【ギフトガイド 2019】ゲーム・ガジェットのトップ8

いよいよ2019年も残り少なくなってきた。ホリデイ・ギフトガイド、今回はゲーム用ガジェット編だ。ゲームファンの家族や親しい相手にも、自分へのプレゼントにもぴったりなガジェットをリストアップしてみた。

ギフトにする場合は事前に相手の好みやゲーム環境をよくチェックしておこう。この際だからと、自分のために購入する場合も互換性の確認は重要だ。対象プラットフォームについてはタイトル下に「PC+PS4」などと記載してある。「PC」はMicrosoft WindowsとApple OS Xをサポートしていることを意味している。

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ロジクール G502 Hero

PC

もちろん年季の入ったゲーマーならすでにお気に入りのマウスがあるだろう。しかしパソコン・ゲームのビギナーならゲーム対応の高機能マウスを確保するのは重要なステップアップだ。

ロジクールのG502 HeroG502 Lightspeedはこの分野のベストチョイスの1つだ。Heroは有線接続でワイヤレス版のLightspeedより価格が手頃。 Lightspeedはワイヤレス化されているだけでなくセンサーなどの機能もアップしているという。どちらの製品もボタンが11種類搭載されておりカスタマイズ可能で、LEDが点灯する。 HEROという名前の由来となっている新しいセンサーは100dpiから16000dpiまで感度可変だ。ユーザーは自分が快適な感度を選べる。LightspeedはHeroにさらに2つの重要な機能を追加したバージョンだ。まずワイヤレス(しかもレイテンシーがほとんどない)で、オプションのPowerPlayマウスパッドからワイヤレス充電される。

Razer Huntsman Elite

PC

キーボードとしては高価なほうだが、Huntsman Elite(ハンツマン・エリート)のハイブリッドキーは超クールだ。これはメカニカルと光学センサーを組み合わせたキーシステムになっていて、確実かつ超スピードで入力ができる。 ハイブリッド・スイッチはチャタリングを効果的に防止し、耐久性もライバル製品より高い(1億回のキータッチに耐えるという)。またプロファイルを保存するメモリも内蔵しているのでゲームごとに異なる設定をしておいて、それぞれ簡単に呼び出すこともできる。手首を置くリストレストも快適だ。RGB照明も点灯する。

Astro A50

PC + PS4 + Xbox

高品質のヘッドセットを使うとゲームの印象が全く別ものになる。これもロジクール製品だが、Astro A50シリーズは文句なしにすごい。Dolby Audioの7.1サラウンド・サウンド搭載で5GHz帯域のワイヤレストランスミッターはほとんどレイテンシーがない。正直、自分がプレイヤーとして別人になったかと思うほどだ。ヘッドセットには音声チャットとゲーム音響をミックスするコントロールがある。バッテリー駆動時間は15時間。Xbox/PC用とPS4/PC用の2つのバージョンが用意されている。残念ながら3つのプラットフォームすべてで動作するバージョンはない。

SteelSeries Arctis 7

PC + PS4

Astro A50がいかに高品質なヘッドセットでも、あの価格では手が出ないというユーザーはSteelSeries(スティールシリーズ)のArctis 7を検討してみるといいかもしれない。 価格は半分以下だが機能は十分だ。オーディオはロスレス2.4GHzワイヤレスでレイテンシーも十分低い。ClearCast双方向性マイクが付属する。SteelSeriesによればバッテリー駆動時間は最大24時間だというが、私はスタミナ不足でまだ実際にそこまでテストできていない。

Astro C40 TR ゲームコントローラー

PS4 + PC

ゲームの競技的になるつれて伝統的なゲームコントローラーを使っているのは不利だと見なされることが多くなった。シューティングゲームのプレイヤーの多くは、狙いをつけるための補助ガジェットを使ってギャップを埋めようとしているが、パソコンゲームのキーボード、マウス、ゲーム用デバイスを組み合わせたシステムに比べると専用機は入力可能な情報量がやはり少ない。

このAstro C40は、私自身がPS4のコントローラーとして常用しているすぐれものだ。C40は有線でもワイヤレスでも接続可能で、背面のプログラマブルなパネル、トリガーストップなどもゲーマーの能力をアップする。バッテリー駆動時間は12時間あり、私には十分だ。

(個人的経験になるが、私が使っているC40はジョイスティック操作狙いをつけようとすると、時々、わずかな遅れを感じることがある。背面パネルを取り外してジョイスティックを交換することは可能。またAstroにはC40に6カ月の保証がついている)。

Scuf Gaming Prestige Xboxコントローラー

Xbox

Xboxのユーザーで同梱のコントローラーをアップグレードしたいと考えているなら、このガジェットは有力な候補だ。Scuf Gaming Prestigeコントローラーには背面にカスタマイズできるパドルが4つ並んでいる。フェイスプレート、スティックが交換式で、好みの色やスティック長を選べる。注意点として、私の経験ではScufのコントローラーは激しい使用に長期間耐えないようだ。価格を考えるとこの点は考慮すべきかもしれない。

Seagate Game Drive 4TB

PS4/Xbox One

待望のゲームが登場した! しかし、手持ちのゲームのどれかを削除しないとインストールできない、なんて経験があるなら、しばらくの間、保存容量の心配をしなくてすむように巨大なUSBドライブを接続してしまうおう。

Seagate GameDrive 4TBならPS4の容量を一気にアップできる。 50以上のゲームでも対応できるはずだ。USB 3.0接続なので電源も供給されるし転送速度も速い。SSDではなく通常の磁気ディスクだがそれだけに価格が手頃だ。読み出し、書き込みがSSDより遅いのはやむを得ない。

(256GB以上のUSB 3.0 HDDはたいていどんな製品でもPS4、Xbox Oneで作動する。ただし最初に接続したときにフォーマットする必要があるかもしれない。この場合、既存データはすべて消去される)

おなじみのmicroSDカード

Switch

Xbox/PS4のユーザー同様、任天堂Switchでもデフォルトの32GBでは容量が足りないユーザーも多いだろう。しかしXbox/PS4とは異なり、Switchは外部USBドライブではなくmicroSDカードを使わなければならない。

ありがたいことにmicroSDの価格は、最近急激に安くなっている。512GBのカードでも100ドル以下だ(日本では海外パッケージ品が1.4万円前後)。ただし2点ほど注意が必要だ。ひとつは転送速度が60-95 MB/秒以上であること。また信頼できるショップから有名ブランドの製品を購入することだ。残念ながら偽造その他の不正が横行している。

【Japan編集部追記】 各ガジェットとも日本法人ないしショップが国内で販売している。またオリジナルのサイトも日本に直送してくれる。記事リンクにアフィリエイトは含まれない。元記事にはアメリカAmazonへのアフィリエイトリンクがあるので、アメリカAamazonに注文する場合は原文へ。

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滑川海彦@Facebook]

友人や家族を保護するセキュリティとプライバシーに特化したギフトガイド2019

完璧なプライバシーやセキュリティなどというものはないが、オンラインライフで身を守るためにできることはたくさんある。ホリデーシーズンは何かを人に勧める絶好の時期だ。背中を押されて初めてセキュリティを導入する人もいる。

ここでは、便利なセキュリティソリューションから、手頃な価格で情報を保全するユニークで興味深いガジェットまで、さまざまなギフトのアイデアを用意した。

2段階認証ハードウェアセキュリティキー

誰でも自分のあらゆる情報が格納されているオンラインアカウントの安全を確保したいはずだ。2段階認証は優れているが、セキュリティを重視するなら、さらに強力なソリューションがある。セキュリティキーは、2段階認証のコードを携帯端末に送信するよりも強力な物理的ハードウェアキーだ。コンピューターのUSBポート(または携帯電話の充電ポート)に差し込んで、Facebook、Google、Twitterなどのオンラインサービスで、自分が本人であることを証明する。セキュリティキーはGoogleの独自データによると、最も強力でリソースの豊富な国家支援ハッカーに対しても、ほぼ無敵の防御力を発揮する。Yubikeysはお勧めで、あらゆる形とサイズがある。しかも安い。GoogleブランドのTitanセキュリティキーも種類が選べ、で。Bluetooth接続可能モデルもある。価格は20ドル(約2200円)から。Yubico StoreGoogle Store購入できる。

ウェブカメラカバー

リモートアクセス型トロイの木馬などの監視カメラなどに特化したマルウェアは、コンピューターに感染し、許可なくウェブカメラを遠隔操作できる。最近のほとんどのコンピューターウェブカメラには、カメラがアクティブなときに表示されるインジケーターランプがある。だが、そもそも偶発的な露出を防ぐためにカメラをブロックしてはどうか。シンプルでつつましいウェブカメラブロッカーをお勧めする。カメラを使う時はスライドを開き、使わない時はスライド閉じてレンズを覆える。ユニークで面白いウェブカメラカバーがたくさんある。価格は5〜10ドル(約550〜1100円)。EtsyElectronic Frontier Foundationで購入できる。

マイクブロッカー

ウェブカメラカバーを手に入れた後、マイクはどうするか。ハッカーはウェブカメラ同様、音声も拾える。マイクブロッカーには半導体が組み込まれ、実際には音声を拾えないが、コンピューターやデバイスに普通のマイクだと認識させる。デバイスにハッキングしても何も聞こえない。最新のMacには、ラップトップのフタを閉じたときにハッカーがマイクに侵入するのを防ぐApple T2セキュリティチップを搭載しているモデルもある。。一方、マイクブロッカーはフタが開いていても常に機能する。価格は6.99〜16.99ドル(約800〜1900円)。Nope BlockerMic Lockで購入できる。

USBデータブロッカー

ジュースジャッキングについて聞いたことがあるかもしれない。ハッカーがUSBコンセントに悪意のあるマルウェアを仕込み、何も知らない被害者が機器を差し込むとデバイスのデータを盗む手法だ。あまり聞いたことのない攻撃だが、概念実証では不正な部品をケーブルに簡単に埋め込むことができた。USBデータブロッカーは基本的にデータバリアとして機能し、デバイスへの情報の出入りを防ぎつつ、バッテリーを充電するための電力は通す。安価だが効果が高い。価格は6.99〜11.49ドル(約800〜1300円)。AmazonSyncStopで購入できる。

コンピューターや携帯のプライバシースクリーン

他人のメールや文章ファイルを肩越しや通路越しに見たことがある人は多いと思う。プライバシースクリーンは、「視覚的なハッキング」から守ってくれる。デバイスユーザー以外の誰かが作業中のデバイスをのぞき見ることがほとんど不可能になる。携帯を含むあらゆる種類のデバイスとディスプレイにあったスクリーンがある。適切なサイズを選んでほしい。価格は約17ドル(約1900円)から。Amazonで購入できる。

パスワードマネージャーのサブスクリプション

パスワードマネージャーは、あなたの命を救ってくれる。1つの強力な一意のパスワードで、自分が使うパスワード全体にアクセスできる。パスワードを保管できる点も良いが、優れた、強力な、一意のパスワードを使用するよう促してくれる点も素晴らしい。多くはクロスプラットフォーム対応であり、どのデバイスからもアクセスできる。LastPassLockboxDashlaneからKeePassなどのオープンソースバージョンまで、多数のパスワードマネージャーがある。 ほとんどが無料だが、プレミアムサブスクリプションには特典や優れた機能がついていることが多い。プレミアムサービスは、年間35.88ドル〜44.28ドル(約4000〜4900円)。ちなみに1Passwordにはジャーナリスト向けの無料サブスクリプションがある。

反監視服

合法的に何かに抗議している場合でも、「シークレットモード」に留まっている場合でも、顔認識などの監視システムに特定されるのを防ぐファッションがある。この服は一種のカモフラージュで、監視カメラなどが検出しやすいナンバープレートなどのパターンで監視機能を混乱させる。価格は35.99ドル(約4000円)。Adversarial Fashionで購入できる。

Pi-hole(パイホール)

Pi-holeは「ハードウェアによる広告ブロッカー」だ。Raspberry Piのミニコンピューターがネットワーク上で広告ブロッキングテクノロジーを実行する。つまり、ホームネットワーク上の誰もが広告ブロックの恩恵を受けられる。オンライン広告はウェブサイトに収益をもたらすが、ウェブ上のユーザーを追跡する点で評判が悪い。広告が適切なものになるその日まで、Pi-holeは好ましくない広告トラフィックをブロックする優れた方法だ。ハードウェアには少し高価だが、広告ブロックソフトウェアは無料。Pi-holeへの寄付は大歓迎だ。価格は35ドル(約3900円)から。Pi-holeRaspberry Piで購入できる。

最後に書籍の紹介

今年は必読の本が2冊ある。NSA(米国家安全保障局)内部告発者のEdward Snowden(エドワード・スノーデン)氏の「Permanent Record」(スノーデン 独白 消せない記録)と題した自伝は、影の存在であるNSAを去って香港に渡航し、何千もの政府の機密文書を記者らに漏えいし、巨大なグローバル監視パートナーシップとプログラムの範囲と規模について暴露した。税別価格は1900円。

一方Andy Greenberg(アンディ・グリーンバーグ)氏の「Sandworm」(邦訳なし)は、歴史上最も破壊的なサイバー攻撃と非難されたロシアのハッカーグループであるNotPetyaについての詳細に描く。この信じられないほど細かな調査は、あらゆる点を影から引きずり出し、何十億ドルもの損害を引き起こした、秘密の厚いベールに包まれたグループの仕事を解き明かす。価格は14.99ドル(約1700円)。

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(翻訳:Mizoguchi)