ペットテック領域スタートアップのPETOKOTOが「ペットテック業界カオスマップ2022(日本版/海外版)」公開

  1. ペットテック領域スタートアップのPETOKOTOが「ペットテック業界カオスマップ2022(日本版/海外版)」公開

ペットウェルネスブランド「PETOKOTO」(ペトコト)を提供するPETOKOTOは2月16日、近年急速に増加している国内・海外のペットテック業界カオスマップ「ペットテック業界カオスマップ2022(日本版/海外版)」を発表した。また同社代表取締役社長の大久保泰介氏が、執筆した最新の市場トレンドのレポート「「【2022年度版】ペットテックがペットライフを変える。成長するPET TECH市場を牽引するアメリカや日本の企業カオスマップ」「【ペット市場 2022年度】アフターコロナでさらに拡大する国内海外の市場規模内訳や今後の展望」を公開している。

PETOKOTOでは、「ペット×テクノロジー」の略称にあたる「ペットテック」について、テクノロジーの力によって、ペットに関わる業界課題や従来の商習慣を変えようとする価値・仕組みを指すものと定義。価値や仕組みの創出に寄与している企業・サービスをカオスマップに掲載した。

現在ペット市場は、全世界で2230億ドル(約25兆円)の巨大産業で、毎年年次3.5〜4%で成長しているという。日本の場合は、犬猫飼育頭数は約1650万匹(ペットフード協会「令和3年(2021年)全国犬猫飼育実態調査」)で、15歳未満の子どもの数を上回っている(総務省統計局「こどもの数は1493万人、40年連続の減少」)。世帯の約20%がペットを飼育していることになり、家族の在り方の1つとなっている。

また、ペット市場の成長を牽引するトレンドとしては、「ペットの家族化」が挙げられる。欧米諸国では「Pet Humanization」とも呼ばれ、ペットの存在が人間と同じ存在となっているそうだ。ペットの家族化に伴い、テクノロジーの活用により食事・健康管理など各カテゴリーにおけるサービス体験が向上したほか、国内外で様々なブランドがペットテック領域に参入している。

PETOKOTOは、収益の成長性のためだけでなく、殺処分問題の社会問題をはじめ、まだペットをモノとして捉える社会や産業の負を解決し、「人が動物と共に生きる社会をつくる」ことをミッションに掲げ活動しているという。同社と同様の思いを掲げる企業・ブランドとともに、ペットテック市場の活性化を図っていければと考えているそうだ。こういった背景から、今回の「ペットテック業界カオスマップ2022年版」の作成に至ったという。

PETOKOTOは、犬や猫が苦手だった大久保氏が1匹の犬との出逢いをきっかけに動物が大好きになり、殺処分問題をはじめペットがモノとして捉えらえる社会やペット産業の負の課題を解決するため、2015年に設立。「人が動物と共に生きる社会をつくる」ことをミッションに掲げ、すべての犬猫と飼い主のQOLの向上を目指して、DXとFX(Family Transformation)を通して家族品質の暮らしを提案するペットウェルネスブランドという。

出逢いの場として保護犬猫マッチングサイトの「OMUSUBI」、情報の場としてペットライフメディア「PETOKOTO」、食事の場として「PETOKOTO FOODS」を展開。ペットライフのコンシェルジュプラットフォームを目指している。

副業の約8割がリモート前提に―副業マッチングのシューマツワーカーが「副業系サービスカオスマップ 2022年版」公開

  1. 副業の約8割がリモート前提に―副業マッチングのシューマツワーカーが「副業系サービスカオスマップ 2022年版」公開

副業したい人と企業をつなげる副業マッチングサービス「シューマツワーカー」を運営するシューマツワーカーは2月2日、副業系サービスカオスマップの2022年版を公開した。同調査では、225の副業系サービスを、リモート・現場型・単発・継続という軸で整理した上で、その特徴ごとに9つのグループに分類し、マッピングを行っている。

シューマツワーカーによると、同調査により、副業系のサービス数は前年版の調査比で約1.2倍、2017年の調査版からは約4.2倍(54社→225社。何を副業マッチングサービスとして数えるかの厳密な掲載の定義は2017年版と2022年版では異なる)と、働き方改革・副業解禁という時流の中で、スキルシェア・副業系サービスが急増したことがわかったという。また、そのうち約82%のサービスがリモート副業を前提としている。コロナ禍でニューノーマルな生活様式が浸透しつつ「副業」のあり方も変わってきているとした。

カオスマップの読み方と各グループの説明

カオスマップのうち、縦の軸は場所を選ばない「リモート型」の副業と、その場に行くことが必須の「現場型」としている。また、横の軸は「単発型」と「継続型」と設定。この2種類の軸に対し、左上をAゾーン(リモート×単発)、右上をBゾーン(リモート×継続)、左下をCゾーン(現場型×単発)、右下をDゾーン(現場型×継続)という4種類のゾーンに分け、225個の副業マッチングサービスのロゴをマッピングした。さらに、副業の特徴により、9グループに分類した。

4つのゾーン

  • Aゾーン(左上):リモート×単発
  • Bゾーン(右上):リモート×継続
  • Cゾーン(左下):現場型×単発
  • Dゾーン(右下):現場型×継続

副業の特徴による9グループの内訳

  1. 総合型スキルマーケット型:クラウドソーシングやスポットコンサルのように、様々なスキル・知見を提供・購入し合うもの
  2. 特化型スキルマーケット型:何らかのスキルに特化。スキルのジャンルは大きく13のサブグループにわかれており、「家事代行」「DIY」のように現場必須のものから、「翻訳」「ライティング」などリモートでできるものまで、縦長の幅広いグループとなっている
  3. ポイ活型:アンケートに答えたり、商品のレビューを書くなどの、比較的隙間時間に作業しやすい「リモート×単発」グループ。誰でも始めやすい副業
  4. シェアリングエコノミー型:家・車・場所といった所有しているものを貸し出すなど、遊休資産の運用を副業収入につなげるグループ。カオスマップ上、このグループ以外の副業は基本的に労働に対する報酬を得るものといえるため、特色のあるグループとなっている
  5. ギグワーク・すきまバイト型:「現場型×単発」のグループ。Uber Eatsのようなフードデリバリーや、「旅×副業」といった移動を前提としている
  6. 企業で一定期間副業型:ビジネススキルを活かし、所属企業とは別の企業で、プロジェクト的に(あるいは継続的に)副業をするというケース。マーケティングや営業・人事などの職域特化、女性特化・地方特化など、多様な切り口のサービスが存在する
  7. 表現・発信型:ライバーやSNSなどが含まれる。「表現・発信型の副業」は、費やす時間に対しての金銭的な収入が確約されるとは限らないものの、フォロワーが多くなれば企業のPR案件をインフルエンサーとして宣伝することや、投げ銭・有料コンテンツの販売という機能により、収益を得ることも可能な仕組みがある
  8. EC関連:家の不用品やハンドメイド品の物販を売買するグループ。自らネットショップを構築するものと、プラットフォーム上に出品するもののサブジャンルがある。CtoCマーケットの隆盛に伴い、出品代行といった関連サービスも見受けられる
  9. オンサイトで継続型:治験ボランティア、牛乳配達・新聞配達・販売・飲食の接客系などの仕事が含まれる(ロゴではなくカテゴリーの名前で記載)

コロナ禍・ニューノーマルの生活様式により、約82%近くの副業がリモート可能なものに

副業市場全体でサービスが増加する中で、特にサービス数が増加したのは、グループ2の「特化型スキルマーケット」とグループ6の「企業で一定期間副業」。

グループ2「特化型スキルマーケット」には、DIYや出張シェフ、ペットケアなどの個人の特技やスキルを活かしたバラエティ豊かなマッチングサービスが並ぶ。一方、グループ6「企業で一定期間副業」には、マーケティング・営業・人事など職域に特化したサービスや、女性特化・地方特化サービスなど、多様な切り口のサービスが見受けられる。

グループ6「企業で一定期間副業」につながる背景としては、有名企業・地方自治体の副業人材が相次いで「副業人材を活用したイノベーション」に取り組んでおり、需要側である企業サイドに「副業人材の活用」という意識が浸透しつつあることが1つの要因と考えられるという。

また、コロナ禍およびニューノーマルの生活様式の中で、リモートワーク・テレワークの浸透により浮いた「通勤・支度時間分」を活かして副業を探す人が増えたこと、また「リモート副業」という方法で居住圏外での副業にチャレンジする人も増えたことが、これらサービスへの登録者の増加やのマッチング創出の追い風となっているとしている。

2022年のカオスマップに掲載したサービスのうち、約82%近くの副業がリモート可能なものであり、現場型の副業(配達デリバリー、介護、治験ボランティアなど)は全体の約18%となった。コロナ禍のニューノーマルの生活様式の中では、「新しい仕事」が誕生し、従来型の働き方を前提とする仕事の数は相対的に激減しているといえるという。

Fanicon、ファンサービスとITを結びつける新サービス・動きをまとめた「エンタメ ファンテック カオスマップ 2022」公開

  1. Fanicon、ファンサービスとITを結びつける新サービス・動きをまとめた「エンタメ ファンテック カオスマップ 2022」公開

会員制ファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」(ファニコン。Android版iOS版)を運営するTHECOOは1月24日、「エンタメ ファンテック カオスマップ 2022」を公開した。

ファンテックは、「ファン」と「テクノロジー」を組み合わせた造語。THECOOは、ファンテックについて、ファンサービスとIT技術などを結びつけた新しいサービスや動きと位置付けている。またファンテックは、クリエイターがファンや消費者と直接つながり、収益を得られるようになった「クリエイターエコノミー」の中に属すものとしている。

クリエイターと、ファン・消費者のつながりが多様化し複雑に

昨今クリエイターエコノミー界隈では、サブスクリプションをはじめ課金型コンテンツを提供するプラットフォームが台頭しており、限定コンテンツにすることでファンとの強いコネクションのコミュニティを持つ傾向にあるという。

さらに、「バズる」といった短期的な収益ではなく「根付く」という長期的な応援・収益化を重視する流れによって、ファンを増やすSNS発信からファンにエンゲージメントするコミュニティを持つ思想へ移り変わっている。しかし急速に普及した結果、ファンに対してプラットフォームを使ったエンゲージメント方法が多様化し、各ツールの特徴を活かし連動させることが難しくなったそうだ。

同社は、(Faniconを開設している)インフルエンサー・俳優・アーティスト・タレントや消費者が、自身に合う機能やサービスでつながってほしいという思いから、オンライン上でファンが「体験」や「応援」できるプラットフォームを分類するカオスマップを作成した。

エンタメ業界の動向―長く応援してもらうための「熱量」にニーズ

コロナ禍により政府が発表した活動自粛規定により、エンタメ業界においても、ファンとのイベントやライブがオンライン上で開催されることが増え、チケット制ライブ配信など急速なデジタル化・DX化が進んだ。

また、ファンと直接会えないことが続き「ファン離れ」という懸念からファンベースの指向が強くなり、ファンにエンゲージメントする上で長く応援してもらうための「熱量の深さ」にニーズが置かれコミュニティ化しているという。

ファンテックの動向

コロナ禍による生活様式の変化をきっかけに、クリエイターの活躍の場も多様化。消費者が様々なコンテンツを楽しめるようになり、ファンとの交流機会も増えているという。しかし、それに伴い発信するコンテンツに対して唯一無二を感じられる付加価値が重要視されるようになった。例えばNFTの活用により、デジタルコンテンツに対して新たな価値を提供できるようにしている。

「認知→応援」フェーズでの傾向

ウィズコロナ:「体験」における新しい楽しみ方

オンライン上のコミュニティなどを通して誰かとつながることへの需要が高まり、SNSだけでなく配信ライブ(配信専用スタジオも含む)やメタバースなどの「体験」できるコンテンツが注目を集めているという。

現在、オンラインライブは、オフラインライブをカバーするには至らないものの、活動資金となる収益基盤の構築やファンとのつながりを維持する方法として必要とされている。

また、メタバースやVR配信ライブなど、オフラインでは難しい表現が可能な場の強みを活かすことで、エンターテインメントの可能性はさらに広がっていると指摘。プラットフォームサービスを提供する企業もオンラインにおいての幅広い取り組みを行っており、これまでに人気ゲームやアニメ、人、空間とのコラボライブなど、人気の高いコンテンツも増えているという。

アフターコロナ:推測される「リベンジ消費」

オフラインでのイベントやライブなどの開催は、これまでの開催自粛の反動から、コロナ禍前を上回る水準に復活すると予測されている。これを受けて、コロナ禍前の課題であった会場不足を解決するべく、アリーナや劇場などの新たな商業施設がオープンしているという。

リアルライブへの移行が見込まれつつも、コロナ禍の影響で急速に進んだデジタル化が後戻りすることはなく、エンターテインメントの楽しみ方が一層多様化していくと期待されている。デジタルとリアルの共存が今後も進んでいき、アフターコロナで新たに生まれるニーズに対して、デジタル化・DX化は引き続き加速していくと推測されるとしている。

LBMA Japanが「位置情報マーケティング・サービス カオスマップ」2021年版を公開

  1. LBMA Japanが「位置情報マーケティング・サービス カオスマップ」2021年版を公開


位置情報を活用したマーケティング・サービス施策の促進を目的に活動する一般社団法人LBMA Japanは11月5日、国内における位置情報をベースにマーケティング・サービスを展開する企業を中心としたカオスマップの2021年版「位置情報マーケティング・サービス カオスマップ(2021年11月)」を作成・公開した。

LBMA(Location Based Marketing Association)は、世界26都市に支部を持ち、1600以上の企業会員を擁する世界的企業連合。ロケーションマーケティング・サービスに関する研究と教育、共同イノベーションの促進を目的とした国際的な非営利団体という。LBMA Japanはその日本支部にあたり、日本国内に於ける位置情報マーケティング、サービスを推進する非営利社団法人として活動。現在、日本国内で事業を展開する43社が加盟している。

LBMA Japanは、2021年版カオスマップの特徴として以下4点を挙げている。

「位置情報アプリ・ゲーム」分野で「ポイ活」サービスが躍進

これまでのスマホアプリでの位置情報活用は、(移動検索や場所に応じた情報にアクセスできて)便利、(場所に応じたゲーム体験ができて)楽しい、といった点が注目されていた。

しかし、コロナ禍によるリモートワークや宅配サービスの普及、EC市場の拡大など、移動を控えたライフスタイルも定着しつつある中、移動データである位置情報データは、従来以上に消費者の嗜好性・購買意向との関連性が注目されるようになったという。それらを背景に、移動するだけでマイルやポイントが貯まる「ポイ活」アプリが注目を集め始めているそうだ。

クッキーレス時代への対応として「リテール広告」カテゴリーが出現

位置情報データの大規模活用が一般化してきたこと、大手プラットフォーマーのサードパーティCookie排除・データ取得制限を背景に、位置情報データと小売業の購買データとをかけ合わせることで実現する「リテール広告」カテゴリーが新たに出現。

データのかけ合わせによる新たなメディアビジネスであると同時に、消費者の購買意向に寄りそった販促広告手法としても、これからの成長が期待される分野としている。

位置情報データを活用した「見守り・防災」「モビリティ・スマートシティ」分野が本格化

位置情報データにより人流を網羅的に捉えるなど、社会的な活用方法が広まるとともに、防災やモビリティ・スマートシティへの適用が本格化。SDGsやSociety 5.0に向けた取り組みとしても注目されるという。

「携帯キャリア」「位置情報・POI データプロバイダー」「ビーコン/IoT/Wi-Fi」分野が基盤サービスとして進化・定着

様々な分野で位置情報データ・位置情報マーケティングサービスが活性化した理由の1つとして、「位置情報をビッグデータとして取得・蓄積し、活用可能な形で提供する」といった役割を当カテゴリーが広く果たすようになったことが挙げられるという。各社の技術やサービスの発展に加え、業界全体での連携が進んだことにより定着したとしている。

アニマルクエストが「ペット領域ベンチャー カオスマップ 2021年11月版」を公開

LINEを使い愛犬・愛猫とのトーク体験を楽しめるwaneco talkがMakuakeで提供開始
  1. アニマルクエストが「ペット領域ベンチャー カオスマップ 2021年11月版」を公開

保護犬保護猫の支援が行えるアプリ「アニマルクエスト」(Android版iOS版)を運営するペット領域スタートアップ「アニマルクエスト」は11月4日、ペットテックをはじめペット領域サービスをまとめた「ペット領域ベンチャー カオスマップ 2021年11月版」を公開した。

市場カテゴリーは、アプリ、EC、里親マッチング、HR、保険、シッターマッチング、メディア・検索、メディカル・獣医師向け、フード、ペット用品、IoT・ロボット、バイオ、その他サービスの13カテゴリーとなっている。同社は、2020年2月に国内初のペット領域スタートアップのカオスマップを公開したが、その後コロナ禍もあり、市場に変化が起きているという。国内のペット飼育頭数は減少傾向にあるものの、ペットが家族化する中で、ペット市場は堅調に推移している。そこで、「国内のペットテックやマッチングサービスの市場構造や独自性を改めて分析」したとのことだ。

同カオスマップ掲載の選定基準は「2000年1月1日以降に設立した株式会社のペット系サービス」「国内で展開するサービス」となっている。また掲載したロゴは、法人・組織のものではなく、サービスのロゴを利用している。アニマルクエストは同マップについて、「市場の全体構造とトレンドの変化を理解するために活用されることを期待します」と話している。

同社運営の「アニマルクエスト」アプリは、ペット用消耗品のギフトや投げ銭で保護犬や保護猫の支援ができるサービス。冬には、買い物をすると他の動物たちを救済することにもなる「社会貢献型ペット用品ECサイト」の公開も予定している。

特定業務特化SaaSを提供する国内スタートアップをまとめた「ホリゾンタルSaaS カオスマップ 2021」公開

  1. 特定業務特化SaaSを提供する国内スタートアップをまとめた「ホリゾンタルSaaS カオスマップ 2021」公開

SaaS特化のファンドを運用する独立系ベンチャーキャピタル(VC)One Capitalは10月29日、特定業務に特化したホリゾンタルSaaSを提供する国内スタートアップをまとめた「ホリゾンタルSaaS カオスマップ 2021」を公開した。

今回は、以下条件に当てはまる企業を掲載しており、2021年版の掲載数は322になった。
・業界問わず、特定業務における課題を解決するSaaSを提供している
・未上場のスタートアップ企業(上場企業やその子会社は対象外)
・本社を日本に置いている(海外企業の日本法人は対象外)

特定業務特化SaaSを提供する国内スタートアップをまとめた「ホリゾンタルSaaS カオスマップ 2021」公開

カテゴリー別企業数。出典:One Capital

日本のSaaS市場は、2022年に約1兆円になる(富士キメラ総研調べ)とされており、今後も拡大の余地が見込まれるという。しかし、どのようなスタートアップが存在しているのかなど、海外に比べると情報がオープンになっていない。そこでOne Capitalは、2020年の「ホリゾンタルSaaS カオスマップ 2020」に引き続き、2021年版を公開した。

One Capitalは、SaaS企業へ投資するVCファンドを運用するとともに、LPのDX支援を行うユニークなVC。さらに、自社でプロダクト(SaaS)開発をすることで、起業家の視点も持ち合わせている。スタートアップと大企業の両側面から「新たな日本へ、もっと加速させる」というビジョンを実現したいとしている。

約100種類のサービスを厳選した「テレワークに役立つクラウドサービス カオスマップ2021年度版」公開

  1. 約100種類のサービスを厳選した「テレワークに役立つクラウドサービス カオスマップ2021年度版」公開

議事録・wiki・タスク管理・ファイル共有などを利用できるコラボレーションワークスペース「Huddler」(ハドラー。β版)を運営するmonomode(モノモード)は10月25日、「テレワークに役立つクラウドサービス カオスマップ2021年度版」を作成・公開した。

同カオスマップは、テレワークに役立つクラウドサービスを「コミュニケーション」「バックオフィス」「セールス」の3ジャンルに分類したもの。また、各ジャンル内で「チャットツール」「会議・議事録管理」など11カテゴリーに細分化し、100件近くのサービスを掲載した。

monomodeのHuddlerは、あらゆる情報と仕事をクラウドで管理できるサービス。目的別にHuddler内でグループを作成し、「議事録・wiki・タスク・ファイル」など、必要な機能を組み合わせて使用可能。
Huddlerがクラウド上のチームの仕事場となり、あらゆる業務に関する情報をマネジメントできるという。現在はの提供を行っており、士業・不動産・観光・IT・情報通信などの企業で利用が進んでいるそうだ。

計158のMaaS系サービスをまとめた「MaaSカオスマップ」2021年度版をボールドライトが公開

  1. 計158のMaaS系サービスをまとめた「MaaSカオスマップ」2021年度版をボールドライトが公開

MaaS推進の基盤となるオリジナルの観光客向け地図などを簡単に実現できる観光DXプラットフォーム「Platinumaps」(プラチナマップ)を運営するボールドライトは9月21日、計158のMaaS系サービスを掲載した「MaaSカオスマップ」2021年度版を公開した。また、Platinumapsをアプリ化する「プラチナApps」機能の提供開始を明らかにした。

カオスマップ2021年版の考察

日本政府が強力に推進する超スマート社会「Society 5.0」ではシームレスで効率的な次世代移動サービス「MaaS」の実現が重視されており、MaaSは2030年に約2兆8000億円の市場規模になると予測されている。ボールドライトによると、2021年度は「混雑情報配信」「統合型アプリ」が増加傾向にあり、新型コロナウイルスの影響の他、自治体や民間の新プレイヤーの参入が見られたという。

コロナ対策のため、混雑情報配信が増加

2020年度と比較すると、コロナ対策のためのリアルタイム「混雑情報」配信の実証実験が増加した。混雑情報配信は、訪問者が事前に安全性を確認することで密回避できるだけでなく、店舗や施設にとっては閑散時と混雑時どちらでも適切な人数が集客可能になる。密回避のための、人の分散や移動を促進する人流制御機能の強化は特に今後必要とされると想定される。

近距離移動や移動自粛へのニーズの変化

コロナ禍の影響で遠距離の移動が制限された昨今は、遠方への旅行からマイクロツーリズムと呼ばれる居住地近隣の観光にシフト。移動需要の変化を受け、観光型MaaSは特に近距離へのサービス展開を重視しているという。各サービスの近距離移動や移動自粛に対する機能強化が今後も進むかどうかは、ワクチン普及や変異型ウイルスの感染拡大など、コロナ禍の状況次第と考えられるとしている。

魅力発信をするコンテンツ強化の必要性

各MaaSプラットフォームにおける「検索、予約、決済」機能の完成度が高まり、徐々に移動の理由となる「目的」開発のため、魅力的な観光施設や飲食店などのコンテンツ配信が進んでいるという。プラットフォームの完成度が高まりつつある今後は、事業社単体ではできないコンテンツ拡充が加速すると見られ、プラットフォーマー・自治体・コンテンツ事業者などの事業者間連携において、どのようなコンテンツをどのように配信していくかを協議していく必要性があるという。

国産プラットフォームの振興

スーパーシティ・スマートシティの基礎ともなるMaaSは、自治体によるDX推進の柱に位置づけられ、2019年前後から官民連携のMaaS組織が矢継ぎ早に立ち上がった。先行する海外のMaaSプラットフォームでは、グローバルや国内全体で利用できる大規模な共通プラットフォームが多く見受けられる一方、日本国内では各地域特性の課題からサービスの内容・質が市場ごとに異なるため、地域ごとのサービス開発が進んだ。例えば、過疎化により医療福祉やラストワンマイルに課題を持つエリアもあれば、観光目的の回遊重視のエリアなど様々あるという。

今後MaaSプラットフォーム事業者は、必須の共通基盤と各地域ニーズに対応可能な柔軟性の高いプラットフォーム構築が覇権争いの要となるとしている。

Platinumaps(プラチナマップ)のアプリ化、「プラチナApps」提供開始

Platinumapsは、多彩な表現によるオリジナル地図を作成可能な、次世代型観光DXプラットフォーム。「観る」「食べる」「買う」といった目的別レイヤーの高速切り替え、クーポン、スタンプラリー、グラフィックマップなど場所の魅力を高める機能が充実しているという。一目でわかる画像ピン、地図の上を滑らかに動くバスやクルーズ船など、観光客を目で楽しませる工夫も盛り込めるそうだ。さらに、混雑情報配信やCo2濃度計測などコロナ対策機能も採用している。

Platinumapsは、従来利用者がすぐに利用できるウェブサービス体裁で提供してきたが、より詳細なデータの活用や決済などの要望増に伴い、今回アプリ化対応を可能にした「プラチナApps」の提供を開始したという。計158のMaaS系サービスをまとめた「MaaSカオスマップ」2021年度版をボールドライトが公開

このプラチナAppsは、ウェブ版デジタルマップとネイティブ化されたアプリ版を1つのCMSから管理可能で、ウエブとアプリ両方のデジタルコンテンツを相互運用できるという。また、観光アプリに必要となる、観光ガイド、デジタルマップ、モビリティトラッキング、コース案内、スタンプラリー、クーポン配布、決済基盤などの多様なコンテンツをワンストップで提供し、かつ、利用者の行動データ分析も可能ととしている。

プラチナAppsは、北海道ニセコ町の観光アプリ「NISEKO NOW!」に導入済みで、利用ユーザーは、ニセコエリアの観光スポットの確認、おすすめの観光ルートをマップ上に表示するガイドツアー機能やクーポン、デジタルスタンプラリー機能などを利用できる。

2019年4月設立のボールドライトは、より豊かで持続可能な未来創出を目的とするイノベーター集団。SDGs・観光DXを推進し、「世界から紙の地図を削減する」をミッションとしたPlatinumaps事業を軸に、目的・手段・消費を一体化させた観光DXプラットフォームの社会実装を通じ、観光市場、MaaS市場の未踏領域に挑戦する。計158のMaaS系サービスをまとめた「MaaSカオスマップ」2021年度版をボールドライトが公開

デジタルツイン関連技術・サービスを展開する企業をまとめた「デジタルツイン 業界カオスマップ」2021年8月版

  1. デジタルツイン関連技術・サービスを展開する企業をまとめた「デジタルツイン 業界カオスマップ」2021年8月版公開

デジタルツインプラットフォームの開発・提供を行うSymmetry Dimensions(シンメトリー・ディメンションズ)は8月19日、2021年8月版「デジタルツイン 業界カオスマップ」を発表した。

2014年10月設立のSymmetry Dimensionsは、空間・都市向けデジタルツイン構築およびプラットフォーム開発を行う企業。空間や都市における人流・交通・IoT・BIM/CIMなど様々な種類のデータをプラットフォーム上で統合・解析することで、誰もが簡単にデジタルツイン上での仮説・検証・計画を行うことを可能にするとしている。

デジタルツインとは、物理空間に存在する場所や事象について、IoTデバイスなどを用いてデータ化しデジタル空間上に再現することで、分析・予測などを可能にする技術。データを活用した業務の最適化を行う方法として、製造業や建設業、スマートシティなど様々な分野での活用に注目が集まっているという。

同社は、2021年8月版「デジタルツイン 業界カオスマップ」とともに、デジタルツインの市場動向およびテクノロジーのうち、特にトレンドとなっている注目すべき重要なキーワードを解説している。

「オープンデータ」の加速

デジタルツインやスマートシティを構築する基盤として、世界中の国や自治体でオープンデータ化の取り組みが加速している。米国政府機関や州・都市などが保有する公共データを一元的に管理提供する「Data.gov」では、2009年の発足当初47件だったデータが、現在では6570倍の約31万件に増大。日本国内では2021年3月に公開された国土交通省の3D都市モデル「Project PLATEAU」(プロジェクト・プラトー)、静岡県の3D点群(Pointcloud)データベース「Virtual Shizuoka」など、3Dデータを中心としてオープンデータ化が進んでいる。

「製造」「建設」業界が先行するデジタルツイン

従来から3Dデータを利用していた製造・建設業界は、デジタルツイン化への対応も早く、これらのニーズに応じたデジタルツイン構築やサービス提供を行う企業が増加している。また、製造業界では自社開発でシステム化を進める企業が多く見られる一方、建設業界では外部テクノロジー企業との協業によるシステム化を進める傾向にある。建設業界においては、今後もスタートアップをはじめとした様々な企業からデジタルツイン開発への参入が活発になるとしている。

業界を横断した「汎用型」プラットフォーム(Cross-Industry)

スマートシティに代表される都市型デジタルツイン領域では、業界を横断した汎用型のデジタルツインプラットフォームが登場。これは、IoTセンサーの普及による現実空間のデータ収集が増大したこと、iPhoneをはじめ身近な製品がLiDARセンサーを採用するなど現実世界をデータ化する流れが加速していることで、従来は3Dデータを使用していなかった企業においてもデジタルツインの構築・利用が可能になってきたためという。

「マルチエクスペリエンス」

デジタルツインの活用では、企業や組織のあらゆる関係者が、場所を問わず、より迅速に現在の状況を把握・共有し、次の行動につながる意思決定を行う必要があるという。Symmetry Dimensionsは、そのためウェブブラウザー・スマートフォン・xR(拡張現実、複合現実)を組み合わせたマルチエクスぺリンス化が加速するとしている。ウェブブラウザーを基点としたクラウドベースのデジタルツインプロダクトは今後さらに増大するという。

デジタルとフィジカルの双方向での共有・連携

現実空間の位置情報に基づき、永続的に情報を保存し、ユーザー間での共有を可能にする技術である「AR Cloud」の進化と、コロナ禍により、あらゆる業務の「デジタルファースト」のプロセスが加速し、デジタルツインと物理空間の双方向でのデータ共有・連携が進むという。これによりデジタルツイン上で行われた意思決定の迅速な現場への反映と、最適化された従業員エクスペリエンスを提供をするようになるとしている。

個人のキャリア形成を支援する計68の有料サービスをまとめた「有料キャリア支援サービス カオスマップ 2021年版」が公開

  1. 個人のキャリア形成を支援する計68の有料サービスをまとめた「有料キャリア支援サービス カオスマップ 2021年版」が公開

様々な職種・企業のキャリア経験談を直接聞ける「社会人同士のOB訪問」を実現する「キャリーナ」(旧CREEDO)を運営するブルーブレイズは8月4日、「有料キャリア支援サービス カオスマップ 2021年版」を公開した。個人のキャリア形成を支援する計68の有料サービスについて、9つのカテゴリーに分類している。なお、有料キャリア支援サービスとは、個人のキャリア形成にとって有益なサービスで、かつ受益者本人が一部またはすべての対価を負担するものを指す。

同社は、2021年版のハイライトとして以下3点を挙げている。

まず「有識者・経験者相談」カテゴリーに複数の新サービスが登場した点を挙げている。特に、サービスの受益者と提供者である個人間を直接マッチングするC2Cプラットフォーム型のサービス増加が顕著という。受益者側のニーズ拡大に加えて、副業解禁トレンドが提供者側の増加を後押ししたことも背景にあると考えられ、個人のキャリア経験・知見を販売する動きは引き続き活発化する可能性があるとしている。

また2020年より「短期集中型転職支援」「コーチング」「キャリアカウンセリング・コンサルティング」が注目されており、これらカテゴリーへの参入が散見されるという。有料職業紹介事業者(転職エージェント)・人材業界出身者の新規事業として始めやすく、今後もサービス増加が予想されるそうだ。

「キャリア支援付きスクール」カテゴリーにおいて、受講料の支払い手段にISA(Income Share Agreement:所得分配契約)と称される出世払い制を採用するスクールが複数登場している。欧米では、学生ローンの代替として注目を集めており、日本の教育機関においてもISAの採用例が増える可能性があるという。

各カテゴリーの概要

  • 有識者・経験者相談:人事経験者などの有識者や転職経験者から、キャリア選択や職探しに関する助言・情報を得られるサービス群
  • 就活塾:就職活動に挑む学生を対象に、エントリーシートの添削、面接・グループディスカッション練習などを通じて内定獲得を支援
  • スカウト媒体:企業や転職エージェントから転職・副業のオファーを受け取ることができるサービス群
  • 短期集中型転職支援:専任のトレーナーから、2〜3カ月程度の期間で自己分析や企業研究、選考対策などのサポートを受けられる。有料職業紹介事業者(いわゆる「転職エージェント」)とは異なり、企業からではなく求職者から報酬を受け取るビジネスモデルを採用
  • 会社口コミ:従業員・元従業員による企業の口コミ情報を提供するサービス群。同マップでは、求職者課金の仕組みを有している会社口コミサービスをリストアップ
  • メンタリング:プログラミングやウェブデザインといった特定の職業スキルの習得を目的に、スキル習得者から学習方法の助言・疑問解消など実践的な指南を受けられるサービス群
  • コーチング、キャリアカウンセリング・コンサルティング:コーチ、カウンセラーまたはコンサルタントが、キャリアに関する問題解決や目標達成を目的とした援助を行うサービス群。コーチングとカウンセリング、コンサルティングの違いについては様々な解釈がありえるため、原則各サービスの表現に従い分類
  • キャリア支援付きスクール:転職や独立を主な目的としてプログラミングやウェブデザイン、資格といった職業スキルを学べるサービス群。転職斡旋などのキャリア支援が付帯する代表的なスクールをピックアップしている。受講料は月額制または単位制で支払うことがほとんどだったが、ISA(出世払い制)を採用するスクールが登場しており、支払い手段の多様化が認められる

2019年8月設立のブルーブレイズは、様々な職種・企業の社員からキャリアナレッジを直接聞けるオンライン社員訪問サービスとして、キャリーナを展開。2020年3月のサービス開始以来、2021年8月時点で約4500名のユーザーが登録しており、聞けるキャリアナレッジは約2000件になるという。

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カテゴリー:HRテック
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こども施設向けICTシステムのコドモンが「保育関連ITサービス」カオスマップ2021年版を公開

  1. こども施設向けICTシステムのコドモンが「保育関連ITサービス」カオスマップ2021年版を公開

 

こども施設向けICTシステム「コドモン」を運営するコドモンは5月20日、日本国内における主要な保育関連のITサービスを17分野に分類し、271の製品・サービスを配置した「保育関連ITサービス カオスマップ JAPAN 2021」を作成し公表した。

コドモンは、同マップを2018年より毎年公開しており、今年で4年目となる。保育関連ITサービスとは、主に未就学児の保育や子育てに関して、ITの力を使って課題を解決するサービスと定義している。

2020年度は新型コロナウイルスの防疫対策のため、検温の日常化や非接触の推進などに関連したサービスが立ち上げられた。また一斉休校や緊急事態宣言によりイレギュラーな対応が求められたことで、特に自治体によるICTの導入が進んだとしている。

2021版カオスマップの特徴としては、従来紙ベースで行っていた作業をウェブで完結させるといった職員の業務負担を軽減する「SaaS型業務支援」、感染症対策のための「非接触型体温計」「検温」、スマホアプリを使い慣れた保護者向けとなる「育児支援アプリ」「写真」、そして「ベビーシッター」や「オンライン保育」が挙げられている。

  • SaaS型業務支援:指導案や連絡帳など、従来紙ベースで行っていた作業をウェブで完結させることで、職員の業務負担を軽減。これにより、さらに保育の質向上を目指す保育ドキュメンテーションなど、より機能が充実。自治体が導入することで普及がさらに進む
  • 非接触型体温計・検温:新型コロナウイルス感染症対策で、毎日の検温はスタンダードに。さらに「非接触型体温計」の需要がアップ
  • 育児支援アプリ・写真:スマホアプリを使い慣れた保護者向けに、育児に関しても便利なアプリが増加傾向に。パパ向けや祖父母との共有をコンセプトにしたものも増加。ニーズとともにサービスもバリエーションが豊かに
  • ベビーシッター:社会問題となった事件後、子どもの安全を確保する制度の必要性が議論されているが、まだ成立には至っていない。サービス運営者の変更・統廃合、またマッチングというサービス構造の見直しなどの動きも見られる
  • オンライン保育:休園への措置としてスタートした「オンライン保育」はスタンダードへ。オンライン会議などに慣れた保護者が気軽に利用するサービスに

今回のカオスマップにより、保育に関わる全員が自分にあったサービスを見つけ、子育て環境が改善されることを願うばかりだ。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:カオスマップ(用語)ヘルスケア(用語)コドモン(企業)日本(国・地域)

フリーランス向け報酬即日払のyupが「ファクタリング業界カオスマップ」2021年最新版を公開

  1. フリーランス向け報酬即日払のyupが「ファクタリング業界カオスマップ」2021年最新版を公開

フリーランス向けに報酬即日払いサービス「先払い」を提供しているyupは4月13日、国内ファクタリング業界の最新版カオスマップ(2021年4月現在)を4月8日に公開したと発表した。

支払い・請求業務や資金繰りの問題でストレスを抱えている方々は、フリーランスのような個人の方に限らず、小規模から大規模の法人まで多岐にわたるという。また同様にファクタリングサービスの提供事業者も増加傾向にあり、サービスが多岐に存在するため、ユーザーが「どんなサービスがあってどれを選択するべきなのか」悩んでしまうケースも出ているそうだ。

そこでyupは、ファクタリング業界のカオスマップ作成・公開することで、支払い・請求業務や資金繰りの不安軽減に尽力するべく、カオスマップを公開したという。

同カオスマップでは、国内ファクタリング業界における81のサービスを4カテゴリーに分類。ファクタリング業界の概要としては、「2者間ファクタリングを提供する企業が多い」「着金までのスピードが加速傾向にある」「フリーランスや個人事業主に対しても寛容なサービスが増えている」の3点を挙げている。

2者間ファクタリングを提供する企業が多い

ファクタリングサービスは、関与するプレイヤーの数によって、大きく2者間ファクタリングと3者間ファクタリングに二分できるという。3者間ファクタリングでは、利用者、ファクタリング業者、取引先の3者が関係して売掛先の現金化が行われるのに対し、2者間ファクタリングでは利用者とファクタリング業者の2者の間で売買契約を結ぶ。

この構造から、2者間ファクタリングは、請求書を送った取引先への債券譲渡通知が行われないという特徴があり、働き方が多様化する社会の流れに適した契約方法であるといえるとしている。

着金までのスピードが加速傾向にある

着金スピードの速さは、2者間ファクタリングの特徴のひとつという。例えばyupの「先払い」では、最短60分で申請した請求書の代金が支払われるようになっており、これは2者間ファクタリングのメリットを活かしたものとしている。他の2者間ファクタリングサービスでも、最短当日中など着金までのスピードが速いサービスが増えているそうだ。

フリーランスや個人事業主に対しても寛容なサービスが増えている

フリーランスや個人事業主の与信は低く評価される傾向にある一方で、働き方の多様化などにより、フリーランスや個人事業主は増加している。そのため、これらの方々の資金繰りの悩みを解決するために、個人での利用に寛容なサービスが増加しているという。

yupの「先払い」は、取引先に送った入金前の請求書情報を登録すると、報酬を即日受け取れるという、フリーランス向けオンライン型ファクタリングサービス。手続きはすべてオンラインで完結し、面談・書面でのやり取りは一切必要ない。審査は最短60分で完了し、会員登録をした当日から利用できる。利用状況を取引先に知られることもないととしている。

2019年9月26日にβ版、2020年10月8日に本格リリースを開始。累計申込件数は、提供開始から12カ月で2500件を突破し、2021年3月に7000件を突破したそうだ。

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カテゴリー:フィンテック
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議事録自動作成用AIツール26種類をまとめた「議事録作成AIカオスマップ」が公開

議事録自動作成用AIツール26種類をまとめた「議事録作成AIカオスマップ」が公開

人工知能(AI)を搭載したサービスの資料請求ができるAIポータルメディア「AIsmiley」を運営するアイスマイリーは3月8日、議事録自動作成用AIツールをまとめた「議事録作成AIカオスマップ」を公開した。掲載数は合計26サービス。

議事録自動作成用AIツールは、時間と労力がかかる議事録の文字起こしを、AIが代行してくれるというもの。AIが人の声を認識してテキストデータ化したり、複数の言語間を自動的に翻訳しテキスト化するといった技術の導入が進んでいる。

録音された音声を聞きながら文章として構成するのは楽な作業ではなく、場合によっては聞き間違いや聞き漏らしなどのミスも発生する。

間違いの修正など時間のロスを最小限に留め、より効率的に議事録を作成するための方法として最近注目されているのが、音声認識機能を活用した議事録自動作成のAIツールという。

ただ議事録作成AIには、ツールによって機能や実現できる内容に違いがあり、自社の課題は何か、どんな結果を実現したいのかという観点から、ツールごとの違いを比較検討することが重要としている。

また、議事録作成AIは、録音した音声から文字起こしを行うものと、リアルタイムで音声の文字起こしをするもの、日本語のみ対応・多言語対応といった違いもある。活用シーンによって選択すべきツールも異なるそうだ。

議事録作成AIカオスマップは、「議事録作成AIを試したい」企業や「議事録作成を行う最新のAIツールを探している」企業に向け、26の製品サービスを取りまとめ、マッピングしたもの。「大サイズの議事録作成AIカオスマップ(PDF)」と「議事録作成AIベンダー一覧(Excel)」が必要な場合は、問い合わせフォームから連絡することで入手できる。

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カテゴリー:人工知能・AI
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XRコンソーシアムがVR・AR・MR手がける会員企業対象の「XRコンソーシアム会員企業カオスマップ」公開

  1. XRコンソーシアムがVR・AR・MR手がける会員企業対象の「XRコンソーシアム会員企業カオスマップ」公開

一般社団法人XRコンソーシアム(XRC)は2月17日、XR(VR・AR・MR)技術に関する事業を展開するコンソーシアム会員企業を対象とした「XRコンソーシアム会員企業カオスマップ」を公開した。

XRCは日本のXR業界の代表団体として、国内外の業界窓口となり、XR業界の発展に貢献することをミッションとして掲げ、これまで以上に業界内外をつなぎ、強固なエコシステムを構築するため活動している。

今回公開したカオスマップでは、XR技術に関する事業について、「ハードウェア」「ビジネスデベロップメント」「プラットフォーム」「コンテンツ/サービスデベロップメント」「サポート」の5カテゴリーに分けて分類した。カオスマップ中の企業一覧については、「カオスマップ」ページで掲載している。

  • HARDWARE(ハードウェア):ハードウェアの開発や代理店を展開
  • BUSINESS Development(ビジネスデベロップメント):事業開発を実施
  • PLATFORM(プラットフォーム):サービスやシステムを提供
  • CONTENTS/SERVICE Development(コンテンツ/サービスデベロップメント):オペレーションやトレーニグ、プロモーションなどを行う
  • Support(サポート):アセット提供や開発ツールの提供を展開

XRCは、クリエイター、企業、学術機関をつなぎ、VR業界のエコシステムを構築することをミッションに2015年にVRコンソーシアムとして発足した一般社団法人。2019年にXRコンソーシアムに改称。VR・AR・MR業界に関わる企業が集まり、共通課題の解決や業界全体の盛り上げを行う団体として活動している。2021年2月1日時点の会員企業数は53。

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カテゴリー:VR / AR / MR
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ミニアプリ構築のエボラニが2020~2021年度「国内チャットボット・ミニアプリ業界カオスマップ」公開

  1. ミニアプリ構築のエボラニが2020~2021年度「国内チャットボット・ミニアプリ業界カオスマップ」公開

オムニチャネルでの接客自動化とデータ管理を実現する「anybot」(エニーボット)を運営するエボラニは2月2日、チャットボット・ミニアプリサービスを展開する国内企業のカオスマップを作成・公開した。

ミニアプリは、特定アプリを基盤として動くソフトウェアのことで、すでに多くのユーザーが、毎日使う人気アプリの中でミニアプリ機能を利用。ユーザーはAppStoreやGooglePlayから新たなアプリをダウンロードすることなく、ミニアプリを利用できる。

日本でも、LINEなどのスーパーアプリにおいて、企業がアカウントを持てるSNSやチャットアプリ、ユーザー同志がチャットで会話をするアプリなどのミニアプリが提供されている。

チャットボットおよびミニアプリサービス市場は、新型コロナウイルスの広がりによる非接触のコミュニケーションが進んできたこと、多くの企業でDXが戦略の中心になってきたこと、オンライン接客に関連するサービスが開発されてきたことで、急速な発展を遂げているという。

市場の発展に伴い、これらサービスを提供する企業が増加するとともに、一部では淘汰・集約も進んでおり、業界構造や主要企業などが不明確になっていたそうだ。

同社は、利用者が施策を選定する際の参考になるよう、より一層の市場活性化と事業拡大に貢献できればという希望から本カオスマップを作成したとしている。

エボラニのanybotは、電話やメール、SNSやアプリなどのオムニチャネルにおいて、ミニアプリやチャットボットを利用して接客自動化とデータ管理を実現するツール。開発不要でミニアプリ、チャットボット、電話IVR(自動音声応答)などの自動接客ツール構築、収集データを自動で保存・セグメント化したCRMの構築などが可能。LINE、Facebook Messenger、メール、SMS、電話などをまたがったマルチコンタクトにも対応している。

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タグ:エボラニカオスマップ(用語)チャットボット(用語)ミニアプリ日本(国・地域)

コロナ禍で著しく変化した「インサイドセールス/オンラインセールス カオスマップ2021」が公開

  1. コロナ禍で著しく変化した「インサイドセールス/オンラインセールス カオスマップ2021」が公開

顧客管理クラウドサービス「SaaSke」・IP電話アプリ「SUBLINE」の開発・販売を手がけるインターパークは1月26日、コロナ禍で著しく変化した営業スタイルをまとめた「インサイドセールス/オンラインセールス カオスマップ2021」を公開した。

同社によると、2020年1月「インサイドセールスカオスマップ 2020」リリース時には、「インサイドセールス=テレアポ・アポ獲得まで」という認識が一般的だったという。しかし2020年3月以降、外出自粛・テレワークが推奨された影響で状況が大きく変化し、「受注までをオンラインで完結させる『オンラインセールス』」という新たなワードが浸透したそうだ。

これを受ける形で、今回はオンラインセールスまで含めた「インサイドセールス/オンラインセールス カオスマップ2021」を作成したとしている。

2020年1月にカオスマップを作成した当初は、「リードジェネレーション」(見込み客獲得)といえば展示会やテレアポなど「オフライン」のチャネルをメインとする企業が多かったそうだ。そして、そのリストに対してメルマガ配信やテレアポを実施し、アポイント獲得につなげていくという「リードナーチャリング」(見込み客育成)を行う企業が大半だったという。

しかし2020年3月以降は、外出自粛の影響で「オフライン」のチャネルが一気に閉ざされ、「オンライン」に完全移行する企業が急増した。

コロナ前:「オフライン」メインの営業スタイル

  • 集客:展示会やオンライン施策
  • アプローチ:テレアポや営業代行を主軸とした電話アプローチがメイン
  • 商談:基本的には訪問による商談
  • 契約:紙の契約書を用いた契約締結

コロナ後:「オンライン」メインの営業スタイル

  • 集客:オンラインの施策を強化(SEO・メールやフォーム営業・ウェビナーなど)
  • アプローチ:フォーム営業・メール営業が増加。テレワークに伴い、ウェビナーなどの申込みフォームは携帯電話番号の記入が基本に
  • 商談:基本的にはオンラインでの商談
  • 契約:電子契約ツールが急速に普及。電子契約ツールを用いた契約締結

各社がフォーム・メール営業やウェビナーなど「オンライン」施策に注力するようになったためメールが急増し、コロナ前と比較しコロナ後ではメールの受信数は、当社調べで1.7倍にも増加したとしている。

そこで、HTMLメールやウェビナーの告知LP(ランディングページ)を簡単に作成できる「CMS」や、オンラインで見込み客と接点を持つことができる「ウェビナー」が、「リードジェネレーション/リードナーチャリング」の垣根なく活用され始め、以下のような流れが確立されたという。

  • 新規の見込み客獲得には、ウェビナー案内ページをCMSで作成し、SNSやSEOなどで集客を実施
  • 既存リストの見込み客には、メールが目に止まるよう画像を入れたHTMLメールでメール配信。視覚的にアプローチし、ウェビナーに誘致
  • 申込みフォームでは、テレワーク中でもつながる携帯電話番号の入力が必須。電話でフォローする

また、すぐには商談に発展しない見込み客に対しても、定期的にウェビナーを開催し接点を持ち続けることで自社の認知をあげるという、新たな「リードナーチャリング」のスタイルも広まった。

集客・商談・契約のすべてをオンラインで実施する「オンラインセールス」が飛躍的に普及し、二度目の緊急事態宣言も発令されているなか、今後の働き方も大きな変革を遂げていくとしている。

インターパークの「SaaSke」は、名刺管理機能・MA機能・SFA機能・CTI機能・リスト管理機能などを備える顧客管理システムを基盤としたクラウドサービス。プログラミングスキルなしでアプリ開発ができ、AI OCR機能実装のノーコードアプリ作成ツール「サスケWorks」などのサービスも展開している。主にリードデータと呼ばれる見込み顧客や潜在顧客の管理に強く、国内1500社以上に導入されているという。

IP電話アプリ「SUBLINE」は、スマ―トフォンにアプリをインストールするだけで、プライベート番号の他にもうひとつ、ビジネス専用の発着信可能な050電話番号が持てるサービス。2020年3月以降テレワーク普及により急激に契約数が伸び、2月以前と比べて売上は500%以上を記録、また契約回線数も250%にまで増えたそうだ。

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メンタルケアアプリのemolが「国内メンタルヘルステックカオスマップ 2021年版」公開

  1. メンタルケアアプリのemolが「国内メンタルヘルステックカオスマップ 2021年版」公開

AIが心に寄り添うメンタルケアアプリ「emol」(エモル。iOS版)を運営するemolは1月18日、「国内メンタルヘルステックカオスマップ 2021年版」を公開した。

emolは、国内メンタルヘルステックの傾向として、「コロナ禍におけるメンタルヘルスケアサービスへの需要の増加」「ニューノーマルにおける人々の行動の変化」の2点を挙げている。

emolによると、2020年版に比べ、一般向けサービスが増加かつ多様化が進んだという。この1年間で運用を終了したサービスもあったものの、特に「AI」「カウンセリング」「マインドフルネス」「CBD(CannaBiDiol。カンナビジオール)」の分野でサービスが多く立ち上がったとしている。

また、同カオスマップでは非医療領域のものが多数を占めているが、「ストレスと健康・全国調査2013-2015(世界精神保健日本調査セカンド)」によると心に悩みを抱えている中で専門機関に受診をしていない人は多く、気軽に利用できるサービスへの需要は高まっているとした。

世界精神保健調査(World Mental Health Surveys)は、世界保健機関(WHO)およびハーバード大学医学部が進める、世界28ヵ国のこころの健康についての疫学調査。2002年~2006年、日本において世界精神保健調査の一部となる世界精神保健日本調査(World Mental Health Japan Survey。ファースト)が実施され、この10年後の調査として世界精神保健日本調査セカンドが実施された。

メンタルケアアプリのemolが「国内メンタルヘルステックカオスマップ 2021年版」公開

人々の行動の変化としてemolは、コロナ禍においてオンラインシフトが進んだ影響から、メンタルヘルスケアの領域でも新たな体験が求められていることを予想。

従来は、医療機関への受診や対面でのカウンセリングなどオフラインでのメンタルヘルスケアのソリューションが主流となっていた。しかしオラクルによる調査では、78%の人がコロナ禍においてメンタルヘルスの悪影響を感じており、メンタルヘルスのサポートに関して人よりもロボットに頼りたいという回答は82%だったという。

メンタルケアアプリのemolが「国内メンタルヘルステックカオスマップ 2021年版」公開

オラクルは2020年10月8日、日本を含む11ヵ国(米国/英国/UAE/フランス/イタリア/ドイツ/インド/日本/中国/ブラジル/韓国)、1万2000人以上(日本での調査対象は1000人)の従業員、マネージャー、人事部門リーダー、経営幹部を対象とした調査結果を発表。

同調査では、コロナ禍によって職場でのストレス、不安、極度の疲労(燃え尽き症候群)が増加し、人々が人よりもロボットに支援を求めたいと考えていることが判明したと明かされている。国別では、インド(92%)、中国(89%)、韓国(87%)、UAE(86%)、ブラジル(86%)、日本(82%)、米国(75%)、イタリア(71%)、ドイツ(70%)、英国(69%)、フランス(68%)との結果となった。

その理由として、ロボットは「ジャッジメント・フリー・ゾーン」(無批判区域、決めつけのない環境)を与えてくれる(34%)、問題を共有する上で先入観のない感情のはけ口を提供してくれる(30%)、医療に関する質問に迅速に回答してくれる(29%)が挙げられている。

emolは2020年12月25日、メンタルヘルスケアアプリ「emol」の正式版リリースとともに、アプリ上でのデジタルセラピーの提供を開始。同サービスでは、個人のメンタルヘルスに関連する課題を、カウンセラーや産業医などの「人」ではなく、「AI」と会話することで解決していく。

サポートAIの「ロク」とチャットで会話をすることで、CBT(認知行動療法)やACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)に基づいた簡易のカウンセリングやコーチング、雑談などを行える。感情記録や睡眠時間記録などのライフログ機能も搭載しており、メンタルセルフケアのトータルサポートを行う。

メンタルケアアプリのemolが「国内メンタルヘルステックカオスマップ 2021年版」公開

同社によると、一般的なマインドフルネスアプリではオーディオガイダンスのみのものが多く、実施者の理解の促進が難しいという課題があるという。一方emolでは、しっかりした実践のため、実施者が自分の悩みを明確にしていけるようAIが一緒に、また導きつつ進行するという。これにより、「なぜ?」「どうやって?」「これって(自分が実践)できているの?」という疑問を解消しながら、心のケア方法の理解を深めつつプログラムを体験できるとしている。

専門家との連携によるメンタルヘルスケア機能拡充、会話AIの継続的な改善はじめ、医療機関向けの展開も進めており、クリニックに通われている方がAIとの会話を通じてカウンセリングの質の向上や症状の改善に活用してもらう機能などの導入も予定。

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カテゴリー:ヘルステック
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スポーツテック領域200サービスをまとめた「スポーツテックカオスマップ2021年.ver」が公開

  1. スポーツテック領域200サービスをまとめた「スポーツテックカオスマップ2021年.ver」が公開

「フィットネスで世界をつなぐ。」をビジョンに、ソーシャルフィットネスアプリ「Aesta」(アエスタ)を手がけるAestaは1月13日、「スポーツテックカオスマップ2021年.ver」と調査レポート(有償)を1月7日に公開したと発表した。

同カオスマップおよび調査レポートでは、国内外スポーツテック領域の200サービスについて、「ウェアラブルデバイス」「栄養管理」「健康管理」「福利厚生」「観戦・放送」「ファンエンゲージメント」「分析」「コンディショニング」「トレーニング」「IoTジム」「エンタメ」に分類。資金調達の動き、独自性、ユーザー数の多さなどを基準に独自目線で選出し、前作である「スポーツテックカオスマップ2020.ver」から半数近く入れ替えを実施したという。

また調査レポートでは、各サービスの特徴、価格、会社概要、資金調達動向の説明に加え、視覚的にサービスがわかる動画やスクリーンショットを添付。主に、同領域で新規事業立ち上げを検討している方やスポーツ・フィットネス業界の方が、戦略立案およびポジショニングの確認のために短時間で多くのスポーツテックサービスを効率よく把握できるように設計しているとした。

スポーツテック領域の注目動向

  • コネクティッドフィットネスの急成長:新型コロナウイルスの影響で諸外国では厳しい外出制限が設けられる中、自宅でフィットネスを行う需要が急増。その中でも、ハードウェアを通じトレーナーやユーザー同士でつながりながらトレーニングを行うサービスが急成長している。数百億円単位の資金調達およびM&Aが複数見受けられた
  • ウェアラブルデバイスのさらなる進化:日本国内においてもスマートウォッチ(腕時計型)の普及率が高まり、ある程度成熟してきた。また、血中酸素濃度を計測できるデバイスや声によってストレスレベルを検知するデバイスなど、機能面で進化が続いている。さらに、これからはスマートグラス(眼鏡型)やスマートリング(指輪型)などの、これから普及が拡大するであろうデバイスも複数出現
  • 新たなスポーツ視聴体験の創出:映像技術およびAIの進化により、スポーツの決定的なシーンの自動検出や、360度の3D映像の生成、インタラクティブなチャットに参加しながら視聴できるプラットフォームなどが出現。eスポーツ領域やエンタメ領域と同時に事業展開できるケースが多いので、スケールしやすい点に特徴がある
  • ソーシャルサービスの重要性:コロナ禍によりリアルでのつながりが極端に減少し、インターネット上でのつながりが今まで以上に重要視された。中国では、フィットネス(ソーシャルフィットネスアプリ)を通じユーザー同士がつながれるサービスが、ユニコーンとなるという事例も登場した
  • フィットネス×エンタメの可能性:身体を動かしながらゲームを進めていくといったサービスが国内外問わず増加。現在は自宅で家庭用ゲーム機を利用するサービスが爆発的に人気を得ており、品切れが続くといった状態が見受けられた。アフターコロナでは、自宅以上の規模で体験できる施設が増える可能性はある

Aestaは、「フィットネスで世界をつなぐ。」をビジョンに2020年8月に法人を設立。ひとりではトレーニングを継続できないという人、自分の身体の現状に不満や不安がある人に向けてソーシャルフィットネスアプリ「Aesta」を開発し、フィットネスジムの垣根を超えた国内最大規模のコミュニティ創出を目指すという。

代表取締役の夏井大輝氏は、12年以上フィットネスジムを利用し続けている背景があり、コロナの影響で厳しい状況が続いているフィットネス業界に貢献できるよう努めている。

Aestaは、トレーニングを通して好きな人・仲間などとつながることで、モチベーションを高めながら成果も実感できる、新しいフィットネスアプリという。2021年春リリース予定で、事前登録限定キャンペーンを展開中だ。

なかなか見えにくいフィットネスの成果をユーザー自身で共有できる場を設けることで、「モチベーションを保てない」「成果を実感できない」という課題を解決するという。スポーツテック領域200サービスをまとめた「スポーツテックカオスマップ2021年.ver」が公開
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カテゴリー:ヘルステック
タグ:Aestaカオスマップ(用語)フィットネス / エクササイズ(用語)日本(国・地域)

KiZUKAIが「toCサブスクリプションサービスのカオスマップ」2021年版を公開

KiZUKAIが「toCサブスクリプションサービスのカオスマップ」2021年版を公開

サブスクリプション事業者向けLTV/解約率を改善するサービス「KiZUKAI」を提供するKiZUKAIは1月12日、「toCサブスクリプションサービスのカオスマップ」2021年版を公開した。

同カオスマップでは、動画などのデジタルコンテンツ」と、教育などの「サービス・健康・教育」、家具・家電の「物品・レンタル」の3つを大枠カテゴリーと設定。2021年版の特徴は、特にコロナウイルスの影響が大きく、在宅の時間が増えている中で、それに適するサービスが拡大しているという。

  • デジタルコンテンツ:「動画共有サービス」「無料の動画配信サービス」「有料の動画配信サービス」などインターネット上の動画の利用が大きく伸びた。外出自粛による影響や、1年を通して各サービスでTVCMなどのプロモーションがより一層強化されたこと、各サービスとも話題となるオリジナルコンテンツが配信していること、見逃し配信の浸透による認知度の向上などの要因から利用率、利用経験者の比率が伸びたと考えられる
  • サービス・健康・教育:コロナ禍で在宅勤務の機会が増え、ビジネスに役立つ講義の動画をインターネットで視聴できる社会人向けオンライン学習が伸びている。利用者数が前年比で5倍以上に増えたサービスもあり、多くの企業では通常勤務に戻りつつあるものの、これを機に自身の能力向上に取り組む動きが浸透していく傾向にある
  • 物品・レンタル:新型コロナウイルスの感染拡大により消費活動が落ち込む中、サブスクリプションサービスを使用して、生活に彩りを添える新たな分野に人気が集まっている。提供ジャンルは、車・家具・衣料品・絵画・花など多岐にわたる

KiZUKAIが提供する「KiZUKAI」は、国内初のサブスクリプション事業者向けLTV/解約率を改善するサービス。顧客データの収集・蓄積と顧客分析を自動化するとともに、複雑な顧客データの活用を容易にし、LTV/解約率の改善を支援している。

今後様々なサービスがサブスクリプション化していく中で、顧客のサービス利用の「継続率」を高めることは最重要テーマとなると指摘。サブスクリプション事業者はKiZUKAIを活用することで、顧客の理解をより深めるとともに、顧客ごとに応じたコミュニケーションを実現し、顧客にとって必要なサービス改善に取り組めるようになるとしている。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:カオスマップ(用語)KiZUKAIサブスクリプション(用語)日本(国・地域)

注目の副業系サービスをまとめた「副業系サービスカオスマップ2020年版」が公開

ギグワーク・副業系サービスをまとめた「副業系サービスカオスマップ2020年版」が公開

副業したい人と企業をつなげるサービス「シューマツワーカー」を運営するシューマツワーカーは12月25日、「副業系サービスカオスマップ」2020年版を公開した。

2019年版と比較すると、「副業社員型」「ギグワーク」「配信・発信型」のサービスが増加傾向にあり、総じて、新型コロナウイルスの影響によると思われる変化が多い点が見てとれるという。

  • 「地方×副業」に注目が集まる:テレワークの一般化が進み「東京に住む必要性」が下がったこと、地方企業のDXニーズが急増したことの2点により、地方企業での副業に注目が集まった。また、各自治体が「関係人口」を目標指標としたことにより、今後さらにこの傾向は大きくなると予想。総務省によると、「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々を指すという
  • 大企業や自治体の副業人材公募の影響:大企業や自治体による副業人材公募が話題となったことで、企業の人出不足に対する打ち手として「副業社員」が今後より一般化し、副業社員市場(副業社員型サービス)のさらなる盛り上がりが予想される
  • 「ギグワーク」の浸透:感染予防のため、フードデリバリーのニーズが急増。同時に「ギグワーク」(単発雇用)というキーワードが浸透した。ギグワークの副業も、2019年は飲食店バイトが中心だったが、2020年はデリバリー・倉庫内作業の副業に変化
  • 「エンタメ×副業」の可能性:家にいる時間が増えたことによりエンタメコンテンツ需要が増加し、ライブ配信系サービスなどの「配信・発信型」は2019年よりさらに盛り上がりを見せた。芸能人のYouTubeやTikTok参入などもあり、個人が配信・発信するプラットフォームは、今後より市場が大きくなることが見込まれる

2016年9月設立のシューマツワーカーは、2017年7月の正式リリース以来、IT人材不足の課題をかかえる企業に対し1200案件以上の副業社員のマッチングを行なってきた。ウェブ業界における経験が豊富なエンジニアやデザイナー・マーケターが多数登録しており、各企業のニーズにあった優秀な副業社員を提案できるとしている。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:カオスマップ(用語)関係人口gig worker /ギグワーカー(用語)シューマツワーカー副業日本(国・地域)