Apple TV+にオプラ・ウィンフリーのブッククラブが登場

Apple(アップル)とオプラ・ウィンフリーは、ストリーミングサービスのApple TV+で、Oprah’s Book Club(オプラズ・ブッククラブ)を提供する。この新しいシリーズでオプラは、ブッククラブ向けに選んだ本の著者をインタビューする。初回のゲストは「The Water Dancer」を書いたTa-Nehisi Coates(タナハシ・コーツ)氏。新しい回は隔月に放送されるので、視聴者は取り上げられた本を読む時間を与えられる。

番組は11月1日のApple TV+のスタートに合わせてデビューを飾る予定で、昨年発表されたアップルとオプラの大型複数年提携契約の一環だ。オプラはブッククラブ以外にもアップルのためにドキュメンタリーを2本制作中だ。職場のセクシャルハラスメントをテーマにした「Toxic Labor」と英国ヘンリー王子と提携したメンタルヘルスに焦点を当てた作品。

これらのドキュメンタリーは注目に値する重要な話題を扱っているが、オプラズ・ブッククラブは、金銭面で両者にとって有益だろう。アップルはブッククラブのセレクションをApple Booksアプリで宣伝しており、例えば「The Water Dancer」の電子書籍やオーディオブックは今から予約できる。番組がこの本を含めさまざまな作品に注意を向けさせることで、書籍の売上げ増が期待できる。

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アップルは米国図書館協会に寄付をして、地域図書館や他のプログラムの支援に役立てる計画であることも語った。

古い読者なら覚えているかもしれないが、オプラズ・ブッククラブはもともと「The Oprah Winfrey Show」の1コーナーとして始まった。15年続いたあと、2012年にThe Oprah Winfrey Network(OWN)とThe Oprah Magazine(O)のジョイントプロジェクトとして再スタートした。しかし、選ばれた作品はごくわずかだった。Apple TV+のスタートとともに、ブッククラブは正常状態に戻りそうだ。

「オプラのように人々をひとつにできる人は世界にも数少ない。本を愛し本の力を称える彼女の思いやりと品格は他に類を見ない」とアップルCEOであるTim Cook(ティム・クック)氏が声明で語った。「オプラズ・ブッククラブは新しいプラットホームを提供し、米国図書館協会を支援して読書を楽しむ心を育てることができるて大変光栄に思う」。

「今の私があるのは年少のころに読書を習った体験による。読書はミシシッピーの赤土の道路と祖母のポーチの向こう側の世界を開いてくれた」とオプラ・ウィンフリーがプレスリリースて語っている。「私はすべての人たちのためにそれをやりたい。そしてアップルとともに行えること、本が与えてくれる喜びと興奮と緊張感とドラマを世界中の人たちに伝えられること。これ以上素晴らしいことは知らない」。

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米国時間9月23日、アップルはオプラズ・ブッククラブの発表に加えて、近日公開されるApple TV+の番組、オクタビア・スペンサー主演のドラマ「Truth Be Told」、M・ナイト・シャマラン監督のサイコスリラー「Servant」などを昨夜のエミー賞授賞式の視聴者に初披露した。先週に子供向け番組の「Ghostwriter」「Helpsters」を披露していた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

英ハリー王子がApple TV+向け番組を制作、メンタルヘルスを話題に

先月正式に発表されたAppleの来たるストリーミングサービスApple TV+にビッグネームが加わった。英国のハリー王子だ。ハリー王子とメーガン・マークル妃のオフィシャルInstagramアカウントでの発表によると、ハリー王子と米国で有名な司会者・俳優であるオプラ・ウィンフリーは共同で、メンタルヘルスにフォーカスしたApple TV+ドキュシリーズの制作にあたる。

「良いメンタルヘルス(メンタルフィットネス)は強力なリーダーシップ、実りの多いコミュニティ、自己の存在意義にとって鍵となると確信している」とハリー王子は声明文で述べた。

「このところ身近な問題となっているこのテーマの事実や科学、わかっていることなどをみなさんに正しく届けるのは責任重大だ。深い暗闇から戻ってくるという無比の精神ストーリーを共有し、私たちが自己や周囲の人たちをよく理解できる機会になるよう、このシリーズがポジティブで啓発的、包括的なものになることを願っている。この重要なシリーズにオプラと共に取り組めることをとても光栄に思っている」と記している。

オプラがApple TV+に取り組むことは、当時はまだ名称が付いていなかったAppleのストリーミングサービス向けのオリジナルコンテンツの制作でAppleと複数年の契約を結んだとして、2018年6月に発表された。

3月のプレスイベントでAppleはオプラ・ウィンフリーをステージに登場させて、彼女がどんな番組にしたいと考えているのか詳細を語らせた。そこでは、職場でのセクハラの影響を検証するドキュメンタリー「Toxic Labor」と、タイトルはまだ付いていないメンタルヘルスに関するマルチパートシリーズが明らかにされた。

その際、ハリー王子が関わるとの言及はなかった。

しかし今日の発表では、ハリー王子はここ数カ月関わってきたと述べられている。

ウィンフリーによると、シリーズでは鬱や不安、外傷後のストレス、依存症、トラウマ、喪失という悩みがいかに世界中で毎日命を奪っているかを取り上げる。「狙い通りにいけばの話だが、この番組はメンタルヘルス問題に伴う恥や汚名を『同情や誠実さ』に変えることを目的としている」と彼女は語った。

メンタルヘルスは、このシリーズの共同制作に同意する前からハリー王子自身もフォーカスしてきたものだ。

声明文では次のように説明されている。

私たちそれぞれが直面している課題に関する率直な対話を促し、そして単に生き延びるためだけでなく成長するためのツールをいかに身につけるか。ダイナミックなマルチパートのドキュメンタリーシリーズでは精神の病と、精神の健全性の両方にフォーカスし、視聴者を励ますものとなる。

こうした内容は、サセックス公爵のメンタルヘルスにかかる長い取り組みやイニシアチブの上に成り立っている。今までの取り組みの中でサセックス公爵は自身の体験を共有し、密かに苦しんでいる人を擁護し、そうした人たちが真に必要としている助けやサポートを受けられるよう力づけてきた。

ウィンフリーはまた、「CBS This Morning」に出演し、メンタルヘルスやシリーズ、そしていかにハリー王子とこのプロジェクトを共同で行うようになったのか語った。

ウィンフリーがハリー王子に世界が直面している重要な問題は何だと思うか尋ねたところ、ハリー王子は2つ挙げた。気候変動とメンタルヘルスだ。

「ご存知のように、ハリー王子は自身が抱えた問題や、母親を亡くした後に体験したこと、それについて話すことが自身にとっていかに救いになったかを語ってきた」とウィンフリーはCBSで述べた。「これは彼の情熱。そして会話の最後に私は『このことを私はAppleと取り組もうとしているの』と言って、私にとってもこれは大きな関心事だと話した。そしてハリー王子にこのAppleプラットフォームについて伝えたら、ハリー王子は最後に『私に手助けできることが何かあれば』と。そして私は『実際のところ…』と続けたの」。

このドキュシリーズはまだ名称は付いていないが、今秋に予定されているApple TV+のサービス提供開始の翌2020年に始まる予定だ。

イメージクレジット: Samir Hussein/Samir Hussein/WireImage / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

英ハリー王子がApple TV+向け番組を制作、メンタルヘルスを話題に

先月正式に発表されたAppleの来たるストリーミングサービスApple TV+にビッグネームが加わった。英国のハリー王子だ。ハリー王子とメーガン・マークル妃のオフィシャルInstagramアカウントでの発表によると、ハリー王子と米国で有名な司会者・俳優であるオプラ・ウィンフリーは共同で、メンタルヘルスにフォーカスしたApple TV+ドキュシリーズの制作にあたる。

「良いメンタルヘルス(メンタルフィットネス)は強力なリーダーシップ、実りの多いコミュニティ、自己の存在意義にとって鍵となると確信している」とハリー王子は声明文で述べた。

「このところ身近な問題となっているこのテーマの事実や科学、わかっていることなどをみなさんに正しく届けるのは責任重大だ。深い暗闇から戻ってくるという無比の精神ストーリーを共有し、私たちが自己や周囲の人たちをよく理解できる機会になるよう、このシリーズがポジティブで啓発的、包括的なものになることを願っている。この重要なシリーズにオプラと共に取り組めることをとても光栄に思っている」と記している。

オプラがApple TV+に取り組むことは、当時はまだ名称が付いていなかったAppleのストリーミングサービス向けのオリジナルコンテンツの制作でAppleと複数年の契約を結んだとして、2018年6月に発表された。

3月のプレスイベントでAppleはオプラ・ウィンフリーをステージに登場させて、彼女がどんな番組にしたいと考えているのか詳細を語らせた。そこでは、職場でのセクハラの影響を検証するドキュメンタリー「Toxic Labor」と、タイトルはまだ付いていないメンタルヘルスに関するマルチパートシリーズが明らかにされた。

その際、ハリー王子が関わるとの言及はなかった。

しかし今日の発表では、ハリー王子はここ数カ月関わってきたと述べられている。

ウィンフリーによると、シリーズでは鬱や不安、外傷後のストレス、依存症、トラウマ、喪失という悩みがいかに世界中で毎日命を奪っているかを取り上げる。「狙い通りにいけばの話だが、この番組はメンタルヘルス問題に伴う恥や汚名を『同情や誠実さ』に変えることを目的としている」と彼女は語った。

メンタルヘルスは、このシリーズの共同制作に同意する前からハリー王子自身もフォーカスしてきたものだ。

声明文では次のように説明されている。

私たちそれぞれが直面している課題に関する率直な対話を促し、そして単に生き延びるためだけでなく成長するためのツールをいかに身につけるか。ダイナミックなマルチパートのドキュメンタリーシリーズでは精神の病と、精神の健全性の両方にフォーカスし、視聴者を励ますものとなる。

こうした内容は、サセックス公爵のメンタルヘルスにかかる長い取り組みやイニシアチブの上に成り立っている。今までの取り組みの中でサセックス公爵は自身の体験を共有し、密かに苦しんでいる人を擁護し、そうした人たちが真に必要としている助けやサポートを受けられるよう力づけてきた。

ウィンフリーはまた、「CBS This Morning」に出演し、メンタルヘルスやシリーズ、そしていかにハリー王子とこのプロジェクトを共同で行うようになったのか語った。

ウィンフリーがハリー王子に世界が直面している重要な問題は何だと思うか尋ねたところ、ハリー王子は2つ挙げた。気候変動とメンタルヘルスだ。

「ご存知のように、ハリー王子は自身が抱えた問題や、母親を亡くした後に体験したこと、それについて話すことが自身にとっていかに救いになったかを語ってきた」とウィンフリーはCBSで述べた。「これは彼の情熱。そして会話の最後に私は『このことを私はAppleと取り組もうとしているの』と言って、私にとってもこれは大きな関心事だと話した。そしてハリー王子にこのAppleプラットフォームについて伝えたら、ハリー王子は最後に『私に手助けできることが何かあれば』と。そして私は『実際のところ…』と続けたの」。

このドキュシリーズはまだ名称は付いていないが、今秋に予定されているApple TV+のサービス提供開始の翌2020年に始まる予定だ。

イメージクレジット: Samir Hussein/Samir Hussein/WireImage / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

アップルイベントに登場したオプラが「ブッククラブ」計画を明らかに

ストリーミングその他サービスが発表されたアップルイベントの最後のほうは多くのセレブがステージに登場し、彼らが新たなApple TV+サービス向けに制作する番組について語った。そのセレブにはスティーブン・スピルバーグ、リース・ウィザースプーン、ジェニファー・アニストンらが含まれるが、大トリを飾ったのがオプラ・ウィンフリーだ。

Appleは昨年、ウィンフリーと「ユニークな、複数年にわたるコンテンツのパートナーシップ」を結んだと明らかにしていた。しかしその発表では彼女が関わるプログラムの詳細について示されなかった。

ウィンフリーは今日、2つのドキュメンタリーについて語った。1つが職場でのセクハラの影響にスポットを当てた「Toxic Labor」だ。もう1つはタイトル未定のメンタルヘルスに関するものだ。

それらに加え、ウィンフリーは彼女がこれまで展開してきた本について語るブッククラブの新バージョンをAppleと準備中だと話した。ウィンフリーいわく「地球上で最大かつ最も心に響き、刺激を受けるもの」とのことだ。このブッククラブでは、彼女の著者へのインタビューが世界中のApple Storeやデバイスに流れる。

「私は文字通り心のミーティングを開き、本を通じて人々をつなげたい」と語った。

さらにウィンフリーは、彼女のAppleコンテンツで「見識と釣り合いの取れた物の見方、真実、寛容性が実際に交差する、まさに正しい場所にたどり着きたい」とした。そして自身のメッセージをものすごい数の聴衆に届けるのにAppleのプラットフォームを活用することへの期待感を表し、「あなたたちも含め聴衆は10億ものポケットの中にいる。10億ものポケットだ」と話した。

イメージクレジット: Brian Heater

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(翻訳:Mizoguchi)