インディーズ農場経営ゲームのStardew ValleyがiOSとAndroidに登場

ある男性が空き時間に1人で開発した、ヒットインディーズ農場経営ゲームのStardew Valleyが、モバイルに登場する。Harvest Moonの精神を引き継ぐこの愛らしいゲームに、私はこれまでに何十時間という時間を費やした。そしてこの先何回かの飛行機移動時に、何をして過ごすかがこれではっきりした。

ご存じない方のために説明すると、Stardew Valleyとは、プレイヤーが素敵な小さな町の近くの農場を相続し、その農場を再生するゲームだ。ご近所さんたちと友人になり(ロマンスもあり)、釣りをし、洞窟の中で戦い、新玉ねぎや西洋ワサビを収穫し、鉱物を掘り出し…まあ、やることは沢山ある。驚いたことに、これは完全に1人の人間、Eric Baroneによって制作された。彼は、コード作成、ピクセルアートの作成、作曲などの、文字通りすべてを自分で学んだ。そしてもちろん、その開発には長い時間がかかっている(GQが最近、興味深いプロフィールを書いている)。

幸運なことにそれは大ヒットとなった。Baroneにとってそれは大きな驚きであり、間違いなく喜びでもあり、またそうなって然るべきものだった。

もともとはPC用にリリースされたStardew Valleyはそれ以来(Barone以外のチームの助けを借りて)主要なコンソールへと拡張され、今やiOSへ登場しようとしている ―― しかも機能を削らない完全版として。Baroneはブログ記事の中でそのように念押ししている。このゲームは大規模なものだが、モバイルへの移植で省略されたものはない。

「これは完全版です、縮小版ではありません、そして他のバージョンとほぼ同様にプレイすることができます」と彼は書いている。「主な違いは、iOS上でのタッチスクリーンを使ったゲームプレイのために、再構築された部分(新しいUI、メニューそしてコントロール)です」。

2016年の初めにゲームがリリースされて以来、Baroneはゲームに多くの機能を追加してきた、そしてモバイル版はバージョン1.3までのアップデートを含んだものになる。つまり多くの追加エリアと機能は含まれているものの、最も最近追加されたマルチプレイヤーオプションは含まれていない。とはいえそれらは計画されているので、共同農場で楽しみたいときにはもう少し待たなければならない。残念ながら拡張機能(mod)はサポートされない。

モバイル版への移植では珍しいことだが、PC版で行っているゲームの状態を、iTunesを通してiOSへ転送することができる。もう一度初めからやり直す必要はないのだ。まあやり直しも楽しいのだが、これまでにゲームに費やした時間を思うと、全てをやり直すことには少々気後れするかもしれない。

Stardew Valleyに関してはいくらお勧めしても足りない位だ。操作性はそれが提供するリラックスしたゲームプレイには十分すぎるものだ(戦闘は本当に楽だ)。10月24日からApp Storeで8ドルで販売される(Androidバージョンもすぐに登場するはずだ)、これはオリジナルの価格の15ドルの半分である。これは驚くほど寛大な値付けだと言わざるを得ない。買って間違いない。信じて欲しい。

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(翻訳:sako)

クラウドベースのレコーディングプラットフォームSoundtrapがシリーズAで600万ドルを調達

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Soundtrapはクラウドベースの音楽や音声のレコーディングプラットフォームで、今回シリーズAで600万ドルを調達した。北欧のVC、Industrifondenがリード投資家となり、既存の投資家に加え、新規の投資家もこのラウンドに参加している。Spotifyの前CFOとCOOを務めたPeter Sterkyも参加した。Sountrapはこれまでに累計850万ドルを調達したことになる。

Soundtrapは、ユーザー同士がコラボしたり、マルチプラットフォームで使えるAppleのGarageBandのようなサービスと言えば比較しやすいだろう。Soundtrapは音楽やポッドキャスト用の音声などを録音することができ、独自の音源ソフトウェアとMIDIシーケンサーを持つサービスだ。

SoundtrapはiOS、Android、Chromebook、Mac、Windows(特に後者の3つのSoundtrapのバージョンは、技術的に見事なブラウザベースのサービスだ)で、クロスデバイスに対応している。これによりソフトウェアの強みが最大限発揮される。

全ての作業はクラウドに保存されるため、前回保存したところから、別のデバイスで作業を再開することが可能だ。そして、他のユーザーとオンラインで協力する機能もある。

SoundtrapのCEOで共同ファウンダーのPer Emanuelssonは、このような仕組みにしたことに対し、Soundtrapは単に使いやすいものを開発したのではなく、人と一緒に音楽を作った方が断然楽しいということを知ってもらうためのツールというアイデアから開発したためと話す。

Chromebook対応に伴い、Soundtrapは教師と生徒の間でも広まっている。これは当初、Emanuelssonと彼のチームを驚かせるものだった。だがこのスウェーデンのスタートアップは、今年の初めには教育業界を主要なターゲット市場に位置付け、Soundtrapの教育用ライセンスも設置した。

また、SoundtrapはGoogle for Educationの公式パートナーである。このGoogleのプログラムは、学校をターゲットとし、浸透率も高まっている。結果的に、週に200校が新たにSoundtrapを教室で使うツールキットに追加しているという。

今回の調達ラウンドには他にも、スウェーデンのプロデューサーで作曲家のAndreas Carlsson、TruecallerのファウンダーAlan MamediとNami Zarringhalam、TruecallerやPreziのアーリーインベスターMagnus Bergman、Nordic CapitalのKristoffer MelinderとJoakim KarlssonとUlf Rosberg、レコードレーベル、出版社でマネジメント会社のAristotracksのCEOで共同ファウンダーのLinus AndreenやLars Bergströmも参加している。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website