイトのフォームにまず郵便番号を入力して自分が購入可能かどうかチェックする必要がある。ただし購入可能な都市は「急速に数を増やしている」そうだ。

われわれも郵便番号を入力したが、サンフランシスコは(当たり前だが)購入可能な地域だった。

CNETの報道では、現在購入可能なのはシカゴ、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、サンフランシスコ(シリコンバレーを含む)、シアトルの6都市だという。

Magice Leapはデバイスは「直接配送される」ことを強調している。Magic Leapの専門家がパッケージを届けるだけでなく、自らセットアップも行う。高価な最初の製品がデベロッパーの期待を裏切らないよう努力していることがうかがえる。

Magic Leapではこの製品が「現在のコンピューティングのパラダイムを大きくシフトさせる」ことを狙っているが、これには熱心なデベロッパー、クリエーターによる「スペーシャル・コンピューティング」のコンテンツの創造が不可欠だろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


なにかと批判された長い道のりだったが、この夏、ついにMagic Leapが拡張現実ヘッドセットの実物を出荷する運びとなった。

われわれはデバイスの価格に注目していたが、これも正式に発表された。Creator Edition、つまりデベロッパー向けのMagic Leap Oneヘッドセットの価格は2295ドルからとなる。

Motivのフィットネスリングは行方不明のiPhoneを見つけてくれる

Motivのフィットネスリング(指輪)を試してみて、意外にも感動した。実はぼくは、リングなんかに興味ない方だが、でもハードウェアスタートアップがフィットネスバンドを超えたものを作ろうとしている姿勢に好感を持てる。しかも彼らは、信じられないほど有能な製品を作ってしまったのだ。またその小さなウェアラブルに次々と新しい機能を加えている律儀な態度も良いね。

4月には、このリングはAlexaの機能を獲得し、Androidをサポートした。今週はAmazonのスマートアシスタント向けの機能をやや増やし、また、紛失したスマートフォンを見つける能力を持たせた。この最後の機能は、これまででいちばん、人びとの関心を惹きそうではないか。なくしたiPhoneがBluetoothの圏内にあれば、リングを数回振ると音や振動で居場所を知らせてくれる。

Alexaの機能としては、もっと詳しいフィットネス情報を教えてくれる。活動をした時間(分数)や、消費カロリー、睡眠時間、ウォーキングの歩数などだ。またCirclesのように、同じリングをつけている友だちとフィットネスの実践情報を共有できる。

どれも、それほどすごい機能ではないけど、小さなハードウェアに対してイノベーションを継続維持していく姿勢には、感心してしまう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Fitbit、スマートウォッチ・アプリに生理周期モニター機能を追加

Fitbitは新しいスマートウォッチ、Versaを発表した3月のイベントでFitbitアプリに女性の健康モニター機能を追加する計画を明らかにしていた。 iOS版とWindows版双方にこのアップデートがいよいよ実施される。女性ユーザーは運動や睡眠のパターンと同時に生理周期をモニターできるようになる。

この機能は同社のスマートウォッチ、VersaとIonicの双方で利用できる。これにより生理周期だけでなくく妊娠可能期間の推定も可能となる。Fitbitのヘルスモニター機能への追加として大変有用なものといえる。スマートウォッチを発表した当初、普通のユーザーの手首には大きすぎて女性ユーザーを遠ざけるという批判を浴びた。しかし新しく発表されたVersaは小型化されており、多機能でスマートなデザインとなった。

新機能はAndroidユーザーの場合、今月末に利用できるようになる(FitbitはGoogleのCloud Healthcare APIを利用すると発表しているが具体的なスケジュールは明らかにされていない)。

なおAndroid版Fitbitは今週中にQuick Replies機能が使えるようになる。この機能はスマートウォッチから「イエス、ノー、よさそうだね」というプリセットされた返信をワンタッチで送れる。Facebook Messenger、What’s Appを始め、多くのポピュラーなメッセージ・サービスがサポートされる。

今週はFitbitのパートナー各社から血糖値チェックを含めユーザーの健康モニターを助けるさまざまな新機能やカスタム文字盤の提供が発表された。パートナー企業にはDexcomを始め、Diplomat Pharmacy Inc.、Fitabase、Go365、Limeade、One Drop、Sickweather、Walgreensなどのヘルス関連企業が含まれる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Wear OS(元Android Wear)のGoogle Assistant機能がI/Oを前にして充実

今年のI/O(Googleの開発者大会)はまだ一週間先だが、すでにGoogleは、ちょろちょろとニュースを小出しにしている。それは来週のビッグイベントへの呼び水か、それとも、当日のわずか二つのキーノートには盛りきれないものが多いからか。いずれにしても今日(米国時間5/3)は、Android OSのウェアラブル用バージョンWear OS(旧名Android Wear)のアップデートが発表された。

来週Wear OSがどんな扱いをされるのか、それまはだ未知数だが、今回はそのAssistantアプリが本格的に更新された。スマートウォッチとアシスタントアプリは、まるで当然のような組み合わせだ。SiriはApple Watchの人気を押し上げたし、それに音声アシスタントならウェアラブルの小さな画面が気にならない。

Googleは昨年、独自のAssistantをAndroid Wearに導入し、その後何度も重要なアップデートをしている。中でもとくに良いのは、状況に応じて追加質問をしてくれるスマートサジェッションだ。たとえば天気予報を尋ねると、そのほかの日も知りたいか、と言ってくる。

Assistantの手首用バージョンでは、音声による答をインターネットに接続されたヘッドフォンでも聞ける。来週展開されるこのアップデートでは、ウェアラブル上でActions*が使えるようになり、サードパーティ製の機能を楽しめる。たとえば自分の手首から、LGのスマートオーブンを余熱できたりするだろう。〔*: Actions, Amazon AlexaのスキルやApple Siriのコマンドに相当。〕

ささやかなアップデートだが、GoogleがI/Oの前からWear OSを気にかけている様子は微笑(ほほえ)ましい。ウェアラブルへの関心はApple以外では鎮静しているから、このオペレーティングシステムも伸び悩んでいる。来週Googleが、この分野でも斬新な何かを見せてくれることを、期待したい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOSのカメラアプリHalideは写真の位置データを削除できる、セルフタイマーもサポート

iOS用の高度なカメラアプリHalideは、AppleのデザイナーだったSebastiaan de WithとTwitterのエンジニアBen Sandofskyが昨年ローンチし、そして今日(米国時間4/30)はこれまでで最大のアップグレードを発表した。このアップグレードには、セルフタイマーや、写真レビュアーの新設計、障害者等向けアクセシビリティの改善、などが含まれる。でも、おそらく、今回の最良の機能は、写真のプライバシーの保護だろう。写真を他と共有する前に、その写真のメタデータから位置情報をなくせるのだ。

Halideがとくに優れているのは、プロフェッショナルなカメラ機能を簡単なジェスチャーで使えることだ。だからアマチュアにもプロにもどちらにとっても、魅力的なアプリだ。

今ある主な機能は、手動の焦点調節ダイヤルや、その逆の自動焦点モード、RAWとJPGをサポート、グリッド/レベルツール、ライブのヒストグラムなどだ。

そして今回のアップデートで、Apple Watchコンパニオンなど、さらに便利な機能が加わった。

Apple Watchのアプリをインストールすると、リモートでフレームを決めたり、Halideのシャッターを切ったり、タイマーをセットしたりできる。つまり、自分の手首から撮影をコントロールできる。

Apple Watchがなくても、セルフタイマー機能がある。設定は3秒、10秒、30秒の三種類だ。起動するとシャッターボタンが押された状態になり、ボタンの近くのアイコンにカウントダウンが表示される。

フォトレビュアーも新しくなった。撮影済みのグリッドをスクロールして、そこからすぐに撮影状態に戻れる。

アクセシビリティの改善ではDynamicとBold Typeが加わり、VoiceOverがサポートされた。Halideの作者たちによると、30秒のタイマーもアクセシビリティを意識した結果だ。素早く動けない人でも、利用できるように。

しかし、今回の最大の変化は、写真のプライバシーだ。

今の写真には、大量のプライベートデータが含まれていることを知らない人や、忘れている人は多い。写真ファイルのメタデータには、カメラやレンズやフラッシュに関する情報や、日付時刻、写真の位置情報などが隠されている。そんな情報は、共有したくないと思うこともあるだろう。Webやソーシャルメディアにポストするときには、とくに。

今度のHalideでは、トグルスイッチのon/offで位置データを削除できる。それにより、FacebookやInstagramやWhatsAppなどに写真を投稿するとき、個々の写真ごとに、位置の共有を制限できる。

アプリのダウンロード数は公表されていないが、Appleのオプトイン方式のアナリティクスによると、月間ユーザー数は10万あまりだ。サードパーティによるユーザー追跡は、行われていない。プロシューマー層というニッチを対象とする有料アプリにしては、いい数字だね。

Sandofskyはこう言っている: “うちはメールやプッシュ通知みたいな成長戦術をやっていないから、この数字を誇りに思うね。このアプリは、多くの人たちの本当のニーズを満たしているのだ、と思う”。

Halideは、App Storeから5ドル99セントでダウンロードできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

より本格的な健康データデバイスを目指すFitbitがGoogle Cloud Health APIの利用へ

ヘルスデータ・ブレスレットのFitbitが今朝(米国時間4/30)、単なるエクササイズツールから本格的なヘルスケア製品へのステータス・アップをねらって、GoogleのCloud Healthcare APIを利用していく、と発表した。これはまるで、筋書き通りのようなパートナーシップだ。

アメリカの保健医療市場は2016年の支出額で3.3兆ドルと言われるが、GoogleはCloud Healthcareでこの巨大な市場へ食い込むことをねらっている。この市場の成長を止めるものは何もないから、数年後にはさらに額が肥大していると予想される。

Googleはこれまで、同社の既存のクラウド製品を利用して、ヘルスケアという巨大な世界のための情報共有基盤を提供してきた。その初期の段階では同社は、Stanford School of Medicine(スタンフォード大学医学部大学院)など医療専門機関とパートナーしてきたが、今回のFitbitとの契約は、さらにメジャーな路線への進出になる。

またFitbitにとっては逆に、より正統的なヘルスケアの世界への接近になる。最近のイベントでCEOのJames Parkは、ヘルスケアは消費者電子製品の企業がそこへ向かっていくべき大きな世界だ、と語った。それはもちろん、Jawboneのように消費者分野を切り捨てるという意味ではなく、正統的な医療保健データの収集を一般化大衆化することに大きな市場機会を見出している、ということだ。

正統的というのは、医師が患者の電子的医療データとまったく同格に、Fitbitによるモニタリングデータを利用する、できる、という意味だ。最近同社が買収したTwine Healthは、エクササイズデータに加えて糖尿病や高血圧などのデータを提供してくれるはずだ。

Google Cloud Healthcareからの新しいサービスについて、具体的な日程等の発表はまだない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ウェアラブルオペレーティングシステムAndroid Wearが‘Wear OS by Google’に改名

Android Wearは、Googleが4年前の今週ローンチしたときに期待したような大成功には至らなかった。

この遅いスタートをきったウェアラブルオペレーティングシステムは、2017年の初めに2.0がリリースされた。しかしそれはかなり小さなアップデートで、目立つ変化を何も生まなかった。そのニューバージョンの発表から数か月後には、グローバルなマーケットシェアでTizenがWearを上回り、オープンなオペレーティングシステムを採用したSamsungの影響力を見せつけた。

たぶん、Wearに必要なのは新しいドレスだ、いや、少なくとも、新しい名前だ。そこで今日(米国時間3/15)後者を選んだGoogleはそのブログ記事で、Android Wearは今やWear OSだ、と発表した。もっと正確に言うと、Wear OS by Googleだ。

Wear OSのDirector of Product, Dennis Troperは、そのブログ記事でこう言っている: “ここで発表する新しい名前は、私たちの技術とビジョンと、そして何よりも重要な、私たちのウォッチを身につける人びとを正しく反映するものである。これからの私たちはWear OS by Googleであり、それは万人のためのウェアラブルオペレーティングシステムだ”。

時計メーカーの複合企業Fossil Groupが、ブランド名を変えることを示唆したようだ。

Fossil GroupのCSDO(Chief Strategy and Digital Officer) Greg McKelveyが、本誌TechCrunchにくれた声明文でこう述べている: “2017年にFossil Groupのウェアラブル事業はほぼ倍増の3億ドルあまりに達し、Q4の売上の20%はウォッチだった。そしてわれわれは、このカテゴリーの成長が今後も続くと予想した。われわれのスマートウォッチの顧客は多くがiOSのユーザーだが、2018年にはAndroidとiOS両方のスマートフォンの全世界のユーザーが、Wear OS by Googleの展開により、新しい魅力を体験することを、確信し熱望するものである”。

このニュースは、来週スイスで行われるウォッチとジュエリーのビッグショーBaselWorldの直前に発表された。今のところ、変わったのは名前だけだが、中身の詳細はショーの会場で発表されるのだろう。Android Wearは近年、Googleの注力の対象外だった。しかし2015年にはiOSとの互換性が加わり、客層は広くなったと思われた。Android Wearのウォッチは全部で50機種以上発売されたが、どれも、ウェアラブルの世界を席巻するほどの成功を経験しなかった。

しかしブランド名を変えたことによって、再びGoogleの注力の対象となり、ウェアラブルの全体的な不振の中で、スマートウォッチだけは少なくとも、明るい光に包まれるのかもしれない。しかし、あくまでも、改名で変わったものは名前だけである。同社によると、今後の数週間にわたり、Wear OSの名前がアプリやウォッチ製品に付随する形で展開されていく予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple Watchのさまざまなスキーアプリで楽しさと実力をアップ

スキーヤーよ、喜べ!

あなたが雪山で何をどうしたか、これからは正確に分かるようになる。

Apple Watchがアップデートされ、GPSと高度計を組み合わせて利用できるようになり、これからのスキーアプリはパフォーマンスを定量化できる。消費カロリーや滑降速度が分かるだけでなく、ほかにもいろんなデータを知ることができる。

その新しい機能は今日から使える。そこで、Ski Tracks, Slopes, Snocru, Snoww, そしてSquaw Valleyなどのスキー関連アプリがどれもアップデートされた。それらの多くは、Apple Watch Series 3およびOSのアップデートwatchOS 4.2と互換性がある。

本誌TechCrunchは、いくつかのアプリを試す機会があった:

Slopes

Slopesは私たちのお気に入りのひとつだ。高度差、距離、心拍を教え、また列に並んだりリフトに乗ったりの時間を除いた正味のスキーした時間も分かる。スキーだけでなく、スノーボードでもよい。トップスピードと平均スピードも教える。行程の地図も表示する。アイドル状態を自動的に検出するので、毎回停止/リスタートする必要がない。アプリは無料だが、年会費19ドル99セントを払って“Season Pass”にアップグレードすると、地形図や衛星地図などをもらえる。

Snoww

Snowwは、パフォーマンスを計るのによい。友だちと接続して競争する機能もある。最新のアップデートで、友だちのいる場所を見つけたり、ハンズフリー状態でSiriからアプリにアクセスする機能が加わった。後者は、凍(こご)えるほど寒いときに便利だろう。各回の滑走距離、成績などを一覧する表も作る。それらのデータを友だちなどと比較することもできる。そして優勝者は、仮想トロフィーをもらう。自己ベストなら、いつも自分が勝者気分かもね。

Squaw

スキーならタホ湖、という人は、今度行くときSquaw Valley(スクォーヴァリー)のアプリを持って行こう。あの山は1960年の冬季オリンピックの会場で、現代的なスキー体験の提供を心がけている。そしてこのアプリは、待ち時間やリフトの閉鎖情報などがリアルタイムでアップデートされる。友だちが今チェアリフトのどのへんにいるかも分かる。アプリからリフトのチケットを買ったり、グループにメッセージを送れる。平均スピードや高度差など、練習時のデータや成績も分かる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ドイツが子ども用スマートウォッチを禁止、盗聴などハッキングの餌食になることを懸念

ドイツの連邦ネットワーク庁(Federal Network Agency, FNA, Bundesnetzagentur)が今週、子ども用のスマートウォッチを全面的に禁ずる禁令を発布した。さらに、そのようなデバイスをすでに買い与えていた親は、それを破壊しなければならない。この強権的な動きは、未成年をねらったデバイスをめぐるプライバシーの懸念が高まっていることに対する、政府としての対応だ。

“アプリを使って親は、子どもたちに気づかれずに彼らのウォッチを盗聴できるが、それらは無認可の送信システムとみなされる”、同庁の長官Jochen Homannが、BBCが入手した声明文でこう述べている。FNAはさらに、教育者が児童生徒のウォッチを注意してよく見るよう促している。なぜなら、“調査によれば、教室で教師を盗聴するために親のウォッチが使われていることもあるからだ”。

近年、大人だけでなく子どもをターゲットとするウェアラブルが広く普及するに伴い、このような懸念が広まっている。つい先月は、ヨーロッパの監視グループNorwegian Consumer Council, NCCが強い語調の報告書を発表して、GPSを搭載したデバイスの安全性に関する懸念を表明した。その報告書は、親による追跡だけでなく、外部からのハッキングの可能性についても触れている。

“子どもの安全を願う者なら誰もが、この報告書が述べている欠陥が修復されないかぎり、スマートウォッチを買い与えることには二の足を踏むであろう”、とNCCは書いている。

その報告書は、子ども用スマートウォッチのブランドを具体的に挙げている…Gator 2, Tinitell, Viksfjord, そしてXploraだ。一方FNAの禁令は、一般的に子ども用スマートウォッチ全般を禁じている。先週同庁は、人形玩具My Friend Caylaの禁止と破壊を発令した。そのマイクロフォンとBluetooth機能に対する懸念が、高まっていたからだ。

その人形と同じくスマートウォッチも、同庁は違法盗聴デバイスとみなしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple Watchなど心拍計のあるウェアラブルは高血圧症や睡眠時無呼吸を正確に検出する

ヘルステックスタートアップのCardiogramとカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)による最新の調査によると、Apple WatchやFitbitなどのウェアラブルには、高血圧症(過緊張)や睡眠時無呼吸など、一般的によくある危険な状態を正確に検知できる能力があることが分かった。

両者のこの前の研究では、Apple Watchには不整脈を97%の精度で検出できる能力があることが、実証された。今回の調査では、Watchが90%の精度で睡眠時無呼吸を検出し、高血圧症を82%の精度で検出することが分かった。

American Sleep Apnea Association(アメリカ睡眠時無呼吸協会)の推定によると、アメリカでは2200万人の大人に睡眠時無呼吸症があり、中程度から重度の患者の80%が診療を受けていない。しかしこれは、睡眠時に呼吸が止まって死に至ることもある症状だから、たいへん深刻な状況である。

またCenters for Disease Control(CDC)(疾病管理センター)によると、アメリカ人の大人のうち7500万人が高血圧であり、合衆国で死亡原因のトップである心臓病や脳卒中のリスクを抱えている。

自宅でくつろいだ状態で、しかもシンプルなデバイスを使って、睡眠時無呼吸症や高血圧症を検知できるようになれば、医療は大きく変わるだろう。これまでは多くの患者が、ときどき思い出したかのように医者へ行き、長い時間待たされて検査を受けている。これでは、急な血圧上昇などをお医者さんに知ってもらうことができないし、本人が寝ているときの呼吸停止ともなると、家族はおろか、本人にも分からない。

今回の調査では、6000名あまりの標本がCardiogramアプリを搭載したApple Watchを一定期間装着した。そしてDeepHeartと呼ばれるディープラーニングのアルゴリズムが分析した結果では、1000名あまりに睡眠時無呼吸が、2000名あまりに高血圧症が検出された。

DeepHeartは標本の70%から得られたデータで訓練され、その結果を残る30%に対してテストした、とCardiogramの協同ファウンダーBrandon Ballingerが述べている。

今回使用したデバイスはApple Watchのみだが、Cardiogramの協同ファウンダーで今回の調査を担当したJohnson Hsiehによると、心拍計のあるウェアラブルならどれでも同じ結果が得られたはず、と言う。“それらは、基本的に同じ技術だから”、と。

Hsiehはこう語る: “ウェアラブルのメリットは、高血圧症などの診断が、自覚症状のない人や多忙な人に対しても継続的にできる点にある。そして症状を検出できた人を確実に医療にアクセスさせ、より本格的な検査や治療を講じることができる”。

心臓の健康に関する今回の調査研究は、医療にディープラーニングが本格的に利用された三度目のケースだ。その前には、2016年12月のGoogle Brainによる網膜検査による糖尿病の検出と、今年の1月のスタンフォード大学による皮膚がんの検出があった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

「医療用」Apple Watchの登場にはまだ時間がかかる

米国食品医薬品局(FDA)はApple Watchを医療機器に分類するだろうか?これは過去数年にわたって、多くの人たちが重ねて来た質問だが、新たに搭載された心房細動や不規則な鼓動を検出する機能により、その可能性は高まった。

既にAppleは、採血を通してではなく、皮膚への接触を通して、血糖値を測定しモニターするセンサーを、Apple Watchに搭載すべく開発を行っていると噂されている。Appleの9月12日のiPhoneのイベントでは何の発表もなかったが、ティム・クックは、Watchと連動できる血糖値モニターのプロトタイプを装着しているところを、目撃されている。

Appleはまた、2016年には、例えば「ユーザーの血管系の特徴を識別する」といった、Watchに適用可能な複数の医学アプリケーションに関する特許を出願している。おそらくこれは、Apple Watch 3で新たに明らかになった心房細動(AFIB)検出のためのものだ。しかしそれとはまた別の特許も浮上してきた。これもまたApple Watchのようなウェアラブルに適用可能なものに見える。「健康データを計算する電子デバイス」と題されたその特許には、カメラ、周囲光センサ、および健康データを測定および計算する近接センサを備えるデバイスが記載されている。Appleはこの特許を2015年初頭に出願していたが、米国特許商標庁(USPTO)がそれを認めたの先月のことである。

これらを総合して考えるならば、AppleがWatchに対して、目に映るものよりも、大きなプランを抱いていることが想像できる。それでも、いくつかの理由から、ユーザーたちにはそうした機能が、すぐに提供されることはないだろう。

その理由の1つはFDAが医療機器を認定する方法だ、これにはAppleがくぐり抜けたくない規制上の苦労が含まれている。規制当局の弁護士であるBradley Merrill Thompsonが説明しているように、Appleの機械的な時計そのものではなく「ソフトウェアが『FDA規制対象の医療機器』になる」のだ。

「FDAは特定の医療ハードウェアとソフトウェアだけを規制しています」と、彼は続ける。「もしAppleが、血糖値をモニターする特定のハードウェアを追加すれば、それは規制されることになるでしょう。そして特定の医療機能をもつソフトウェアを追加したときにも、それは規制の対象となるでしょう。しかし、汎用のプラットフォームはそうはなりません」。

言い換えれば、Appleはプラットフォームそのものに対して特定の医療目的を謳うことを避け、その代わりに特定の医療目的のために提供される特定のソフトウェアとハードウェアに対してだけ医療目的を謳う必要がある、とThompsonは語る。

おそらく、FDAとAppleの両者にとって、iPhone、Apple Watch、そしてApple製の他のユビキタスデジタルデバイスを含む、全てのプラットフォーム自体へ、規制適用を行おうとすることは悪夢に他ならないだろう。実際、ティム・クックは過去に、その理由から、Watchにはフィットネスと心拍センサー以外のものを追加する予定はないということを明言していた

私たちはFDAにコメントを求めた:広報担当者の回答は、当局はApple Watch単体に対するコメントをすることはできないが、FDAはAppleが最近発表した心臓研究の進展に関連したガイダンスを提供している、というものだった。

AppleがWatchのバージョンを分けて、日常利用のバージョンと、医療追跡のためのバージョンを別々に作成することはもちろん可能だ。Appleは既に最新版では2つのバージョンを作っている:LTEありとLTEなしのバージョンだ。

Appleが、皆に身に付けて欲しいと思うデバイスの、普及速度を落とす余計な規制レイヤーを追加することを決意するとは考えにくいが、同社は、私たちにバイタルをチェックさせ、健康情報をプラットフォームを通して追跡させたいと思っているように見える——もちろん一方では、Appleに有用なデータを提供しながら。Watchは、私たちの健康状態、睡眠状態、心臓のリズム、フィットネスデータを追跡する簡単な手段を提供し、それらの情報をすべてAppleのヘルスアプリに取り込む。

また、Research Kit(Appleが公開しているAPI。これを使うことで医療機関や研究機関が患者のデータを集めやすくなる)を通じて医療研究に参加することができ、重要な医療情報を追跡するために便利な、Medical IDセクションを提供している。

Watchを医療機器にするといういうアイデアは、Appleの過去数年の動きを考えれば、それほどとっぴなものではない。しかしAppleが、医療用バージョンのWatchをすぐにでも提供すると期待しているだろうか?おそらくそれには時間がかかるだろう。

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(翻訳:Sako)

ボストン・レッドソックスがApple Watchを使ってニューヨーク・ヤンキースからサインを盗んでいた

[↑次は直球]

Appleは次のApple Watchを発表するとき、絶対このネタを使うだろう。Boston Red Soxが相手チームのバッテリーのサインを盗むとき、このスマートウォッチが重要な役割を演じていたらしいのだ。

The New York Timesによると、MLBは、現在一位(アメリカン・リーグ東部地区)のRed Soxが、最近のヤンキース戦と、もしかして他チームとの試合でも、対戦相手のキャッチャーのからサインを盗んでいた、と裁定した

実際にどうやったのか:

Red Soxのビデオ担当者は撮影中の映像からハンドサイン(手信号)を入手し、iMessageやSMSを使って、ダッグアウトにいるトレーナーが着用しているApple Watchにその情報をメッセージした。そしてそのトレーナーは、情報を試合中の選手に伝えた。

野球のファンでない方のために簡単に説明すると、キャッチャーはピッチャーに、次に投げるべき球種をハンドサインで指示する。しかし相手チームの打者などは、この情報が分かればものすごくありがたい。次がカーブか直球か事前に分かっていたら、打者はその球をヒットにできる確率がとても高くなる。

それまでの方法では、二塁にいる走者がキャッチャーの手元を覗き込み、球種を打者にジェスチャーで教えていた。しかしライブのビデオと、Apple Watchのようなリアルタイムの通信デバイスをを使える今では、サイン盗みはずっと容易になった。

そしてもちろん、その‘犯行’の現場をとらえたのは、Red Soxと今地区リーグの首位を争っているYankeesだった。彼らは、Red Soxのトレーナーが自分のApple Watchを見て、その情報を選手に伝えている様子をとらえたビデオを、リーグに提出した。そして両チームは伝統のライバル同士〔日本の巨人/阪神のように〕だから、Red Soxも、Yankeesがテレビ放送用のカメラを使って試合中にサインを盗んだ、と提訴した。

実は、サインを盗むことは野球ではかなり一般的に行われていて、目と何らかの信号と声で自分が見たものを伝えることは許されている。しかし今回のような、ビデオによるリプレイ技術やApple Watchを使って伝達を電子的にスピードアップすることは、許されていない。リーグは、Red Soxやその他の累犯チームに、罰金を課すことになるだろう。

残された唯一の疑問は、Apple Watchのこんな使い方を誰が一体Red Soxに教えたのか?だ。ここに、その手がかりらしきものがある:

[Tim Cook: Red Soxとファンのみなさん、ボストンでの楽しい一日をさらに楽しくしてくれてありがとう。]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))